JP3426570B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3426570B2
JP3426570B2 JP2000232612A JP2000232612A JP3426570B2 JP 3426570 B2 JP3426570 B2 JP 3426570B2 JP 2000232612 A JP2000232612 A JP 2000232612A JP 2000232612 A JP2000232612 A JP 2000232612A JP 3426570 B2 JP3426570 B2 JP 3426570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置に関し、特に、軽負荷時の消費電力を削減できる降
圧型チョッパ方式のスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】(第1の従来例)第1の従来例に係るス
イッチング電源装置について図面を参照しながら説明す
る。
【0003】図7は入力側と出力側とが電気的に絶縁さ
れた従来のスイッチング電源装置の回路構成を示してい
る。図7に示すスイッチング電源装置において、例え
ば、主入力端子に入力される商用電源からの交流電流
は、ダイオードブリッジ等からなる整流器101により
整流される。続いて、入力コンデンサ102により平滑
化されて直流電圧Vinとなり、電力変換用のトランス1
03に入力される。トランス103は、1次巻線103
a、補助巻線103b及び2次巻線103cを有してお
り、生成された直流電圧Vinが1次巻線103aに入力
される。
【0004】トランス103の1次巻線103aに入力
された直流電圧Vinは、パワーMOSFET等からなる
スイッチング素子104により制御される。このときの
スイッチング素子104のスイッチング動作によって、
トランス103の2次巻線103cに電磁誘導による起
電力が発生する。
【0005】2次巻線103cに発生した起電力による
電流は、2次巻線103cと接続されたダイオード11
0及び出力コンデンサ111により整流され且つ平滑化
されて、出力電圧Voの直流電力として負荷112に供
給される。
【0006】トランス103の補助巻線103bにも起
電力が発生し、補助巻線103bから出力される交流
流は、ダイオード121及びコンデンサ122からなる
補助電源部120により整流され平滑化されて補助電源
電圧Vccが生成される。
【0007】補助電源電圧Vccにより駆動される制御回
路130は、スイッチング素子104のゲートに制御信
号を出力する。ここで、補助電源電圧Vccは、トランス
103の2次巻線103cから負荷112に供給される
出力電圧Voと比例しており、該出力電圧Voを安定さ
せる帰還信号としても用いられる。
【0008】制御回路130は、スイッチング素子10
4に印加するスイッチング信号を出力する発振器131
と、補助電源電圧Vccと基準電圧との差からなる誤差電
圧信号VEAOを出力する誤差増幅器132と、スイッ
チング素子104を流れるドレイン電流IDを検出して
素子電流検出信号VCLを出力するドレイン電流検出回
路133と、誤差電圧信号VEAOと素子電流検出信号
VCLとを比較し、比較結果を出力する比較器134
と、比較信号に基づいてスイッチング信号の出力を制御
するスイッチング信号制御回路135とを有している。
【0009】スイッチング信号制御回路135は、セッ
ト端子に発振器131からのクロック信号CLKを受
け、リセット端子に比較器134の出力信号を受けるR
Sフリップフロップ回路136と、入力端子に発振器1
31からの最大デューティサイクル信号MDCを受け、
他の入力端子にRSフリップフロップ回路136からの
出力信号を受けるNAND回路137と、NAND回路
137の出力信号を受け、これを反転増幅して制御信号
を出力するゲートドライバ138とから構成されてい
る。
【0010】以下、前記のように構成されたスイッチン
グ電源装置の動作を説明する。
【0011】図7において、まず、装置が起動された直
後には、商用電源からの交流電流が整流器101に入力
されると、入力された交流電流が整流器101と入力コ
ンデンサ102とにより、整流及び平滑化されて直流電
圧Vinに変換され、変換された直流電圧Vinはトランス
103の1次巻線103aに印加される。このとき、直
流電圧Vinは、制御回路130に含まれる内部回路電流
供給回路139によっても補助巻線103bに印加さ
れ、補助電源部120のコンデンサ122が充電され
る。
【0012】その後、補助電源部120において、補助
電源電圧Vccが制御回路130の起動電圧にまで達する
と、制御回路130が動作を開始する。これにより、ス
イッチング素子104へのスイッチング動作の制御が開
始されると共に、起動・停止回路140が、内部回路電
流供給回路139を停止する。
【0013】制御回路130は、負荷112に対する出
力電圧Voが所定の電圧値で安定するように、補助電源
電圧Vccに基づいてスイッチング素子104によるスイ
ッチング動作を制御する。具体的には、負荷112に対
する出力電圧Voと補助電源電圧Vccとをトランス10
3の補助巻線103bと2次巻線103cの巻線比に比
例した電圧とすると共に、比較器134に、誤差増幅器
132からの誤差電圧信号VEAOと、ドレイン電流検
出回路133からの素子電流検出信号VCLとを比較
し、両信号VEAO、VCLが互いに等しくなったとき
に、RSフリップフロップ回路136のリセット端子に
ハイレベルの出力信号を出力するようにしている。
【0014】次に、図8のタイミングチャートに示すよ
うに、負荷変動時において、負荷112に対する電流供
給量が減り、負荷供給電流Ioが低下すると、出力電圧
Voが若干上昇する。これ受けて、帰還側の補助電源部
120の補助電源電圧Vccも上昇し、誤差増幅器132
からの誤差電圧信号VEAOが低下する。
【0015】負荷変動時や待機時等の無負荷時及び軽負
荷時のように、誤差電圧信号VEAOが低下した状態
で、誤差電圧信号VEAOと素子電流検出信号VCLと
が等しくなると、比較器134からRSフリップフロッ
プ回路136のリセット端子にリセット信号が出力され
るため、NAND回路137からは、定常負荷時よりも
早いタイミングでスイッチング素子104をオフ状態と
