JP3419359B2 - クロック伝送回路 - Google Patents

クロック伝送回路

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JP3419359B2
JP3419359B2 JP23210299A JP23210299A JP3419359B2 JP 3419359 B2 JP3419359 B2 JP 3419359B2 JP 23210299 A JP23210299 A JP 23210299A JP 23210299 A JP23210299 A JP 23210299A JP 3419359 B2 JP3419359 B2 JP 3419359B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、別々の電源モジュ
ールから電源の供給を受けるパッケージ間(送信側パッ
ケージと受信側パッケージとの間)における差動クロッ
ク伝送(正相側(TRUE側)と逆相側(COMPLE
MENT側)とを有するクロック信号である差動クロッ
ク信号の伝送)を行うクロック伝送回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のクロック伝送回路で
は、一般的に、ECL(EmitterCoupled
Logic)が用いられている。ここで、受信用IC
(Integrated Circuit)もECLの
場合には、入力端子と電源との間に必ずダイオードが設
けられているので、普通に接続すると受信側パッケージ
の電源がオフ(OFF)状態になったときには、送信側
パッケージから受信側パッケージに向かってケーブル
(差動クロック伝送ケーブル)上を過大な電流が流れて
しまうので、これを防止する必要がある。
【0003】また、受信用ICがHSTL(High
Speed TransceiverLogic)レベ
ル等を用いたCMOS(Complementary
Metal Oxide Semiconducto
r) ICの場合には、ECLレベルの振幅のまま電圧
レベル(オフセット電圧のレベル)を変える必要があ
る。
【0004】したがって、上記のいずれの場合にも、コ
ンデンサによってカップリングする方法が一般的であ
る。
【0005】一方、CMOS ICは構造上、HIGH
(ハイ)レベルとLOW(ロウ)レベルとの中間の電圧
レベルの入力を受けると内部のゲートに過大な電流が流
れ続ける性質を持っているので、前述のような方法によ
って伝送した差動クロック信号をCMOS ICに供給
する場合には、送信側パッケージの電源がオフ状態のと
きにも、差動クロック信号の正相側および逆相側が定常
的に同一の電圧レベルとなることのないようにする必要
がある。
【0006】このような要請に応えるために、従来のク
ロック伝送回路では、例えば、図4に示すように、正相
側の終端電圧レベル(Vtrt)と逆相側の終端電圧レ
ベル(Vtrc)との間にあらかじめ差をつけておく方
式が採用されていた。
【0007】ここで、図4は、従来のクロック伝送回路
の一例の構成を示す回路図である。
【0008】また、図6は、図4に示す従来のクロック
伝送回路における差動クロック信号の正相側および逆相
側の両信号の伝送波形を示す図である。なお、図6にお
いて、(a)は送信側パッケージ41の電源がオン(O
N)状態である場合の伝送波形に該当し、(b)は送信
側パッケージ41の電源がオフ状態である場合の伝送波
形に該当する。
【0009】図4を参照すると、このクロック伝送回路
は、送信側パッケージ41と、受信側パッケージ42
と、差動クロック伝送ケーブル43(送信側パッケージ
41と受信側パッケージ42との間に設置され差動クロ
ック信号が伝送されるケーブル)とを含んで構成されて
いる。
【0010】送信側パッケージ41は、送信用IC41
1と、レベル確定用抵抗412と、AC(Altern
ative Current)カップリング用コンデン
サ413と、コネクタ414とを含んで構成されてい
る。
【0011】送信側パッケージ41上の送信用IC41
1は、ECLによって実現され、送信側パッケージ41
の電源電圧Vccdで動作している。
【0012】送信用IC411の出力信号の電圧レベル
は、送信側パッケージ41の終端電圧Vtdにレベル確
定用抵抗412が接続されることにより確定する。ま
た、当該出力信号は、ACカップリング用コンデンサ4
13でACカップリングされることにより、その振幅が
差動クロック伝送ケーブル43(コネクタ414および
コネクタ424を含む)を介して受信側パッケージ42
上の受信用IC421に伝送される。
【0013】受信側パッケージ42は、受信用IC42
1と、正相側終端抵抗422と、逆相側終端抵抗423
と、コネクタ424とを含んで構成されている。
【0014】ここで、送信側パッケージ41の電源がオ
フ状態のときにも、差動クロック信号の正相側および逆
相側が定常的に同一の電圧レベルとなることのないよう
にするために、正相側の終端電圧Vtrtと逆相側の終
端電圧Vtrcとは異なる値になるように調整されてい
る(図6参照)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のクロッ
ク伝送回路では、差動クロック信号の正相側および逆相
