JP3417851B2 - 像振れ補正制御装置および像振れ補正制御方法 - Google Patents

像振れ補正制御装置および像振れ補正制御方法

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JP3417851B2
JP3417851B2 JP25686298A JP25686298A JP3417851B2 JP 3417851 B2 JP3417851 B2 JP 3417851B2 JP 25686298 A JP25686298 A JP 25686298A JP 25686298 A JP25686298 A JP 25686298A JP 3417851 B2 JP3417851 B2 JP 3417851B2
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茂男 榎本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば単眼鏡等の
光学器械に設けられ、振れ等に起因する像振れの補正制
御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手振れ等に起因する像振れの補正
機能を備えた光学器械が知られている。像振れの補正機
能は観察像のずれを補正する補正光学系を有しており、
光学器械の光軸の角度振れによる観察像のずれを打ち消
す方向にアクチュエータで補正光学系を駆動することに
より、光学器械の像振れを相殺する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような光学器械に
おいてアクチュエータによる補正光学系の駆動の最高速
度を越えるような速さの像振れが発生すると、補正光学
系は像振れを補正すべく、手振れによる光学器械の光軸
の移動を相殺する方向に最高速度で駆動される。このよ
うな状況では、像振れの速度が次第に落ちて補正光学系
の駆動の最高速度よりも遅くなったり、あるいは別方向
に振れ始めたりしても、補正光学系は依然として同一方
向に最高速度で駆動され続けるという現象が発生する。
すなわち、補正光学系が本来駆動されるべき速度よりも
速い速度で駆動される、あるいは駆動されなければなら
ない方向と逆方向に駆動されるという現象が発生する。
その結果、激しい像振れを引き起こし、視認される観察
像が使用者にとって極めて不快なものとなるという問題
があった。
【0004】本発明は、以上の問題を解決するものであ
り、像振れ補正制御が常に安定して行われる像振れ補正
制御装置およびその方法を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる像振れ補
正制御装置は、光学器械の光軸の振れの角速度検出手段
と、角速度検出手段の出力を積分して光軸の振れ角度情
報に変換する積分手段と、観察像のぶれを補正する補正
光学系と、補正光学系の位置情報取得手段と、積分手段
が出力する光軸の振れ角度情報と位置情報取得手段が出
力する補正光学系の位置情報との差分が解消されるよう
に補正光学系を駆動する制御手段と、光軸の振れの速度
が補正光学系の駆動の最高速度を越えた値から前記最高
速度より低い値に変化した時、積分手段の出力値を位置
情報取得手段の出力値と略等しい値に置き換える置換手
段とを有することを特徴とする。
【0006】
【0007】また、本発明にかかる像振れ補正制御装置
は、光学器械の光軸の振れの角速度検出手段と、角速度
検出手段の出力を積分して光軸の振れ角度情報に変換す
る積分手段と、観察像のぶれを補正する補正光学系と、
補正光学系の位置情報取得手段と、積分手段が出力する
光軸の振れ角度情報と位置情報取得手段が出力する補正
光学系の位置情報との差分が解消されるように補正光学
系を駆動する制御手段と、補正光学系の駆動開始後、所
定の時間が経過する度に、積分手段の出力値を位置情報
取得手段の出力値と略等しい値に置き換える置換手段と
を有することを特徴とする。
【0008】好ましくは、置換手段は、積分手段の出力
値を前記位置情報取得手段の出力値と略等しい値に置き
換える時点におけるそれまでの補正光学系の駆動方向が
維持されるよう、位置情報取得手段の出力値に所定値を
加算若しくは減算して積分手段の出力値に置き換える。
【0009】駆動方向が第1の方向である場合、例えば
所定値を位置情報取得手段の出力値に加算し、駆動方向
が第1の方向と180度反対の第2の方向である場合、
所定値を位置情報取得手段の出力値から減算する。
【0010】好ましくは、補正光学系が制御手段により
所定量分駆動する1ステップ単位で駆動され、補正光学
系をステップ駆動させるか否かの基準となる閾値よりも
所定値が大きく設定されている。
【0011】
【0012】
【0013】本発明に係る像振れ補正制御方法は、光学
器械の光軸の振れの角速度を検出する第1ステップと、
角速度を積分して光軸の振れ角度情報に変換する第2ス
テップと、観察像のずれを補正する補正光学系の位置を
検出する第3ステップと、光軸の振れ角度情報と補正光
学系の位置情報との差分が解消されるように補正光学系
を駆動して像振れを補正する第4ステップとを備え、第
4ステップにおいて、光軸の振れの速度が補正光学系の
駆動の最高速度を越えた値から最高速度より低い値に変
化した時、光軸の振れ角度情報を補正光学系の位置情報
に置き換えることを特徴とする。
【0014】
