JP3424576B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP3424576B2 JP32893798A JP32893798A JP3424576B2 JP 3424576 B2 JP3424576 B2 JP 3424576B2 JP 32893798 A JP32893798 A JP 32893798A JP 32893798 A JP32893798 A JP 32893798A JP 3424576 B2 JP3424576 B2 JP 3424576B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置及び
画像処理方法に関し、例えばテレビジョン受像機、ビデ
オテープレコーダー、テレビジョンカメラ、プリンタ等
の画像処理装置に適用することができる。本発明は、入
力画像データの属する領域に応じて補正係数を生成して
画素値を補正する際に、画像データの画素値に応じて対
応する補正係数の解像度が切り換わるように動作を制御
することにより、部分的なコントラストの劣化を有効に
回避して階調を補正することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョンカメラ等の画像処理
装置においては、撮像手段等の画像入力手段を介して得
られる画像データの階調を補正して出力するようになさ
れている。
【0003】図11は、この階調補正の処理に適用され
る信号処理回路の入出力特性を示す特性曲線図である。
この種の信号処理回路は、入力レベルlが所定の基準レ
ベルlkより増大すると利得を低減する。これによりこ
の種の信号処理回路は、入力レベルlが基準レベルlk
より増大すると信号レベルを抑圧して出力し、この場
合、信号レベルの高い部分のコントラストを犠牲にして
階調を補正するようになされている。
【0004】なおこの図11に示す特性曲線図におい
て、横軸は画像データの入力レベルである画素値lを、
縦軸は画像データの出力レベルである画素値T(l)を
表わし、Lmaxは入出力画像の各画素が取り得る最大
レベルを表わす。また以下において、この特性曲線図に
示されるように入出力関係を示す関数をレベル変換関数
と呼ぶ。
【0005】また図12は、同種の信号処理回路の入出
力特性を示す特性曲線図である。このレベル変換関数に
よる信号処理回路は、入力レベルlが第1の基準レベル
ls以下のときと、第2の基準レベルlb以上のときと
で利得を低減する。これによりこの信号処理回路は、信
号レベルの低い部分と高い部分とのコントラストを犠牲
にして階調を補正するようになされている。
【0006】これに対してコンピュータを用いた画像処
理等においては、例えばヒストグラムイコライゼーショ
ンにより階調を補正するようになされている。
【0007】このヒストグラムイコライゼーションは、
入力画像の画素値の頻度分布に応じてレベル変換関数を
適応的に変化させる方法であり、画素値の頻度分布の低
い部分の階調を低減することにより階調を補正する方法
である。
【0008】すなわち図13に示すように、このヒスト
グラムイコライゼーションの処理においては、入力画像
の画素値lを基準にした画素数の集計である頻度分布H
(l)に基づいて、次式の演算処理による累積頻度分布
C(l)が検出される。
【0009】
【数1】
【0010】ヒストグラムイコライゼーションの処理に
おいては、このようにして検出された累積頻度分布C
(l)を次式の処理により正規化することにより、レベ
ル変換関数T(l)を定義し、このレベル変換関数T
(l)に従って入力画像の信号レベルを補正するように
なされている。なおここでFmaxは、累積頻度分布C
(l)の最終値であり、Lmaxは、入出力レベルの最
大値である。
【0011】
【数2】
【0012】なおこのような階調を補正する処理は、画
像データを伝送路で伝送する場合、表示装置に表示する
場合、あるいは記憶装置に保存する場合等にあっても、
例えばダイナミックレンジの抑圧等を目的として、必要
に応じて適宜実行されるようになされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した従来
手法による階調の補正処理においては、何れかの部分の
コントラストを犠牲にして全体の階調を補正する処理で
ある。これは何れの手法においても、不自然な画像が生
成されるのを回避するため、単調増加性を有する入出力
関数によってレベル変換するためである。
【0014】従って従来手法による場合には、結局、処
理された画像において部分的にコントラストが低下する
問題があった。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、部分的なコントラストの低下を有効に回避して階調
を補正することができる画像処理装置及び画像処理方法
を提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、画像処理装置又は画像処理方法に
おいて、画像データの属する領域を判定して判定結果を
出力し、この判定結果に基づいて画像データの画素値を
補正する補正係数を出力し、この補正係数に従って画像
データの画素値を補正するようにし、このとき画像デー
タの画素値に応じて、補正係数の解像度が切り換わるよ
うにする。
