JP3418274B2 - 口腔内感触の良好な錠剤 - Google Patents

口腔内感触の良好な錠剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は嗜好品または医薬などの
分野で使用され、口腔内で速やかに崩壊し、ざらつきを
残さずに滑らかさを有する口腔内に適用される錠剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】口腔内に適用される製剤は、速い崩壊
性、滑らかな口あたり、味等、目的によって、いろいろ
と工夫がされている。
【0003】特開昭52−76420号公報、特公昭5
8−24410号公報、特開昭61−15830号公
報、特表平1─501704号公報、特開平5−271
054号公報では、口中で速やかに崩壊する多孔性錠剤
が記述されている。これらは、薬効成分と糖類を含む混
合物に、水等の溶剤を加え溶解後、凍結乾燥あるいは自
然乾燥により成形されるもの、他には、薬効成分と糖類
と水分を含む混合物を圧縮成形した後乾燥し、多孔性錠
剤としたものである。
【0004】特開平6−293634号公報では、低融
点油脂状物質を錠剤中に少量添加することにより、素錠
の耐摩耗性を高めている。ここでは、低融点油脂状物質
は、コーティングしていない錠剤の耐摩耗性の改善を目
的として添加されている。
【0005】油脂は食品の口あたりを滑らかにすること
がよく知られている。特開昭58−194808号公報
では、錠剤中に油脂と界面活性剤を添加することによ
り、口中で速やかに崩壊して滑らかなクリーム様の心地
よい風味を有するエマルジョンとなり、「ざらつき」が
全くない圧縮咀嚼錠が記載されている。
【0006】杉原ら(ファルマシア,1396,30,
1994)は、口腔内で溶解するマクロゴール100
0、口腔内の温度で融解する油脂を基剤として用いるこ
とにより、高齢者に服用し易い口腔内溶解型製剤を得て
いる。この製剤は、加熱融解したこれらをPTPで用い
るPVCのポケット部に充填後、放冷成形している。
【0007】口腔は、刺激・異物感等の感触や風味にた
いへん敏感な部位である。傷・炎症等の障害が口腔内に
ある場合には、感触はさらに敏感になる。そのため、口
腔内に適用される製剤は、刺激・ざらつき・滑らかさ等
の口あたり並びに甘味・苦味などの風味が非常に重要視
される。特に錠剤では、崩壊性・溶解性が口腔内の感触
に大きく影響する。
【0008】しかしながら、速やかに崩壊し、ざらつき
を残さずに滑らかな口あたりを有する、製造時及び保存
時に壊れない、並びに圧縮により簡単に成形できる等の
すべてを満たすものは、上記した従来の製剤には不在で
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、口腔内で速や
かに崩壊し、ざらつきを残さずに滑らかさを有すること
により、口腔内に傷・炎症等の障害をもつ場合にも、不
快感及び苦痛を与えない口腔内に適用する錠剤が望まれ
る。
【0010】通常、崩壊性を良好なものにする場合、高
分子を崩壊剤として添加する。不溶性高分子を用いた場
合、良好な崩壊性を付与するが、上記のように口腔内で
の不快感を与えることが多い。このため、不溶性高分子
は、添加されていない製剤が望まれる。
【0011】また、速やかに崩壊する錠剤は強度が弱い
ため、簡便な操作で製造でき、製造時及び保存時に壊れ
ない程度の強度がある錠剤が望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々研究
の結果、油脂類・賦形剤を用い、油脂類及び賦形剤を含
む第1顆粒、賦形剤を含む第2顆粒をそれぞれ製造し、
必要によっては他の添加剤を加えて圧縮成形された錠剤
が、上述の課題を解決することを見い出し、本発明を完
成した。即ち、本発明は第1に(a)油脂類及び賦形剤
を必須成分とする第1顆粒(b)油脂類を含まず賦形剤
を必須成分とする第2顆粒の両者を含有する組成物を圧
縮成形した油脂含有錠剤である。
【0013】第2に賦形剤が水溶性糖類であり、第1顆
粒及び第2顆粒の両者を含有する組成物が薬効成分を含
み、かつ水不溶性高分子を含まない組成物である油脂含
有錠剤である。
【0014】第3に油脂類が常温固体で、融点または賦
形剤等と混合したときの融点が30℃〜37℃である固
