JP3434283B2 - 吸収冷凍機とその起動方法 - Google Patents

吸収冷凍機とその起動方法

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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収冷凍機に係
り、特に、起動時に冷水温度を低くするための起動バイ
パス弁を備えた吸収冷凍機とその起動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収冷凍機は、水を冷媒、臭化リチウム
溶液を吸収剤とし、熱を駆動源とした冷凍機であって、
排熱利用に有効な冷凍機である。この吸収冷凍機は、蒸
発器、吸収器、再生器、及び凝縮器を主要機器として構
成され、その蒸発器及び吸収器が夫々単機備えられてい
て、これらは吸収冷凍機の冷凍能力に合わせた大きさに
形成されている。
【0003】そして、駆動源として例えば蒸気を用いる
吸収冷凍機の再生器には、蒸気生成器で生成された蒸気
が投入される。蒸気生成器には地域冷暖房用のボイラ等
が使用されるため、この蒸気生成器が生成した蒸気の一
部が再生器に投入される。この種の吸収冷凍機は、蒸発
器から冷房負荷に供給される冷水の出口温度を検出し、
この検出温度が設定値より高い場合には再生器に与える
熱源蒸気量を増やして臭化リチウム溶液を濃くすること
で前記冷水の出口温度を下げ、又、前記検出温度が設定
値より低い場合には再生器に与える熱源蒸気量を減らし
て臭化リチウム溶液を薄くすることで前記冷水の出口温
度を上げるように構成されている。
【0004】吸収冷凍機は一般的に動特性が遅い機械で
あることは知られており、その起動時間についても、所
定の冷凍能力、例えば定格冷凍能力の略90%の冷凍能
力を発揮するまでに通常30分ないし40分の時間を要
しているので、その改善(例えば15分程度の起動時間
とすること)が求められている。
【0005】そこで、本発明者は、既述の通常の温度制
御の手法に着目して、起動時に再生器に過剰に熱源蒸気
を投入することにより、吸収冷凍機の内部サイクルに多
量の熱を与えて、吸収冷凍機の起動時間を短縮すること
を試みた。
【0006】しかし、従来の吸収冷凍機は、再生器への
熱源蒸気投入量を蒸発器から冷房負荷に供給される冷水
の出口温度に基づいて制御しているだけで、既述の過剰
な蒸気投入に適合するようには構成されていない。その
ため、起動時に熱源蒸気の過剰投入を適正に制御するこ
とは困難であり、熱源蒸気の過剰投入に過不足を生じ易
く、以下の不具合を生じることが分かった。
【0007】つまり、熱源蒸気の過剰投入量が更に過ぎ
る場合には、地域冷暖房用ボイラの圧力が下がり過ぎる
ので、地域への蒸気供給に問題を生じるとともに、再生
器内で臭化リチウム溶液の異常沸騰が起き、それに伴い
キャリオーバを生じる不具合を招く。この逆に、熱源蒸
気の過剰投入量が不足する場合には、前記不具合は改善
されるが、再生器での臭化リチウム溶液の濃縮速度が低
下するので、起動時間を大幅に短縮することはできず、
既述の要請を満足できない。
【0008】又、例えば地域冷暖房向けの吸収冷凍機に
おいては、負荷としての地域冷暖房機器に供給される冷
水の温度が、所定温度から例えば1℃高くなった状態
(例えば7℃以上)で30分以上流してはいけない等の
熱供給規定が定められている場合がある。こうした使用
条件に対応するため、蒸発器に対する冷水出口ラインと
冷水入口ラインとをバイパスして起動バイパス弁が設け
られた吸収冷凍機が知られている。
【0009】起動バイパス弁は、起動開始と同時に開か
れて、蒸発器で温度低下するように熱交換されて冷水出
口ラインを流通する冷水の一部を冷水入口ラインに導い
て、負荷をバイパスさせる。それにより、吸収冷凍機の
入口温度が急激に下げられるに伴い、冷水出口温度を所
定温度以下にできる。しかし、冷水入口側と冷水出口側
には差圧の規定があって、起動バイパス弁の動作を急激
に行なうと、前記規定よりも差圧が大きくなり過ぎるの
で、起動バイパス弁の動作は遅めであり、この弁の動作
を調節して冷水出口温度を所定温度に保持することは困
難である。
【0010】ところで、吸収冷凍機では、冷水温度が下
がり過ぎると、冷水が流れる蒸発器の蒸発器チューブが
凍結により破損する事故が考えられる。そのため、冷水
出口温度が所定低水温(例えば3.5℃)以下になった
場合には吸収冷凍機の運転が停止されるように構成され
ている。
【0011】そして、既述の起動バイパス弁を備えた従
来の吸収冷凍機では、起動時に蒸発器チューブを流通す
る冷水の温度が急激に下がるように構成されているの
で、吸収冷凍機の見かけ上の冷凍能力が起動時に急激に
増加して、冷水温度が前記所定低水温よりも下がり過ぎ
る(冷水低温と称する。)ことがある。このような冷水
低温状態に至ると、吸収冷凍機の運転が停止されて起動
不能に陥る(いわゆる冷水トリップと称する。)不都合
がある。したがって、起動時間を短縮するために既述の
ように熱源蒸気を過剰投入する場合には、起動時の冷凍
能力が更に急激に増加するので、更に前記冷水トリップ
を引き起こし易くなると考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、冷水低温を抑制しつつ起動できる吸収冷凍
機とその起動方法を得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、冷媒ノズルを
有し冷水が流通する蒸発器チューブに前記冷媒ノズルか
ら冷媒を散布することにより前記冷媒を蒸発気化させて
冷媒蒸気とする蒸発器と、溶液ノズルを有し前記蒸発器
で発生した冷媒蒸気を前記溶液ノズルから散布される濃
度の濃い臭化リチウム溶液に吸収させる吸収器と、前記
冷媒蒸気を吸収して低濃度となった臭化リチウム溶液を
加熱してこの溶液中の冷媒を蒸発させて濃度が濃くなっ
た臭化リチウム溶液を前記吸収器に供給する再生器と、
この再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させて凝縮液化し
た冷媒を前記蒸発器に供給する凝縮器と、前記蒸発器に
対する冷水の入口ラインと出口ラインとに亘って設けら
