JP3433884B2 - 丸鋸盤 - Google Patents

丸鋸盤

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JP3433884B2
JP3433884B2 JP35081096A JP35081096A JP3433884B2 JP 3433884 B2 JP3433884 B2 JP 3433884B2 JP 35081096 A JP35081096 A JP 35081096A JP 35081096 A JP35081096 A JP 35081096A JP 3433884 B2 JP3433884 B2 JP 3433884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は丸鋸盤に係り、特
に、丸鋸の刃の傾きや高さを変化させるための機構の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、丸鋸盤においては、丸鋸の刃をテーブル面に対して
傾かせるための傾動機構や、丸鋸の刃のテーブル上露出
高さを変更するための上下動機構が設けられている。
【0003】こうした丸鋸の傾動に当たっては、テーブ
ル面と丸鋸の刃との交点を回転中心として傾動させる必
要があり、例えば、実開昭55−52302号公報に示
される様な工夫がなされている。具体的には、図8
(a)に示す様な円弧状の凹溝101を有するガイド1
02をテーブル側に取り付け、同図(b)に示す様に、
丸鋸の刃を収納するフレーム103側に凹溝101にち
ょうど嵌合するような円弧状の突片104を固定して傾
動中心を規定していた。
【0004】また、丸鋸の上下動に当たっては、例えば
実開昭48−106582号公報に示される様な工夫が
なされている。具体的には、図9に示す様に、機体11
1に案内支柱112を固定し、これをガイドとしてモー
タユニット113を正確に上下動させるようにしてい
た。案内支柱112の両端は、機体111に形成した嵌
合孔114にしっかりと嵌合されることにより上下動の
軸線を決定するようになっていた。
【0005】これら従来技術によれば、丸鋸の正確な傾
動や上下動が可能なのであるが、例えば、図8記載のも
のにおいて正確な傾動中心を得るには、ガイド102
及び突片104を共に高精度に仕上げることと、ガイ
ド102及び突片104をそれぞれテーブル(図示略)
及びフレーム103に精度よく固定することが必要とな
り、加工及び組み立てに多大な工数が必要となる問題が
あった。
【0006】また、図9記載のものにおいて正確な上下
動の軸線を得るには、嵌合孔114の内径及び案内支
柱112の外径を高精度に仕上げることと、嵌合孔1
14を機体111に対して正確な位置に形成することが
必要となり、加工及び組み立てに多大な工数が必要とな
る問題があった。
【0007】そこで、本発明は、丸鋸盤の鋸刃の位置関
係を変更するための機構を簡単に加工・組み立てするこ
とができ、しかも、高精度な動きを達成できるようにす
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段、発明の実施の形態及び発
明の効果】かかる目的を達成するためになされた請求項
1記載の発明は、テーブル下面に取り付けられ、丸鋸の
刃の下部を収納する鋸刃フードと、該鋸刃フードの前後
に位置する様に前記テーブル側に取り付けられ、円弧状
溝を形成するためのガイドブロックと、該ガイドブロッ
クと対向して前記鋸刃フード側に取り付けられ、前記円
弧状溝に嵌合する円弧状突片と、前記鋸刃フードを傾動
運動させるための傾動駆動機構とを備える丸鋸盤におい
て、前記ガイドブロックを、円弧面を下面とする上ブロ
ックと、該上ブロックの円弧面に対して所定距離だけ半
径を異ならせた円弧面を上面とする下ブロックとに分割
された構造とし、該上下のブロックを上下方向に前記半
径の差に相当する所定距離だけ離して配置することで前
記円弧状溝を形成すると共に、前記円弧状突片を前記上
下2のブロック間に形成される円弧状溝よりも狭い幅の
円弧形状とすると共に、該円弧状突片の上面又は下面の
いずれかに弾性体を装着することで、前記上下のブロッ
ク間の円弧状溝の下面又は上面に該円弧状突片を押し付
