JP3429385B2 - 海水淡水化装置 - Google Patents

海水淡水化装置

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JP3429385B2 JP08427195A JP8427195A JP3429385B2 JP 3429385 B2 JP3429385 B2 JP 3429385B2 JP 08427195 A JP08427195 A JP 08427195A JP 8427195 A JP8427195 A JP 8427195A JP 3429385 B2 JP3429385 B2 JP 3429385B2
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  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海水を淡水化するため
の海水淡水化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、海水を淡水化して淡水の安定
供給を図りたいという要請がある。さらに、太陽エネル
ギーのみを利用して海水を淡水化する所謂自立型のシス
テムとして成立させたいという要請もある。そこで、こ
のような要請に応えるものとして、従来では、太陽エネ
ルギー利用ベイズン型の海水淡水化装置があり、以下に
簡単に説明する。
【0003】図5に示されるように、この海水淡水化装
置100は、面積の大きい水槽のような水盤(Basi
n)102を備えている。水盤102の底面下方には、
断熱層104(又は乾燥砂)が配設されている。このた
め、水盤102の底面は黒色を呈している。また、水盤
102の一側部には塩水供給口106が配設されてお
り、この塩水供給口106から海水が水盤102内に供
給されるようになっている。
【0004】上述した水盤102の上方には、家屋状に
組まれたフレーム108が架設されている。このフレー
ム108の屋根部には、ガラス等によって構成された透
明カバー110が張られている。また、フレーム108
が架設された状態では、フレーム108の両側部と水盤
102の両側部との間に側溝112がそれぞれ設けられ
ている。双方の側溝は相互に連通されており、一方の側
溝112には淡水取出口114が設けられている。
【0005】上記構成によれば、水盤102の水盤面
(黒色)によって太陽熱が吸収されると、内部に貯水さ
れた海水が加熱されて蒸発する。蒸発した水蒸気は上昇
し、透明カバー110のガラス面に到達する。ガラス面
に到達した水蒸気は外気によって冷却されて凝縮し、屋
根勾配に沿って流下していく。この結果、水滴が側溝1
12内に集水され、淡水取出口114から取り出され
る。
【0006】なお、上記工程が繰り返されると、蒸発し
た水分量だけ水盤102内の海水の水位が下がると共に
塩分濃度が上昇する。このため、ある程度の水位に達す
ると、水盤102底部に連通されたブライン排出管11
6から高濃度海水が排出されると共に新規に海水が塩水
供給口106から水盤102内に供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た太陽エネルギー利用ベイズン型の海水淡水化装置10
0による場合、構造に起因して周囲への放熱等による熱
損失が多く淡水化に利用される熱の利用効率が低いこと
から、造水効率が低いという問題がある。このため、従
来では、水盤102の面積を大きくすることで造水効率
の低さを補っていた。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、造水効率を向
上させることができる海水淡水化装置を得ることが目的
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る海水淡水化装置は、採光された太陽光を熱源として
水盤内に貯水された海水を温海水にすると共に水蒸気を
生成させ、生成水蒸気を凝縮することにより生じた水滴
を集取水する第1海水淡水化手段と、水盤の底面に疎水
性多孔質膜を配置すると共に更にその下方に冷海水を送
給する冷海水送給手段を設け、温海水と冷海水との温度
差により冷海水送給手段の表面に凝縮して生じた水滴を
集取水する第2海水淡水化手段と、を有することを特徴
としている。
【0010】請求項2記載の本発明に係る海水淡水化装
置は、傾斜状態で配置され太陽光を採光する採光体と、