側が定常的に同一の電圧レベルとなることのないように
するため、受信側パッケージにおける正相側の終端電圧
および逆相側の終端電圧による調整等により、正相側の
オフセット電圧レベルと逆相側のオフセット電圧レベル
との間に差が設けられているので、伝送対象のクロック
信号の周波数が高くなるにつれてデューティ比の悪化
(デューティ比の50%からのずれが大きくなること)
が顕著になり(図6中の(a)参照)、その結果、非常
に高い周波数のクロック信号を伝送することができなく
なるという欠点(問題点)があった。
【0016】本発明の目的は、上述の点に鑑み、送信側
パッケージの電源がオン状態のときには正相側のオフセ
ット電圧レベルと逆相側のオフセット電圧レベルとの間
に差を生じさせないようにし(これにより、高い周波数
のクロック信号の伝送を可能にする)、しかも送信側パ
ッケージの電源がオフ状態のときに差動クロック信号の
正相側および逆相側が定常的に同一の電圧レベルとなる
ことのないようにできるクロック伝送回路を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のクロック伝送回
路は、送信用ICを備える送信側パッケージ,受信用I
Cを備える受信側パッケージ,およびパッケージ間に設
置され差動クロック信号が伝送される差動クロック伝送
ケーブルを有するクロック伝送回路において、受信側パ
ッケージの終端電圧と送信側パッケージの電源との間を
受信側パッケージ上の終端抵抗,受信側パッケージ上の
差動クロック信号正相側信号線,差動クロック伝送ケー
ブル,送信側パッケージ上の差動クロック信号正相側信
号線,送信側パッケージ上のダイオード,および送信側
パッケージ上の電流抑制用抵抗で接続して検知・オフセ
ット変更手段用正相側経路を形成し、前記検知・オフセ
ット変更手段用正相側経路を直流電流が流れることによ
って送信側パッケージの電源がオフ状態になったことを
検知する検知手段と、受信側パッケージの終端電圧と送
信側パッケージ上のACカップリング用コンデンサとの
間を受信側パッケージ上の終端抵抗,受信側パッケージ
上の差動クロック信号逆相側信号線,差動クロック伝送
ケーブル,および送信側パッケージ上の差動クロック信
号逆相側信号線で接続してオフセット変更手段用逆相側
経路を形成し、送信側パッケージの電源がオン状態のと
きには前記検知・オフセット変更手段用正相側経路にも
前記オフセット変更手段用逆相側経路にも直流電流が流
れないようにして差動クロック信号の正相側のオフセッ
ト電圧レベルと逆相側のオフセット電圧レベルとを等し
くし、送信側パッケージの電源がオフ状態になったとき
には前記オフセット変更手段用逆相側経路には直流電流
が流れないようにし、かつ前記検知手段の検知対象の直
流電流が前記検知・オフセット変更手段用正相側経路に
流れるようにして差動クロック信号の正相側のオフセッ
ト電圧レベルと逆相側のオフセット電圧レベルとの間に
差を設けるように制御するオフセット変更手段とを有す
る。
【0018】ここで、上記のような本発明のクロック伝
送回路においては、受信側パッケージの終端電圧と送信
側パッケージの電源との間を受信側パッケージ上の終端
抵抗,受信側パッケージ上の差動クロック信号正相側信
号線,差動クロック伝送ケーブル,送信側パッケージ上
の差動クロック信号正相側信号線,送信側パッケージ上
のダイオード,および送信側パッケージ上の電流抑制用
抵抗で接続して検知・オフセット変更手段用正相側経路
を形成する代わりに、受信側パッケージの終端電圧と送
信側パッケージの電源との間を受信側パッケージ上の終
端抵抗,受信側パッケージ上の差動クロック信号正相側
信号線,受信側パッケージ上のダイオード,パッケージ
間信号線,および送信側パッケージ上の電流抑制用抵抗
で接続して検知・オフセット変更手段用正相側経路を形
成するように構成することも可能である。
【0019】また、本発明のクロック伝送回路は、送信
用ICを備える送信側パッケージ,受信用ICを備える
受信側パッケージ,およびパッケージ間に設置され差動
クロック信号が伝送される差動クロック伝送ケーブルを
有するクロック伝送回路において、送信側パッケージの
電源電圧を送信側パッケージ上のレベル生成用抵抗と受
信側パッケージ上のレベル生成用抵抗とでレベル調整す
ることによって受信側パッケージ上のnMOSトランジ
スタのゲート端子電圧レベルを生成するレベル生成回路
を形成し、前記レベル生成回路によって生成される前記
nMOSトランジスタのゲート端子電圧レベルが0Vに
なることによって送信側パッケージの電源がオフ状態に
なったことを検知する検知手段と、受信側パッケージの
電源と接地端子との間を前記nMOSトランジスタおよ
び電圧オフセット設定用兼終端用抵抗で接続して正相側
オフセット生成回路を形成し、受信側パッケージの電源
と接地端子との間を電圧オフセット設定用兼終端用抵抗
で接続して逆相側オフセット生成回路を形成し、送信側
パッケージの電源がオン状態のときには前記検知手段に
よる送信側パッケージの電源のオフ状態の非検知に基づ
き前記nMOSトランジスタをオン状態にして差動クロ
ック信号の正相側のオフセット電圧レベルと逆相側のオ
フセット電圧レベルとを等しくし、送信側パッケージの
電源がオフ状態になったときには前記検知手段による送
信側パッケージの電源のオフ状態の検知に基づき前記n
