JP3429568B2 - 静電塗装機 - Google Patents

静電塗装機

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JP3429568B2
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信之 林
雅宏 加藤
賢二 村田
雄二 大島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体塗料と被塗装物と
の間に高電位の静電界を形成することにより液体塗料を
被塗装物に吸着させるようにした静電塗装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電塗装は、エアースプレイ、エ
アレススプレイまたは遠心力により微粒化した塗料粒子
に負電荷を帯電させて被塗装物に吸着させるようになっ
ていた。
【0003】一方、スプレイ塗装を行わない方法とし
て、塗料をローラーに塗り、これを被塗装物に転写する
ローラーコーターや液体塗料をフイルム状に流下させて
被塗装物に載せるフローコーターがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】静電塗装は普通のスプ
レイ塗装に比べて塗着効率が高い利点があるが、100
%ではなく、飛散する塗料ミストを処理するために大規
模な設備が必要であり、また、被塗装物が搬送されてく
ると始動し、通り過ぎると停止させるために被塗装物の
検知装置を含む制御装置が必要である。
【0005】一方、ローラーコーターやフローコーター
は平面しか塗装することができないという制約がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の静電塗装機は上
記課題を解決するために完成されたものであって、請求
項1の発明は、液体塗料を含浸する、所定断面を持ち幅
方向に延びかつ被塗装物を横切る尖ったエッジが形成さ
れた多孔質体と、該多孔質体に液体塗料を供給する塗料
供給装置と、該多孔質体に高電圧を帯電させる高電圧発
生装置と、被塗装物を前記多孔質体に相対的に接近さ
せ、且つ、離間させる搬送装置とからなり、前記多孔質
体と被塗装物とを相対的に近接させたときに液体塗料を
静電吸引力により被塗装物に吸着させて帯状に塗装する
ことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、多孔質体が焼結合金などの金属であることを特徴と
している。
【0008】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、多孔質体がセラミックス、樹脂、ゴムなどの非金属
であることを特徴としている。
【0009】請求項4の発明は、請求項1の構成におい
て、多孔質体が繊維の集合体であることを特徴としてい
る。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の構成におい
て、多孔質体が回転体であることを特徴としている。
【0011】請求項6の発明は、請求項1の構成におい
て、多孔質体が振動するようになっていることを特徴と
している。
【0012】請求項7の発明は、請求項1の構成におい
て、多孔質体と被塗装物との間に加圧空気が両側から吹
き付けられるようになっていることを特徴としている。
【0013】請求項8の発明は、請求項1の構成におい
て、多孔質体と被塗装物との間に不活性ガスを充満させ
たことを特徴としている。
【0014】請求項9の発明は、請求項1の構成におい
て、多孔質体を被塗装物の多面に対向させたことを特徴
としている。
【0015】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明は、塗料供給装
置から供給された液体塗料が多孔質体に含浸されるとと
もに、高電圧発生装置により多孔質体に高電圧が帯電さ
れ、搬送装置により被塗装物が多孔質体に相対的に接近
してきて電位勾配が高くなると、多孔質体に含浸されて
帯電した液体塗料が静電吸引力により多孔質体から離れ
て被塗装物に吸着され、被塗装物が多孔質体から離間す
ると吸着が停止する。
【0016】このように、塗料は静電吸引力のみによっ
て被塗装物に吸着されるから、塗着率は100%であっ
て、塗料の無駄がなく、また、塗料ミストの回収設備が
不要であり、さらに、被塗装物が接近すれば自動的に塗
着が始まり、被塗装物が離れれば自動的に塗着が停止す
