JP3430256B2 - 磁気共鳴画像撮影用動物頭部固定装置 - Google Patents

磁気共鳴画像撮影用動物頭部固定装置

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JP3430256B2
JP3430256B2 JP2000224828A JP2000224828A JP3430256B2 JP 3430256 B2 JP3430256 B2 JP 3430256B2 JP 2000224828 A JP2000224828 A JP 2000224828A JP 2000224828 A JP2000224828 A JP 2000224828A JP 3430256 B2 JP3430256 B2 JP 3430256B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研究開発および獣
医学的診断治療のために動物頭部の脳画像をMRI(Ma
gnetic Resonance Imaging,磁気共鳴イメージン
グ)撮影する際の動物頭部固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動物の脳内部位の位置は解剖学的な座標
に基づいて記述される。解剖学的な座標として最も実用
的で一般的なものは、体外から決定できるもので、その
代表例を図5に示す。左右の耳孔1R,1Lを結ぶ直線
yと眼窩2の下縁3R,3Lとを含む平面(耳孔眼窩下
縁平面U)と、それに直交し頭の左右の中央を通る平面
(正中面V)、両者に直交し、耳孔1R,1Lを含む平
面(耳孔を含む冠状断面W)を基準平面とするものであ
る。従って、その空間座標の原点は左右の耳孔1R,1
Lを結んだ直線yと正中面Vとの交点Oとなる。
【0003】脳内部位の位置は、座標の原点からxmm
吻側にあればAx、xmm尾側にあればPxと表し(A
はAnterior,PはPosteriorの略)、正中面からymm
左右に離れていればLyと表す(Lはlateralの略)。
脳の水平面での座標はA−P,Lの数値で表現できる。
冠状断面上の位置を表すためには、Lの値のほかに高さ
方向の情報が必要であるが、耳孔眼窩下縁平面Uからの
高さを使用する(このとき、高さ値の前にH(Horizont
alの略)を付する。)ことになっている動物と、数値を
ずらすことになっている動物とがある(動物種毎に一
定)。
【0004】出版されている脳図譜は、上記の解剖学的
座標に基づいて作成されている。また、定位脳手術も手
術用の頭部固定装置を用い、上記の解剖学的座標に合わ
せて行うことになる。したがって、撮影したMRI脳画
像を活用するには、得られた画像を解剖学的座標系に合
わせることが望まれる。
【0005】図6により動物、例えばサルの頭部固定方
法の原理を説明する。図中、11はイヤバー、14は眼
窩下縁固定具、8は上顎固定具を表している。イヤバー
の先端を耳孔に挿入するにつれて左右耳孔中心軸とイヤ
バーの中心軸とを一致させるために、イヤバーの先端は
円錐形とし、イヤバーの中心軸は先端の円錐形頂点を通
るようになっている。なお、本明細書で同じ参照符号を
使用するものは同じものを表している。
【0006】耳孔眼窩下縁平面Uは左右の耳孔1R,1
Lを通る軸と、眼窩の下縁3R,3Lとで決定されるの
で、左右の耳孔及び眼窩下縁が同一平面になるよう頭部
は固定される。動物の頭部を固定する手順は次のとおり
である。左右の耳孔を左右から挟む棒(以下、イヤバー
と称する。)の中心軸で左右の耳孔を固定し、眼窩下縁
固定具14の先端で眼窩下縁3R,3Lを上から押さえ
る。次に、上顎固定具8で上顎を下から押さえる。
【0007】Crist Instrument Co.,Inc.(MD,US
A)より販売されているMRI用動物頭部固定装置(以
下、頭部固定装置)は、イヤバーの中心軸に軸状の中空
部を設け、MRIで撮影可能な物質(水、硫酸銅水溶
液、油など、)を封入する。これにより、撮影された画
像でも耳孔1R,1Lの位置が明白に分かる。図7は、