【0017】画像データの属する領域を判定して判定結
果を出力し、この判定結果に基づいて画像データの画素
値を補正する補正係数を出力し、この補正係数に従って
画像データの画素値を補正すれば、同一領域内では同じ
係数により画素値を補正して、領域内では画素値の大小
関係を保持し、異なる領域に属する画素間では画素値の
大小関係を逆転させることもでき、これにより部分的な
コントラストの劣化を回避して全体の階調を補正するこ
とが可能となる。
【0018】このようにして階調を補正するにつき領域
間のコントラストにおいては、補正手段、補正処理にお
ける画像データの入出力特性であるレベル変換関数の傾
きより決まり、判定結果の空間的な解像度が高ければ高
い程、階調補正結果に対するレベル変換関数の影響が大
きくなる。従って画素値がレベル変換関数において傾き
の小さい部分に該当する場合、補正係数における解像度
を増大させることにより、例えレベル変換関数において
単調増加性が維持されていない場合でも、このレベル変
換関数の影響を低減して近接領域との間の不自然なコン
トラストの変化を低減することが可能となり、隣接する
領域間でも自然なコントラストを確保することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0020】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図1は、本発明の第1の実施の形態に係るテレビジョン
カメラを示すブロック図である。このテレビジョンカメ
ラ1において、CCD固体撮像素子(CCD)2は、タ
イミングジェネレータ(TG)3の駆動により撮像結果
を出力する。
【0021】ここで図2に撮像面の正面図を拡大して示
すように、このCCD固体撮像素子2は、撮像面に補色
一松様式の色フィルタが配置される。すなわちCCD固
体撮像素子2は、イエロー(Ye)及びシアン(Cy)
の色フィルタが画素単位で繰り返されて奇数ラインが形
成されるのに対し、マゼンタ(Mg)及び緑(G)の色
フィルタが画素単位で繰り返されて偶数ラインが形成さ
れる。
【0022】これによりCCD固体撮像素子2において
は、この種の撮像素子に付随する相関二重サンプリング
回路より、図3に示すように、振幅変調されてなる色信
号が時分割により順次輝度信号に重畳されてなる撮像結
果を出力するようになされている。
【0023】このような撮像結果を出力するにつき、C
CD固体撮像素子2は、ユーザーの設定による電荷蓄積
時間により1/60〔秒〕周期で撮像結果を得、この撮
像結果を通常露光による撮像結果VNとして出力する。
さらにCCD固体撮像素子2は、これら通常露光による
撮像結果VNの垂直ブランキング期間において、この通
常露光による電荷蓄積時間に比して短い電荷蓄積時間に
よる撮像結果を得、この撮像結果を短時間露光の撮像結
果VSとして出力する。
【0024】これにより図4に示すように、CCD固体
撮像素子2においては、所定の入射光量以上において
は、出力レベルが飽和してなる通常露光による撮像結果
VN(図4(A))と、これより短い電荷蓄積時間によ
り出力レベルが飽和していない短時間露光の撮像結果V
S(図4(B))とを組にして出力する。
【0025】メモリ4Nは、図示しない相関二重サンプ
リング回路、欠陥補正回路、アナログディジタル変換回
路等を介して、この通常露光による撮像結果VNを入力
し、この通常露光による撮像結果VNを一時保持して出
力する。
【0026】同様に、メモリ4Sは、図示しない相関二
重サンプリング回路、欠陥補正回路、アナログディジタ
ル変換回路等を介して、この短時間露光による撮像結果
VSを入力し、この短時間露光による撮像結果VSを一
時保持して出力する。
【0027】加算回路5は、メモリ4Nに保持された通
常露光による撮像結果VNと、メモリ4Sに保持された
短時間露光による撮像結果VSとを加算することによ
り、広いダイナミックレンジで、かつ充分な画素値によ
る撮像結果VTを出力し、レベル補正回路6は、この加
算回路5による撮像結果VTにおいて実用上充分な直線
性を確保できるように、メモリ4Sより出力される短時
間露光による撮像結果VSの画素値を補正して出力す
る。
【0028】これらによりテレビジョンカメラ1におい
ては、従来に比して格段的に大きなダイナミックレンジ
による撮像結果VT(図4(C))を生成するようにな
されている。
【0029】階調補正回路8は、この撮像結果VTの画
素値を補正することにより、この撮像結果VTの階調を
補正して出力する。テレビジョンカメラ1においては、
続く信号処理回路により(図示せず)、テレビジョンカ
メラに必要な各種信号処理を実行してこの撮像結果を外
部機器等に出力し、このとき出力機器に対応するように
撮像結果の画素値を一様に抑圧することにより撮像結果
のダイナミックレンジを抑圧して出力する。
【0030】すなわち階調補正回路8において、領域判
定フィルタ9は、入力画像データの属する領域を判定
し、その判定結果を出力する。
【0031】すなわち領域判定フィルタ9は、第1及び
第2のローパスフィルタ(LPF)9A及び9Bに撮像
結果VTの各画素値x(i,j)を入力し、ここで帯域
制限する。これにより領域判定フィルタ9は、それぞれ
ローパスフィルタ9A及び9Bにおいて、入力画像デー
タが何れの平均輝度レベルの領域に属するか判定し、そ
