JP3430972B2 - メタルハライドランプ - Google Patents

メタルハライドランプ

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明 美井
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高天井用照明等に
用いられるメタルハライドランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなメタルハライドランプ
は、光束維持率の大幅な低下、すなわち発光管内面の黒
化を防止するために、両端部にタングステンからなる電
極を有し、かつヨウ化スカンジウム、ヨウ化ナトリウ
ム、およびヨウ化トリウムまたは金属トリウムが封入さ
れた石英製の発光管を備えている。
【0003】このように、発光管内にヨウ化トリウムま
たは金属トリウムを封入することにより、ランプ点灯
中、金属トリウムが電極の先端部に付着して、電極の仕
事関数が低下する。その結果、電極先端部の温度が下が
って、タングステンの蒸発を抑制し、発光管の黒化を防
止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ものでは、発光管内に過剰のヨウ化トリウムまたは金属
トリウムを封入した場合、金属トリウムの蒸気圧が高い
ために、ランプ電圧が上昇し、立ち消えを起こすという
問題があった。
【0005】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、光束維持率を向上し、ランプ電圧の上
昇による立ち消えを防止したメタルハライドランプを提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のメタルハライド
ランプは、両端部に電極を有し、かつ内部に少なくとも
ヨウ化スカンジウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化トリウ
ム、およびそのヨウ化物の自由エネルギーがヨウ化ナト
リウムよりも高く、ヨウ化トリウムよりも低い金属が封
入された発光管を備え、前記ヨウ化トリウムが前記発光
管内に封入された金属ヨウ化物の総量に対して3wt%
〜5wt%であり、かつ前記金属の封入量が前記ヨウ化
トリウムに対してモル比1.4〜20である構成を有し
ている。
【0007】これによって、光束維持率の低下を減少さ
せ、ランプ電圧の上昇による立ち消えを防止することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0009】本発明の実施の形態である定格電力700
Wのメタルハライドランプは、図1に示すように、両端
部にタングステンからなる電極1aが設けられた長さ1
30mm、最大外径30mmの石英製の発光管1が、全
長360mm、最大外径140mmの硬質ガラス製の外
管2内に金属板3,4によって支持固定されている。電
極1a間の距離は66mmである。
【0010】発光管1内には、水銀、ネオンとアルゴン
との混合ガス、ヨウ化スカンジウム、ヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化トリウム、およびそのヨウ化物の自由エネル
ギーがヨウ化ナトリウムよりも高く、ヨウ化トリウムよ
りも低い金属として例えばスカンジウム(以下、金属ス
カンジウムという)がそれぞれ所定量封入されている。
【0011】外管2内にはネオンと窒素との混合ガスが
封入されている。
【0012】なお、図1中、5は口金を示す。
【0013】次に、このようなメタルハライドランプの
点灯方法について説明する。
【0014】まず、電源を投入した時点では、バイメタ
ル6が閉じた状態になっており、点灯管7へ電流が流れ
るようになっている。そこで、点灯管7および約470
Ωの低抵抗8には二次電圧が印加され、点灯管7でパル
ス電圧が発生する。このパルス電圧は、約10kΩの高
抵抗9を経て電極1aと補助電極10間に放電を発生さ
せた後、電極1a間にアーク放電を発生させてランプを
点灯させる。
【0015】このようなメタルハライドランプ(以下、
本発明品という)において、ヨウ化トリウムを発光管1
内に封入された金属ヨウ化物の総量に対して3wt%〜
5wt%になるように発光管1内に封入することが好ま
しい。その理由について、次のとおり説明する。
【0016】本発明品において、発光管1内にヨウ化ス
カンジウムを10mg、ヨウ化ナトリウムを50mg、
金属スカンジウムを後述するハロゲン化トリウムに対し
てモル比1.4となるような量、金属ヨウ化物の総量に
対してヨウ化トリウムを2〜6重量%の範囲で種々変化
させてそれぞれ封入したランプを作製し、各ランプの定
格寿命9000時間点灯経過後の光束維持率を調べたと
ころ、表1に示すとおりの結果が得られた。
【0017】なお、ランプ電圧のデフォルト値は130
Vである。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、ヨウ化トリウム
が金属ヨウ化物の総量に対して3wt%〜5wt%封入
されたランプでは、光束維持率が実用上十分な55%を
得ることができた。一方、ヨウ化トリウムが金属ヨウ化
物の総量に対して2wt%のものでは、光束維持率が5
0%以下となり、実用上十分でなかった。また、ヨウ化
トリウムが金属ヨウ化物の総量に対して6wt%のもの
では、ランプ電圧が24V上昇し、7000時間点灯経
過後に立ち消えを起こし、不点灯となった。