この頭部固定装置に固定されたサルの脳のMRI画像を
もとに脳を再構成し、解剖学的座標上に配置した模式的
図で、(a)は上面図、(b)は左側面図を示してい
る。MRI画像上でイヤバー6の中空部は撮影されると
ころから、正中面Vは脳画像の耳孔の位置情報及び脳の
形態から決定できるが、耳孔眼窩下縁平面Uを決定する
情報の内、左右の耳孔を結ぶ軸周りの前後の回転情報
(図7(b)のθ参照)が脳画像上では不足している。
【0008】Crist Instrument Co.,Inc.製の頭部固
定装置を用いて撮影したMRI画像にはその回転情報を
確定する手掛かりがないので、イヤバー先端部の中心軸
を通る平面画像上の脳の形態や座標上の配置に関する従
来の知見から耳孔眼窩下縁平面Uを推測していた。
【0009】図7(b)の耳孔眼窩下縁平面の裁断面U
cとその付近の裁断面UaにおけるMRI画像上の脳の
形態は非常に似た配置で、そのうちから正しい配置を選
ぶには経験が必要である。又、手本として正しい配置図
があっても、それがどの個体でも正しい配置であるとい
う保証はない。図7(b)の実線のように誤って頭部を
後方に倒した裁断面Uaを耳孔眼窩下縁平面として脳を
座標上に配置すると、耳孔周辺部では正しい配置(点
線)との誤差は小さいが、そこからの距離が離れるほ
ど、誤差が大きくなるという欠点があった。
【0010】上記従来装置の頭部固定方法を説明する。
まず、MRI撮影対象の動物に全身麻酔を、イヤバー6
を挿入する耳には痛覚が生じて麻酔レベルが下がること
を防止するために局所麻酔をかける。動物の頭部を頭部
固定装置に固定する際には二人の術者が打つぶせにした
動物の左右に位置し、右の術者は左手で右の耳介4を保
持し、右手でイヤバー6の先端を耳孔1Rに差し込む。
左の術者は右手で左の耳介4を保持し、左手でイヤバー
6の先端を耳孔1Lに差し込む。このとき、イヤバー6
の挿入を確実にするため、両術者とも耳介を斜め後方に
引っ張りつつ、イヤバー6を斜め上後方から耳孔に差し
込む。術者は、耳介とイヤバーで動物の頭部を固定しつ
つ、イヤバーを頭部固定装置のイヤバー固定具に取り付
けていた。
【0011】図8により、イヤバー6をイヤバー固定装
置に取り付ける上記方法を説明する。図中、9はイヤバ
ー固定具、10はイヤバー固定具9を固定するレール、
9bはイヤバー固定具9をレール10に固定する固定ネ
ジを表している。6aはイヤバー6の先端、6cはイヤ
バー先端部の中心軸6sに一致して設けられた中空部内
に封入されたMRI撮影可能な物質である。この例で
は、イヤバー固定具9は左右のレール10の下側で固定
されるようになっている(図8(c)参照)。イヤバー
6を斜め下後方から固定するように、イヤバー固定具9
の斜め下後方にイヤバーの部材6bが挿入される開口部
9aが設けられている。
【0012】イヤバー6を斜め下後方から固定するよう
になっているのはレール9の上に種々の装置を装着する
手術用頭部固定装置の仕様をそのまま踏襲しているため
である。その結果として、もし直線状のイヤバー6を使
用すると動物の頭部が低くなりすぎるので、それを防ぐ
ために、イヤバー6の形状をクランク状とし、耳孔に入
る部分(6a)が高くなるようにしてある。(図6
(a)参照)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この結果、上記従来の
MRI用頭部固定装置は二つの点で、操作性が悪くなっ
ている。第一にイヤバーがクランク状であるため、耳介
を左右から挟み付けるのに不自然な力の掛け方が要求さ
れる。第二にイヤバーを斜め下後方から取り付けるため
に、一旦斜め上後方から挿入したイヤバーの角度を変更
しなければならない。この二点の組み合わせによって、
術者のイヤバー操作のための力の加え方は非常に複雑に
なる。イヤバーを固定具に仮固定した後、中央線を合わ
せるために、イヤバーを動物に押しつけながら左右の位
置を調整するが、この際も力の加え方が難しい。手術用
頭部固定装置の使用に熟練した術者でもイヤバーによる