この採光体の下方に配置され採光された太陽光によって
加熱された温海水を貯水すると共に水蒸気を生成させる
水盤と、この水盤で生成された水蒸気が採光体の表面で
凝縮することにより生じた水滴を集水する第1集水部
と、この第1集水部に集水された淡水を取水する第1取
水手段と、を含んで構成される第1海水淡水化手段と、
水盤の底面に配置された疎水性多孔質膜と、この疎水性
多孔質膜の下方に配置され冷海水を送給する冷海水送給
手段と、この冷海水供給手段の表面に凝縮した水滴を集
水する第2集水部と、この第2集水部に集水された淡水
を取水する第2取水手段と、を含んで構成される第2海
水淡水化手段と、を有することを特徴としている。
【0011】請求項3記載の本発明に係る海水淡水化装
置は、請求項2記載の本発明において、前記第1海水淡
水化手段と前記第2海水淡水化手段とを、ユニット化し
た、ことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の本発明に係る海水淡水化装
置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の本発明
において、前記水盤内に貯水された温海水を循環パイプ
ラインによって循環させた、ことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、まず、第1海
水淡水化手段によって、採光された太陽光が熱源とされ
て水盤内に貯水された海水が温海水にされる。このと
き、温海水の一部が水蒸気となる。この生成水蒸気は凝
縮されて水滴となり、この水滴即ち淡水が集水されて取
水される。
【0014】一方、水盤の底面には疎水性多孔質膜が配
置されており、更にその下方には冷海水を送給する冷海
水送給手段が設けられている。このため、温海水と冷海
水との温度差により水蒸気が発生及び移動し、冷海水送
給手段の表面で凝縮して水滴として付着する。そして、
この水滴、即ち淡水が集水されて取水される。
【0015】すなわち、本発明によれば、第1海水淡水
化手段によって淡水が取水されるだけでなく、第2海水
淡水化手段によっても淡水が取水される。このため、造
水効率が向上される。
【0016】請求項2記載の本発明によれば、まず、第
1海水淡水化手段の採光体によって太陽光が採光され
る。この採光体の下方には水盤が配置されており、採光
された太陽光によって水盤内に貯水された海水が加熱さ
れて温海水とされる。このとき、水盤内に貯水された温
海水の一部が水蒸気となる。この生成水蒸気は傾斜状態
で配置された採光体の表面で凝縮されて水滴となる。こ
の水滴即ち淡水は採光体の傾斜方向に沿って流下し、第
1集水部によって集水される。その後、第1取水手段に
よって集水された淡水が取水される。
【0017】一方、水盤の底面には疎水性多孔質膜が配
置されており、更にその下方には冷海水を送給する冷海
水送給手段が設けられている。このため、温海水と冷海
水との温度差により水蒸気が発生及び移動し、冷海水送
給手段の表面で凝縮して水滴として付着する。その後、
第2取水手段によって集水された淡水が取水される。
【0018】すなわち、本発明によれば、第1海水淡水
化手段によって淡水が取水されるだけでなく、第2海水
淡水化手段によっても淡水が取水される。このため、造
水効率が向上される。
【0019】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
又は請求項2記載の本発明において、第1海水淡水化手
段と第2海水淡水化手段とをユニット化したので、現場
施工作業が殆ど不要になる。
【0020】請求項4記載の本発明によれば、請求項1
乃至請求項3のいずれかに記載の本発明において、水盤
内に貯水された温海水を循環パイプラインによって循環
させたので、温海水の余熱を再利用することができる。
このため、太陽電池の電力消費量を抑えることができ、
省エネルギー化に資する。
【0021】
【実施例】以下、図1〜図4を用いて、本発明の一実施
例について説明する。
【0022】図1には太陽エネルギー利用型の海水淡水
化装置10の縦断面構造が制御システムと共に示されて
おり、又図2にはその2−2線に沿った断面構造が示さ
れている。
【0023】これらの図に示されるように、海水淡水化
装置10は、ボックス状に組まれた内部中空の基台12
を備えている。この基台12の上部周囲には、断面L字
形とされた支持体14が固定されている。なお、支持体