の判定結果である低周波数成分r0(i,j)及びr1
(i,j)を出力する。さらにこのとき領域判定フィル
タ9は、それぞれ通過帯域幅の異なるローパスフィルタ
9A及び9Bにおいて、これらの処理を同時並列的に実
行することにより、異なる解像度による判定結果である
低周波数成分r0(i,j)及びr1(i,j)を生成
する。なおこの実施の形態では、図5に示すように、ラ
スタ走査順に入力される撮像結果VTについて、水平方
向を符号iによる添え字により、垂直方向を符号jによ
る添え字により示す。
【0032】すなわち第1及び第2のローパスフィルタ
9A及び9Bは、それぞれ2次元のローパスフィルタで
あり、ラスタ走査の順序で順次入力される画像データの
画素値x(i,j)について、次式の演算式により表さ
れる低周波数成分r(i,j)を検出し、この低周波数
成分r(i,j)を各領域の判定結果として出力する。
【0033】
【数3】
【0034】なお(3)式のN、Mは平均値を計算する
ための近傍領域の大きさを表わす定数である。これによ
り第1及び第2のローパスフィルタ9A及び9Bは、撮
像結果VTによる画像より画像中の細かい構造を除去し
て比較的画素値が平坦な領域を抽出し、異なる解像度に
よる判定結果を低周波数成分r0(i,j)及びr1
(i,j)として出力する。なおローパスフィルタ9A
及び9Bの1つは、このような処理を目的とすることか
ら、その帯域は比較的狭いものが望ましい。
【0035】さらに第1及び第2のローパスフィルタ9
A及び9Bは、第2のローパスフィルタ9Bに比して、
第1のローパスフィルタ9Aが低解像度によるローパス
フィルタを構成するように、(3)式の定数N、Mが選
定されようになされている。
【0036】重み付け係数生成回路9Cは、第1のロー
パスフィルタ9Aを基準にして次式による演算処理によ
り、第1及び第2のローパスフィルタ9A及び9Bより
出力される低周波数成分r0(i,j)及びr1(i,
j)の重み付け係数1−w及びwを生成する。
【0037】
【数4】
【0038】ここで、Dmax及びDminは、正規化
のための定数である。またwmax及びwminは、重
み付け係数として算出される値の最大値及び最小値であ
り、いずれも0以上1以下の値があらかじめ与えられ
る。関数D(l)は、続く係数算出回路11で使用され
る係数算出関数Gによって決まる関数であり、次式によ
り定義される。
【0039】
【数5】
【0040】これにより重み付け係数生成回路9Cは、
対応する画素値x(i,j)が後述するレベル変換関数
T(l)の傾きが小さい部分に該当する場合は、重み付
け係数wの値を増大させるようになされている。
【0041】乗算回路9A及び9Bは、それぞれ重み付
け係数1−w及びwにより低周波数成分r0(i,j)
及びr1(i,j)を重み付けした後、続く加算回路9
Fは、これら乗算回路9A及び9Bによる重み付け結果
を加算して、1の領域判定結果r(i,j)として出力
する。
【0042】これにより領域判定フィルタ9において
は、次式の重み付け加算処理を実行し、レベル変換関数
T(l)の傾きが大きい部分に該当する領域について
は、高い解像度により帯域制限した低周波数成分r1
(i,j)の比率を増大させて1の領域判定結果r
(i,j)を出力するのに対し、これとは逆に、レベル
変換関数T(l)の傾きが小さい部分に該当する領域に
ついては、低い解像度により帯域制限した低周波数成分
r0(i,j)の比率を増大させて1の領域判定結果r
(i,j)を出力する。
【0043】
【数6】
【0044】これにより領域判定フィルタ9において
は、撮像結果VTの画素値x(i,j)に応じて空間的
な解像度が切り換わるように、すなわち後述する係数算
出回路11の入出力特性であるレベル変換関数T(l)
の傾きが小さい部分に該当する場合程、判定結果r
(i,j)の空間的な解像度が低減するように判定結果
r(i,j)を生成する。
【0045】係数算出回路11は、低周波数成分r
(i,j)の信号レベルに応じて、例えば図6に示すよ
うな係数算出関数Gによりコントラスト補正係数g
(i,j)を生成する。ここでこの係数算出関数Gは、
例えば図11について上述したレベル変換関数T(l)
を次式により演算処理して得られる関数である。
【0046】
【数7】
【0047】これにより係数算出回路11は、次式の演
算処理によりコントラスト補正係数g(i,j)を生成
して出力し、入力レベルである低周波数成分r(i,
j)の信号レベルが所定の基準レベルlk以下の領域に
ついては、値1以上の一定値gmaxによるコントラス
ト補正係数g(i,j)を出力し、この基準レベルlk
以上の領域については、低周波数成分r(i,j)の信
号レベルに応じて徐々に値が値gminに近づくように
コントラスト補正係数g(i,j)を出力する。
【0048】
【数8】
【0049】乗算回路12は、このようにして生成され
るコントラスト補正係数g(i,j)を用いて撮像結果
VTの画素値x(i,j)を乗算することにより、コン
トラスト補正係数g(i,j)により撮像結果VTの信
号レベルを補正して出力する。
【0050】(1−2)第1の実施の形態の動作 以上の構成において、テレビジョンカメラ1においては
(図1)、撮像面に配置された色フィルタにより(図
2)、CDD固体撮像素子2より振幅変調された色信号
が時分割により輝度信号に重畳された撮像結果が出力さ
れる(図3)。