MOSトランジスタをオフ状態にして差動クロック信号
の正相側のオフセット電圧レベルを0Vとすることによ
り差動クロック信号の正相側のオフセット電圧レベルと
逆相側のオフセット電圧レベルとの間に差を設けるよう
に制御するオフセット変更手段とを有する構成にするこ
ともできる。
【0020】なお、本発明のクロック伝送回路は、より
一般的には、受信側パッケージの終端電圧とそれぞれ接
続された正相側経路および逆相側経路を介してパッケー
ジ間で差動クロック信号の伝送を行うクロック伝送回路
において、前記正相側経路と送信側パッケージの電源と
の間に設けられたオフセット変更手段を有し、前記オフ
セット変更手段は、ダイオードおよび電流抑制用抵抗を
有して構成され、送信側パッケージの電源がオフ状態に
なった際に前記ダイオードおよび前記電流抑制用抵抗に
電流を流すことにより前記オフセット変更手段が接続さ
れる経路の電圧レベルを他方の経路の電圧レベルより低
下させることを特徴とする発明であると表現することが
でき、また、受信側パッケージの終端電圧とそれぞれ接
続された正相側経路および逆相側経路を介してパッケー
ジ間で差動クロック信号の伝送を行うクロック伝送回路
において、前記受信側パッケージの前記正相側経路の終
端抵抗と終端電圧との間にスイッチング素子を有し、前
記スイッチング素子のゲート端子が送信側パッケージの
電源と接続されてなることを特徴とする発明であると表
現することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して詳細に説明する。
【0022】(1) 第1の実施の形態 図1は、本発明の第1の実施の形態に係るクロック伝送
回路の構成を示す回路図である。
【0023】図1を参照すると、本実施の形態に係るク
ロック伝送回路は、送信側パッケージ11と、受信側パ
ッケージ12と、差動クロック伝送ケーブル13(送信
側パッケージ11と受信側パッケージ12との間に設置
され差動クロック信号が伝送されるケーブル)とを含ん
で構成されている。
【0024】送信側パッケージ11は、送信用IC11
1と、レベル確定用抵抗112と、ACカップリング用
コンデンサ113と、コネクタ114と、電流抑制用抵
抗115と、ダイオード116とを含んで構成されてい
る。
【0025】送信側パッケージ11上の送信用IC11
1は、ECLによって実現され、送信側パッケージ11
の電源電圧Vccdで動作している。
【0026】送信用IC111の出力信号の電圧レベル
は、送信側パッケージ11の終端電圧Vtdにレベル確
定用抵抗112が接続されることにより確定する。ま
た、当該出力信号は、ACカップリング用コンデンサ1
13でACカップリングされることにより、その振幅が
差動クロック伝送ケーブル13(コネクタ114および
コネクタ123を含む)を介して受信側パッケージ12
上の受信用IC121に伝送される。
【0027】受信側パッケージ12は、受信用IC12
1と、終端抵抗122と、コネクタ123とを含んで構
成されている。
【0028】受信用IC121は、受信側パッケージ1
2の電源電圧Vccrで動作している。
【0029】受信用IC121の入力信号(差動クロッ
ク信号の正相側および逆相側の信号)の電圧レベルは、
受信側パッケージ12の終端電圧Vtrを振幅の中心
(オフセット)として、差動クロック伝送ケーブル13
を介して伝送されてきた信号を振幅とする。このとき、
正相側の終端電圧レベルと逆相側の終端電圧レベルとの
間には差が設けられていない(後述する図5中の(a)
に示すように両方ともVtrである)。この点が、図4
および図6に示す従来技術とは異なっている。
【0030】先に述べたように、本発明のクロック伝送
回路は、検知手段とオフセット変更手段とを特徴的な構
成要素として備えている。ここで、図1に示す本実施の
形態に係るクロック伝送回路では、検知手段およびオフ
セット変更手段は、以下のaおよびbに示すような態様
で実現されている。
【0031】a.受信側パッケージ12の終端電圧Vt
rと送信側パッケージの電源(電源電圧Vccd)との
間を終端抵抗122(正相側),受信側パッケージ12
上の差動クロック信号正相側信号線,差動クロック伝送
ケーブル13(コネクタ123およびコネクタ114を
含む),送信側パッケージ11上の差動クロック信号正
相側信号線,ダイオード116,および電流抑制用抵抗
115で接続して検知・オフセット変更手段用正相側経
路を形成し、この検知・オフセット変更手段用正相側経
路を直流電流が流れることによって送信側パッケージ1
1の電源がオフ状態になったことを検知する検知手段
【0032】b.受信側パッケージ12の終端電圧Vt
rと送信側パッケージ11上のACカップリング用コン
デンサ113(逆相側)との間を終端抵抗122(逆相
側),受信側パッケージ上の差動クロック信号逆相側信
号線,差動クロック伝送ケーブル13(コネクタ123
およびコネクタ114を含む),および送信側パッケー
ジ上の差動クロック信号逆相側信号線で接続してオフセ
ット変更手段用逆相側経路を形成し、送信側パッケージ
11の電源がオン状態のときには上記aで示した検知・
オフセット変更手段用正相側経路にもオフセット変更手
段用逆相側経路にも直流電流が流れないようにして差動
クロック信号の正相側のオフセット電圧レベルと逆相側
