JP3414854B2 - 吸水性複合繊維 - Google Patents

吸水性複合繊維

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國昭 窪
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山本  明
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、水膨潤性を有し、光フ
ァイバーケーブルの止水材、シーリング材、衛生用品等
に好適な吸水性複合繊維に関するものである。 【0002】 【従来の技術】高吸水性ポリマーとして、ポリアクリル
酸系、酢酸ビニル/アクリル酸エステル系、イソブチレ
ン/マレイン酸塩系、でんぷん/アクリル酸塩グラフト
系等が知られている。これらは粉末状、球状又は破砕物
状で供給され、これらを用いて吸水性繊維製品を製造す
る場合、バインダーを用いて繊維表面に付着させること
が必要であった。 【0003】また、吸水性ポリマーと繊維形成性の良好
な疎水性ポリマーとを複合紡糸することにより水膨潤性
繊維を得ようとする試みもなされている。例えば、特公
昭54− 38659号公報には、ポリビニルピロリドンを共重
合したポリアミドと通常の疎水性ポリマーとからなる膨
潤性複合繊維が開示されており、特公昭58−9166号公報
には、ポリエチレングリコールを共重合したポリエステ
ルと通常のポリエステルとからなる水膨潤性複合繊維が
開示されている。しかし、これらの複合繊維は、用途に
よっては吸水能力が不十分であるという問題があった。
また、ポリビニルピロリドンやポリエチレングリコール
は、水溶性のポリマーであり、ポリアミドやポリエステ
ルに共重合することによって水に不溶性の親水性ポリマ
ーとして用いる必要があった。 【0004】なお、他の成分と共重合することなく、そ
れ自体で水に不溶性の熱可塑性吸水性樹脂も知られてい
るが、これを繊維化しようとする試みはなされていな
い。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、それ自体で
水に不溶性の熱可塑性吸水性樹脂を吸水性成分として使
用した製糸性よく製造することのできる高吸水性の複合
繊維を提供しようとするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するもので、その要旨は、ポリエチレンオキサイド
の架橋物からなる水不溶性の熱可塑性吸水性樹脂又はこ
れを主体とする熱可塑性樹脂からなる成分Aと繊維形成
性の良好なポリアミド及び/又はポリエステルからなる
成分Bとで構成された複合繊維であって、成分Bが繊維
重量の5%以上を占め、繊維重量の2倍以上の吸水能力
を有することを特徴とする吸水性複合繊維にある。 【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明において、熱可塑性吸水性樹脂とは、 300℃以下の
温度で溶融加工が可能で、かつ、自重の20倍以上の吸水
能力を有するものをいう。このような熱可塑性吸水性樹
脂としては、ポリエチレンオキサイドの架橋物があり、
住友精化社から「アクアコーク」の商品名で市販されて
いる。 【0008】一方、繊維形成性の良好なポリアミド、ポ
リエステルとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイ
ロン11、ナイロン12等のポリアミド、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエス
テル及びこれらを主体とする共重合体もしくは混合物が
好ましく用いられる。 【0009】成分Aとしては、熱可塑性吸水性樹脂を単
独で用いることもできるし、これに上記のような熱可塑
性樹脂を混合して用いることもできる。混合物として用
いる場合、両者を予め溶融混合してマスターチップ化し
ておいてもよいし、ドライブレンドしたものを複合紡糸
に供してもよい。 【0010】本発明の繊維は、複合繊維製造の常法によ
って製造することができるが、成分Bが繊維重量の5%
以上を占めるようにすることが必要である。成分Bの量
が繊維重量の5%未満であると、所定の複合比を維持す
ることが困難であるとともに、紡糸性が悪く、安定した
紡糸ができない。 【0011】複合の形態は、特に限定されるものではな
