JP3436593B2 - データ通信装置 - Google Patents

データ通信装置

Info

Publication number
JP3436593B2
JP3436593B2 JP25387094A JP25387094A JP3436593B2 JP 3436593 B2 JP3436593 B2 JP 3436593B2 JP 25387094 A JP25387094 A JP 25387094A JP 25387094 A JP25387094 A JP 25387094A JP 3436593 B2 JP3436593 B2 JP 3436593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
period
potential
predetermined
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25387094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08125709A (ja
Inventor
昭吾 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP25387094A priority Critical patent/JP3436593B2/ja
Publication of JPH08125709A publication Critical patent/JPH08125709A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3436593B2 publication Critical patent/JP3436593B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Programmable Controllers (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載された複数
の ECU(Electronic Control Unit)間のデータ通信
に好適に実施されるデータ通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、本発明の前提となるデータ通信
装置1の全体的構成を示すブロック図である。データ通
信装置1は、1つのマスタ端末装置Mと、複数のスレー
ブ端末装置S1〜Sn(総称するときは、参照符Sを用
いる)とを含んで構成される。端末装置M,Sは、通信
ラインKによって接続されている。データ通信装置1
は、ISO9141(国際標準規格)に準拠した通信方
式が実施される。この通信方式は、いわゆるマスタ・ス
レーブ方式であり、マスタ端末装置Mから複数のスレー
ブ端末装置Sに対して要求データを送信し、各スレーブ
端末装置Sは要求データを受信し、それぞれのスレーブ
端末装置Sがマスタ端末装置Mに対して応答データを送
信する方式である。
【0003】スレーブ端末装置S1〜Snには、優先順
位が定められており、優先順位の上位のスレーブ端末装
置から順番にマスタ端末装置Mに対して応答データを送
信する。ここでは、参照符Sの添字1〜nが優先順位を
表すものとする。端末装置M,Sは、待機状態では予め
定める第1の電位(ハイレベル)に設定されている通信
ラインKを、前記第1の電位より低い予め定める第2の
電位(ローレベル)に引下げる手段を有し、これら2つ
のレベルを所定のタイミングで切換えることによってビ
ットデータを作成し、データを送信する。予め定める数
のビットデータによってバイトデータが構成され、さら
に予め定める数のバイトデータによってメッセージデー
タが構成される。このメッセージデータが、前記要求デ
ータおよび応答データに相当する。
【0004】図1に示すデータ通信装置1においては、
マスタ端末装置Mからの要求データを受信してから、各
スレーブ端末装置S1〜Snは、それぞれの優先順位に
応じて予め定められた待機期間だけ経過した後に応答デ
ータを送信するように構成されている。要求データと応
答データとの間、および応答データ同士の間は、予め定
める待機期間だけ間隔をあける必要がある。さらに、応
答データおよび要求データを構成する複数のバイトデー
タの間も、予め定める待機期間だけ間隔をあける必要が
ある。
【0005】メッセージデータが終了したかどうか、お
よびバイトデータが終了したかどうかは、通信ラインK
がハイレベルで一定期間継続したかどうかに基づいて判
定する。要求データ長および応答データ長は、可変であ
り、たとえば通信速度が10.4kbpsであり、20
バイトのデータを送信する場合は、20ms〜400m
sとなる。バイトデータ間に確保すべき待機期間は、た
とえば0〜20msの範囲に選ばれる。また、メッセー
