JP3428859B2 - 冷却ファン付き電動機及び冷却ファン - Google Patents

冷却ファン付き電動機及び冷却ファン

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JP3428859B2
JP3428859B2 JP15521697A JP15521697A JP3428859B2 JP 3428859 B2 JP3428859 B2 JP 3428859B2 JP 15521697 A JP15521697 A JP 15521697A JP 15521697 A JP15521697 A JP 15521697A JP 3428859 B2 JP3428859 B2 JP 3428859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却ファン付き電
動機及び冷却ファンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気エネルギを回転動力に変換する電動
機(モータ)では、電気エネルギを回転動力に変換する
際の変換損失として熱が発生する。この熱は、電動機を
構成する各部品を熱膨脹させるため、回転速度や電動機
の寿命等に影響を与える。特にNC旋盤等に用いる電動
機では、回転速度の精度が旋盤の加工精度を大きく左右
する。そこで前述の熱によって電動機の各部の温度が上
昇するのを抑制するために放熱用の冷却ファンを付けた
電動機が広く用いられている。図8は、従来の冷却ファ
ン付き電動機の断面の上側半部だけを示している。な
お、本図は冷却ファン付き電動機を通常の設置状態に置
いて斜めに切断した断面図である。即ち、電動機本体2
01の固定子鉄心204が矩形の輪郭形状を有してお
り、この固定子鉄心204を対角線上に切断した断面図
の上側半部を示したものである。この従来の冷却ファン
付き電動機は、電動機本体201と冷却ファン202と
がダクト203により連結された構造を有している。電
動機本体201の固定子鉄心204には、固定子鉄心2
04を冷却する冷却用気体が通る複数の冷却用貫通孔2
05…が固定子鉄心204の4つの角部に周方向に間隔
をあけて形成されている。冷却ファン202は、複数枚
の羽根206と、複数枚の羽根206が外周部に固定さ
れた羽根固定部材207と、羽根固定部材207を回転
させる駆動用電動機208とを有している。冷却ファン
202の羽根206が回転すると、矢印Fに示すように
冷却用貫通孔205…内を固定子鉄心204側から冷却
ファン202側に向う方向に冷却用気体が流れて固定子
鉄心204が冷却される。この電動機では、駆動用電動
機208のシャフトの軸線方向に冷却用気体を流す軸流
ファンにより冷却ファン202が構成されている。ま
た、本図に示すタイプとは別に駆動用電動機208のシ
ャフトの軸線と直交する径方向に冷却用気体を流すいわ
ゆる遠心ファンを冷却ファンとして取り付けた冷却ファ
ン付き電動機も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図8の従来の電動機で
用いられている軸流ファンは風量は多くなるが風圧が小
さいという特性を有している。また前述の遠心ファン
は、風圧は大きいが風量が少ないという特性を有してい
る。このような特性を有する冷却ファンを用いて電動機
本体201の固定子鉄心204に形成した冷却用貫通孔
205に冷却用気体を通して固定子鉄心204を冷却す
る従来の冷却ファン付き電動機では、騒音を下げること
に限界があった。これは所望の風量と風圧を得るため
に、送風ファンとして小型のものに比べて騒音が大きく
なる大型の(送風能力の高い)冷却ファンを用いる必要
があったためである。また大型の冷却ファンを用いる
と、冷却ファンが大型化した分、特に電動機の軸線方向
の寸法が大きくならざるを得なかった。
【0004】また、従来の冷却ファン付き電動機では、
電動機本体201の矩形の輪郭形状を有する固定子鉄心
204の角部にのみ、冷却用貫通孔205…が形成され
ていた。これは4つの角部の間の中間領域に貫通孔を形
成すると固定子鉄心のヨーク部分すなわち磁気通路部分
に貫通孔を開ける結果となってしまうため、これを避け
るためであった。しかし4つの角部の領域にだけ冷却用
貫通孔205…を形成した場合には、2つの角部の間に
位置する中間領域の温度が高くなり、この温度が特にシ
ャフト側のエンドブラケット209に伝わり電動機が取
り付けられる側の機器の温度を上昇させる原因となって
いた。
【0005】本発明の目的は、冷却ファンの小形化を図
って、しかも冷却ファンの騒音を下げることができる冷
却ファン付き電動機及び冷却ファンを提供することにあ
る。
【0006】本発明の他の目的は、冷却ファン付き電動
機の軸線方向の寸法を短くできる冷却ファン付き電動機
及び冷却ファンを提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、電動機本体の固定子
鉄心の温度上昇を抑制して、電動機が取り付けられる側
の機器の温度上昇を抑制できる冷却ファン付き電動機及
び冷却ファンを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明が改良の対象とす