れた起動バイパス弁とを備える吸収冷凍機又はその起動
方法を前提とする。
【0014】そして、前記課題を解決するために、本発
明の吸収冷凍機の起動方法は、前記起動バイパス弁を開
いて起動を開始した後に冷水温度が所定温度に下がって
から、前記起動バイパス弁を閉じるとともに前記冷媒ノ
ズルに冷媒を供給する冷媒ポンプを制御して冷凍能力を
低下させ、この時点から所定時間後に前記冷媒ポンプが
所定の能力を発揮するようにこのポンプを駆動して、起
動することを特徴としている。
【0015】又、前記課題を解決するために、本発明の
吸収冷凍機は、前記起動バイパス弁の上流側で前記冷水
の出口ラインを通る冷水の温度を検出する冷水温度セン
サと、起動開始時に前記起動バイパス弁を開き、この起
動開始後に前記冷水温度センサが所定温度以下の冷水出
口温度を検出したことに基づいて前記起動バイパス弁を
閉じさせるとともに、前記蒸発器での冷媒と冷水との熱
交換が実質的に行なわれないように前記冷媒ノズルに冷
媒を供給する冷媒ポンプを制御させ、かつ、この時点か
ら所定時間後に前記冷媒ポンプが所定の能力を発揮する
ようにこのポンプを駆動させるコントローラと、を具備
したことを特徴としている。
【0016】なお、本発明は、蒸発器、この蒸発器の冷
媒ノズルに冷媒を供給する冷媒ポンプ、吸収器、及びこ
の吸収器内の低濃度の臭化リチウム溶液を再生器側に供
給する溶液ポンプを有する蒸発器・吸収器系統が、1系
統又は複数系統ある吸収冷凍機に適用できる。又、本発
明において、起動時に冷凍能力を一時的に低下させるに
は、冷媒ポンプの運転を一時的に停止したり、或は、冷
媒ポンプの駆動モータにインバータ回路で制御されるイ
ンバータ駆動式のものを使用し、一時的に前記駆動モー
タに印加する駆動周波数を定常運転時の例えば半分以下
に制限して、冷媒ポンプは運転状態にあるが、蒸発器で
の冷媒と冷水との熱交換が実質的に行なわれないように
することなどの手段で実行することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1から図4を参照して本
発明の一実施形態を説明する。
【0018】図1は一実施形態に係る吸収冷凍機の概略
構成図である。この図1に示されるように吸収冷凍機
は、同一冷凍能力の第1、第2の蒸発器・吸収器系統
1、2と、再生器と、凝縮器3と、低温熱交換器4と、
高温熱交換器5とを主要機器として備えており、水を冷
媒とし、臭化リチウム溶液を吸収剤とし、かつ、地域冷
暖房用の蒸気を熱源とするものであって、大容量機、例
えば5000RTの冷凍能力を発揮するように構成され
ている。
【0019】再生器には、熱効率を上げ加熱エネルギー
を減少させる目的で再生器を2段に配置してなる二重効
用型のものが使用されている。つまり、再生器には、臭
化リチウム希溶液を加熱する高圧再生器6と、この再生
器6で発生した高温の冷媒蒸気を加熱源として臭化リチ
ウム希溶液を更に加熱する低圧再生器7とを備えてい
る。
【0020】第1蒸発器・吸収器系統1は、蒸発器11
と、吸収器12と、インバータ駆動式の冷媒ポンプ13
と、溶液ポンプ14とを備えている。蒸発器11と吸収
器12とは同一のシェル(高真空容器)内に構成されて
いる。蒸発器11内には蒸発器チューブ15(多段例え
ば2段の伝熱管群の使用が好ましい。)が配置されてい
る。このチューブ15には膜蒸発促進管が好適に用いら
れている。蒸発器チューブ15には冷水入口ライン(冷
水流入配管)16を通って冷水が供給され、蒸発器チュ
ーブ15を流通した冷水は、冷水出口ライン(冷水流出
配管)17を通って、このライン17に取付けた冷水ポ
ンプ18を経た後に調節弁19を通って外部に流出され
る。冷水入口ライン16に与えられる冷水は、地域冷暖
房用の負荷100で利用されたものであり、その利用に
より約13℃に温度上昇している。冷水入口ライン16
(又は冷水出口ライン17でもよい。)には、その流路
を開閉できる操作弁22が取付けられている。
【0021】蒸発器11内には蒸発器チューブ15と対
向して冷媒ノズル20が配置されており、蒸発器11の
底部に開閉弁を介して連通された冷媒ポンプ13によっ
て汲み上げられた冷媒(水)は、冷媒ライン(冷媒配
管)21を流通して冷媒ノズル20に供給される。この
蒸発器11は、既述のように高圧真空容器内に構成され
ているから、スプレー膜蒸発方式により冷媒ノズル20
から蒸発器チューブ15に向けて散布された冷媒は、4
℃〜6℃位で沸騰して蒸発気化する。そのため、蒸発器
チューブ15内を流れる冷水は、冷媒に与えた蒸発潜熱
分に応じて温度低下し、例えば6℃の冷水となって流出
される。この冷水は冷房負荷に送られて利用され、それ
により、約13℃に温度上昇して冷水入口ライン16に
流入される。
【0022】吸収器12内には、吸収器チューブ25
(多段例えば2段の伝熱管群の使用が好ましい。)が配
置されている。このチューブ25にも膜蒸発促進管が好
適に用いられている。吸収器チューブ25には冷却水入
口ライン(冷却水入口配管)26により導かれる約32
℃の冷却水が調節弁27を通って供給され、吸収器チュ
ーブ25を流通した冷却水は冷却水出口ライン(冷却水
出口配管)28を通って外部に流出される。冷却水には
クーリングタワー水又は他の水源よりの水が利用され、
その入口温度は例えば略32℃である。吸収器12内に
は吸収器チューブ25と対向して溶液ノズル29が配置
されており、このノズル29には、濃溶液ポンプ30、
60の少なくとも一方により圧送される臭化リチウム濃
溶液が供給される。この供給は、濃溶液ポンプ30、6
0から操作弁31、61を経て低温熱交換器4を通った
後、溶液ライン(溶液配管)32を経由して、このライ
ン32に設けた操作弁33を通って導かれる。
【0023】それにより、臭化リチウム濃溶液が吸収器
チューブ25に向けて散布される。こうして散布された
臭化リチウム濃溶液は、蒸発器11で形成されて吸収器
12に流入してきた冷媒蒸気を吸収して、その濃度が希
釈され、吸収器12の底部に集められる。又、この吸収
に伴う反応熱は、吸収器チューブ25内を流通する冷却
水によって外部に取出される。そのため、この熱交換に
より冷却水出口ライン28に吐出される冷却水の温度は
例えば約40℃となる。