ジデータ間に確保すべき待機期間は、0〜50msの範
囲に選ばれるが、バイトデータ間の待機期間が0〜20
msに選ばれる関係から、20ms〜50msの範囲に
選ばれる。したがって、これらの待機期間を正確に計測
することが、データ通信のタイミング制御において重要
な課題である。
【0006】図7は、第1の従来例を説明するためのタ
イムチャートである。図7(1)に示すように、バイト
データは、スタートビットと、予め定める数たとえば8
ビットのビットデータと、ストップビットデータとから
成る。バイトデータは、期間W0の間に送信される。ス
タートビットデータの送信期間は期間W1であり、ビッ
トデータの送信期間は期間W2であり、ストップビット
データの送信期間は期間W3である。端末装置が備える
マイクロコンピュータには、予め受信完了フラグおよび
受信中フラグが設けられたものがある。受信完了フラグ
は、図7(2)に示すように、1バイトデータの受信が
終了した時点、すなわちストップビットデータを受信し
た時点で、オンに設定される。受信中フラグは、図7
(3)に示すように、1バイトデータの受信期間中全て
にわたってオンに設定される。端末装置は、通信ライン
Kがハイレベルである期間を計時し、前記受信完了フラ
グおよび受信中フラグがオンになったタイミングで計時
手段をリセットする。また、フラグがオンである期間
は、計時動作を行わない。
【0007】図8は、第2の従来例を説明するための回
路図である。端末装置M,Sは、データの送信および受
信、各種演算、各種制御などを実行する制御回路12を
含む。制御回路12は、マイクロコンピュータなどで実
現され、シリアルデータ入力端子Sin、シリアルデー
タ出力端子Sout、各種信号の入出力用のポートP
0,P1を備える。端末装置M,Sは、通信ラインKを
接続するための接続端子3を備え、接続端子3には出力
バッファ14を介してシリアルデータ出力端子Sout
および入力バッファ15を介してシリアルデータ入力端
子Sinが接続される。S形フリップフロップ16は、
入力端子Sに前記入力バッファ15の出力が与えられ、
リセット端子Rには制御回路12のポートP1からの出
力が与えられ、出力端子OUTからの出力は、制御回路
12のポートP0に与えられる。制御回路12は、前述
した受信完了フラグが備えるが、受信中フラグは備えら
れていない。したがって、フリップフロップ16を用い
て入力データをラッチし、前記受信中フラグを作成す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では、端
末装置が内蔵するマイクロコンピュータとして、受信完
了フラグおよび受信中フラグをそれぞれ備えたものを選
ぶ必要があり、使用できるマイクロコンピュータが限定
され、またコスト高になる場合もある。
【0009】第2の従来例では、受信中フラグを外付け
のフリップフロップ回路16などを用いて作成する必要
があり、余分な外付け回路が必要となり、また外付けの
回路を接続する手間がかかる。
【0010】本発明の目的は、通信ラインが待機状態で
ある期間を正確に測定することができ、データの送信タ
イミングの制御を正確に行うことができるデータ通信装
置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、主端末装置
と、主端末装置へのデータ送信の順序を決定する優先順
位が定められている複数の副端末装置とを1つの通信ラ
インで接続し、通信ラインは予め定める第1の電位が待
機状態であり、各端末装置は前記第1の電位とそれより
も低い予め定める第2の電位とを、複数種類の通信速度
の中から選ばれた通信速度に応じたタイミングで切換え
ることによってデータを作成して送信し、各副端末装置
は、主端末装置からの要求データに応答して前記優先順
位に従って応答データを、少なくとも予め定める第1の
待機期間あけて順番に送信するデータ通信装置におい
て、前記要求データおよび応答データは、それぞれ少な
くとも予め定める第2の待機期間をあけて送信される複
数個のバイトデータから成り、前記バイトデータは、第
2の電位に選ばれるスタートビットデータと、予め定め
る数のビットデータと、第1の電位に選ばれるストップ
ビットデータとから成り、各端末装置は、通信速度に同
期してバイトデータを検出するデータ検出手段と、予め
定められるサンプリング間隔で通信ラインの電位を検出
する電位検出手段と、通信ラインが待機状態である期間
を計時し、前記データ検出手段によるバイトデータの検
出終了タイミングでリセットされ、前記電位検出手段に
よって第2の電位が検出された後は計時動作を停止する
計時手段とを備え、前記計時手段による計時期間が、予
め定める第1の待機期間を超えたときは要求データまた
は応答データが終了したと判断し、予め定める第2の待