けた状態にて嵌合させたことを特徴とする。
【0009】ここで、弾性体としては、例えばリーフス
プリングを採用することができる。また、円弧状溝とし
ては、例えば前記テーブルの上面と前記丸鋸の刃とが交
差する位置を半径中心とする下に凸の円弧状溝を形成す
る様にしてもよいし、逆に、上に凸の円弧状溝としても
よい。下に凸の円弧状溝とする場合、前記上ブロックと
して円弧面を下面とするブロックを採用し、前記下ブロ
ックとして該上ブロックよりも大きな半径の円弧面を上
面とするブロックを採用し、該上下のブロックを上下方
向に半径の差だけ離して配置する様にすればよい。
【0010】この請求項1記載の丸鋸盤によれば、例え
ば、下に凸の円弧状溝を形成し、円弧状突片の下面側に
弾性体としてリーフスプリングを装着してやる場合、上
ブロックについてだけ円弧面の仕上げ精度及びテーブル
上面に対する配置の精度を十分に高めておけば、下ブロ
ックの上面の円弧面の仕上げ精度及び下ブロックの取付
精度についてはそれほど高い水準にしなくても、リーフ
スプリングの押圧力によって円弧状突片が上ブロックの
下面に密着された状態を維持できるので、正確な傾動中
心を得ることができる。
【0011】また、上記目的を達成するためになされた
請求項2記載の発明は、テーブル下面に取り付けられ、
丸鋸の刃の下部を収納する鋸刃フードと、該鋸刃フード
に両端を固定され、丸鋸駆動用モータのモータハウジン
グを前記鋸刃フードに沿って上下動可能に支持するガイ
ドバーと、前記モータハウジングを前記鋸刃フードに沿
って上下動させるネジ送り機構とを備える丸鋸盤におい
て、前記鋸刃フード側に設けられ、前記ガイドバーを受
け入れ可能な外開き凹部を有する内側ブロックと、該内
側ブロックと組み合わせることによって、前記外開き凹
部と共同して前記ガイドバーを収納する収納孔を形成す
る内開き凹部を備えた外側ブロックとを用いて、前記ガ
イドバーを前記外側ブロックの凹部と前記内側ブロック
の凹部との間に挟み、前記ガイドバーを前記鋸刃フード
に固定したことを特徴とする。
【0012】この請求項2記載の丸鋸盤によれば、外側
ブロックの凹部又は内側ブロックの凹部のいずれかを若
干浅めにしておくことで、内外のブロックを組み立てた
ときに、しっかりとガイドバーを挟むことができる。よ
って、ガイドバーをネジ送り機構に対するガイドができ
る様に簡単に組み立てることができる。
【0013】また、同じく上記目的を達成するためにな
された請求項3記載の発明は、テーブル下面に取り付け
られ、丸鋸の刃の下部を収納する鋸刃フードと、該鋸刃
フードに両端を固定され、丸鋸駆動用モータのモータハ
ウジングを前記鋸刃フードに沿って上下動可能に支持す
るガイドバーと、前記モータハウジングを前記鋸刃フー
ドに沿って上下動させるネジ送り機構とを備える丸鋸盤
において、前記鋸刃フード側に設けられ、前記ガイドバ
ーを受け入れ可能な外開き凹部を有する内側ブロック
と、前記ガイドバーのガイドバーの直径より大きい幅で
形成したくぼみと、該くぼみ内に緩衝材を嵌合すること
により、前記内側ブロックと組み合わせることによって
前記外開き凹部と共同して前記ガイドバーを収納する収
納孔を形成する内開き凹部を備えた外側ブロックとを用
いて、前記ガイドバーを前記外側ブロックの凹部と前記
内側ブロックの凹部の間に挟み、前記ガイドバーを前記
鋸刃フードに固定したことを特徴とする。
【0014】この請求項3記載の丸鋸盤では、緩衝材の
変形によって加工精度に不十分な点があってもこれを吸
収するので、正しい取付位置へと自然になじませること
ができる。この様に、本発明の各丸鋸盤は、いずれも、
丸鋸の正確な移動に必要な支持構造において、高精度の
加工や高精度の位置合わせが不要となり、加工工数及び
組立工数を大幅に削減することができる。
【0015】なお、請求項3記載の丸鋸盤では、さら
に、緩衝材を介してモータハウジングが支持される結
果、モータ起動時のモータの振動がガイドバーに伝達さ
れ難くなる。従って、ガイドバーが固定された鋸刃フー
ドにもモータ起動時の振動が伝達され難く、その結果、
鋸刃フードが支持されているテーブルへもかかる振動が
伝達され難いこととなる。従って、請求項3記載の丸鋸
盤では、上記の様な加工及び組立上の効果に加えて、モ
