JP3414996B2 - 基板実装型熱交換構造 - Google Patents

基板実装型熱交換構造

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JP3414996B2
JP3414996B2 JP23590697A JP23590697A JP3414996B2 JP 3414996 B2 JP3414996 B2 JP 3414996B2 JP 23590697 A JP23590697 A JP 23590697A JP 23590697 A JP23590697 A JP 23590697A JP 3414996 B2 JP3414996 B2 JP 3414996B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般的にノート
パソコンのような限られた空間に収納される発熱素子に
対する基板実装型熱交換構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート型パソコンなどの可搬型情
報処理装置の処理能力向上の要求に答えるため、高機
能、高性能のCPUが搭載されている。そのため、素子
や装置の消費電力は次第に大きくなっている。もちろん
高機能、高性能のCPUを搭載するにあたって、低消費
電力モードの設定をできるようにしたり、低電力で駆動
できるようにしたりするなどの様々な工夫がされている
が、処理能力の向上に追い付いていないのが現状であ
る。
【0003】図13は従来技術の図(その1)を示すも
のである。同図において、筺体120に収納される電子
回路を構成する実装基板105は、例えばCPU等の高
発熱素子112と、他の発熱素子113とが実装されて
いる。高発熱素子112の上面には薄型のファンを内蔵
したファン付きヒートシンク101を取付けている。フ
ァン付きヒートシンク101からの暖気の排出は、筺体
120の2箇所に設けた開口部121から外部に放出さ
れる。なお、実装基板105は筺体120の角部近傍に
配置されており、さらに、ファン付きヒートシンク10
1を筺体120の角部に配置していた。
【0004】図14は従来技術の図(その2)を示すも
のである。同図において、前述の図13との違いは、フ
ァン付きヒートシンク101からの暖気の排出は、筺体
120の1箇所に設けた開口部121から外部に放出さ
れる。なお、実装基板105は筺体120の角部近傍に
配置する必要はないが、ファン付きヒートシンク101
は開口部121の近傍に配置する必要がある。
【0005】図13および図14に示す従来技術では、
高発熱素子112の上にファン付きヒートシンク101
を取付けている。ファン付きヒートシンク101を高発
熱素子112の冷却と、他の発熱素子113が発生する
暖気の排出といった二つの目的を達成するために、高発
熱素子112はファン付きヒートシンク101の暖気が
筺体120の外に排出できる位置に実装していた。
【0006】これはとりもなおさず、高発熱素子112
の実装位置を限定することであり、パターン配線上の自
由度がなくなることを示している。また、高発熱素子1
12となるCPUは、他のコンポーネントで暖められた
空気を受けることになり、冷却効率が悪いものとなって
いる。また、高発熱素子の上にファン付きヒートシンク
が取付けられるため、吸気スペースを含めると高さ効率
も決して良くない。例えば、厚さ寸法10mmのファン
付きヒートシンクの場合、吸気スペースは3〜5mmは
必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術では次のような問題点がある。
【0008】1)高発熱素子の実装位置を限定する。
【0009】2)高発熱素子の冷却効率が悪い。
【0010】3)部品実装基板の高さ寸法が大きくな
り、スペース効率が悪い。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次のような手段を取る。
【0012】熱交換部と受熱拡散部との熱的接続を行う