【0020】以上のように、発光管1内に金属ヨウ化物
の総量に対するヨウ化トリウムを3wt%〜5wt%封
入することにより、ヨウ化トリウムの封入量を最適化す
ることができ、すなわち電極1aの温度を下げながら
も、発光管1内の金属トリウムの蒸気圧が過剰に上昇す
るのを防止することができるので、光束維持率を向上さ
せることができるとともに、立ち消えを防止することが
できる。
【0021】ここで、ヨウ化ナトリウムの自由エネルギ
ーよりも高く、かつヨウ化トリウムの自由エネルギーよ
りも低い金属ヨウ化物となる金属を封入した理由につい
て説明する。
【0022】本発明のメタルハライドランプでは、電極
1aに金属トリウムを付着させるために、封入したヨウ
化トリウムを分解して、金属トリウムを取り出すことが
必要となる。そこで、そのヨウ化物の自由エネルギーが
ヨウ化ナトリウムよりも高く、かつヨウ化トリウムより
も低い金属として例えば金属スカンジウムを封入するこ
とにより、ヨウ化トリウムと金属スカンジウムとが反応
して、ヨウ化スカンジウムが形成され、金属トリウムを
取り出すことができる。しかし、従来から知られている
ように、金属スカンジウムを過剰に封入した場合、石英
と反応し、光束維持率が低下する。
【0023】そこで、光束維持率を向上させるために、
そのヨウ化物の自由エネルギーがヨウ化ナトリウムより
高く、ヨウ化トリウムよりも低い金属をヨウ化トリウム
に対してモル比1.4〜20に規定することが好まし
い。その理由について、次のとおり説明する。
【0024】発明品において、発光管1内にヨウ化スカ
ンジウムを10mg、ヨウ化ナトリウムを50mg、ヨ
ウ化トリウムを金属ヨウ化物の総量に対して3wt%、
金属スカンジウムをヨウ化トリウムに対してモル比0.
5〜22の範囲で種々変化させてそれぞれ封入したラン
プを作製し、各ランプの定格寿命9000時間点灯経過
後の光束維持率を調べたところ、表2に示すとおりの結
果が得られた。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなように、金属スカンジウ
ムをヨウ化トリウムに対して1.4〜20封入したラン
プでは、光束維持率が実用上十分な55%を得ることが
できた。一方、例えば金属スカンジウムがヨウ化トリウ
ムに対してモル比0.5のものでは、光束維持率が45
%となり、実用上十分でなかった。また、例えば金属ス
カンジウムがヨウ化トリウムに対してモル比22のもの
では、光束維持率が50%となり、実用上十分でなかっ
た。
【0027】以上のように、発光管1内に金属スカンジ
ウムをヨウ化トリウムに対してモル比1.4〜20封入
することにより、金属スカンジウムの封入量を最適化す
ることができ、光束維持率を向上させることができる。
また、光束維持率をより向上させるために、金属スカン
ジウムをヨウ化トリウムに対してモル比6〜17封入す
ることが好ましい。
【0028】なお、上記実施の形態では、ヨウ化ナトリ
ウムの自由エネルギーよりも高く、かつヨウ化トリウム
の自由エネルギーよりも低い金属ヨウ化物となる金属に
スカンジウムを用いた場合について説明したが、ジスプ
ロシウム、ツリウムの金属を用いても上記と同様の効果
を得ることができる。
【0029】また、上記実施の形態では、定格電力70
0Wのメタルハライドランプの場合について説明した
が、定格電力100Wや1000W等のメタルハライド
ランプにおいても、上記と同様の効果を得ることができ
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、光束維
持率を向上させることができ、またランプ電圧の上昇を
抑制して立ち消えが起こるのを防止することができるメ
タルハライドランプを提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である定格電力700Wの
メタルハライドランプの透視図
【符号の説明】
1 発光管 1a 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−124937(JP,A) 特開 昭63−136454(JP,A) 特開 平2−265158(JP,A) 特開 平6−162994(JP,A) 特開 平7−21981(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部に電極を有し、かつ内部に少なく
    ともヨウ化スカンジウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化ト
    リウム、およびそのヨウ化物の自由エネルギーがヨウ化
    ナトリウムよりも高く、ヨウ化トリウムよりも低い金属
    が封入された発光管を備え、前記ヨウ化トリウムが前記
    発光管内に封入された金属ヨウ化物の総量に対して3w
    t%〜5wt%であり、かつ前記金属の封入量が前記ヨ
    ウ化トリウムに対してモル比1.4〜20であることを
    特徴とするメタルハライドランプ。
  2. 【請求項2】 前記金属は、前記ヨウ化トリウムに対し
    てモル比6〜17であることを特徴とする請求項1記載
    のメタルハライドランプ。
  3. 【請求項3】 前記金属は、スカンジウムであることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のメタルハライ
    ドランプ。
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