JP3434675B2 - 切替弁 - Google Patents
切替弁Info
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Description
瞬時にかつ安全に切換え、更に切換時に液の流れを管中
にせき止めることなく液体の流れ方向を切換ることので
きる、液体切換弁に関するものである。
換したいという要請は多い。また、パルス状態で送液し
たいという要請もある。これらの要請に対して、従来
は、複数個のストップ弁を組み合わせて、これら弁の開
閉を切換るシステムを採用することにより対処してい
る。例えば、図1に示したように、貯液タンク51から
ポンプ52で送液し調圧弁53で調圧して放液ノズル5
6からパルス状に放液する場合、自動弁54と自動弁5
5を操作して送液している。即ち、放液ノズルで放液す
るときは、自動弁54を閉じ自動弁55を開いて送液す
る。放液ノズルから放液しないときは、自動弁54を開
き自動弁55を閉じて送液する。この二個の自動弁の開
閉を継続して行うことにより、パルス状態の送液を行う
ことができる。
ストップ弁を複数個組み合わせてそれら弁の開閉を切換
るシステムを採っている。このシステムを採用するに当
たっては、種々の問題が指摘される。その第一は、切換
弁に信号が入ってから実際に切り替えられるまでには、
10/100〜15/100秒程度の時間を要する。従
って、複数個のバルブを組み合わせた場合は、放流管路
が密閉状態にならないように、シーケンス上でタイムラ
グを設定する必要があり、煩わしいものである。
間間隔を短くして送水するパルス状の送液に於いては、
例えばバルブ解放時間0.3秒、バルブ停止時間間隔
0.3秒で10回のパルスをかけるとき、シーケンサー
からバルブ開前0.15秒、バルブ停止前0.15秒
に、ソレノイドに信号を出す必要がある。この操作は、
タイムチャート上では煩わしく安全を優先して実際に
は、0.15×2×10即ち3秒のタイムラグ時間を取
って送液している。これは、パルス10回分のポンプ運
転時間に匹敵し、作動時間の無駄となっている。
類を一つのボックスにまとめ、そのボックスをエアパー
ジし内部に可燃ガスが侵入するのを防止している。しか
し、もともと作動部と操作部が分離し難いもので、本来
不要な配管を余儀なくされ、結果として無駄の多いもの
となっている。
いために、点検作業時に、一旦圧力を下げ安全を確認し
てからポンプを運転し試験送液をして液体の流れ方向を
確認する必要がある。
ルブを切換る様な場合、弁の切換を時間をかけて行いバ
ルブと弁シートの間の摩耗量を小さくしてバルブの耐久
性を高める操作を行っている。しかしながら、この場合
時間をかけてボールバルブの切換作業を行うにも拘わら
ず、弁の摩耗が進行するため二週間程度の間隔でバルブ
を定期的に交換している。このため、部品代や作業者の
人件費を要し、生産ラインのコストを高める大きな要因
となっている。第六に、切換弁を貯蔵タンクの液面より
も低い位置に設置すると、サイフォン現象により配管中
の液が逆流する現象が起きる。
解消した切換弁を提供しようとするものである。即ち、
本発明の目的は、一つの切換弁で同時に切換が可能従っ
てタイムラグ等の煩わしい設定を必要としない、切換に
要する時間が短く作業時間に無駄が生じない、可燃性の
液体または可燃性雰囲気のなかでも安全に作動する、液
体の流れ方向の確認が容易、弁シート摺動部が無く摩耗
が小さく耐久性が高い等、の特徴を有する切換弁を提供
することにある。
ダーと、シリンダーを動かす圧縮空気を導入するための
二個の空気導入口を有するロッドシリンダーを内装する
ジグシリンダーと、該ロッドシリンダーの左右に取り付
けられた一対のピストン棒と、該ピストン棒の両端部に
ジグシリンダーから隔てられて配置された一対の弁棒
と、該弁棒を保持するVパッキンを備えたパッキン室
と、該弁棒の両端部に設けられた液体供給口及び液体流
出口を有する一対のバルブ室と、該一対のバルブ室に設
けられた液体供給口に液体を供給する送液配管と、液体
供給口に繋がるシート面を有する一対の弁座と、を備え
た切換弁であって、該一対のピストン棒をシリンダーと
