JP3435046B2 - 電子スイッチ装置 - Google Patents

電子スイッチ装置

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JP3435046B2
JP3435046B2 JP01943198A JP1943198A JP3435046B2 JP 3435046 B2 JP3435046 B2 JP 3435046B2 JP 01943198 A JP01943198 A JP 01943198A JP 1943198 A JP1943198 A JP 1943198A JP 3435046 B2 JP3435046 B2 JP 3435046B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の電源線を介
して外部電源により駆動され、検出対象物の近接を非接
触に検出して上記電源線間の電圧を変化させることで信
号出力するようにした2線式の高周波発振型近接スイッ
チをなす電子スイッチ装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】磁性体からなる検出対象物の近接
(有無)を該検出対象物と非接触に検出する近接スイッ
チは、マイクロスイッチ等の機械式スイッチに比較して
動作信頼性が高く長寿命である等の利点を有し、種々の
用途に幅広く用いられている。中でも検出部に高周波発
振回路の一部をなす検出コイルを備えた高周波発振型の
近接スイッチ(電子スイッチ装置)は、検出対象物(磁
性体)との間の電磁誘導作用により検出コイルのインダ
クタンスや損失が変化し、これに伴って高周波発振回路
における発振振幅や発振周波数が変化することを利用し
て検出対象物の近接を検出するもので、検出感度が高く
応答速度が速い等の優れた特徴を有している。
【0003】ちなみに一対の電源線を信号線と共用した
2線式の近接スイッチは、上記電源線から供給された電
源電圧により作動するセンサ回路部の出力を受けて選択
的に導通制御(インピーダンス制御)される出力回路
(例えばバイポーラ・トランジスタ)を前記一対の電源
線間に備え、該出力回路の導通により前記電源線間のイ
ンピーダンスを変化させて信号出力する如く構成され
る。
【0004】またこの種の電子スイッチ装置における検
出距離は数mm程度であり、従来一般的にはゲージを用
いて該電子スイッチ装置の取り付け位置を高精度に規定
している。このような取り付け作業の簡易化を図るべ
く、電子スイッチ装置には、検出対象物が電子スイッチ
装置を作動させるに十分余裕のある位置に存在するか否
かを確認する為の表示素子として発光ダイオード(LE
D)が組み込まれる。また電子スイッチ装置には、その
メインテナンス時における該電子スイッチ装置の動作確
認用の発光ダイオード(LED)も組み込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで特開平5−2
27001号公報には、前記出力回路の導通時に電源線
を介して流れる負荷電流が少ないとき、その負荷電流に
応じて発光ダイオードの通電電流を減少させ、上記負荷
電流が所定値以上のときには上記発光ダイオードの通電
電流を一定化制御する技術が示される。即ち、一対の電
源線を介する信号出力の制御を出力回路にて行い、且つ
出力回路の導通時における負荷電流に応じて前記発光ダ
イオードの点灯駆動(通電電流)を制御する技術が示さ
れる。
【0006】しかしながらこのような制御機能を備えた
電子スイッチ装置においては、前記負荷電流が少ないと
き、該負荷電流の殆どが出力回路を介して流れることに
なるので発光ダイオードの通電電流が不足し、発光ダイ
オードが点灯しなかったり、或いは発光強度(輝度)が
不足してその点灯状態が確認し難くなる虞がある。ちな
みに負荷電流を一定量以上に確保するようにすれば上記
問題は解消されるが、消費電流が増えることが否めな
い。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、一対の電源線を信号線と共用し
た2線式の近接スイッチに組み込まれる動作状態確認用