る冷却ファン付き電動機は、固定子鉄心に冷却用気体が
通る複数の冷却用貫通孔が形成された電動機本体と、電
動機本体の出力軸が突出する端部とは反対側の端部側に
設けられて複数の冷却用貫通孔を通る冷却用気体に圧力
を付与する冷却ファンと、複数の冷却用貫通孔と冷却フ
ァンの通風路とを連結する気体流通路を構成するダクト
とを具備している。そして、冷却ファンは、複数枚の羽
根と、複数枚の羽根が外周部に固定される羽根固定部材
と、羽根固定部材を回転させる駆動用電動機と、複数枚
の羽根の周囲を囲み内部に通風路を形成するケーシング
と、駆動用電動機とケーシングとを結合する複数本のウ
エブとを備えている。
【0009】本発明では、冷却ファンとして、吸引した
気体を駆動用電動機の出力軸の軸線方向と径方向の間の
斜め方向に積極的に吐出するように構成された斜流ファ
ンを用いる。より具体的には、複数枚の羽根と、回転子
に固定されて複数枚の羽根が環状の外周部に固定される
羽根固定部材と、回転子を回転させる駆動用電動機と、
複数枚の羽根の周囲を囲み内部に通風路を形成する筒状
のケーシングと、駆動用電動機とケーシングとを結合す
る複数本のウエブとを備え、羽根固定部材の外周部(ま
たは外周面)が吸引側から吐出側に向かって径寸法が大
きくなるように傾斜した形状を有し、吸引した気体を駆
動用電動機の出力軸の軸線方向と径方向の間の斜め方向
に積極的に吐出するように複数枚の羽根を外周部に固定
したものである。
【0010】従来の冷却ファンとして用いていた軸流フ
ァン及び遠心ファンで所望の風量と風圧を得るために
は、冷却ファンとして騒音の大きい大型の(冷却能力の
高い)ものを用いる必要があった。所望の風量と風圧を
小形の冷却ファンにより得ることができれば、冷却ファ
ン自体から発生する騒音は低減できる。また冷却ファン
を小形化できれば、その分だけ電動機の軸方向寸法も小
さくできる。そこで発明者は、従来の常識にこだわら
ず、電動機の冷却用としては従来用いられていない他の
冷却ファンを用いて騒音を低減できないか研究した。そ
の結果発見したのが、斜流ファンである。斜流ファン
は、軸流ファンと遠心ファンの中間の特性を有するもの
である。そして、従来用いている軸流ファンや遠心ファ
ンよりも小形の斜流ファンで、所望の風量及び風圧を得
ることができる。その結果、斜流ファンを冷却ファンと
して用いると従来よりも騒音を低下させることができる
のである。
【0011】電動機の冷却に用いる斜流ファンとして、
どのような斜流ファンを用いればよいかを発明者が鋭意
研究した結果、少なくとも次の2点の要件を満たす斜流
ファンを用いることがよいことが分かった。
【0012】(1)駆動用電動機の出力軸の軸線との間
の傾斜角度が、30°〜45°の角度になるように羽根
固定部材の外周部の外周面が傾斜していること。
【0013】(2)ケーシングの内壁部が、羽根固定部
材の外周部が傾斜する方向と同じ方向に傾斜し且つ軸線
との間の傾斜角度が軸線と羽根固定部材の外周部の外周
面との傾斜角度よりも小さくなるように傾斜しているこ
と。
【0014】固定部材の外周部の傾斜角度が30°を下
回ると前述の軸流ファンに特性が近くなり、またこの傾
斜角度が45°を上回ると遠心ファンに特性が近くなっ
て、小形の斜流ファンで、所望の風量及び風圧を得るこ
とが難しくなるのである。
【0015】前述の角度範囲において、更に好ましい角
度を探求した結果、羽根固定部材の外周部の外周面と駆
動用電動機の出力軸の軸線との間の傾斜角度が35°±
3.5°の角度になるように、羽根固定部材の外周部の
外周面を傾斜させるのが好ましいことが分かった。この
角度範囲内であれば、斜流ファンをあまり大型化せずに
所望の風量と風圧を得ることができる。なおこれより好
ましい角度範囲を外れて、前述の広い角度範囲内に入る
斜流ファンでも、軸流ファンや遠心ファンを用いる場合
よりも、騒音を低減することができて、寸法を小さくで
きるが、前述のより好ましい角度範囲を有する斜流ファ
ンと比べると、冷却能力及び騒音特性は低下する。
【0016】複数枚の羽根の羽根固定部材への取付角度
は、羽根の形状に応じて任意に定めることができる。し
かしながら、複数枚の羽根が7枚の場合は、この角度を
次のように定めると、より好ましい冷却能力及び騒音特
性を得ることができる。すなわち複数枚の羽根を、それ
ぞれ、羽根固定部材に取り付けられる取付辺部の吸引側
に位置する一方の端部と吐出側に位置する他方の端部と
を結ぶ仮想連結線と、駆動用電動機の出力軸の軸線及び
取付辺部の一方の端部を面内に含む仮想面が羽根固定部
材の外周面と交わって外周面に形成される仮想交線との
間の角度が50°±2.5°になるように羽根固定部材
に取付けるのである。このようにすると、風量を最大に
近い値にして騒音を最小に近い値にできる。
【0017】なおダクトの内部には複数枚の静翼を配置
するのが好ましい。冷却ファンの吸引側または吐出側に
複数枚の静翼を設けると、冷却ファンの吸引側または冷
却側で渦流が発生するのを抑制して騒音が低下する。こ
のような静翼は従来冷却ファンに設けられているのが一
般的である。本発明では、この静翼をダクトの内部に配
置したので、冷却ファンに静翼を設けた場合と比べて、
冷却ファンの軸線方向の寸法を短くできる。その結果冷
却ファン付き電動機の軸線方向の寸法を短くできる利点