機期間を超えたときはバイトデータが終了したと判断す
ることを特徴とするデータ通信装置である。また本発明
の前記電位検出手段のサンプリング間隔は、実行中の通
信速度に応じて変更されることを特徴とする。さらにま
た本発明の端末装置は、通信ラインが第2の電位である
期間を計時する第2の計時手段を備え、前記第2の計時
手段による計時期間が、予め定める基準期間を超えたと
きに異常が発生したと判断することを特徴とする。また
本発明の前記予め定める基準期間は、端末装置が持つ最
低速の通信速度によるバイトデータの受信期間に選ばれ
ることを特徴とする。また本発明の前記予め定める基準
期間は、実行中の通信速度によるバイトデータの受信期
間に選ばれることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に従えば、主端末装置は、複数の副端末
装置に要求データを送信し、各副端末装置は優先順位に
従って応答データを順番に送信してゆく。要求データと
応答データとの間、および応答データ同士の間には少な
くとも予め定める第1の待機期間が確保される。要求デ
ータおよび応答データは、複数個のバイトデータから成
り、バイトデータ同士の間には少なくとも予め定める第
2の待機期間が確保される。バイトデータは、第2の電
位に選ばれるスタートビットデータと、予め定める数の
ビットデータと、第1の電位に選ばれるストップビット
データとから成る。ビットデータは、第1の電位が論理
値「0」であり、第2の電位が論理値「1」である。1
ビットデータの長さは、通信速度に応じて定められる。
通信速度は、複数種類の中から選ばれる。通信速度の選
択は、たとえばデータ通信に先立って、主端末装置から
副端末装置へ送信される初期化信号によって行う。たと
えば、1secに5ビットのデータを送信する5ボーで
あれば、1ビットのデータの長さは、0.2msecに
なる。
【0013】各端末装置は、計時手段によって通信ライ
ンが待機状態(第1の電位)である期間を計時する。計
時手段は、データ検出手段によってバイトデータの終了
時点、すなわちストップビットデータが検出されたタイ
ミングでリセットされ、または、電位検出手段によって
第2の電位が検出された時以降の期間は計時動作を停止
する。通信速度が比較的高速である場合は、ストップビ
ットデータの検出タイミングで計時手段をリセットすれ
ば何ら問題はないが、通信速度が低速である場合、1バ
イトデータの長さが前記予め定める第1および第2の待
機期間を超える場合がある。すなわち、1バイトデータ
として、ビットデータが全て「0」であるとき、1バイ
トデータの中で通信ラインが第1の電位である期間が、
前記第1および第2の待機期間以上に継続する場合があ
り、このとき端末装置はバイトデータが終了したと誤っ
て判断し、あるいは応答データまたは要求データが終了
したと誤って判断してしまう恐れがある。そこで、各端
末装置は、電位検出手段によって通信ラインが第2の電
位であることを検出した後はスタートビットデータが受
信されたものと判断し、計時手段による計時動作を停止
する。これによって、1バイトデータが第1および第2
の待機期間を超えるような場合であっても、待機期間を
正確に計測することができ、データの送信タイミングを
正確に制御することができる。
【0014】また好ましくは、前記電位検出手段のサン
プリング間隔を、実行中の通信速度に応じて変更するよ
うにしたので、確実にバイトデータのスタートビットデ
ータを検出することができ、タイミング制御をより確実
に行うことができる。
【0015】また本発明に従えば、第2の計時手段によ
って計時された通信ラインが第2の電位である期間が予
め定める基準期間を超えたとき、異常が発生したと判断
する。すなわち、第2の電位はいわゆるドミナントレベ
ルであり、この第2の電位が一定期間継続されたとき
は、正常なデータ送信が行われていないことになる。し
たがって、この状態を検知することによって、異常発生
を検出することができる。
【0016】また好ましくは、前記基準期間としては、
端末装置が持つ最低速の通信速度によるバイトデータの
受信期間に選ばれる。
【0017】さらに好ましくは、前記基準期間として
は、実行中の通信速度によるバイトデータの受信期間に
選ばれる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の前提となるデータ通信装置
1の全体的構成を示すブロック図である。データ通信装
置1は、1つのマスタ端末装置Mと、複数のスレーブ端
末装置S1〜Sn(総称するときは、参照符Sを用い
る)とを含んで構成される。端末装置M,Sは、通信ラ
インKによって接続されている。データ通信装置1は、
ISO9141(国際標準規格)に準拠した通信方式が
実施される。この通信方式は、いわゆるマスタ・スレー
