JP3429455B2 - 入出力回路 - Google Patents

入出力回路

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JP3429455B2
JP3429455B2 JP08591199A JP8591199A JP3429455B2 JP 3429455 B2 JP3429455 B2 JP 3429455B2 JP 08591199 A JP08591199 A JP 08591199A JP 8591199 A JP8591199 A JP 8591199A JP 3429455 B2 JP3429455 B2 JP 3429455B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSトランジス
タで構成した半導体集積回路(以下、LSIと記載す
る)における入出力回路に関するものであり、特に、プ
ロセス上定められたゲート酸化膜耐圧以上の電圧をイン
ターフェースとするLSIにおいて、トランジスタの破
壊を防ぐとともに、ノイズの発生をも防ぐことができる
入出力回路に係わる。
【0002】
【従来の技術】通常、LSIは他の外部機器と接続する
ことで一つのシステムを構成する。そのためLSIは、
外部機器とのインターフェース回路として、外部信号を
LSI内部へ伝搬する入力回路、LSI内部信号を外部
へと伝搬する出力回路を有する。
【0003】出力回路は、LSI内部からLSI外部へ
と信号を供給することが目的であり、デジタル回路にお
いて供給される信号は、論理的‘1’信号(以下、ハイ
信号と記載する)と論理的‘0’信号(以下、ロウ信号
と記載する)であり、ハイ信号として内部動作電源電
圧、ロウ信号としてGND(グラウンド)電圧が使用さ
れる。
【0004】また、出力回路は、外部負荷を駆動するこ
とを前提として設計されるため、一般的にはLSI内部
回路と比較して大電流の駆動能力を持つ回路構成をとる
ことが多い。LSIにおいては、急激に大電流が流れる
と、内部動作電源電圧あるいはGND電圧がふらつき、
ノイズが発生しやすくなる。その結果、LSI内部回路
の誤動作やLSI外部でつながる後段回路の誤動作を誘
発する原因となる。
【0005】そこで、上記ノイズ問題を解決するための
スルーレート制御回路を備えた出力回路として、例え
ば、特開平3−127511号公報に記されている回路
等が提案されている。
【0006】一方で、LSIのチップ面積縮小化や組み
立てコスト削減化のために、LSI外部からの信号をL
SI内部へ入力する入力端子と、LSI内部の信号をL
SI外部へ出力する出力端子を兼用することは一般的に
行われている。LSI外部から入力されるハイ信号の電
圧とLSI内部の電源電圧が同じである場合は入出力端
子を兼用することに関して特に問題は生じないが、これ
が異なる場合、特に外部からの入力信号電圧がLSI内
部の動作保証電圧よりも高い場合には下記のような問題
が生じる。
【0007】LSIの微細化や集積度の向上に伴い、M
OSトランジスタのゲート酸化膜厚も薄くなり、その結
果、ゲート−ドレイン間、あるいはゲート−ソース間に
与えることができるゲート酸化膜耐圧は、より低く設定
される傾向にある。ゲート酸化膜耐圧として3.3Vを
規定し、これ以上の電圧における動作の保証をしないL
SIも多く存在する。しかしながら、パーソナルコンピ
ュータ等におけるインターフェースとしては現在も5V
信号が一般的に用いられており、上記3.3V以下の動
作保証LSIでは、システム設計に支障をきたす。
【0008】そこで、ゲート酸化膜耐圧問題を解決する
ための入出力回路として、例えば、日経マイクロデバイ
ス1992年10月号のp83−p88に記されている
回路等が提案されている。
【0009】上記した第1の問題であるノイズ問題と、
第2の問題であるゲート酸化膜耐圧問題を同時に解決す
るために、2つの技術を組み合わせた入出力回路を図5
に示す。
【0010】図5において、内部動作電源4は、LSI
内部動作電源電圧VDD(例えば3.3V)を有する。
GND電源5は、GND電圧(接地電位)を生じる。ボ
ンディングパッド2は入出力端子部として機能し、内部
動作電源電圧VDDより高い電圧(例えば5V)の外部
信号線(図示せず)が接続される。
【0011】また、Pチャネル型(以下P−chと記載
する)の出力トランジスタ16,23は、内部動作電源
電圧VDDをハイ信号として上記ボンディングパッド2
に供給する。Nチャネル型(以下N−chと記載する)
の出力トランジスタ18,25はGND電圧をロウ信号
として上記ボンディングパッド2に供給する。内部入力
端子1は、LSI内のハイ信号もしくはロウ信号を入力
する。制御端子3は、ハイ信号の時に上記入出力回路を
出力状態とし、ロウ信号の時にハインピーダンス状態と
する。インバータ7は、制御端子3への入力信号を反転
する。
【0012】加えて、2入力NAND回路8は、制御端
子3がハイ信号の時に内部入力端子1がハイ信号であれ
ばロウ信号出力となり、上記P−ch出力トランジスタ
16をオンさせて、ボンディングパッド2をハイ信号出
力状態へと遷移させる。ボンディングパッド2がハイ信
号出力状態へと遷移する際、その電圧レベルがLSI内
部のN−chトランジスタの閾値電圧に達すると、3入
力NAND回路54がロウ信号出力となり、上記P−c
h出力トランジスタ23をオンさせて、ボンディングパ
ッド2のハイ信号出力状態への遷移を補助する。
【0013】また、2入力NOR回路9は、制御端子3
がハイ信号の時に内部入力端子1がロウ信号であればハ
イ信号出力となり、上記N−ch出力トランジスタ18
をオンさせて、ボンディングパッド2をロウ信号出力状
態へと遷移させる。ボンディングパッド2がロウ信号出
力状態へと遷移する際、その電圧レベルがLSI内部の
P−chトランジスタの閾値電圧に達すると、3入力N
OR回路55がハイ信号出力となり、上記N−ch出力
トランジスタ25をオンさせて、ボンディングパッド2
のロウ信号出力状態への遷移を補助する。
【0014】上記の基本構成に加えて、N−chトラン
ジスタ12,17,19,24と、P−chトランジス
タ13,14,15,20,21,22とが付加され
る。P−chトランジスタ13,14,15,16,2
0,21,22,23はウェルがともに共通で、かつ内
部動作電源電圧VDDに接続されていない。図中、符号