伝熱体としてヒートパイプと基板グランド層とを用い
る。なお、ここで受熱拡散部とは、発熱素子に熱拡散を
促進する機構を設けたものを指す。
【0013】上記の手段を取ることにより、熱交換部と
受熱拡散部とを分離して配置することで、実装基板にお
ける実装高さを低くするとともに、ヒートパイプと熱的
接続された高発熱素子のみならず、基板グランド層と熱
的接続された他の発熱素子の熱をも、効率よく放出する
ように働く。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示したような実
施の形態をとる。
【0015】図1に示すごとく、複数の半導体素子を搭
載して電子回路を構成する実装基板5上で熱交換部1と
受熱拡散部2とを分離して構成され、ヒートパイプ3と
基板グランド層4とを通して熱交換部1と受熱拡散部2
との熱的接続を行う。また、熱拡散部6は基板グランド
層4を通して熱交換部1との熱的接続を行う。
【0016】さらに、図3および図4に示すごとく、熱
交換部1は、多数の熱伝導性の良好な放熱ピン31を持
ち、該放熱ピン31を内層グランド35にスルホール3
6を通して接続する。
【0017】なお、熱交換部1は、はんだ接合が良好で
かつ熱伝導性の良好な部材で構成する。
【0018】さらに、図5に示すごとく、熱交換部1
は、実装基板5の表面に露出させた内層グランド35に
接合することが好ましい。
【0019】またさらに、図6に示すごとく、熱交換部
1は、実装基板5に設けたサーマルVIA41と、実装
基板5の表面層に設けた熱拡散用のベタ層42とに接合
することも好ましい。
【0020】さらに、図7に示すごとく、熱交換部1
は、空気を導入しかつ導出する冷却ファン51と、ヒー
トパイプ3を取付ける溝50を有し、冷却ファン51の
ベンチュリーと冷却ファン51の固定とを兼ねる熱伝導
性の良好な部材で構成されるカバー体53と、熱拡散を
行うベース部52aと、ベース部52aを貫通するある
いはベース部52aから突出する放熱ピン52bとから
なるヒートシンク52とを持つことが好ましい。
【0021】さらに、図8に示すごとく、熱交換部1
は、空気を導入しかつ導出する冷却ファン51と、冷却
ファン51のベンチュリーと冷却ファン51の固定とを
兼ねるカバー体53と、ヒートパイプ3を取付ける溝5
0を有し、熱拡散を行うベース部52aと、ベース部5
2aを貫通するあるいはベース部52aから突出する放
熱ピン52bとからなるヒートシンク52とを持つこと
が好ましい。
【0022】さらにまた、図8に示すごとく、熱交換部
1は、ヒートパイプ3と熱的接続されたヒートシンク5
2と、基板グランド層4と熱的接続された放熱ピン52
bとを熱的に接合することが好ましい。
【0023】さらに、図7および図8に示すごとく、前
記ヒートシンク52と放熱ピン52bとの上に冷却ファ
ン51を持つファン組立体66を備えることが好まし
い。
【0024】さらに、図9に示すごとく、熱交換部1
は、ヒートパイプ3と熱的接続されたヒートシンク61
と、基板グランド層4と熱的接続された放熱ピン62と
を熱的に分離することも好ましい。
【0025】さらにまた、図9に示すごとく、前記ヒー
トシンク61と前記放熱ピン62との間に冷却ファン6
6aを持つファン組立体66を備えることも好ましい。
【0026】さらに、図2に示すごとく、受熱拡散部2
は、発熱体である半導体装置に受熱を促進する受熱板2
5と、ヒートパイプ3を前記受熱板25に取付けるため
の固定金具26とを有し、もしくは半導体装置下部にサ
ーマルVIA41を有することが好ましい。
【0027】また、図10および図11に示すごとく、
熱交換部1からの暖気の排出方向は、一方向または二方
向であることが好ましい。
【0028】さらに、図12に示すごとく、冷却ファン
75の駆動モータ76は、熱交換部1を囲うケース77
に一体に取付けて、熱的に分離することが好ましい。
【0029】上記の実施の形態をとることにより、以下
に示す作用が働く。
