JP3431791B2 - 被膜形成樹脂及びこれを含有する毛髪化粧料 - Google Patents

被膜形成樹脂及びこれを含有する毛髪化粧料

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JP3431791B2 JP03361397A JP3361397A JP3431791B2 JP 3431791 B2 JP3431791 B2 JP 3431791B2 JP 03361397 A JP03361397 A JP 03361397A JP 3361397 A JP3361397 A JP 3361397A JP 3431791 B2 JP3431791 B2 JP 3431791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被膜形成樹脂及び
これを含有する毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、整髪力、セット保持力等の目的
で、毛髪用セットフォーム、セットローション等の毛髪
化粧料中に被膜形成樹脂が添加されている。このような
被膜形成樹脂には、例えばポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/
クロトン酸共重合体等が用いられている。
【0003】毛髪化粧料に含有される被膜形成樹脂は、
セットされたヘアスタイルを長時間保持することがで
き、かつ洗髪時にシャンプーあるいは水で容易に除去さ
れなければならないという性質が要求される。しかしな
がら、従来のポリマーで水溶性の良いものは、高湿度下
で非常に吸湿しやすいためにべたつきが目立つという欠
点を有し、高湿度下でべたつかず、かつ洗髪洗浄性に優
れているといった要求を同時に満足するものではなかっ
た。そのため、従来の被膜形成樹脂は、洗髪洗浄性を断
念してべたつきを低減させたり、高湿度下でのべたつき
を目立ちにくくするためにシリコーン油等の油剤などを
配合するといった方法がとられていた。しかも、これら
の被膜形成樹脂はその吸湿により、毛髪上のフィルムが
軟化するため、高湿度下ではセットしたヘアスタイルが
十分に保持できず、更に整髪用樹脂として毛髪用セット
フォームに使用した場合、手に取った毛髪用セットフォ
ームが、手指の汗等に含まれる塩とコンプレックスを形
成し、塩析を起こすため充分な効果を奏さないという問
題を有していた。
【0004】そこで、本発明者らは、上記問題点を解決
せんと研究を行い、高湿度条件下においても優れたヘア
セット保持力を有する被膜形成樹脂を見出し、先に特許
出願した(特開平2−180911号)。しかし、この
被膜形成樹脂も高湿度下においては吸湿によるべたつき
を生ずるという欠点があり、特殊な油剤を配合して感触
を向上させることが必要であった。更にまた、この被膜
形成樹脂は水溶性には非常に優れているが、構成成分で
あるカチオン性ユニットがアニオン性の界面活性剤とコ
ンプレックスを形成するため、シャンプー溶液に溶解し
難いという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、高
湿度下においてもべたつかず、かつセットされたヘアス
タイルを長時間保持することができると共に、洗髪洗浄
性にも優れ、シャンプーや水で容易に除去でき、かつ整
髪用樹脂として毛髪用セットフォームに用いた場合で
も、塩析が生じることなく、仕上りが美しく、ブラッシ
ングなどにより表面被膜が剥離することのない被膜形成
樹脂を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実状において、本
発明者らは更に研究を重ねたところ、特開平2−180
911号の共重合体の構成成分である(メタ)アクリル
酸エステル系モノマーの代わりに低分子量の(メタ)ア
クリルアミド系モノマーとポリ−N−アシルアルキレン
イミノ化された(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
又は(メタ)アクリルアミド系モノマーを用いることに
より特開平2−180911号の被膜形成樹脂の基本性
能を維持し、耐塩析性を有し、且つ、高湿度下でのべた
つき及びシャンプー洗浄性の問題を解決できることを見
出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、
【0008】(a)下記式(1)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1 は水素原子又はメチル基を、
2 及びR3 は同一又は異なって水素原子又は炭素数4
〜12のアルキル基を示すが、R2 とR3 が共に水素原
子となることはない)で表わされる(メタ)アクリルア
ミド系モノマー 30〜80mol%、
【0011】(b)下記式(2)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R1 は前記と同じものを示し、R
4 及びR5 は同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜
3のアルキル基を示す)で表わされる(メタ)アクリル
アミド系モノマー 2〜50mol%、
【0014】(c)下記式(3)
【0015】
【化7】
【0016】(式中、R1 は前記と同じものを示し、R