固定に数分以上要してしまう。
【0014】以上のように、MRI装置で動物の頭部を
撮影する際に、解剖学的基準面である耳孔眼窩下縁平面
を基準にして撮影するための頭部固定装置は市販されて
いるが、手術用の頭部固定装置を踏襲した構造のため操
作性が悪く、また耳孔眼窩下縁平面が画像上で確認でき
なかった。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明では、先端部を
耳孔に挿入する左右イヤバーの中心軸及び眼窩下縁
定具とにより動物頭部を耳孔眼窩下縁平面に確実に固定
する磁気共鳴画像撮影用動物頭部固定装置であって、
窩下縁固定具とで上顎を挟み付けて動物頭部を固定する
上顎固定具と、耳孔眼窩下縁平面上にMRI装置で撮影
可能な物質を設置することにより、この画像と左右イヤ
バー先端部内に封入されたMRI装置で撮影可能な物質
の画像とを併用して、画像上での耳孔眼窩下縁平面を決
定できるよう頭部固定具を構成する。これにより、撮影
されたMRI画像を確実に解剖学的座標に合わせること
が可能になる。
【0016】さらに、本発明は、イヤバー固定装置を支
持体の上に固定し、イヤバー固定装置に動物の頭を固定
する方向である斜め後方上方に開口部を設けて、イヤバ
ーの軸をイヤバー固定具に挿入固定することを容易にす
るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を図1,図2,図3の実施
例により説明する。図1は本発明の頭部固定装置を示し
ている。図中、11はイヤバー、12はイヤバー固定
具、12bはイヤバー固定具をレール10に固定する固
定ネジ、13はイヤバー固定具12をレール9に固定す
るネジ、14は眼窩下縁3R,3Lに対向して、その先
端が接触する位置に固定された眼窩下縁固定具、15は
眼窩下縁固定具を眼窩下縁に対応して調節する調整装
置、16は眼窩下縁定具14の先端水準に眼窩下縁3を
対応させた位置に上顎固定具8を固定する調整装置、1
7は眼窩下縁固定具を支持し、イヤバー先端部11aの
中心軸11sと直角方向に移動可能な眼窩固定具移動
台、18aは頭部固定装置本体支持部、18bは頭部固
定装置本体水平板、19は眼窩下縁固定具移動台17を
固定装置支持部18aに可動固定する固定ネジ、20は
基準物、21は基準物固定板、22は固定ネジ、23は
固定装置水平板及び支持部本体に設けられた複数個の水
平レベル調節ネジの1個を表している。
【0018】2個のイヤバーの円錐形先端部の先端11
aはイヤバー11の中心軸線11sと同一線上に固定さ
れ、この中心軸線11sと2個の眼窩下縁固定具14の
先端14aとを含む平面が耳孔眼窩下縁平面Uを決定す
る。水平レベル調整ネジ23により頭部固定装置本体水
平板18b及び耳孔眼窩下縁平面Uはガントリー部にほ
ぼ水平に設定される。頭部固定装置本体支持部18aは
レール10,眼窩下縁固定具移動台17,基準物固定板
21を支持し、下側の角部はMRI装置の円筒形状をし
たガントリー部に挿入され易いように丸くなっている。
【0019】麻酔をかけた動物の頭部吻側を図1の右側
に(頭部固定装置の前方に)向け、2個のイヤバー11
の先端11aを左右の耳孔11R,11Lにそれぞれ差
し込み、挟み付けてその中心軸11sと左右の耳孔を通
る直線yとを一致させる。イヤバー11の軸部材11b
には目盛11dが打ってあり、左右の目盛の数値を合わ
せることによって、頭部の正中面Vを頭部固定装置の縦
方向の中央に固定することができる。次に、眼窩下縁が
眼窩下縁固定具14の先端部14aに対向接触する位置
になるように調整装置15を調整し、眼窩下縁固定具移
動台17を移動し、固定ネジ19で固定する。最後に、
眼窩下縁を眼窩下縁固定具14で上から挟み、上顎を上
顎固定具8で下から挟み付けて固定ネジ16で上顎固定
具8を固定し、頭部を固定する。このようにして、動物
の頭部を頭部固定装置に耳孔眼窩下縁平面Uを基準とし
た解剖学的座標に合わせて固定できる。
【0020】イヤバー11先端部の中心軸11sに沿う