【0051】またテレビジョンカメラ1においては、ユ
ーザーの設定した電荷蓄積時間による通常露光による撮
像結果VN(図4(A))と、短い電荷蓄積時間による
短時間露光の撮像結果VS(図4(B))とが交互に出
力され、この撮像結果VN及びVSがそれぞれメモリ4
N及び4Sに保持される。テレビジョンカメラ1では、
この2つの撮像結果VN及びVSがレベル補正回路6、
加算回路5により合成され、これにより従来に比して格
段的に大きなダイナミックレンジによる撮像結果VT
(図4(C))が生成される。
【0052】この撮像結果VTにおいては、領域判定フ
ィルタ9のローパスフィルタ9A及び9Bにおいて、異
なる解像度により入力画像データの属する領域が判定さ
れ、その判定結果が生成される。より具体的には、画素
値x(i,j)の平均値である平均輝度レベルを示す低
周波数成分r0(i,j)及びr1(i,j)がそれぞ
れ異なる帯域によるローパスフィルタ9A及び9Bで検
出され、これにより画像中の細かい構造が除去され、比
較的画素値が平坦な領域が抽出される。
【0053】撮像結果VTにおいては、この2つの低周
波数成分r0(i,j)及びr1(i,j)が乗算回路
9D及び9E、加算回路9Fによる加重平均回路により
合成されて1の低周波数成分r(i,j)が各領域の判
定結果として出力される。
【0054】撮像結果VTにおいては、続く係数算出回
路11により、この低周波数成分r(i,j)の信号レ
ベルに応じてコントラスト補正係数g(i,j)が生成
され、このコントラスト補正係数g(i,j)により乗
算回路12において、撮像結果の画素値が補正される。
【0055】これにより撮像結果VTにおいては、低周
波数成分r(i,j)の信号レベルが等しい領域におい
ては、等しい利得により画素値が補正されるのに対し、
低周波数成分r(i,j)の信号レベルが異なる領域に
おいては、レベル変換関数T(l)の設定に応じて、画
素値を近接させることができ、また場合によっては画素
値の大小関係を逆転させることも可能となる。これによ
り全体の階調に対して、各領域内のコントラストを自然
に増加させることができ、部分的なコントラストの低下
を有効に回避して全体の階調を補正することが可能とな
る。
【0056】すなわち図7に示すように、画素値x
(i,j)がローパスフィルタである領域判定フィルタ
10のカットオフ周波数以上の周波数により脈動し、さ
らに画素値x(i,j)の直流レベルが急激に立ち上が
っている場合であって(図7(B))、この直流レベル
の急激な変化に対応する低周波数成分r(i,j)の変
化が係数算出関数G(l)の変極点を跨ぐような場合
(図7(A))、図Aについて上述した従来のレベル変
換関数によっては、補正結果Y(i,j)において画素
値の大きな部分でコントラストが抑圧されるようになる
(図7(C))。
【0057】ところがこの実施の形態によれば、低周波
数成分r(i,j)の信号レベルが急激に立ち上がる前
後において、それぞれこの低周波数成分r(i,j)の
信号レベルに応じた利得により画素値x(i,j)が補
正され、係数算出関数G(l)の設定によって信号レベ
ルが補正されることになる。このとき画素値x(i,
j)が小さな部分においては、ピーク値l3及びボトム
値l1の平均値レベルl2による利得gmaxにより画
素値x(i,j)が補正され、これにより低レベル領域
に対しては従来法と同程度のコントラストを得ることが
できる(図7(D))。
【0058】これに対して高レベル側においては、同様
に、ピーク値l6及びボトム値l4の平均値レベルl5
による利得g5により画素値x(i,j)が補正され、
このときこれらピーク値l6及びボトム値l4が一様な
利得により画素値が補正されることにより、このピーク
値l6及びボトム値l4間のコントラストにおいては、
この利得g5で増幅されることになる。
【0059】これによりこの実施の形態に係る階調補正
回路8においては、全体的に見たときの階調は大きく変
化しないものの、微視的に見た脈動については、入力画
像である撮像結果VTによる脈動を拡大することが可能
となる。
【0060】また図8に示すように、同様に、画素値x
(i,j)が脈動して直流レベルが急激に立ち上がって
いる場合であって、画素値x(i,j)の大きな変化が
係数算出関数G(l)の変極点より高レベル側に偏って
いる場合(図8(B))、図Aについて上述した従来の
レベル変換関数によっては、全ての画素値x(i,j)
でコントラストが抑圧されるようになる(図8
(C))。
【0061】ところがこの場合も、低レベル側及び高レ
ベル側においては、それぞれ平均値レベルl2及びl5
に対応する利得g2及びg5により画素値が補正され、
全体的に見たときの階調は大きく変化しないものの、微
視的に見た脈動については、入力画像である撮像結果V
Tによる脈動を拡大することが可能となる(図8
(D))。
【0062】このようにして撮像結果VTの階調を補正
するにつき、低周波数成分r(i,j)の値がほぼ一定
値に維持される一定領域内において、階調補正結果y
(i,j)におけるコントラストは、係数算出関数Gに
よって与えられる補正係数の値により決まることにな
る。これに対して低周波数成分r(i,j)の値が異な
る領域間のコントラストにおいては、レベル変換関数の
傾きより決まることになる。また各領域の大きさは、補
