JP3430351B2 - 小物品整理棚 - Google Patents

小物品整理棚

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JP3430351B2 JP32166595A JP32166595A JP3430351B2 JP 3430351 B2 JP3430351 B2 JP 3430351B2 JP 32166595 A JP32166595 A JP 32166595A JP 32166595 A JP32166595 A JP 32166595A JP 3430351 B2 JP3430351 B2 JP 3430351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多種類の小物品、
たとえば多種多数の錠剤の中、必要とするものを、容易
かつ迅速に取り出しうるように整理して収納することが
でき、かつ取り扱いの便利な整理棚に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の整理棚においては、引き出しを
引き出した時は、前下方へ若干傾斜して停止させうると
便利である。しかし、従来のものは、引き出しの底面と
上縁が平面であるため、引き出しの抜き差しは容易であ
るが、引き出しの引き出し量が一定値を越すと、引き出
しは落下するおそれがある。
【0003】引き出しを引き出した状態で、安定よく支
持するため、引き出しに突起を設け、かつ整理棚に突起
を係止するストッパを設けることがあるが、このように
すると、引き出しの抜き差しが面倒になり、また整理棚
の加工が複雑になる。
【0004】レールを利用して、引き出しを抜き差し自
在、かつ引き出した状態で安定よく停止させるようにし
たものもあるが、やはり、引き出しの抜き差しは容易で
はなく、また個々の引き出し毎に左右1対のレールが必
要であるため、部品点数が増し、しかも整理棚本体にも
レールを敷設するための複数の仕切板が必要であるた
め、小物品を収納する容積が減少する。本発明は、この
ような問題点を解消した整理棚を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を、
下記する手段により解決した。 (1)前面開口する棚箱内に設けた複数段の棚板上に、
多数の小物品収納用引き出しを設けた整理棚であって、
各引き出しの底面の前後方向の中央部に、上方に凹入し
て後端を前上方に向かう傾斜面とした凹みを形成し、こ
の傾斜面の前上端と引き出しの後上角部の間隔を、引き
出しを挟む上下両棚板の間隔より長寸とする。
【0006】(2)上記(1)項において、凹みの前部
、上向凹入する円弧面とする。
【0007】(3)上記(1)または(2)項において、引
き出しの後上角部を、傾斜面と平行をなす傾斜縁とし、
傾斜面と傾斜縁との間隔を、引き出しを挾む上下両棚板
の間隔よりも大とする。
【0008】(4)上記(1)〜(3)のいずれかにおい
て、引き出しの前上部と前下部に、それぞれ、下向きお
よび上向きに凹入する手掛けを設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】図面は、本発明を適用した錠剤収
納庫を示し、図4と図5において、下部収納箱(1)上に
は、本発明の整理棚(2)が載置され、その上面には、上
部収納箱(3)が載置されている。(4)は蛍光灯である。
【0010】整理棚(2)の各棚箱(5)内には、多数の棚
板(6)が、上下多段に架設され、各棚板(6)上には、上
下左右に並ぶ多数の引き出し(7)が挿入されている。
【0011】図1および図2は、合成樹脂製の引き出し
(7)を示すもので、その左右1対の側板(8)の下端同士
は、なだらかに連続して、順次後部が下降する底板(9)
と、後板(10)と、前板(11)とにより連結され、両側板
(8)の前上端同士は、前板(11)の上端に設けた前下方
に向かう屈曲板(12)により連結されている。
【0012】両側板(8)と底板(9)と後板(10)と前板(1
1)に囲まれた、上向開口する錠剤整理室(13)は、左右仕
切板(14)と前後仕切板(15)により、左右前後に仕切られ
ている。
【0013】両側板(8)と屈曲板(12)の上部により囲ま
れた部分には、下方に凹入する上部手掛け(16)が形成さ
れている。両側板(8)と屈曲板(12)と前板(11)により囲
まれた部分には、下面開口する上向きの下部手掛け(1
7)が形成され、屈曲板(12)の前面上部には、整理室(13)
内の品名を記載したカード入れ(18)が形成されている。
【0014】両側板(8)の下端の前後方向の中間部に
は、上方に凹入する凹み(19)が形成され、その後端に
は、後下方に傾斜する傾斜面(20)が形成され、側板(8)
前部には、円弧状に上向凹入する円弧面(21)が形成さ
れている。底板(9)の中央部と後端部も、両側板(8)の
下端と同様に屈曲している。
【0015】両側板(8)の後上角部には、傾斜面(20)と
平行をなす傾斜縁(22)が形成され、傾斜面(20)と傾斜縁
(22)の間隔は、上下相隣る両棚板(6)の間隔より若干長
寸となっている。