【0015】また、本願発明に係る像振れ補正制御方法
は、光学器械の光軸の振れの角速度を検出する第1ステ
ップと、角速度を積分して光軸の振れ角度情報に変換す
る第2ステップと、観察像のずれを補正する補正光学系
の位置を検出する第3ステップと、光軸の振れ角度情報
と補正光学系の位置情報との差分が解消されるように補
正光学系を駆動して像振れを補正する第4ステップとを
備え、第4ステップにおいて、周期的に一定時間が経過
する度に、光軸の振れ角度情報を補正光学系の位置情報
に置き換えることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。尚、本明細書において「縦」とは
本発明の実施形態に係る像振れ補正機構を備えた光学機
器の通常の使用状態における鉛直方向を指し、「横」と
は「縦」に直交する方向を指す。図1は、本発明に係る
第1実施形態を適用した単眼鏡やカメラレンズ用の像振
れ補正機構を示す斜視図である。補正レンズ28はレン
ズ支持枠25に保持されている。レンズ支持枠25は補
正レンズ28の光軸OPに直交する平面25Xを有する
平板であり、その平面と平行な面における断面外輪郭の
形状は略方形である。レンズ支持枠25の図1における
上端面25Aは、平面25Xに対して垂直であり、かつ
光軸OPを含む横方向に延びる面と平行である。また、
レンズ支持枠25の図1における右端面25Bは、平面
25Xに対して垂直であり、かつ光軸OPを含む縦方向
に延びる面と平行である。上端面25Aと右端面25B
は隣接し互いに直交しており、それぞれ凹部26、27
が設けられている。
【0017】尚、本実施形態が適用される光学機器にお
いて、対物レンズを通過した光束は補正レンズ28を通
過し、例えばポロプリズムやダハプリズム等で構成され
る像反転光学系を介して接眼レンズに導かれる。すなわ
ち、補正レンズ28が対物レンズと像反転光学系の間に
位置決めされるよう、レンズ支持枠25は光学機器内に
配設される。また、本明細書において「基準位置」と
は、補正レンズ28の光軸OPが他の光学系の光軸と一
致する位置を指す。
【0018】凹部26には、第1の直動型アクチュエー
タ131が配設されている。第1の直動型アクチュエー
タ131は例えば直動型のソレノイドで、駆動コイル収
納部131aと、駆動コイル収納部131aに対して進
退の移動動作を行うシャフト131bとから成る。シャ
フト131bの進退の方向および駆動力は、駆動コイル
収納部131a内の駆動コイル(図示せず)へ印加され
る電圧の方向と大きさにより決定される。駆動コイル収
納部131aは光学機器の外枠の内壁面(図示せず)に
固定されており、シャフト131bの先端は面26aに
当接している。
【0019】凹部27には、第2の直動型アクチュエー
タ132が配設されている。第2の直動型アクチュエー
タ132は第1の直動型アクチュエータ131と同様の
構成を有しており、シャフト132bは駆動コイル収納
部132a内の駆動コイル(図示せず)への印加電圧の
大きさと方向に基づいて、進退の移動動作を行う。駆動
コイル収納部132aは光学機器の外枠の内壁面(図示
せず)に固定されており、シャフト132bの先端は面
27aに当接している。
【0020】右端面25Bにはレンズ支持枠25の内部
に向かって、上端面25Aと平行に延び、所定の深さを
有する穴29a、29bが上端部および下端部近傍に穿
設されている。コの字型のガイドバー61は、それぞれ
の軸方向が平行である横方向ガイド部61a、61b
と、横方向ガイド部61aと61bを連結する縦方向ガ
イド部61cとからなる。縦方向ガイド部61cの軸方
向の長さは、穴29a、29bの間の距離に略等しい。
穴29aにはガイドバー61の横方向ガイド部61a、
穴29bには横方向ガイド部61bがそれぞれ摺動可能
に挿入されている。
【0021】ガイドバー61の縦方向ガイド部61cは
光学機器の外枠の内壁面に形成された突起部11を挿通
し、縦方向に往復動可能に突起部11に支持されてい
る。
【0022】レンズ支持枠25の上端面25Aと右端面
25Bが直交する角部の近傍にはピン151が突出して
いる。ピン151にはコイルバネ152の端部152a
が固定されている。コイルバネ152のもう一方の端部
152bは、光学機器の外枠の内壁の突起部(図示せ
ず)に掛けられており、レンズ支持枠25を光軸OPに
垂直な面において光軸点に向かって45度方向で近づく
方向に付勢している。すなわち、コイルバネ152は、
第1の直動型アクチュエータ131のシャフト131b
および第2の直動型アクチュエータ132のシャフト1
32bの先端部のボールが、常に凹部26の面26a、
凹部27の面27aにそれぞれ均等の付勢力で当接する
ように、レンズ支持枠25を付勢している。
【0023】レンズ支持枠25には、横方向位置検出用
の第1のスリット208と、縦方向位置検出用の第2の
スリット211が穿設されている。第1のスリット20
8は面25Xと平行な面で切断した断面形状の長手方向
が第1の直動型アクチュエータ131のシャフト131
bの進退方向と直交する方向に延び、第2のスリット2
11は面25Xと平行な面で切断した断面形状の長手方
向が第2の直動型アクチュエータ132のシャフト13
2bの進退方向と直交する方向に延びている。第1のL
ED207は、レンズ支持枠25から所定の間隔だけ離
れかつ第1のスリット208に対応する位置に配設さ
れ、レンズ支持枠25を挟んで第1のLED207の反