正係数g(i,j)の空間的解像度に対応し、低周波数
成分r(i,j)を抽出するローパスフィルタの通過帯
域幅によって決まる。
【0063】これらのことから、低周波数成分r(i,
j)を抽出するローパスフィルタの通過帯域幅が広けれ
ば広い程、すなわち補正係数の解像度が高い程、階調補
正結果y(i,j)におけるコントラストに対してレベ
ル変換関数の影響が大きくなる。
【0064】これにより所定の画素値の属する領域が、
レベル変換関数において傾きの小さい部分に該当する場
合、通過帯域幅の狭いローパスフィルタを使用して得ら
れる領域判定結果により階調補正すれば、すなわちこの
判定結果に対応する補正係数の解像度を向上して階調補
正すれば、例えレベル変換関数において単調増加性が維
持されていない場合でも、このレベル変換関数の影響を
低減して近接領域との間の不自然なコントラストの変化
を低減することが可能となる。
【0065】これに対して所定の画素値の属する領域
が、レベル変換関数において傾きの大きな部分に相当す
る場合、この画素周辺のコントラストにおいては、レベ
ル変換関数の傾きによって充分なコントラストが保証さ
れることになる。なおこの場合階調補正結果においてエ
ッジ等を階調補正精度を向上するために、より解像度の
高い補正係数、すなわち通過帯域幅の広いローパスフィ
ルタを使用して得られる領域判定結果により精度の高い
階調補正結果を得ることができる。
【0066】これによりこの実施の形態においては、重
み付け係数生成回路9Cにおいて、解像度の低い低周波
数成分r0(i,j)に基づいて、レベル変換関数T
(l)の傾きが大きい部分に該当する領域については、
高い解像度により帯域制限した低周波数成分r1(i,
j)の比率を増大させて領域判定結果r(i,j)が出
力され、これとは逆にレベル変換関数T(l)の傾きが
小さい部分に該当する領域については、低い解像度によ
り帯域制限した低周波数成分r0(i,j)の比率を増
大させて領域判定結果r(i,j)が出力される。
【0067】すなわち乗算回路12における入出力特性
において、レベル変換関数T(l)の傾きが小さい部分
に該当する領域については、空間的な解像度が低減する
ように判定結果r(i,j)が生成される。
【0068】これにより階調補正回路8では、レベル変
換関数の傾きが小さいレベルで構成される領域に対して
は低い解像度の補正係数が、またレベル変換曲線の傾き
が大きいレベルで構成される領域に対しては高い解像度
の補正係数が生成され、このようにして生成された補正
係数により階調が補正されて、隣接する領域間でも、自
然なコントラストを確保することが可能となり、さらに
一段と自然に階調を補正することができる。
【0069】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、入力画像データの属する領域の判
定結果に基づいて補正係数を生成すると共に、この補正
係数に従って撮像結果を補正することにより、同一領域
内では同じ係数により画素値の大小関係を保持したま
ま、異なる領域に属する画素間では必要に応じて画素値
を近接させることができ、また極端な場合には逆転させ
ることもできる。これにより部分的なコントラストの劣
化を有効に回避して階調を補正することができる。
【0070】このとき解像度の異なる判定結果を合成し
て、レベル変換曲線の傾きが小さいレベルで構成される
領域に対しては低い解像度の補正係数を割り当て、また
レベル変換曲線の傾きが大きいレベルで構成される領域
に対しては高い解像度の補正係数を割り当てることによ
り、隣接する領域間でも、自然なコントラストを確保す
ることができ、さらに一段と自然に階調を補正すること
ができる。
【0071】またこのときローパスフィルタによる低周
波数成分を基準にして各領域の画素値を補正することに
より、簡単な構成により、部分的なコントラストの低下
を回避して全体の階調を補正することができる。
【0072】(2)第2の実施の形態 図9は、本発明の第2の実施の形態に係るテレビジョン
カメラに適用される階調補正回路を示すブロック図であ
る。この階調補正回路18は、図1について上述した階
調補正回路8に代えて適用される。なおこの階調補正回
路18において、上述した階調補正回路8と同一の構成
は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略す
る。
【0073】階調補正回路18において、領域判定フィ
ルタ19は、異なる解像度により画素値x(i,j)の
属する領域を判定してなる判定結果r0(i,j)、r
1(i,j)を出力する。
【0074】すなわち領域判定フィルタ19は、それぞ
れ通過帯域幅の異なるローパスフィルタ(LPF)19
A及び19Bにより構成され、各ローパスフィルタ19
A及び19Bに画素値x(i,j)を与え、対応する低
周波数成分を判定結果r0(i,j)、r1(i,j)
として出力する。
【0075】ここでローパスフィルタ19A及び19B
は、それぞれ図1について上述したローパスフィルタ9
A及び9Bと同一に形成される。
【0076】係数算出回路21は、判定結果r0(i,
j)、r1(i,j)より対応する補正係数g0(i,
j)、g1(i,j)を生成すると共に、これらの補正
係数g0(i,j)、g1(i,j)を合成して1の補
正係数g(i,j)を生成する。
【0077】すなわち係数算出回路21において、係数