のオフセット電圧レベルとを等しくし、送信側パッケー
ジ11の電源がオフ状態になったときにはオフセット変
更手段用逆相側経路には直流電流が流れないようにし、
かつ上記aの検知手段の検知対象の直流電流が検知・オ
フセット変更手段用正相側経路に流れるようにして差動
クロック信号の正相側のオフセット電圧レベルと逆相側
のオフセット電圧レベルとの間に差を設けるように制御
するオフセット変更手段
【0033】図5は、本実施の形態に係るクロック伝送
回路における差動クロック信号の正相側および逆相側の
両信号の伝送波形を示す図である。なお、図5は、後述
する第2の実施の形態および第3の実施の形態に係るク
ロック伝送回路における差動クロック信号の伝送波形を
示す図にも該当する。図5において、(a)は送信側パ
ッケージ11の電源がオン状態である場合の伝送波形に
該当し、(b)は送信側パッケージ11の電源がオフ状
態である場合の伝送波形に該当する。
【0034】次に、このように構成された本実施の形態
に係るクロック伝送回路の動作について詳細に説明す
る。
【0035】第1に、送信側パッケージ11の電源がオ
ン状態である場合の動作について説明する。
【0036】送信側パッケージ11の電源がオン状態の
ときには、ダイオード116にかかる電圧は常に逆バイ
アスとなるので、電流抑制用抵抗115およびダイオー
ド116には電流が流れず、差動クロック信号の正相側
の信号の伝送波形は電流抑制用抵抗115およびダイオ
ード116の存在によって影響を受けない。すなわち、
検知手段の検知・オフセット変更手段用正相側経路には
直流電流は流れず、「送信側パッケージ11の電源のオ
フ状態の非検知」の状態となっている。
【0037】また、差動クロック信号における正相側と
逆相側との間に、受信側パッケージ11の終端電圧レベ
ル(Vtr)には差がつけられていないので、受信用I
C121の入力信号の電圧レベルは、正相側および逆相
側とも、Vtrをオフセットとして、差動クロック伝送
ケーブル13を伝送されてきた信号を振幅としている
(図5中の(a)参照)。
【0038】したがって、伝送対象のクロック信号(差
動クロック信号)の周波数が高くなってもデューティ比
は悪化せず、高い周波数のクロック信号の伝送が可能に
なる。
【0039】第2に、送信側パッケージ11の電源がオ
フ状態である場合の動作について説明する。
【0040】送信側パッケージ11の電源がオフ状態の
ときには、送信側パッケージ11の電源電圧Vccdが
0Vとなるため、ダイオード116にかかる電圧は順バ
イアスとなる。したがって、検知手段の検知・オフセッ
ト変更手段用正相側経路に該当する差動クロック信号の
正相側の伝送経路には、受信側パッケージ12の終端電
圧Vtrから送信側パッケージ11の電源電圧Vccd
に向かって、終端抵抗122(正相側),コネクタ12
3,差動クロック伝送ケーブル13,コネクタ114,
ダイオード116,および電流抑制用抵抗115を経て
直流電流が流れる。
【0041】このとき、電流抑制用抵抗115の抵抗値
を適切な値にしておくことにより、受信用IC121の
正相側の入力信号の電圧レベルを「LOW」レベルとす
ることができる(図5中の(b)参照)。
【0042】一方、受信用IC121の逆相側の入力信
号の電圧レベルは送信側パッケージ11の電源がオン状
態のときのオフセット電圧(受信側パッケージ12の終
端電圧Vtr)となる(図5中の(b)参照)。これに
より、受信用IC121は自己に「LOW」レベルの信
号が入力されていることを認識することができる。
【0043】このようにして、送信側パッケージ11の
電源がオフ状態のときにも、差動クロック信号の正相側
および逆相側が定常的に同一の電圧レベルとなることは
なくなる(図5中の(b)参照)。
【0044】(2) 第2の実施の形態 図2は、本発明の第2の実施の形態に係るクロック伝送
回路の構成を示す回路図である。
【0045】図2を参照すると、本実施の形態に係るク
ロック伝送回路は、送信側パッケージ21と、受信側パ
ッケージ22と、差動クロック伝送ケーブル23(送信
側パッケージ21と受信側パッケージ22との間に設置
され差動クロック信号が伝送されるケーブル)と、パッ
ケージ間信号線24とを含んで構成されている。
【0046】送信側パッケージ21は、送信用IC21
1と、レベル確定用抵抗212と、ACカップリング用
コンデンサ213と、コネクタ214と、電流抑制用抵
抗215とを含んで構成されている。
【0047】受信側パッケージ22は、受信用IC22
1と、終端抵抗222と、コネクタ223と、ダイオー
ド224とを含んで構成されている。
【0048】上記の第1の実施の形態に係るクロック伝
送回路では、受信側パッケージ12の終端電圧と送信側
パッケージ11の電源との間を終端抵抗122,受信側
パッケージ12上の差動クロック信号正相側信号線,差
動クロック伝送ケーブル13,送信側パッケージ11上
の差動クロック信号正相側信号線,送信側パッケージ1
1上のダイオード116,および電流抑制用抵抗115
で接続することにより、検知・オフセット変更手段用正
相側経路が形成されていた(図1参照)。
【0049】これに対して、本実施の形態(第2の実施
の形態)に係るクロック伝送回路では、図2に示すよう
に、受信側パッケージ22の終端電圧と送信側パッケー