がある。
【0018】冷却ファン付き電動機が、出力軸を支持す
るベアリングが固定された一対のエンドブラケットが固
定子鉄心の両端に固定され、固定子鉄心に冷却用気体が
通る複数の冷却用貫通孔が形成され、且つ出力軸が突出
する一方のエンドブラケットと反対側に位置する他方の
エンドブラケットの外側に出力軸の回転を検出する回転
検出器が配置されている電動機本体と、電動機本体の回
転検出器の外側に設けられて複数の冷却用貫通孔を通し
て冷却用気体を吸引する冷却ファンと、他方のエンドブ
ラケット及び回転検出器の外面との間に複数の冷却用貫
通孔と冷却ファンの通風路とを連結する気体流通路を構
成するダクトとを具備している場合であれば、複数枚の
静翼は、他方のエンドブラケット及び回転検出器の外面
との間に僅かな間隙を開けるようにしてダクトの内壁部
に固定するのが好ましい。
【0019】ダクトに設ける複数の静翼は、できるだけ
ダクト内に形成される気体流通路を周方向に複数分割す
るように設けるのが好ましい。そのためには、ダクトの
内壁部とエンドブラケット及び回転検出器の外面とに静
翼の両端が固定または接触しているいるのが理想的であ
る。しかしながらダクト、エンドブラケット、回転検出
器のカバーの加工精度を高めておかなければ、静翼が邪
魔になって、組み立てがうまくいかない。そこで本発明
では、エンドブラケットと回転検出器のカバーの両方と
対向するダクトの内壁部に静翼を固定するとともに、静
翼とエンドブラケット及び回転検出器の外面との間に僅
かな間隙を開けるようにした。このようにすると静翼を
できるだけ大きくした場合でも、静翼が組み立ての障害
になることがなくなり、その結果各部の加工精度も高い
ものとする必要がなくなる。
【0020】従来の固定子鉄心では、それぞれ4つの角
部に冷却用貫通孔を構成する複数の貫通孔が形成される
貫通孔形成領域を有する鋼板を複数枚積層されて構成し
ている。しかしこの鋼板には2つの貫通孔形成領域の間
に位置する中間領域に更に冷却用貫通孔を構成する複数
の貫通孔が形成するのが好ましい。このようにすれば、
中間領域の温度上昇を抑制することができ、電動機が取
り付けられる側の機器の温度上昇を大幅に抑制できる。
【0021】本発明の冷却ファン付き電動機に用いる冷
却ファンは、固定子鉄心に冷却用気体が通る複数の冷却
用貫通孔が形成された電動機本体の出力軸が突出する端
部とは反対側の端部側に設けられて複数の冷却用貫通孔
を通る冷却用気体に圧力を付与する冷却ファンであり、
複数枚の羽根と、複数枚の羽根が外周部に固定される羽
根固定部材と、羽根固定部材を回転させる駆動用電動機
と、複数枚の羽根の周囲を囲み内部に通風路を形成する
ケーシングと、駆動用電動機と前記ケーシングとを結合
する複数本のウエブとを備えている。そして羽根固定部
材の外周部の外周面は吸引側から吐出側に向かって径寸
法が大きくなるように傾斜した形状を有しており、吸引
した気体を駆動用電動機の出力軸の軸線方向と径方向の
間の斜め方向に積極的に吐出するように複数枚の羽根が
外周部に固定されている。そして好ましくは、羽根固定
部材の外周部は、駆動用電動機の出力軸の軸線との間の
傾斜角度が35°±3.5°の角度になるように傾斜し
ており、ケーシングの内壁部は羽根固定部材の外周部の
外周面が傾斜する方向と同じ方向に傾斜し且つ軸線との
間の傾斜角度が前記外周面の傾斜角度よりも小さくなる
ように傾斜しているものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は冷却ファン付きの誘
導電動機に本発明を適用した場合の実施の形態の一例の
半部断面図である。図1は、図8の従来例と同様にして
断面にした電動機の上側半部断面図である。この電動機
は、電動機本体1と、ダクト3と、ダクト3により電動
機本体1と連結される冷却ファン5とを有している。
【0023】電動機本体1は、出力軸を構成するシャフ
ト7と、シャフト7に固定されるロータ9と、ステータ
11と、一対のエンドブラケット13,15と、回転検
出器17とを有している。シャフト7は、径寸法が異な
る4つのシャフト部分7a〜7dにより構成されてお
り、シャフト部分7aが出力部を構成する。そしてシャ
フト部分7b及び7dにそれぞれ取り付けられたベアリ
ング19,21により、シャフト7は、一対のエンドブ
ラケット13,15に回転自在に支持されている。シャ
フト部分7b,7dの間に位置する径寸法の最も大きい
シャフト部分7cの外周にはロータ9が固定されてい
る。このロータ9はカゴ形ロータである。
【0024】ステータ11は、固定子鉄心11aに巻線
11bが巻装されて構成されている。固定子鉄心11a
は、図1のII−II線からみた固定子鉄心11aを示す断
面図である図2に示すように、円形の内部孔11kを有
する輪郭形状が8角形の筒形を有しており、その両端に
はシャフト7の軸線方向両端を支持するベアリング1
9,21が固定された一対のエンドブラケット13,1
5が固定されている。図2は、固定子鉄心11aを示す
断面図であると共に固定子鉄心11aを形成する複数枚
の珪素鋼板の形状を示している。この固定子鉄心11a
は、複数枚の珪素鋼板がシャフト7の軸線方向に積層さ
れて構成されている。
【0025】固定子鉄心11aを構成する複数枚の珪素