ータ起動時のテーブルの振動が抑制されるという効果も
発揮される。
【0016】また、これら請求項2,3記載の丸鋸盤に
おいて、さらに、内側ブロックの凹部を、ガイドバーが
左右に移動可能な様に、左右方向に遊びを有する形状と
しておくとよい。こうすることで、ガイドバーの上下の
位置を左右に調整することができ、2本以上のガイドバ
ーであればこれらが互いに平行になるように固定するこ
とができる。この場合、さらに、外側ブロックと内側ブ
ロックの固定をネジで行う場合、外側ブロックに左右方
向に長孔となるネジ挿通孔を設けておくと、一層調整し
易くなる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施の形態を一層明確にする
ため、本発明を適用した丸鋸盤の実施例を図面に基づい
て説明する。図1に示すように、実施例の丸鋸盤1は、
モータで駆動される丸鋸3と、丸鋸3がモータと共に取
り付けられるテーブル5と、丸鋸3の上方と側方とを覆
い、切断時に被切断材Wによって押し開くことができる
様にテーブル5上に回動可能に取り付けられる安全カバ
ー7と、丸鋸3の後方に取り付けられ、丸鋸3で切断さ
れた被切断材Wの切り口が閉じない様にしておくための
割刃9と、割刃9の頂部に固定された防塵プレート10
とを備える。
【0018】防塵プレート10は金属板をプレスして製
造され、図1〜図3に示す様に、安全カバー7の内側に
収まると共に丸鋸3の厚さtに対して十分に広い幅Bを
有する。そして、丸鋸3の頂上近傍まで下降する下降部
11と、下降部11の終点から上方へ立ち上がる立上部
13と、下降部11に設けられ、丸鋸3の刃の上方にお
いて刃に沿って伸びる開口15とを備えている。なお、
開口15は、丸鋸3の刃の厚さtに対して十分に広い幅
bを有する。従って、切断時に発生した切粉は、図3に
示す様に、防塵プレート10の下降部11に設けた開口
15を通過して防塵プレート10の上に抜け出す。防塵
プレート10の上は安全カバー7によって上方と側方と
を囲まれており、さらに、立上部13によって前方も囲
まれている。このため、切粉は周囲を囲まれた空間内に
導かれ、外への飛散が的確に防止される。切断時に発生
した切粉の大多数は鋸刃フード21内に収容されるが、
鋸刃の回転により生起される風により、鋸刃に沿って被
切断材の切口を通じて切粉がテーブル5上面に舞い上が
ってくる。防塵プレート10の開口15が無いと、図3
(b)に一点鎖線で示す様に、切断時に発生した切粉が
防塵プレート10に当たり、防塵プレート10に沿って
作業者側へ飛ぶことになる。しかし、本実施例では、切
粉は、実線の矢印の様に、開口15を通過して立上部1
3の裏側に当たるので、作業者側へ飛んで来ない。
【0019】また、本実施例の丸鋸盤1では、図1,図
2に示す様に、丸鋸3の下部は、テーブル5に対して傾
動可能に取り付けられた鋸刃フード21内に収納されて
いる。そして、この鋸刃フード21の一方の側面に、モ
ータを収納したモータハウジング23が取り付けられ
る。モータハウジング23は、ガイドバー25を介し
て、鋸刃フード21からわずかに離れた位置で上下動可
能となる様に取り付けられる。
【0020】ここで、割刃9は、モータハウジング23
の後端にボルト締結されたブラケット27に固定されて
いる。従って、モータハウジング23を上下動させて丸
鋸3のテーブル上露出高さを変更すると、これに伴って
割刃9も上下動する。割刃9が上下動することで、防塵
プレート10も上下動する。従って、図4に示すよう
に、被切断材Wの厚さが変わって丸鋸3が上下方向に移
動されても、防塵プレート10と丸鋸3の間の間隔は変
化しないので、常に良好な防塵性能を発揮することがで
きる。
【0021】次に、モータハウジング23の上下動のた
めの機構について説明する。モータハウジング23は、
テーブル5の前方(図1の右側)に飛び出す様に設けら
れたハンドル31を回転することによって上下動する様
になっている。このハンドル31の回転軸33は、傾動
ダイヤル35の回転軸37と同軸に構成されている。そ
して、ハンドル31の回転軸33の先端には、ベベルギ
ヤ39が取り付けられている。このベベルギヤ39に
は、縦方向に伸びるネジ軸41の下端に設けられたベベ
ルギヤ43がかみ合わされている。