ジ21の電源との間を終端抵抗222(正相側),差動
クロック信号正相側信号線(受信用IC221の正相側
の入力端子),受信側パッケージ22上のダイオード2
24,パッケージ間信号線24,および電流抑制用抵抗
215で接続することにより、検知・オフセット変更手
段用正相側経路が形成されている。この点が、本実施の
形態(第2の実施の形態)に係るクロック伝送回路にお
ける特徴的な構成であり、第1の実施の形態と異なる点
である。
【0050】なお、上記の点以外の構成および動作につ
いては、本実施の形態に係るクロック伝送回路も、上記
の第1の実施の形態に係るクロック伝送回路と同様のも
のになる。
【0051】ここで、本実施の形態に係るクロック伝送
回路において、送信側パッケージ21上の電流抑制用抵
抗215と受信側パッケージ22上のダイオード224
との間を接続するパッケージ間信号線24については、
差動クロック伝送ケーブル23に相乗りする構造(パッ
ケージ間信号線24と差動クロック伝送ケーブル23と
を同一のケーブルに収納し、パッケージ間信号線24に
ついてもコネクタ214およびコネクタ223を使用す
る構造)とすることも考えられる。このような構造を採
用すれば、送信側パッケージ21の電源がオフ状態にな
ったときだけではなく、当該ケーブルが断線したときや
当該ケーブルがコネクタ214またはコネクタ223か
ら外れたときにも、受信用IC221の正相側の入力信
号の電圧レベルを「LOW」レベルとすることができ、
上記のようなケーブルの障害を検知することが可能にな
る。
【0052】(3) 第3の実施の形態 図3は、本発明の第3の実施の形態に係るクロック伝送
回路の構成を示す回路図である。
【0053】図3を参照すると、本実施の形態に係るク
ロック伝送回路は、送信側パッケージ31と、受信側パ
ッケージ32と、差動クロック伝送ケーブル33(送信
側パッケージ31と受信側パッケージ32との間に設置
され差動クロック信号が伝送されるケーブル)と、パッ
ケージ間信号線34とを含んで構成されている。
【0054】送信側パッケージ31は、送信用IC31
1と、レベル確定用抵抗312と、ACカップリング用
コンデンサ313と、コネクタ314と、レベル生成用
抵抗315とを含んで構成されている。
【0055】受信側パッケージ32は、受信用IC32
1と、電圧オフセット設定用兼終端用抵抗322と、コ
ネクタ323と、レベル生成用抵抗324と、nMOS
(n−channel MOS)トランジスタ325と
を含んで構成されている。
【0056】ここで、図3に示す本実施の形態に係るク
ロック伝送回路では、検知手段およびオフセット変更手
段は、以下のaおよびbに示すようにして実現されてい
る。すなわち、送信側パッケージ31の電源がオフ状態
になったときに、受信用IC321の正相側の入力信号
の電圧レベルを「LOW」レベルとする仕組み(工夫)
が上記の第1の実施の形態や第2の実施の形態に係るク
ロック伝送回路とは異なっている。
【0057】a.送信側パッケージ31の電源電圧Vc
cdをレベル生成用抵抗315とレベル生成用抵抗32
4とでレベル調整することによって受信側パッケージ3
2上のnMOSトランジスタ325のゲート端子電圧レ
ベル(ゲートに印加される電圧のレベル)を生成するレ
ベル生成回路を形成し、このレベル生成回路によって生
成されるnMOSトランジスタ325のゲート端子電圧
レベルが0Vになることによって送信側パッケージ31
の電源がオフ状態になったことを検知する検知手段
【0058】b.受信側パッケージ32の電源(電源電
圧Vccr)とグランド(接地端子)との間をnMOS
トランジスタ325および電圧オフセット設定用兼終端
用抵抗322(図3中のA点の電圧レベルを生成するた
めの2つの電圧オフセット設定用兼終端用抵抗322)
で接続して正相側オフセット生成回路を形成し、受信側
パッケージ32の電源とグランドとの間を電圧オフセッ
ト設定用兼終端用抵抗322(図3中のB点の電圧レベ
ルを生成するための2つの電圧オフセット設定用兼終端
用抵抗322)で接続して逆相側オフセット生成回路を
形成し、送信側パッケージ31の電源がオン状態のとき
には上記aの検知手段による「送信側パッケージ31の
電源のオフ状態の非検知」に基づきnMOSトランジス
タ325をオン状態にして差動クロック信号の正相側の
オフセット電圧レベルと逆相側のオフセット電圧レベル
とを等しくし、送信側パッケージ31の電源がオフ状態
になったときには検知手段による「送信側パッケージ3
1の電源のオフ状態の検知」に基づきnMOSトランジ
スタ325をオフ状態にして差動クロック信号の正相側
のオフセット電圧レベルを0Vとすることにより差動ク
ロック信号の正相側のオフセット電圧レベルと逆相側の
オフセット電圧レベルとの間に差を設けるように制御す
るオフセット変更手段
【0059】図5は、すでに述べたように、本実施の形
態に係るクロック伝送回路における差動クロック信号の
正相側および逆相側の両信号の伝送波形を示す図でもあ
る。図5において、(a)は送信側パッケージ31の電
源がオン状態である場合の伝送波形に該当し、(b)は
送信側パッケージ31の電源がオフ状態である場合の伝
送波形に該当する。ここで、本実施の形態においては、
(b)中の正相側の信号の電圧レベルは0Vである。