鋼板は、図2に示すように、8角形の輪郭形状を形成す
る8つの辺部を外周部に有している。具体的には、4つ
の長辺部11c…と、隣り合う長辺部11c,11cの
間に位置する4つの短辺部11d…を有している。別の
言い方をすると、短辺部11d…が4つの長辺部11c
…を連結する角部を形成している。複数枚の珪素鋼板
は、それぞれ4つの角部(短辺部11d…に対応する部
分)に隣接して、貫通孔形成領域12a…をそれぞれ有
しており、またこれらの貫通孔形成領域の間(長辺部1
1c…に対応する部分)に中間領域12b…をそれぞれ
有している。そして、貫通孔形成領域12a…及び中間
領域12b…の径方向内側に環状のヨーク部分を有して
いる。そして、ヨーク部分の内側には、固定子巻線11
bを構成する巻線導体が挿入される複数のスロット11
gが周方向に間隔をあけて形成されている。なお、図2
では、複数のスロット11gの一部が描かれており、他
のスロット11gは省略されている。
【0026】貫通孔形成領域12a…には、固定子鉄心
11aに冷却用気体を通す冷却用貫通孔を構成する5つ
の角部貫通孔11e1 〜11e5 が短辺部11d…に
沿うように並んでそれぞれ形成されている。両端部に位
置する角部貫通孔11e1,11e5 は、角部に丸み
を帯びた三角形の形状を有している。そして角部貫通孔
11e1 ,11e5 に挟まれて配置された角部貫通孔
11e2 〜11e4 は、径方向に長手方向を有し且つ
角部に丸みを帯びた長方形の形状を有している。2つの
貫通孔形成領域12aの間の中間領域12b…にも固定
子鉄心11aに冷却用気体を通す冷却用貫通孔を構成す
る4つの中間部貫通孔11f1 〜11f4 が長辺部1
1c…に沿うように並んでそれぞれ形成されている。両
端部に位置する中間部貫通孔11f1 ,11f4 は、
角部に丸みを帯びた矩形の形状を有している。両側の中
間部貫通孔11f1 ,11f4 に挟まれて配置された
中間部貫通孔11f2 ,11f3 は、角部に丸みを帯
びた三角形の形状を有している。角部貫通孔11e1
〜11e5 及び中間部貫通孔11f1 〜11f4
は、ヨーク部分の磁気抵抗を小さくしないようにその形
状及び寸法が設定されている。
【0027】複数枚の珪素鋼板が積層されることによ
り、各鋼板に形成した角部貫通孔11e1 〜11e5
により固定子鉄心11aの各角部にそれぞれ複数の冷却
用貫通孔11i…が形成され、また各後半の中間部貫通
孔11f1 〜11f4 によって、従来の固定子鉄心で
はなかった中間部の複数の冷却用貫通孔11j…が形成
される。なお図1には、角部に位置する冷却用貫通孔1
1iのみが示されている。
【0028】冷却用貫通孔11i…及び冷却用貫通孔1
1j…には、冷却ファン5の羽根37が回転することに
より、固定子鉄心11aを冷却する冷却用気体が矢印A
に示す方向に流れる。冷却用貫通孔11i…及び冷却用
貫通孔11j…のシャフト7が突出する側(モータの出
力を取り出すシャフト部分7a側)には、冷却用気体を
吸引口(11i1 )が形成されている(図1には、冷
却用貫通孔11iの吸引口11i1 のみを示す)。本
実施例の電動機によれば、固定子鉄心11aの角部間に
位置する冷却用貫通孔11j…を設けることにより、こ
のような冷却用貫通孔を設けない同タイプの従来の電動
機に比べてエンドブラケット13の温度を5度程度下げ
られることが確認できた。
【0029】シャフト7が突出する側(モータの出力を
取り出すシャフト部分7a側)に位置する一方のエンド
ブラケット13とは反対側に位置する他方のエンドブラ
ケット15の外側には、シャフト7の回転を検出する回
転検出器17が配置されている。回転検出器17は、例
えば光学式のエンコーダにより構成されている。回転検
出器17は、シャフト7と連結される検出器本体17a
と検出器本体17aを保護するカバー部材17bとを有
している。カバー部材17bは、いわゆるカップ形状を
有しており、ダクト3と対向する筒状の傾斜部17cを
有している。傾斜部17cの端部は、エンドブラケット
15の端部に連結されている。エンドブラケット15及
びカバー部材17bの傾斜部17cのダクト3と対向す
る面は、固定子鉄心11a側から冷却ファン5側に向っ
てシャフト7の軸線に近付くようになだらかに傾斜する
面を形成している。
【0030】ダクト3は、エンドブラケット15及び回
転検出器17のカバー部材17bとの間に気体流通路2
3を形成する筒形形状を有している。気体流通路23
は、冷却用貫通孔11i…及び冷却用貫通孔11j…と
後述する冷却ファン5の通風路59とを連通する。ダク
ト3は、断面形状の輪郭が角型になった角形状筒部3a
と、角形状筒部3aに連続して端部に向かうにしたがっ
て径寸法が小さくなった縮径筒部3bとから構成されて
いる。角形状筒部3aは、端部が固定子鉄心11aに溶
接またはねじ止めによって連結されている。また縮径筒
部3bは、カバー部材17bと対向し、固定子鉄心11
a側から冷却ファン5側に向って径寸法が小さくなるよ
うに外面が傾斜している。この縮径筒部3bの端部は、
冷却ファン5のケーシング29に連結されている。
【0031】ダクト3,エンドブラケット15及びカバ
ー部材17bは、気体流通路23が固定子鉄心11a側
から冷却ファン5側に向ってシャフト7の軸線に近付く