【0024】そして、濃度が薄くなって吸収器12の底
部に集められた臭化リチウム希溶液は、前記底部に開閉
弁を介して連通された溶液ポンプ14により吸収器12
外に圧送され、溶液ライン(溶液配管)35を介して低
温熱交換器4に供給され、更に、この熱交換器4から高
温熱交換器5に供給される。高温熱交換器5を流通した
臭化リチウム希溶液は、溶液ライン(溶液配管)36を
通って高圧再生器6内に供給される。
【0025】第2蒸発器・吸収器系統2は、前記第1蒸
発器・吸収器系統1と同じ構成である。つまり、蒸発器
41と、吸収器42と、インバータ駆動式の冷媒ポンプ
43と、溶液ポンプ44とを備えている。蒸発器41と
吸収器42とは同一のシェル(高真空容器)内に構成さ
れている。蒸発器41内には蒸発器チューブ45(多段
例えば2段の伝熱管群の使用が好ましい。)が配置され
ている。このチューブ45には膜蒸発促進管が好適に用
いられている。蒸発器チューブ45にも冷水入口ライン
(冷水流入配管)46を通って冷水が供給され、蒸発器
チューブ45を流通した冷水は、冷水出口ライン(冷水
流出配管)47を通って、このライン47に取付けた冷
水ポンプ48を経た後に調節弁49を通って外部に流出
される。冷水入口ライン46は前記第1蒸発器・吸収器
系統1の冷水入口ライン16から分岐されている。その
ため、この冷水入口ライン46にも前記負荷100で利
用されて約13℃に温度上昇した冷水が与えられる。冷
水入口ライン46(又は冷水出口ライン47でもよ
い。)には、その流路を開閉できる操作弁52が取付け
られている。
【0026】前記冷水出口ライン17、47は合流され
ている。つまり、互いに並設された冷水ポンプ18、4
8の吐出し口は、操作弁19又は49を個別に介した後
に合流されている。この合流点より下流側の合流冷水出
口ライン65は負荷100に接続されている。この出口
ライン65にはこれを通る冷水の温度(出口温度)を検
出する冷水温度センサ66が取付けられている。
【0027】この冷水温度センサ66より下流側におい
て合流冷水出口ライン65と冷水入口ライン17とは、
これらに亘って設けられたバイパス流路68で接続さ
れ、この流路68の途中に起動バイパス弁69が取付け
られている。起動バイパス弁69は負荷100をバイパ
スしており、常時は閉じており、モータを動力として吸
収冷凍機の起動時に開閉される。なお、図1中65aは
逆止弁を示し、これは負荷100から戻る冷水が起動バ
イパス弁69を通って冷水出口ライン17、47側に逆
流することを防止する。
【0028】冷水温度センサ66の検出情報(前記出口
温度)は、吸収冷凍機全般の制御を担うコントローラ6
7に供給される。このコントローラ67は、吸収冷凍機
の起動時に、起動バイパス弁69の開閉を制御するとと
もに冷媒ポンプ13、43の運転を後述のように制御す
る。更に、コントローラ67は、冷水温度センサ66の
検出情報を基に、吸収冷凍機の負荷が所定負荷以下で運
転されているのか、それともこの所定負荷よりも大きい
負荷で運転されているのかを判定する運転負荷判定手段
を有している。又、コントローラ67は、吸収冷凍機の
起動時に、熱源蒸気を過剰投入して起動させ、起動後の
定格運転時には、前記出口温度を基に吸収冷凍機の再生
器に与える熱源蒸気の投入量を調節するようになってい
る。
【0029】なお、図1中70は第1、第2の蒸発器・
吸収器系統1、2の冷水出口ライン17、47に個別に
設けられた冷水低温検出用の温度センサで、この検出情
報もコントローラ67に供給される。コントローラ67
は、温度センサ70が所定の低温度例えば3.5℃以下
を検出した時に、冷水温度が下がり過ぎたと判断して吸
収冷凍機の運転を停止させる。それにより、第1、第2
の蒸発器・吸収器系統1、2毎に蒸発器チューブ15、
45の凍結による損傷事故を未然に防ぐことができる。
【0030】図2は本実施形態に係る吸収冷凍機の蒸気
消費率と負荷との関係を示す特性図であって、この図中
符号Aは吸収冷凍機の仕様によって定められる定格点で
あり、この定格点Aでの負荷は略100%である。又、
本実施形態では、通常言われている低負荷域の上限、つ
まり、略40%の負荷よりも多少大きい負荷、例えば略
50%の負荷を所定の負荷であるかどうかの基準値とし
て設定し、この略50%の負荷が前記運転負荷判定手段
により自動的に判定されるようになっている。なお、図
2中Eは略40%以下の低負荷域を示しており、Hは略
50%の負荷点から定格点Aにわたる負荷域を示してい
る。更に、図2中Gは本実施形態に係る吸収冷凍機の特
性曲線を示しており、この曲線Gは、前記略50%の負
荷を境に、負荷域Fでの曲線部G1と、低負荷域Eでの
曲線部G2とからなる。そして、図2中点線で示す曲線
部G3とこれに連続する曲線部G1とで表される特性曲
線は、本実施形態の吸収冷凍機が後述のように両肺運転
された場合における特性を示し、曲線部G2は本実施形
態の吸収冷凍機が後述のように低負荷域E側で片肺運転
された場合における特性曲線を示している。
【0031】又、蒸発器41内には蒸発器チューブ45
と対向して冷媒ノズル50が配置されており、蒸発器4
1の底部に開閉弁を介して連通された冷媒ポンプ43に
よって汲み上げられた冷媒(水)は、冷媒ライン(冷媒
配管)51を流通して冷媒ノズル50に供給される。し
たがって、この蒸発器41においても、スプレー膜蒸発
方式により冷媒ノズル50から蒸発器チューブ45に向
けて散布された冷媒が、4℃〜6℃位で沸騰して蒸発気
化するため、蒸発器チューブ45内を流れる冷水は、冷
媒に与えた蒸発潜熱分に応じて温度低下し、例えば6℃
の冷水となって流出される。この冷水は冷房負荷に送ら
れて冷房に利用され、それにより約13℃に温度上昇し
て冷水入口ライン16、46に戻される。
【0032】吸収器42内には、吸収器チューブ55
(多段例えば2段の伝熱管群の使用が好ましい。)が配
置されている。このチューブ55にも膜蒸発促進管が好
適に用いられている。吸収器チューブ55には前記冷却
水出口ライン28により導かれる約32℃の冷却水が調
節弁57を介して供給され、吸収器チューブ55を流通
した冷却水は前記冷却水出口ライン28を通って外部に
流出される。吸収器42内には吸収器チューブ55と対
向して溶液ノズル59が配置されており、このノズル5