【0060】次に、このように構成された本実施の形態
に係るクロック伝送回路の動作について詳細に説明す
る。
【0061】第1に、送信側パッケージ31の電源がオ
ン状態である場合の動作について説明する。
【0062】送信側パッケージ31の電源がオン状態の
ときには、送信側パッケージ31上のレベル生成用抵抗
315および受信側パッケージ32上のレベル生成用抵
抗324によって適切な値に設定された電圧レベルがn
MOSトランジスタ325のゲート端子に印加される。
【0063】これにより、nMOSトランジスタ325
がオン状態となるので、受信用IC321の入力信号の
電圧レベルは、正相側および逆相側とも、電源電圧Vc
crが電圧オフセット設定用兼終端用抵抗322によっ
てレベル調整されて生成されたオフセット電圧(図5中
のVtr)を振幅の中心として、差動クロック伝送ケー
ブル33を介して伝送されてきた信号の振幅を持つもの
となる(図5中の(a)参照)。
【0064】したがって(オフセット電圧が正相側と逆
相側とで等しいので)、伝送対象のクロック信号(差動
クロック信号)の周波数が高くなってもデューティ比は
悪化せず、高い周波数のクロック信号の伝送が可能にな
る。
【0065】第2に、送信側パッケージ31の電源がオ
フ状態である場合の動作について説明する。
【0066】送信側パッケージ31の電源がオフ状態の
ときには、送信側パッケージ31の電源電圧Vccdは
0Vとなるので、nMOSトランジスタ325のゲート
端子に印加される電圧も0Vとなる。
【0067】これにより、nMOSトランジスタ325
がオフ状態となるので、受信用IC321の正相側の入
力信号の電圧レベルを0V(LOWレベル)とすること
ができる(図5中の(b)参照)。
【0068】一方、受信用IC321の逆相側の入力信
号の電圧レベルは送信側パッケージ31の電源がオン状
態のときのオフセット電圧となる(図5中の(b)参
照)。これにより、受信用IC321は自己に「LO
W」レベルの信号が入力されていることを認識すること
ができる。
【0069】このようにして、送信側パッケージ31の
電源がオフ状態のときにも、差動クロック信号の正相側
および逆相側が定常的に同一の電圧レベルとなることは
なくなる(図5中の(b)参照)。
【0070】なお、本実施の形態に係るクロック伝送回
路において、送信側パッケージ31上のレベル生成用抵
抗315と受信側パッケージ32上のレベル生成用抵抗
324およびnMOSトランジスタ325との間を接続
するパッケージ間信号線34については、差動クロック
伝送ケーブル33に相乗りする構造(パッケージ間信号
線34と差動クロック伝送ケーブル33とを同一のケー
ブルに収納し、パッケージ間信号線34についてもコネ
クタ314およびコネクタ323を使用する構造)とす
ることも考えられる。このような構造を採用すれば、送
信側パッケージ31の電源がオフ状態になったときだけ
ではなく、当該ケーブルが断線したときや当該ケーブル
がコネクタ314またはコネクタ323から外れたとき
にも、受信用IC321の正相側の入力信号の電圧レベ
ルを「LOW」レベルとすることができ、上記のような
ケーブルの障害を検知することが可能になる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
以下に示すような効果が生じる。
【0072】第1の効果は、伝送対象の差動クロック信
号の周波数が高くなってもデューティ比の悪化(50%
からの乖離)が生じないようにできるということであ
る。
【0073】このような効果が生じる理由は、後述する
第2の効果に基づき、送信側パッケージの電源がオフ状
態になると、差動クロック信号の正相側および逆相側の
電圧レベルに差異が生じることが保証されるので、送信
側パッケージの電源がオン状態のときには受信用ICの
正相側および逆相側の入力信号のオフセット電圧の電圧
レベルを等しくすることができるからである。
【0074】例えば、上述の第1の実施の形態や第2の
実施の形態では、送信側パッケージの電源がオン状態の
ときには、検知手段の構成要素であるダイオードにかか
る電圧は常に逆バイアスとなるので正相側経路には電流
が流れず、正相側の伝送波形は影響を受けず、しかも正
相側と逆相側との間で受信側パッケージの終端電圧レベ
ル(Vtr)に差をつけていない。したがって、受信用
ICの入力信号の電圧レベルは、正相側および逆相側と
も、Vtrをオフセットとして差動クロック伝送ケーブ
ルを伝送されてきた信号を振幅とするものになる。
【0075】また、例えば、上述の第3の実施の形態で
は、送信側パッケージの電源がオン状態のときには、検
知手段およびオフセット変更手段の構成要素であるnM
OSトランジスタがオン状態となり、正相側オフセット
生成回路および逆相側オフセット生成回路を等価にする
ことができ、受信用ICの入力信号の電圧レベルは、正
相側および逆相側とも、Vtr(図5中の(a)参照)
をオフセットとして差動クロック伝送ケーブルを伝送さ
れてきた信号を振幅とするものになる。
【0076】第2の効果は、送信側パッケージの電源が
オフ状態のときにも、差動クロック信号の正相側および
逆相側が定常的に同一の電圧レベルとなることがないよ
うにすることができるということである。
【0077】このような効果が生じる理由は、検知手段