14は、例えば、ステンレスを断面L字形となるように
組んで内部に発泡材等の断熱材を充填することにより構
成されている。
【0024】上述した支持体14が基台12の上部周囲
に配置されたことにより、支持体14の内部には収容上
部16及び収容下部18が形成されている。収容上部1
6は収容下部18よりも平面視で一回り大きく形成され
ており、その底部近傍には温海水入口部20が突出形成
されている。また、収容下部18側の所定部位には、温
海水出口部22が突出形成されている。これらの収容上
部16及び収容下部18が、水盤(Basin)として
機能する。なお、水盤の底面には所定の勾配が付けられ
ているが、これは後述する冷却管30の表面に凝縮した
淡水の水滴を淡水出口部41に向かわせるためである。
【0025】また、収容上部16の上端面には所定勾配
の屋根形状とされた採光体24が固定されており、この
採光体24によって太陽光が採光されるようになってい
る。なお、採光体24の材質としては、アクリルやガラ
ス板等が用いられている。採光体24の傾斜方向下流側
の端部付近(収容上部16における互いに対向する内壁
面上部)には、一対の樋状の補集水受26が配設されて
いる。各補集水受26には、内部に淡水が集水された場
合にこの淡水が自然流下可能な程度に勾配が付けられて
いる。補集水受26の傾斜方向下流側の端部には、ノズ
ル状の淡水出口部28が設けられている。この淡水出口
部28は支持体14の壁面を貫通して外部に露出されて
おり、図示しないホース等が取り付けられて適宜箇所に
設置された貯水タンク等に導水するようになっている。
【0026】一方、収容下部18の底部には、図3にも
示されるように、扁平矩形管状の冷却管30が配設され
ている。冷却管30には傾斜が付けられており、傾斜方
向下流側の端部(即ち、温海水出口部22の下方)に
は、冷却水入口部32が突出形成されている。また、冷
却管30の傾斜方向上流側の端部(即ち、温海水入口部
20の下方)には、冷却水出口部34が突出形成されて
いる。この例では、温海水と冷却水とで入口、出口を逆
にしている(向流型)が、入口、出口を同じ方向にして
(並流型)も問題はない。
【0027】上述した冷却管30の上端面上には、膜フ
レーム36が載置されている。図3及び図4に示される
ように、膜フレーム36は、矩形枠状のフレーム38
と、このフレーム38の内部開口部分に張りつけられた
膜40(図3では、破線によって図示)と、によって構
成されている。なお、この膜40としては、疎水性多孔
質膜が用いられている。従って、この膜40は、水は通
さないが水蒸気であれば通す。上述した膜フレーム36
は、フレーム38の開口部分(膜40の直下)に配置さ
れた網状のセパレータ39を介して冷却管30の上端面
に固定されている。なお、このセパレータ39は、冷却
管30の表面(上端面)と膜40との間隔を均一に保持
する機能を有する。
【0028】また、膜フレーム36の傾斜方向下流側の
端部付近には、パイプ状の淡水出口部41が下向きに配
設されている。この淡水出口部41には図示しないホー
ス等が取り付けられて適宜箇所に設置された貯水タンク
に淡水を導水するようになっている。
【0029】次に、制御システムの構成について説明す
る。図1に示されるように、海水取水部42はパイプラ
インAによって温海水入口部20と接続されている。こ
のパイプラインAの途中には、モータ44によって駆動
される三方弁46が配設されている。また、海水取水部
42と三方弁46との間には、取水ポンプ48が配設さ
れていると共に前処理フィルタ50が配設されている。
【0030】一方、温海水入口部20と温海水出口部2
2とは、パイプラインBによって接続されている。これ
により、温海水入口部20と温海水出口部22とは閉ル
ープ化され、循環パイプラインを構成している。この循
環パイプラインであるパイプラインBと前述したパイプ
ラインAとの接続部には、モータ52によって駆動され
る三方弁54が配設されている。これにより、必要に応
じてパイプラインが変更されるようになっている。さら
に、パイプラインBの途中には、循環ポンプ56が配設
されていると共に、モータ58によって駆動される三方
弁60が配設されている。
【0031】さらに、水盤内には、水盤内の水位を検出
するためのレベルセンサ62が配設されている。レベル
センサ62の検出信号は、太陽電池64と接続された制
御盤66に出力されている。制御盤66では、上述した
取水ポンプ48、循環ポンプ56、及びモータ44、5