算出部21A及び21Bは、それぞれ所定の係数算出関
数Gk(k=0、1)に基づいて、判定結果r0(i,
j)、r1(i,j)より対応する補正係数g0(i,
j)、g1(i,j)を生成して出力する。
【0078】重み付け係数生成回路21Cは、撮像結果
VTの画素値x(i,j)を基準にして(4)式につい
て上述したと同様の演算処理を実行する。これにより重
み付け係数生成回路21Cは、レベル変換関数の傾きが
小さなに対応する画素値x(i,j)が該当する場合
は、重み付け係数wの値を低減するようになされてい
る。
【0079】乗算回路21A及び21Bは、それぞれ重
み付け係数1−w及びwにより補正係数g0(i,
j)、g1(i,j)を重み付けした後、続く加算回路
21Fは、これら乗算回路21A及び21Bによる重み
付け結果を加算して、1の補正係数g(i,j)として
出力する。
【0080】これにより係数算出回路21においては、
画素値x(i,j)に応じて補正係数g0(i,j)、
g1(i,j)を操作して、補正係数g(i,j)の空
間的な解像度を切り換える。
【0081】すなわち乗算回路12における入出力特性
であるレベル変換関数の傾きの小さな部分に画素値x
(i,j)が該当する程、補正係数g(i,j)の空間
的な解像度が低減するように前記補正係数g(i,j)
を生成する。
【0082】より具体的に、係数算出回路21は、レベ
ル変換関数T(l)の傾きが大きい部分に該当する領域
については、高い解像度により帯域制限した低周波数成
分r1(i,j)より生成した補正係数g1(i,j)
の比率を増大させて1の補正係数g(i,j)を出力す
るのに対し、これとは逆に、レベル変換関数T(l)の
傾きが小さい部分に該当する領域については、低い解像
度により帯域制限した低周波数成分r0(i,j)より
生成した補正係数g0(i,j)の比率を増大させて1
の補正係数g(i,j)を出力する。
【0083】図9に示す構成によれば、異なる解像度に
よる補正係数を生成した後、合成して階調を補正するよ
うにしても、第1の実施の形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0084】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、何れも基本的には図
6について上述した特性により補正係数を生成する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の入出
力特性により補正係数を生成しても良く、例えば図10
に示すような、入力レベルの増大に伴い、途中で出力レ
ベルが低減するような入出力特性によるレベル変換関数
を用いるようにしても良い。
【0085】すなわち従来の手法においては、このよう
な関数を用いた場合、この関数が単調増加の関数では無
いことにより、処理結果である画像において疑似輪郭が
発生する場合がある。ところが上述した実施の形態のよ
うにローパスフィルタにより領域判定して処理する場合
には、ローパスフィルタの通過帯域に応じた大きさの近
傍領域内では画素値の大小関係が逆転するような画素値
の変化を防止することができる。これにより疑似輪郭の
発生を有効に回避することができる。
【0086】また上述の実施の形態においては、レベル
変換関数Tを用いて(7)式の演算処理により係数算出
関数Gを生成する場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、レベル変換関数Tを用いないで任意に係数算
出関数Gを設定するようにしてもよい。
【0087】また上述の実施の形態においては、階調補
正回路により階調を補正した後、続く信号処理回路によ
りダイナミックレンジを抑圧する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、レベル変換関数T、これに
対応する係数算出関数Gの設定によりこれらの処理を纏
めて実行することもできる。
【0088】すなわちダイナミックレンジの抑圧の処理
においては、入力される画素値のビット数より出力され
る画素値のビット数が小さいことが求められることによ
り、レベル変換関数Tにおいて、出力レベルの最大値を
出力画像に許容される最大値に設定し、これを用いて係
数算出関数Gを生成することにより、これらの処理を纏
めて実行することができる。
【0089】またレベル変換関数Tを用いず、任意に係
数算出関数Gを設定する場合には、次式を満足するよう
に、係数算出関数Gを設定すればよい。なおここで、j
は入力画素レベルを、Lmaxは入力画素レベルの最大
値を、L0maxは出力画素レベルの最大値を表わす。
【0090】
【数9】
【0091】また上述の実施の形態においては、2系統
のローパスフィルタ出力を適応的に処理して補正係数を
生成する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、必要に応じて複数系統の判定結果を適応的に処理し
て補正係数を生成して上述の実施の形態と同様の効果を
得ることができる。
【0092】また上述の第1の実施の形態においては、
2系統のローパスフィルタ出力を合成する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、1系統のローパスフ
ィルタの通過帯域幅を入力画像データに応じて適応的に