【0030】図1ないし図11に示す実施の形態では、
発熱の半分以上が流れ込む基板の銅箔層を伝熱体とし
て、積極的に利用することで、熱交換部をコンパクトに
するとともに受熱拡散部から分離して基板に実装でき
る。このため、高さを低くする熱交換構造を提供でき
る。さらにCPU等の高発熱部品の熱のみならず、基板
に実装された他の発熱部品の熱をも効率よく放出する。
【0031】さらに、図5および図6に示す実施の形態
では、熱交換部と基板の銅箔層との熱的接続において、
接触面積を増大させてより積極的に銅箔層を熱伝導部材
として利用する。
【0032】さらに、図7および図8に示す実施の形態
では、発熱量が大きい実装基板においても銅箔層を伝熱
体として、積極的に利用することで、熱交換部をコンパ
クトにするとともに受熱拡散部から分離して基板に実装
できる。このため、高さを低くする熱交換構造を提供で
きる。さらにCPU等の高発熱部品の熱のみならず、基
板に実装された他の発熱部品の熱をも効率よく放出す
る。また、高発熱素子からの熱量と、他の発熱素子が実
装された実装基板からの熱量とにおいて、これらの温度
差があまりない場合に有効な手段となる。
【0033】さらに、図9に示す実施の形態では、階層
構造にすることで高発熱素子からの熱量と、他の発熱素
子が実装された実装基板からの熱量とに著しい差があっ
ても、それぞれの素子の冷却を他に熱的な影響を与えた
り、影響されたりすることなく冷却する。
【0034】さらに、図12に示す実施の形態では、暖
気の影響を小さくして冷却ファンの軸受け寿命を主とし
た信頼性が向上する。
【0035】
【実施例】この発明による代表的な実施例を図2ないし
図12によって説明する。
【0036】図2は本発明の実施例の図(その1)であ
る。
【0037】同図(a)および同図(b)において、筺
体20に収納される電子回路を構成する実装基板5は、
例えばCPU等の高発熱素子12と、他の発熱素子13
とが実装されている。高発熱素子12の上面には受熱部
22を設けてヒートパイプ3を用いて放熱部を形成する
熱交換部1へ伝熱する。さらに、前記の高発熱素子12
および他の発熱素子13は実装基板5に形成した、例え
ば銅箔層からなる基板グランド層4を用いて前記の熱交
換部1へ伝熱する。
【0038】即ち、同図(c)に示すように、高発熱素
子12である半導体装置24は、その表面に接着あるい
は圧接された受熱を促進するための受熱板25が設けら
れている。この受熱板25はヒートパイプ3の一端と熱
的接続されており、ヒートパイプ3を取付けるための固
定金具26によってヒートパイプ3を固定している。ま
た、ヒートパイプ3の他端は熱交換部1に熱的接続され
ている。一方、半導体装置24のリード24aは、例え
ばサーマルVIA41に熱的接続され、サーマルVIA
41を介して銅箔層からなる基板グランド層4を用いて
前記の熱交換部1へ伝熱されている。
【0039】また、同図(d)に示すように、他の発熱
素子13である半導体装置24のリード24aは、例え
ばサーマルVIA41に熱的接続され、サーマルVIA
41を介して銅箔層からなる基板グランド層4を用いて
前記の熱交換部1へ伝熱されている。
【0040】図3は本発明の実施例の図(その2)であ
る。
【0041】同図において、熱交換部1は放熱プレート
部32と、多数の放熱ピン31とで構成されており、例
えば銅やアルミニウム等の熱伝導性の良好な材料で形成
する。なお、放熱ピン31は放熱プレート部32に圧入
したり、放熱プレート部32と放熱ピン31とを鋳造や
鍛造、あるいは粉末成形によって一体成形したり、半導
体パッケージのPGA(Pin Grid Arre
y)のようにピンをはんだ接合することもできる。
【0042】図4は本発明の実施例の図(その3)であ
る。
【0043】同図において、前述の図3で示した熱交換
部1は、放熱ピン31を実装基板5に形成したスルホー
ル36に例えば、はんだ付けによって接続することで、
例えば銅箔層からなる内層グランド35と熱的に接続す
るものである。なお、放熱ピン31は同図(a)に示す