6 は炭素数2又は3のアルキレン基を、R7 及びR8
同一又は異なってメチル基又はエチル基を示す。R9
同一又は異なって炭素数1〜22のアルキル基又はフェ
ニル基を、R10はメチル基又はエチル基を、aは0又は
1の整数を、bは2又は3の整数を、cは2〜10,0
00の整数を示す。X- は四級アンモニウム塩の対イオ
ンを示す。)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル
系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー
0.0001〜50mol
%、
【0017】(d)下記式(4)
【0018】
【化8】
【0019】(式中、R1 は前記と同じものを示し、R
11及びR12は同一又は異なって炭素数2〜4のアルキレ
ン基を、R13は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基
又はフェニル基を示す。d及びeはそれぞれ0〜50の
数を示すが、d及びeが同時に0となることはない)で
表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
0〜40mol%、(e)架橋性ビニルモノマー
0〜20.0mol%、
【0020】の共重合体である被膜形成樹脂を提供する
ものである。更にまた、本発明は上記被膜形成樹脂を含
有する毛髪化粧料を提供するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の被膜形成樹脂の製造に用
いられる式(1)で表わされる(メタ)アクリルアミド
系のモノマー(1)としては、例えばN−n−ブチル
(メタ)アクリルアミド、N−tert−ブチル(メ
タ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルア
ミド、N−ラウリル(メタ)アクリルアミド、N−1−
メチルウンデシル(メタ)アクリルアミド、N−2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリルアミド、N−tert−
オクチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられ、中でも
N−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t
ert−オクチル(メタ)アクリルアミド、N−2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリルアミドのN−分岐アルキ
ル(メタ)アクリルアミド等が特に好ましい。これらは
単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の30
〜80mol%好ましくは40〜70mol%用いられる。
【0022】式(2)で表わされる(メタ)アクリルア
ミド系のモノマー(2)としては、例えば(メタ)アク
リルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−
エチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド等
が挙げられ、中でもN−メチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メ
タ)アクリルアミド等が特に好ましい。これらは単独又
は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の2〜50mo
l%、好ましくは10〜35mol%用いられる。
【0023】式(3)で表わされる(メタ)アクリル酸
エステル系モノマー又は(メタ)アクリルアミド系モノ
マーは、
【0024】
【化9】
【0025】(式中、R1 は前記と同じものを示し、R
6 は炭素数2又は3のアルキレン基を、R7 及びR8
同一又は異なってメチル基又はエチル基を示す。)で表
わされる(メタ)アクリルアミド系モノマーの三級アミ
ノ基に、下記式(6)
【0026】
【化10】
【0027】(式中、bは2又は3の数を示し、R9
前記と同じものを示す。)
【0028】で表わされる環状イミノエーテルを
(R102SO4・・・(7)(R10は前記と同じものを
示す)の存在下、開環重合して得られる末端反応性ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)を反応させたものであ
る。但し、式(5)で表わされる(メタ)アクリルアミ
ド系モノマーの三級アミノ基と末端反応性ポリ(N−ア
シルアルキレンイミン)との反応は、式(1)、
(2)、(4)及び(5)で表わされるモノマーを共重
合させるか、又は(1)、(2)、(4)、(5)で表
わされるモノマー及び架橋性モノマーを共重合させ、三
級アミノ基を含むポリマーとした後行ってもよい。
【0029】式(5)で表わされる(メタ)アクリル酸
エステル系又は(メタ)アクリルアミド系のモノマーと
しては、例えばN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロ
ピル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これらは
単独又は2種以上を組み合わせて、モノマー全体の0.