変化させることにより、補正係数に対応する判定結果の
解像度が切り換わるようにしてもよい。
【0093】また上述の実施の形態においては、振幅変
調された色信号が順次時分割により輝度信号に重畳され
てなる撮像結果を直接処理する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、このような撮像結果より輝度デ
ータを分離して補正係数を生成した後、この補正係数に
より撮像結果の階調を補正する場合、さらには色信号を
処理する場合、輝度信号と色差信号によるビデオ信号を
処理する場合、さらには輝度信号にクロマ信号が重畳さ
れてなる複合ビデオ信号を処理する場合等に広く適用す
ることができる。
【0094】なお複合ビデオ信号にあっては、YC分離
により生成した輝度信号に基づいて補正係数を生成し、
この補正係数により輝度信号及びクロマ信号、輝度信号
及び色差信号の階調を補正することにより、この種のビ
デオ信号の階調を補正することができるまた輝度信号と
色差信号によるビデオ信号を処理する場合には、同様に
輝度信号に基づいて補正係数を算出し、この補正係数に
より輝度信号及び色差信号の階調を補正することによ
り、この種のビデオ信号の階調を補正することができ
る。
【0095】さらに色信号を処理する場合には、次式の
演算処理により輝度信号を生成した後、この輝度信号に
基づいて補正係数を算出し、この補正係数により各色信
号の階調を補正することにより、この種のビデオ信号の
階調を補正することができる。
【0096】
【数10】
【0097】また上述の実施の形態においては、平均輝
度レベルを画像データの特徴量として使用してローパス
フィルタにより入力画像データの属する領域を判定する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
処理対象の画像において、任意に選択した画素と、この
画素を取り巻く近傍画素との類似性を特徴量として把握
し、この画素より順次領域を拡大して処理対象画像を領
域判定する場合等、種々の特徴量により、また処理対象
画像を種々の処理方法により領域判定して、上述の実施
の形態と同様の効果を得ることができる。
【0098】また上述の実施の形態においては、本発明
をテレビジョンカメラに適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、テレビジョン受像機、ビデ
オテープレコーダー、プリンタ等の種々の画像処理装置
に広く適用することができる。
【0099】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、入力画像
データの属する領域の判定結果に基づいて補正係数を生
成して画素値を補正する際に、画像データの画素値に応
じて対応する補正係数の空間的な解像度が切り換わるよ
うに動作を制御することにより、部分的なコントラスト
の劣化を有効に回避して階調を補正することができ、こ
のとき隣接する領域間でも自然なコントラストを確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るテレビジョン
カメラを示すブロック図である。
【図2】図1のテレビジョンカメラのCCD固体撮像素
子の色フィルタを示す平面図である。
【図3】図2の色フィルタによる撮像結果を示す信号波
形図である。
【図4】図1のテレビジョンカメラにおける撮像結果の
処理の説明に供する特性曲線図である。
【図5】図1のテレビジョンカメラにおける画素の配列
を示す略線図である。
【図6】コントラスト補正係数g(i,j)の説明に供
する特性曲線図である。
【図7】図1のテレビジョンカメラにおける階調補正回
路の処理の説明に供する信号波形図である。
【図8】図7の場合とは異なる入力レベルにおける階調
補正回路の処理の説明に供する信号波形図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るテレビジョン
カメラに適用される階調補正回路を示すブロック図であ
る。
【図10】他の実施の形態に係る階調補正回路に適用さ
れるレベル変換関数の説明に供する特性曲線図である。
【図11】従来の階調補正の抑圧処理に適用されるレベ
ル変換関数の説明に供する特性曲線図である。
【図12】図11とは異なる他の例による階調補正の処
理に適用されるレベル変換関数の説明に供する特性曲線
図である。
【図13】ヒストグラムイコライゼーションの処理の説
明に供する特性曲線図である。
【符号の説明】
1……テレビジョンカメラ、8、18……階調補正回
路、9、19……領域判定フィルタ、9A、9B、19
A、19B……ローパスフィルタ、9C、21C……重
み付け係数生成回路、9D、9E、12、21D、21
E……乗算回路、9F、21F……加算回路、11……
係数算出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−226772(JP,A) 特開 平3−158077(JP,A) 特開 平4−145783(JP,A) 特開 平6−311392(JP,A) 特開 平7−170428(JP,A) 特開 平9−312787(JP,A) 特開 平10−13854(JP,A) 特開 平10−248024(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/14 - 5/217 H04N 9/04 - 9/11 H04N 9/44 - 9/78