9には、濃溶液ポンプ30、60の少なくとも一方によ
り圧送される臭化リチウム濃溶液が供給される。この供
給は、濃溶液ポンプ30、60から操作弁31、61を
経て低温熱交換器4を通った後、前記溶液ライン32か
ら分岐された溶液ライン(溶液配管)62を経由して、
このライン62に設けた操作弁63を通って導かれる。
【0033】それにより、臭化リチウム濃溶液が吸収器
チューブ45に向けて散布される。こうして散布された
臭化リチウム濃溶液は、蒸発器41で形成されて吸収器
42に流入してきた冷媒蒸気を吸収して、その濃度が希
釈され、吸収器42の底部に集められる。又、この吸収
に伴う反応熱は、吸収器チューブ55内を流通する冷却
水によって外部に取出される。そのため、この熱交換に
より冷却水出口ライン28に吐出される冷却水の温度は
例えば約40℃となる。
【0034】そして、濃度が薄くなって吸収器42の底
部に集められた臭化リチウム希溶液は、前記底部に開閉
弁を介して連通された溶液ポンプ44により吸収器42
外に操作弁64を介して圧送された後、前記溶液ライン
35に合流して、このライン35を通って低温熱交換器
4に供給され、更に、この熱交換器4から高温熱交換器
5に供給される。互いに並設された濃溶液ポンプ30、
60の吐出し口は、操作弁31又は61を個別に経た後
に合流されて低温熱交換器4に接続されている。
【0035】図1中96は地域冷暖房用の蒸気生成器と
してのボイラであり、その蒸気ヘッダ96aには地域冷
暖房用の蒸気供給配管97が接続されている。更に蒸気
ヘッダ96aには、高圧再生器6にその熱源として蒸気
を供給する投入ライン(蒸気投入配管)98が接続され
ている。この投入ライン98の先端は高圧再生器6が有
した伝熱管71に接続されている。
【0036】投入ライン98には、このライン99を通
る熱源蒸気の流量を調節する蒸気流量調節弁72が取付
けられているとともに、この弁72より例えば上流側
(下流側でもよい。)に位置して投入ライン98を通る
熱源蒸気の流量を測定する蒸気流量センサ99が取付け
られている。蒸気流量センサ99の検出情報はコントロ
ーラ67に供給される。蒸気流量調節弁72は、高圧再
生器6での定格蒸気消費量に見合う熱源蒸気の流通を許
す第1開度と、吸収冷凍機の起動時にのみ高圧再生器6
に前記定格蒸気消費量以上に過剰投入される多量の熱源
蒸気の流通を許す第2開度とのいずれかに、モータを動
力として開度調節される。なお、第1開度は固定ではな
く、後述するように冷水出口温度の検出に基づいて、冷
房負荷に対する冷水温度を設定温度(例えば6℃)を一
定に保持するための開度調節を含んでいる。
【0037】コントローラ67には、吸収冷凍機の起動
時に高圧再生器に過剰投入する熱源蒸気の最大量が予め
設定されている。このコントローラ67は、吸収冷凍機
の起動時に蒸気流量調節弁72を第2開度に保持すると
ともに、この後、蒸気流量センサ99が検出する蒸気流
量が前記蒸気最大量に達した段階以降は、蒸気流量調節
弁72を第1開度に保持させるようになっている。
【0038】高圧再生器6の伝熱管71は、高圧再生器
6に供給された臭化リチウム希溶液を加熱するもので、
その加熱により前記希溶液から一部の冷媒を蒸発気化さ
せて、濃度が中程度の臭化リチウム中溶液を作る。こう
して得られた臭化リチウム中溶液は溶液ライン(溶液配
管)73を通って高温熱交換器5に供給された後、この
熱交換器5を通って低温熱交換器4に供給される。
【0039】高温熱交換器5では、そこに溶液ライン7
3から戻された高温の臭化リチウム中濃度溶液を用い
て、低温熱交換器4側から供給された臭化リチウム希溶
液が加熱される。それにより、溶液の濃度を高める一方
で、臭化リチウム中溶液を冷却する熱回収を行なう。そ
して、熱回収された臭化リチウム中濃度溶液は低圧再生
器7から流出する高濃度の臭化リチウム濃溶液と合流し
て、前記溶液ポンプ30又は60により低温熱交換器4
に供給され、ここで再び冷却された後に、吸収器12又
は42のいずれか少なくとも一方に供給されて、溶液ノ
ズル29又は59から散布される。
【0040】一方、高圧再生器6にて蒸発した冷媒蒸気
は、冷媒ライン(溶液配管)75を通って低圧再生器7
の再生器チューブ76に供給され、更にこのチューブ7
6から冷媒ライン77を通って前記凝縮器3の上部に配
設された冷媒ノズル78に供給される。低圧再生器7と
この上側に配置される凝縮器3とは同一のシェル(高圧
真空容器)内に構成されている。
【0041】低圧再生器7は、その再生器チューブ76
の上方に対向して配置された溶液ノズル79を有してお
り、このノズル79には低温熱交換器4と高温熱交換器
5との間から引出された溶液ライン(溶液配管)80を
通って低温熱交換器4を流通した臭化リチウム中濃度溶
液が供給される。溶液ノズル79は臭化リチウム中溶液
を再生器チューブ76の外表面に散布する。そのため、
高圧再生器6で発生した高温の冷媒蒸気が流れている再
生器チューブ76によって、散布された臭化リチウム中
濃度溶液が加熱される。それにより、この中濃度溶液に
含まれている冷媒の一部が蒸発して、高濃度の臭化リチ
ウム濃溶液が作られて、この濃溶液は低圧再生器7の底
部に溜められる。この低圧再生器7内の臭化リチウム濃
溶液は、溶液合流ライン81を通って前記溶液ポンプ3
0又は60に吸込まれ、低温熱交換器4に供給される。
【0042】又、高圧再生器6の溶液出口6aを通って
高温熱交換器5を経て溶液合流ライン81(低圧再生器
6で得た濃度の濃い臭化リチウム溶液が導かれる。)に
合流する溶液ライン90には、第1流量調節弁91が設
けられている。そして、この溶液ライン90には、第1
流量調節弁91をバイパスするバイパス流路92が設け
られている。なお、溶液ライン90は1本であり、これ
にバイパス流路92の本数を足した数と、前記複数の蒸
発器・吸収器系統の系統数とは同じであり、したがって、
バイパス流路92は蒸発器・吸収器系統の系統数に応じ
て1以上設けられる。そして、バイパス流路92には、
第2流量調節弁93と自動開閉弁94とが夫々取付けら
れている。第1、第2の調節弁91、93の開度調節は
前記コントローラ67からの指示に基づいて実行され、
その調節によって冷凍機内を流れる冷媒流量が適当とな