体油脂である油脂含有錠剤である。
【0015】第4に油脂類の含量が第1顆粒全体に対し
て7〜30重量%で、賦形剤含量が第1顆粒全体に対し
て70〜93重量%で、かつ錠剤全体に対しては、油脂
類が3〜20重量%で、賦形剤が第2顆粒のものを含め
た合計量で85〜97重量%である油脂含有錠剤であ
る。
【0016】第5に、第1顆粒及び第2顆粒が下記の組
成からなる請求項1の油脂含有製剤 第1顆粒 油脂類 3〜15% 賦形剤 15〜40% 塩酸ブプレノルフィン 0.05〜 1% 第2顆粒 水溶性糖類 40〜80% その他の成分 0.1〜 2%
【0017】以下に本発明につき詳細に説明する。本発
明で使用する油脂類としては、通常、医薬用及び食用に
使用される油脂類が使用できるが、口腔内での崩壊性を
良好にするという観点からは、常温(15〜30℃)で
固体で、融点が30〜37℃(体温程度)以下、また単
独での融点は体温以上であっても、糖及び/又は薬効成
分と混合した時の融点が体温以下となるものであっても
よい。例えば、植物性油脂及びその硬化油、動物性油脂
及びその硬化油、合成グリセリドなどが用いられる。
【0018】植物性油脂としては、トウモロコシ油、ダ
イズ油、サフラワー油、やし油、パーム油、ひまし油、
カカオ脂などが用いられる。動物性油脂としては、乳
脂、豚脂、牛脂、にしん油などが用いられる。合成グリ
セリドとしては、中鎖脂肪酸トリグリセリド、ハードフ
ァットなどが用いられる。
【0019】油脂類として好ましいものはハードファッ
ト、中鎖脂肪酸トリグリセリド、カカオ脂、パーム油が
ある。それらは,市販のものでもよく、例えばハードフ
ァットとしてウィテップゾール(登録商標、ミツバ貿
易)等があげられる。
【0020】油脂類の含有量は、顆粒化できる範囲であ
れば特に制限はないが、油脂を含有する顆粒、すなわち
第1顆粒全体に対して通常2重量%以上、好ましくは5
重量%以上、より好ましくは7重量%以上で、かつ90
重量%以下、好ましくは60重量%以下、より好ましく
は30重量%以下である。また、錠剤全体に対しては通
常1重量%以上あればよく、好ましくは3重量%以上、
より崩壊しやすい錠剤の場合には4重量%以上が好まし
い。上限は、目的とする錠剤により異なるので一慨には
いえないが、80重量%以下、好ましくは40重量%以
下であり、より好ましくは20重量%以下である。
【0021】本発明で使用する賦形剤は、通常の医薬賦
形剤に使用されるものが使用できるが、舌下錠などの口
腔内製剤を考慮すると水溶性の賦形剤が好ましい。水溶
性賦形剤としては糖類が好ましい。糖類としては、デン
プン、セルロース等の水不溶性多糖類以外の糖類、すな
わち水溶性の糖類なら如何なるものでもよく、例えば、
単糖類、オリゴ糖類、糖アルコールなどが用いられ、糖
類は、単独または2種以上を併用してもよい。
【0022】単糖類としては、ブドウ糖、果糖などが用
いられる。オリゴ糖類としては、乳糖、麦芽糖、白糖、
デキストリンなどが用いられる。糖アルコールとして
は、ソルビトール、キシリトール、マンニトールなどが
用いられる。
【0023】以上の糖類として好ましいものは、例え
ば、乳糖、白糖、ソルビトール、マンニトール等の単独
または2種以上の併用である。第1顆粒と第2顆粒の賦
形剤は異なってもよいが、同じものである方が好まし
い。
【0024】賦形剤の含有量は、通常油脂類を含有する
顆粒(以下第1顆粒という)中に第1顆粒全体に対して
10重量%以上、好ましくは40重量%以上、より好ま
しくは70重量%以上でかつ98重量%以下、好ましく
は95重量%以下、より好ましくは93重量%以下であ
る。
【0025】また油脂類を含有しない顆粒(以下第2顆
粒という)では、第2顆粒全体100重量%が賦形剤か
らなっていてもよく、また結合剤などの他の添加剤を含
有してもよく、その場合は賦形剤の含有量が第2顆粒全
体に対して95重量%以上、より好ましくは97重量%
以上で残部が他の添加剤である。また、錠剤中の賦形剤
の含有量(第1顆粒および第2顆粒における賦形剤総
量)は錠剤全体に対して、通常20重量%以上、好まし
くは60重量%以上、より好ましくは85重量%以上で
かつ99重量%以下、好ましくは97重量%以下、より
崩壊しやすい錠剤のときは96重量%以下である。
【0026】第1顆粒を製造するには、油脂類が液状の