の表示素子を、上記電源線を介する負荷電流の如何に拘
わることなしに高輝度に点灯駆動してその視認性を高め
た電子スイッチ装置を提供することにある。また本発明
は上記発光素子を安定に点灯駆動し得るようにした2線
式の電子スイッチ装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る電子スイッチ装置は、信号線を共用し
た一対の電源線を介して電源供給され、検出対象物の近
接を非接触に検出するセンサ回路部と、このセンサ回路
部の出力を受けて上記電源線間の電源電圧を制御する出
力回路とを備えた2線式のものであって、特に前記出力
回路として、前記一対の電源線間に表示素子、例えば発
光ダイオードを介して接続された点灯制御回路を設け、
この点灯制御回路により前記センサ回路部の出力に応じ
て上記表示素子を介して前記電源線間を導通させて該電
源線間の電源電圧を制御すると共に、前記電源線間に流
れる負荷電流に応じて前記表示素子の駆動電流を制御す
るようにしたことを特徴としている。
【0009】より具体的には、請求項2に記載するよう
に前記点灯制御回路を、発光ダイオードを直列に介して
前記電源線間に接続されたトランジスタと、前記センサ
回路部の出力に応じて選択的に作動して前記トランジス
タを導通駆動すると共に、前記負荷電流に応じて前記ト
ランジスタの通電電流を調整する電流制御回路とにより
構成したことを特徴としている。
【0010】即ち、本発明は発光ダイオードからなる表
示素子を介して一対の電源線間に接続されてセンサ回路
部の動作状態に応じて上記発光ダイオードを選択的に点
灯駆動する点灯制御回路自体を、前記一対の電極線間の
電源電圧を制御して信号出力する出力回路として機能さ
れたことを特徴としている。更に上記電極線間を流れる
負荷電流に応じて発光ダイオードの通電電流を制御する
ことで、該発光ダイオードの発光強度(輝度)を高く維
持するようにしたことを特徴としている。
【0011】また本発明は請求項3に記載するように、
前記出力回路の一部として、前記表示素子の通電電流に
応じて前記負荷電流の一部をパイパスして前記表示素子
の駆動電流を制限する補助回路を、前記一対の電源線間
に設けたことを特徴としている。つまり負荷電流が発光
ダイオードの最大定格電流を越えるような場合、上記補
助回路にて負荷電流の一部をパイパスすることで上記発
光ダイオードの通電電流を制限し、これによって該発光
ダイオードを保護することを特徴としている。
【0012】更に本発明の好ましい態様として請求項4
に記載するように、前記補助回路に前記負荷電流に応じ
て発光素子の通電電流を調整する電流調整回路に対して
カレント・ミラー回路をなして上記発光素子の通電電流
を検出する電流検出回路を設けたことを特徴としてい
る。また請求項5に記載するように、前記補助回路にそ
の周囲温度の上昇に応じてバイパス電流を増大させて前
記発光素子に対する最大通電電流を可変設定する温度特
性を持たせたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る2線式の電子スイッチ装置について説明
する。図1はこの実施形態に係る電子スイッチ装置、特
に2線式の高周波発振型近接スイッチの概略構成を示す
図であり、La,Lbは信号線を共用した一対の電源線
である。この高周波発振型近接スイッチは、概略的には
高周波発振回路1、積分回路2、比較回路3、信号処理
回路4、そして定電圧源5からなるセンサ回路部6と、
発光ダイオード(LED)7aを介して前記電源線L
a,Lb間に接続され、前記センサ回路部6からの出力
を受けて上記LED7aを選択的に点灯駆動する点灯制
御回路7,および前記電源線La,Lb間に介装された
補助回路8とを備えてなる。これらの各部を備えて構成
される近接スイッチは、上記一対の電源線La,Lb
を、負荷9を介してマイクロプロセッサ等からなる監視
装置10の内部電源Vout(電子スイッチ装置にとって
は外部電源)に接続され、該内部電源Voutから電源供
給されて作動する。
【0014】即ち、高周波発振回路1はLCタンク回路
をなすコイル(検出コイル)1aとコンデンサ1bとを
備えて所定の周波数で発振動作し、積分回路2は発振回