する信号が出力される。その結果、スイッチング素子1
04は、スイッチング動作時におけるオン状態となる時
間が短くなるため、スイッチング素子104を流れるド
レイン電流IDが減少する。
【0016】このように、従来のスイッチング電源装置
の制御回路130は、負荷112に供給される負荷供給
電流Ioに応じて、スイッチング素子104に流れるド
レイン電流IDの大きさを制御することにより、軽負荷
時の消費電力を低減することができる電流モード制御方
式を採っている。
【0017】(第2の従来例) 第2の従来例である特開平10−304658号公報に
は、出力電圧の安定化を図り、電力損失が少ないイッ
チング電源装置が開示されている。この従来例に係るス
イッチング電源装置は、出力電圧の値が上限電圧よりも
上昇したときにはスイッチング素子のオンオフ動作を一
時的に抑止し、出力電圧が下限電圧よりも降下したとき
にはスイッチング素子のオンオフ動作を再開する軽負荷
時開閉制御部が出力側コンデンサと並列に接続された構
成を有している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の従来例に係るスイッチング電源装置は、待機時等の
軽負荷時にはスイッチング素子104に流れるドレイン
電流IDが低減されるものの、ドレイン電流IDを完全
に0にすることができないため、無負荷時でも、ある程
度の電流が流れる。従って、無負荷時においても、スイ
ッチング素子104のスイッチング動作によって電流が
損失するため、負荷が小さくなる程スイッチング素子1
04における電流損失の割合が大きくなる。その結果、
電源の効率が低下して、電源の待機時の省電力化を達成
できないという問題がある。
【0019】また、特開平10−304658号公報に
示されているように、出力側にスイッチング素子のオン
オフ動作を制御する軽負荷時開閉制御部を設ける構成を
採ると、入力側の制御回路と出力側の軽負荷時開閉制御
部とを電気的に完全に絶縁しなければならず、1つの半
導体チップに集積化することができないという問題があ
る。
【0020】本発明は、前記従来の問題を解決し、その
目的は、簡単な構成で軽負荷時のスイッチング損失を減
らすことにより、消費電力を削減してスイッチング電源
装置における電源効率を向上することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1のスイ
ッチング電源装置は、変圧器と、第1の直流電圧を発生
する電圧源に接続された変圧器の1次巻線をスイッチン
グ駆動するスイッチング素子と、変圧器の2次巻線と接
続され、変圧器の2次側出力電圧を整流し且つ平滑化す
ることにより第2の直流電圧を生成して出力する出力電
圧生成回路と、スイッチング素子の動作を制御する制御
回路と、2次側出力電圧と比例する出力電圧を発生する
変圧器の補助巻線と接続され、その出力電圧を整流し且
つ平滑化することにより、制御回路の電源電圧を生成す
る電源電圧生成回路とを備え、制御回路は、スイッチン
グ信号を生成して出力する発振器と、スイッチング素子
を流れる電流を検出し、素子電流検出信号として出力す
る電流検出回路と、電源電圧と基準電圧とを比較して
差電圧信号を出力する誤差増幅器と、素子電流検出信号
と誤差電圧信号とを比較し、比較した比較信号を出力す
る比較器と、入力されるスイッチング信号に応じてセッ
ト状態となり、入力される比較信号に応じてリセット状
態となるフリップフロップ回路を含み、該フリップフロ
ップ回路の出力信号に応じてスイッチング信号を制御す
ための制御信号を出力するスイッチング信号制御回路
と、誤差電圧信号のレベルを検出して下限電圧値と上限
電圧値とを切り換えて出力する軽負荷検出用比較器と、
該軽負荷検出用比較器の出力信号に応じて動作し、誤差
電圧信号が下限電圧値よりも小さい場合には、スイッチ
ング信号がフリップフロップ回路に入力されることを停
止し、誤差電圧信号が上限電圧値よりも大きい場合に
は、スイッチング信号がフリップフロップ回路に入力さ
れることを再開するゲート手段とを含む軽負荷検出回路
を具備している。
【0022】第1のスイッチング電源用半導体装置によ
ると、軽負荷時には消費される電流が減少して装置の出
力電圧である第2の直流電圧が上昇すると、2次側出力
電圧、すなわち第2の直流電圧と比例した直流出力電圧
を発生する電源電圧生成回路の直流出力電圧(電源電
)の値が大きくなる。これにより、制御回路用の電源
電圧と基準電圧との差からなる誤差電圧信号を生成する
誤差増幅器からの誤差電圧信号の電圧値は低下する。こ
のとき、軽負荷検出回路は、誤差電圧信号が下限電圧値
よりも小さい場合にはスイッチング信号制御回路に対し
てスイッチング素子へのスイッチング信号の出力を停止
するため、スイッチング素子における損失が減り、軽負
荷時の消費電力を削減できるので、スイッチング電源装
置の電源効率を向上することができる。
【0023】本発明に係る第2のスイッチング電源装置
は、変圧器と、第1の直流電圧を発生する電圧源に接続
された変圧器の1次巻線をスイッチング駆動するスイッ
チング素子と、変圧器の2次巻線と接続され、変圧器の
2次側出力電圧を整流し且つ平滑化することにより第2
の直流電圧を生成して出力する出力電圧生成回路と、ス
イッチング素子の動作を制御する制御回路と、第2の直
流電圧の電圧値を検出し、検出した信号を制御回路に帰
還信号として絶縁状態で帰還する出力電圧検出回路と、
2次側出力電圧と比例する出力電圧を発生する変圧器の
補助巻線と接続され、その出力電圧を整流し且つ平滑化
することにより、制御回路の電源電圧を生成する電源電
圧生成回路とを備え、制御回路は、スイッチング素子に
入力するためのスイッチング信号を生成して出力する発
振器と、スイッチング素子に流れる電流を検出し、素子
電流検出信号として出力する電流検出回路と、電源電圧
に含まれる帰還信号を検出し、検出した帰還信号をその
増減と反対向きに変化する帰還電圧信号に変換して出力
する帰還電圧変換回路と、素子電流検出信号と帰還電圧
信号とを比較し、比較した比較信号を出力する比較器
と、比較信号に基づいてスイッチング信号を制御するス
イッチング信号制御回路と、帰還電圧信号が下限電圧値
よりも小さい場合にはスイッチング信号制御回路に対し
てスイッチング素子へのスイッチング信号の出力を停止
し、帰還電圧信号が上限電圧値よりも大きい場合にはス
イッチング信号制御回路に対してスイッチング信号の出