0001〜50mol%、好ましくは0.01〜10mol
%、更に好ましくは0.1〜1mol%用いられる。
【0030】式(6)で表わされる環状イミノエーテル
としては、例えば2−置換−2−オキサゾリン、2−置
換−2−オキサジン等が挙げられる。また、ポリ(N−
アシルアルキレンイミン)の分子量は200〜100,
000の範囲が好ましい。
【0031】R9 は同一又は異なって炭素数1〜22の
飽和アルキル基又はフェニル基を示し、特にメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル基が好ましい。
【0032】cは2〜10,000の数を示すが、50
〜200が好ましい。
【0033】また、式(4)で表わされるモノマーはポ
リオキシアルキレン鎖を有する(メタ)アクリル酸エス
テルである。式中、R11は水素原子、炭素数1〜10の
アルキル基又はフェニル基であり、好ましくは水素原子
又は炭素数1〜4のアルキル基、最も好ましくはメチル
基である。かかる(メタ)アクリル酸エステル系のモノ
マー(4)としては、例えばヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、メトキシポリプロピレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコールモ
ノ(メタ)アクリレート、ブトキシポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。ポリオキシアルキレン鎖は、C2-4アルキレンオキ
シドのホモポリマー又はコポリマーであり、コポリマー
の場合はエチレンオキシド、プロピレンオキシド等のブ
ロック共重合体でもランダム共重合体でもよい。アルキ
レンオキシドの重合度はガスクロマトグラフィーにて分
析することができ、平均値で1〜50であるものが好ま
しい。これらは単独又は2種以上を組み合わせて、モノ
マー全体の0〜40mol%、好ましくは0〜20mol%、
更に好ましくは0〜5mol%用いられる。
【0034】(e)架橋性ビニルモノマーは、1分子中
に2以上の炭素−炭素不飽和二重結合を有する化合物で
あり、他の単量体と架橋する性質を有するものである。
この架橋性ビニルモノマーの代表例としては、例えばエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリオキシ
エチレンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール
トリ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレートなどの1分子中に2以上の炭素
−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル系モノ
マー;メチレンビス(メタ)アクリルアミド、1,2−
ビス(メタ)アクリルアミドエタン、1,5−ビス(メ
タ)アルリルアミドペンタンなどの1分子中に2以上の
炭素−炭素不飽和二重結合を有する(メタ)アクリルア
ミド系モノマー等が挙げられるが、本発明はかかる例示
のみに限定されるものではない。なお、本発明において
は、前記架橋性ビニルモノマーは、1種又は2種以上を
混合して用いることもできる。
【0035】(e)架橋性ビニルモノマーは、例えば、
毛髪用ジェル等のように高粘度なものが適当である場
合、モノマー全体において0.1〜20.0mol%、好
ましくは1.0〜10.0mol%用いられる。また、例
えば、エアゾール組成物、毛髪用セットフォーム等のよ
うに低粘度なものが適当である場合、モノマー全体にお
いて0〜10.0mol%、好ましくは0〜5.0mol%用
いられる。
【0036】本発明の皮膜形成樹脂は式(1)、
(2)、(4)及び(5)で表わされるモノマーを組み
合わせるか、又は(1)、(2)、(4)、(5)で表
わされるモノマー及び架橋性モノマーを組み合わせ、ラ
ジカル重合開始剤の存在下、公知の重合法で共重合さ
せ、得られたポリマーの三級アミノ基に末端反応性ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)を反応させて製造でき
る。又は式(5)で表わされる(メタ)アクリルアミド
系モノマーの三級アミノ基に末端反応性ポリ(N−アシ
ルアルキレンイミン)を反応させて式(3)で表わされ