るように調節される。自動開閉弁94の開閉もコントロ
ーラ67からの指示に基づいて実行される。
【0043】この自動開閉弁94は、前記所定負荷(例
えば既述のように蒸発器・吸収器系統が2系統の場合に
は50%の負荷が好ましい。)以下の低負荷域側で吸収
冷凍機が片肺運転される場合には閉じて使用され、又、
前記所定負荷から前記定格点Aに至る負荷域Hで吸収冷
凍機が両肺運転される場合には開いて使用される。片肺
運転では、前記蒸発器・吸収器系統1、2の内のいずれ
か一方を使用するとともに他方を休止して吸収冷凍機が
運転される。前記所定負荷から前記定格点Aにわたる負
荷域Hでは両肺運転が行われ、この両肺運転では両蒸発
器・吸収器系統1、2を共に使用して吸収冷凍機が運転
される。
【0044】前記凝縮器3内には前記冷却水出口ライン
28により冷却水が供給される凝縮機チューブ82が設
けられている。凝縮器3は、絶対圧力55mmHg(約1
/14気圧)のもとで作動される。この凝縮器3では、
冷媒ライン77を通して供給される冷媒と、低圧再生器
7で蒸発して凝縮器3内に流入してきた冷媒蒸気とが、
凝縮器チューブ82を流通する冷却水との熱交換により
冷却凝縮して、冷媒(水)となる。この冷媒は、重力及
び圧力差によって冷媒ライン(冷媒配管)83に送出さ
れる。
【0045】冷媒ライン83は2系統設けられるか、図
1に示すように2系統に分岐されている。一方の冷媒ラ
イン83aは、その途中に操作弁84を設けて一方の蒸
発器11に接続され、他方の冷媒ライン83bは、その
途中に操作弁85を設けて他方の蒸発器41に接続され
ている。したがって、凝縮器3で冷却水によって凝縮液
化された冷媒は、蒸発器11、41の少なくとも一方に
供給された後、冷媒ポンプ13又は43によって蒸発器
11、41内の蒸発器チューブ15又は45の外表面に
向けて散布される。
【0046】以上の構成を備えた吸収冷凍機において、
操作弁22、31、33、34、52、61、63、6
4、84、85は、いずれもモータを動力として開閉動
作されて片肺運転と両肺運転を切換えるために使用され
る切換え弁であって、又、流量調節用の調節弁14、4
9も片肺運転と両肺運転を切換える切換え弁として使用
される。又、自動開閉弁94もモータを動力として開閉
動作される。なお、この吸収冷凍機は暖房運転をするこ
ともできるが、本発明においては関係がないので、暖房
運転時の動作説明は省略する。
【0047】前記構成の吸収冷凍機を起動する時には、
投入ライン98を経てボイラ96の蒸気ヘッダ96aか
ら導かれる一部の蒸気(熱源蒸気)が所定量過剰投入さ
れる。すなわち、コントローラ67によって蒸気流量調
節弁72が第2開度、例えば全開に保持されるので、投
入ライン98を通って高圧再生器6に投入される熱源蒸
気の単位時間当たりの蒸気投入量は、吸収冷凍機の定格
運転時における高圧再生器6での定格蒸気消費量以上に
多量に過剰投入される。この過剰投入は、前記定格蒸気
消費量の1.1倍程度が本実施形態の吸収冷凍機では好
ましい。なお、この過剰投入の程度は、ボイラ96の地
域への蒸気供給能力を大幅に損なうことなく、かつ、吸
収冷凍機でキャリオーバを生じないように、吸収冷凍機
の特性やボイラ96の動特性を考慮して決定される。
【0048】こうして高圧再生器6に投入される熱源蒸
気の過剰投入量は、投入ライン98に設けられている蒸
気流量センサ99により検出され、その検出情報は逐一
コントローラ67に供給される。そして、高圧再生器6
に過剰投入された熱源蒸気量が、コントローラ67に予
め設定してある最大蒸気量に達すると、この時点以降は
蒸気流量調節弁72の開度が前記第2開度よりも開度が
絞られた第1開度を保持するようにコントローラ67で
制御される。それにより、高圧再生器6での定格蒸気消
費量に見合った量の熱源蒸気が高圧再生器6に投入され
て、吸収冷凍機は定格運転に移行する。こうした熱源蒸
気の投入の推移は図3中点線の特性曲線で示される。
【0049】以上のように起動時に蒸気流量センサ99
の検出情報に基づいて予め定められた熱源蒸気流量の最
大値を超えないようにコントローラ67で蒸気流量調節
弁72の開度を制御するから、高圧再生器6に過剰投入
される熱源蒸気の投入量が適正に制御され、熱源蒸気の
過剰投入に過不足を生じることを防止しつつ吸収冷凍機
を起動できる。
【0050】そのため、熱源蒸気の過剰投入量が過ぎ、
それに応じた地域冷暖房用ボイラ96の圧力の下がり過
ぎがなくなるから、蒸気供給配管97を介しての地域へ
の蒸気供給に問題を生じることを防止できる。さらに、
以上のように熱源蒸気の過剰投入量が過ぎることがない
ので、高圧再生器6内で臭化リチウム溶液の異常沸騰が
起きることが防止されるに伴い、両蒸発器・吸収器系統
1、2でキャリオーバを生じることを防止しつつ、吸収
冷凍機を起動できる。
【0051】以上のように熱源蒸気流量の上限を超えな
いように制御された熱源蒸気の過剰投入により、起動時
における高圧再生器6での臭化リチウム溶液の濃縮速度
が速められ、臭化リチウム溶液の濃度が最適化されるた
め、起動開始から定格運転に移行するまでの起動時間を
大幅に短縮できる。ちなみに、本実施形態の構成では、
図3に示すように略15分の起動時間で定格冷凍能力の
略90%に到達できることが実証試験により確かめられ
た。
【0052】そして、前記構成の吸収冷凍機は、負荷1
00から見て例えば7℃以上の冷水を30分以上流して
はいけないという熱供給規定に拘束されているが、以上
のように熱源蒸気を適正に過剰投入することにより起動
時間を短縮できるにも拘らず、冷水トリップによる起動
不良が生じないようにできる。この点について、例えば
冷水温度が20℃の状態のもとで起動される場合を例と
して説明する。
【0053】起動が開始されると同時に、コントローラ
67での制御に従い起動バイパス弁69が全開される。
それにより、蒸発器11、41の少なくとも一方で冷や
されて負荷100に向けて冷水出口ライン17、47か
ら合流冷水出口ライン65を通る冷水の一部が、起動バ
イパス弁69を通って冷水入口ライン16、46に導か
れて、蒸発器11、41の少なくとも一方に戻されるシ
ョートサイクルが形成されるので、吸収冷凍機の入口温
