JP3425417B2 - 胃の仕切り用クランプ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、医療の用品に関す
るものであり、特に胃をはさんで、より小さい胃嚢とな
り、食料を減らすことにより、病態性で太っている患者
を治療するという胃の仕切り用クランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】病態性で太っている患者（体重が標準体
重の１００％を超過する人間）にとって、一般的な原則
では重量を減らす効果が悪い。それら患者はいつも健
康、生活、社交に困った問題に直面するので、医学の技
術で積極的に手伝ってあげなければならない。その一つ
の技術は外科手術である。現代の外科医学のやり方は消
化パスの吸収能力を低減させる。医学の分野では、胃腸
のバイパス（bypass）手術および胃の仕切り手術が前後
して登場している。１９６０年から１９７０年までは空
腸、回腸のバイパスを採用し、つまり上端の小腸を直接
に小腸の末端に接続する。そうすると、消化の食物は快
速に大腸に到着し、吸収の機会を格段に減らす。しか
し、吸収面積の低減のせいで、養分の吸収も問題にな
り、栄養の失調を招くので、そんな方法はついに放棄さ
れてしまった。そのあと、胃の仕切り手術がすすめられ
る。その主な目的は胃の容積を減らし、強制的に食料を
低減させることにより、体重低減の目的をはたす。従来
の胃の仕切手術は、例えば図１に示すように、まずは胃
腸の自動マッチガンで、胃壁に孔をあける。その次、４
列の釘２で、胃の縦向に沿っておよそ５０ｍｌの胃嚢３
を仕切る。その開口４の寸法は約１０ｍｍである。のち
に、Core-TexまたはMarlex５のテープで位置決めする。
主な原理は新しく形成した胃嚢で、食物のフィードを制
御し、同時に新しい胃嚢の出口口径で、胃の排出を制御
する。その出口が同時に人工の腹膜帯で制限されるの
で、胃嚢の出口拡大を防ぐ。食物が速くその出口から通
過することを予防し、体重を減らす持久の効果が得られ
るばかりでなく、大量の食物を摂取することも予防でき
る。

【０００３】残念ながら、胃の仕切り手術は時間が長
い、腹部の傷口が大きい、患者の出血量がより多くて痛
い、胃のガイドチューブが約２、３日放置される、傷口
がなおりにくい、伝染しやすいなど欠点がある。ひどい
のになると、胃の仕切り手術をしたと、回復が全然ない
ので、手術のまえに大事に評価しなければならなく、手
術のあとで気をつけて世話、守護しなければならない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】それに鑑みて、本発明
は従来の胃の仕切り手術において、逆戻り性がない、手
術の時間が長い、傷口の滲み漏れるリスク、出血、伝染
など欠点を解決するため、胃の仕切り用クランプを提供
することを目的とする。胃の物理性仕切りを行うことに
より、食料を低減して、体重を減らす目的に役立つ。該
クランプは腹腔鏡の手術に合わせて、胃の仕切りを行う
ので、手術の時間が短い、腹部の傷口が小さい、痛い感
じが軽減される、伝染の恐れが少ない、手術の当日に、
食事ができ、退院ができる、クランプではさんだ胃部は
相当的な血液が循環できるなど利点がある。そして、ク
ランプにはさまれた胃壁は血液の循環が不良で、壊死ま
たは悪化になる現象を有効的に避けて低降する。また、
随時にクランプをはずして、胃の構造を回復させるとい
う逆戻り性質もある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明により、提供され
た胃の仕切り用クランプは主に二枚のはさみ薄片を含
む。はさみ薄片ごとに、細長い薄片状になって、両端に
は、それぞれ結合の構造を設ける。結合の構造は二枚の
はさみ薄片を真向かうように組み合わせて、傾斜のよう
に人体の胃部上方エリアをはさむ。そうすると、クラン
プの上方胃部には、胃嚢が形成される。二枚のはさみ薄
片の中央に近づく箇所に、弧形のように折り曲げること
により、ブリッジ部が形成される。二枚のはさみ薄片の
対応したブリッジ部は胃部に、胃嚢の出口を形成する。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施例を図
面に基づいて説明する。まずは図２〜図５に示すよう
に、本発明の第１実施例による胃の仕切り用クランプ
（Gastric clamping）１０”は主に二枚のはさみ薄片２
０、２０’を真向かうように組み合わせる。それは人体
に入れる用のステンレス材質から作られる。はさみ薄片
２０、２０’が細長い薄片状になる。辺角の部分はかど
をそぎ取ってラッピングのように処理する。はさみ薄片
２０、２０’の両端には、それぞれ結合の構造を設け
て、両者２０、２０’で胃部４０をはさむ。本実施例で
は、結合の構造は二枚のはさみ薄片２０、２０’の両側
面において、末端部に近づく箇所から、上、底面まで延
ばすように、それぞれ長い溝２１、２１’を設置する。
二つ対応した長い溝２１、２１’の上、下部に、それぞ
れ貫通孔２２、２２’を加工する。二枚のはさみ薄片２
０、２０’の対応した長い溝２２、２２’をスチールワ
イヤ３０で通過したり、巻いたり結ぶ。なお、スチール
ワイヤ３０が長い溝２１、２１’の中に収容する。