2、58の駆動を制御している。
【0032】次に、本実施例の作用を説明する。作動前
の初期状態では、三方弁46、54、60はそれぞれ実
線矢印方向を送給方向としてセットされている。この状
態で、制御盤66から取水ポンプ48に取水信号が出力
される。これにより、取水ポンプ48が駆動して海水取
水部42から通常の海水が取水される。取水ポンプ48
によって取水された海水は前処理フィルタ50を通る際
に、海水中に含有される不純物(浮遊生物や藻等)が除
去される。その後、海水はパイプラインAを経由して三
方弁54から温海水入口部20へ送給される。温海水入
口部20から導入された海水(この時点では温海水では
ない)は、収容下部18、更には収容上部16(即ち、
水盤)内に貯水される。なお、このときの水盤内の海水
の水位はレベルセンサ62によって検出されて、常時制
御盤66に出力されている。このようにして、水盤内に
ある程度の海水が貯水されたら、制御盤66から三方弁
46に流路切換信号が出力される。これにより、三方弁
46の流路が破線矢印方向へ切り換えられる。この結
果、取水ポンプ48によって汲み上げられた海水は、冷
却管30の冷却水入口部32内へそのまま導水される。
なお、導水された冷却水(通常の海水)は、冷却水出口
部32(或いはこれにホース等を取り付けている場合に
は所望の箇所)から排出される。
【0033】上述した工程がなされている間にも、採光
体24によって太陽光が採光されて水盤内に貯水された
海水が加熱される。これにより、海水は温海水となる。
そして、適温となった時点(この適温を検出するために
水温センサを配設しておくのが好ましい)で、制御盤6
6から三方弁54に流路切換信号が出力される。このた
め、三方弁54は、破線矢印方向に流路が切り換えられ
る。なお、この際、三方弁60については、そのまま実
線矢印方向を流路方向としている。この状態で、制御盤
66から循環ポンプ56に循環駆動信号が出力される。
これにより、水盤内の温海水が循環パイプラインである
パイプラインBに沿って循環される。
【0034】ここで、水盤内の温海水は所定温度に達す
ると、水蒸気が発生する。この水蒸気は上昇して採光体
24の裏面にて冷却される。このため、水蒸気は凝縮し
て水滴となり、採光体24の傾斜面に沿って流下してい
く。流下してきた水滴(即ち、淡水)は補集水受26に
よって集水された後、淡水出口部28から排出されて取
水される。
【0035】その一方で、水盤内の温海水と冷却管30
内の冷却水との温度差により、水蒸気が膜フレーム36
の膜40を透過して冷却管30の表面に移動する。この
ため、水蒸気は冷却管30の表面で凝縮して水滴(即
ち、淡水)となり、淡水出口部41から排出されて取水
される。
【0036】なお、上述した過程で蒸発が続くと、水盤
内の温海水が減量し、温海水の塩分濃度が上昇する。こ
のため、レベルセンサ62で水位を検出し、所定の水位
に達した時点で(例えば、水盤内の水位が初期の1/3
になれば塩分濃度は初期の3倍になるので、この時点
で)、制御盤66から三方弁60に流路切換信号が出力
されて濃縮海水が温海水出口部22から排出される。な
お、排出された濃縮海水は、図示しない造塩装置等に送
り込まれ淡水と塩とに分離される。次に、レベルセンサ
62が水位0の信号を制御盤66に送り、制御盤66か
ら三方弁46に流路切換信号が出力されて再び海水取水
部42から海水が取水されて水盤内へ補充される。
【0037】このように本実施例では、ベイズン型を利
用して採光体24によって温海水の一部を蒸発させて淡
水を得るだけでなく、パーベーパイレーション(PV)
膜を利用して温海水と冷却水との温度差によって淡水を
得ることができるので、造水効率を倍加させることがで
きる。
【0038】しかも、本実施例によれば、海水淡水化装
置10自体がコンパクトでユニット化されているため、
現場施工作業が殆ど不要になる。この点、従来構造では
造水効率が低いことから、これを補うべく広域面積の海
水淡水化装置を設置する必要があり、基礎造り等にも多
大な現場施工作業が必要になるが、本実施例によれば造
水効率も良くユニット化されているため、極めて現場施
工作業が少なくなる。
【0039】さらに、本実施例によれば、メカニカルな
構成であるため、高圧管理等のメンテナンス要員が不要
となる。このため、メンテナンス性に優れている。従っ
て、ライフライン設備が不十分な地域において特に功を
奏す。
【0040】また、本実施例によれば、水盤内の温海水