【0022】ネジ軸41は、上下を鋸刃フード21に対
して固定されており、その場で回転するだけである。し
かし、図5に示す様に、このネジ軸41には内ネジを刻
まれたナット部材45がかみ合わされている。そして、
このナット部材45が前述のモータハウジング23に固
定されている。この結果、ハンドル31を回転すると、
ネジ軸41とナット部材45のネジ送り機構によってモ
ータハウジング23が上下動することになる。前述のガ
イドバー25は、この上下動をガイドする機能を果たし
ている。
【0023】次に、丸鋸3の傾動について説明する。丸
鋸3を収納した鋸刃フード21が、ハンドル31と同軸
に設けられた傾動ダイヤル35を回転することによって
傾動される。そのための構成として、テーブル5内の前
方側に、円弧状ギヤ51を固定したプレート53が取り
付けてある。このプレート53には、円弧状ギヤ51に
沿って円弧状のスリット55が設けられている。前述の
ハンドル31の回転軸33は、このスリット55を通っ
て裏へ抜けている。そして、傾動ダイヤル35の回転軸
37には、円弧状ギヤ51とかみ合うピニオンギヤ57
が固定されている。この結果、傾動ダイヤル35を回転
すると、ピニオンギヤ57が円弧状ギヤ51の円弧に沿
って移動し、これに伴って鋸刃フード21が傾動するの
である。
【0024】ここで、傾動運動は、テーブル5の上面と
丸鋸3とが交差する点Xを傾動中心とするように工夫さ
れている。そのための構成としては、図5に示す様に、
テーブル5の裏面に断面半円状に下に飛び出した上ブロ
ック61を形成し、この上ブロック61との間に円弧溝
63を形成するように円弧状のくぼみ65を有する下ブ
ロック67をテーブル5の裏面にネジ止め固定してあ
る。そして、鋸刃フード21には、この円弧溝63に収
まる円弧状の突片69が形成されている。この円弧状突
片69は、円弧溝63よりも若干小さめの幅になってお
り、下面にリーフスプリング71が装着されている。こ
のリーフスプリング71によって、円弧状突片69が円
弧溝63内に密着され、特に、上ブロック61の下面に
密着する。
【0025】また、リーフスプリング71が円弧状突片
69からはずれない様に、円弧状突片69の両端に突起
69aを設ける。上ブロック61の下面は、点Xを中心
とする円弧面として精度よく仕上げられている。また、
鋸刃フード21側の円弧状突片69の上面は上ブロック
61の半径と等しい円弧を描く様にこちらも十分な精度
に仕上げてある。一方、下ブロック67のくぼみ65の
仕上げ精度はそれほど問題にする必要はない。また、下
ブロック67の取り付け精度もそれほど気にしなくてよ
い。下ブロック67のくぼみ65の仕上げ精度や下ブロ
ック67の取り付け精度が多少ラフであっても、リーフ
スプリング71によって上ブロック61の下面と円弧状
突片69の上面とを密着させることができるので、鋸刃
フード21は点Xを中心に正確に傾動することができる
からである。
【0026】また、上ブロック61と鋸刃フード21が
同質の場合(例えば、両部材ともアルミニウム合金)
は、摺動面が親和性によって摩擦が増え、面が荒れ動か
なくなるため、上ブロック61や鋸刃フード21より硬
い材料のスライドシート84を上ブロック61と鋸刃フ
ード21の間に入れる。それによって荒れを防ぐ。
【0027】なお、上ブロック61、下ブロック67及
び円弧状突片69は、図1に示す様に、丸鋸3の前後の
位置にそれぞれ設けられている。この様にして、本実施
例では、正確な傾動を実行する上で正確な傾動中心を出
すための部材に対する仕上げ精度を必要最小限に止め、
しかも、上ブロック61と下ブロック67を組立式とし
たので、取り付けも簡単である。それにも拘わらす、上
述の様に、傾動中心は正確に実現される。
【0028】本実施例では、組立が容易でしかも動作精
度を向上するための工夫として、さらに次の様な対策も
なされている。それは、ガイドバー25の支持部の構造
である。ガイドバー25を鋸刃フード21と一体である
内側ブロック74にセットし、外側ブロック75をかぶ
せてねじ止めする組立構造を採用したことにより、ガイ
ドバー25の固定作業が非常に簡単になる。
【0029】ところで、ガイドバー25は主ガイドバー
25aと従ガイドバー25bと2本ある。これらが平行