力を開始する軽負荷検出回路とを有している。
【0024】第2のスイッチング電源装置によると、軽
負荷時には消費される電流が減少して装置の出力電圧で
ある第2の直流電圧が上昇すると、第2の直流電圧と比
例した直流出力電圧を発生する電源電圧生成回路の直流
出力電圧(電源電圧)の値が大きくなる。さらに、第2
の直流電圧の電圧値を検出する出力電圧検出回路から制
御回路に絶縁状態で帰還する帰還信号の電流量も増え
る。これにより、制御回路の電源電圧が上昇するため、
帰還電圧変圧回路から出力され、且つ帰還信号が変換さ
れてなる帰還電圧信号は、検出した帰還信号がその増減
と反対の向きに変化するので、その電圧値は低下する。
このとき、軽負荷検出回路は、帰還電圧信号が下限電圧
値よりも小さい場合には、スイッチング信号制御回路に
対してスイッチング素子への出力を停止するため、スイ
ッチング素子における損失が減り、軽負荷時の消費電力
を削減できるので、スイッチング電源装置の電源効率を
向上することができる。
【0025】第1又は第2のスイッチング電源装置にお
いて、上限電圧の値が下限電圧の値よりも大きくなるよ
うに設定されていることが好ましい。このようにする
と、例えば、スイッチング素子へのスイッチング信号の
出力を停止すると、第2の直流電圧の値が低下して、第
1のスイッチング電源装置の場合には誤差増幅器からの
誤差電圧信号の電圧値が上昇し、また、第2のスイッチ
ング電源装置の場合には、帰還電圧変換回路からの帰還
電圧信号の電圧値が上昇する。ここで、誤差電圧信号又
は帰還電圧信号が上限電圧値を超えて大きくなると、軽
負荷検出回路は、直ちにスイッチング信号制御回路に対
してスイッチング信号の出力を開始してしまうため、ス
イッチング信号の出力停止期間をほとんど設定できなく
なるが、上限電圧値を下限電圧値よりも大きくしておく
と、誤差電圧信号又は帰還電圧信号が上限電圧値を超え
るまでに時間的余裕(ヒステリシス特性)が生じること
により、スイッチング信号の出力停止期間を確実に設定
することができる。
【0026】この場合に、上限電圧の値が素子電流検出
信号における振幅の最大値の約20%であり、下限電圧
の値が素子電流検出信号における振幅の最大値の約15
%であることが好ましい。
【0027】第1又は第2のスイッチング電源装置にお
いて、軽負荷検出回路が、下限電圧又は上限電圧の値を
可変に設定できる検出電圧可変手段を有していることが
好ましい。このようにすると、待機時の負荷電流値を最
適化できるため、本装置を組み込むシステムの選択肢を
増やすことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明の第1
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0029】図1は本発明の第1の実施形態に係るスイ
ッチング電源装置の概略的な回路構成を示している。図
1に示すように、第1の実施形態に係るスイッチング電
源装置は、主入力端子10に印加された、例えば商用電
源からの交流電流を整流し平滑された第1の直流電圧を
トランス(変圧器)13の1時側に印加しながら、スイ
ッチング素子14によるスイッチング動作によって、ト
ランス13の2次側に設けられた出力電圧生成回路16
により第2の直流電圧である出力電圧Voにまで降下さ
せて主出力端子17に出力するスイッチング電源装置で
ある。
【0030】以下、スイッチング電源装置を詳細に説明
する。
【0031】トランス13は、1次巻線13a、補助
線13b及び2次巻線13cを有している。
【0032】主入力端子10には、交流電流を整流する
ダイオードブリッジ等からなる整流器11と、整流され
た信号を平滑して直流電圧Vinを生成する入力コンデン
サ12とがそれぞれ並列に接続されている。生成された
直流電圧Vinは、トランス13の1次巻線13aに入力
された後、例えばN型パワーMOSFETからなるスイ
ッチング素子14のドレイン端子TDに入力される。こ
こで、スイッチング素子14のソース端子Tsは主入力
端子10のローレベル側の端子と接続され、そのゲート
には、該スイッチング素子14の動作を制御する制御回
路15から出力される制御信号が入力される。
【0033】トランス13の2次巻線13cには、出力
電圧生成回路16が接続されている。出力電圧生成回路
16は、直流電圧Vinが印加された1次巻線13aをス
イッチングする時の電磁誘導による電流を整流する第1
のダイオード161と、整流された信号を平滑化する出
力コンデンサ162とから構成されている。
【0034】出力電圧生成回路16と接続されている主
出力端子17は、そのハイレベル側の端子とローレベル
側の端子との間に負荷18が接続され、該負荷18には
負荷供給電流Ioが流れる。
【0035】トランス13の補助巻線13bには、制御
回路15の補助電源電圧Vccを生成する電源電圧生成回
路としての電源回路19が接続されている。電源回路1
9は、直流電圧Vinが印加された1次巻線13aをスイ
ッチングする時の電磁誘導による電流を整流する第2の
ダイオード191と、整流された信号を平滑化する電源
コンデンサ192とから構成されている。ここでは、
巻線13bは、補助電源電圧Vccと出力電圧Voとが
比例するように設けられている。また、電源回路19に
より、生成される補助電源電圧Vccは、制御回路15の
制御端子Tcに印加される。
【0036】なお、本実施形態においては、破線20で
囲まれる領域、すなわちスイッチング素子14と制御回
路15とを含み、少なくともドレイン端子TD 、ソース
端子Ts及び制御端子Tcの3端子で外部との入出力が
可能な領域を基板上形成領域20と呼び、この基板上形
成領域20が1つの半導体チップに形成可能であること
を表わしている。
【0037】制御回路15は、スイッチング素子14に
印加する、発振周波数が100KHz程度のスイッチン
グ信号を生成して出力する発振器21と、抵抗を介して
降下させた補助電源電圧Vccを逆相端子に受け、正相端
子に受ける基準電圧との差からなる誤差電圧信号VEA
Oを生成して出力する誤差増幅器22と、スイッチング
素子を流れるドレイン電流IDを検出し、検出したドレ
イン電流IDを電圧に変換し、素子電流検出信号VCL
として出力するドレイン電流検出回路23と、誤差電圧
信号VEAOと素子電流検出信号VCLとを比較し、比
較した比較信号を出力するドレイン電流検出用比較器2