度が急激に下げられる。こうした冷水のショートサイク
ルによって吸収冷凍機の起動時の冷凍能力は見かけ上増
加する。したがって、冷水入口ライン16、46を通っ
て蒸発器11、41の少なくとも一方に戻される冷水温
度が、20℃から次第に低下する一方で、その温度低下
勾配より急な勾配をもって冷水出口ライン17、47及
び合流冷水出口ライン65を通る冷水の温度も低下す
る。
【0054】そして、冷水出口ライン17、47を通る
冷水の温度が、負荷100で利用されて戻される冷水温
度13℃よりも数度低い設定温度、例えば11℃になっ
たことが冷水温度センサ66で検出された時点で、コン
トローラ67によって、起動バイパス弁68を閉じる制
御とともに、冷媒ポンプ13、43の少なくとも一方の
運転を停止させる制御が実行される。それにより、冷媒
が蒸発器チューブ15、45の少なくとも一方に散布さ
れなくなって、冷媒と冷水との熱交換が停止される。言
い換えれば、冷凍能力が損なわれる。これと同時に、コ
ントローラ67は、自身が有しているタイマーを動作さ
せる。
【0055】こうして冷凍能力を低下させることに伴
い、起動バイパス弁68の遅い動作特性の影響を受けな
がら、吸収冷凍機の出口温度と共に入口温度は、その温
度低下勾配を緩めながら更に低下した後に、上昇に転じ
る。そのため、冷水出口温度が3、5℃以下の冷水トリ
ップを生じる温度域になることが防止される。
【0056】又、コントローラ67は、前記タイマに予
め定められている所定の時間、例えば1秒から2秒が経
過した時点(この時点では起動バイパス弁69は十分に
閉まっている。)で、それまで停止されていた冷媒ポン
プ13、43の少なくとも一方の運転を再開させる制御
を実行する。この再起動によって、蒸発器での冷媒と冷
水との熱交換が回復されるので、再び所定の冷凍能力が
発揮され吸収冷凍機の起動が継続される。そのため、既
述の熱源蒸気の過剰投入による短時間起動を行なわせる
ことができる。
【0057】以上説明した起動時の冷水出口温度および
冷水入口温度の変化は図4に示されている。つまり、図
4中Xは冷水入口温度の変化を示し、図4中Yは冷水出
口温度の変化を現しているので、これらの曲線間の並行
斜線を付して示した領域が冷凍能力の変化を示してい
る。又、図4中点線で示す曲線Zは、以上説明した冷水
低温の回避を行なわない従来の吸収冷凍機での冷水出口
温度の変化を示している。
【0058】以上のように前記構成の吸収冷凍機は、起
動バイパス弁69を開いて起動することにより、地域冷
暖房を行なう負荷100側での例えば7℃以上の冷水を
30分以上流してはいけないという熱供給規定を満たす
ことができるにも拘らず、この起動中に一時的に冷凍能
力を低下させることで冷水トリップによる起動不良を回
避することができる。そして、こうした起動の継続によ
って既述の熱源蒸気の過剰投入による起動特性通りの短
い起動時間で定常運転に移行することができる。
【0059】又、以上の起動後には、高圧再生器6に供
給される熱源蒸気量を増加することで、臭化リチウム溶
液の加熱量を増大してこの溶液の濃度を濃くして、蒸発
器11、41から出て負荷に供給される冷水の温度を下
げることができる。この逆に、高圧再生器6に供給する
熱源蒸気量を減少することで、臭化リチウム溶液の加熱
量を減少してこの溶液の濃度を薄くして、蒸発器11、
41から出て負荷に供給される冷水の温度を上げること
ができる。それによって、冷房負荷に対する冷水温度を
設定温度(例えば6℃)に保持できる。
【0060】このような再生器への熱源蒸気の供給量制
御はコントローラ67による蒸気流量調節弁72の第1
開度の調節で実現しており、この制御は冷水出口温度の
検出に基づいて行われている。なお、この定格運転下で
の熱源蒸気供給量制御の基データである冷水出口温度の
検出は、第1、第2の蒸発器・吸収器系統1、2を備え
て情況に応じて両肺運転と片肺運転とを切換える構成の
吸収冷凍機においては、その両系統1、2の冷水出口ラ
イン17、47が合流された合流冷水出口ライン65に
取付けた冷水温度センサ66が担っており、合流冷水出
口ライン65で混合されて温度が平均化された冷水の出
口温度を検出する。
【0061】なお、蒸発器・吸収器系統を2系統備えた
本実施形態の吸収冷凍機は以下の点で優れている。すな
わち、冷水温度センサ66が検出する合流冷水出口ライ
ン65を流通する冷水の出口温度が所定温度よりも高い
時には、吸収冷凍機の負荷が所定負荷(50%)より高
いとコントローラ67が判定して、このコントローラ6
7での指令に基づいて吸収式冷凍機は両肺運転モードで
運転される。
【0062】この両肺運転モードでは、各操作弁22、
31、33、34、52、61、63、64、84、8
5、及び自動開閉弁94等がいずれも開いた状態に保持
されるので、各ポンプ13、14、18、30、43、
44、48、60、及び凝縮器3、再生器6、7等の運
転に伴い、第1、第2の蒸発器・吸収器系統1、2が共
に用いられて、冷媒及び吸収剤の冷凍機内に対する既述
の循環が繰返される。このように全ての蒸発器・吸収器
系統1、2を使用する両肺運転では、図2中の曲線部G
1と、これに負荷50%のところで変曲点Jを形成する
ことなく滑らかに連続する曲線部G3とがなす特性曲線
にしたがって運転され、最大で5000RTの冷凍能力
を発揮する。なお、この場合、負荷が略60〜80%の
領域で最も効率良く運転できる。
【0063】そして、冷水温度センサ66が検出する冷
水の出口温度が所定温度よりも低い時には、吸収冷凍機
の負荷が所定負荷(50%)より低いとコントローラ6
7が判定して、このコントローラ67での指令に基づい
て吸収式冷凍機は、複数の蒸発器・吸収器系統の内の一
部のみを使用し、他の蒸発器・吸収器系統を休止する片
肺運転モードで運転される。
【0064】この片肺運転モードでは、第1蒸発器・吸
収器系統1に係る各操作弁22、33、34、84、調
節弁19、27、及び自動開閉弁94が、コントローラ
67からの指示に基づいて閉じられるとともに、各ポン
プ13、14、18、及び30が停止される。その一方
で、第2蒸発器・吸収器系統2に係る各操作弁52、6
1、63、64、85、及び調節弁49、57は、閉い
たままの状態を保持するとともに、各ポンプ43、4