る(メタ)アクリルアミド系モノマーとし、式(1)、
(2)及び(4)で表わされるモノマーと組み合わせる
か、又は(1)、(2)、(4)で表わされるモノマー
及び架橋性モノマーと組み合わせ、ラジカル重合剤の存
在下、公知の重合法で共重合させて製造できる。
【0037】本発明の被膜形成樹脂の製造に用いる公知
の重合法としては、例えばバルク重合法、溶液重合法、
懸濁重合法、乳化重合法等が挙げられる。特に溶液重合
法が好ましい。溶液重合法で用いる溶剤としては、水混
和性有機溶剤(水との混合物でもよい)が好ましい。こ
の有機溶剤は単独又は2種以上の成分を混合して用いる
ことができる。この水混和性有機溶剤の例としては、炭
素数1〜3の脂肪族アルコール、例えばメタノール、エ
タノール、プロパノール;ケトン、例えばアセトン、メ
チルエチルケトン;エーテル、例えばテトラヒドロフラ
ン、グライム、ジグライム、ジオキサン;エステル、例
えば酢酸メチル、酢酸エチル等が挙げられ、とりわけメ
タノール、エタノール、アセトン又はこれらと水との混
合物が好ましい。
【0038】本発明で使用できるラジカル重合開始剤と
しては、アゾ化合物、例えば2,2′−アゾビスイソブ
チロニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、2,2′−アゾビス(4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,
2′−アゾビスイソブチレート、2,2′−アゾビス
(2−メチルブチロニトリル)、1,1′−アゾビス
(1−シクロヘキサンカルボニトリル)等が好ましい。
また、有機過酸化物、例えばtert−ブチルペルオク
トアート、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチ
ルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシドも使える
が、有機過酸化物を重合開始剤に用いた場合は、モノマ
ー(3)の3級アミノ基とレドックス反応を起こす可能
性があるため、40℃以下の低温で重合しなければなら
ない等、反応の制御に難しい面があり、工業的にはあま
り好ましくない。
【0039】重合開始剤の使用量は、モノマー混合物に
対し0.001〜10.0mol%が好ましく、0.01
〜5.0mol%がより好ましい。
【0040】重合は、モノマー混合物及び重合開始剤を
全量仕込んだ後、加熱して行ってもよいし、各モノマー
及び/又は重合開始剤を適宜滴下ないし分割仕込みする
ことにより行ってもよい。
【0041】重合の温度は、使用されるラジカル重合開
始剤、モノマー、溶剤の種類等により適宜選定される
が、通常30〜100℃、好ましくは40〜90℃であ
る。また、その共重合は通常行われているように窒素等
の不活性ガス雰囲気下で行うことができる。
【0042】重合工程の後、重合反応液から再沈殿、あ
るいは溶剤留去等の公知の方法で共重合体を単離するこ
とができる。また、再沈殿を繰り返したり、膜分離、ク
ロマトグラフ法、抽出法等の公知の方法により、得られ
た共重合体中から未反応のモノマーを除去することがで
きる。
【0043】こうして得られる共重合体の分子量(ゲル
ろ過クロマトグラフィー(ポリエチレングリコール換
算)による)は、重合条件を選択すれば1,000〜
1,000,000に制御でき、本発明には分子量1
0,000〜500,000のものが好ましい。
【0044】本発明の被膜形成樹脂を含有する毛髪化粧
料としては、例えば毛髪用セットフォーム、ヘアスプレ
ー、セットローション、ジェル、シャンプー、リンス等
が挙げられ、水溶液、水性アルコール溶液、乳濁液、ク
リーム、ゲル等の各種剤型で用いることが出来る。これ
ら毛髪化粧料は、毛髪用セットフォーム、ヘアスプレー
等のような噴射剤を用いるものと、セットローション、
ヘアセットジェル、シャンプー、リンス等のような噴射
剤を用いないものとに大別されるが、本発明の毛髪化粧
料としては、噴射剤を用いるものが好ましい。
【0045】噴射剤を用いる毛髪化粧料においては、原
液中に本発明の被膜形成樹脂を0.01〜15重量%、
好ましくは2〜8重量%、エタノール等の低級アルコー
ル類、ポリオール類、水から選ばれる溶剤を50〜9
9.8重量%、炭化水素類、エステル油類、シリコーン
及びその誘導体、天然油脂類等から選ばれる油剤を0.