対側には第1の1次元PSD(Position Se
nsitive Device)204が配設されてい
る。第2のLED210は、レンズ支持枠25から所定
の間隔だけ離れかつ第2のスリット211に対応する位
置に配設され、レンズ支持枠25を挟んで第2のLED
210の反対側には第2の1次元PSD209が配設さ
れている。
【0024】レンズ支持枠25の横方向の位置は、第1
のLED207から出射される光束が第1のスリット2
08を通過し第1の1次元PSD204上に照射される
位置により検出され、レンズ支持枠25の縦方向の位置
は、第2のLED210から出射される光束が第2のス
リット211を通過し第2の1次元PSD209上に照
射される位置により検出される。
【0025】第1の直動型アクチュエータ131の駆動
コイル収納部131aの駆動コイルに特定方向の電圧を
印加するとシャフト131bはx1方向に突出し、レン
ズ支持枠25はx1方向に変位される。駆動コイルに反
対方向の電圧を印加するとシャフト131bはx2方向
に引き込まれ、コイルバネ152の付勢力によりレンズ
支持枠25はx2方向に変位される。
【0026】第2の直動型アクチュエータ132の駆動
コイル収納部132aの駆動コイルに特定方向の電圧を
印加するとシャフト132bはy1方向に突出し、レン
ズ支持枠25はy1方向に変位される。駆動コイルに反
対方向の電圧を印加するとシャフト132bはy2方向
に引き込まれ、コイルバネ152の付勢力によりレンズ
支持枠25はy2方向に変位される。
【0027】図2は、第1実施形態の単眼鏡の像振れ補
正の制御回路において横方向の像振れ補正を行う回路構
成を示す図である。CPU200は像振れ補正制御の全
体を制御するマイクロコンピュータである。スイッチ2
01はオンの時像振れ補正制御を開始させるスイッチで
あり、その出力信号はCPU200の入力ポートPI1
に入力される。横方向ジャイロセンサ202からは、手
振れ等による横方向における単眼鏡の光軸の移動方向及
びその移動量、すなわち角速度を示す信号が出力され
る。横方向ジャイロセンサ202には横方向増幅器20
3が接続されており、横方向ジャイロセンサ202から
出力された光軸の角速度信号が増幅される。横方向増幅
器203はCPU200に接続されており、横方向増幅
器203から出力される横方向の光軸の角速度の増幅信
号は第1のAD変換入力端子AD1に入力される。
【0028】第1の1次元PSD204は上述のように
補正レンズ28の横方向の位置情報示す信号を出力す
る。第1の1次元PSD204はCPU200に接続さ
れており、第1の1次元PSD204から出力される位
置情報の信号は第2のAD変換入力端子AD2に入力さ
れる。尚、AD変換入力端子とは、アナログ信号をデジ
タル信号に変換するAD変換回路を備えており、入力さ
れたアナログ信号をCPU200の命令に基づいてAD
変換回路によりデジタル信号に変換する端子である。
【0029】発信器205は、第1のAD変換入力端子
AD1および第2のAD変換入力端子AD2におけるA
D変換のタイミングを決定する割り込み信号を出力す
る。発信器205はCPU200に接続されており、割
り込み信号は外部割り込み端子INTに入力される。す
なわち、外部割り込み端子INTに入力される割込み信
号に従って、例えば1msec(ミリ秒)おきに割り込
み処理がかかり、第1のAD変換入力端子AD1および
第2のAD変換入力端子AD2に入力された信号がデジ
タルに変換されてCPU200に読み込まれる。
【0030】第1のAD変換入力端子AD1および第2
のAD変換入力端子AD2でデジタル変換された信号
は、所定の処理を施され、DA変換出力端子DA1から
出力される。DA変換出力端子DA1には横方向電力増
幅器206が接続されており、DA変換出力端子DA1
からの出力信号が電力増幅される。尚、DA変換出力端
子とは、デジタル信号をアナログ信号に変換するDA変
換回路を備えており、CPU200の各レジスタに格納
されたデジタル信号をCPU200の命令に基づいてD
A変換回路によりアナログ信号に変換して出力する端子
である。さらに横方向電力増幅器206には補正レンズ
28を横方向において駆動する第1のアクチュエータ1
31が接続されている。すなわち、補正レンズ28はD
A変換出力端子DA1の出力信号を電力増幅した信号に
基づいて、第1のアクチュエータ131により横方向に
おいて駆動される。
【0031】またCPU200は、積分レジスタ22
1、補正光学系位置レジスタ222、及びROM223
を備えている。積分レジスタ221は横方向ジャイロセ
ンサ202から出力された角速度信号を時間積分した値
を格納するレジスタであり、単眼鏡の振れ(光軸の振
れ)角度情報を得るために利用される。補正光学系位置
レジスタ222は第1の1次元PSD204から出力さ
れた補正レンズ28の位置情報を格納するレジスタであ
る。ROM223には補正レンズ28の最高速度情報等
が格納される。補正レンズ28の最高速度とは、第1及
び第2の直動型アクチュエータ131、132により駆
動可能な補正レンズ28の速度の最高値であり、予め実
験等により求められた値がROM223に格納されてい
る。
【0032】尚、図2には図示していないが、CPU2
00には縦方向における像振れを補正するための縦方向
ジャイロセンサ、縦方向増幅器、縦方向電力増幅器が接
続されており、上述の横方向の像振れ補正と同様の処理