6は内部動作電源電圧VDDに接続されないフローティ
ングnウェルノードを示している。
【0015】上記の構成において、第1のハイ出力回路
29はN−chトランジスタ12およびLSI内部の電
源電圧にウェル電位が接続されてないP−chトランジ
スタ13,14,15,16で構成され、第2のハイ出
力回路部31はN−chトランジスタ19およびLSI
内部の電源電圧にウェル電位が接続されてないP−ch
トランジスタ20,21,22,23で構成され、いず
れも導通によってボンディングパッド2にLSI内部の
ハイ信号を出力する。なお、N−chトランジスタ12
およびP−chトランジスタ13はアナログスイッチ5
1を構成し、N−chトランジスタ19およびP−ch
トランジスタ20はアナログスイッチ52を構成してい
る。
【0016】また、第1のロウ出力回路部30は直列接
続されたN−chトランジスタ17,18で構成され、
第2のロウ出力回路部32は直列接続されたN−chト
ランジスタ24,25で構成され、いずれも導通によっ
てボンディングパッド2にLSI内部のロウ信号を出力
する。また、第1のハイ出力回路部29と第1のロウ出
力回路部30を合わせて第1の出力回路部と呼び、第2
のハイ出力回路部31と第2のロウ出力回路部32を合
わせて第2の出力回路部と呼ぶ。
【0017】つぎに、上記図5の入出力回路の動作を説
明する。
【0018】まず、出力状態、すなわち制御端子3がハ
イ信号の時の動作を説明する。
【0019】出力状態において、内部入力端子1がハイ
信号の時、2入力NOR回路9および3入力NOR回路
55はそれぞれロウ信号を出力する。このロウ信号は、
N−chトランジスタ18,25のそれぞれのゲートに
伝達され、N−chトランジスタ18,25はともにオ
フ状態となる。
【0020】一方で、2入力NAND回路8はロウ信号
を出力し、このロウ信号は第1のハイ出力回路部29の
N−chトランジスタ12とP−chトランジスタ13
で構成されて導通状態にあるアナログスイッチ51を経
由し、P−chトランジスタ16のゲートへと伝達され
る。このため、P−chトランジスタ16はオン状態と
なり、ボンディングパッド2をハイ信号出力状態へと遷
移させる。また、ボンディングパッド2がハイ信号出力
状態へと遷移する際、電圧レベルがLSI内部のN−c
hトランジスタの閾値電圧に達すると、この信号を入力
信号とする3入力NAND回路54がロウ信号を出力す
る。このロウ信号は第2のハイ出力回路部31のN−c
hトランジスタ19とP−chトランジスタ20で構成
されて導通状態にあるアナログスイッチ52を経由し、
P−chトランジスタ23のゲートへと伝達される。こ
のため、P−chトランジスタ23はオン状態となり、
ボンディングパッド2のハイ信号出力状態遷移を補助す
る。
【0021】以上より、図5に示す回路は、第1のハイ
出力回路部29の導通時間に対して、第2のハイ出力回
路部31の導通時間を遅らせることで、外部負荷容量を
駆動する能力を保ちつつ、急激な電流変化による内部動
作電源電圧VDDの変動を抑制し、ノイズの発生を防ぐ
ことが可能である。
【0022】出力状態において、内部入力端子1がロウ
信号の時、2入力NAND回路8および3入力NAND
回路54はそれぞれハイ信号を出力する。このハイ信号
は、第1のハイ出力回路部29および第2のハイ出力回
路部31のそれぞれの導通状態にあるアナログスイッチ
51,52を経由して、P−chトランジスタ16,2
3のゲートに伝達される。このため、P−chトランジ
スタ16,23はともにオフ状態となる。
【0023】一方で、2入力NOR回路9はハイ信号を
出力し、このハイ信号は第1のロウ出力回路部30のN
−chトランジスタ18のゲートに伝達される。このた
め、N−chトランジスタ18はオン状態となり、この
ときN−chトランジスタ17もオン状態であるため、
ボンディングパッド2をロウ信号状態へと遷移させる。
【0024】また、ボンディングパッド2がロウ信号状
態へと遷移する際、電圧レベルがLSI内部のP−ch
トランジスタの閾値電圧に達すると、この信号を入力信
号とする3入力NOR回路55がハイ信号を出力する。
このハイ信号は第2のロウ出力回路部32のN−chト
ランジスタ25のゲートへと伝達される。このため、N
−chトランジスタ25はオン状態となり、このときN
−chトランジスタ24もオン状態であるため、ボンデ
ィングパッド2のロウ信号状態遷移を補助する。
【0025】以上より、図5に示す回路は、第1のロウ
出力回路部30の導通時間に対して、第2のロウ出力回
路部32の導通時間を遅らせることで、外部負荷容量を
駆動する能力を保ちつつ、急激な電流変化によるGND
電圧の変動を抑制し、ノイズの発生を防ぐことが可能で
ある。
【0026】つぎに、入力状態、すなわち制御端子3が
ロウ信号の時の動作を説明する。
【0027】入力状態において、ボンディングパッド2
はハイインピーダンス状態である。この状態で、ボンデ
ィングパッド2に外部信号線から5Vの電圧が印加され
た場合、N−chトランジスタ17,24は、ゲートが
内部動作電源電圧VDDに接続されているため、オフ状
態となる。したがって、第1のロウ出力回路部30およ
び第2のロウ出力回路部32に5Vの電圧が伝達される
ことはなく、N−chトランジスタ18,25のそれぞ
れのゲート−ドレイン間にゲート酸化膜耐圧を超える電
圧が印加されることはない。
【0028】同様に、ボンディングパッド2に外部信号
線から5Vの電圧が印加された場合、P−chトランジ
スタ16,23のドレインからPN接合を通じてP−c
hトランジスタ16,23のウェルに電流が流れ込み、
ウェルの電位が上昇する。上記PN接合に流れる電流は
ウェルの電位が5Vになると、それ以降は流れなくな
る。
【0029】また、P−chトランジスタ15,22の
ゲートが内部動作電源電圧VDD(3.3V)に接続さ
れているので、P−chトランジスタ15,22は5V
に対してオン状態であり、ボンディングパッド2からP
−chトランジスタ15,22を通じて、P−chトラ
ンジスタ16,23のゲートにそれぞれ電流が流れ込
む。P−chトランジスタ15,22のドレイン電流
は、P−chトランジスタ16,23のゲートが5Vに
なると、それ以降は流れない。
【0030】さらに、P−chトランジスタ16,23