路1の出力を積分処理(平滑化)することでその発振振
幅を検出している。そして積分電圧として検出された発
振振幅は比較回路3にて所定の閾値電圧と比較され、こ
れによって検出対象物(磁性体)の前記コイル1aへの
近接に伴う発振振幅の低下が検出される。信号処理回路
4はこのようにして検出された検出対象物の近接を示す
信号を、該近接スイッチの設定状態に応じて出力してい
る。尚、前記定電圧源5は所定の内部基準電圧に基づい
て、前記一対の電源線La,Lbを介して外部電源(監
視装置10の内部電源Vout)より供給される電源電圧
Vccから上記各回路1,2,3,4をそれぞれ駆動する駆
動電圧Vdrvを生成する。
【0015】しかして点灯制御回路7は、例えば検出対
象物の近接が検出されたときに前記LED7aを点灯駆
動すると共に、このLED7aを介する前記電源線L
a,Lb間のインピーダンスを可変して信号出力する。
このインピーダンスの変化により負荷9を介して電源線
La,Lbを流れる電流が変化し、負荷9の作動に伴っ
て前記電源線La,Lbを介して電子スイッチ装置に加
えられる電源電圧Vccが変化する。
【0016】尚、LED7aの点灯駆動による前記電源
線La,Lb間のインピーダンス制御は、その導通時に
おける電源電圧Vcc(オン電圧Von)が前記センサ回路
部6における各回路1,2,3,4の駆動電圧Vdrvを確保
し得る範囲で、ひいては定電圧源5の最低動作電圧以上
を確保し得るように行われる。またこのような電源線L
a,Lb間の電圧Vccの変化によって前記負荷9が作動
し、監視装置10は該負荷9の作動状態から前記近接ス
イッチによる検出対象物の近接を検出することになる。
【0017】また上記点灯制御回路7は、電源線La,
Lbを介して流れる負荷電流に応じて前記LED7aの
通電電流を制御することで該LED7aの最大定格電流
の範囲内でその駆動電流を最大限に確保し、これによっ
て上記負荷電流に見合う最大限の発光強度(輝度)を確
保するものとなっている。ちなみに上記負荷電流がLE
D7aの最大定格電流を越える場合には、例えばバイポ
ーラ・トランジスタからなる前記補助回路8が導通駆動
される。この補助回路8は常時は非導通状態にあり、前
記LED7aの点灯駆動時に前記負荷電流の大きさに応
じて導通駆動され、且つその通電電流が制御されること
で前記負荷電流の一部をパイパスし、これによって前記
LED7aを介して流れる電流を制限する役割を担う。
【0018】即ち、この発明に係る電子スイッチ装置に
おいては、一対の電源線La,Lb間に介装され、セン
サ回路部6の出力を受けて選択的に点灯駆動されるLE
D7aを含む点灯制御回路7自体を、上記電源線La,
Lb間のインピーダンス、ひいては電源線La,Lb間
の電源電圧Vccを可変して信号出力する出力回路として
機能させ、同時に電源線La,Lbに流れる負荷電流に
応じて上記LED7aの通電電流を制御し、その発光強
度を最大限に確保することを特徴としている。更に上記
負荷電流がLED7aの最大定格電流を越える場合には
前記補助回路8を導通駆動することで、上記LED7a
にとって余分となる負荷電流の一部をバイパスし、これ
によってLED7aの通電電流をその最大定格電流の範
囲内に制限することを特徴としている。
【0019】次に上述した如く機能する点灯制御部7や
補助回路8を備えた出力回路部の具体的な構成例につい
て説明する。図2は上記出力回路部の第1の構成例を示
す回路図で、図中6は前述した如く構成されるセンサ回
路部、またLa,Lbは負荷9を介して監視装置10に
接続される一対の電源線を示している。この出力回路部
が特徴とするところは、センサ回路部6からの出力を受
けてLED7aを点灯駆動する点灯制御回路7が、差動
増幅器(演算増幅器)Ampを主体とする電源電圧制御部
11と、この電源電圧制御部の出力により駆動されて電
源線La,Lb間のインピーダンス(電源電圧Vcc)を
制御すると共に、電源線La,Lbに流れる負荷電流に
応じた電流を引き出す一対のpnpトランジスタQ1,Q
2からなる第1のカレントミラー回路12、そしてこの
第1のカレントミラー回路により駆動されて前記LED