と共にその断面積が大きくなるように寸法及び形状が定
められている。ダクト3の縮径筒部3bの内部には気体
流通路23を周方向に複数分割する複数枚(20枚)の
静翼25…が配置されている。静翼25は、矩形に近い
形状を有しており、エンドブラケット15及びカバー部
材17bの外面との間に僅かな間隙を開けるようにして
ダクト3の内壁部に固定されている。
【0032】冷却ファン5は、図3〜図5に詳細に示す
ように、ファン本体27とケーシング29とが複数本の
ウエブ31…により結合された構造を有している。な
お、図3は、図1に示す冷却ファン5の拡大断面であ
り、図4は、図1のダクト3側から見たファン本体27
の羽根37…を取り付けた羽根固定部材35の平面図で
あり、図5は、図1に向って右側(吐出口55側)から
見た冷却ファン5の平面図である。ここで、図4及び図
5は、いずれも上側半部だけでなく、上下全体を描いて
いる。また図5は、上側半部が枠体53に取り付けられ
たフィンガード57を取り除いて見た冷却ファン5の平
面図であり、下側半部が枠体53に取り付けられたフィ
ンガード57を含む平面図である。
【0033】図3に示すようにファン本体27は、駆動
用電動機33と、羽根固定部材35と、羽根固定部材3
5に固定された複数枚の羽根37…とを有している。駆
動用電動機33は、公知の誘導電動機により構成されて
おり、シャフト(出力軸)39と、シャフト39に固定
された環状のフライホイール43と、フライホイール4
3に固定されたロータ41と、モータブラケット45
と、モータブラケット45に固定されたステータ47と
を有している。シャフト39は、電動機本体1のシャフ
ト7と軸線を共有するように配置されており、ベアリン
グ49,51によってモータブラケット45に回転自在
に支持されている。
【0034】ロータ41は、電動機本体1のロータと同
様にカゴ形ロータである。なお、本実施の形態では駆動
用電動機33として誘導電動機を用いたが、永久磁石を
用いるタイプ等のブラシレス直流電動機を駆動用電動機
33として用いても構わない。モータブラケット45
は、内側筒状壁部45a,中間筒状壁部45b及び外側
筒状壁部45cとが連結壁部45dにより連結された構
造を有している。内側筒状壁部45aはベアリングホル
ダを構成しており、内部にシャフト39を回転自在に支
持するベアリング49,51が取り付けられている。中
間筒状壁部45bの端部には、フライホイール43の羽
根固定部材取付部43bの筒状の端部43b1 と間隔
をあけて該端部43b1 を内部に収容する断面がコの
字状の環状凹部45b1 が形成されている。筒状の端
部43b1 と環状の凹部45b1 との遊嵌によりラビ
リンス構造が形成されている。外側筒状壁部45cは、
その端部が羽根固定部材35の筒状端部35cに沿って
該筒状端部35cとの間に僅かな間隔を形成するように
配置されている。外側筒状壁部45cの外周部には複数
本(この例では4本)のウエブ31…がモータブラケッ
ト45と一体に成形されている。またこれらのウエブ3
1…は、図5に詳細に示すようにケーシング29と連結
される環状の枠体53と一体に成形されている。これに
より、モータブラケット45は、ウエブ31…を介して
枠体53に支持される。枠体53とモータブラケット4
5との間の開口部は、固定子鉄心11aを冷却する冷却
用気体が吐出する吐出口55を構成している。そして、
枠体53には、吐出口55の外側に配置されるフィンガ
ード57が取り付けられている。モータブラケット45
の内側筒状壁部45aと中間筒状壁部45bと連結筒状
壁部45dとに囲まれた空間には、ステータ47が配置
されている。ステータ47は、固定子鉄心47aに巻線
47bが巻装されて構成されている。
【0035】シャフト39のベアリング49の外側端部
(電動機本体1側の端部)には、環状のフライホイール
43が固定されている。フライホイール43は、シャフ
ト39が取り付けられる基部43aと羽根固定部材取付
部43bとが連結部43cにより連結された構造を有し
ている。羽根固定部材取付部43bは、ステータ47側
に向かって開口する環状の凹部を有している。そしてこ
の環状の凹部の内部には、ステータ47の巻線47bの
一方の巻線部分が、羽根固定部材取付部43bの内壁面
との間に所定の間隔をあけるように配置されている。羽
根固定部材取付部43bの径方向外側端部には、羽根固
定部材35の取付用円板部35aが固定されている。
【0036】羽根固定部材35は、フライホイール43
の軸線方向の一方の端部にネジまたは溶接により固定さ
れる環状の取付用円板部35aと、外周部または外周面
に7枚の羽根37…が固定される筒状の羽根固定部35
bと、モータブラケット45の外側壁部45cと僅かな
間隔を隔てて対向する筒状端部35cとを備えて一体に
成形されている。取付用円板部35aは、駆動用電動機
33のシャフト39の径方向に延びており、筒状端部3
5cは、駆動用電動機33のシャフト39の軸線方向に
延びている。羽根固定部35bの外周部は、冷却用気体
の吸引側(吸引口11i1 側)から吐出側(吐出口5
5側)に向かって径寸法が大きくなるように傾斜した筒
状またはラッパ状の形状を有している。具体的には、羽
根固定部35bの外周面は、駆動用電動機33のシャフ