ともに移動させることにより一対の弁棒を移動せしめ、
一方の液体供給口を一方の弁棒で封鎖し同時に他方の液
体供給口を他方の弁棒から解放し、解放された液体供給
口から流出口に液体を送液することにより、液体の流れ
方向を変換する切替弁である。
いて、液体は、送液口(69)から送液され配管(7
6)及び(77)を経て左右の送液口端面(72)及び
(73)に至る。送液口端面(72、73)に流出口
(67)及び(68)が設けられている。流出口(6
7、68)には排液配管(70、71)が連結され液体
が流れるようになっている。また、ピストン棒(65、
66)を左右に有するシリンダー(64)、該シリンダ
ーを格納する空気流入口(61、62)を有するシリン
ダー室(63)が設けられている。
6)はそのピストン棒端面(75)が、同じく右側の送
液口端面(73)と当接している。一方、左側のピスト
ン棒端面(74)は左側の送液口端面(72)とは当接
していない状態にある。従って、送液口(69)から供
給された液体は、右側の送液口端面(73)がピストン
棒端面(75)により閉じた状態となっており、一方の
左側送液口端面は開いた状態になったいるので、左側の
流出口(67)を経て排液配管(70)の方向に流れて
いく。
(61)より放圧し代わって空気流入口(62)から圧
縮空気を供給する。するとシリンダー(64)は、左側
に移動し同時にピストン棒も移動し、その端面(74)
が送液口端面(72)を塞ぎ、一方右側の送液口端面
(73)は、ピストン棒端面(75)から解放される。
従って、液体は、左側の排液配管(70)に流れていた
ものが、その流れの方向を変え、右側の排液配管(7
1)に流れるようになる。このようにして、液体の流れ
方向を変換することが出来る。
る。図3に示したように、貯液タンク(51)からポン
プ(52)で送液し調圧して放液ノズル(56)からパ
ルス状に放液する場合、切換弁(57)を操作して送液
する。自動弁を複数個使用するときと異なり、自動弁の
開閉をすることなく、液体をノズル方向又は貯蔵タンク
方向の何れかに送液することができる。切換弁を例え
ば、ノズル方向から貯蔵タンク方向に切り替える場合、
系内に液体が蓄圧することなく方向を切換ることができ
る。また、自動弁の場合の様に、タイムラグを設定する
必要もなく、無駄時間も殆ど発生しない。
づいて説明する。図4に於いて、本発明の切換弁1は、
バルブ本体2、2’、弁座3、3’、弁棒4、4’、パ
ッキン5、5’、Vパッキン6、6’、オスアダプター
7、7’、メスアダプター8、8’、プラグ9、9’、
ジグシリンダー10、両ねじボルト11、ばね12、1
2’及びO−リング13、13’等から構成されてい
る。バルブ本体2、2’は、ジグシリンダー10内のシ
リンダー45の左右に取り付けられた一対のピストン棒
34、34’及び該ピストン棒の他の一端に取り付けら
れた弁棒4、4’と、該弁棒4、4’を保持するパッキ
ン室16、16’、該パッキン室16、16’に内装さ
れるVパッキン6、6’及び該Vパッキン6、6’を保
持するオスアダプター7、7’、メスアダプター8、
8’と、液体供給口33、33’と、及び液体流出口3
8、38’とを備えている。
られたピストン棒は、右端に移動した状態になってい
る。ピストン棒34の右端面41で弁棒4の端面36と
当接し弁棒4を右側に押し込み、内装するパッキン5を
弁座3のシート面27と当接させてシールしている。こ
の状態に於いては、右側のバルブ室14は液体の流入す
る液体供給口33とバルブ室14からノズルに液体を送
るための流出口38とはパッキン5とシート面27との
当接により遮断された状態となっている。
段太くなっており、更に該弁棒4の端面19には円筒溝
20が設けられパッキン5が嵌合している。また、弁棒
頭部18の外周部には対になった放射状溝22が設けら
れている。放射溝22は、パッキン5がへたって、パッ
キン5の外周部23(図9参照)と円筒溝20の嵌合が
きつくなりパッキン5が弁棒4から外れなくなったと
き、放射状溝22の奥部24にドライバーなどの先を差
込みパッキン5の裏面25を押し出すようにこじりパッ
キン5を取り出すためのものである。