のゲートが5Vになると、P−chトランジスタ16,
23のそれぞれもオフ状態になるので、ボンディングパ
ッド2から内部動作電源電圧VDD側への電流は流れな
くなる。
【0031】N−chトランジスタ12,19のゲート
は、内部動作電源電圧VDDに接続されているので、N
−chトランジスタ12,19のドレインが5Vであっ
ても、2入力NAND回路8および3入力NAND回路
54のそれぞれの出力には5Vの電圧は伝達されない。
【0032】P−chトランジスタ13,20について
もゲート、ドレインともに5Vであるので、やはり2入
力NAND回路8および3入力NAND回路54のそれ
ぞれの出力には5Vの電圧は伝達されない。
【0033】P−chトランジスタ14,21はボンデ
ィングパッド2の電位がロウ信号レベルになった時にフ
ローティングnウェルノード6の電位を内部動作電源電
圧VDDに戻すために設けられている。
【0034】以上より、ボンディングパッド2に5Vの
電圧が印加されようとも、第1の出力回路部および第2
の出力回路部を構成する全トランジスタのゲート酸化膜
に対して耐圧以上の電圧が定常的に加わることはない。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5の
入出力回路には以下のような問題がある。
【0036】入力状態において、ボンディングパッド2
に対し外部ハイ信号として5Vの電圧が印加された場
合、上記のように出力回路部においてはすべてのトラン
ジスタに対してゲート酸化膜耐圧以上の電圧が加わるこ
とはない。しかし、ボンディングパッド2の信号を入力
とする3入力NAND回路54および3入力NOR回路
55においては、これらの回路を構成するトランジスタ
の一部に対してゲート酸化膜耐圧以上の電圧が加えられ
てしまう。
【0037】図6に図5の3入力NAND回路54の構
成を示す。図6において、601,602,603はP
−chトランジスタ、604,605,606はN−c
hトランジスタ、607,608,609は入力端子、
610は出力端子である。
【0038】上記の構成において、入力端子609がボ
ンディングパッド2に接続されているとすると、N−c
hトランジスタ606のゲートにはボンディングパッド
2の信号が入力されるため、入力状態では5Vの信号が
印加される。このため、N−chトランジスタ606の
ゲート−ドレイン間にゲート酸化膜耐圧以上の電圧が加
えられ、トランジスタ606の破壊が生じる。
【0039】図7に図5の3入力NOR回路55の構成
を示す。図7において、701,702,703はP−
chトランジスタ、704,705,706はN−ch
トランジスタ、707,708,709は入力端子、7
10は出力端子である。
【0040】上記の構成において、入力端子707がボ
ンディングパッド2に接続されているとすると、N−c
hトランジスタ704のゲートにはボンディングパッド
2の信号が入力されるため、入力状態では5Vの信号が
印加される。このため、N−chトランジスタ704の
ゲート−ドレイン間にゲート酸化膜耐圧以上の電圧が加
えられ、トランジスタ704の破壊が生じる。
【0041】また、図5の入出力回路において、LSI
外部へハイ信号を出力する際の出力信号の波形は、第1
のハイ出力回路部29の駆動能力によるなだらかな第1
の傾きと、第1のハイ出力回路部29と第2のハイ出力
回路部31の駆動能力を合計した急峻な第2の傾きの2
種類の傾きを有する。第2の傾きは急峻でかつ内部動作
電源電圧レベルまで達するため、一時的に内部動作電源
電圧レベルを超えてしまう状況が生じる。これはオーバ
ーシュートノイズとして知られている。
【0042】同様に、図5の入出力回路において、LS
I外部へロウ信号を出力する際の出力信号の波形は、第
1のロウ出力回路部30の駆動能力によるなだらかな第
1の傾きと、第1のロウ出力回路部30と第2のロウ出
力回路部32の駆動能力を合計した急峻な第2の傾きの
2種類の傾きを有する。第2の傾きは急峻でかつGND
レベルまで達するため、一時的にGNDレベル以下のレ
ベルに達してしまう状況が生じる。これはアンダーシュ
ートノイズとして知られている。
【0043】上記オーバーシュートノイズおよびアンダ
ーシュートノイズはシステム上で接続される他のLSI
や外部機器が誤動作する原因となる。
【0044】したがって、本発明の目的は、LSI内部
の全トランジスタに対してゲート酸化膜耐圧以上の電圧
をかけることなく、トランジスタの破壊を防止すること
ができる入出力回路を提供することである。
【0045】本発明の他の目的は、オーバーシュートノ
イズおよびアンダーシュートノイズの発生を防ぐことが
できる入出力回路を提供することである。
【0046】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、第1の出力回路部の導通時間に対して
第2の出力回路部の導通時間を遅らせる方法として、ボ
ンディングパッドの信号ではなくLSI内部の信号を使
用することで、LSI内部の全トランジスタにおいてゲ
ート酸化膜耐圧以上の電圧をかけることなくノイズの軽
減化を可能とする構成をとる。
【0047】すなわち、請求項1記載の発明の入出力回
路は、LSI内部の電源電圧よりも高電圧の信号線と接
続される入出力端子部と、それぞれLSI内部の電源電
圧にウェル電位が接続されてないPチャネル型トランジ
スタとアナログスイッチとで構成され、導通によって入
出力端子部にLSI内部のハイ信号を出力する第1およ
び第2のハイ出力回路部と、それぞれ複数のNチャネル
型トランジスタを直列に接続して構成され、導通によっ
て入出力端子部にLSI内部のロウ信号を出力する第1
および第2のロウ出力回路部と、第1および第2のハイ
出力回路部の導通時間に第1および第2のハイ出力回路
部のうちの早い方の導通時間から入出力端子部の出力信
号の立ち上がりが完了するまでの範囲で差を持たせると
ともに、第1および第2のロウ出力回路部の導通時間に
第1および第2のロウ出力回路部のうちの早い方の導通
時間から入出力端子部の出力信号の立ち下がりが完了す
るまでの範囲で差を持たせるように、第1および第2の
ハイ出力回路部と第1および第2のロウ出力回路部とを
制御する第1の内部制御回路部とを備えている。
【0048】そして、第1の内部制御回路は、入出力端
子部に直接は接続されないLSI内部のノードの信号の