いが、芯鞘型、海島型、多層型等が挙げられ、成分Aが
繊維表面の少なくとも一部を占める形態が好ましい。ま
た、繊維の断面形状も特に限定されるものではなく、円
形断面の他、三角断面、星型断面等の異形断面でもよ
い。 【0012】また、本発明の繊維は、繊維重量の2倍以
上の吸水能力を有することが必要である。吸水能力がこ
れより劣るものでは、吸水性繊維としての用途を十分満
足させることができない。繊維の吸水能力は、成分Aと
成分Bとの複合比及び/又は成分Aに混合する熱可塑性
樹脂の量を調節することによって調整することができ
る。複合繊維中の吸水性熱可塑性樹脂の量は、特に限定
されるものではなく、複合繊維の吸水能力が繊維重量の
2倍以上となるように選定すればよい。 【0013】本発明において、繊維の吸水能力は、次の
ようにして求める。温度20℃、相対湿度65%の雰囲気中
で調湿した重量W0 の繊維試料を20℃の水道水中に10分
間浸漬して取り出し、定性濾紙に挟んで脱水した後、重
量Wを測定し、次式で吸水能力を算出する。 吸水能力(g/g)=(W−W0)/W 【0014】なお、本発明の繊維には、必要応じて捲縮
を付与したり、着色剤、酸化防止剤等の添加剤を含有さ
せたりすることができる。 【0015】 【作用】本発明における熱可塑性吸水性樹脂は、他の成
分と共重合することなく、それ自体で水に不溶性であ
り、かつ、吸水能力が極めて高いものである。また、こ
の樹脂は、一応溶融加工が可能なものである。したがっ
て、これを繊維形成性の良好な熱可塑性樹脂とともに複
合紡糸することにより、良好な製糸性のもとに高吸水性
の複合繊維を得ることが可能となる。 【0016】 【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1〜4及び比較例1〜2 ナイロン6を芯成分、吸水能力 28g/gの「アクア
コーク」を鞘成分として用い、表1に示す複合比(重量
比)の同心円状複合繊維を製造した。(「アクアコー
ク」の吸水能力は、フローテスターを用いて繊維状物と
した後、測定した。) この際、紡糸温度を 250℃とし、48孔の紡糸口金を用
い、溶融紡出した糸条を12℃の空気を吹きつけて冷却
し、非水油剤を付与した後、引取りローラで1000m/分
の速度で引取った。引取りローラと非加熱の延伸ローラ
との間で 2.8倍に延伸した後、5%の弛緩率で巻き取
り、250d/48fの糸条を得た。製糸性の良否及び得られ
た糸条の吸水能力を表1に示す。なお、製糸性の良否
は、1時間製糸を行い、その間の糸切れ、ローラへの単
糸巻きつき等の状況により、次の3段階で評価した。 ○:良好、 △:やや不良、 ×:不良 【0017】 【表1】 【0018】 【0019】 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、良好な製糸性のもとに
高吸水性複合繊維を得ることが可能になる。また、本発
明においては、吸水性樹脂として、市販の熱可塑性吸水
性樹脂をそのまま使用することができるので、本発明の
複合繊維は安価である。なお、実施例の複合繊維は、水
溶液のpHや塩濃度等による影響をあまり受けることが
なく、高吸水性を示すので、酸、アルカリ、塩等を含ん
だ水溶液の吸収用にも使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−51813(JP,A) 特開 昭62−28410(JP,A) 特開 平7−90722(JP,A) 特開 昭62−191578(JP,A) 特公 昭50−36280(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01F 8/00 - 8/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリエチレンオキサイドの架橋物からな
    る水不溶性の熱可塑性吸水性樹脂又はこれを主体とする
    熱可塑性樹脂からなる成分Aと繊維形成性の良好なポリ
    アミド及び/又はポリエステルからなる成分Bとで構成
    された複合繊維であって、成分Bが繊維重量の5%以上
    を占め、繊維重量の2倍以上の吸水能力を有することを
    特徴とする吸水性複合繊維。
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