が行われる。横方向電力増幅器206に第1のアクチュ
エータ131が接続されているのと同様に、縦方向電力
増幅器には第2のアクチュエータ132が接続されてお
り、縦方向電力増幅器から出力される駆動信号に基づい
て第2のアクチュエータ132が駆動され、縦方向にお
ける像振れが補正される。
【0033】図3は本実施形態における補正制御の処理
手順を示すフローチャート、図4は本実施形態の補正制
御における割り込み処理を示すフローチャートである。
尚、フローチャートにおいて、過大速度フラグとは、像
振れの速度が補正レンズ28の駆動の最高速度を超える
場合にセットされるフラグであり、特定メモリ中の特定
ビットに設定されている。
【0034】本プログラムは単眼鏡本体に電源が投入さ
れることによりCPU200により実行開始する。ステ
ップ301では、スイッチ201が押されているか否か
が判断され、押されていればステップ302へ進み、押
されていない場合は新たな処理は行われない。ステップ
302では過大速度フラグと積分レジスタ221が初期
化され、次いでステップ303で割り込み許可モードが
設定される。
【0035】ステップ304では、スイッチ201が押
されているか否かが判断され、押されていない状態であ
ればステップ305へ進み、割り込み不許可モードが設
定される。一方、スイッチ201が押されている状態で
あれば、割り込み許可モードが設定されたまま、新たな
処理は行われない。すなわち、割り込み許可モードが設
定されると、スイッチ201が押された状態が保持され
ている間は常に割り込み許可モードが維持される。
【0036】図4に示すプログラムが起動され割り込み
処理がかかると、ステップ401では、第1のAD変換
入力端子AD1の入力信号(横方向ジャイロセンサ20
2の出力信号)がデジタル変換され積分レジスタ221
において加算される。積分レジスタ221における加算
処理は、光軸の振れ方向を考慮して行われる。すなわ
ち、例えば右方向への振れを正、左方向への振れを負と
して、最初右方向に振れた後左方向に振れたような場
合、右方向への振れの場合は前の値に正の値を加算し、
左方向への振れの場合は前の値に負の値を加算、すなわ
ち減算する。以上のようにして単眼鏡の振れ角度情報、
すなわち元の光軸の角度位置からの振れ角度を示すデー
タが積分レジスタ221に格納される。また、ステップ
402では、第2のAD変換入力端子AD2の入力信号
がデジタル変換され、補正レンズ28の位置情報、すな
わち単眼鏡の光軸の位置からの距離を示すデータが補正
光学系位置レジスタ222に格納される。
【0037】次いで、ステップ403で、像振れの速度
とROM223に格納された補正レンズ28の駆動の最
高速度が比較される。像振れの速度とは、第1のAD変
換入力端子AD1に入力される、横方向ジャイロセンサ
202から出力される単眼鏡の光軸の角速度を電力増幅
した信号を適正倍し、結像面における像振れ速度に対応
させたものである。すなわち、ステップ403では、ジ
ャイロセンサ出力から求められる像振れ速度が補正レン
ズ28の所定の最高駆動速度を超えているか否かを判別
する処理が行われる。もし、像振れ速度が補正レンズ2
8の駆動の最高速度を上回っていれば、ステップ404
へ進み過大速度フラグに「1」がセットされ、ステップ
408へ進む。
【0038】一方、像振れ速度が補正レンズ28の駆動
の最高速度を上回っていなければ、ステップ405へ進
み、過大速度フラグに「1」がセットされているか否か
が判断される。ステップ405において過大速度フラグ
に「1」がセットされていたら、ステップ406で補正
光学系位置レジスタ222に格納された位置情報を積分
レジスタ221にコピーする。次いで、ステップ407
で過大速度フラグが初期化され、ステップ408へ進
む。ステップ405で過大速度フラグに「1」がセット
されていなければ、ステップ406の処理は行われず、
ステップ407へ進み、過大速度フラグが初期化されス
テップ408へ進む。
【0039】過大速度フラグに「1」がセットされた状
態、すなわち像振れ速度が補正レンズ28の駆動の最高
速度を上回った状態から、像振れ速度が補正レンズ28
の駆動の最高速度を下回った時、補正光学系位置レジス
タ222の位置情報が積分レジスタ221にコピーされ
る。
【0040】ステップ408では、積分レジスタ221
に格納されている単眼鏡の振れ角度情報と補正光学系位
置レジスタ222に格納されている補正レンズ28の位
置情報の差分が演算され、適正倍率をかけてDA変換出
力端子DA1から出力され、図3のフローチャートのス
テップ304へ戻る。
【0041】以上のように、像振れの速度が補正レンズ
28の駆動の最高速度を上回り続けている状態、あるい
は逆に像振れの速度が補正レンズ28の駆動の最高速度
を下回り続けている状態においては、実際の単眼鏡の光
軸の振れ角度情報と、補正レンズ28の位置が比較され
その差分を解消すべく、第1のアクチュエータ131が
駆動される。しかしながら、像振れの速度が補正レンズ
28の駆動の最高速度を上回った状態から下回った状態
に転じると、補正レンズ28の位置情報を単眼鏡の光軸
の振れ角度情報にコピーした上で、補正レンズ28を駆
動するための演算処理が行われる。その結果、補正レン
ズ28は現在の位置に強制的に停止され、その停止位置
は次の割込み処理が発生するまで維持される。さらに、
次の割込み処理で積分レジスタ221の値が変化し、補