7aを前記負荷電流に応じて通電駆動する一対のnpn
トランジスタQ3,Q4からなる第2のカレントミラー回
路13を備えて構成されている点にある。
【0020】即ち、電源電圧制御部11の主体をなす差
動増幅器Ampは、電源線La,Lbから電源供給されて
作動するもので、その非反転入力端(+)に前記電源線L
a,Lb間の電源電圧Vccを規定する為の比較基準電圧
Vrefを入力すると共に、反転入力端(−)に抵抗R1,R2
を介して抵抗分割して検出される前記電源線La,Lb
間の電源電圧Vccを入力している。尚、上記抵抗R1,R
2間には前記センサ回路部6の出力を受けて導通駆動さ
れる、例えばバイポーラ・トランジスタからなるスイッ
チSWが介挿されており、該スイッチSWの導通時にの
み前記電源線La,Lb間の電源電圧Vccが検出され、
スイッチSWの非導通時には抵抗R1,R2を介する無駄
な電流消費が抑えられるようになっている。
【0021】しかして差動増幅器Ampは、上記の如く検
出される電源電圧Vccと比較基準電圧Vrefとを比較
し、その差電圧に応じた出力を得ることで前記第1のカ
レントミラー回路12をなすトランジスタQ1を駆動
し、該第1のカレントミラー回路12を介して前記第2
のカレントミラー回路13を駆動している。この第2の
カレントミラー回路13の駆動によりトランジスタQ4
が導通し、該トランジスタQ4を介して前記LED7a
が通電されて点灯駆動されると共に、LED7aとトラ
ンジスタQ4とを介する前記電源線La,Lb間のインピ
ーダンスが大きく低減されて該電源線La,Lb間の電
源電圧Vccが可変される。
【0022】そしてこの状態において前記差動増幅器A
mpは、抵抗R1,R2を介して検出される電源電圧Vccに
応じて前記トランジスタQ1の駆動電流を制御すること
で、前記電源線La,Lb間の電源電圧Vcc(オン電圧
Von)に応じて、ひいては電源線La,Lbを介して流
れる負荷電流に応じて前記LED7aの駆動電流を制御
するものとなっている。
【0023】即ち、トランジスタQ4を導通させてLE
D7aを点灯駆動した際の電源電圧Vcc(オン電圧Vo
n)は、専ら、LED7aとトランジスタQ4とを介する
前記電源線La,Lb間のインピーダンスと、監視装置
10の外部電源Voutとの間に介挿された負荷9のイン
ピーダンスとにより規定され、またその負荷電流は上記
各インピーダンスの和によって規定される。従って差動
増幅器Ampにて上記電源電圧Vcc(オン電圧Von)に応
じてトランジスタQ1の駆動電流を制御すれば、その駆
動電流は負荷電流の大きさに見合ったものとなり、この
駆動電流が第1のカレントミラー回路12から第2のカ
レントミラー回路13に対して与えられることになる。
この結果、LED7aは負荷電流に応じた電流で通電駆
動されることになり、負荷電流の殆どがLED7aを介
して流れることになる。
【0024】ところでこのようにして電流制御されるL
ED7aの駆動電流は、前記トランジスタQ2とベース
を共有し、前記トランジスタQ1に対してカレントミラ
ーをなすpnpトランジスタQ5を介して、上記トラン
ジスタQ2に流れる電流として等価的にモニタされてい
る。このトランジスタQ5は、そのコレクタに接続した
負荷抵抗R5に上記電流に相当する電圧を生起すること
で、前記電源線La,Lbに設けられた補助回路8をな
すnpnトランジスタQ6を選択的に導通駆動する電流
検出回路8aとしての役割を果たす。
【0025】即ち、トランジスタQ5は、前記LED7
aにその最大定格電流に相当する駆動電流が流れると
き、これを検出して前記負荷抵抗R5にトランジスタQ6
(補助回路8)を導通駆動し得る電圧を発生させるもの
となっている。そしてこの電圧によりトランジスタQ6
を導通させることで前記負荷電流の一部を強制的にバイ
パスし、これによって前記LED7aを介して流れる電
流(駆動電流)が上記最大定格電流以内となるように制
限している。この際、トランジスタQ6を介して流れる
電流(バイパス電流)は、該トランジスタQ6のベース
・エミッタ間電圧の温度特性を利用して、その周囲温度
が上昇するに従って大きく増大するようになっている。