4と、比較信号に基づいてスイッチング信号の出力を制
御するスイッチング信号制御回路25と、誤差電圧信号
VEAOが下限電圧値よりも小さい場合にはスイッチン
グ信号制御回路25に対してスイッチング素子14への
スイッチング信号の出力を停止し、誤差電圧信号VEA
Oが上限電圧値よりも大きい場合にはスイッチング信号
制御回路25に対してスイッチング信号の出力を開始す
る軽負荷検出回路40とを有している。ここで、誤差増
幅器22の逆相入力端子は、スイッチング素子14のソ
ース端子Tsとも抵抗を介して接続されている。
【0038】さらに、制御回路15は、スイッチング素
子14のドレイン端子TD と制御回路15の制御端子T
cとの間に接続され且つ制御回路15に対して起動用の
電流を供給する内部回路電流供給回路29と、該内部回
路電流供給回路29の出力側とスイッチを介して接続さ
れ、制御回路15の起動又は停止時にスイッチング信号
制御回路25の動作を制御する起動・停止回路30とを
有している。
【0039】スイッチング信号制御回路25は、セット
端子Sに軽負荷検出回路40の出力信号を受け、リセッ
ト端子Rにドレイン電流検出用比較器24の出力信号を
受けるRSフリップフロップ回路26と、第1の入力端
子に起動・停止回路30の出力信号を受け、第2の入力
端子に発振器21からの最大デューティサイクル信号M
DCを受け、第3の入力端子にRSフリップフロップ回
路26からの出力信号を受けるNAND回路27と、N
AND回路27の出力信号を受け、受けた出力信号を反
転増幅した制御信号をスイッチング素子14のゲートに
出力するインバータからなるゲートドライバ28とから
構成されている。
【0040】軽負荷検出回路40は、基準電圧源41
と、正相入力端子に誤差増幅器22からの誤差電圧信号
VEAOを受け、逆相入力端子に基準電圧源41からの
基準電圧VRを受ける軽負荷検出用比較器42と、一つ
の入力端子に軽負荷検出用比較器42の出力信号を受
け、他の入力端子に発振器からのクロック信号CLKを
受けるAND回路43とから構成されている。基準電圧
源41は、軽負荷検出用比較器42の出力を受けて、基
準電圧VRの値が変更可能となるように構成されてい
る。
【0041】軽負荷検出用比較器42は、入力される誤
差電圧信号VEAOと基準電圧VRとを比較して、誤差
電圧信号VEAOが基準電圧VRよりも大きい場合に、
AND回路43に対してハイレベルの信号を出力する。
逆に、誤差電圧信号VEAOが基準電圧VRよりも小さ
い場合には、AND回路43に対してローレベルの信号
を出力するため、RSフリップフロップ回路26の出力
信号がローレベルとなるので、ゲートドライバ28から
の制御信号の出力を停止させることができる。
【0042】また、誤差増幅器22の出力側には、誤差
電圧信号VEAOの最大値をクランプするPNP型バイ
ポーラトランジスタからなる過電流保護回路31が設け
られており、誤差電圧信号VEAOがクランプ値を超え
る場合には、スイッチング素子14のソース端子Tsへ
過電流を短絡させることにより、該スイッチング素子1
4を保護することができる。
【0043】また、本実施形態に係るスイッチング電源
装置は、直流電圧Vin及び出力電圧Voの電圧値に制限
はないが、一例として、直流電圧Vinの値が100V〜
200Vで、出力電圧Voの値が25Vとすれば、この
1チップ化により、スイッチング電源装置の部品点数が
削減されるため、スイッチング電源装置のサイズをも小
さくでき、より小型化及び低価格化を実現できる。
【0044】また、スイッチング素子14にN型MOS
FETを用いたが、代わりにNPN型バイポーラトラン
ジスタを用いてもよい。
【0045】以下、前記のように構成されたスイッチン
グ電源装置の動作について図面を参照しながら説明す
る。
【0046】図2は本実施形態に係るスイッチング電源
装置の動作タイミングを表わしている。まず、制御回路
15が起動するまでの間は、起動・停止回路30は内部
回路電流供給回路29と電源回路19内の電源コンデン
サ192の陽極とを接続するように閉じている。
【0047】次に、装置が起動され、主入力端子10に
交流電流が入力され始めると、内部回路電流供給回路2
9から電源コンデンサ192の陽極に電流が流れ、制御
回路15の補助電源電圧Vccの値が上昇する。この補助
電源電圧Vccの値が制御回路15の起動電圧に達する
と、制御回路15が動作を行えるようになるので、起動
・停止回路30は、内部回路電流供給回路29と電源コ
ンデンサ192との接続を切断する。これにより、内部
電流供給回路29は、起動時にのみ動作するため、通常
動作時における制御回路15の消費電力を抑えることが
できる。
【0048】次に、図2に示すように、定常負荷時にお
いては、基準電圧源41の基準電圧VRの値は下限電圧
値VR1に設定されている。
【0049】その後、例えば、負荷供給電流Ioが減少
するような軽負荷となる負荷変動が生じると、負荷18
に対する電力供給が過剰となって、出力電圧Voの電圧
値は若干上昇する。この出力電圧Voの値が上昇するこ
とにより、帰還側の電源回路19の補助電源電圧Vccも
上昇する。
【0050】補助電源電圧Vccが上昇すると、制御回路
15において、誤差増幅器22の逆相端子に印加される
電圧が上昇するため、誤差増幅器22から出力される誤
差電圧信号VEAOの電圧値が低下する。このとき、ド
レイン電流検出回路23から出力される素子電流検出信
号VCLの電圧値も低下する。
【0051】このように、本実施形態に係るスイッチン
グ電源装置は、スイッチング信号のパルス幅が負荷供給
電流Ioにより変更される、いわゆる電流モードのPW
M制御方式である。
【0052】誤差電圧信号VEAOを正相端子に受ける
軽負荷検出用比較器42は、受けた誤差電圧信号VEA
Oの値が下限電圧値VR1よりも小さくなると、AND
回路43に対してローレベルの信号を出力するため、ス
イッチング信号制御回路25のゲートドライバ28がロ
ーレベルの制御信号のみを出力して、スイッチング素子
14のスイッチング動作が停止する。これとほぼ同時
に、軽負荷検出用比較器42のローレベルの出力信号を
受けて基準電圧源41の出力電圧VRは、下限電圧値V
R1から上限電圧値VR2に変更される。
【0053】待機時のような軽負荷又は無負荷状態とな
ると、出力電圧生成回路16に対して電力の供給が行な
われなくなるため、負荷18への電力供給が出力コンデ