【0016】図3(A)は、引き出し(7)が押し入れられ
た状態を示すもので、この状態より、中の引き出し
(7)を、上部手掛け(16)に手指を掛けて前方に引くと、
引き出し(7)は、水平に前進し、直下の棚板(6)の前端
凹み(19)突入すると、引き出し(7)は自重により
若干前下方に回動するとともに、凹み(19)が棚板(6)の
前端に沿って摺動しつつ前進する。これと同時に、引き
出し(7)の後端上部の傾斜縁(22)は、徐々に上昇して、
直上の棚板(6)の下面に沿って摺動しつつ、引き出し
(7)は、僅かずつ前下方に回動しながら前進する。
【0017】引き出し(7)が更に前進して、図3(B)に
示すように、傾斜面(20)の前端が、直下の棚板(6)の前
端に達すると、引き出抵抗が急増するので、これを感
知して引き出し操作を停止すれば、引き出し(7)は
部分が引き出されて、前下方に傾斜した状態で安定よ
く保持される。
【0018】この状態で、引き出し(7)より所望の錠剤
を所望量取り出した後、引き出し(7)を後方に向けて押
せば、引き出し(7)は、図3(A)に示す状態まで押し入
れられる。
【0019】引き出し(7)の前後移動は、凹み(19)の前
部に円弧面(21)を設けてあるので、円滑に行なうことが
できる。
【0020】引き出し(7)を整理室(13)より抜き出した
り差し入れたりするには、図3(C)に示すように、下部
手掛け(17)に手指を入れて、引き出し(7)を水平に保ち
ながら押し引きすれば、容易に行うことができる。
【0021】なお引き出し(7)の移動は、通常の引き出
しのように、前板の前面中央に設けた手掛けの操作によ
って行なうことができるが、引き出す時に上部手掛け
(16)を使用すれば、上述のように引き出し(7)は上方
に回動せず、必要に応じて下方に回動させることがで
き、また押し入れる時は、下部手掛け(17)を使用すれ
ば、上述と反対の作用をするので、引き出し(7)の前後
移動や抜き差しを、より安全かつ確実に行なうことがで
きる。
【0022】
【発明の効果】本発明の整理棚は、次のような効果を奏
することができる。 (a)請求項1記載の整理棚によると、引き出しの底面
に設けた凹みおよび傾斜面と引き出しを挾む上下両棚
板の作用により、引き出しが所定位置まで引き出された
ことを手指で感知しうるので、引き出しを、所定位置に
確実かつ安全に停止させて、前下方に傾斜させることが
できる。
【0023】請求項2記載の整理棚によると、引き出し
を円滑に前後移動させることができる。
【0024】請求項3記載の整理棚によると、引き出し
の傾斜縁が、直上の棚板の下面に線接触するので、接触
部の摩擦抵抗が増大して、引き出しは、振動等により移
動することはなく、安定よく支持され、また長期使用し
ても、接触部が摩耗することはない。
【0025】請求項4記載の整理棚によると、両手掛け
を使用することにより、引き出しの操作をより容易とす
ることができる。
【0026】しかも請求項1〜4記載の整理棚において
は、特殊で高価な部材を使用する必要はなく、しかも構
成が簡単であるため、容易かつ安価に製作することがで
きる。また、本発明を適用したために、物品の収納容積
が減少することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した引き出しの斜視図である。
【図2】同じく縦断側面図である。
【図3】本発明の作用を略示する側面図である。
【図4】本発明を適用した錠剤収納庫の側面図である。
【図5】同じく正面図である。
【符号の説明】
(1)下部収納箱 (2)整理棚 (3)上部収納箱 (4)蛍光灯 (5)棚箱 (6)棚板 (7)引き出し (8)側板 (9)底板 (10)後板 (11)前板 (12)屈曲板 (13)整理室 (14)左右仕切板 (15)前後仕切板 (16)上部手掛け (17)下部手掛け (18)カード入れ (19)凹み (20)傾斜面 (21)円弧面 (22)傾斜縁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面開口する棚箱内に設けた複数段の棚
    板上に、多数の小物品収納用引き出しを設けた整理棚で
    あって、 各引き出しの底面の前後方向の中央部に、上方に凹入し
    て後端を前上方に向かう傾斜面とした凹みを形成し、こ
    の傾斜面の前上端と引き出しの後上角部の間隔を、引き
    出しを挟む上下両棚板の間隔より長寸としたことを特徴
    とする小物品整理棚。
  2. 【請求項2】 凹みの前部を、上向凹入する円弧面とし
    た請求項1記載の小物品整理棚。
  3. 【請求項3】 引き出しの後上角部を、傾斜面と平行を
    なす傾斜縁とし、傾斜面と傾斜縁との間隔を、引き出し
    を挾む上下両棚板の間隔よりも大とした請求項1または
    2記載の小物品整理棚。
  4. 【請求項4】 引き出しの前上部と前下部に、それぞ
    れ、下向きおよび上向きに凹入する手掛けを設けた請求
    項1〜3のいずれかに記載の小物品整理棚。
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