みを基に第1および第2のハイ出力回路部と第1および
第2のロウ出力回路部を制御する制御信号を生成する
とで、LSI内部の全トランジスタにおいてゲート酸化
膜耐圧以上の電圧をかけることなくノイズの軽減化を可
能とする構成をとるようにしている。
【0049】また、上記オーバーシュートおよびアンダ
ーシュート問題をも同時に解決する請求項2記載の発明
は、上記請求項1に記載の入出力回路において、LSI
内部の電源電圧にウェル電位が接続されてないPチャネ
ル型トランジスタとアナログスイッチとで構成され入出
力端子部にLSI内部のハイ信号を出力する第3のハイ
出力回路部と、複数のNチャネル型トランジスタを直列
に接続して構成され入出力端子部にLSI内部のロウ信
号を出力する第3のロウ出力回路部とを付加し、第1お
よび第2のハイ出力回路部のうちの早い方の導通時間と
ほぼ同時に第3のハイ出力回路を導通させ、第1および
第2のハイ出力回路部のうちの遅い方の導通時間から入
出力端子部の出力信号の立ち上がりが完了するまでに第
3のハイ出力回路部を遮断させることでオーバーシュー
トノイズを防ぐことと、第1および第2のロウ出力回路
部のうちの早い方の導通時間とほぼ同時に第3のロウ出
力回路を導通させ、第1および第2のロウ出力回路部の
うちの遅い方の導通時間から入出力端子部の出力信号の
立ち下がりが完了するまでに第3のロウ出力回路部を遮
断させることでアンダーシュートノイズを防ぐことがで
るように、第3のハイ出力回路と第3のロウ出力回路
を制御する第2の内部制御回路を付加している。
【0050】そして、第2の内部制御回路は入出力端子
部に直接は接続されないLSI内部のノードの信号のみ
を基に第3のハイ出力回路部と第3のロウ出力回路部を
制御する制御信号を生成するようにしている。
【0051】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態;請求項1に
対応〕以下、本発明の第1の実施の形態の入出力回路に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0052】図1は本発明の第1の実施の形態における
入出力回路の構成を示す回路図である。図1において、
内部入力端子1、ボンディングパッド2、制御端子3、
内部動作電源4、GND電源5、フローティングnウェ
ルノード6、インバータ7、2入力NAND回路8、2
入力NOR回路9、第1のハイ出力回路部29、第2の
ハイ出力回路部31、第1のロウ出力回路部30、第2
のロウ出力回路部32、アナログスイッチ51、アナロ
グスイッチ52は、上記図5記載の対応番号のものと同
様の構成、働きを持つ。
【0053】以下、図5との相違点について説明する。
図1において、遅延素子26,27は、入力信号をそれ
ぞれの素子の特性に応じた時間分遅らせた後出力する働
きを持つ。遅延素子26の入力端子は内部入力端子1に
接続され、出力端子は3入力NAND回路10の1個の
入力端子に接続される。遅延素子27の入力端子は内部
入力端子1に接続され、出力端子は3入力NOR回路1
1の1個の入力端子に接続される。
【0054】また、3入力NAND回路10の他の2個
の入力端子は内部入力端子1および制御端子3にそれぞ
れ接続され、出力端子は第2のハイ出力回路部31のア
ナログスイッチ52に接続される。
【0055】同様に、3入力NOR回路11の他の2個
の入力端子は内部入力端子1およびインバータ7の出力
端子にそれぞれ接続され、出力端子は第2のロウ出力回
路部32のN−chトランジスタ25のゲートに接続さ
れる。
【0056】第1の内部制御回路部48は、インバータ
7,2入力NAND回路8,2入力NOR回路9,3入
力NAND回路10,3入力NOR回路11,遅延素子
26および遅延素子27で構成され、第1および第2の
ハイ出力回路部29,31の導通時間に第1および第2
のハイ出力回路部29,31のうちの早い方(この例で
は、第1のハイ出力回路部29)の導通時間から入出力
端子部であるボンディングパッド2の出力信号の立ち上
がりが完了するまでの範囲で差を持たせるとともに、第
1および第2のロウ出力回路部30,32の導通時間に
第1および第2のロウ出力回路部30,32のうちの早
い方(この例では、第1のロウ出力回路部30)の導通
時間から入出力端子部であるボンディングパッド2の出
力信号の立ち下がりが完了するまでの範囲で差を持たせ
るように、第1および第2のハイ出力回路部29,31
と第1および第2のロウ出力回路部30,32とを制御
する。そして、第1の内部制御回路部48は、ボンディ
ングパッド2に直接は接続されないLSI内部のノード
の信号のみを基に第1および第2のハイ出力回路部2
9,31と第1および第2のロウ出力回路部30,32
を制御する制御信号を生成するようにしている。
【0057】つぎに、上記図1の入出力回路の動作を説
明する。
【0058】まず、出力状態、すなわち制御端子3がハ
イ信号の時の動作を説明する。
【0059】出力状態において内部入力端子1がハイ信
号の時、2入力NOR回路9および3入力NOR回路1
1はそれぞれロウ信号を出力する。このロウ信号はN−
chトランジスタ18,25のそれぞれのゲートに伝達
され、N−chトランジスタ18,25はともにオフ状
態となる。
【0060】一方で、2入力NAND回路8はロウ信号
を出力し、このロウ信号は第1のハイ出力回路部29に
おいてN−chトランジスタ12とP−chトランジス
タ13で構成され導通状態にあるアナログスイッチ51
を経由し、P−chトランジスタ16のゲートへと伝達
される。このため、P−chトランジスタ16はオン状
態となり、ボンディングパッド2をハイ信号出力状態へ
と遷移させる。ここで、遅延素子26は内部入力端子1
のハイ信号を受けた後、その特性時間分だけ遅らせてそ
のままハイ信号を出力する。
【0061】3入力NAND回路10は遅延素子26の
ハイ信号出力を受けた時点でロウ信号を出力する。すな
わち、3入力NAND回路10がロウ信号を出力するタ
イミングは、2入力NAND回路8がロウ信号を出力す
るタイミングに比べて、遅延素子26の遅延特性の時間
分遅れることになる。
【0062】3入力NAND回路10のロウ信号出力は
第2のハイ出力回路部31における導通状態にあるアナ
ログスイッチ52を経由しP−chトランジスタ23の
ゲートへと伝達される。このため、P−chトランジス