1〜20重量%含有させるのが好ましい。その他、必要
に応じて高級アルコール類、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリオキ
シエチレンヘキサデシルエーテル等、50℃において透
明液状又は透明ペースト状であり、且つ25℃において
固体状又は白色ワックス状である感触向上剤を0.5〜
3.0重量%、ポリオキシエチレンステアリルエーテル
等アルキレンオキサイド付加型のアルキルエーテル類、
カチオン化セルロース等のカチオン性高分子等の被膜形
成助剤を0.1〜3.0重量%併用するとよい。
【0046】噴射剤としては、LPG100重量%、ジ
メチルエーテル(DME)100重量%、フロンガス1
00重量%、LPG/フロン混合ガス、LPG/DME
混合ガス等を挙げることができるが、特にLPGガス5
0〜100重量%の系のものが好適に用いられる。噴霧
式毛髪化粧料における原液と噴射剤の比は重量比で5/
95〜70/30、特に20/80〜50/50が好ま
しい。
【0047】また、ヘアセットジェルの如きゲル状形態
においては、本発明の被膜形成樹脂を0.5〜10.0
重量%、好ましくは1.0〜3.0重量%で、ポリアク
リル酸、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子
からなる粘度調整剤を0.5〜2.0重量%、これに精
製水及び所望により低級アルコールからなる溶剤を用い
るのが好ましい。
【0048】その他、シャンプー、リンス等に本発明の
被膜形成樹脂を使用することもでき、その場合0.1〜
5.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%用いる
のがよい。
【0049】更にまた、これらの毛髪化粧料組成物中に
は、一般に用いられる防腐剤、紫外線吸収剤、金属イオ
ン封鎖剤、抗フケ剤等の薬効剤のほか、色素、香料等を
目的に応じて添加してもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の被膜形成樹脂は、常湿度下のみ
ならず高湿度下においても非常にべたつきが少なく、か
つ優れた整髪力やセット保持力を有しながら、4級化さ
れたアミノ基を有することにより、通常の水洗浄やシャ
ンプー洗髪により容易に洗い流すことができる。更に、
本発明の被膜形成樹脂は、LPGに対し相溶性が高い。
また、LPG等炭化水素系溶剤のみならず、芳香族系、
ハロゲン系、ケトン系、エステル系等の種々の有機溶剤
に対しても良好な相溶性を示すため、種々の形態で使用
することができる。例えば、天然皮革、合成皮革、ゴ
ム、プラスチック、ガラスなどの表面処理剤としても使
用でき、各種基材に対して良好な感触、艶、光沢を与
え、組成を選べば防腐効果、帯電防止効果等を付与する
こともできる。更につめ、皮膚などのタンパクに対して
も良好な密着性を示すので、マニキュア等にも使用でき
る。
【0051】
【実施例】以下、本発明を合成例及び実施例を挙げて更
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0052】合成例1〜7 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び
攪拌装置を取り付けた四つ口フラスコ内にエタノール1
00重量部を入れ、60℃まで加熱した。その後、表1
に示す組成のモノマー混合物100重量部及びエタノー
ル200重量部(必要に応じて水も添加する)から成る
モノマー溶液と開始剤をエタノール33重量部に溶かし
た開始剤溶液とを、1.5時間かけて窒素雰囲気下にて
同時に滴下し、更に8時間60℃を維持し、反応させ
た。重合後、ポリマーのエタノール溶液をn−ヘキサン
中に注いで再沈精製し、60℃、20mmHgにて12時間
真空乾燥した。
【0053】得られたポリマーは全て白色の固体であっ
た。その重量平均分子量(ジメチルホルムアミド(DM
F)溶液でのGPC:ポリエチレングリコール(PE
G)換算)は、合成例1のポリマーが118,900
で、合成例2〜12のものが70,000〜500,0
00の範囲のものであった。
【0054】
【表1】
【0055】合成例8〜10 表2に示す重量の硫酸ジエチルと2−エチル−2−オキ
サゾリンを脱水した酢酸エチル60gに溶解し、窒素雰
囲気下5時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N−プロピ
オニルエチレンイミン)を合成した。
【0056】
【表2】