場合には賦形剤と練合などの方法により均一に混合し、
押し出し造粒などの常法により造粒することにより得ら
れる。固形のものを用いる場合には粉砕したものをその
まま混合するか、または加熱融解して練合などの方法で
均一に混合した後、常法により造粒することにより得ら
れる。
【0027】この造粒に際して、油脂類は、賦形剤に吸
着支持されると共に顆粒中の結合剤としての役割を果た
す。
【0028】第2顆粒を製造するには、前記の賦形剤に
水やアルコール、または結合剤そのまま、あるいは結合
剤を溶媒に溶解させて添加し、常法により造粒すること
により得ることができる。
【0029】結合剤としては、例えば、糖類(前述との
賦形剤に用いる糖類と同じもの)、ヒドロキシプロピル
セルロースなどの水溶性高分子が挙げられる。崩壊性の
観点からはオリゴ糖または糖アルコール等の糖類が好ま
しく、オリゴ糖の中では白糖及び乳糖、糖アルコールの
中ではソルビトールが好ましい。
【0030】本発明の錠剤は必ずしも薬効成分を含有す
る必要はないが、通常薬効成分を配合して医薬用製剤と
して使用される。本発明に用いられる薬効成分は、液状
又は粉末状いずれの形態でもよく、またいかなる薬効成
分でもよく、経口投与可能な薬効成分が用いられる。本
発明の錠剤が舌下錠などの口腔内用製剤の場合には、口
腔粘膜から吸収される薬効成分がより好ましい。たとえ
ば、狭心症薬、鎮痛薬、ビタミン類などがあげられる。
【0031】狭心症薬としては、例えば、ニトログリセ
リン、硝酸イソソルビドなどが挙げられる。鎮痛薬とし
ては、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェ
ン等の解熱鎮痛消炎薬や、硫酸モルヒネ、リン酸コデイ
ン、塩酸ブプレノルフィン等の中枢性鎮痛薬などが挙げ
られる。ビタミン類としては、ビタミンA類、ビタミン
B類、ビタミンC類などが挙げられる。
【0032】薬効成分は第1顆粒または第2顆粒中に配
合してもよく、また圧縮成形前に第1顆粒および第2顆
粒とともに薬効成分を混合して打錠用組成物としてもよ
い。薬効成分の種類にもよるが、例えば塩酸ブプレノル
フィンの場合は、通常は第1顆粒中に配合するのが好ま
しい。第1顆粒中に配合するときは、薬効成分を配合し
た分、賦形剤の量を減ずればよい。また、薬効成分の含
量が高く、第1顆粒だけに配合しきれない場合には、第
2顆粒にも薬効成分を含有させてもよく、更に第1顆粒
及び第2顆粒とともに、薬効成分を別個に加えて、十分
に混合し、打錠成形組成物としてもよい。
【0033】薬効成分の含量は薬効成分の種類などによ
って異なるが、通常、錠剤全体に対して0.001〜4
0重量%、好ましくは0.01〜20重量%、さらに好
ましくは0.01〜10重量%程度である。
【0034】必要に応じて添加されるその他の添加剤と
しては、例えば、滑沢剤、矯味・矯臭剤、着色剤などが
挙げられる。
【0035】滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸、タルク、などが挙げられ
る。矯味矯臭剤としては、例えば、サッカリンナトリウ
ム、アスパルテームなどの人口甘味料、クエン酸、リン
ゴ酸、酒石酸などの酸味料、メントール、レモン、オレ
ンジなどの香料などが挙げられる。着色剤としては、食
用黄色5号等、食用として使われるものが挙げられる。
【0036】これらの添加剤は、1種または2種以上、
本発明の特性を損なわない程度、添加することができ
る。これらの添加剤は、第1顆粒又は第1及び第2顆粒
に添加してもよく、また、それらとは別個に圧縮成形前
にそれらの顆粒と配合に用いてもよい。
【0037】本発明の錠剤は、第1顆粒、第2顆粒及び
必要に応じてその他の添加剤を配合し、十分に混合した
後、常法により打錠成形などの方法により、圧縮成形す
ることができる。
【0038】第1顆粒と第2顆粒との混合比は、油脂類
を含有する顆粒の量が2〜90重量%、好ましくは20
〜60重量%となる比率で、この比率は顆粒中の油脂量
に依存する。本発明の錠剤で薬効成分を含有する場合の
好ましい組成割合を示すと下記の通りである。組成割合
(%)は錠剤全体に対する割合(重量%)を示す。
【0039】 第1顆粒 油脂類 2〜20% 賦形剤 8〜60% 薬効成分 0.01〜20% 第2顆粒 賦形剤 30〜85% 結合剤 0.1〜 5% その他の添加剤 0〜 5%