タ23はオン状態となり、ボンディングパッド2のハイ
信号出力状態遷移を補助する。
【0063】以上より、図1に示す回路は、第1のハイ
出力回路部29に対する導通時間に対して第2のハイ出
力回路部31の導通時間を遅延素子26の遅延特性時間
分遅らせることで、外部負荷容量を電源電圧まで駆動す
る能力を十分保ちつつ、急激な電流変化による電源電圧
の変動を抑制し、ノイズの発生を防ぐことが可能であ
る。
【0064】出力状態において、内部入力端子1がロウ
信号の時、2入力NAND回路8および3入力NAND
回路10はそれぞれハイ信号を出力する。このハイ信号
は、第1のハイ出力回路部29および第2のハイ出力回
路部31のそれぞれの導通状態にあるアナログスイッチ
51,52を経由して、P−chトランジスタ16,2
3のそれぞれのゲートに伝達される。このため、P−c
hトランジスタ16,23はともにオフ状態となる。
【0065】一方で、2入力NOR回路9はハイ信号を
出力し、このハイ信号は第1のロウ出力回路部30のN
−chトランジスタ18のゲートに伝達される。このた
めN−chトランジスタ18はオン状態となり、このと
きN−chトランジスタ17がオン状態であることか
ら、ボンディングパッド2をロウ信号状態へと遷移させ
る。ここで、遅延素子27は内部入力端子1のロウ信号
を受けた後、その特性時間分だけ遅らせてそのままロウ
信号を出力する。
【0066】3入力NOR回路11は遅延素子27のロ
ウ信号出力を受けた時点でハイ信号を出力する。すなわ
ち、3入力NOR回路11がハイ信号を出力するタイミ
ングは、2入力NOR回路9がハイ信号を出力するタイ
ミングに比べて、遅延素子27の遅延特性の時間分遅れ
ることになる。
【0067】3入力NOR回路11のハイ信号出力は第
2のロウ出力回路部32のN−chトランジスタ25の
ゲートへと伝達される。このため、N−chトランジス
タ25はオン状態となり、このときN−chトランジス
タ24がオン状態であることから、ボンディングパッド
2のロウ信号状態遷移を補助する。
【0068】以上より、図1に示す回路は、第1のロウ
出力回路部30に対する導通時間に対して第2のロウ出
力回路部32の導通時間を遅延素子27の遅延特性時間
分遅らせることで、外部負荷容量をGND電圧まで駆動
する能力を十分保ちつつ、急激な電流変化によるGND
電圧の変動を抑制し、ノイズの発生を防ぐことが可能で
ある。
【0069】以上説明した、出力時における内部入力端
子1およびボンディングパッド2の信号波形と、2入力
NAND回路8、2入力NOR回路9、遅延素子26、
遅延素子27、3入力NAND回路10、3入力NOR
回路11、P−chトランジスタ16、P−chトラン
ジスタ23、N−chトランジスタ18およびN−ch
トランジスタ25の出力波形を図2に示す。
【0070】図2において、P−chトランジスタ1
6、P−chトランジスタ23、N−chトランジスタ
18およびN−chトランジスタ25の出力波形が他の
波形に比べて傾きを持つのは、これら4つの出力用トラ
ンジスタが駆動するボンディングパッド2には、一般的
に大容量の負荷容量を持つ外部素子が接続されるため、
その駆動時間が内部素子の駆動時間に比べて長くなるた
めである。また、これら4つの出力用トランジスタは、
オフ時にはそれぞれハイ・インピーダンス状態となり、
ボンディングパッド2に対する電流駆動を行わない。
【0071】さらに、図2に示すように、ボンディング
パッド2の出力波形はロウ信号からハイ信号へ遷移する
際、およびハイ信号からロウ信号へ遷移する際、その遷
移過程においてそれぞれ2種類の傾きを持つ。
【0072】ボンディングパッド2がロウ信号からハイ
信号へ遷移する際の第1の傾きは、P−chトランジス
タ16のオンにより、ボンディングパッド2をハイ信号
に駆動する際の傾きである。ボンディングパッド2がロ
ウ信号からハイ信号へ遷移する際の第2の傾きは、遅延
素子26による遅延時間分遅れてP−chトランジスタ
23がオンすることで、すでにオンしているP−chト
ランジスタ16による駆動能力に、このP−chトラン
ジスタ23の駆動能力が追加される際の傾きであり、す
なわち、P−chトランジスタ16の能力とP−chト
ランジスタ23の能力を合計した駆動能力を持ったトラ
ンジスタによる傾きと等しくなる。
【0073】ボンディングパッド2がハイ信号からロウ
信号へ遷移する際の第1の傾きは、N−chトランジス
タ18のオンにより、ボンディングパッド2をロウ信号
に駆動する際の傾きである。ボンディングパッド2がハ
イ信号からロウ信号へ遷移する際の第2の傾きは、遅延
素子27による遅延時間分遅れてN−chトランジスタ
25がオンすることで、すでにオンしているN−chト
ランジスタ18による駆動能力に、このN−chトラン
ジスタ25の駆動能力が追加される際の傾きであり、す
なわち、N−chトランジスタ18の能力とN−chト
ランジスタ25の能力を合計した駆動能力を持ったトラ
ンジスタによる傾きと等しくなる。
【0074】以上のように、第1の実施の形態では、内
部入力端子1がロウ信号からハイ信号に切り替わった際
には、まずP−chトランジスタ16がオンしてボンデ
ィングパッド2をハイ信号である内部動作電源電圧VD
Dに駆動しはじめ、つぎに遅延素子26による遅延時間
分だけ遅れて、P−chトランジスタ23がオンして、
ボンディングパッド2のハイ信号への駆動を補助する動
作をとる。
【0075】同様に、内部入力端子1がハイ信号からロ
ウ信号に切り替わった際には、まずN−chトランジス
タ18がオンしてボンディングパッド2をロウ信号であ
るGND電圧に駆動しはじめ、つぎに遅延素子27によ
る遅延時間分だけ遅れて、N−chトランジスタ25が
オンして、ボンディングパッド2のロウ信号への駆動を
補助する動作をとる。
【0076】つぎに、入力状態、すなわち制御端子3が
ロウ信号の時の動作を説明する。
【0077】入力状態において、ボンディングパッド2
はハイインピーダンス状態である。この状態で、ボンデ
ィングパッド2に外部信号線から5Vの電圧が印加され
た場合、N−chトランジスタ17,24は、ゲートが
内部動作電源電圧VDDに接続されているためオフ状態
となる。したがって、第1のロウ出力回路部30および
第2のロウ出力回路部32に5Vが伝達されることはな
く、N−chトランジスタ18,25それぞれのゲート