ばね12がその外側に取り付けられており、弁棒4を弁
座3側に押し戻し、弁座3のシート面27とパッキン5
の表面28(図9)を密着させ配管路を閉じる役割をし
ている。
弁棒4の振れを防止すると共にVパッキン6の締め付け
代を調整可能にしている。プラグ9の頭部29(図7)
には不等間隔の溝30(図7に於いては72度の角度に
なっている)が設けられている。液漏れのため、Vパッ
キン6の増し締めが必要な場合、溝30にドライバーの
様な平板上のものを差込み、プラグ9をねじ込むが、バ
ルブ本体2とジグシリンダー10を接合している両ねじ
ボルト11が90度方向に四カ所あるため、両ねじボル
ト11のかげに溝30が同時に隠れて締め付け不能とな
らないように、溝30を不等間隔に設けている。ここ
で、右側の部分について説明したが、左側も同様である
ことは勿論である。
り、シート面27(図5)を有する側面にバルブ室14
と嵌合する円筒部31にはO−リング13によってバル
ブ室14の漏れを防止している。弁座3のシート面27
の液体供給口33の径は、使用する圧力と流量によって
決定される。また、シート面27の外径44は、使用す
る圧力とパッキン5の許容面圧から決定される。パッキ
ン5は、単に円柱状をしている。これはシート面27と
当接するパッキン表面28に、傷、摩耗等が発生し漏れ
が生じた場合、パッキン5を裏返して裏面25と交換し
て使用できるようにしているためである。ここで、右側
の部分について説明したが、左側も同様であることは勿
論である。
左側のバルブ室14’に設けられた弁棒4’の上端面3
6’と離れている。即ち、弁棒4’の小径部26’に取
り付けられたばね12’の反発力によりシート面27’
とパッキン5’の表面28’とを当接させ液体の液体供
給口33’とバルブ室14’から貯蔵タンクに液体を戻
すための流出口38’がパッキン5’とシート面27’
との当接により遮断された状態になっている。
キン5’にて遮断しているのは、この切換弁1を貯蔵タ
ンクよりも低い位置にセットした場合、切換弁停止時に
液体が、貯蔵タンク、流出口38’、バルブ室14’を
経由して切換弁に貯蔵タンクの液体が戻ってこないよう
にしているものである。貯蔵タンクと切換弁の間に液体
が逆流しても支障のない場合は、ばね12’は不要であ
る。この場合、弁棒4’は、貯蔵タンク及び配管中の残
液の圧力とバランスする位置で停止することになり、パ
ッキン5’とシート液面27’との間はシールされず管
路は遮断されないことになる。ここで、左側を中心に説
明したが、右側についても同様である。
体が液体供給口33’からパッキン5’を取り付けた弁
棒4’を押しのけてばね12’を縮ませながらバルブ室
14’に流入し流出口38’から貯蔵タンクに戻り、ま
たポンプに吸引されるという閉回路が形成される。同時
に、圧縮空気がシリンダー流路40からジグシリンダー
10内に入りピストン棒34を右端まで押し続けるの
で、ポンプから送液された液体は液体供給口33からバ
ルブ室14内に流入することはない。即ち、図4に於い
て、液体は右側の液体供給口33は弁棒4で閉鎖されて
いるので流れずに、左側の液体供給口33’から流出口
38’へと流れていくのである。尚、流出口38’は、
貯蔵タンクへと戻るラインであり、流出口38はノズル
等の作業に必要な方向へと流れるラインである。
シーケンサーから出すと、圧縮空気はシリンダー流路3
7からジグシリンダー内に流入することになる。この結
果、ピストン棒は、右端から左端に移動する。そうする
と、弁棒4’もピストン棒34’の左側端面41’で端
面36’を押し液体の圧力に打ち勝ってシート面27’
とパッキン5’の表面28’を当接させ貯蔵タンクへの
戻り回路を遮断する。同時に、ピストン棒34が左側に
移動することで右側ピストン棒端面41と弁棒4の端面
36との間に間隙が生じるが、これは加圧水が液体供給
口33から流入し弁棒4を押しのけばね12を押し縮め
続けることにより、吸収され、実際には、ピストン棒3
4の右側ピストン棒端面41と弁棒4の端面36は、離
れることなく追従する結果となり、加圧水はバルブ室1
4から流出口38を通りノズルに供給されることにな
る。
切換弁1に供給する圧縮空気の切換によって切り換える