このような補助回路8の温度特性により、間接的に前記
LED7aの通電電流に対する制限値が周囲温度の上昇
に従って低く抑えられるようになっている。
【0026】かくしてこのように構成された電子スイッ
チ装置の出力回路部によれば、センサ回路部6の出力に
従って一対の電源線La,Lb間のインピーダンス(電
源電圧Vcc)を変化させて信号出力する機能が、点灯制
御部7によるLED7aの点灯駆動によって制御される
ことになる。同時にLED7aの駆動電流が前記電源線
La,Lbを流れる負荷電流に応じて制御され、特に上
記負荷電流がLED7aの最大定格電流を越えるような
場合には補助回路8が駆動されて負荷電流の一部がバイ
パスされてLED7aの駆動電流が上記最大定格電流に
制限されることになる。
【0027】従ってLED7aの通電駆動による信号出
力時における負荷電流が少ない場合であっても、その負
荷電流の殆どをLED7aに流して該LED7aの発光
強度(輝度)を高くし、その視認性を高めることが可能
となる。また負荷電流に対応するLED7aの駆動電流
がその最大定格電流を越えるような場合には、補助回路
8の導通によって上記負荷電流の一部がバイパスされ、
これによってLED7aの駆動電流が上記最大定格電流
の範囲内に制限されるので、LED7aを最大輝度で安
定に点灯駆動することが可能となり、過電流からLED
7aを保護することも可能となる。
【0028】特に補助回路8が持つ温度特性を利用して
その周囲温度が高くなった場合、LED7aの駆動電流
を低減させるので、温度上昇に起因して変化する許容損
失の変化に対応させることができる。従って電子スイッ
チ装置の使用環境を想定してLED7aに流す駆動電流
の制限値を、予め常温での最大定格電流よりも低めに設
定しておく等の対策が不要である。ちなみにLED7a
の駆動電流に対する制限値を低めに設定した場合、その
分、常温でLED7aに流し得る電流が減少するので発
光強度(輝度)を十分に確保することができなくなる。
この点、上述した温度特性の下でLED7aの駆動電流
を制限する出力回路部によれば、常温においてもLED
7aの発光強度(輝度)を十分に確保することができる
ので、電子スイッチ装置の設備時等における動作確認の
視認性を高めることができる等の効果が奏せられる。
【0029】ところで本発明は上述した信号出力確認用
のLED7aと共に、安定動作域の確認用の別のLED
7bを備えた電子スイッチ装置に対しても同様に適用す
ることができる。この場合、上記信号出力確認用のLE
D7aとしては通常赤色発光ダイオードが用いられ、ま
た安定動作域の確認用のLED7bとしては緑色発光ダ
イオードが用いられることが多い。このような2個のL
ED7a,7bを設ける場合には、その出力回路部を、
例えば図3に示すように構成すれば良い。
【0030】即ち、図3に前述した図2に示す出力回路
部と同一部分には同一符号を付して示すように、第2の
カレントミラー回路13と並列に、LED7bを駆動す
る為の第3のカレントミラー回路14を設け、これらの
第2および第3のカレントミラー回路13,14を前記
第1のカレントミラー回路12にて並列駆動するように
構成する。具体的には第1のカレントミラー回路12の
トランジスタQ2と並列に、トランジスタQ1に対してカ
レントミラーをなすpnpトランジスタQ7を設け、こ
のトランジスタQ7の出力により第3のカレントミラー
回路14を並列駆動するようにする。
【0031】また上記第2および第3のカレントミラー
回路13,14に対して、その動作を選択的に制御する
スイッチとしてのnpnトランジスタQ10,Q11をそれ
ぞれ並列接続し、これらのトランジスタQ10,Q11を前
記センサ回路部6の出力にてそれぞれ独立に駆動するよ
うにする。尚、第2および第3のカレントミラー回路1
3,14は、トランジスタQ10,Q11の導通によりその動
作が選択的に禁止される。
【0032】ちなみに検出対象物が電子スイッチ装置の
近傍に存在し、前記センサ回路部6がこれを検出してい
るだけの(近接検出距離に達していない)場合には、ト
ランジスタQ10による第2のカレントミラー回路13の
動作禁止制御が実行され、前記トランジスタQ11による