ごとく、スルホール36を貫通させてもよいし、同図
(b)に示すごとく、スルホール36を貫通させなくて
もよい。また、放熱ピン31は、例えば銅等のはんだ接
合が良好でかつ熱伝導性の良好な材料が好ましい。
【0044】図5は本発明の実施例の図(その4)であ
る。
【0045】同図において、前述の図3で示した熱交換
部1は、放熱プレート部32を実装基板5の表面に露出
させた内層グランド35にはんだ付けやネジ等によって
接合するものである。なお、はんだ付けによる接合にお
いては、放熱プレート部32を例えば銅等のはんだ接合
が良好でかつ熱伝導性の良好な部材で形成することが好
ましい。
【0046】図6は本発明の実施例の図(その5)であ
る。
【0047】同図において、前述の図3で示した熱交換
部1は、放熱ピン31を実装基板5に形成したサーマル
VIA41に、例えばはんだ付けによって接続する。さ
らに、放熱プレート部32を実装基板5の表面層に形成
した、例えば銅箔層からなる熱拡散用のベタ層42に接
合する。
【0048】なお、放熱ピン、サーマルVIAを使用し
て銅箔層からの熱を受熱したケースを述べたが、内層銅
箔を剥き出しにしてピンを形成していない放熱プレート
部のベースを直接はんだ接合することも可能である。
【0049】図5および図6の構成において、熱交換部
1と実装基板5の表面に露出させた内層グランド35や
ベタ層42との接合面は接触面積を増大させることで、
熱交換部1への熱伝導を向上させることになる。
【0050】図7は本発明の実施例の図(その6)であ
る。
【0051】同図(a)および同図(b)において、熱
交換部1は、実装基板5内の空気を導入しかつ導出する
軸流ファンからなる冷却ファン51と、ヒートシンク5
2と、カバー体53とで構成する。ヒートシンク52は
ベース部52aと、実装基板5の基板グランド層4と熱
的接続されるために形成したスルホールに接続される多
数の放熱ピン52bとを持ち、さらに、対向して配置さ
れる冷却ファン51のほぼ半周部位を覆うように回転翼
51aと僅かに隙間を持った壁面52cとで構成されて
いる。
【0052】カバー体53はコ字形の平板材で形成さ
れ、冷却ファン51とヒートシンク52の上面部を覆っ
て取付けられる。冷却ファン51からの暖気は開口部5
3aから放出される。なお、同図(a)および後述する
図8(a)はカバー体53を省略して図示している。
【0053】また、同図(c)に示すように、カバー体
53は熱伝導性の良好な部材で形成し、例えばその側壁
にヒートパイプ3を圧入するための断面が半円状の溝5
0を設けてヒートパイプ3と熱的接続する。なお、カバ
ー体53の裏面に放熱フィン53bを備えることもでき
る。さらに、冷却ファン51はカバー体53に固定され
てファン組立体66を構成するが、冷却ファン51への
熱の影響を受けないように熱的に分離することが好まし
い。
【0054】図8は本発明の実施例の図(その7)であ
る。
【0055】同図において、前述の図7との違いは、空
気導入流と暖気排気流とを分離する仕切り52dをヒー
トシンク52に設けて、実装基板5以外の外気を導入し
かつ導出する軸流ファンからなる冷却ファン51を設け
ている点にある。さらに、同図(c)に示すように、ヒ
ートシンク52は、例えばベース部52aの側壁にヒー
トパイプ3を圧入するための断面が半円状の溝50を設
けてヒートパイプ3と熱的接続する点にある。即ち、ヒ
ートシンク52はヒートパンプ3と、基板グランド層4
とに熱的接続されている。
【0056】図7および図8の構成において、高発熱素
子からの熱量と、他の発熱素子が実装された実装基板か
らの熱量とにおいて、これらの温度差があまりない場合
に有効となる。さらに、ファン組立体66はヒートシン
ク52と、放熱ピン52bとの上に配置することで熱交
換部の高さ寸法を小さくすることができる。さらに、ヒ
ートパイプ3をカバー体53あるいはヒートシンク52
の側壁に配置することで、熱交換部は高さ寸法を抑えて
より薄く構成することができる。
【0057】図9は本発明の実施例の図(その8)であ