ト39の軸線と外周面との間の傾斜角度θ1 が、35°
±2°の角度範囲に入るように傾斜している。なお、駆
動用電動機33のシャフト39と電動機本体1のシャフ
ト7とは軸線を共有するので、羽根固定部35bの外周
面は、電動機本体1のシャフト7の軸線に対しても35
°±2°の角度で傾斜していることになる。
【0037】羽根固定部35bの外周面と、シャフト3
9の軸線との間の傾斜角度θ1は、30°〜45°の範
囲内に設定するのが好ましい。この傾斜角度にすると、
冷却ファン5は電動機の固定子鉄心11aを冷却するの
に好適な特性を有する斜流ファンとなる。羽根37の回
転により固定子鉄心11aに形成した複数の冷却用貫通
孔の吸引口11i1 から吸引した冷却用気体は、冷却
ファンの吐出口55に向かって駆動用電動機33のシャ
フト39の軸線方向と径方向の間の斜め方向に積極的に
吐出される。7枚の羽根37は、図4に示すように、そ
れぞれ帯状の金属板を羽根固定部35bの外周面に添わ
せ、その基部(取付辺部)が羽根固定部35bの外周面
に溶接されて、羽根固定部35bの外周部に固定されて
いる。なお、本実施の形態では、羽根37を羽根固定部
材35に溶接したが、他の手段で羽根37と羽根固定部
材35とを固定してもよい。また、羽根37を合成樹脂
等により形成し、羽根固定部材35と一体に成形しても
構わない。そして各羽根37は、羽根37の羽根固定部
35への取付辺部37aの反対側の辺部37bがケーシ
ング29の内壁とほぼ平行になるような形状を有してい
る。
【0038】各羽根37の取付状態について説明する。
各羽根37の取付辺部37aは、冷却ファン3の吸引側
に位置する一方の端部37cと、冷却ファン3の吐出側
に位置する他方の端部37dとを有している。この2つ
の端部37c及び端部37dを結ぶ仮想連結線をL1と
して図4に示す。そして駆動用電動機33のシャフト3
9の軸線と羽根37の取付辺部37aの一方の端部37
cとを面内に含む仮想面と羽根固定部35bの外周面と
が交わってこの外周面上に形成される仮想交線(冷却用
気体が流れる方向に延びる線)L2と前述の仮想連結線
L1との間の角度θ3 が、50°±2.5°の範囲にな
るように各羽根37は、羽根固定部35に取付けられて
いる。この例では、角度θ3 は、ほぼ50°である。こ
のような取付構造を採用すると、角度θ3 が50°±
2.5°の範囲において、風量は最大に近い値となり、
また騒音は最小に近い値となる。この範囲を外れると、
風量は少なくなり、また騒音は増大する。なお、図4は
立体を平面に直した図であるため、図面上で表すθ3 の
角度は実際の角度とは異なっている。
【0039】ケーシング29は、枠体側取付部(フラン
ジ部)29aと、通風路形成部29bと、ダクト側取付
部(フランジ部)29cとを備えて構成されている。枠
体側取付部29a及びダクト側取付部29cは、いずれ
も環状の円板形状を有していて、駆動用電動機29のシ
ャフト39の径方向に延びており、それぞれ枠体53及
びダクト3にネジ止めされる。したがってこれらの部材
には、ネジが貫通する複数の貫通孔が周方向に間隔をあ
けて形成されている。通風路形成部29bは、羽根固定
部材35の羽根固定部35bとの間に環状の通風路59
を形成する筒状の形状を有している。通風路形成部29
bの内壁部は、羽根固定部35bの外周部が傾斜する方
向と同じ方向に傾斜している。すなわち通風路形成部2
9bは、ダクト側取付部29cから枠体側取付部29a
に向かうに従って径が大きくなるように拡径している。
通風路形成部29bの内壁部と駆動用電動機33のシャ
フト39の軸線との間の傾斜角度θ2 は、羽根固定部3
5bの外周部の傾斜角度θ1 よりも小さくなるように傾
斜している。本例では、この角度θ2 は25°になって
いる。
【0040】図6は、本実施の形態の冷却ファンとして
用いた斜流ファンとこの斜流ファンとほぼ同じ形状寸法
の軸流ファン及び遠心ファンの風量と風圧との関係を概
略的に示す図である。本図において、A〜Cは負荷曲線
を示している。本図より、軸流ファンは風量は多くなる
が風圧が小さいのが分る。また遠心ファンは、風圧は大
きいが風量は少ないのが分る。これに対して斜流ファン
は、軸流ファンと遠心ファンの中間の特性を有している
のが分る。その結果、負荷曲線A〜Cのいずれの交点に
おいても、斜流ファンは、軸流ファン及び遠心ファンに
比べて風量及び風圧が大きいのが分る。
【0041】図7は、本発明の他の実施の形態の冷却フ
ァン付き電動機の半部断面図を示している。本図におい
て、図1と同様の部分には、図1に用いた符号に100
を加えた符号を付して、その説明を省略する。本図に示
す実施の形態では、図1に示す矢印Aとは逆に固定子鉄
111aを冷却する冷却用気体が矢印Bに示すように
冷却ファン105側から固定子鉄心111a側に流れる
構造を有している。即ち、本図に示す実施の形態では、
図1に示す吸引口に相当する部分が吐出口111i1
を構成し、図1に示す吐出口に相当する部分が吸引口1
55を構成している。このように構成するには、フィン
ガード157を取り外した冷却ファン105を反転して
ダクト103に取り付け、ケーシング129及び羽根固
定部材135をダクト103の縮径筒部103bと同じ
方向に傾斜させればよい。そして、枠体153をダクト