正レンズ28の位置情報と単眼鏡の光軸の振れ角度情報
の差分値が0でなくなると、強制的に停止された位置か
ら通常の補正制御が行われる。
【0042】割り込み処理から図3の像振れ補正処理へ
戻り、ステップ304からステップ305へ進み割り込
み不許可モードが設定されると、ステップ306におい
て、第2のAD変換入力端子AD2の入力信号、すなわ
ち補正レンズ28の位置情報がデジタル変換されてCP
U200に読み込まれる。次いで、ステップ307にお
いてデジタル変換された第2のAD変換入力端子AD2
の入力信号を適正倍し反転したうえで、DA変換出力端
子DA1から横方向電力増幅器206に出力され、第1
のアクチュエータ131が駆動される。第1のアクチュ
エータ131を駆動する信号は、第2のAD変換入力端
子AD2の入力信号を反転したものであるため、補正レ
ンズ28はその光軸が単眼鏡の光軸と一致する方向へ駆
動される。
【0043】ステップ308では、補正レンズ28の光
軸が基準位置にあるか否かを判断し、基準位置にある場
合はステップ309へ進み、補正レンズ28の駆動を停
止しステップ301へ戻る。補正レンズ28の光軸が基
準位置にない場合は、ステップ306へ戻る。すなわ
ち、ステップ306からステップ308において、補正
レンズ28を基準位置に戻す処理が行われる。
【0044】図5は上述した横方向における像振れ補正
が行われる際の単眼鏡の光軸の振れ角度と補正レンズ2
8の位置の変化、および像振れの速度と補正レンズ28
の移動速度の差分を示すグラフである。図5において実
線aは横方向ジャイロセンサ202から出力された単眼
鏡の光軸の角速度を積分するCPU200の積分レジス
タ221のデータの変化を示す波形である。すなわち、
単眼鏡の光軸の振れ角度情報の変化量を示す波形であ
る。以下、これを像振れ波形と呼ぶ。破線bは補正レン
ズ28の位置の変化量を示す移動波形である。実線cは
像振れの速度から補正レンズ28の移動速度を引いた差
分の変化を示す波形である。
【0045】時間t0で補正レンズ28の駆動が開始さ
れた後、時間t1までは単眼鏡の光軸の振れ角度情報の
変化量と補正レンズ28の位置の変化量は略同一であ
る。すなわち、像振れの速度に補正レンズ28の駆動の
速度が追従しており、その差分はゼロを示している。
【0046】時間t1から時間t2にかけて、像振れの
速度が次第に速くなり、補正レンズ28の駆動の最大速
度を超えた状態を示している。時間t2以降、実線aが
示すように単眼鏡の位置の変化量は次第に増加するにも
かかわらず、補正レンズ28の位置の変化量は最大値に
達しているため、破線bの波形は一定の変化量を示して
いる。像振れ速度が補正レンズ28の駆動の最大速度を
超えて増加し続けているため、両者の速度の差分を示す
波形はマイナス方向に転じる。
【0047】時間t2から時間t3にかけては像振れの
速度が減速し始め、時間t3において補正レンズ28の
駆動の最大速度を下回り、像振れの速度に補正レンズ2
8の駆動の速度が追従可能となる。すなわち、両者の速
度の差分は再びゼロを示している。この時点で、上述の
ように補正レンズ28の位置情報が、単眼鏡の振れ角度
情報を格納している積分レジスタ221にコピーされ
る。従って、図5に示すように時間t3において実線a
の値は破線bの値に一致する。時間t3以降は、像振れ
の速度が補正レンズ28の駆動の最大速度を下回った状
態を示しており、両者の速度の差分がゼロの状態が持続
している。
【0048】以上のように、本実施形態によれば、横方
向の像振れの速度が補正レンズ28の駆動の最大速度を
上回った状態から減速し補正レンズ28の駆動の最大速
度を下回った時点で、補正レンズ28の位置情報を単眼
鏡の振れ角度情報にコピーしている。すなわち、補正レ
ンズ28の位置情報と単眼鏡の振れ角度情報の差分値が
0に置換えられる。その結果、補正レンズ28はそれ以
上駆動はされず、差分値が0に置換えられた時点での位
置に瞬間的に停止される。このようにして強制的に停止
された補正レンズ28は、積分レジスタ221の値が変
化し差分値が0でなくなるまでの間、その停止位置に停
止したままとなる。その後、割込み制御がかかり差分値
が0でなくなると補正制御が再開される。そのため、像
振れの速度が減速したにもかかわらず補正レンズ28が
最大速度で駆動され続けるという現象が防止される。
尚、縦方向においても横方向と同様のジャイロセンサ、
位置情報取得手段等がCPU200に接続されており、
同様の補正制御が行われる。
【0049】図6は、本発明の第2実施形態における補
正制御の処理手順を示すフローチャートであり、図7は
第2実施形態の補正制御における割り込み処理を示すフ
ローチャートである。尚、第2実施形態の光学器械の構
成は第1実施形態の単眼鏡と同様である。また、図6お
よび図7のフローチャート中において用いられている積
分レジスタ221、補正光学系位置レジスタ222等の
用語は第1実施形態と同義である。
【0050】単眼鏡本体に電源が投入されプログラムが
実行開始すると、ステップ601では、スイッチ201
が押されているか否かが判断され、押されていればステ
ップ602へ進み、押されていない場合は新たな処理は
行われない。ステップ602では割り込み回数を示す変
数Nと積分レジスタ221が初期化され、次いでステッ
プ603で割り込み許可モードが設定される。
【0051】ステップ604では、スイッチ201が押