る。
【0058】同図において、熱交換部1はヒートパイプ
3と熱的接続された例えばベース部61aと放熱フィン
61bとを持つヒートシンク61と、基板グランド層4
と熱的接続された放熱ピン62およびベース部63とを
熱的に分離して構成している。従って、ヒートパイプ3
に接続された図示しない高発熱素子はヒートシンク61
によって放熱され、他の発熱素子は放熱ピン62および
ベース部63によって放熱されることになり、高発熱素
子と他の発熱素子とは互いに熱的に干渉することなく放
熱することになる。
【0059】また、ヒートシンク61と放熱ピン62お
よびベース部63との間にはファン組立体66を配置す
ることができる。
【0060】ファン組立体66は、例えば軸流ファンか
らなる冷却ファン66aを持ち、ファン動力部66b
と、冷却風の静圧を高めるために回転翼66cの周囲に
僅かに隙間を持った隔壁66dとで構成している。
【0061】この構成では、例えば前述の放熱ピン62
およびベース部63側から空気を導入し、前述のヒート
シンク61側へ排気するようにすることが好ましい。
【0062】図10は本発明の実施例の図(その9)で
ある。
【0063】同図において、熱交換部1からの暖気の排
出方向を一方向に限定した例を示している。例えば冷却
ファンを備えた熱交換部1からの暖気の排出は、筺体2
0の1箇所に設けた開口部20aから外部に放出され
る。なお、実装基板5は筺体20の角部近傍に配置する
必要はないが、熱交換部1を開口部20aの近傍に配置
する必要がある。
【0064】図11は本発明の実施例の図(その10)
である。
【0065】同図において、熱交換部1からの暖気の排
出方向を二方向に限定した例を示している。例えば冷却
ファンを備えた熱交換部1からの暖気の排出は、筺体2
0の2箇所に設けた開口部20aから外部に放出され
る。なお、実装基板5は筺体20の角部近傍に配置され
ており、さらに、熱交換部1を開口部20aの近傍に配
置する必要がある。
【0066】図10および図11の構成において、熱交
換部1のみを筺体20の外に暖気を排出できる位置に実
装している。従って、高発熱素子12の実装位置を自由
に選択することができる。また、高発熱素子12となる
CPUは、他のコンポーネントで暖められた空気を直接
受けることがないので、他の発熱素子13とともに冷却
することができる。
【0067】図12は本発明の実施例の図(その11)
である。
【0068】同図において、例えば軸流ファンからなる
冷却ファン75と、ヒートシンク71とからなる熱交換
部1において、冷却ファン75の駆動モータ76を熱交
換部1を囲うケース77に一体に取付けて、ヒートシン
ク71からの熱の影響を受けないように熱的に分離する
ことが好ましい。なお、ケース77は合成樹脂等、熱伝
導性の低い材料で形成することが望ましい。
【0069】なお、この実施例では、冷却ファンに軸流
ファンを用いた例で説明しているが、これに限定するも
のではなく例えばターボファン等を使用することも当然
可能である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
に示すような効果がある。
【0071】熱交換部と受熱拡散部とを分離して構成
し、ヒートパイプと基板グランド層とを通して熱交換部
と受熱拡散部との熱的接続を行うので、発熱の半分以上
が流れ込む基板の銅箔層を伝熱体として積極的に利用す
ることで、熱交換部をコンパクトにするとともに受熱拡
散部から分離して基板に実装できる。このため、高さを
低くした熱交換構造を提供することができる。さらにC
PU等の高発熱部品の熱のみならず、基板に実装された
他の発熱部品の熱をも効率よく放出することができる。
【0072】さらに、CPU等の高発熱部品を回路上の
最適な位置に配置することができる。そして、CPU等
の高発熱部品が他の発熱部品を含むコンポーネントから
受ける熱の影響を最小限に抑えることができる。さら
に、CPU等の高発熱部品を除く他の発熱部品を含むコ