ンサ162からのみ行なわれるようになるので、出力電
圧Voは徐々に低下する。これにより、誤差増幅器22
からの誤差電圧信号VEAOが徐々に上昇するが、基準
電圧源41の出力電圧VRは、下限電圧VR1よりも高
い上限電圧VR2に設定されているため、図3に示すよ
うに、スイッチング素子14によるスイッチング動作が
直ちに再開されることがない。
【0054】さらに、出力電圧Voが低下して、逆に誤
差電圧信号VEAOが上限電圧値VR2を越えると、軽
負荷検出用比較器42からの出力信号が再びハイレベル
となるため、これを受けるAND回路43はハイレベル
の出力信号を出力できるようになるので、スイッチング
素子14のスイッチング動作が再開される。これとほぼ
同時に、軽負荷検出用比較器42のハイレベルの出力信
号を受けて基準電圧源41の出力電圧VRは、上限電圧
値VR2から下限電圧値VR1に再設定される。
【0055】次に、待機時において、スイッチング素子
14によるスイッチング動作が再開されると、スイッチ
ング素子14に流れるドレイン電流IDは、軽負荷検出
時の電流値よりも大きくなっているため、負荷18への
電力供給が過剰となって、再び出力電圧Voが上昇し、
誤差増幅器22からの誤差電圧信号VEAOが低下す
る。従って、前述したように、誤差電圧信号VEAOが
下限電圧値VR1よりも小さくなると、スイッチング素
子14に対するスイッチング信号の出力を再度停止す
る。
【0056】第1の実施形態においては、基準電圧源4
1から出力される基準電圧VRが軽負荷状態を検出する
ことによりスイッチング動作を停止し、さらに、基準電
圧VRを下限電圧値VR1から上限電圧値VR2へと変
更することにより、誤差電圧信号VEAOが上昇して
も、直ちにスイッチング動作が開始されることがないよ
うに基準電圧VRにヒステリシス特性を与えている。こ
れにより、軽負荷又は無負荷を検出している間は、スイ
ッチング素子14に対するスイッチング制御は、スイッ
チング動作の停止と再開とが繰り返される間欠発振状態
となる。
【0057】なお、出力電圧Voは、間欠発振状態のス
イッチング停止期間中に低下するが、この低下の度合い
は負荷供給電流Ioに依存する。すなわち、負荷供給電
流Ioが小さくなる程、出力電圧Voの低下が緩やかに
なる。
【0058】また、間欠発振状態におけるスイッチング
停止期間は、負荷供給電流Ioが小さくなる程長くな
る。すなわち、軽負荷になる程スイッチング素子14の
スイッチング動作が減少することになる。
【0059】なお、スイッチング素子14の動作を停止
又は再開させる軽負荷検出電圧値を高く設定し過ぎると
トランス13に音なりが発生する。一方、軽負荷検出電
圧値を低く設定し過ぎると間欠動作状態(間欠モード)
に遷移しにくくなる。このため、最適な軽負荷検出電圧
値はこれらのトレードオフによって決まることになる。
従って、一の軽負荷検出電圧値である下限電圧値VR1
を、スイッチング素子14に流れるドレイン電流IDを
規制する過電流保護電圧値の約15%とし、他の軽負荷
検出電圧値である上限電圧値VR2を過電流保護電圧値
の約20%とすることが好ましい。
【0060】また、例えば出力が0.3Wのスイッチン
グ電源装置の場合には、従来の電源装置では消費電力が
1Wで電源効率が30%程度であったが、本実施形態に
係る電源装置では消費電力が0.45Wで電源効率が6
7%となり、低消費電力で且つ高効率が達成されること
を確認している。
【0061】その上、本実施形態に係るスイッチング電
源装置は、基板上形成領域20に、1次側、すなわち入
力側の制御回路15及びスイッチング素子14のみを含
むため、半導体集積回路として1チップ化することも容
易に行なえる上に、部品数を削減できるため、コストの
低減も容易となる。
【0062】(第1の実施形態の一変形例)以下、本発
明の第1の実施形態の一変形例について図面を参照しな
がら説明する。
【0063】図4は本発明の第1の実施形態の一変形例
に係るスイッチング電源装置の概略的な回路構成を示し
ている。図4において、図1に示す構成要素と同一の構
成要素には同一の符号を付すことにより説明を省略す
る。
【0064】図4に示すように、本変形例に係るスイッ
チング電源装置は、一端が基板上形成領域20の端部に
設けられた軽負荷検出電圧調整用端子TR を介して、軽
負荷検出用比較器42の逆相入力端子と接続され、他端
が主入力端子10のローレベル側と接続された検出電圧
可変手段としての軽負荷検出電圧調整用抵抗器51を有
している。
【0065】このように、軽負荷検出電圧調整用抵抗器
51を設けて、軽負荷検出電圧であるVR1、VR2を
適当に調整することができるようになるため、待機時に
おける必要な負荷と併せて、スイッチング素子14のス
イッチング動作が停止又は再開する際の負荷供給電流I
oを最適化することができる。従って、スイッチング素
子14及び制御回路15が1チップ化されている場合で
あっても、軽負荷検出回路40の下限電圧値VR1又は
上限電圧値VR2を電源装置の用途に応じて変更できる
ようになる。
【0066】なお、本変形例においては、軽負荷検出電
圧調整用抵抗器51を基板上形成領域20の領域外に設
けているが、必ずしもこれに限られず、所望の抵抗値を
決定した後に、基板上形成領域20に組み込むようにし
ても良い。
【0067】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0068】図5は本発明の第2の実施形態に係るスイ
ッチング電源装置の概略的な回路構成を示している。図
5において、図1に示すスイッチング電源装置の構成要
素と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより説
明を省略する。
【0069】図5に示すように、第2の実施形態に係る
スイッチング電源装置は、トランス13の2次巻線13
cと並列に接続され、第2の直流電圧である出力電圧V
oを検出する出力電圧検出回路61と、検出した信号を
1次側の制御回路15に帰還信号Iccとして絶縁状態で
帰還可能なフォトカプラとを備えている。なお、本実施
形態においては、フォトカプラが出力電圧検出回路61
の一部に含まれているとする。
【0070】フォトカップラは、2次側の出力電圧検出
回路61と接続された発光ダイオード部62aと、電
回路19及び制御端子Tcの間に接続された受光トラン
ジスタ部62bとから構成されている。