4、48、及び60は運転状態のままに保持される。そ
れにより、第1蒸発器・吸収器系統1が休止されるとと
もに、第2蒸発器・吸収器系統2が使用される片肺運転
が実行される。
【0065】以上のように負荷が50%を下回った負荷
域では片肺運転が実行されるから、この時、再生器6、
7側から第1、第2の蒸発器・吸収器系統1、2に向け
て還流する冷媒は、第2蒸発器・吸収器系統2のみに供
給される。それに伴い、蒸発器41に戻される冷媒の散
布量が一定に保持されるから、この蒸発器41の性能低
下がないばかりでなく、蒸発器41と対をなす吸収器4
2に対する臭化リチウム溶液の循環量が増加される。
【0066】すなわち、吸収冷凍機では、負荷が減少す
ると吸収冷凍機内の臭化リチウム溶液の循環量が減少す
るとともに、吸収器の伝熱面積も減少することが知られ
ている。吸収器の管群(吸収器チューブ)は負荷100
%で臭化リチウム溶液の循環量が最適となるように設計
されているので、この設計において既述のように50%
の負荷以下に臭化リチウムの溶液循環量が下がった時に
片肺運転となって、この運転で使用されない片方の吸収
器12への臭化リチウム溶液の供給が停止される。その
ため、冷凍機内を循環する全ての臭化リチウム溶液が片
肺運転において使用される方の吸収器42の管群一個に
流されるから、この吸収器42の管群一個に対する臭化
リチウム溶液の循環量を倍増できる。
【0067】したがって、吸収器42の吸収器チューブ
55が乾くことが抑制され、その伝熱面を有効に使用で
きるようになるから、吸収器42の吸収性能の低下が抑
制されて、低負荷域(定格点AのレベルCを上回る蒸気
消費率を要する負荷域であって、図2中負荷約40%以
下の負荷域F。)での冷凍機の効率を向上できる。
【0068】なお、以上の運転モード変更に際しては、
例えば45%から55%の負荷変動が掛った時には、両
肺運転から片肺運転への移行、又はこの逆への移行が繰
返されて制御上の安定性を欠く恐れがある。そこで、実
際的には、例えば負荷が50%以上に増加した時には両
肺運転とするとともに、この両肺運転を負荷が40%以
下となっても過度的には維持し、負荷が40%以下にな
ってはじめて片肺運転に移行するようにコントローラ6
7で制御する構成とすることが望ましい。このように構
成することにより、制御上のチャタリングを解消して安
定した制御が可能である。
【0069】ところで、以上の低負荷域での片肺運転に
おいては、両肺運転時に比較して使用される蒸発器・吸
収器系統の伝熱面積が半分になるに伴い、この片肺運転
時に使用される第2蒸発器・吸収器系統2に流通する臭
化リチウム溶液が増加して、その濃度が濃い目になるこ
とが実証試験の結果判明した。しかし、前記構成の吸収
冷凍機は、高圧再生器6の溶液出口6aに連通して設け
られて溶液合流ライン81に合流する溶液ライン90を
バイパスするバイパス流路92の自動開閉弁94を、片
肺運転時には閉じて溶液流量を適正に絞って、冷凍機内
の循環流特性を部分負荷(低負荷)に合わせることがで
きる。つまり、溶液合流ライン81に導かれる臭化リチ
ウム濃溶液に対して、濃度が中程度の臭化リチウム中濃
度溶液の合流量が少なくなり、それに応じて濃溶液ポン
プ60により吸収器42に送り込まれる臭化リチウム溶
液の濃度を薄めることができる。このような臭化リチウ
ム溶液の循環量の減少に伴う濃度調節により、片肺運転
時に使用されている第2蒸発器・吸収器系統2に対する
臭化リチウム溶液の量を、冷凍機内の臭化リチウム溶液
の濃度バランスに適合するように改善できる。それによ
り、吸収冷凍機の効率を向上できる。
【0070】以上のように前記構成の吸収冷凍機は、低
負荷域では両肺運転から片肺運転に移行することによっ
て、その時に使用される蒸発器・吸収器系統の蒸発器4
1及び吸収器42の性能低下を防止して、蒸気消費率の
悪化を防止できる。こうした部分負荷時の蒸気消費率の
改善は図2中曲線部G2で示される。
【0071】そして、両肺運転から片肺運転への移行、
又はこの逆への移行は、既述のように両系統1、2から
冷房負荷に供給される冷水を合流する合流冷水出口ライ
ン65に取付けた冷水温度センサ66で、この合流冷水
出口ライン65を通る冷水の温度を検出し、その検出温
度に基づいて低負荷域であるかどうかを判定して行な
う。そのため、運転切換えの基準として設定される所定
負荷を簡単に判定できるとともに、それに基づいて負荷
に応じた両肺運転又は片肺運転をすることができる。
【0072】又、以上のように負荷の大きさに応じて運
転モードを切り換えて使用される前記構成の吸収冷凍機
は、その蒸発器・吸収器系統を2系統に分けて、冷凍能
力が5000RTとなるように大容量化した構成であ
る。そのため、単機構成の蒸発器及び吸収器を夫々大型
化して冷凍能力を5000RTに向上させる場合に比較
して、両蒸発器・吸収器系統1、2の蒸発器11、4
1、及び吸収器12、42を小型にでき、それに伴い第
1、第2の蒸発器・吸収器系統1、2を小型に作ること
ができる。
【0073】したがって、単機構成の蒸発器及び吸収器
を夫々大型化して能力を向上させる場合に比較して冷凍
機全体の設置スペースが小さくて済む。ちなみに、冷凍
能力5000RTの本実施形態に係る吸収冷凍機の設置
面積は74.1m2であり、これは従来機対比で約25
%の省スペース化を図ることができた。
【0074】更に、既述のように第1、第2の蒸発器・
吸収器系統1、2を、単機構成の蒸発器及び吸収器を夫
々大型化して能力を向上させる場合に比較して小型に作
ることができるので、これら蒸発器・吸収器系統1、2
の作り勝手が良くなるとともに、その運搬及び設置場所
への納入等も容易にできる。
【0075】又、前記一実施形態では冷水トリップの回
避のために冷媒ポンプ13、43の運転を一時的に停止
させたが、これに代えて、前記一実施形態の構成におい
て、インバータ制御式冷媒ポンプ13、14に印加する
駆動周波数を、定常運転時の駆動周波数の半分に落して
印加する制御をコントローラ67で行なわせて、蒸発器
11、41での冷媒と冷水との熱交換が実質低に行なわ
れないようにすることによって、一時的に冷凍能力を低
下させて実施することもできる。なお、この実施におい
ては、蒸発器11、41を多段構成ではなく一段構成の