中空部11cにはMRI画像撮影可能な物質が封入され
ている。基準物20はイヤバーの先端11aの中心軸1
1sと眼窩下縁固定具14の先端14aとで決まる耳孔
眼窩下縁平面U内を、二次元的に移動できるように配置
されている。基準物20は非磁性体部材内の平面的形状
の中空部に封入されたMRI装置で明瞭に撮影できる物
質を含む構造体となっている。基準物20の外形および
中空部の二次元形状は問わない。図1の例では中空部2
0aは耳孔眼窩下縁平面Uに含まれる、平面3角形状の
構造であるが、平面コの字形状の構造、平面Uに配置さ
れた1個若しくは複数個の平面小円状形構造を有するの
ものでも良く、要は封入された物質が撮影された際、中
空部の平面図形の大きさはMRI撮影可能な大きさ、つ
まりMRIのサンプリングから洩れない大きさである必
要がある。
【0021】図2は、本発明の頭部固定装置を使用して
撮影したサル頭部のMRI画像をもとに解剖学的座標上
に配置した脳の左側面図を模式的に示している。基準物
20の中空部(平面形状)20aに封入された物質及び
左右のイヤバー11の先端部中空部11cに封入された
物質は耳孔及び脳とともに撮影される。この封入された
二つの像をもとに耳孔眼窩下縁平面Uが確実に決定され
る。(実際には、後述するように、図4のように左右の
イヤバー像31,32と基準物の中空部像33が写る平
面を選び、これを耳孔眼窩下縁平面Uと定義する。)そ
して、耳孔眼窩下縁平面Uをもとに脳画像は解剖学的座
標上に正しく配置できる。
【0022】基準物20は、耳孔眼窩下縁平面U上の正
中線(正中面との交線)x上に設置することも可能であ
るが、左右のいずれかにずらすことによって、基本的に
は左右対称な脳画像の左右を画像上で確認することがで
きるという副次的な作用も生じる。
【0023】図3は、本発明におけるイヤバー11を固
定する方法を説明する図である。イヤバー11は直線状
とし(図3(a))、斜め上後方の開口部12aにより
イヤバー固定具12に固定される構造とした(図3
(c),(d))ため、動物頭部の固定が容易になる。
【0024】本発明では、イヤバー固定具12は左右の
レール10の上に、例えば固定ネジ12bにより固定設
置され(図3(c))、直線状のイヤバー11の軸部材
11bを斜め上後方から挿入するための開口部12aが
設けられている。開口部12aは部材11bを開口部1
2aに挿入固定して取り付ける(図3参照)際、左右の
イヤバーの先端11aが同一軸11sにあり、この軸1
1sがレールに直角になるように構成されている。MR
I装置内ではレールに他の装置を取り付けることはない
ので、支障はない。11cはイヤバー軸11s上の中空
部内に封入されたMRIで撮影可能な物質である。
【0025】本発明のイヤバー11は(手術用のものと
同様)直線状であるため、耳孔を挟み込むためには軸方
向にまっすぐ押せばよい。また、イヤバー11の動物の
耳孔1L,1Rへの挿入方向と頭部固定装置への取り付
け方向とがいずれも斜め後方上方からで一致しているた
め、術者は耳介4を保持し、イヤバー11を挿入する動
作の連続で、イヤバー11を装置に仮固定できる。イヤ
バー固定具12に挿入される部材11bの軸方向(直線
y方向)には目盛り11dが打ってあり、左右イヤバー
の目盛りを一致させることにより、イヤバー先端11a
の中間点の位置を座標の原点Oにすることができる。イ
ヤバー11が直線状であるため、左右の位置調整も容易
である。固定ネジ13の押圧によりイヤバー11の軸部
材11bは固定される(図3(d)参照)。イヤバー1
1による動物固定に必要な時間は30秒以内である。こ
のように、イヤバー固定法の改良により、本発明は既存
装置よりも操作性が飛躍的に向上している。
【0026】図4は本発明の頭部固定装置を使用して動
物頭部を撮影した、耳孔眼窩下縁平面Uを含むMRI断
層再構成画像の1例を示している。31,32は左右の
イヤバー11の先端部中空部封入物質11cの、33は
基準物中空部封入物質20aの画像である。画像31,
32,33を全て含むことから、図4のMRI画像は耳