【0071】制御端子Tcと、ドレイン電流検出用比較
器24及び軽負荷検出回路40との間には、抵抗器及び
第1のシャントレギュレータ63を介すると共に、出力
電圧検出回路61から帰還される帰還信号Iccをその増
減と反対の向きに変化する帰還電圧信号VCOに変換し
て出力する帰還電圧変換回路64が接続されている。
【0072】出力電圧検出回路61は、主出力端子17
に並列に接続され、出力電圧Voを分圧する第1の抵抗
器611及び第2の抵抗器612と、制御端子に第1の
抵抗器611及び第2の抵抗器612との接続部613
の分圧を受け、陽極が第2の抵抗器612の接続部61
3の反対側の端子と接続され、陰極が発光ダイオード部
62aの陰極と接続されたサイリスタからなる第2のシ
ャントレギュレータ614とを含んでいる。発光ダイオ
ード部62aの陽極は抵抗器を介して出力電圧生成回路
16の第1のダイオード161の陰極(出力端子)と接
続されている。
【0073】帰還電圧変換回路64の入力端子とスイッ
チング素子14のソース端子Tsとの間には、帰還電圧
変換回路64のためのゲイン調整用抵抗器65が接続さ
れている。
【0074】第1のシャントレギュレータ63は、ソー
スに帰還信号Iccが降圧された電圧を受け、ドレインが
ゲイン調整用抵抗器65と接続されたP型MOSFET
と、逆相端子にP型MOSFETのソース電位を受け、
正相端子に基準電圧を受け、比較結果をP型MOSFE
Tのゲートに出力する比較器とから構成されている。こ
れにより、補助電源電圧Vccが所定の電圧に達するまで
は、帰還電圧変換回路64は起動しない。
【0075】帰還電圧変換回路64は、逆相端子に帰還
信号Iccによりゲイン調整用抵抗器65に生じる電圧を
受け、正相端子に基準電圧を受ける比較器641と、ゲ
ートに比較器641の出力信号を受けるP型MOSFE
T642と、ゲート及びドレインにP型MOSFET6
42の出力電圧を受ける第1のN型MOSFET643
と、該第1のN型MOSFET643とゲートを共有す
る第2のN型MOSFET644とを含んでいる。抵抗
器645を介して電源電圧を受ける第2のN型MOSF
ET644のドレインは、帰還電圧信号VCOの出力端
子であり、第1のN型MOSFET643及び第2のN
型MOSFET644のソースはソース端子Tsとそれ
ぞれ接続されている。
【0076】なお、第2の実施形態に係るドレイン電流
検出用比較器24は、その逆相端子に素子電流検出信号
VCLが直接入力されず、代わりに、逆相端子は電流源
66とPNPバイポーラトランジスタ67のエミッタと
の間に接続されている。一方、素子電流検出信号VCL
はPNPバイポーラトランジスタ67のベースに入力さ
れる。
【0077】以下、第2の実施形態に係るスイッチング
電源装置の構成の特徴を説明する。第1の実施形態にお
いては、2次側の負荷状態をトランス13の1次側への
巻線帰還のみによって検出するため、制御端子Tcから
流入する帰還電流は50μA程度に過ぎない。このた
め、誤差増幅器22のゲインを高くする必要がある。
【0078】一方、第2の実施形態においては、2次側
に出力電圧検出回路61を設けて、2次側の負荷状態を
検出し、検出した結果をフォトカプラにより、1次側に
帰還させている。これにより、制御端子Tcから制御回
路15に流入する帰還電流である帰還信号Iccの電流量
は10mA程度にも達するため、誤差増幅器22が不要
となる。代わりに、ゲイン調整用抵抗器65に生じる電
圧V65を帰還電圧変換回路64を通して2次側の負荷
状態を検出する構成とする。
【0079】以下、前記のように構成されたスイッチン
グ電源装置の動作について図面を参照しながら説明す
る。
【0080】図6は本実施形態に係るスイッチング電源
装置の動作タイミングを表わしている。まず、制御回路
15が起動するまでの間は、起動・停止回路30は内部
回路電流供給回路29と電源回路19内の電源コンデン
サ192の陽極とを接続するように閉じている。
【0081】次に、装置が起動されて、主入力端子10
に交流電流が入力されると、内部回路電流供給回路29
から電源コンデンサ192の陽極に電流が流れ、制御回
路15の補助電源電圧Vccが上昇する。この補助電源電
圧Vccが制御回路15の起動電圧に達すると、制御回路
15が動作を行なえるようになるので、起動・停止回路
30は、内部回路電流供給回路29と電源コンデンサ1
92との接続を切断する。これにより、内部回路電流供
給回路29は起動時にのみ動作するため、通常動作時に
おける制御回路15の消費電力を抑えることができる。
【0082】次に、図6に示すように、定常負荷時にお
いては、基準電圧源41の基準電圧VRの値は下限電圧
値VR1に設定されている。
【0083】その後、例えば、負荷供給電流Ioが現象
するような軽負荷となる負荷変動が生じると、負荷18
に対する電力供給が過剰となって、出力電圧Voの電圧
値は若干上昇する。この出力電圧Voの値が上昇するこ
とにより、電源回路19の補助電源電圧Vccが上昇する
と共に、帰還信号Iccの電流量が増大する。具体的に
は、図5において、出力電圧Voの値が上昇すると、2
次側の出力電圧回路61における抵抗分圧生成用の接続
部613の電位が上昇して、第2のシャントレギュレー
タ614が導通状態となる。これにより、フォトカップ
ラの発光ダイオード部62aに順方向電流が流れ、1次
側の受光トランジスタ部62bから制御端子Tcに、2
次側の発光ダイオード部62aの発光量に比例した帰還
信号Iccが注入される。
【0084】制御端子Tcに注入される帰還信号Iccの
電流量が増大すると、制御回路15における帰還電圧変
換回路64において、電流量が増大した帰還信号Iccを
逆相端子に受ける比較器641からのP型MOSFET
642のゲートに対する出力値が低下する。その結果、
P型MOSFET642は低インピーダンスとなり、該
P型MOSFET642のドレイン電位が上昇するた
め、該ドレイン電位をゲートに受ける第2のN型MOS
FET644も低インピーダンスとなって、該第2のN
型MOSFET644のドレインから出力される帰還電
圧信号VCOの電圧値が低下する。このとき、ドレイン
電流検出回路23から出力される素子電流検出信号VC
Lの電圧値も低下する。
【0085】この帰還電圧信号VCOを正相端子に受け
る軽負荷検出用比較器42は、受けた帰還電圧信号VC
Oの値が下限電圧値VR1よりも小さくなると、AND