ンポーネントの熱も効率よく放出することができる。加
えて、実装基板や実装基板を収納する装置をさらに薄く
形成することができる。
【0073】また、熱交換部は、ヒートパイプと熱的接
続されたヒートシンクと、基板グランド層と熱的接続さ
れた放熱ピンとを熱的に分離するので、階層構造にする
ことで高発熱素子からの熱量と、他の発熱素子が実装さ
れた実装基板からの熱量とに著しい差があっても、それ
ぞれの素子の冷却を他に熱的な影響を与えたり、影響さ
れたりすることなく冷却することができる。
【0074】また、冷却ファンの駆動モータは、熱交換
部を囲うケースに一体に取付けて熱的に分離するので、
暖気の影響を小さくして冷却ファンの軸受け寿命を主と
した信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構造図である。
【図2】本発明の実施例の図(その1)である。
【図3】本発明の実施例の図(その2)である。
【図4】本発明の実施例の図(その3)である。
【図5】本発明の実施例の図(その4)である。
【図6】本発明の実施例の図(その5)である。
【図7】本発明の実施例の図(その6)である。
【図8】本発明の実施例の図(その7)である。
【図9】本発明の実施例の図(その8)である。
【図10】本発明の実施例の図(その9)である。
【図11】本発明の実施例の図(その10)である。
【図12】本発明の実施例の図(その11)である。
【図13】従来技術の図(その1)である。
【図14】従来技術の図(その2)である。
【符号の説明】
1:熱交換部 2:受熱拡散部 3:ヒートパイプ 4:基板グランド層 25:受熱板 26:固定金具 31:放熱ピン 35:内層グランド 41:サーマルVIA 42:ベタ層 50:溝 51:冷却ファン 52:ヒートシンク 52a:ベース部 52b:放熱ピン 53:カバー体 61:ヒートシンク 62:放熱ピン 66:ファン組立体 75:冷却ファン 76:駆動モータ 77:ケース

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体素子を搭載した電子回路基
    板における基板実装型熱交換構造であり、熱交換部と受
    熱拡散部とが存在し、それらは分離して構成され、ヒー
    トパイプと基板グランド層とを通して熱交換部と受熱拡
    散部との熱的接続を行う基板実装型熱交換構造におい
    て、 前記熱交換部は、空気を導入しかつ導出する冷却ファン
    と、 冷却ファンのベンチュリーと冷却ファンの固定とを兼ね
    るカバー体と、 熱拡散を行うベース部と、ベース部を貫通するあるいは
    ベース部から突出する放熱ピンとからなるヒートシンク
    とを持ち、 ヒートパイプを取付ける溝を熱伝導性の良好な部材で構
    成される前記カバー体あるいは前記ヒートシンクに設け
    る、 ことを特徴とする基板実装型熱交換構造。
  2. 【請求項2】 前記熱交換部は、 前記ヒートシンクと放熱ピンとの上に冷却ファンを持つ
    ファン組立体を備える、 ことを特徴とする請求項1に記載の基板実装型熱交換構
    造。
  3. 【請求項3】 前記熱交換部は、 ヒートパイプと熱的接続されたヒートシンクと、基板グ
    ランド層と熱的接続された放熱ピンとを熱的に分離す
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の基板実装型熱交換構
    造。
  4. 【請求項4】 前記熱交換部は、 前記ヒートシンクと前記放熱ピンとの間に冷却ファンを
    持つファン組立体を備える、 ことを特徴とする請求項3に記載の基板実装型熱交換構
    造。
  5. 【請求項5】 前記冷却ファンの駆動モータは、 熱交換部を囲うケースに一体に取付けて熱的に分離す
    る、 ことを特徴とする請求項1、2または4に記載の基板実
    装型熱交換構造。
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