第3のカレントミラー回路14の動作禁止が解除され
る。従ってこの場合には第1のカレントミラー回路12
によって検出される負荷電流に応じて第3のカレントミ
ラー回路14だけが作動し、これによってLED7bが
点灯駆動される。しかして前記検出対象物が更に接近し
て近接検出距離に達すると、センサ回路部6がこの状態
を検出して前記トランジスタQ10による前記第2のカレ
ントミラー回路13の動作禁止制御を解除する。同時に
これに代えて前記トランジスタQ11による第3のカレン
トミラー回路14の動作禁止制御を実行する。このよう
なトランジスタQ10,Q11の動作切り替えにより、今度
は前記第3のカレントミラー回路14に代えて前記第2
のカレントミラー回路13が選択的に駆動される。そし
てこの第2のカレントミラー回路13の作動により、前
記LED7bに代わって前記LED7aが点灯駆動され
る。この際、LED7a,7bの択一的な点灯駆動の切
り替えは連続的に行われる。
【0033】このようにして点灯駆動されるLED7
a,7bの各駆動電流は、前記第1のカレントミラー回
路12を介して負荷電流に応じてそれぞれ制御され、従
って前述したように負荷電流の殆どがLED7a,7b
を介して流れる。この結果、各LED7a,7bは、負
荷電流に応じた最大限の電流で通電駆動され、その発光
強度(輝度)が十分に高められる。特に一対の電源線L
a,Lb間のインピーダンスを制御するLED7aを点
灯駆動した場合であっても、そのときの負荷電流に応じ
て該LED7aが安定に点灯駆動される。
【0034】ちなみに赤色発光ダイオード(LED7
a)と緑色発光ダイオード(LED7b)とは、その駆
動電流が同じであったとしても、一般的に緑色発光の方
が暗く感じられる。しかし上述した構成の回路において
は、負荷電流に応じて緑色発光ダイオード(LED7
b)に該負荷電流の殆どを流すことができるので、緑色
発光の強度を十分に高くすることができ、その視認性を
効果的に高め得る。
【0035】尚、本発明は上述した各実施形態に限定さ
れるものではない。即ち、各実施形態においては補助回
路8として1個のバイポーラ・トランジスタQ6をスイ
ッチ素子(インピーダンス素子)として電源線La,L
b間に設けた例について示したが、図4に示すように電
流検出回路8aからの出力を一旦、増幅器を構成するト
ランジスタQ12にて受け、その増幅出力によりインピー
ダンス素子としてのトランジスタQ13を駆動するように
構成することもできる。また図5に示すようにエミッタ
ホロアをなすトランジスタQ14を介して電流検出回路8
aからの出力を受けてインピーダンス素子としてのトラ
ンジスタQ15を駆動するように構成することもできる。
【0036】またここでは高周波発振型の近接センサを
例に説明したが、磁気型や静電容量型等の近接センサに
対しても同様に適用することができる。また赤色発光ダ
イオード(LED7a)の点灯駆動時に緑色発光ダイオ
ード(LED7b)をそのまま点灯駆動するように構成
することもできる。またその他、本発明はその要旨を逸
脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
線式の近接スイッチをなす電子スイッチ装置において、
センサ回路部の出力を受けて選択的に点灯駆動される動
作確認用の表示素子の導通・非導通を利用して一対の電
源線間のインピーダンスを可変して信号出力すると共
に、電源線を介して流れる負荷電流に応じて表示素子の
駆動電流を調整し、駆動電流の殆どを表示素子の駆動電
流として用いるようにしているので、低消費電流化に伴
って負荷電流が少ない場合であっても表示素子を十分な
駆動電流にて高輝度に発光駆動することができ、その視
認性を十分に高めることができる。
【0038】しかも上記負荷電流が発光素子の最大定格
電流を越えるような場合には、補助回路を駆動して負荷
電流の一部をバイパスし、これによって発光素子に流れ
る電流を制限するので、過電流に起因する発光素子の破
壊を効果的に防ぐことができる。特に上記補助回路によ
るバイパス電流を、周囲温度の上昇に応じて増大させる
ので、発光素子の温度特性に応じてその駆動電流を制限