るから、被塗装物の検知装置を含む制御手段が不要とな
って設備費が安価で済む効果がある。
【0017】また、ローラーコーターやフローコーター
のように平面だけでなく、多孔質体の形を変えることに
よって、曲面も塗装することができる。
【0018】請求項2の発明は、多孔質体そのものが電
極となるため静電吸引力を高めることができる。
【0019】請求項3の発明は、多孔質体の静電容量が
小さいため、被塗装物との間にスパークが生じても比較
的安全である。
【0020】請求項4の発明は、多孔質体が液体塗料の
含浸性に優れる。
【0021】請求項5の発明は、多孔質体に含浸された
液体塗料が被塗装物に向かって放出されやすく、また、
幅方向に均一に塗装される利点がある。
【0022】請求項6の発明は、液体塗料が微粒化され
やすい利点がある。
【0023】請求項7の発明は、液体塗料が加圧空気と
の衝突により微粒化されやすい利点がある。
【0024】請求項8の発明は、多孔質体と被塗装物と
の間でスパークを生じても発火しにくい利点がある。
【0025】請求項9の発明は、被塗装物の多面を同時
に塗装することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0027】図1において、1はローラーコンベヤであ
って、接地された支柱2によって支えられた両側の水平
枠3、3の間に多数のローラー5が差し渡されて軸受4
によって回転自由に支持されている。
【0028】ローラーコンベヤ1の各部材は金属製であ
って、ローラー5上を搬送される板状の被塗装物aはロ
ーラーコンベヤ1を介して接地されている。
【0029】被塗装物aの上方には下面に尖ったエッジ
7が形成された五角形の多孔質体6が被塗装物aを横切
り、かつ、被塗装物aとの間に小さい間隙をあけて設置
されている。
【0030】多孔質体6は無数の連続気孔を有する合成
樹脂からなり、その中に多数の吐出孔9を形成した塗料
管8と電極棒10が長さ方向に埋設されていて、塗料管
8は開閉弁12を介設した供給管11により塗料タンク
13に接続されており、電極棒10はケーブル14を介
して1万〜数万Vの高電圧発生装置15の負極に接続さ
れている。高電圧発生装置の正極は接地されている。
【0031】本実施例は上記構成になり、開閉弁12を
開くと、塗料タンク13内の液体塗料が供給管11から
塗料管8に供給され、吐出孔9から多孔質体6内に染み
出し、毛細管現象により全体に染みわたる。
【0032】多孔質体6とローラーコンベヤ1の間には
高電圧発生装置15により高電位の静電界が形成されて
いるが、ローラーコンベヤ1上に被塗装物aがないとき
は、多孔質体6の下端のエッジ7とローラーコンベヤ1
のローラー5との間の距離が大きく、電位勾配が小さい
ため、塗料の吸引は生じない。
【0033】ローラーコンベヤ1上に被塗装物aが搬送
されて来て、多孔質体6のエッジ7の直下に達すると、
被塗装物aとエッジ7の距離が小さくなり、電位勾配が
大きくなるため、電極棒10により高電圧が印荷された
液体塗料bがエッジ7に集中し、膜状となって被塗装物
aに吸引され、その表面に塗着する。
【0034】被塗装物aが多孔質体6の直下を通過する
と、再び電位勾配が小さくなり、液体塗料bの吸引が停
止する。
【0035】このように、被塗装物aが搬送されてくる
と塗装が自動的に開始し、通過すると自動的に塗装が停
止するから特別な制御装置は不要である。
【0036】被塗装物aが湾曲しているときは多孔質体
6のエッジ7を被塗装物aに合わせて湾曲させれば良
い。
【0037】本実施例では多孔質体6を合成樹脂製とし
たがゴム、セラミックスなどの非金属製、または、焼結
合金などの金属製、あるいは、織物、不織布などの繊維
の集合体としてもよく、さらに、スポンジのような軟質
材でもよく、硬質材でもよい。
【0038】また、多孔質体6を高周波で振動させた
り、多孔質体6と被塗装物aとの間に加圧空気を両側か
ら吹き付けたりすることにより、膜状の液体塗料を微粒
化するようにしてもよい。
【0039】図2は多孔質体6と被塗装物aを箱体16
で囲み、注入管17から窒素、二酸化炭素などの不活性
ガスを吹き込むようにしたものであって、多孔質体6の
エッジ7と被塗装物aの間にスパークが生じても発火し
にくい利点がある。
【0040】図3は多孔質体6の中央に窓孔をあけて、
被塗装物aが挿通するようにし、被塗装物aの上面と下
面に対応する二つのエッジ7、7を形成したものであっ
て、被塗装物aの上下両面を同時に塗装することができ
る。