−ドレイン間にゲート酸化膜耐圧を超える電圧が印加さ
れることはない。
【0078】同様に、ボンディングパッド2に外部信号
線から5Vの電圧が印加された場合、P−chトランジ
スタ16,23のドレインからPN接合を通じてP−c
hトランジスタ16,23のウェルに電流が流れ込み、
ウェルの電位が上昇する。上記PN接合に流れる電流は
ウェルの電位が5Vになると、それ以降は流れなくな
る。
【0079】また、P−chトランジスタ15,22の
ゲートが内部動作電源電圧VDD(3.3V)に接続さ
れているので、P−chトランジスタ15,22は5V
に対してオン状態であり、ボンディングパッド2からP
−chトランジスタ15,22を通じて、P−chトラ
ンジスタ16,23のゲートにそれぞれ電流が流れ込
む。P−chトランジスタ16,23のゲート電圧が5
Vになると、それ以降は電流は流れない。
【0080】さらに、P−chトランジスタ16,23
のゲート電圧が5Vになると、P−chトランジスタ1
6,23のそれぞれもオフ状態になるので、ボンディン
グパッド2から内部動作電源電圧VDD側への電流は流
れなくなる。
【0081】N−chトランジスタ12,19のドレイ
ンが5Vであっても、2入力NAND回路8および3入
力NAND回路10のそれぞれの出力には5Vの電圧は
伝達されない。P−chトランジスタ13,20につい
てもゲート、ドレインともに5Vであるので、やはり2
入力NAND回路8および3入力NAND回路10のそ
れぞれの出力には5Vの電圧は伝達されない。
【0082】P−chトランジスタ14,21はボンデ
ィングパッド2の電位がロウ信号レベルになった時に、
フローティングnウェルノード6の電位を内部動作電源
電圧VDDに戻すために設けられている。
【0083】さらに、図5に示した従来の回路での課題
である、3入力NAND回路54および3入力NOR回
路55を構成する一部のトランジスタに対してゲート酸
化膜耐圧以上の電圧が加えられてしまうこともない。こ
れは、第2のハイ出力回路部31および第2のロウ出力
回路部32の導通時間を決定する信号として、ボンディ
ングパッド2の信号を用いるのではなくLSI内部信号
を用いた結果、つまり、ボンディングパッド2に直接は
接続されないLSI内部のノードの信号のみを基に第1
および第2のハイ出力回路部29,31と第1および第
2のロウ出力回路部30,32を制御する制御信号を生
成するようにしたからである。
【0084】〔第2の実施の形態;請求項2に対応〕図
3は第2の実施の形態における入出力回路の構成を示す
回路図である。
【0085】図3において、内部入力端子1、ボンディ
ングパッド2、制御端子3、内部動作電源4、GND電
源5、フローティングnウェルノード6、インバータ
7、2入力NAND回路8、2入力NOR回路9、遅延
素子26、遅延素子27、第1のハイ出力回路部29、
第2のハイ出力回路部31、第1のロウ出力回路部3
0、第2のロウ出力回路部32、第1の内部制御回路部
48、アナログスイッチ51、アナログスイッチ52
は、上記図1記載の対応番号のものと同様の構成、働き
を持つ。
【0086】図1の回路との相違を以下に説明する。こ
の入出力回路は、第1のハイ出力回路部29および第2
のハイ出力回路部31と同様の回路構成をとる第3のハ
イ出力回路部46と、第1のロウ出力回路部30および
第2のロウ出力回路部32と同様の回路構成をとる第3
のロウ出力回路部47をさらに有する。後段用出力回路
部50は第3のハイ出力回路部46と第3のロウ出力回
路部47により構成される。
【0087】図3において、第3のハイ出力回路部46
は、N−chトランジスタ39とP−chトランジスタ
40,41,42,43で構成され、このうちN−ch
トランジスタ39とP−chトランジスタ40はアナロ
グスイッチ53を構成している。また、第3のロウ出力
回路47は、N−chトランジスタ44,45で構成さ
れている。
【0088】さらに、この入出力回路は、他に遅延素子
33,34、インバータ35,36、2入力OR回路3
7、2入力AND回路38が設けられている。第2の内
部制御回路部49は、遅延素子33,遅延素子34,イ
ンバータ35,インバータ36,2入力OR回路37,
2入力AND回路38で構成され、第1および第2のハ
イ出力回路部29,31のうちの早い方(この例では、
第1のハイ出力回路部29)の導通時間とほぼ同時に第
3のハイ出力回路46を導通させ、第1および第2のハ
イ出力回路部29,31のうちの遅い方(この例では、
第2のハイ出力回路部31)の導通時間からボンディン
グパッド2の出力信号の立ち上がりが完了するまでに第
3のハイ出力回路部46を遮断させるとともに、第1お
よび第2のロウ出力回路部30,32のうちの早い方
(この例では、第1のロウ出力回路部30)の導通時間
とほぼ同時に第3のロウ出力回路47を導通させ、第1
および第2のロウ出力回路部30,32のうちの遅い方
(この例では、第2のロウ出力回路部32)の導通時間
からボンディングパッド2の出力信号の立ち下がりが完
了するまでに第3のロウ出力回路部47を遮断させるよ
うに、第3のハイ出力回路46と第3のロウ出力回路4
7を制御する機能を有する。この第2の内部制御回路部
49は、ボンディングパッド2に直接は接続されないL
SI内部のノードの信号のみを基に第3のハイ出力回路
部46と第3のロウ出力回路部47を制御する制御信号
を生成するようにしている。
【0089】つぎに、上記図3の入出力回路の動作を説
明する。
【0090】入力状態、すなわち制御信号3がロウ信号
の時は、図1に示す回路と同様の動作を行い、全てのト
ランジスタにおいてゲート酸化膜耐圧以上の電圧が印加
されることを防ぐことが可能である。
【0091】出力状態においても第1の出力回路部にお
ける第1のハイ出力回路部29および第1のロウ出力回
路部30と、第2の出力回路部における第2のハイ出力
回路部31および第2のロウ出力回路部32の動作は図
1に示す回路と同様であるが、第3のハイ出力回路部4
6および第3のロウ出力回路部47については他の出力
回路と導通タイミングが異なる。
【0092】すなわち、出力状態において、内部入力端
子1がハイ信号の時、2入力NOR回路9および3入力
NOR回路11はそれぞれロウ信号を出力するため、N
−chトランジスタ18,25はオフ状態となる。ま