を循環パイプラインであるパイプラインBによって循環
させているので、温海水の余熱を再利用することができ
る。このため、太陽電池の電力消費量を抑えることがで
き、省エネルギー化を図ることができる。
【0041】さらに、本実施例によれば、膜40の直下
に網状のセパレータ39を配設しているため、膜40に
温海水の重量がかかってたるむのを阻止することがで
き、膜40と冷却管30の上端面との間隔を均一にする
ことができる。
【0042】なお、本実施例では、採光体24によって
太陽光を採光して水盤内の海水を温海水としたが、より
効率を高めるべく、収容上部16の側面、収容下部18
の側面及び底面、膜フレーム36のフレーム38の表面
等を黒色化してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る海水
淡水化装置は、造水効率を向上させることができるとい
う優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る海水淡水化装置の縦断面構造を
制御システムと共に示す構成図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の3−3線断面図である。
【図4】膜フレームの平面図である。
【図5】従来構造に係る海水淡水化装置の全体構成を示
す全体構成図である。
【符号の説明】
10 海水淡水化装置 16 収容上部(水盤、第1海水淡水化手段) 18 収容上部(水盤、第1海水淡水化手段) 24 採光体(第1海水淡水化手段) 26 補集水受(第1集水部、第1海水淡水化手段) 28 淡水出口部(第1取水手段、第1海水淡水化手
段) 30 冷却管(冷海水送給手段、第2集水部、第2海
水淡水化手段) 40 膜(疎水性多孔質膜、第2海水淡水化手段) 41 淡水出口部(第2取水手段、第2海水淡水化手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−92873(JP,A) 実開 昭54−105046(JP,U) 実開 昭56−34597(JP,U) 実公 昭50−190(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/02 - 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 採光された太陽光を熱源として水盤内に
    貯水された海水を温海水にすると共に水蒸気を生成さ
    せ、生成水蒸気を凝縮することにより生じた水滴を集取
    水する第1海水淡水化手段と、 水盤の底面に疎水性多孔質膜を配置すると共に更にその
    下方に冷海水を送給する冷海水送給手段を設け、温海水
    と冷海水との温度差により冷海水送給手段の表面に凝縮
    して生じた水滴を集取水する第2海水淡水化手段と、 を有することを特徴とする海水淡水化装置。
  2. 【請求項2】 傾斜状態で配置され太陽光を採光する採
    光体と、この採光体の下方に配置され採光された太陽光
    によって加熱された温海水を貯水すると共に水蒸気を生
    成させる水盤と、この水盤で生成された水蒸気が採光体
    の表面で凝縮することにより生じた水滴を集水する第1
    集水部と、この第1集水部に集水された淡水を取水する
    第1取水手段と、を含んで構成される第1海水淡水化手
    段と、 水盤の底面に配置された疎水性多孔質膜と、この疎水性
    多孔質膜の下方に配置され冷海水を送給する冷海水送給
    手段と、この冷海水供給手段の表面に凝縮した水滴を集
    水する第2集水部と、この第2集水部に集水された淡水
    を取水する第2取水手段と、を含んで構成される第2海
    水淡水化手段と、 を有することを特徴とする海水淡水化装置。
  3. 【請求項3】 前記第1海水淡水化手段と前記第2海水
    淡水化手段とを、ユニット化した、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の海水淡水
    化装置。
  4. 【請求項4】 前記水盤内に貯水された温海水を循環パ
    イプラインによって循環させた、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の海水淡水化装置。
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