JP3435595B2 - レーザスキャナ - Google Patents

レーザスキャナ

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JP3435595B2 JP26814598A JP26814598A JP3435595B2 JP 3435595 B2 JP3435595 B2 JP 3435595B2 JP 26814598 A JP26814598 A JP 26814598A JP 26814598 A JP26814598 A JP 26814598A JP 3435595 B2 JP3435595 B2 JP 3435595B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えばバーコード
の読取りに適用されるのみならず、2次元走査も容易に
可能とするレーザスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に従来のレーザスキャナを示す。半
導体レーザ11よりの光ビーム12は投光レンズ13に
よりトランスミットミラー(半透明鏡)14に入射さ
れ、その一部は反射され、その反射光15はポリゴンミ
ラー16に入射される。ポリゴンミラー16は多角形筒
17の外周の各面にミラーが張り付けられ、その軸心が
モータ18で回転される。よって反射光15がポリゴン
ミラー16の一面の回転方向における端に入射した時の
反射光19aに対し、ポリゴンミラー16の回転につれ
て反射光19aが回動し、前記一面の他端に反射光15
が入射した時は反射光19bとなり、この反射光19a
から19bへの回動により、例えばバーコードラベル2
1が1次元的に走査(スキャン)される。ポリゴンミラ
ー16の多角形の各1面により前記走査が1回行われ
る。
【0003】バーコードラベル21に入射した光の反射
光はその入射光と逆向きにその光路を通り、ポリゴンミ
ラー16で反射され、トランスミットミラー14を一部
が透過し、受光レンズ22で集光されて光電変換素子2
3に入射し、電気信号に変換される。この電気信号がバ
ーコードラベル21を読取った出力となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザスキャナ
は、半導体レーザ11、投光レンズ13、ポリゴンミラ
ー16、モータ18を必要とし、部品点数が多く、しか
もこれらを光学的に組立てるのは大変な作業であった。
また全体としての小形化、軽量化も困難であり、かつ比
較的大きな電力を必要とする問題もあった。更に2次元
走査とするにはその構成が一層複雑で、かつ光学的組立
てが大変であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、レー
ザ光源と対向してその光軸と垂直な面内で移動自在に、
レンズ機能をもつ回折光学素子が保持され、電気力によ
りその回折光学素子が移動させることを可能とする電圧
印加用駆動電極が設けられる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の実施例を示す。
方形シリコン基板31上に方形シリコン基板32が接着
剤33で貼り合わされる。シリコン基板32上にSiO
2 の低温酸化膜34を介して、例えば数μm程度の厚さ
のポリ(多結晶)シリコン層35が気相成長される。こ
のポリシリコン層35に対して、例えばホトエッチング
により回折光学素子36が形成され、回折光学素子36
はそのポリシリコン層35の面内で移動自在に保持され
る。
【0007】つまり回折光学素子36はその本体37と
して、図2A、図2Bに示すように、同心リング状の空
隙による透明部38が形成され、その各間と中心部とに
より不透明部39が構成され、これら不透明部39を互
いに連結固定するために、90度角間隔で放射の連結部
41が構成されている。この透明部38又は不透明部3
9の中心から数えてn番目の半径Rnはnの平方根に比
例するものであって、これは一般にフレネルゾーンプレ
ートと呼ばれている。
【0008】この本体37を可動自在に保持するため、
例えば本体37の4本の連結部41の延長上にコ字状に
ジグザグに折返された支持ばね42が一体に設けられ
る。つまりこれら支持ばね42を中央に位置された方形
状空隙43と、この4つの方形状空隙43の互いの内端
を連通し、本体37の不透明部39の最外周の外側に沿
ったリング状空隙44とが形成されている。これら透明
部38、方形空隙43、リング状空隙44の各部におけ
るポリシリコン層35がエッチング除去され、その際に
これらの部のみが主として除去されるように犠牲層34
が用いられる。前記ポリシリコン層35中のエッチング
除去された部分と対向する部分の犠牲層34も同時にエ
ッチング除去される。このようにして4つの支持ばね4
2により回折光学素子36の本体37がその面内で移動
自在に、残りのポリシリコン層35の部分、つまり固定
部35aに支持される。
【0009】回折光学素子36の本体37と対向し、こ
の本体37に達する穴46がシリコン基板32のシリコ