【0041】図4は多孔質体6aを多数のエッジ7aを
有する円筒形としたものであって、これを図示しない被
塗装物の近傍で回転させることにより、被塗装物に接近
したエッジ7aから液体塗料が被塗装物に向かって吸引
される。
【0042】この場合には、遠心力により多孔質体6a
内の液体塗料がエッジ7aに集まるので、被塗装物に吸
引されやすく、また、図1の多孔質体6のように固定の
エッジ7では塗料の放出にばらつきができて塗装が不均
一になりやすいのであるが、本実施例では塗料を放出す
るエッジが変化するため塗装が均一になる利点がある。
【0043】なお、多孔質体6aへの液体塗料の供給は
中心孔Cに多孔管を嵌入し、これをシール継手により塗
料パイプに接続すればよく、また、高電圧の印荷は埋設
した電極棒を多孔質体6aの端面に固定したリング形の
導電板に接続し、高電圧発生装置に接続したブラシを導
電板に接触させるようにすればよい。
【0044】図5は円筒形の多孔質体6bのエッジ7b
を螺旋形にしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部切欠斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例の断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の断面図である。
【図4】本発明の多孔質体の他の実施例の斜視図であ
る。
【図5】本発明の多孔質体の他の実施例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1:ローラーコンベヤ 6:多孔質体 8:塗料管 9:吐出孔 10:電極棒 13:塗料タンク 15:高電圧発生装置 a:被塗装物 b:塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 雄二 愛知県瀬戸市はぎの台4丁目87番地 (56)参考文献 特開 昭63−252565(JP,A) 特開 平5−138082(JP,A) 実開 平5−85455(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 5/00 - 5/16

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体塗料を含浸する、所定断面を持ち幅方
    向に延びかつ被塗装物を横切る尖ったエッジが形成され
    多孔質体と、該多孔質体に液体塗料を供給する塗料供
    給装置と、該多孔質体に高電圧を帯電させる高電圧発生
    装置と、被塗装物を前記多孔質体に相対的に接近させ、
    且つ、離間させる搬送装置とからなり、前記多孔質体と
    被塗装物とを相対的に近接させたときに液体塗料を静電
    吸引力により被塗装物に吸着させて帯状に塗装すること
    を特徴とする静電塗装機。
  2. 【請求項2】前記多孔質体が焼結合金などの金属である
    ことを特徴とする請求項1記載の静電塗装機。
  3. 【請求項3】前記多孔質体がセラミックス、樹脂、ゴム
    などの金属であることを特徴とする請求項1記載の静電
    塗装機。
  4. 【請求項4】前記多孔質体が繊維の集合体であることを
    特徴とする請求項1記載の静電塗装機。
  5. 【請求項5】前記多孔質体が回転体であることを特徴と
    する請求項1記載の静電塗装機。
  6. 【請求項6】前記多孔質体が振動するようになっている
    ことを特徴とする請求項1記載の静電塗装機。
  7. 【請求項7】前記多孔質体と前記被塗装物との間に加圧
    空気が両側から吹き付けられるようになっていることを
    特徴とする請求項1記載の静電塗装機。
  8. 【請求項8】前記多孔質体と前記多孔質体の間に不活性
    が主を充満させたことをことを特徴とする請求項1記載
    の静電塗装機。
  9. 【請求項9】前記多孔質体を被塗装物の他面に対向させ
    たことを特徴とする請求項1記載の静電塗装機。
  10. 【請求項10】前記多孔質体は前記所定断面が五角形又
    は円筒形である請求項1記載の静電塗装機。
  11. 【請求項11】前記多孔質体は複数のエッジを持つ請求
    項1記載の静電塗装機。
  12. 【請求項12】前記エッジは湾曲している請求項11記
    載の静電塗装機。
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