回路43に対してローレベルの信号を出力するため、ス
イッチング信号制御回路25のゲートドライバ28がロ
ーレベルの制御信号のみを出力して、スイッチング素子
14のスイッチング動作が停止する。これとほぼ同時
に、軽負荷検出用比較器42のローレベルの出力信号を
受けて基準電圧源41の出力電圧VRは、下限電圧値V
R1から上限電圧値VR2に変更される。
【0086】待機時のような軽負荷又は無負荷状態とな
ると、出力電圧生成回路16に対して電力の供給が行な
われなくなるため、負荷18への電力供給が出力コンデ
ンサ162からのみ行なわれるようになるので、出力電
圧Voは徐々に低下する。これにより、帰還電圧変換回
路64からの帰還電圧信号VCOが徐々に上昇するが、
基準電圧源41の出力電圧VRは、下限電圧VR1より
も高い上限電圧VR2に設定されているため、スイッチ
ング素子14によるスイッチング動作が直ちに再開され
ることがない。
【0087】さらに、出力電圧Voが低下して、逆に帰
還電圧信号VCOが上限電圧値VR2を越えると、軽負
荷検出用比較器42からの出力信号が再びハイレベルと
なるため、これを受けるAND回路43はハイレベルの
出力信号を出力できるようになるので、スイッチング素
子14のスイッチング動作が再開される。これとほぼ同
時に、軽負荷検出用比較器42のハイレベルの出力信号
を受けて基準電圧源41の出力電圧VRは、上限電圧値
VR2から下限電圧値VR1に再設定される。
【0088】次に、待機時において、スイッチング素子
14によるスイッチング動作が再開されると、スイッチ
ング素子14に流れるドレイン電流IDは、軽負荷検出
時の電流値よりも大きくなっているため、負荷18への
電力供給が過剰となって、再び出力電圧Voが上昇し、
帰還電圧変換回路64からの帰還電圧信号VCOが低下
する。従って、前述したように、帰還電圧信号VCOが
下限電圧値VR1よりも小さくなると、スイッチング素
子14に対するスイッチング信号の出力を再度停止す
る。
【0089】第2の実施形態においても、基準電圧源4
1から出力される基準電圧VRが軽負荷状態を検出する
ことによりスイッチング動作を停止し、さらに、基準電
圧VRを下限電圧値VR1から上限電圧値VR2へと変
更することにより、帰還電圧信号VCOが上昇しても、
直ちにスイッチング動作が開始されることがないように
基準電圧VRにヒステリシス特性を与えている。これに
より、軽負荷又は無負荷を検出している間は、スイッチ
ング素子14に対するスイッチング制御は、スイッチン
グ動作の停止と再開とが繰り返される間欠発振状態とな
る。
【0090】なお、出力電圧Voは、間欠発振状態のス
イッチング停止期間中に低下するが、この低下の度合い
は負荷供給電流Ioに依存する。すなわち、負荷供給電
流Ioが小さくなる程、出力電圧Voの低下が緩やかに
なる。
【0091】また、間欠発振状態におけるスイッチング
停止期間は、負荷供給電流Ioが小さくなる程長くな
る。すなわち、軽負荷になる程スイッチング素子14の
スイッチング動作が減少することになる。
【0092】また、第2の実施形態においても、スイッ
チング素子14の動作を停止又は再開させる軽負荷検出
電圧値を高く設定し過ぎるとトランス13に音なりが発
生する。一方、軽負荷検出電圧値を低く設定し過ぎると
間欠動作状態(間欠モード)に遷移しにくくなる。この
ため、最適な軽負荷検出電圧値はこれらのトレードオフ
によって決まることになる。従って、一の軽負荷検出電
圧である下限電圧値VR1を、スイッチング素子14に
流れるドレイン電流IDを規制する過電流保護電圧の約
15%とし、他の軽負荷検出電圧値である上限電圧値V
R2を過電流保護電圧の約20%とすることが好まし
い。
【0093】また、図5に示した出力電圧検出回路61
及び帰還電圧変換回路64の回路構成は、これらに限定
されるものではなく、同等の機能を有する回路構成であ
れば良い。
【0094】
【発明の効果】本発明に係る第1のスイッチング電源装
置によると、電源電圧と基準電圧との差からなる誤差電
圧信号を出力する誤差増幅器と、誤差電圧信号が下限電
圧値よりも小さい場合にスイッチング信号制御回路に対
してスイッチング素子へのスイッチング信号の出力を停
させる軽負荷検出回路とを有しているため、スイッチ
ング素子における損失が減り、軽負荷時の消費電力を削
して、スイッチング電源装置の電源効率を向上するこ
とができる。
【0095】本発明に係る第2のスイッチング電源装置
によると、第1のスイッチング電源装置の効果を得られ
る上に、第2の直流電圧の電圧値を検出する出力電圧検
出回路を設けているため、この出力電圧検出回路から絶
縁状態で制御回路に帰還される帰還信号の電流量を増や
すことができるので、誤差増幅器を設ける必要がなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電
源装置を示す概略的な回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電
源装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電
源装置における軽負荷検出用比較器に用いる基準電圧を
示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態の一変形例に係るスイ
ッチング電源装置を示す概略的な回路図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電
源装置を示す概略的な回路図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電
源装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】従来のスイッチング電源装置を示す概略的な回
路図である。
【図8】従来のスイッチング電源装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