孔眼窩下縁平面Uを含む画像と確認できる。イヤバー先
端部の中空部封入物質の画像31,32の中心軸を通る
直線34が解剖学座標の直線y(図5)で、イヤバー先
端部中空部封入物質の画像31,32の内側先端部間の
中央をとおり、直線34に対して直角な線35が正中線
xである。これらの線の交点36が解剖学的座標の原点
Oである。又、基準物20の画像33の三角形の方向に
より図4の上側が頭部吻側で、左側が頭部左側であるこ
とが分かる。
【0027】
【発明の効果】イヤバーの先端部中心軸と耳孔眼窩下縁
平面に配置された平面状の基準物をMRIで撮影できる
ようにすることにより、MRIで耳孔眼窩下縁平面が確
認でき、基準物の配置位置により脳内部位を確認でき
る。イヤバーの形状と本体への固定方向を動物の頭部を
頭部固定装置に固定する方向で固定操作するようにし
て、操作性が飛躍的に向上した。
【0028】本発明の装置を用いることによって、耳孔
眼窩下縁平面を画像上で確認できるようにしたため、得
られた画像と脳図譜との照合が容易になり、より正確な
研究開発や動物の治療ができる。
【0029】基準物は、耳孔眼窩下縁平面上の正中線
(正中面との交線)上に設置することも可能であるが、
左右のいずれかにずらすことによって、基本的には左右
対称な脳画像の左右を画像上で確認することができると
いう副次的な作用も生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMRI用頭部固定装置の1実施例を示
す図である。
【図2】本発明の頭部固定装置を使用して撮影した頭部
MRI画像をもとに求めた脳の解剖学的座標上の配置を
説明する図である。
【図3】本発明のイヤバーの固定方法を説明する図であ
る。
【図4】本発明の頭部固定装置を使用してサルの頭部を
撮影した、耳孔眼窩下縁平面Uを含むMRI断層再構成
画像である。
【図5】解剖学的座標を説明する図である。
【図6】解剖学的座標に合わせた動物頭部の固定原理を
説明する図である。
【図7】従来の頭部固定装置を使用して撮影した頭部M
RI画像をもとに求めた脳の解剖学的座標上の配置を説
明する図である。
【図8】従来のイヤバー固定法を説明する図である。
【符号の説明】
11 イヤバー 11a イヤバー先端 11c イヤバー中空部 11d イヤバー目盛 12 イヤバー固定具 14 眼窩下縁固定具 14a 眼窩下縁固定具先端部 20 基準物 20a 基準物中空部 31,32 イヤバー先端部中空部封入物質の画像 33 基準物中空部封入物質の画像 U 耳孔眼窩下縁平面 O 解剖学的座標の原点
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−150129(JP,A) 特開 昭60−58127(JP,A) 特公 平4−50010(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055 A61D 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部を左右耳孔に挿入する左右イヤバー
    の中心軸及び眼窩下縁固定具により動物頭部を耳孔眼窩
    下縁平面固定する磁気共鳴画像撮影用動物頭部固定装
    置であって、眼窩下縁固定具とで上顎を挟み付けて動物
    頭部を固定する上顎固定具と、耳孔眼窩下縁平面と同一
    平面内に設置された基準物と左右イヤバーの中心軸とに
    核磁気共鳴画像法で撮影可能な物体を設けたことを特徴
    とする磁気共鳴画像撮影用動物頭部固定装置。
  2. 【請求項2】支持体の上に固定され、動物頭を固定す
    る方向で上方斜めに開口した開口部を有するイヤバー固
    定具を具備し、イヤバーの軸部材をイヤバー固定具の開
    口部に斜め上後方から挿入固定することを特徴とする
    求項1記載の磁気共鳴画像撮影用動物頭部固定装置。
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