【0040】また薬効成分が塩酸ブプレノルフィンなど
の鎮痛薬である場合の好ましい組成割合を示すと下記の
通りである。組成割合(%)は錠剤全体に対する割合
(重量%)を示す。 第1顆粒 油脂類 3〜15% 賦形剤 15〜40% 薬効成分 0.05〜1 % 第2顆粒 水溶性糖類 40〜80% その他の成分 0.1〜2 %
【0041】
【作用】本発明の作用効果を試験例によって具体的に示
す。 試験例1 硬度、崩壊時間、摩損度の測定
【0042】1.試料 本発明品:実施例1〜6の錠剤 打錠用杵は、5.5mmφ平型とした。ただし、摩損度
試験においては、平面錠では縁が欠け易く不適であるた
め、7.0mmφ隔角平面型とした。又、(1)硬度測
定及び(2)崩壊時間においては、打錠圧を変化させて
得られたいくつかの錠剤について測定し、最高測定値で
表した。又、(3)摩損度試験において用いた数量は3
0錠であった。
【0043】2.試験方法 (1)硬度測定 スピードチェッカー(岡田精工)を用いて測定した。 (2)崩壊時間 崩壊試験器(型式T−2S 富山産業)を用い、試験液
に蒸留水を用いて、日本薬局方第12改正に記載されて
いる崩壊試験法に準じて測定した。 (3)摩損度試験 摩損度試験器(萱垣製作所)を用い、25rpmで30
分間測定し、測定後の減少重量を測定前の重量で除し、
100を掛けて%で表した。
【0044】3.試験結果 表1に示す通りである。
【0045】
【表1】
【0046】本発明の錠剤と同様の組成をもつ組成物
を、第1顆粒及び第2顆粒に分けることなく均一に混合
して本発明と同様に打錠したとき、その硬度は、1錠あ
たりのウィテップゾール含有量10重量%で1.7k
g、5重量%で2.2kg程度であり、崩壊時間は10
重量%18秒、5重量%で25秒程度、摩損度は10重
量%で4.30%程度であるので、本発明で得られる錠
剤は、崩壊性もよく、かつ、強度が改善されていること
がわかる。
【0047】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明をさらに詳しく
説明するがこれらは、本発明を限定するものではない。
【0048】実施例1 乳鉢中にウイテップゾールH−5(登録商標、ミツバ
貿易)2.0gを量り取り加熱融解した。乳糖8.0g
を量り取り乳鉢中に加え、よく練合し、ウィテップゾー
ルH−5が固化しないうちに、250μmのふるいで押
し出し造粒し、室温まで冷却した後、297μmのふる
いで整粒し、油脂を含有する第1顆粒とした。ソルビ
トール0.4gを水4mlに溶解したもの2mlを、乳
鉢中に秤量した乳糖19.8gに加え、よく練合した。
250μmのふるいで押し出し造粒し、40℃、120
分、減圧乾燥後、297μmのふるいで整粒し、油脂を
含有しない第2顆粒とした。第1顆粒5.0gと第2顆
粒4.95gをよく混合後、ステアリン酸マグネシウム
0.05gを加え混合し、単発打錠機(KT−2型、岡
田精工)を用いて圧縮成形し、錠剤とした。実施例1の
組成を表2に示した。
【0049】
【表2】
【0050】実施例2 実施例1と同様に調製し、油脂を含有する第1顆粒
とした。白糖0.4gを水4mlに溶解したもの2m
lを、乳鉢中に秤量した乳糖19.8gに加え、よく練
合した。250μmのふるいで押し出し造粒し、40
℃、120分、減圧乾燥後、297μmのふるいで整粒
し、油脂を含有しない第2顆粒とした。第1顆粒5.0
gと第2顆粒4.95gよく混合後、ステアリン酸マグ
ネシウム0.05gを加え混合し、実施例1と同様にし
て錠剤とした。実施例2の組成を表3に示した。
【0051】
【表3】
【0052】実施例3 乳鉢中にウィテップゾールH−5(登録商標、ミツバ
貿易)1.0gを量り取り加熱融解した。乳糖9.0g
を量り取り乳鉢中に加え、よく練合し、ウィテップゾー
ルH−5が固化しないうちに、250μmのふるいで押
し出し造粒し、室温まで冷却した後、297μmのふる
いで整粒し、油脂を含有する第1顆粒とした。実施例
1と同様に調製し、油脂を含有しない第2顆粒とし
た。第1顆粒5.0gと第2顆粒4.95gよく混合
後、ステアリン酸マグネシウム0.05gを加え混合
し、実施例1と同様にして錠剤とした。実施例3の組成
を表4に示した。
【0053】