た、2入力NOR回路9の出力を一方の入力端子とする
2入力AND回路38はロウ信号を出力する。このロウ
信号はN−chトランジスタ45のゲートに伝達され、
N−chトランジスタ45も同様にオフ状態となる。
【0093】一方で2入力NAND回路8はロウ信号を
出力し、このロウ信号は第1のハイ出力回路部29のP
−chトランジスタ16をオン状態にする。さらに、こ
の2入力NAND回路8の出力であるロウ信号は2入力
OR回路37の入力信号でもあるため、2入力OR回路
37はロウ信号を出力して第3のハイ出力回路部46の
P−chトランジスタ43はオン状態となる。すなわ
ち、第3のハイ出力回路部46の導通時間は、第1のハ
イ出力回路部29の導通時間に比べて2入力OR回路3
7によるゲート遅延の時間分遅れることとなる。
【0094】ここで、遅延素子26はその遅延特性の時
間分遅れてハイ信号を出力し、3入力NAND回路10
は遅延素子26のハイ信号出力を受けた時点でロウ信号
を出力する。このロウ信号により第2のハイ出力回路部
31のP−chトランジスタ23はオン状態となる。さ
らに、この3入力NAND回路10のロウ信号出力は遅
延素子33に入力され、遅延素子33はその遅延特性時
間分遅れてロウ信号を出力し、このロウ信号出力を受け
たインバータ35はハイ信号を出力する。インバータ3
5のハイ信号出力を受けた2入力OR回路37はハイ信
号を出力し、第3のハイ出力回路部46のP−chトラ
ンジスタ43はオフ状態となる。すなわち、第3のハイ
出力回路部46の遮断時間は、第2のハイ出力回路部3
1の導通時間に比べて遅延素子33の遅延特性時間分遅
れることになる。
【0095】出力状態において、内部入力端子1がロウ
信号の時、2入力NAND回路8および3入力NAND
回路10はそれぞれハイ信号を出力するため、P−ch
トランジスタ16,23はオフ状態となる。また、2入
力NAND回路8の出力を一方の入力端子とする2入力
OR回路37はハイ信号を出力する。このハイ信号はP
−chトランジスタ43のゲートに伝達され、P−ch
トランジスタ43も同様にオフ状態となる。
【0096】一方で、2入力NOR回路9はハイ信号を
出力し、このハイ信号は第1のロウ出力回路部30のN
−chトランジスタ18をオン状態にする。さらに、こ
の2入力NOR回路9の出力であるロウ信号は2入力A
ND回路38の入力信号であり、2入力AND回路38
のもう一方の入力信号であるインバータ36はロウ信号
を出力しているため、2入力AND回路38はハイ信号
を出力して第3のロウ出力回路部47のN−chトラン
ジスタ45はオン状態となる。すなわち第3のロウ出力
回路部47の導通時間は、第1のロウ出力回路部30の
導通時間に比べて2入力AND回路38によるゲート遅
延の時間分遅れることになる。
【0097】ここで、遅延素子27はその遅延特性の時
間分遅れてロウ信号を出力し、3入力NOR回路11は
遅延素子27のロウ信号出力を受けた時点でハイ信号を
出力する。このハイ信号により第2のロウ出力回路部3
2のN−chトランジスタ25はオン状態となる。
【0098】さらに、この3入力NOR回路11のハイ
信号出力は遅延素子34に入力され、遅延素子34はそ
の遅延特性時間分遅れてハイ信号を出力し、このハイ信
号出力を受けたインバータ36はロウ信号を出力する。
インバータ36のロウ信号出力を受けた2入力AND回
路38はロウ信号を出力し、第3のロウ出力回路部47
のN−chトランジスタ45はオフ状態となる。すなわ
ち、第3のロウ出力回路部47の遮断時間は、第2のロ
ウ出力回路部32の導通時間に比べて遅延素子34の遅
延特性時間分遅れることになる。
【0099】以上より、図3に示す回路がボンディング
パッド2をロウ信号からハイ信号へ駆動する際およびロ
ウ信号からハイ信号へ駆動する際には、ボンディングパ
ッド2の波形はそれぞれ3つの傾きを持つ。この傾きを
図4に示す。
【0100】図4において、ボンディングパッド2がロ
ウ信号からハイ信号へ遷移する第1の傾きは、第1およ
び第3のハイ出力回路部29,46により駆動される際
の傾きである。厳密には、第1のハイ出力回路部29の
導通時間と第3のハイ出力回路部46の導通時間には2
入力OR回路37によるゲート遅延時間分の差がある
が、一般的にゲート遅延は遅延素子の遅延特性に比べて
十分小さいため、第1のハイ出力回路部29と第3のハ
イ出力回路部46の導通時間の違いは無視できる。
【0101】また、ボンディングパッド2がロウ信号か
らハイ信号へ遷移する第2の傾きは、遅延素子26の遅
延特性時間分遅れて第2のハイ出力回路部31が導通す
ることにより、既にボンディングパッド2を駆動してい
る第1および第3のハイ出力回路部29,46の駆動能
力に、第2のハイ出力回路部31の駆動能力が追加され
る際の傾きである。
【0102】さらに、ボンディングパッド2がロウ信号
からハイ信号へ遷移する第3の傾きは、遅延素子34の
遅延特性時間分遅れて第3のハイ出力回路部46が遮断
されることにより、第3のハイ出力回路部46の駆動能
力が差し引かれる際の傾きである。
【0103】同様に図4において、ボンディングパッド
2がハイ信号からロウ信号へ遷移する第1の傾きは、第
1のロウ出力回路部30および第3のロウ出力回路部4
7により駆動される際の傾きである。厳密には、第1の
ロウ出力回路部30の導通時間と第3のロウ出力回路部
47の導通時間には2入力AND回路38によるゲート
遅延時間分の差があるが、一般的にゲート遅延は遅延素
子の遅延特性に比べて十分小さいため、第1のロウ出力
回路部30と第3のロウ出力回路部47の導通時間の違
いは無視できる。
【0104】また、ボンディングパッド2がハイ信号か
らロウ信号へ遷移する第2の傾きは、遅延素子27の遅
延特性時間分遅れて第2のロウ出力回路部32が導通す
ることにより、既にボンディングパッド2を駆動してい
る第1および第3のロウ出力回路部30,47の駆動能
力に、第2のロウ出力回路部32の駆動能力が追加され
る際の傾きである。
【0105】さらに、ボンディングパッド2がハイ信号
からロウ信号へ遷移する第3の傾きは、遅延素子34の
遅延特性時間分遅れて第3のロウ出力回路部47が遮断
されることにより、第3のロウ出力回路部47の駆動能
力が差し引かれる際の傾きである。
【0106】図4に示す通り、ボンディングパッド2の
波形はロウ信号からハイ信号へ遷移する際は電源電圧付