【０００７】二枚のはさみ薄片２０、２０’の中央に近
づく箇所に、弧形のように折り曲げることにより、ブリ
ッジ部２３、２３’が形成され、しかも二枚のはさみ薄
片２０、２０’を第１クランプ段２４、２４’、第２ク
ランプ段２５、２５’を区分する。第１、第２クランプ
段２４、２４’２５、２５’は胃部４０の対応した側面
に、粗い表面を設置する。また、はさみ薄片２０、２
０’は一つの長側辺に近づくところに、等しい間隔距離
を置くように、いくつの補助用位置決め孔２６、２６’
が貫通される。

【０００８】はさみ薄片２０、２０’はそれぞれ約０．
３ｃｍの厚さ約１ｃｍの広さ、約１５ｃｍのトータル長
さである。該ブリージ部２３、２３’の長さは４ｃｍ
で、一番突出部ははさみ薄片２０、２０’の側面から、
約０．５ｃｍ離れる。第１クランプ段２４、２４’の長
さは６ｃｍで、第２クランプ段２５、２５’の長さは５
ｃｍである。上述した長さ、高さ、厚さは製造している
うちに、ニーズに応じて変動でき、異なる胃部ならば適
合的なクランプ１０、１０’を選択することができる。

【０００９】図５〜図９に示すように、第１実施例の結
構を胃の仕切り手術に応用する場合に、腹腔鏡器具、技
術の補助で行う以外、すべて手術の注意事項にもしたが
う。（それは外科の技術範囲で、本発明のキーポイント
ではないので、詳しい説明を省略する。）

【００１０】まず、二枚のはさみ薄片２０、２０’の粗
い表面を真向かうようにさせる。対応した貫通孔２２、
２２’をスチールワイヤ３０で通過したり、巻いたり結
ぶ。その次、腹腔鏡器具で、クランプ１０を腹腔に入れ
る。クランプ１０の粗い表面を胃壁に接触させ、傾斜の
ように、胃部４０の上方エリアを付着して、クランプ１
０の上部を隔離させることにより、約５０ｍｌの胃嚢４
１がでてくる。該クランプ１０の二つ対応したブリッジ
部２３、２３’は胃嚢の出口４２を形成する。同理、ク
ランプ１０のもう一端に対応した貫通孔２２、２２’
に、スチールワイヤ３０で通過したり、巻いたり結ぶ。
クランプ１０の両端では、スチールワイヤ３０で結ぶと
き、胃嚢４１を隔離するために、二枚のはさみ薄片２
０、２０’の間に、前、後胃壁の接触・閉合の厚さを保
持しなければならない。その結果、クランプ１０をはさ
んでも、胃壁の血液の流れが塞がらない。クランプ１０
の粗い表面と胃壁との接触により、ずれる現象を有効的
に避ける。手術を行う医者は手術の縫う用ワイヤ３１
で、補助用の位置決め孔２６、２６’を通過し、前胃壁
の外表面と縫うことを経由して、クランプ１０を胃壁に
位置決める。

【００１１】胃の仕切りをしたあとで、少量の食物が食
道４３から、胃嚢４１へ入り、胃嚢の出口４２から、胃
の下半部へ排出され、十二指腸４４の中に入る。それ
で、胃の容積を縮め、病態で太っている患者の食量を減
らし、重量を低降するという目的を果たす。

【００１２】図１０および図１１に示すように、本発明
により、クランプ１０’の理想的な第２実施例は胃壁の
側面に対応した位置に、第１、第２クランプ段２４、２
４’、２５、２５’を波浪溝のように加工する。図１２
および図１３に示すように、本発明により、クランプ１
０’の理想的な第３実施例は第１、第２クランプ段２
４、２４’、２５、２５’に、いくつの貫通孔２８、２
８’を設置する。理想的な第２実施例、第３実施例のク
ランプ１０’、１０”を胃部に間隔のようにはさむの
で、胃壁の壊死または悪化現象をもっと有効的に予防す
ることができる。