10 主入力端子 11 整流器 12 入力コンデンサ 13 トランス(変圧器) 13a 次巻線 13b 補助巻線 13c 2次巻線 14 スイッチング素子 15 制御回路 16 出力電圧生成回路 161 第1のダイオード 162 出力コンデンサ 17 主出力端子 18 負荷 19 電源回路(電源電圧生成回路) 191 第2のダイオード 192 電源コンデンサ 20 基板上形成領域 21 発振器 22 誤差増幅器 23 電流検出回路 24 ドレイン電流検出用比較器 25 スイッチング信号制御回路 26 RSフリップフロップ 27 NAND回路 28 ゲートドライバ 29 内部回路電流供給回路 30 起動・停止回路 31 過電流検出回路 40 軽負荷検出回路 41 基準電圧源 42 軽負荷検出用比較器 43 AND回路 51 軽負荷検出電圧調整用抵抗器(検出電圧可変手
段) 61 出力電圧検出回路 611 第1の抵抗器 612 第2の抵抗器 613 接続部 614 第2のシャントレギュレータ 62a 発光ダイオード部 62b 受光トランジスタ部 63 第1のシャントレギュレータ 64 帰還電圧変換回路 641 比較器 642 P型MOSFET 643 第1のN型MOSFET 644 第2のN型MOSFET 645 抵抗器 65 ゲイン調整用抵抗器 66 電流源 67 PNPバイポーロトランジスタ Ts ソース端子 TD ドレイン端子 Tc 制御端子 TR 軽負荷検出電圧調整用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸田 尚彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 塩見 陽 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 山西 雄司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−304658(JP,A) 特開 昭62−178167(JP,A) 実開 平4−10589(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器と、 第1の直流電圧を発生する電圧源に接続された前記変圧
    器の1次巻線をスイッチング駆動するスイッチング素子
    と、 前記変圧器の2次巻線と接続され、前記変圧器の2次側
    出力電圧を整流し且つ平滑化することにより第2の直流
    電圧を生成して出力する出力電圧生成回路と、 前記スイッチング素子の動作を制御する制御回路と、 前記2次側出力電圧と比例する出力電圧を発生する前記
    変圧器の補助巻線と接続され、その出力電圧を整流し且
    つ平滑化することにより、前記制御回路の電源電圧を生
    成する電源電圧生成回路とを備え、 前記制御回路は、 イッチング信号を生成して出力する発振器と、 前記スイッチング素子を流れる電流を検出し、素子電流
    検出信号として出力する電流検出回路と、 前記電源電圧と基準電圧とを比較して誤差電圧信号を出
    力する誤差増幅器と、 前記素子電流検出信号と前記誤差電圧信号とを比較し、
    比較した比較信号を出力する比較器と、入力される前記スイッチング信号に応じてセット状態と
    なり、入力される前記比較信号に応じてリセット状態と
    なるフリップフロップ回路を含み、該フリップフロップ
    回路の出力信号に応じ て前記スイッチング信号を制御す
    ための制御信号を出力するスイッチング信号制御回路
    と、 前記誤差電圧信号のレベルを検出して下限電圧値と上限
    電圧値とを切り換えて出力する軽負荷検出用比較器と、
    該軽負荷検出用比較器の出力信号に応じて動作し、前記
    誤差電圧信号が前記下限電圧値よりも小さい場合には、
    前記スイッチング信号が前記フリップフロップ回路に入
    力されることを停止し、前記誤差電圧信号が前記上限電
    圧値よりも大きい場合には、前記スイッチング信号がフ
    リップフロップ回路に入力されることを再開するゲート
    手段とを含む軽負荷検出回路とを具備しているスイッチ
    ング電源装置。
  2. 【請求項2】 変圧器と、第1の直流電圧を発生する電圧源に接続された前記変圧
    器の1次巻線をスイッチング駆動する スイッチング素子
    と、 前記変圧器の2次巻線と接続され、前記変圧器の2次側
    出力電圧を整流し且つ平滑化することにより第2の直流
    電圧を生成して出力する出力電圧生成回路と、 前記スイッチング素子の動作を制御する制御回路と、 前記第2の直流電圧の電圧値を検出し、検出した信号を
    前記制御回路に帰還信号として絶縁状態で帰還する出力
    電圧検出回路と、前記2次側出力電圧と比例する出力電圧を発生する 前記
    変圧器の補助巻線と接続され、その出力電圧を整流し且
    つ平滑化することにより、前記制御回路の電源電圧を生
    成する電源電圧生成回路とを備え、 前記制御回路は、 前記スイッチング素子に入力するためのスイッチング信
    号を生成して出力する発振器と、 前記スイッチング素子に流れる電流を検出し、素子電流
    検出信号として出力する電流検出回路と、 前記電源電圧に含まれる前記帰還信号を検出し、検出し
    た帰還信号をその増減と反対向きに変化する帰還電圧信
    号に変換して出力する帰還電圧変換回路と、 前記素子電流検出信号と前記帰還電圧信号とを比較し、
    比較した比較信号を出力する比較器と、 前記比較信号に基づいて前記スイッチング信号を制御す
    るスイッチング信号制御回路と、 前記帰還電圧信号が下限電圧値よりも小さい場合には前
    記スイッチング信号制御回路に対して前記スイッチング
    素子への前記スイッチング信号の出力を停止し、前記帰
    還電圧信号が上限電圧値よりも大きい場合には前記スイ
    ッチング信号制御回路に対して前記スイッチング信号の
    出力を開始する軽負荷検出回路とを有していることを特
    徴とするスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記上限電圧の値は前記下限電圧の値よ
    りも大きくなるように設定されていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記上限電圧の値は、前記素子電流検出
    信号における振幅の最大値の約20%であり、前記下限
    電圧の値は、前記素子電流検出信号における振幅の最大
    値の約15%であることを特徴とする請求項3に記載の
    スイッチング電源装置。
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