近でその傾きがなだらかになるため、オーバーシュート
ノイズの発生を防ぐことができる。同様に、ボンディン
グパッド2の波形はハイ信号からロウ信号へ遷移する際
はGND電圧付近でその傾きがなだらかになるため、ア
ンダーシュートノイズの発生を防ぐことができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の入出力回路によれば、LSI内部動作電圧よりも高
電圧の信号を入力する必要のあるシステムにおいても、
LSI内部の全てのトランジスタに対してゲート酸化膜
耐圧以上の電圧印加を防ぐ構成を実現できるため、LS
Iの信頼性向上が可能な上、大電流の出力駆動能力を保
ちつつ電源電圧やGND電圧の変動を防ぎ、ひいてはノ
イズの発生を抑えることが可能となる。
【0108】また、請求項2記載の発明の入出力回路に
よれば、上記した全ての問題を解決しつつ、オーバーシ
ュートノイズおよびアンダーシュートノイズの発生をも
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における入出力回路
の構成を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態における出力時のノード波形
を示す波形図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における入出力回路
の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における出力時のボ
ンディングパッド波形を示す波形図である。
【図5】従来の技術を組み合わせた入出力回路の構成を
示す回路図である。
【図6】3入力NAND回路のトランジスタ構成を示す
回路図である。
【図7】3入力NOR回路のトランジスタ構成を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 内部入力端子 2 ボンディングパッド(入出力端子部) 3 制御端子 6 フローティングnウェルノード 13〜16 P−chトランジスタ 20〜23 P−chトランジスタ 40〜43 P−chトランジスタ 12,17,18 N−chトランジスタ 19,24,25 N−chトランジスタ 39,44,45 N−chトランジスタ 29 第1のハイ出力回路部 30 第1のロウ出力回路部 31 第2のハイ出力回路部 32 第2のロウ出力回路部 46 第3のハイ出力回路部 47 第3のロウ出力回路部 48 第1の内部制御回路部 49 第2の内部制御回路部 50 後段用出力回路部 51,52,53 アナログスイッチ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LSI内部の電源電圧よりも高電圧の信
    号線と接続される入出力端子部と、 それぞれ前記LSI内部の電源電圧にウェル電位が接続
    されてないPチャネル型トランジスタとアナログスイッ
    チとで構成され、導通によって前記入出力端子部に前記
    LSI内部の論理的‘1’信号を出力する第1および第
    2のハイ出力回路部と、 それぞれ複数のNチャネル型トランジスタを直列に接続
    して構成され、導通によって前記入出力端子部に前記L
    SI内部の論理的‘0’信号を出力する第1および第2
    のロウ出力回路部と、 前記第1および第2のハイ出力回路部の導通時間に前記
    第1および第2のハイ出力回路部のうちの早い方の導通
    時間から前記入出力端子部の出力信号の立ち上がりが完
    了するまでの範囲で差を持たせるとともに、前記第1お
    よび第2のロウ出力回路部の導通時間に前記第1および
    第2のロウ出力回路部のうちの早い方の導通時間から前
    記入出力端子部の出力信号の立ち下がりが完了するまで
    の範囲で差を持たせるように、前記第1および第2のハ
    イ出力回路部と前記第1および第2のロウ出力回路部と
    を制御する第1の内部制御回路部とを備え、 前記第1の内部制御回路は、前記入出力端子部に直接は
    接続されない前記LSI内部のノードの信号のみを基に
    前記第1および第2のハイ出力回路部と前記第1および
    第2のロウ出力回路部を制御する制御信号を生成する
    とで、LSI内部の全トランジスタにおいてゲート酸化
    膜耐圧以上の電圧をかけることなくノイズの軽減化を可
    能とする構成をとることを特徴とする入出力回路。
  2. 【請求項2】 LSI内部の電源電圧にウェル電位が接
    続されてないPチャネル型トランジスタとアナログスイ
    ッチとで構成され入出力端子部に前記LSI内部の論理
    的‘1’信号を出力する第3のハイ出力回路部と、複数
    のNチャネル型トランジスタを直列に接続して構成され
    前記入出力端子部に前記LSI内部の論理的‘0’信号
    を出力する第3のロウ出力回路部とを付加し、 前記第1および第2のハイ出力回路部のうちの早い方の
    導通時間とほぼ同時に前記第3のハイ出力回路を導通さ
    せ、第1および第2のハイ出力回路部のうちの遅い方の
    導通時間から前記入出力端子部の出力信号の立ち上がり
    が完了するまでに前記第3のハイ出力回路部を遮断させ
    ることでオーバーシュートノイズを防ぐことと、前記第
    1および第2のロウ出力回路部のうちの早い方の導通時
    間とほぼ同時に前記第3のロウ出力回路を導通させ、第
    1および第2のロウ出力回路部のうちの遅い方の導通時
    間から前記入出力端子部の出力信号の立ち下がりが完了
    するまでに前記第3のロウ出力回路部を遮断させること
    でアンダーシュートノイズを防ぐことができるように、
    前記第3のハイ出力回路と前記第3のロウ出力回路を制
    御する第2の内部制御回路を付加し、 前記第2の内部制御回路は前記入出力端子部に直接は接
    続されないLSI内部のノードの信号のみを基に前記第
    3のハイ出力回路部と前記第3のロウ出力回路部を制御
    する制御信号を生成するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の入出力回路。
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