されているか否かが判断され、押されていない状態であ
ればステップ605へ進み、割り込み不許可モードが設
定される。一方、スイッチ601が押されている状態で
あれば、割り込み許可モードが設定されたまま、新たな
処理は行われない。すなわち、割り込み許可モードが設
定されると、スイッチ201が押された状態が保持され
ている間は常に割り込み許可モードが維持される。
【0052】図7に示すプログラムが起動され割り込み
処理がかかると、ステップ701では、第1のAD変換
入力端子AD1の入力信号、すなわち横方向ジャイロセ
ンサ202から出力される単眼鏡の光軸の角速度を電力
増幅した信号がデジタル変換され、積分レジスタ221
において加算され単眼鏡の振れ角度情報が格納される。
また、ステップ702では、第2のAD変換入力端子A
D2の入力信号、すなわち第1の1次元PSD204か
ら出力される補正レンズ28の位置情報がデジタル変換
され、補正光学系位置レジスタ222に格納される。
【0053】ステップ703で変数Nが1インクリメン
トされ、次いでステップ704で変数Nの値が10に達
しているか否かが判断される。変数Nの値が10に達し
ていない場合、ステップ707へ進む。
【0054】一方、変数Nの値が10に達している場
合、ステップ705へ進む。ステップ705において、
補正光学系位置レジスタ222に格納された補正レンズ
28の位置情報が積分レジスタ221にコピーされ、次
いでステップ706へ進み変数Nの値がクリアされ、ス
テップ707へ進む。
【0055】ステップ707では、積分レジスタ221
に格納されている単眼鏡の振れ角度情報と補正光学系位
置レジスタ222に格納されている補正レンズ28の位
置情報の差分が演算され、適正倍率をかけてDA変換出
力端子DA1から出力され、図7のフローチャートのス
テップ604へ戻る。
【0056】以上のように、本実施形態では、像振れの
速度が補正レンズ28の駆動の最高速度を上回っている
か否かにかかわらず、所定の間隔で常に補正光学系位置
レジスタ222のデータが積分レジスタ221にコピー
され、補正レンズ28を駆動するための演算処理が行わ
れる。
【0057】割り込み処理から図7の像振れ補正処理へ
戻った後の、ステップ605以降の処理は、図3に示し
た第1実施形態の補正制御のフローチャートのステップ
306からステップ309の処理と同様である。
【0058】図8は本実施形態の補正レンズ28処理の
駆動時における単眼鏡の光軸および補正レンズ28の位
置の変化を示すグラフである。図8中の実線a、破線b
および実線cは、図5と同様である。
【0059】時間t13から時間t14にかけて、およ
び時間t14から時間t15にかけて、像振れの速度が
補正レンズ28の駆動の最高速度を上回っており、時間
t14および時間t15の時点で補正光学系位置レジス
タ222のデータが積分レジスタ221にコピーされ
る。また、時間t10から時間t13、および時間t1
5から時間t21にかけては像振れの速度は補正レンズ
28の駆動の最高速度を下回っているが、所定の間隔で
常に時間t14、時間t15の時点と同様に補正光学系
位置レジスタ222のデータが積分レジスタ221にコ
ピーされる。
【0060】以上のように、本実施形態によれば、像振
れの速度が補正レンズ28の駆動の最高速度を上回って
いるか否かを判断する必要がないため、処理が簡略化さ
れる。
【0061】尚、第2実施形態では図7に示すように、
変数Nの値が10に達するとステップ705へ進みコピ
ー処理を行なっているがこれに限るものではない。ステ
ップ704における条件判断を変数Nの値が1であるか
否かとし、割り込み処理がかかるたびにコピー処理を行
なってもよい。すなわち、コピー処理の間隔を第1及び
第2のAD変換端子AD1、AD2におけるAD変換の
間隔と一致させてもよい。
【0062】図9は本発明に係る第3実施形態を適用し
た単眼鏡やカメラレンズ用の像振れ補正機構を示す斜視
図である。第1の直動型アクチュエータ231は、モー
タケース231aとシャフト231bを有する。モータ
ケース231a内には、ステッピングモータ(図示せ
ず)が配設されている。ステッピングモータの正逆転に
応じてシャフト231bは進退する。同様に、第2の直
動型アクチュエータ232はモータケース232aとシ
ャフト232bを有し、モータケース232a内にはス
テッピングモータ(図示せず)が配設されており、ステ
ッピングモータの正逆転に応じてシャフト232bは進
退する。尚、他の構成は第1実施形態と同様であり、同
一の部材には同一の符号を付してある。
【0063】図10は、第3実施形態の単眼鏡の像振れ
補正の制御回路において横方向の像振れ補正を行う回路
構成を示す図である。図2に示す第1実施形態の回路構
成と同一の構成要素には同一の符号を付してある。CP
U200においてAD変換入力端子AD1により変換さ
れたデジタル値をもとに積分演算等の所定の処理が行わ
れ、出力ポートPO0、PO1から2ビットの制御信号
が出力される。出力ポートPO0、PO1には横方向駆
動回路214が接続されている。横方向駆動回路214
では、CPU200から入力された2ビットの制御信号
をもとに第1の直動型アクチュエータ231のステッピ
ングモータの駆動信号を生成して出力する。また、ステ
ッピングモータの累積ステップ数とステッピングモータ
の1ステップの回転に対応するレンズ支持枠25の駆動
量を掛けることにより補正レンズ28の位置が算出さ
れ、補正光学系位置レジスタ222に格納される。
【0064】尚、図10には図示していないが、CPU
200には縦方向における像振れを補正するための縦方
向ジャイロセンサ、縦方向増幅器、縦方向駆動回路が接
続されている。横方向駆動回路214に第1の直動型ア
クチュエータ231が接続されているのと同様に、縦方
向駆動回路には第2の直動型アクチュエータ232が接
続されており、縦方向駆動回路から出力される駆動信号
に基づいて第2の直動型アクチュエータ232のステッ
ピングモータが駆動され、縦方向における像振れが補正
される。
【0065】図11は第3実施形態における補正制御の
処理手順を示すフローチャート、図12は第3実施形態
の補正制御における割り込み処理を示すフローチャート
である。図11においてステップ801〜805まで
は、図3に示すフローチャートのステップ301〜30
5までと同一の処理が行なわれる。ステップ803で割
り込み許可モードが設定されると、スイッチ201が押
された状態が保持されている間は割り込み許可モードが
維持される。割り込み許可モード中に、図12に示すプ
ログラムが起動され割り込み処理がかかる。
【0066】図12のステップ901では、図4のフロ
ーチャートのステップ401と同様、第1のAD変換入
力端子AD1の入力信号がデジタル変換され積分レジス
タ221において加算され、単眼鏡の振れ角度情報が積
分レジスタ221に格納される。また、ステップ902
では、ステッピングモータの1ステップの回転に対応す
るレンズ支持枠25の駆動量に現時点までのステッピン
グモータの累積ステップ数を掛けることにより現時点の
補正レンズ28の位置が算出され、補正光学系位置レジ
スタ222に格納される。
【0067】ステップ903〜ステップ905までの処
理は、図4のステップ403〜405までの処理と同様
の処理が行なわれる。ステップ905において過大速度
フラグに「1」がセットされていたら、ステップ906
へ進み、補正光学系位置レジスタ222の値に対して所
定値βを加算若しくは減算する。所定値βは、ステッピ
ングモータをステップ駆動させるか否かの判別基準とな
る所定の閾値よりも大きく設定されている。また、所定
値βの加算若しくは減算は補正レンズ28の駆動方向を
考慮して行われる。すなわち、例えば右方向への駆動を
正とし左方向への駆動を負とすると、補正レンズ28が
右方向へ駆動されていた場合は所定値βが加算され、左
方向へ駆動されていた場合は所定値βが減算される。
【0068】次いで、ステップ907で所定値βを加算
若しくは減算された位置情報を積分レジスタ221にコ
ピーする。ステップ908で過大速度フラグが初期化さ
れステップ909へ進む。ステップ909では、ステッ
プ909では、積分レジスタ221に格納されている単
眼鏡の振れ角度情報と補正光学系位置レジスタ222に
格納されている補正レンズ28の位置情報の差分が演算
され、その差分を相殺するようステッピングモータの駆
動ステップ数が算出され、出力ポートPO0、PO1か
ら対応する制御信号が出力される。
【0069】割り込み処理から図11の像振れ補正処理
へ戻り、ステップ804からステップ805へ進み割り
込み不許可モードが設定されると、ステップ806にお
いて、ステッピングモータの累積駆動ステップ数に基づ
いて、補正レンズ28を基準位置に戻す処理が行われ
る。次いで、ステップ807において出力ポートPO
0、PO1の値に「0」をセットし、補正レンズ28の
駆動を停止しステップ801へ戻る。
【0070】以上のように第3実施形態において、補正
光学系位置レジスタ222のデータに、1ステップ駆動
を行なわせるか否かの判断基準となる閾値よりも大きい
所定値βを加算あるいは減算して積分レジスタ221に
コピーしている。従って、両レジスタのデータに差がな
くなり一時的にアクチュエータへの入力電圧が低下する
現象が防止され、補正レンズ28の駆動制御が円滑に行
なわれる。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、像振れ
の速度が補正光学系の駆動の最大速度を超えたとしても
安定した補正制御が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用される補正制御機
構の斜視図である。
【図2】第1実施形態のブロック図である。
【図3】第1実施形態の像振れ補正制御のフローチャー
トである。
【図4】第1実施形態の像振れ補正制御における割り込
み処理のフローチャートである。
【図5】第1実施形態の像振れ補正制御における単眼鏡
の位置および補正レンズの位置の変化量を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の第2実施形態の像振れ補正制御のフロ
ーチャートである。
【図7】第2実施形態の像振れ補正制御における割り込
み処理のフローチャートである。
【図8】第2実施形態の像振れ補正制御における単眼鏡
の位置および補正レンズの位置の変化量を示すグラフで
ある。
【図9】本発明の第3実施形態が適用される補正制御機
構の斜視図である。
【図10】第3実施形態のブロック図である。
【図11】第3実施形態の像振れ補正制御のフローチャ
ートである。
【図12】第3実施形態の像振れ補正制御における割り
込み処理のフローチャートである。
【符号の説明】
25 レンズ支持枠 28 補正レンズ 131、231 第1の直動型アクチュエータ 132、232 第2の直動型アクチュエータ 200 CPU 201 スイッチ 202 横方向ジャイロセンサ 204 第1の1次元PSD 205 発信器 207 第2の1次元LED 208 第1のスリット 209 第2の1次元PSD 210 第2のLED 211 第2のスリット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−39616(JP,A) 特開 平9−80556(JP,A) 特開 平9−80506(JP,A) 特開 平4−34526(JP,A) 特開 平7−294990(JP,A) 特開 平1−131521(JP,A) 特開 平6−130476(JP,A) 特開 平6−245136(JP,A) 特開 平11−249187(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 H04N 5/222 - 5/257 G02B 23/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学器械の光軸の振れの角速度検出手段
    と、前記角速度検出手段の出力を積分して前記光軸の振
    れ角度情報に変換する積分手段と、観察像のぶれを補正
    する補正光学系と、前記補正光学系の位置情報取得手段
    と、前記積分手段が出力する前記光軸の振れ角度情報と
    前記位置情報取得手段が出力する前記補正光学系の位置
    情報との差分が解消されるように前記補正光学系を駆動
    する制御手段と、前記光軸の振れの速度が前記補正光学
    系の駆動の最高速度を越えた値から前記最高速度より低
    い値に変化した時、前記積分手段の出力値を前記位置情
    報取得手段の出力値と略等しい値に置き換える置換手段
    とを有することを特徴とする像振れ補正制御装置。
  2. 【請求項2】 光学器械の光軸の振れの角速度検出手段
    と、前記角速度検出手段の出力を積分して前記光軸の振
    れ角度情報に変換する積分手段と、観察像のぶれを補正
    する補正光学系と、前記補正光学系の位置情報取得手段
    と、前記積分手段が出力する前記光軸の振れ角度情報と
    前記位置情報取得手段が出力する前記補正光学系の位置
    情報との差分が解消されるように前記補正光学系を駆動
    する制御手段と、前記補正光学系の駆動開始後、所定の
    時間が経過する度に、前記積分手段の出力値を前記位置
    情報取得手段の出力値と略等しい値に置き換える置換手
    段とを有することを特徴とする像振れ補正制御装置。
  3. 【請求項3】 前記置換手段は、前記積分手段の出力値
    を前記位置情報取得手段の出力値と略等しい値に置き換
    える時点におけるそれまでの前記補正光学系の駆動方向
    が維持されるよう、前記位置情報取得手段の出力値に所
    定値を加算若しくは減算して前記積分手段の出力値に置
    き換えることを特徴とする請求項1または2に記載の像
    振れ補正制御装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動方向が第1の方向である場合、
    前記所定値を前記位置情報取得手段の出力値に加算し、
    前記駆動方向が前記第1の方向と180度反対の第2の
    方向である場合、前記所定値を前記位置情報取得手段の
    出力値から減算することを特徴とする請求項に記載の
    像振れ補正制御装置。
  5. 【請求項5】 前記補正光学系が前記制御手段により所
    定量分駆動する1ステップ単位で駆動され、前記補正光
    学系をステップ駆動させるか否かの基準となる閾値より
    も前記所定値が大きく設定されていることを特徴とする
    請求項に記載の像振れ補正制御装置。
  6. 【請求項6】 光学器械の光軸の振れの角速度を検出す
    る第1ステップと、前記角速度を積分して前記光軸の振
    れ角度情報に変換する第2ステップと、観察像のずれを
    補正する補正光学系の位置を検出する第3ステップと、
    前記光軸の振れ角度情報と前記補正光学系の位置情報と
    の差分が解消されるように前記補正光学系を駆動して像
    振れを補正する第4ステップとを備え、前記第4ステッ
    プにおいて、前記光軸の振れの速度が前記補正光学系の
    駆動の最高速度を越えた値から前記最高速度より低い値
    に変化した時、前記光軸の振れ角度情報を前記補正光学
    系の位置情報に置き換えることを特徴とする像振れ補正
    制御方法。
  7. 【請求項7】 光学器械の光軸の振れの角速度を検出す
    る第1ステップと、前記角速度を積分して前記光軸の振
    れ角度情報に変換する第2ステップと、観察像のずれを
    補正する補正光学系の位置を検出する第3ステップと、
    前記光軸の振れ角度情報と前記補正光学系の位置情報と
    の差分が解消されるように前記補正光学系を駆動して像
    振れを補正する第4ステップとを備え、前記第4ステッ
    プにおいて、周期的に一定時間が経過する度に、前記光
    軸の振れ角度情報を前記補正光学系の位置情報に置き換
    えることを特徴とする像振れ補正制御方法。
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