に取り付けられなければスムーズな上下動ができない。
そこで、主ガイドバー25aと従ガイドバー25bの組
立構造に、次の様な工夫をした。
【0030】まず、ネジ軸41の近傍にある主ガイドバ
ー25aについては、図6(a)に示す様に、鋸刃フー
ド21と一体になっている内側ブロック74aとして、
主ガイドバー25aの外周面に合わせた円弧状の外開き
凹部73aを有するものを採用する。そして、この円弧
状の外開き凹部73aに倣って主ガイドバー25aを取
り付け、外側ブロック75aをかぶせてネジ止め固定す
る。なお、外側ブロック75aには外開き凹部73aと
共同して主ガイドバー25aをしっかりと挟み付けるこ
とができる内開き凹部76が形成されている。
【0031】もう一本の従ガイドバー25bは、主ガイ
ドバー25aと平行になる様に調整可能になっている。
図6(b)で示す様に、外側ブロック75bに設けたタ
ッピンネジ挿入孔77を左右方向に長孔とし、また図6
(c)で示す様に内側ブロック74bの外開き凹部73
bを従ガイドバー25bに対して左右方向に遊びを有す
る様に巾Cの広めのくぼみとし、この左右の遊びによる
余裕によって従ガイドバー25bの左右方向の位置調整
を可能にし、従ガイドバー25bを主ガイドバー25a
と平行に固定できるようにして上記問題を解決してい
る。
【0032】この様に、本実施例では、鋸刃フード21
をテーブル5に支持する部分及びガイドバー25の支持
部を組立式とすることで、製造時の部品の取り付け易さ
を確保している。しかも、この様に製造を容易にしても
傾動や上下動を正確に実施できるようにするため、リー
フスプリング71による自己調整機能と、長孔77によ
る自己調整機能をそれぞれの支持部に備えさせている。
そして、こうした自己調整機能を備えさせることによ
り、傾動及び上下動に当たっての各支持部を構成する部
品の仕上げ精度を必要最小限に止めることにも成功して
いる。
【0033】次に変形例について説明する。この変形例
は、図7に示す様に、ガイドバー25の支持部におい
て、外側ブロック75c,75dのくぼみ79a内に合
成ゴム製の緩衝材79bを装着して内開き凹部76を構
成する様にしてもよい。この場合、合成ゴムの緩衝効果
により自己調整機能がさらに高まる。また、緩衝材79
bは、振動を吸収する機能も発揮する。従って、モータ
起動時に振動が発生しても、この緩衝材79bで吸収さ
れて弱まり、鋸刃フード21に対して伝達される振動を
緩和することができる。この結果、テーブル5へモータ
起動時の振動が伝わり難くなり、振動抑制効果も発揮さ
れる。この変形例の場合も、図7(b)に示す様に、従
ガイドバー25b用の支持部については、タッピンネジ
挿入孔77を長孔としたり、左右に遊びを有する外開き
凹部73bを備えた内側ブロック74bとしてもよい
が、緩衝材79bが位置調整機能を発揮できるので、特
に長孔としたり遊びを持たせなくてもよい。
【0034】なお、図1において、符号81,82はモ
ータハウジング23を上下動するために鋸刃フード21
に設けられた開口部であり、符号83は傾動位置で固定
するためのロックレバーである。以上、本発明の実施例
を説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、さらに種々なる態様にて実施してもよいこと
はもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の丸鋸盤を一部断面で示す側面図であ
る。
【図2】 実施例の丸鋸盤を一部断面で示す正面図であ
る。
【図3】 実施例の丸鋸盤の要部を示し、(a)は斜視
図、(b)は側面図である。
【図4】 実施例の丸鋸盤を一部断面で示す側面図であ
る。
【図5】 実施例の丸鋸盤を一部断面で示す正面図であ
る。
【図6】 実施例の丸鋸盤におけるガイドバー支持部の
構造を示し、(a)は断面図、(b)は正面図、(c)
は断面図である。
【図7】 変形例の丸鋸盤におけるガイドバー支持部の
構造を示す断面図である。
【図8】 従来の丸鋸盤における傾動機構の構造を示す
斜視図である。
【図9】 従来の丸鋸盤における上下動機構の構造を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・丸鋸盤、3・・・丸鋸、5・・・テーブル、7