【0057】合成例11〜25 還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素ガス導入管及び
攪拌装置を取り付けた四つ口フラスコ内に脱水した酢酸
エチル50重量部と合成例1〜7で得られたポリマー5
0重量部を入れ、70℃まで加熱し、表3に示す組み合
わせで、合成例8〜10で得られた末端反応性ポリ(N
−プロピオニルエチレンイミン)と、合成例1〜7で得
られたポリマーに含まれる三級アミノ基を同様のモル数
入れ、窒素雰囲気下12時間加熱還流した。反応混合物
を減圧濃縮し、更に乾燥によって酢酸エチルを除去し、
目的のポリマーを得た。
【0058】
【表3】
【0059】実施例1〜15 下記成分を混合し、毛髪用セットフォームを得た。
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】実施例16 下記成分を混合し、毛髪用セットローションを得た。
【0063】
【表6】 成分 (重量%) 合成例16の共重合体 2.0 ポリエーテル変性シリコーン (KF−352A、信越化学工業社製) 1.0 エタノール 86.5 精製水 10.0 香料 0.5 計 100.0
【0064】実施例17 下記成分を混合し、毛髪用シャンプーを得た。
【0065】
【表7】 成分 (重量%) ラウリルポリオキシエチレン硫酸エステル トリエタノールアミン塩(40重量%水溶液) (エマール20C、花王社製) 32.0 ラウロイルジエタノールアミド 4.0 ポリエチレングリコール (PEG6000、三洋化成工業社製) 1.0 合成例18の共重合体 1.0 精製水 61.5 香料 0.5 計 100.0
【0066】実施例18 下記成分を混合し、毛髪用ジェルを得た。
【0067】
【表8】 成分 (重量%) 合成例11の共重合体 5.0 精製水 77.0 カーボポール940(B.F.Goodrich社製) 0.5 トリエタノールアミン 0.5 エタノール 16.8 香料 0.2 計 100.0
【0068】実施例19 下記成分を混合し、エアゾール組成物を得た。
【0069】
【表9】 成分 (重量%) 合成例16の共重合体 2.5 ジメチルポリシロキサン 0.3 香料 0.15 無水エタノール 47.05 LPG 50 計 100.0
【0070】実施例20 下記成分を混合し、毛髪用リンスを得た。
【0071】
【表10】 成分 (重量%) 合成例18の共重合体 1.0 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2.0 セチルアルコール 2.0 精製水 94.8 香料 0.2 計 100.0
【0072】比較例1〜4 実施例1で用いた合成例1の共重合体に代え、比較例1
〜3では特開平2−180911号の合成例1〜3の共
重合体(乳酸100%中和)(尚、これら共重合体のモ
ノマー組成比を表11に記す)を、比較例4では市販の
共重合体メチルビニルエーテル/マレイン酸モノブチル
エステル(ガントレッツES425、ISP社製)を用
いた以外は実施例1と同様にして毛髪用セットフォーム
を得た。
【0073】
【表11】
【0074】実施例21 実施例1〜15、比較例1〜4の毛髪用セットフォーム
並びにこれらに含まれる被膜形成樹脂について以下の性
能評価を行った。
【0075】(1)セット保持力試験 長さ18cm、重さ1.5gの毛束を水で濡らし、ロッド
に巻いて自然乾燥させた後、カールのついた毛束からロ
ッドをはずし、カールのついた毛髪に、実施例1〜1
5、比較例1〜4のセットフォームをそれぞれ同量塗布
し、自然乾燥させた。その後、乾燥したカールのついた
毛髪を恒温恒湿箱(20℃、98%RH)につるし、カ
ールののびを観察し、セット保持力を判定した。判定
は、カールした毛髪のつるした状態における垂直方向の
長さを測定し、つるした直後の毛髪の長さをセット保持
力100%、カールのない元の毛髪の長さ(18cm)を
セット保持力0%とし、つるして30分後における毛髪
の長さの相対値(%)を求め、以下の基準で評価した。
結果を表16及び17に示す。
【0076】
【表12】「セット保持力」の評価基準 ランク 状態 ◎:81%以上。 ○:61〜80%。 △:51〜60%。 ×: 0〜50%。
【0077】(2)ごわつき・べたつきの官能試験 それぞれの毛髪用セットフォームを実験用人頭モデル
(ウィッグ)に噴射し、ごわつき及びべたつきの官能評
価を下記評価基準により行った。その結果を表16及び
17に示す。
【0078】
【表13】「ごわつき・べたつき」の評価基準 ◎:たいへん良い。 ○:良い。 △:普通。 ×:悪い。