【００１３】本発明の背景に述べた従来の胃の仕切り技
術と比べれば、従来の胃の仕切り技術は胃部を破壊性の
仕切りにさせるので、従来のやり方をしたあとで、回復
できない。それに対して、本発明は胃部を物理性仕切り
にさせるので、将来、該クランプを胃部からはずすこと
ができる。また、本発明のクランプは腹腔鏡器具に合わ
せて、胃の仕切り技術を行うので、手術の時間が短い
（約２０分ですめ）、腹部の傷口が小さい、出血量が少
ない、痛い感じが軽減される、伝染の恐れが少ない、胃
の従来仕切り手術で、傷口の滲み漏れるリスクがない、
手術の当日に、食事ができ、退院ができるなど利点があ
る。また、胃の仕切りの従来技術が胃壁を破壊性のよう
にさせることの代わりに、本発明により、クランプに、
はさまれた胃部には、前、後の胃壁が物理性のように閉
じられるので、胃壁の血液循環を保持し、クランプには
さまれたせいで、胃壁の血液循環が不良で、壊死または
悪化になる現象を有効的に避けて抵降させる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の胃の仕切り手術を示す説明図である。

【図２】本発明の第１実施例による胃の仕切り用クラン
プを示す前視図である。

【図３】本発明の第１実施例による胃の仕切り用クラン
プを示す上視図である。

【図４】本発明の第１実施例による胃の仕切り用クラン
プを示す後視図である。

【図５】本発明の第１実施例による胃の仕切り用クラン
プの結合を示す説明図である。

【図６】本発明の第１実施例による胃の仕切り用クラン
プを胃の仕切りに応用した動作を示す断面図である。

【図７】本発明の第１実施例による胃の仕切り用クラン
プを胃の仕切りに応用した立体外観図である。

【図８】本発明の第１実施例による胃の仕切り用クラン
プを胃の仕切りに応用した平面説明図である。

【図９】図８の９−９線断面図である。

【図１０】本発明の第２実施例による胃の仕切り用クラ
ンプを示す立体外観図である。

【図１１】本発明の第２実施例による胃の仕切り用クラ
ンプを胃の仕切りに応用した断面図である。

【図１２】本発明の第３実施例による胃の仕切り用クラ
ンプを示す立体外観図である。

【図１３】本発明の第３実施例による胃の仕切り用クラ
ンプを胃の仕切りに応用した断面図である。

【符号の説明】

１０、１０’、１０” クランプ ２０、２０’ はさみ薄片 ２１、２１’ 長い溝 ２２、２２’ 貫通孔 ２３、２３’ ブリッジ部 ２４、２４’ 第１クランプ段 ２５、２５’ 第２クランプ段 ２６、２６’ 補助用位置決め孔 ２７、２７’ 波浪溝 ２８、２８’ 貫通孔 ３０ スチールワイヤ ３１ 手術の縫う用ワイヤ ４０ 胃部 ４１ 胃嚢 ４２ 胃嚢の出口 ４３ 食道 ４４ 十二指腸

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 二枚のはさみ薄片を備えた胃の仕切り用
   クランプであって、前記はさみ薄片は細長い薄片状で、
   辺角の部分は角をそぎ取ってラッピングのように処理さ
   れ、両端にそれぞれ結合の構造が設けられ、前記はさみ
   薄片の両側面には末端部に近傍にそれぞれ長い溝が設置
   され、二つ対応した長い溝の上、下部にそれぞれ貫通孔
   が形成され、前記はさみ薄片を真向かうように組合わせ
   て傾斜状態で胃部の上方エリアをはさみこみ、上方の胃
   部により胃嚢を形成し、前記はさみ薄片に胃部との対応
   した側面に粗い表面を設置し、いくつの補助用位置決め
   孔が形成され、手術用の縫い込みワイヤが通過し、前記
   はさみ薄片を胃壁に縫って位置決めされ、 前記はさみ薄片の中央近傍に弧形のように折り曲げるこ
   とによりブリッジ部が形成され、前記はさみ薄片の二つ
   対応した前記ブリッジ部は胃嚢の出口を形成することを
   特徴とする胃の仕切り用クランプ。
2. 【請求項２】 前記はさみ薄片と胃壁の側面に対応した
   位置に、波浪溝を設置し、胃部のはさまれた部位の血液
   循環を維持することを特徴とする請求項１記載の胃の仕
   切り用クランプ。
3. 【請求項３】 前記はさみ薄片にいくつかの貫通孔を設
   置し、胃部のはさまれた部位の血液循環を維持すること
   を特徴とする請求項１記載の胃の仕切り用クランプ。