ブ方式であり、マスタ端末装置Mから複数のスレーブ端
末装置Sに対して要求データを送信し、各スレーブ端末
装置Sは要求データを受信し、それぞれのスレーブ端末
装置Sがマスタ端末装置Mに対して応答データを送信す
る方式である。
【0019】スレーブ端末装置S1〜Snには、優先順
位が定められており、優先順位の上位のスレーブ端末装
置から順番にマスタ端末装置Mに対して応答データを送
信する。ここでは、参照符Sの添字1〜nが優先順位を
表すものとする。端末装置M,Sは、待機状態では予め
定める第1の電位(ハイレベル)に設定されている通信
ラインKを、前記第1の電位より低い予め定める第2の
電位(ローレベル)に引下げる手段を有し、これら2つ
のレベルを所定のタイミングで切換えることによってビ
ットデータを作成し、データを送信する。予め定める数
のビットデータによってバイトデータが構成され、さら
に予め定める数のバイトデータによってメッセージデー
タが構成される。このメッセージデータが、前記要求デ
ータおよび応答データに相当する。
【0020】図1に示すデータ通信装置1においては、
マスタ端末装置Mからの要求データを受信してから、各
スレーブ端末装置S1〜Snは、それぞれの優先順位に
応じて予め定められた待機期間だけ経過した後に応答デ
ータを送信するように構成されている。要求データと応
答データとの間、および応答データ同士の間は、予め定
める第1の待機期間だけ間隔をあける必要がある。さら
に、応答データおよび要求データを構成する複数のバイ
トデータの間も、予め定める第2の待機期間だけ間隔を
あける必要がある。
【0021】図2は、各端末装置M,Sの構成を示すブ
ロック図である。端末装置M,Sは、データの送信およ
び受信、各種演算、各種制御などを実行する制御回路2
を含む。制御回路2は、マイクロコンピュータなどで実
現され、シリアルデータ入力端子Sin、シリアルデー
タ出力端子Sout、各種信号の入出力用のポートP0
を備える。
【0022】端末装置M,Sは、通信ラインKを接続す
るための接続端子3を備え、接続端子3には出力バッフ
ァ4を介してシリアルデータ出力端子Soutが接続さ
れ、また入力バッファ5を介してシリアルデータ入力端
子Sinが接続される。入力バッファ5の出力は、前記
ポートP0にも与えられる。
【0023】制御回路2は、通信ラインKを介して与え
られるシリアルデータをシリアルデータ入力端子Sin
から入力し、ストップビットデータを読込んだ時点で、
受信完了フラグF1をオンにする。また制御回路2は、
ポートP0に入力される信号のレベルを、予め定めるサ
ンプリング間隔でサンプリングし、サンプリング結果に
基づいてデータ受信中であるかどうかを判断する。デー
タ受信中であれば、受信中フラグF2をオンにする。
【0024】図3は、制御回路2が実行する基本動作を
説明するフローチャートである。ステップa1では、初
期化動作が行われる。ここでは、時間カウンタの計数値
Cmainが0にセットされる。ステップa2では、時
間カウンタの計数値に1が加算され、ステップa3に進
む。ステップa3では、計数値Cmainが、サンプリ
ング周期Xを決定する定数x0以上であるかどうか判断
される。判断が否定であれば、ステップa4に進み、
0.5msec経過したかどうかが判断され、経過する
とステップa2に戻り、計時動作を続行する。ステップ
a3において、判断が肯定であればステップa5に進
み、計数値Cmainを0にリセットし、ステップa6
で後述するメイン処理を実行し、ステップa4に進む。
すなわち、制御回路2のポートP0のサンプリング周期
Xは、0.5ms×x0となる。
【0025】図4は、制御回路2の割り込み処理を説明
するためのフローチャートである。シリアルデータ入力
端子Sinにデータが入力されると割り込み処理がスタ
ートし、ステップb1において、受信したバイトデータ
のストップビットデータを読込んだ時点で、受信完了フ
ラグF1をオンにする。
【0026】図5は、前述の図3に示すフローチャート
のステップa5において実行されるメイン処理を詳細に
示すフローチャートである。このメイン処理は、前述し
たように、設定されたサンプリング周期X毎に実行され
る。
【0027】ステップc1では、バスアイドルカウンタ
の計数値tidlに1が加算される。バスアイドルカウ
ンタは、通信ラインKが待機状態である期間を計時する
カウンタである。ステップc2では、通信ラインKが、
ローレベルであるかどうかが判断される。判断が肯定で
あればステップc4に進み、判断が否定であればステッ
プc6に進む。通信ラインKがローレベルであるかどう
かは、ポートP0の入力信号のレベルに基づいて判断す
る。
【0028】ステップc4では、受信中フラグF2をオ
ンとし、ステップc5では、受信中カウンタの計数値t
recに1が加算される。その後、処理はステップc6