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像データの階調を補正する画像処理装置
    において、 前記画像データの属する領域を判定して判定結果を出力
    する領域判定手段と、 前記判定結果に基づいて、前記画像データの画素値を補
    正する補正係数を出力する係数算出手段と、 前記補正係数に従って、前記画像データの画素値を補正
    する補正手段とを備え、 前記領域判定手段又は前記係数算出手段は、 前記画像データの画素値に応じて、前記補正係数の解像
    度が切り換わるように、前記判定結果又は前記補正係数
    を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】画像データの階調を補正する画像処理方法
    において、 前記画像データの属する領域を判定して判定結果を出力
    する領域判定処理と、 前記判定結果に従って、前記画像データの画素値を補正
    する補正係数を出力する係数算出処理と、 前記補正係数に従って、前記画像データの画素値を補正
    する補正処理とからなり、 前記領域判定処理又は前記係数算出処理において、 前記画像データの画素値に応じて、前記補正係数の解像
    度が切り換わるように、前記判定結果又は前記補正係数
    を生成することを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】前記領域判定処理又は前記係数算出処理
    は、 前記補正処理における前記画像データの入出力特性にお
    いて、入力値の変化に対して出力値の変化が小さい程、
    前記補正係数の解像度が低減するように、前記判定結果
    又は前記補正係数を生成することを特徴とする請求項2
    に記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】前記領域判定処理は、 前記画像データの近傍所定範囲の特徴を示す特徴量を検
    出して前記判定結果を出力し、 前記係数算出処理は、 前記特徴量に従って前記補正係数を出力することを特徴
    とする請求項2に記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】前記領域判定処理は、 前記画像データの画素値に応じて、前記判定結果の解像
    度を変化させることにより、前記補正係数の解像度を切
    り換えることを特徴とする請求項2に記載の画像処理方
    法。
  6. 【請求項6】前記係数算出処理は、 前記画像データの画素値に応じて、前記補正係数を補正
    することにより、前記補正係数の解像度が切り換わるよ
    うにすることを特徴とする請求項2に記載の画像処理方
    法。
  7. 【請求項7】前記領域判定処理は、 前記画像データの低周波数成分を抽出して前記判定結果
    を出力することを特徴とする請求項2に記載の画像処理
    方法。
  8. 【請求項8】前記領域判定処理は、 前記画像データの低周波数成分を異なる通過帯域幅によ
    りそれぞれ抽出する信号抽出処理と、 前記画像データに応じて、前記複数の低周波数成分を合
    成して前記判定結果を生成する信号合成処理とからなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】前記信号合成処理は、 前記複数の低周波数成分を加重平均して前記判定結果を
    生成することを特徴とする請求項8に記載の画像処理方
    法。
  10. 【請求項10】前記領域判定処理は、 異なる通過帯域幅により前記画像データの低周波数成分
    をそれぞれ抽出して前記判定結果を出力し、 前記係数算出処理は、 前記複数の低周波数成分より、それぞれ補正用の係数を
    生成する部分係数算出処理と、 前記補正用の係数に基づいて、前記補正係数を生成する
    係数合成処理とからなることを特徴とする請求項2に記
    載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】前記補正処理は、 前記補正係数を前記画像データの画素値に乗算して前記
    画像データの画素値を補正することを特徴とする請求項
    2に記載の画像処理方法。
  12. 【請求項12】入力される画像データのビット数に比し
    て、前記補正処理より得られる画像データのビット数が
    低減されてなることを特徴とする請求項2に記載の画像
    処理方法。
  13. 【請求項13】前記画像データは、 振幅変調された色信号が輝度信号に順次時分割により重
    畳されてなる信号を所定周波数によりサンプリングした
    データであることを特徴とする請求項2に記載の画像処
    理方法。
  14. 【請求項14】前記画像データは、 輝度信号及び色差信号を所定周波数によりサンプリング
    したデータであることを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理方法。
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