ものとすることが好ましい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明の起動方法に
よれば、蒸発器に対する冷水の入口ラインと出口ライン
とに亘って設けられた起動バイパス弁を開いて起動を開
始した後に、冷水温度が所定温度に下がった時点で、起
動バイパス弁を閉じるとともに蒸発器の冷媒ノズルに冷
媒を供給する冷媒ポンプを制御して、一時的に冷凍能力
を低下させるから、冷水出口温度が冷水トリップを生じ
る温度にまで下がり過ぎることが防止されるに伴い、冷
水低温を抑制しつつ起動することができる。
【0077】又、本発明の吸収冷凍機によれば、蒸発器
に対する冷水の入口ラインと出口ラインとに亘って設け
られた起動バイパス弁を開いて起動を開始した後に、冷
水出口温度が所定温度まで下がったことを検出する冷水
温度センサと、このセンサの検出情報に基づき、起動バ
イパス弁を閉じるとともに蒸発器の冷媒ノズルに冷媒を
供給する冷媒ポンプを制御して、一時的に冷凍能力を低
下させるコントローラとを備えているから、冷水出口温
度が冷水トリップを生じる温度にまで下がり過ぎること
を防止でき、したがって、冷水低温を抑制しつつ起動す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る吸収冷凍機の概略構
成図。
【図2】図1の吸収冷凍機における蒸気消費率と負荷と
の関係を示す特性図。
【図3】図1の吸収冷凍機における冷凍能力、熱源蒸気
流量、及び冷水出口温度と時間との関係を示す特性図。
【図4】図1の吸収冷凍機の起動時における冷水出口温
度と起動バイパス弁及び冷媒ポンプとの関係を示す特性
図。
【符号の説明】
1、2…蒸発器・吸収器系統 3…凝縮器 4…低温熱交換器 5…高温熱交換器 6…高圧再生器 7…低圧再生器 11、41…蒸発器 12、42…吸収器 13、43…冷媒ポンプ 15、45…蒸発器チューブ 16…冷水入口ライン 17…冷水出口ライン 20、50…冷媒ノズル 29、59…溶液ノズル 65…合流冷水出口ライン 66…冷水温度センサ 67…コントローラ 68…バイパス流路 69…起動バイパス弁 72…蒸気流量調節弁 96…ボイラ(蒸気生成器) 96a…蒸気ヘッダ 98…投入ライン 99…蒸気流量センサ 100…負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 信明 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 中里 央 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (56)参考文献 特開2000−220906(JP,A) 特開 平7−269979(JP,A) 特開 平6−294558(JP,A) 特開 平4−139360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 306

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒ノズルを有し冷水が流通する蒸発器
    チューブに前記冷媒ノズルから冷媒を散布することによ
    り前記冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸気とする蒸発器と、
    溶液ノズルを有し前記蒸発器で発生した冷媒蒸気を前記
    溶液ノズルから散布される濃度の濃い臭化リチウム溶液
    に吸収させる吸収器と、前記冷媒蒸気を吸収して低濃度
    となった臭化リチウム溶液を加熱してこの溶液中の冷媒
    を蒸発させて濃度が濃くなった臭化リチウム溶液を前記
    吸収器に供給する再生器と、この再生器で発生した冷媒
    蒸気を凝縮させて凝縮液化した冷媒を前記蒸発器に供給
    する凝縮器と、前記蒸発器に対する冷水の入口ラインと
    出口ラインとに亘って設けられた起動バイパス弁とを備
    える吸収冷凍機の起動方法であって、 前記起動バイパス弁を開いて起動を開始した後に冷水温
    度が所定温度に下がってから、前記起動バイパス弁を閉
    じるとともに前記冷媒ノズルに冷媒を供給する冷媒ポン
    プを制御して冷凍能力を低下させ、この時点から所定時
    間後に前記冷媒ポンプが所定の能力を発揮するようにこ
    のポンプを駆動して、起動することを特徴とする吸収冷
    凍機の起動方法。
  2. 【請求項2】 冷媒ノズルを有し冷水が流通する蒸発器
    チューブに前記冷媒ノズルから冷媒を散布することによ
    り前記冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸気とする蒸発器と、
    溶液ノズルを有し前記蒸発器で発生した冷媒蒸気を前記
    溶液ノズルから散布される濃度の濃い臭化リチウム溶液
    に吸収させる吸収器と、前記冷媒蒸気を吸収して低濃度
    となった臭化リチウム溶液を加熱してこの溶液中の冷媒
    を蒸発させて濃度が濃くなった臭化リチウム溶液を前記
    吸収器に供給する再生器と、この再生器で発生した冷媒
    蒸気を凝縮させて凝縮液化した冷媒を前記蒸発器に供給
    する凝縮器と、前記蒸発器に対する冷水の入口ラインと
    出口ラインとに亘って設けられた起動バイパス弁とを備
    える吸収冷凍機において、 前記起動バイパス弁の上流側で前記冷水の出口ラインを
    通る冷水の温度を検出する冷水温度センサと、 起動開始時に前記起動バイパス弁を開き、この起動開始
    後に前記冷水温度センサが所定温度以下の冷水出口温度
    を検出したことに基づいて前記起動バイパス弁を閉じさ
    せるとともに、前記蒸発器での冷媒と冷水との熱交換が
    実質的に行なわれないように前記冷媒ノズルに冷媒を供
    給する冷媒ポンプを制御させ、かつ、この時点から所定
    時間後に前記冷媒ポンプが所定の能力を発揮するように
    このポンプを駆動させるコントローラと、を具備したこ
    とを特徴とする吸収冷凍機。
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