およびオフセット変更手段を設けて、送信側パッケージ
の電源のオフ状態が検知手段により検知されたときに
は、オフセット変更手段により正相側のオフセット電圧
と逆相側のオフセット電圧とに明確な差異が設定されう
るからである。
【0078】例えば、上述の第1の実施の形態や第2の
実施の形態では、送信側パッケージの電源がオフ状態の
ときには、検知・オフセット変更手段用正相側経路に直
流電流が流れ、電流抑制用抵抗の抵抗値を適切な値にし
ておくことによって受信用ICの正相側の入力信号の電
圧レベルを「LOW」レベルとすることができる(な
お、このとき、逆相側の入力信号の電圧レベルは送信側
パッケージの電源がオン状態のときのオフセット電圧の
ままである)。
【0079】また、例えば、上述の第3の実施の形態で
は、送信側パッケージの電源がオフ状態のときには、受
信側パッケージ上のnMOSトランジスタがオフ状態と
なり、受信用ICの正相側の入力信号の電圧レベルを0
V(「LOW」レベル)とすることができる(なお、こ
のとき、逆相側の入力信号の電圧レベルは送信側パッケ
ージの電源がオン状態のときのオフセット電圧のままで
ある)。
【0080】すなわち、本発明のクロック伝送回路によ
ると、送信側パッケージの電源がオン状態のときには非
常に高い周波数のクロック信号であっても伝送すること
が可能となり、しかも送信側パッケージの電源がオフ状
態のときには差動クロック信号の正相側および逆相側が
定常的に同一の電圧レベルとなることがないようにして
受信用ICをCMOS ICで実現する上での問題を解
消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るクロック伝送
回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るクロック伝送
回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係るクロック伝送
回路の構成を示す回路図である。
【図4】従来のクロック伝送回路の一例の構成を示す回
路図である。
【図5】図1〜図3に示すクロック伝送回路における差
動クロック信号の正相側および逆相側の伝送波形を示す
図である。
【図6】図4に示すクロック伝送回路における差動クロ
ック信号の正相側および逆相側の伝送波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
11,21,31 送信側パッケージ 12,22,32 受信側パッケージ 13,23,33 差動クロック伝送ケーブル 24,34 パッケージ間信号線 111,211,311 送信用IC 112,212,312 レベル確定用抵抗 113,213,313 ACカップリング用コンデン
サ 114,214,314,123,223,323 コ
ネクタ 115,215 電流抑制用抵抗 116,224 ダイオード 121,221,321 受信用IC 122,222 終端抵抗 315,324 レベル生成用抵抗 322 電圧オフセット設定用兼終端用抵抗 325 nMOSトランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 25/02 H04L 7/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信側パッケージの終端電圧とそれぞれ
    接続された正相側経路および逆相側経路を介してパッケ
    ージ間で差動クロック信号の伝送を行うクロック伝送回
    路において、 前記正相側経路と送信側パッケージの電源との間に設け
    られたオフセット変更手段を有し、 前記オフセット変更手段は、ダイオードおよび電流抑制
    用抵抗を有して構成され、送信側パッケージの電源がオ
    フ状態になった際に前記ダイオードおよび前記電流抑制
    用抵抗に電流を流すことにより前記オフセット変更手段
    が接続される経路の電圧レベルを他方の経路の電圧レベ
    ルより低下させることを特徴とするクロック伝送回路。
  2. 【請求項2】 送信用ICを備える送信側パッケージ,
    受信用ICを備える受信側パッケージ,およびパッケー
    ジ間に設置され差動クロック信号が伝送される差動クロ
    ック伝送ケーブルを有するクロック伝送回路において、 受信側パッケージの終端電圧と送信側パッケージの電源
    との間を受信側パッケージ上の終端抵抗,受信側パッケ
    ージ上の差動クロック信号正相側信号線,差動クロック
    伝送ケーブル,送信側パッケージ上の差動クロック信号
    正相側信号線,送信側パッケージ上のダイオード,およ
    び送信側パッケージ上の電流抑制用抵抗で接続して検知
    ・オフセット変更手段用正相側経路を形成し、前記検知
    ・オフセット変更手段用正相側経路を直流電流が流れる
    ことによって送信側パッケージの電源がオフ状態になっ
    たことを検知する検知手段と、 受信側パッケージの終端電圧と送信側パッケージ上のA
    Cカップリング用コンデンサとの間を受信側パッケージ
    上の終端抵抗,受信側パッケージ上の差動クロック信号
    逆相側信号線,差動クロック伝送ケーブル,および送信
    側パッケージ上の差動クロック信号逆相側信号線で接続