に進む。受信中カウンタは、通信ラインKがローレベル
である期間を計時するカウンタである。
【0029】ステップc6では、受信完了フラグF1が
オンであるかどうかが判断される。判断が肯定であれば
ステップc7に進み、判断が否定であればステップc1
1に進む。ステップc7では、受信完了フラグF1をオ
フとし、ステップc8では受信中カウンタの計数値tr
ecを0にセットし、ステップc9では受信中フラグF
2をオフとし、ステップc10ではバスアイドルカウン
タの計数値tidlを0にセットし、ステップc11に
進む。
【0030】ステップc11では、受信中フラグF2が
オンであるかどうかが判断される。判断が肯定であれば
ステップc12に進み、判断が否定であればステップc
13に進む。ステップc12では、バスアイドルカウン
タの計数値tidlが0にリセットされ、処理はステッ
プc13に進む。
【0031】ステップc13では、受信中カウンタの計
数値trecが予め定める基準期間Tthを超えている
かどうかが判断される。ここでは、trec×Xとして
計数値を時間に変換して判断する。判断が肯定であれば
ステップc14に進み、判断が否定であればステップc
16に進む。ステップc14では、エラーフラグをオン
とし、ステップc15ではフラグF1,F2をクリアし
てステップc16に進む。
【0032】ステップc16では、初期化信号が受信さ
れたかどうかが判断される。受信された場合はステップ
c17に進み、受信されなければ処理を終了する。ステ
ップc17では、初期化信号に基づいて通信速度が設定
され、ステップc18では同様に初期化信号に基づいて
サンプリング周期Xが設定される。ステップc20では
受信完了フラグF1をオンにし、処理を終了する。パラ
メータT1とは、要求データおよび応答データの間、ま
たは応答データ同士の間に確保すべき第1の待機期間を
規定するパラメータである。パラメータT2は、バイト
データ間に確保すべき第2の待機期間を規定するパラメ
ータである。
【0033】図6は、端末装置M,Sの動作を示すタイ
ムチャートである。図6(1)に示すように、要求デー
タの終了時からパラメータT1だけ経過した後に応答デ
ータが送信され、以下同様に、パラメータT1が経過す
ると応答データが送信される。応答データは、図6
(2)に示すように、複数個のバイトデータから成る。
各バイトデータ間は、前記パラメータT2だけ間隔が確
保される。バイトデータは、図6(3)に示すように、
常に第2の電位に選ばれるスタートビットデータと、予
め定める数、たとえば8ビットのビットデータと、常に
第1の電位に選ばれるストップビットデータとから成
る。
【0034】通信速度が低速である場合の動作が、図6
(4)〜(6)に示されている。受信完了フラグF1
は、図6(4)に示すように、ストップビットデータの
受信タイミングでオンとされる。受信中フラグF2は、
図6(5)に示すように、バイトデータの開始時から終
了時までの間ハイレベルとされる。これは、図6(6)
に示すように、サンプリングパルスが1ビットデータの
タイミングよりも短いため、確実にバイトデータを構成
するスタートビットデータを検知することができるから
である。したがって、スタートビットデータが検知され
てから、予め定める数のビットデータが検出されるまで
の期間は、1バイトデータの送出期間であり、したがっ
て受信中フラグF2はオンとなる。スタートビットであ
るかどうかの判断は、第2の電位が検出されるまでに予
め定める期間T1またはT2の待機期間が継続していた
かどうかに基づいて判断する。このように、バスアイド
ルカウンタは、フラグF1がオンになったタイミングで
リセットされ、またフラグF2がオンである期間は常に
リセットされるため、結果として計時動作が行われな
い。これによって、バイトデータ中にパラメータT1ま
たはT2よりも長く第1の電位が継続する期間が含まれ
ていたとしても、当該期間は待機状態である期間として
は計時されない。
【0035】データ通信速度が高速である場合の動作
が、図6(7)〜(9)に示されている。受信完了フラ
グF1は、図6(7)に示すように、制御回路2に対し
ての割り込み処理によって必ず1バイトデータの終了時
点でオンとされる。図6(9)に示すように、ポートP
0のサンプリングパルスの時間間隔が長く、サンプリン
グパルスの間隔内に1バイトデータが含まれてしまう場
合、制御回路2はポートP0の信号を検知してもスター
トビットデータを検知することはできない。しかしなが
ら、1バイトデータは、非常に短期間の間に送出される
ので、予め定める待機期間T1,T2に比べて遥かに短
い期間である。したがって、図6(7)に示すフラグF
1がオンになるタイミングによってバスアイドルカウン
タをリセットすることにより、正確に通信ラインKが待
機期間であることを検知することができる。