・・・安全カバー、9・・・割刃、10・・・防塵プレ
ート、11・・・下降部、13・・・立上部、15・・
・開口、21・・・鋸刃フード、23・・・モータハウ
ジング、25(25a,25b)・・ガイドバー、27
・・・ブラケット、31・・・ハンドル、35・・・傾
動ダイヤル、41・・・ネジ軸、45・・・ナット部
材、51・・・円弧状ギヤ、57・・・ピニオンギヤ、
61・・・上ブロック、63・・・円弧溝、67・・・
下ブロック、69・・・円弧状突片、71・・・リーフ
スプリング、73(73a,73b)・・・外開き凹
部、74(74a,74b)・・・内側ブロック、75
(75a,75b,75c,75d)・・・外側ブロッ
ク、76・・・内開き凹部、77・・・タッピンネジ挿
入孔(長孔)、79a・・・くぼみ、79b・・・緩衝
材、W・・・被切断材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル下面に取り付けられ、丸鋸の刃
    の下部を収納する鋸刃フードと、 該鋸刃フードの前後に位置する様に前記テーブル側に取
    り付けられ、円弧状溝を形成するためのガイドブロック
    と、 該ガイドブロックと対向して前記鋸刃フード側に取り付
    けられ、前記円弧状溝に嵌合する円弧状突片と、 前記鋸刃フードを傾動運動させるための傾動駆動機構と
    を備える丸鋸盤において、 前記ガイドブロックを、円弧面を下面とする上ブロック
    と、該上ブロックの円弧面に対して所定距離だけ半径を
    異ならせた円弧面を上面とする下ブロックとに分割され
    た構造とし、該上下のブロックを上下方向に前記半径の
    差に相当する所定距離だけ離して配置することで前記円
    弧状溝を形成すると共に、 前記円弧状突片を前記上下2のブロック間に形成される
    円弧状溝よりも狭い幅の円弧形状とすると共に、該円弧
    状突片の上面又は下面のいずれかに弾性体を装着するこ
    とで、前記上下のブロック間の円弧状溝の下面又は上面
    に該円弧状突片を押し付けた状態にて嵌合させたことを
    特徴とする丸鋸盤。
  2. 【請求項2】 テーブル下面に取り付けられ、丸鋸の刃
    の下部を収納する鋸刃フードと、 該鋸刃フードに両端を固定され、丸鋸駆動用モータのモ
    ータハウジングを前記鋸刃フードに沿って上下動可能に
    支持するガイドバーと、 前記モータハウジングを前記鋸刃フードに沿って上下動
    させるネジ送り機構とを備える丸鋸盤において、 前記鋸刃フード側に設けられ、前記ガイドバーを受け入
    れ可能な外開き凹部を有する内側ブロックと、 該内側ブロックと組み合わせることによって、前記外開
    き凹部と共同して前記ガイドバーを収納する収納孔を形
    成する内開き凹部を備えた外側ブロックとを用いて、 前記ガイドバーを前記外側ブロックの凹部と前記内側ブ
    ロックの凹部との間に挟み、前記ガイドバーを前記鋸刃
    フードに固定したことを特徴とする丸鋸盤。
  3. 【請求項3】 テーブル下面に取り付けられ、丸鋸の刃
    の下部を収納する鋸刃フードと、 該鋸刃フードに両端を固定され、丸鋸駆動用モータのモ
    ータハウジングを前記鋸刃フードに沿って上下動可能に
    支持するガイドバーと、 前記モータハウジングを前記鋸刃フードに沿って上下動
    させるネジ送り機構とを備える丸鋸盤において、 前記鋸刃フード側に設けられ、前記ガイドバーを受け入
    れ可能な外開き凹部を有する内側ブロックと、 前記ガイドバーのガイドバーの直径より大きい幅で形成
    したくぼみと、該くぼみ内に緩衝材を嵌合することによ
    り、前記内側ブロックと組み合わせることによって前記
    外開き凹部と共同して前記ガイドバーを収納する収納孔
    を形成する内開き凹部を備えた外側ブロックとを用い
    て、 前記ガイドバーを前記外側ブロックの凹部と前記内側ブ
    ロックの凹部の間に挟み、前記ガイドバーを前記鋸刃フ
    ードに固定したことを特徴とする丸鋸盤。
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