することができ、常温時においても発光素子を十分な発
光強度で点灯駆動することができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子スイッチ装置を
なす2線式の高周波発振型近接スイッチの概略構成図。
【図2】図1に示す高周波発振型近接スイッチの出力回
路部の具体的構成例を示す図。
【図3】2つのLEDを備えた出力回路部の構成例を示
す図。
【図4】出力回路部に設けられる補助回路の変形例を示
す図。
【図5】出力回路部に設けられる補助回路の別の変形例
を示す図。
【符号の説明】
5 定電圧源 6 センサ回路部 7 点灯制御回路 7a LED(発光素子) 7b LED(発光素子) 8 補助回路(バイポーラ・トランジスタ) 8a 電流検出回路 11 電源電圧制御部 12 第1のカレントミラー回路(電流制御回路) 13 第2のカレントミラー回路(LEDの駆動回路) 14 第3のカレントミラー回路(LEDの駆動回路) La,Lb 電源線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古島 広明 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 山武 ハネウエル株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−6200(JP,A) 特開 平5−136679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03K 17/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号線を共用した一対の電源線を介して
    電源供給され、検出対象物の近接を非接触に検出するセ
    ンサ回路部と、このセンサ回路部の出力を受けて上記電
    源線間のインピーダンスを制御する出力回路とを備えた
    電子スイッチ装置であって、 前記出力回路は、前記一対の電源線間に表示素子を介し
    て接続された点灯制御回路を具備してなり、 該点灯制御回路は、前記センサ回路部の出力に応じて上
    記表示素子を介して前記電源線間を導通させて該電源線
    間のインピーダンスを制御すると共に、前記電源線間に
    流れる負荷電流に応じて前記表示素子の駆動電流を制御
    する機能を備えたことを特徴とする電子スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記表示素子は、発光ダイオードからな
    り、 前記点灯制御回路は、上記発光ダイオードを直列に介し
    て前記電源線間に接続されたトランジスタと、前記セン
    サ回路部の出力に応じて選択的に作動して前記トランジ
    スタを導通駆動すると共に、前記負荷電流に応じて前記
    トランジスタの通電電流を調整する電流制御回路とから
    なることを特徴とする請求項1に記載の電子スイッチ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記出力回路は、前記一対の電源線間に
    設けられ、前記表示素子の通電電流に応じて前記負荷電
    流の一部をパイパスして前記表示素子の駆動電流を制限
    する補助回路を備えていることを特徴とする請求項1に
    記載の電子スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記補助回路は、前記負荷電流に応じて
    発光素子の通電電流を調整する電流調整回路に対してカ
    レントミラー回路をなして上記発光素子の通電電流を検
    出する電流検出回路を備えていることを特徴とする請求
    項3に記載の電子スイッチ装置。
  5. 【請求項5】 前記補助回路は、周囲温度の上昇に応じ
    てバイパス電流を増大させて前記発光素子に対する最大
    通電電流を可変設定する温度特性を有することを特徴と
    する請求項3に記載の電子スイッチ装置。
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