ことが出来る。図8に於いて、ピストン棒34の受圧面
42とフランジ面43との間に間隙Aを設けているの
は、パッキン5が摩耗してパッキン5の厚さが減少しシ
ート面27とパッキン5との間に間隙が生じて、漏れを
起こさせないよう摩耗代として余裕のストロークを設け
ているものである。以上、右側の摩耗代について説明し
たが、左側の摩耗代についても同様である。
第一は、一個の切換弁で液体の流れ方向を同時に切換る
ことができるので、切換のためのシーケンス等の設定の
煩わしさがない、第二に、0.2秒以下の時間で液体の
流れ方向の切換が可能となり、作業時間の無駄が小さ
い、第三に、可燃性の液体又は可燃性の雰囲気中に於い
ても安心して使用できる、第四に、バルブの切換方向即
ち、液体の流れ方向が容易に目視確認できる、第五に、
0.2秒程度の切換時間でも弁シートの摺動部が無いの
で、摩耗が小さく耐久性が高い、そして、第六に、停止
時両方向のバルブが閉じるので、切換弁を貯蔵タンクよ
りも低い位置に設置することが出来る。
ある。
る。
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくともロッドシリンダーと、シリンダ
ーを動かす圧縮空気を導入するための二個の空気導入口
を有するロッドシリンダーを内装するジグシリンダー
と、該ロッドシリンダーの左右に取り付けられた一対の
ピストン棒と、該ピストン棒の両端部にジグシリンダー
から隔てられて配置された一対の弁棒と、該弁棒を保持
するVパッキンを備えたパッキン室と、該弁棒の両端部
に設けられた液体供給口及び液体流出口を有する一対の
バルブ室と、該一対のバルブ室に設けられた液体供給口
に液体を供給する送液配管と、液体供給口に繋がるシー
ト面を有する一対の弁座と、を備えた切換弁であって、
該一対のピストン棒をシリンダーとともに移動させるこ
とにより一対の弁棒を移動せしめ、一方の液体供給口を
一方の弁棒で封鎖し同時に他方の液体供給口を他方の弁
棒から解放し、解放された液体供給口から流出口に液体
を送液することにより、液体の流れ方向を変換する切替
弁。 - 【請求項2】液体の供給が停止したとき、一対の弁棒に
配置したばねにより各弁棒が各液体供給口を封鎖し液体
の流出入を阻止する、請求項1に記載の切換弁。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19319597A JP3434675B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 切替弁 |
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JPH1122838A JPH1122838A (ja) | 1999-01-26 |
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Family Applications (1)
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JP19319597A Expired - Fee Related JP3434675B2 (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 切替弁 |
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---|---|---|---|---|
CN106838378B (zh) * | 2017-03-30 | 2019-03-01 | 庆安集团有限公司 | 一种滑阀结构 |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP19319597A patent/JP3434675B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1122838A (ja) | 1999-01-26 |
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