ン基板31側から、基板31との貼合せ前にエッチング
により形成される。この穴46に位置し、シリコン基板
31の中央部にレーザ光源48が半田又は導電性接着剤
で取付けられ、その後、シリコン基板31と32との貼
合わせが行われる。レーザ光源48としてはVCSEL
のような面発光形のものが好ましい。
【0010】回折光学素子36を電気的に駆動するため
の電極が設けられる。即ち、回折光学素子36の上面
上、つまり本体37と各支持ばね42上に駆動電極51
が形成され、これら各支持ばね42の固定側の駆動電極
51が、ポリシリコン層35の固定部35a上に延長さ
れ、電圧印加部51aと接続されている。更に4つの方
形空隙43の各隣接するものと挟まれ、リング状空隙4
4と接近してポリシリコン層35の固定部35a上に駆
動電極52がそれぞれ形成される。
【0011】回折光学素子36の本体37は、フレネル
ゾーンプレートであって、これに対し、波長λの平行光
線がレーザ光源48から垂直に入射されると、ゾーンプ
レートからみて、その軸上f=±R1 2/λの位置に点光
像54が生じる。R1 は、最外周の透明部38の半径で
ある。従って、レーザ光源48よりの光は回折光学素子
36の本体37のリング状透明部38を通過し、相互に
回折して、例えば図中の点54に焦点を結ぶ、つまり回
折光学素子36はレンズ機能を有するものである。
【0012】駆動電極51の電圧印加部51aと、これ
に近い駆動電極52との間に、交流電源55から交流電
圧を印加すると、その電極52と本体37上のリング状
駆動電極51の近いものとの間で静電吸引力が作用し、
その電圧が印加された電圧印加部51aが接続された支
持ばね42の延長方向とほぼ平行に、本体37が振動に
伴って、点光像54が直線56を往復移動する。回折光
学素子36の中心に対し、電圧が印加されている電圧印
加部51a及び駆動電極52と反対側の電圧印加部51
aと駆動電極52間に交流電源55と逆位相の交流電圧
を印加すると、本体37の往復移動の幅が倍になる。
【0013】回折光学素子36の中心に対し、電圧印加
されている電圧印加部51a及び駆動電極52と角度的
に90°離れた電圧印加部51aと駆動電極52間に破
線で示すように交流電源57で交流電圧を印加すると、
本体37は前記往復移動に対し、直角方向に往復移動
し、点光像54は、線56と直交する線58上を往復振
動する。従って、交流電源55と57の両者を駆動電極
51,52間に印加すると、点光像54は2次元走査す
ることになる。
【0014】なお例えばレーザ光源48と回折光学素子
36との間隔が50μmで、振動幅が10μm程度の往
復振動を本体37に行わせることが可能である。上述で
は回折光学素子36として、透明部38と不透明部39
とからなる振幅形のものを用いたが、図2Cに断面を示
すように、リング状に厚さを変更し、その各リングの面
の幅を選定し、隣接リング面を透過する光に位相差を与
えて相互に回折現象が生じ、レンズ機能をもつ位相形の
回折光学素子を用いてもよい。また上述におけるポリシ
リコン層35の代りに、SiO2 層、又はSiON層を
用いてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、レンズ機能をもつ回折光学素子36を基体と一体に
構成し、かつその回折光学素子36が電場により振動で
きるようにされ、かつ、レーザ光源48も内部に配置さ
れているため、部品点数が少なく、組立手数が極く僅か
であり、小形、軽量に作ることができ、また電力消費も
少ない。また大量生産に適している。しかも二次元走査
も容易に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を一部切断して示す斜視図。
【図2】Aは回折光学素子36の平面図、Bはその断面
図、Cはその他の例を示す断面図。
【図3】従来のレーザスキャナの構成を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、 そのレーザ光源と対向し、その光軸と垂直な面内で直交
    する2方向に移動可能に保持され、レンズ機能をもつ回
    折光学素子と、 その回折光学素子を電気力で移動させることを可能とす
    る電圧印加用駆動電極とを具備し、 上記回折光学素子は、レンズ機能をもつ本体と、その本
    体を移動自在に保持するジグザグに折り返された支持ば
    ねとが一体に構成されると共に、その支持ばねとその支
    持ばねを支持する固定部とが一体に構成され、 上記回折光学素子の上面に一方の上記電圧印加用駆動電
    極が形成されていることを特徴とするレーザスキャナ。
  2. 【請求項2】 上記回折光学素子と上記固定部とはポリ
    シリコンよりなることを特徴とする請求項1に記載のレ
    ーザスキャナ。
  3. 【請求項3】上記レーザ光源は面発光形であることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザスキャ
    ナ。
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