【0036】以上のように本実施例によれば、通信ライ
ンKが待機期間であることを確実に検知することがで
き、要求データに対する応答データの送信タイミングを
正確に制御することができる。また、受信中カウンタが
予め定める基準期間を超えたときは、エラーが発生した
と判断し、動作を中断し、処理を終了する。これによ
り、通信ラインKが、いわゆるドミナントレベルに固定
され、これによってデータ通信が停止することが防がれ
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通信ライ
ンにデータが送信されていない待機期間を正確に検知す
ることができ、データの送信タイミングを正確に制御す
ることができ、通信エラーの発生が防止され、データ通
信の信頼性が向上する。
【0038】また通信ラインが、いわゆるドミナントレ
ベルである第2の電位で予め定める基準期間を超えたと
きに、通信エラーが発生したと判断し、動作を中断し、
エラーが発生したことを報知することによって、データ
通信の信頼性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となるデータ通信装置1の全体的
構成を示すブロック図である。
【図2】端末装置M,Sの構成を示すブロック図であ
る。
【図3】端末装置M,Sが備える制御回路2の基本動作
を説明するフローチャートである。
【図4】制御回路2が行う割り込み処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図5】図3のステップa5において、制御回路12が
行う処理を説明するフローチャートである。
【図6】データ通信装置1の通信動作を説明するタイム
チャートである。
【図7】第1の従来例を説明するためのタイムチャート
である。
【図8】第2の従来例を説明するためのブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 データ通信装置 2 制御回路 3 接続端子 4 出力バッファ 5 入力バッファ K 通信ライン M マスタ端末装置 S スレーブ端末装置 Sin シリアルデータ入力端子 Sout シリアルデータ出力端子 P0 ポート T1,T2 タイミングパラメータ F1,F2 フラグ X サンプリング周期 tidl バスアイドルカウンタの計数値 trec 受信中カウンタの計数値

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主端末装置と、主端末装置へのデータ送
    信の順序を決定する優先順位が定められている複数の副
    端末装置とを1つの通信ラインで接続し、通信ラインは
    予め定める第1の電位が待機状態であり、各端末装置は
    前記第1の電位とそれよりも低い予め定める第2の電位
    とを、複数種類の通信速度の中から選ばれた通信速度に
    応じたタイミングで切換えることによってデータを作成
    して送信し、各副端末装置は、主端末装置からの要求デ
    ータに応答して前記優先順位に従って応答データを、少
    なくとも予め定める第1の待機期間あけて順番に送信す
    るデータ通信装置において、 前記要求データおよび応答データは、それぞれ少なくと
    も予め定める第2の待機期間をあけて送信される複数個
    のバイトデータから成り、 前記バイトデータは、第2の電位に選ばれるスタートビ
    ットデータと、予め定める数のビットデータと、第1の
    電位に選ばれるストップビットデータとから成り、 各端末装置は、 通信速度に同期してバイトデータを検出するデータ検出
    手段と、 予め定められるサンプリング間隔で通信ラインの電位を
    検出する電位検出手段と、 通信ラインが待機状態である期間を計時し、前記データ
    検出手段によるバイトデータの検出終了タイミングでリ
    セットされ、前記電位検出手段によって第2の電位が検
    出された後は計時動作を停止する計時手段とを備え、 前記計時手段による計時期間が、予め定める第1の待機
    期間を超えたときは要求データまたは応答データが終了
    したと判断し、予め定める第2の待機期間を超えたとき
    はバイトデータが終了したと判断することを特徴とする
    データ通信装置。
  2. 【請求項2】 前記電位検出手段のサンプリング間隔
    は、実行中の通信速度に応じて変更されることを特徴と
    する請求項1記載のデータ通信装置。
  3. 【請求項3】 端末装置は、通信ラインが第2の電位で
    ある期間を計時する第2の計時手段を備え、 前記第2の計時手段による計時期間が、予め定める基準
    期間を超えたときに異常が発生したと判断することを特
    徴とする請求項1記載のデータ通信装置。