103にネジ止めし、フィンガード取付部129c(図
3のダクト側取付部29cに相当する部分)にフィンガ
ード157を取り付ける。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、斜流ファンを用いるこ
とにより、従来用いていた軸流ファンや遠心ファンより
も小形の斜流ファンで、所望の風量及び風圧を得ること
ができる。その結果、冷却ファンの小形化を図って、冷
却ファン付き電動機の軸線方向の寸法を小さくすること
ができると共に騒音を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の冷却ファン付き電動機
の一例の半部断面図である。
【図2】 図1のII−II線からみた固定子鉄心11aの
断面図である。
【図3】 図1に示す冷却ファンの部分拡大断面図であ
る。
【図4】 図1のダクト側から見た羽根…を取り付けた
羽根固定部材の平面図である。
【図5】 図1に向って右側から見た冷却ファンの平面
図である。
【図6】 本実施の形態の冷却ファンとして用いた斜流
ファンと、従来用いられていた軸流ファン及び遠心ファ
ンの風量と風圧との関係を示す図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態の冷却ファン付き電
動機の半部断面図である。
【図8】 従来の冷却ファン付き電動機の半部断面図で
ある。
【符号の説明】
1 電動機本体 3 ダクト 5 冷却ファン 7 シャフト(出力軸) 11a 固定子鉄心 11e1 〜11e5 角部貫通孔 11f1 〜11f4 中間部貫通孔 11i… 冷却用貫通孔 11j… 冷却用貫通孔 13,15 エンドブラケット 17 回転検出器 29 ケーシング 31… ウエブ 33 駆動用電動機 35 羽根固定部材 37… 羽根 39 シャフト(出力軸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜読 英雄 東京都豊島区北大塚一丁目十五番一号 山洋電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−245913(JP,A) 特開 平9−154256(JP,A) 特開 平7−119685(JP,A) 特開 平7−245915(JP,A) 特開 昭55−160952(JP,A) 特開 昭55−51995(JP,A) 特開 昭63−310340(JP,A) 実開 昭63−202154(JP,U) 実開 昭64−11397(JP,U) 実開 昭63−48365(JP,U) 実開 昭59−78848(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 9/00 - 9/28 H02K 1/20 F04D 17/00 - 23/00 F04D 29/18 - 29/70

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子鉄心に冷却用気体が通る複数の冷
    却用貫通孔が形成された電動機本体と、前記電動機本体
    の出力軸が突出する端部とは反対側の端部側に設けられ
    て前記複数の冷却用貫通孔を通る前記冷却用気体に圧力
    を付与する冷却ファンと、前記複数の冷却用貫通孔と前
    記冷却ファンの通風路とを連結する気体流通路を構成す
    るダクトとを具備し、 前記冷却ファンが、複数枚の羽根と、前記複数枚の羽根
    が外周部に固定される羽根固定部材と、前記羽根固定部
    材を回転させる駆動用電動機と、前記複数枚の羽根の周
    囲を囲み内部に前記通風路を形成するケーシングと、前
    記駆動用電動機と前記ケーシングとを結合する複数本の
    ウエブとを備えている冷却ファン付き電動機であって、 前記冷却ファンとして、吸引した気体を前記駆動用電動
    機の出力軸の軸線方向と径方向の間の斜め方向に積極的
    に吐出するように構成された斜流ファンが用いられ 前記羽根固定部材の前記外周部は、前記駆動用電動機の
    前記出力軸の軸線との間の傾斜角度が30°〜45°の
    角度になるように傾斜しており、 前記ケーシングの内壁部は前記外周部の外周面が傾斜す
    る方向と同じ方向に傾斜し且つ前記軸線との間の傾斜角
    度が前記外周面の前記傾斜角度よりも小さくなるように
    傾斜していることを特徴とする冷却ファン付き電動機。
  2. 【請求項2】 出力軸を支持するベアリングが固定され
    た一対のエンドブラケットが固定子鉄心の両端に固定さ
    れ、前記固定子鉄心に冷却用気体が通る複数の冷却用貫
    通孔が形成され、且つ前記出力軸が突出する一方の前記
    エンドブラケットと反対側に位置する他方の前記エンド
    ブラケットの外側に前記出力軸の回転を検出する回転検
    出器が配置されている電動機本体と、 前記電動機本体の前記回転検出器の外側に設けられて前
    記複数の冷却用貫通孔を通して前記冷却用気体を吸引す
    る冷却ファンと、 前記他方のエンドブラケット及び前記回転検出器の外面
    との間に前記複数の冷 却用貫通孔と前記冷却ファンの通
    風路とを連結する気体流通路を構成するダクトとを具備