    してオフセット変更手段用逆相側経路を形成し、送信側
    パッケージの電源がオン状態のときには前記検知・オフ
    セット変更手段用正相側経路にも前記オフセット変更手
    段用逆相側経路にも直流電流が流れないようにして差動
    クロック信号の正相側のオフセット電圧レベルと逆相側
    のオフセット電圧レベルとを等しくし、送信側パッケー
    ジの電源がオフ状態になったときには前記オフセット変
    更手段用逆相側経路には直流電流が流れないようにし、
    かつ前記検知手段の検知対象の直流電流が前記検知・オ
    フセット変更手段用正相側経路に流れるようにして差動
    クロック信号の正相側のオフセット電圧レベルと逆相側
    のオフセット電圧レベルとの間に差を設けるように制御
    するオフセット変更手段とを有することを特徴とするク
    ロック伝送回路。
  3. 【請求項3】 受信側パッケージの終端電圧と送信側パ
    ッケージの電源との間を受信側パッケージ上の終端抵
    抗,受信側パッケージ上の差動クロック信号正相側信号
    線,差動クロック伝送ケーブル,送信側パッケージ上の
    差動クロック信号正相側信号線,送信側パッケージ上の
    ダイオード,および送信側パッケージ上の電流抑制用抵
    抗で接続して検知・オフセット変更手段用正相側経路を
    形成する代わりに、受信側パッケージの終端電圧と送信
    側パッケージの電源との間を受信側パッケージ上の終端
    抵抗,受信側パッケージ上の差動クロック信号正相側信
    号線,受信側パッケージ上のダイオード,パッケージ間
    信号線,および送信側パッケージ上の電流抑制用抵抗で
    接続して検知・オフセット変更手段用正相側経路を形成
    することを特徴とする請求項2記載のクロック伝送回
    路。
  4. 【請求項4】 検知・オフセット変更手段用正相側経路
    上のパッケージ間信号線が差動クロック伝送ケーブルと
    相乗りする構造であることを特徴とする請求項3記載の
    クロック伝送回路。
  5. 【請求項5】 送信用ICを備える送信側パッケージ,
    受信用ICを備える受信側パッケージ,およびパッケー
    ジ間に設置され差動クロック信号が伝送される差動クロ
    ック伝送ケーブルを有するクロック伝送回路において、 送信側パッケージの電源電圧を送信側パッケージ上のレ
    ベル生成用抵抗と受信側パッケージ上のレベル生成用抵
    抗とでレベル調整することによって受信側パッケージ上
    のnMOSトランジスタのゲート端子電圧レベルを生成
    するレベル生成回路を形成し、前記レベル生成回路によ
    って生成される前記nMOSトランジスタのゲート端子
    電圧レベルが0Vになることによって送信側パッケージ
    の電源がオフ状態になったことを検知する検知手段と、 受信側パッケージの電源と接地端子との間を前記nMO
    Sトランジスタおよび電圧オフセット設定用兼終端用抵
    抗で接続して正相側オフセット生成回路を形成し、受信
    側パッケージの電源と接地端子との間を電圧オフセット
    設定用兼終端用抵抗で接続して逆相側オフセット生成回
    路を形成し、送信側パッケージの電源がオン状態のとき
    には前記検知手段による送信側パッケージの電源のオフ
    状態の非検知に基づき前記nMOSトランジスタをオン
    状態にして差動クロック信号の正相側のオフセット電圧
    レベルと逆相側のオフセット電圧レベルとを等しくし、
    送信側パッケージの電源がオフ状態になったときには前
    記検知手段による送信側パッケージの電源のオフ状態の
    検知に基づき前記nMOSトランジスタをオフ状態にし
    て差動クロック信号の正相側のオフセット電圧レベルを
    0Vとすることにより差動クロック信号の正相側のオフ
    セット電圧レベルと逆相側のオフセット電圧レベルとの
    間に差を設けるように制御するオフセット変更手段とを
    有することを特徴とするクロック伝送回路。
  6. 【請求項6】 送信側パッケージ上のレベル生成用抵抗
    と受信側パッケージ上のレベル生成用抵抗およびnMO
    Sトランジスタとを接続するパッケージ間信号線が差動
    クロック伝送ケーブルと相乗りする構造であることを特
    徴とする請求項5記載のクロック伝送回路。
  7. 【請求項7】 前記ダイオードは、アノードが前記オフ
    セット変更手段が接続される経路側に接続され、カソー
    ドが送信側パッケージの電源側に接続されてなることを
    特徴とする請求項1記載のクロック伝送回路。
  8. 【請求項8】 受信側パッケージの終端電圧とそれぞれ
    接続された正相側経路および逆相側経路を介してパッケ
    ージ間で差動クロック信号の伝送を行うクロック伝送回
    路において、 前記受信側パッケージの前記正相側経路の終端抵抗と終
    端電圧との間にスイッチング素子を有し、 前記スイッチング素子のゲート端子が送信側パッケージ
    の電源と接続されてなることを特徴とするクロック伝送
    回路。
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