【0079】(3)毛髪のつや試験 それぞれの毛髪用セットフォームを実験用人頭モデル
(ウィッグ)に噴射し、その状態を下記評価基準により
目視評価した。その結果を表16及び17に示す。
【0080】
【表14】「毛髪のつや」の評価基準 ◎:たいへん良い。 ○:良い。 △:普通。 ×:悪い。
【0081】(4)水溶性試験 それぞれの毛髪用セットフォームをガラス板上に塗布
し、形成した被膜を水中に5分間浸漬し、その溶解状態
を下記評価基準により評価した。その結果を表16及び
17に示す。
【0082】
【表15】「水溶性・洗浄性の評価基準」 ◎:たいへん良い。 ○:良い。 △:普通。 ×:悪い。
【0083】(5)洗浄性試験 (4)の水溶性試験で水に浸漬させたものを、3重量%
シャンプー含有水中に浸漬させるのに代えたほかは、
(4)の水溶性試験と同様の方法及び評価基準によりシ
ャンプーによる洗浄性を評価した。
【0084】
【表16】
【0085】
【表17】
【0086】表16及び17からわかるように、比較例
1〜4の毛髪用セットフォームはべたつきを有し、しか
も比較例1〜3のものはシャンプー洗浄性が悪い。これ
に対し、実施例1〜15の毛髪用セットフォームはこれ
ら両方の条件を同時に満足するもので、かつセット保持
力にも優れており、特に用いたポリ(N−プロピオニル
エチレンイミン)の分子量が5,000〜10,000
のものが良い傾向にあった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08F 220/60 C08F 220/60 290/06 290/06 (56)参考文献 特開 平4−82820(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 20/54 - 20/60 C08F 20/26 - 20/30 C08F 20/36 C08F 220/54 - 220/60 C08F 220/26 - 220/30 C08F 220/36 C08F 290/06 A61K 7/06 A61K 7/11 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)下記式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を、R2 及びR3
    は同一又は異なって水素原子又は炭素数4〜12のアル
    キル基を示すが、R2 とR3 が共に水素原子となること
    はない)で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノマ
    ー 30〜80mol%、(b)下記式(2) 【化2】 (式中、R1 は前記と同じものを示し、R4 及びR5
    同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜3のアルキル
    基を示す)で表わされる(メタ)アクリルアミド系モノ
    マー 2〜50mol%、(c)下記式(3) 【化3】 (式中、R1 は前記と同じものを示し、R6 は炭素数2
    又は3のアルキレン基を、R7 及びR8 は同一又は異な
    ってメチル基又はエチル基を示す。R9 は同一又は異な
    って、炭素数1〜22のアルキル基又はフェニル基を、
    10はメチル基又はエチル基を、aは0又は1の整数
    を、bは2又は3の整数を、cは2〜10,000の整
    数を示す。X- は四級アンモニウム塩の対イオンを示
    す)で表わされる(メタ)アクリル酸エステル系モノマ
    ー又は(メタ)アクリルアミド系モノマー
    0.0001〜50mol%、
    (d)下記式(4) 【化4】 (式中、R1 は前記と同じものを示し、R11及びR12
    同一又は異なって炭素数2〜4のアルキレン基を、R13
    は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基又はフェニル
    基を示す。d及びeはそれぞれ0〜50の数を示すが、
    d及びeが同時に0となることはない)で表わされる
    (メタ)アクリル酸エステル系モノマー 0〜40
    mol%、(e)架橋性ビニルモノマー
    0〜20.0mol%、の共重合体である被膜形成
    樹脂。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の被膜形成樹脂を含有する
    毛髪化粧料。
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