  4. 【請求項4】 前記予め定める基準期間は、端末装置が
    持つ最低速の通信速度によるバイトデータの受信期間に
    選ばれることを特徴とする請求項3記載のデータ通信装
    置。
  5. 【請求項5】 前記予め定める基準期間は、実行中の通
    信速度によるバイトデータの受信期間に選ばれることを
    特徴とする請求項3記載のデータ通信装置。
JP25387094A 1994-10-19 1994-10-19 データ通信装置 Expired - Fee Related JP3436593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25387094A JP3436593B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 データ通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25387094A JP3436593B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 データ通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08125709A JPH08125709A (ja) 1996-05-17
JP3436593B2 true JP3436593B2 (ja) 2003-08-11

Family

ID=17257285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25387094A Expired - Fee Related JP3436593B2 (ja) 1994-10-19 1994-10-19 データ通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3436593B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010095713A1 (ja) * 2009-02-23 2010-08-26 三菱電機株式会社 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08125709A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0281307B1 (en) Asynchronous interface and method for coupling data between a data module and a serial asynchronous peripheral
US5166678A (en) Dual master implied token communication system
EP0076880A1 (en) A local area contention network data communication system
JP3436593B2 (ja) データ通信装置
US4590924A (en) Endoscope system
US4807231A (en) Multiplex communication method
JP2958601B2 (ja) データ通信方式
CN111930582A (zh) ***管理总线检测平台、处理器及***管理总线检测方法
JPS6248831A (ja) 通信制御装置
JP5374025B2 (ja) 差動型伝送装置
JP2662424B2 (ja) 2線式半二重通信におけるキャリア制御方法
CN109634906B (zh) 一种ic通信***和方法
JPS59195736A (ja) 通信制御装置
JPS6040224B2 (ja) 同期方式の通信制御装置における異常検出装置
JPH0311701B2 (ja)
JP2945123B2 (ja) 通信システム
CN118093467A (zh) 嵌入式模块与fpga的数据交互方法
CN117573586A (zh) 单线通讯的方法、装置及***
CN116915367A (zh) 数据检测方法、存储介质和电子设备
JPH0646736B2 (ja) 通信障害検出方式
JPH11284605A (ja) 情報処理システムおよびそのシリアル通信方法
JPH04278742A (ja) 受信データの誤り検出方法
JP2001156875A (ja) シリアルデータ転送システム
JPH03255745A (ja) ループ型信号通信システム
JPH026464B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030520

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees