JP3417222B2 - 実時間レンジファインダ - Google Patents
実時間レンジファインダInfo
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Description
置を測定するレンジファインダに関する。
9(a)に示すようなものがある。これは、被写体に縦
に長い線状の光(スリット光)を照射し、これを横方向
に掃引し、その反射光を捉えることにより、被写体全体
の3次元位置を計測するものである。図9(b)を用い
て、動作についてさらに詳しく説明する。
線状の光にし、これの投影方向を回転ミラー4により被
写体に対して水平方向に掃引する。被写体11からの反
射光をレンズを通してホトセンサで受光し、掃引開始時
刻から各ホトセンサに光が到達するまでの経過時間を計
測する。これにより、各ホトセンサに光が到達したとき
のスリット光の投影方向θを知ることが出来る。そし
て、投影方向θと、ホトセンサの位置から三角測量の原
理で、被写体の点Pの3次元位置を計測するわけであ
る。これを、各ホトセンサについて計算すると、被写体
11の各点の3次元位置を計測することができる。
ような従来のレンジファインダにおいては、フォトセン
サ部分において、各フォトセンサに光が到達した時刻を
測定しなければならないため、各フォトセンサに時間計
測のための手段を講じなければならない。また、一般的
な距離画像の解像度を得るためには、フォトセンサの解
像度を上げるためにフォトセンサ列をIC化し、各フォ
トセンサ周辺に時間計測回路を施すというかなり大きな
集積化を必要とする。このため、システムを実現するた
めには専用ICを製作しなければならず、実現が困難で
ある、という問題点があった。
ンダの課題を考慮し、既存の技術を用いて、各フォトセ
ンサに時間計測機能を持たせたような特別なセンサを用
いることなく、容易に実時間で距離計測の出来るレンジ
ファインダを提供することを目的とするものである。
するため、波長特性の異なる複数の光を合成しこれの進
行方向を掃引する光源部と、前記複数の光の波長特性に
あわせてそれぞれの光のみ撮像素子に導く複数の光フィ
ルタと、前記複数の光フィルタに対応して配置された撮
像素子とを有し、各々の撮像素子から得られた画像デー
タの各画素の値と光源部の掃引開始時刻から、投射光の
方向を測定する。そして、三角測量の原理により被写体
までの距離を計算する実時間レンジファインダである。
を示す図面に基づいて説明する。
の実施の形態における実時間レンジファインダの構成図
を示すものである。図1において、1はレンズ、4は回
転ミラー、5は回転制御部、11は被写体、12は光源
A、13は光源B、14は光源コントローラA、15は
フィルタA、16はフィルタB、17はハーフミラー
A、18はハーフミラーB、19はハーフミラーC,2
0は撮像素子A、21は撮像素子B、22は撮像素子
C、23はカラーカメラ信号処理回路、24は光源B画
像信号処理回路、25は光源A画像信号処理回路、26
は距離計算部、27は制御部、28はスリット制御部で
ある。
時間レンジファインダについて、以下その動作を説明す
る。まず、光源部において、光源A12と光源B13の
光をそれぞれフィルタA、フィルタBを通し、ハーフミ
ラーA17で合成する。ここでフィルタA、Bの特性は
図2(a)のようになっており、それぞれ異なった波長
の光が選択されて通過するようになっている。もしく
は、図2(b)に示すように、光波長の高低によって2
つの光を分離しても良い。
て縦方向に細長い線状の光に加工され、回転ミラー4に
より反射されて出射される。出射された光は回転制御部
5により制御された回転ミラー4により被写体を横方向
に掃引される。掃引された光は被写体11に当たり、そ
の反射光がレンズ1・ハーフミラーB18、ハーフミラ
ー19Cにより撮像素子A20、B21、C22に入射
する。
ルタA15、B16が装着されており、光源A12、光
源B13の光を分離して受光できるようになっている。
一般的に、光源A12、B13は赤外に設定され、これ
により距離計測を行い、撮像素子Cは可視領域の光を受
光しカラーカメラ信号処理部23により被写体のテクス
チャを撮像する。但し、撮像素子A、Bはフィルタ特性
を可視領域に設定し、撮像素子Cと同時に撮像せず、光
源A、Bの動作を時分割にして、これに併せて撮像素子
A、B、Cが動作すれば光源を赤外領域に設定する必要
はない。
図3(a)に示すように各光源の光強度を変化させる。
この時、光強度の比は図3(b)のように変化する。こ
の光強度の比を撮像素子A、Bで計測し、光のスイープ
時間を測定する。図3(b)では、光強度比がIa/I
bの場合時刻t0が測定できることを示している。
-1(Ia/Ib)となる)リセット時刻、スイープ終了
時刻は制御部27が持っており、これに合わせて回転制
御部5が回転ミラー4を回転し、スリット制御部がスリ
ットの形状を決定する。ここではスリットは常に線状の
光を出すように設定されている。
処理部25、光源B画像信号処理部24の出力から、各
フォトセンサの各光源の光強度を元に、各フォトセンサ
位置の光強度比をもとめ、それから図3(b)の特性よ
り、光の入射した時刻を計算する。この時刻と、リセッ
ト時刻、スイープ終了時刻より、光源部から出射される
光の方向を計算し、三角測量の原理により、各画素の位
置に写っている被写体の部分の3次元位置を計算する。
これによって、被写体の距離画像が得られる。同時に、
撮像素子C22、カラーカメラ信号処理部23の出力に
よって、得られた距離画像に対応する被写体のテクスチ
ャ画像が得られる。
の波長に依存しない場合の実時間レンジファインダの動
作である。しかし、一般的には被写体の表面反射率は光
波長に依存する。そこで、図4に示すように、以上説明
した光源部の光がスリット光である場合の動作(スリッ
ト光動作)と、拡散光動作を交互に行うことにより、被
写体の表面反射率が光波長に依存する場合でも距離計測
を行うことが出来る。基本的に、スリット光計測の時
は、これまで説明してきた動作と同じである。
時に異なった計算を行う。即ち、光源部がスリット10
を外し、被写体11に一様な光を投射する拡散光計測時
の光源A画像信号処理部25、光源B画像信号処理部2
4の出力の比を各フォトセンサ毎について計算してお
き、被写体の各光源の光照射時の表面反射率の比を用意
し、これを補正係数とする。次に、時刻t0を計算する
場合に、光強度比Ia/Ibに、補正係数をかけ、その
値をもとにf-1(Ia/Ib×補正係数)を各フォトセ
ンサ出力毎に計算し、正しい光受光時刻を計測する。こ
れにより、被写体の表面反射率の光波長依存性による誤
差を補正し、これと掃引開始時刻・掃引終了時刻をもと
に、三角測量の原理によって被写体の3次元位置を計算
する。
A12、B13の光をスリット10により線状にする動
作と、一様な光を出射する動作は、スリットを機械的に
光路上に置いたり外したりする動作をモーターなどで機
械的に実現してもいいし、液晶パネルに形成するパター
ンによって実現しても良い。
リット光は赤外領域の光を利用すれば、カラーカメラ装
置23によりテクスチャ画像を距離画像計測と同時に撮
像することが出来るが、スリット光が可視領域に設定
し、スリット光投光時以外のタイミングで時分割処理に
よりテクスチャ画像を撮像してもよい。
12、B13をランプ状のものとして説明したが、レー
ザー光を用いてもよい。この場合はレーザー光の発信波
長を異なる値にしておき、これに合わせたフィルタを撮
像素子側に装着する。光源部でのフィルタは省略でき
る。また、この場合2種の光の波長を非常に近いものに
設定すれば、被写体の表面反射率が光波長によって急激
に変化しない場合には、拡散光計測を行うことなく、精
度の良い距離画像を計測することが出来る。
2種類としたが、2種類以上の光源を用いて、それらそ
れぞれの光を独立に受光し、各フォトセンサにおいてそ
れぞれの光強度をもとに、光が出射された時刻を計算し
てもよい。
36の各光源の光強度を光源Aは増やす方向に、光源B
は減らす方向に掃引したが、各距離測定毎に、各光源で
の光強度の掃引方向を反転することにより、距離測定の
精度を向上してもよい。この場合、連続する複数の距離
計測結果を用いて平均処理・メディアン処理など、フィ
ルタ手法を用いて高精度な距離計測結果を出力してもよ
い。また、光強度を直線的に掃引したが、いかなる時間
波形で掃引してもよいし、各距離測定毎に光強度の時間
変化波形を変えても良い。
存の技術を用いて、出射される光を時間的に変化させる
ことにより、各フォトセンサに時間計測機能を持たせる
ようなセンサを用意することなく、容易に実時間で距離
計測の出来るレンジファインダを実現することができ
る。
ジファインダの構成図を示すものである。図1におい
て、1はレンズ、5は回転制御部、11は被写体、27
は制御部であり、これらは本発明の第1の実施の形態と
同様のものである。本発明の第1の実施の形態と異なる
のは、光源コントローラB(32)、距離計算部B(3
4)、カラーカメラ装置33であり、また光源部36が
スリット光掃引時に光波長を連続的に掃引する点が異な
る。
時間レンジファインダについて、以下その動作を説明す
る。まず、光源部36について、図6を用いて説明す
る。
している。図6(a)では、光源に波長掃引可能な半導
体レーザ(Tunable Diode Laser, TDL)が用いられ、T
DL制御部29によって発振波長が制御される。光波長
掃引の様子を図6(c)に示す。リセット時刻に光波長
がλAにて掃引が開始され、掃引終了時刻には光波長が
λBまで変化している。
してスリット状の光を生成し、回転ミラー4により横方
向に掃引する。この時、回転ミラー37の代わりに、縦
方向のみに光を分散させるカマボコ型レンズを用いても
良い。また、これと同様な動作は、図6(b)の第2の
構成でも実現できる。この場合、白色光源31をスリッ
ト10を通過させスリット状の光とし、これを移動する
透過率変化フィルタ38を通すことによって光波長を掃
引する。透過率変化フィルタ38は図7のように構成さ
れており、水平方向に光透過特性が異なったものであ
る。
水平位置が変化するにつれて、透過光の波長が変化し、
右端ではλBの波長の光を透過するように作成されてい
る。このように構成することにより、図6(c)に示さ
れるように、スリット光の光波長を掃引することができ
る。
り、その反射光がレンズ1・カラーカメラ装置33に入
射する。この時、カラーカメラ装置33は、光源部36
の被写体での反射光を色分離して受光できるようになっ
ており、各画素での被写体からの反射光の各色成分を出
力する(可視光ではRGB3種類の色フィルタにより分
離、赤外領域で使用する場合は、赤外領域の複数の色フ
ィルタで色成分を分離する)。
図6(c)に示すように光源の光波長を変化させる。こ
の光の波長をカラーカメラ装置で計測し、被写体の反射
光のスイープ時間を測定する。例えば、カラーカメラに
おいて、3種類の波長透過特性を有するフィルタを3つ
の撮像素子の前面にそれぞれ配置し、それぞれの波長特
性で見た画像を撮像する(可視光領域での測定であれ
ば、3板CCDカラーカメラを用いることになる。赤外
領域ではその領域で複数種類の分光フィルタを用意する
ことになる)。
を計測し、その組み合わせから光源の波長を推定する。
この場合、それぞれの光源波長において、事前に各光フ
ィルタ透過後の値の比率を計算しておき、どの比率の光
が測定されたかをもとに、光源の波長を推定することが
できる。この場合、測定には複数の特性の異なる光フィ
ルタが必要であるが、2つ以上であれば実現できる。次
に、図6(c)で受光した光がλ0の場合、光の掃引時
間t0が計算でき、これをもとにカラーカメラ装置33
により得られた画像の画素それぞれにおいて、図5の光
源部36から出射されたスリット光の角度θが計算され
る。
イープ終了時刻は制御部27が持っており、これと、カ
ラーカメラ装置33の出力の複数の色成分検出結果から
得られるスリット光の光波長データより、その画素にス
リット光が入射した時刻を計算し、更にスリット光の出
射角度θを計算する。これにより、スリット光出射位置
とレンズ位置の情報により三角測量の原理により、各画
素の位置に写っている被写体の部分の3次元位置を計算
する。これによって、被写体の距離画像が得られる。
ーフミラーやプリズムを用いてカラーカメラ装置33と
同じ光軸上にカラーカメラ装置を配置し、被写体のテク
スチャ画像を入力してもよい。ただし、この場合はスリ
ット光は赤外領域に設定し、カラーカメラ装置33も赤
外領域の色分離が行えるような複数の色フィルタを用い
る必要がある。スリット光が可視光の場合は、距離計測
用に通常のカラーカメラ装置を用いるが、図8に示した
ようにスリット光掃引時は被写体のテクスチャ画像は入
力せず、距離画像のみ計測し、その後スリット光の掃引
を停止しテクスチャ画像を入力することを交互に時分割
で行う。
6の光波長の変化を直線的に行ったが、どのような時間
変化波形を用いてもよい。また、光波長の変化を各距離
計測毎に変え、雑音に対して強い測定をおこなってもよ
い。この場合、連続する複数の距離計測結果を用いて平
均処理・メディアン処理など、フィルタ手法を用いて高
精度な距離計測結果を出力してもよい。
発明は、既存の技術を用いて、各フォトセンサに時間計
測機能を持たせたような特別なセンサを用いることな
く、容易に実時間で距離計測の出来るレンジファインダ
を実現できる。
ジファインダの構成図
学フィルタの特性図
の各光源の動作を示す図
を示す図
ジファインダの構成図
の第1の構成を示す詳細図 (b) 同第2の構成を示す詳細図 (c) 同光源の掃引を示す図
変フィルタ構造を示す図
を示す図
Claims (8)
- 【請求項1】波長特性の異なる複数の光を合成しこれの
進行方向と複数の光の合成比を掃引する光源部と、前記
複数の光の波長特性にあわせてそれぞれの光のみ撮像素
子に導く複数の光フィルタと、前記複数の光フィルタに
対応して配置された撮像素子と、各々の撮像素子から得
られた画像データの各画素の値と前記光源部の掃引開始
時刻から、その画素に光が入射した時刻を計算し、被写
体までの距離を計算する距離計算部を有することを特徴
とする実時間レンジファインダ。 - 【請求項2】波長特性の異なる複数の光を合成しこれの
進行方向と複数の光の合成比を掃引することと、前記波
長特性の異なる複数の光を一様に被写体に投光すること
を交互に時分割で行う光源部と、前記複数の光の波長特
性にあわせてそれぞれの光のみ撮像素子に導く複数の光
フィルタと、前記複数の光フィルタに対応して配置され
た撮像素子と、前記光源部が一様に投光した時の各々の
撮像素子から得られた画像データの各画素の値から被写
体の表面反射率を計算し、更に前記光源部が掃引動作を
行った時の各々の撮像素子から得られた画像データの各
画素の値と光源部の掃引開始時刻と前記被写体の表面反
射率から、その画素に光が入射した時刻を計算し、被写
体までの距離を計算する距離計算部を有することを特徴
とする実時間レンジファインダ。 - 【請求項3】投光する光の波長特性を時間的に変化さ
せ、同時に進行方向を掃引する光源部と、前記光源部か
ら投光された光の被写体での反射光を少なくとも2種類
の波長特性をもつ光フィルタにより光分解された画像を
複数の撮像素子でそれぞれ撮像し、各々の撮像素子から
得られた画像データの各画素の値から入射した光の波長
特性を再計算し、これと光源部の掃引開始時刻から、そ
の画素に光が入射した時刻を計算し、被写体までの距離
を計算する距離計算部を有することを特徴とする実時間
レンジファインダ。 - 【請求項4】投光する光の波長特性を時間的に変化さ
せ、同時に進行方向を掃引することと、あらかじめ波長
特性が既知である一様な光を被写体に投光することを交
互に時分割で行う光源部と、光源部から投光された光の
被写体での反射光を少なくとも2種類の波長特性をもつ
光フィルタにより光分解された画像を複数の撮像素子で
それぞれ撮像する撮像素子と、前記光源部が一様に投光
した時の各々の撮像素子から得られた画像データの各画
素の値から被写体の表面反射率を計算し、更に前記光源
部が掃引動作を行った時の各々の撮像素子から得られた
画像データの各画素の値と光源部の掃引開始時刻と前記
被写体の表面反射率から、その画素に光が入射した時刻
を計算し、被写体までの距離を計算する距離計算部を有
することを特徴とする実時間レンジファインダ。 - 【請求項5】投光する光の波長を可視領域以外に設定
し、前記撮像素子以外に付加された撮像素子により、被
写体のテクスチャ画像を同時に撮像し、被写体までの距
離情報と同時にテクスチャ情報も出力することを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の実時間レンジファ
インダ。 - 【請求項6】光源部は距離計測を行う時間と行わない時
間を時分割に設定し、距離計測を行わない時間に光の投
光を中止し、前記撮像素子により被写体のテクスチャ画
像を撮像し、被写体までの距離情報と以外にテクスチャ
情報も出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
かに記載の実時間レンジファインダ。 - 【請求項7】光源部は、複数の光の合成比の変化を各距
離測定毎に変化させることを特徴とする請求項1または
2記載の実時間レンジファインダ。 - 【請求項8】光源部は、光の波長特性の変化を各距離測
定毎に変化させることを特徴とする請求項3または4記
載の実時間レンジファインダ。
Priority Applications (2)
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JP20814696A Expired - Fee Related JP3417222B2 (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | 実時間レンジファインダ |
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