【表4】
【0054】実施例4 乳鉢中にウィテップゾールH−5(登録商標、ミツバ
貿易)1.0gを量り取り加熱融解した。乳糖9.0g
を量り取り乳鉢中に加え、よく練合し、ウィテップゾー
ルH−5が固化しないうちに、250μmのふるいで押
し出し造粒し、室温まで冷却した後、297μmのふる
いで整粒し、油脂を含有する第1顆粒とした。 白糖0.4gを水4mlに溶解したもの2mlを、乳
鉢中に秤量した乳糖19.8gに加え、よく練合した。
250μmのふるいで押し出し造粒し、40℃、120
分、アスピレーターで減圧乾燥後、297μmのふるい
で整粒し、油脂を含有しない第2顆粒とした。 第1顆粒5.0gと第2顆粒4.95gよく混合後、ス
テアリン酸マグネシウム0.05gを加え混合し、実施
例1と同様にして錠剤とした。実施例4の組成を表5に
示した。
【0055】
【表5】
【0056】実施例5 実施例1と同様に調製し、油脂を含有する第1顆粒
とした。 実施例1と同様に調製し、油脂を含有しない第2顆
粒とした。 の顆粒2.5gとの顆粒7.45gよく混合後、ス
テアリン酸マグネシウム0.05gを加え混合し、実施
例1と同様にして錠剤とした。実施例5の組成を表6に
示した。
【0057】
【表6】
【0058】実施例6 乳鉢中に乳糖7.94gを量り取り、塩酸ブプレノル
フィン0.04gを加えよく混合する。別の乳鉢中にウ
ィテップゾールH−5(登録商標、ミツバ貿易)2.0
gを量り取り、加熱融解後、塩酸ブプレノルフィンと乳
糖の混合物を加えよく練合し、ウィテップゾールH−5
が固化しないうちに、250μmのふるいで押し出し造
粒し、室温まで冷却後、297μmのふるいで整粒し油
脂を含有する第1顆粒とした。ソルビトール0.4g
を水4mlに溶解したもの2mlを、乳鉢中に秤量した
乳糖19.8gに加え、よく練合した。250μmのふ
るいで押し出し造粒し、40℃、120分、アスピレー
ターで減圧乾燥後、297μmのふるいで整粒し、油脂
を含有しない第2顆粒とした。第1顆粒5.0gと第2
顆粒4.95gをよく混合後、ステアリン酸マグネシウ
ム0.05gを加え混合し、実施例1と同様にして錠剤
とした。実施例6の組成を表7に示した。
【0059】
【表7】
【0060】
【発明の効果】本発明の製剤は、口腔内で速やかに崩壊
し、不水溶性高分子を含有しないことにより、処方主成
分がすべて溶解または融解するため、ざらつきを残さ
ず、また油脂類を含有することにより口腔内に滑らかな
感触を与える錠剤である。また、2つの顆粒を混合、す
なわち、油脂類を含有する軟質な顆粒に油脂類を含有し
ない硬質な顆粒を混合、打錠することにより、強度を改
善した錠剤を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/20 A61K 47/26 A61K 47/44

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)常温固体で、融点が30℃〜37℃
    である油脂類及び賦形剤を必須成分とする第1顆粒、
    (b)油脂類を含まず賦形剤を必須成分とする第2顆粒
    の両者を含有する組成物を圧縮成形した口腔内崩壊性油
    脂含有錠剤。
  2. 【請求項2】賦形剤が水溶性糖類であり、第1顆粒及び
    第2顆粒の両者を含有する組成物が薬効成分を含み、か
    つ水不溶性高分子を含まない組成物である請求項1記載
    の口腔内崩壊性油脂含有錠剤。
  3. 【請求項3】油脂類の含量が第1顆粒全体に対して7〜
    30重量%で、賦形剤含量が第1顆粒全体に対して70
    〜93重量%で、かつ錠剤全体に対しては、油脂類が3
    〜20重量%で、賦形剤が第2顆粒のものを合せた合計
    量で60〜97重量%である請求項1又は2に記載の口
    腔内崩壊性油脂含有錠剤。
  4. 【請求項4】第1顆粒および第2顆粒が、錠剤全体に対
    する下記の組成からなる請求項1の口腔内崩壊性油脂含
    有錠剤 第1顆粒 油脂類 3〜15% 賦形剤 15〜40% 塩酸ブプレノルフィン 0.05〜 1% 第2顆粒 水溶性糖類 40〜80% その他の成分 0.1〜 2%
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