    し、 前記冷却ファンが、複数枚の羽根と、回転子に固定され
    て前記複数枚の羽根が環状の外周部に固定される羽根固
    定部材と、前記回転子を回転させる駆動用電動機と、前
    記複数枚の羽根の周囲を囲み内部に前記通風路を形成す
    る筒状のケーシングと、前記駆動用電動機と前記ケーシ
    ングとを結合する複数本のウエブとを備えている冷却フ
    ァン付き電動機であって、 前記冷却ファンとして、前記羽根固定部材の前記外周部
    の外周面は吸引側から吐出側に向かって径寸法が大きく
    なるように傾斜した形状を有し、吸引した気体を前記駆
    動用電動機の前記出力軸の軸線方向と径方向の間の斜め
    方向に積極的に吐出するように前記複数枚の羽根が前記
    外周部に固定されている斜流ファンが用いられており、 前記羽根固定部材の前記外周部の前記外周面は、前記駆
    動用電動機の前記出力軸の軸線との間の傾斜角度が30
    °〜45°の角度になるように傾斜しており、 前記ケーシングの内壁部は前記外周面が傾斜する方向と
    同じ方向に傾斜し且つ前記軸線との間の傾斜角度が前記
    外周面の前記傾斜角度よりも小さくなるように傾斜して
    いることを特徴とする冷却ファン付き電動機。
  3. 【請求項3】 前記羽根固定部材の前記外周面は、前記
    駆動用電動機の前記出力軸の軸線との間の傾斜角度が3
    5°±3.5°の角度になるように傾斜していることを
    特徴とする請求項1または2に記載の冷却ファン付き電
    動機。
  4. 【請求項4】 前記複数枚の羽根は、それぞれ、前記羽
    根固定部材に取り付けられる取付辺部の前記吸引側に位
    置する一方の端部と前記吐出側に位置する他方の端部と
    を結ぶ仮想連結線と、前記駆動用電動機の前記出力軸の
    軸線及び前記取付辺部の前記一方の端部を面内に含む仮
    想面が前記羽根固定部材の外周面と交わって前記外周面
    に形成される仮想交線との間の角度が50°±2.5°
    になるように前記羽固定部材に取付けられている7枚の
    羽根からなることを特徴とする請求項3に記載の冷却フ
    ァン付き電動機。
  5. 【請求項5】 前記ダクトの内部には複数枚の静翼が配
    置されている請求項1または2に記載の冷却ファン付き
    電動機。
  6. 【請求項6】 前記複数枚の静翼が、前記他方のエンド
    ブラケット及び前記回転検出器の前記外面との間に僅か
    な間隙を開けるようにして前記ダクトの内壁部に固定さ
    れている請求項5に記載の冷却ファン付き電動機。
  7. 【請求項7】 前記固定子鉄心は、それぞれ4つの角部
    に前記冷却用貫通孔を構成する複数の貫通孔が形成され
    る貫通孔形成領域を有する鋼板が複数枚積層されて構成
    され、 前記鋼板には2つの前記貫通孔形成領域の間に位置する
    中間領域に更に前記冷却用貫通孔を構成する複数の貫通
    孔が形成されている請求項1または2に記載の冷却ファ
    ン付き電動機。
  8. 【請求項8】 固定子鉄心に冷却用気体が通る複数の冷
    却用貫通孔が形成された電動機本体の出力軸が突出する
    端部とは反対側の端部側に設けられて前記複数の冷却用
    貫通孔を通して前記冷却用気体を吸引する冷却ファンで
    あって、 複数枚の羽根と、前記複数枚の羽根が外周部に固定され
    る羽根固定部材と、前記羽根固定部材を回転させる駆動
    用電動機と、前記複数枚の羽根の周囲を囲み内部に前記
    通風路を形成するケーシングと、前記駆動用電動機と前
    記ケーシングとを結合する複数本のウエブとを備え、 前記羽根固定部材の前記外周部の外周面は吸引側から吐
    出側に向かって径寸法が大きくなるように傾斜した形状
    を有し、 吸引した気体を前記駆動用電動機の前記出力軸の軸線方
    向と径方向の間の斜め方向に積極的に吐出するように前
    記複数枚の羽根が前記外周部に固定され、 前記羽根固
    定部材の前記外周部の前記外周面は、前記駆動用電動機
    の前記出力軸の軸線との間の傾斜角度が35°±3.5
    °の角度になるように傾斜しており、 前記ケーシングの内壁部は前記羽根固定部材の前記外周
    面が傾斜する方向と同じ方向に傾斜し且つ前記軸線との
    間の傾斜角度が前記外周部の前記傾斜角度よりも小さく
    なるように傾斜していることを特徴とする記載の冷却フ
    ァン。
  9. 【請求項9】 前記複数枚の羽根は、それぞれ、前記羽
    根固定部材に取り付けられる取付辺部の前記吸引側に位
    置する一方の端部と前記吐出側に位置する他方の端部と
    を結ぶ仮想連結線と、前記駆動用電動機の前記出力軸の
    軸線及び前記取付辺部の前記一方の端部を面内に含む仮
    想面が前記羽根固定部材の外周面と交わ って前記外周面
    に形成される仮想交線との間の角度が50°±2.5°
    になるように前記羽固定部材に取付けられている7枚の
    羽根からなることを特徴とする請求項8に記載の冷却フ
    ァン。
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