JP3414497B2 - 電気コネクタ - Google Patents

電気コネクタ

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JP3414497B2
JP3414497B2 JP12762794A JP12762794A JP3414497B2 JP 3414497 B2 JP3414497 B2 JP 3414497B2 JP 12762794 A JP12762794 A JP 12762794A JP 12762794 A JP12762794 A JP 12762794A JP 3414497 B2 JP3414497 B2 JP 3414497B2
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正志 島田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気コネクタに関し、特
に、それ自体の本体と連結相手の他の電気部品とを相互
に係着して、それ自体の接触子と他の電気部品の電気伝
導体(以下、単に導体と言う)部分との接触を維持する
ための係着手段を備えた電気コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】ケーブル同士、ケーブルと回
路基板、回路基板同士等、一般に複数の導体を有する独
立した部材同士を電気的に接続するための一対のコネク
タを備えた電気コネクタ装置において、相互に連結され
る一対のコネクタのそれぞれに両コネクタ同士を脱着可
能に係着するための係着手段を配備した電気コネクタ装
置が知られている。この種の係着手段を備えた従来の電
気コネクタ装置の一例を図7に概略的に示す。
【0003】図7の電気コネクタ装置は、ケーブル1に
固定される第1(雄)コネクタ2と、回路基板3に固定
される第2(雌)コネクタ4とを備える。第1コネクタ
2は、ケーブル内の複数の電線に接続される複数の接触
子を有した導体部分5と、導体部分5の接触子を所定の
絶縁配置で支持する本体6と、本体6を包囲する金属製
ケース7とを備える。第2コネクタ4は同様に、回路基
板上の複数の導体に接続される複数の接触子を有し、第
1コネクタ2の導体部分5に嵌合可能な導体部分8と、
導体部分8の接触子を所定の絶縁配置で支持する本体9
とを備える。さらにこのコネクタ装置は、第1コネクタ
2と第2コネクタ4とを脱着可能に係着するための係着
手段として、第1コネクタ2のケース7に揺動可能に支
持される揺動掛止部材10と、第2コネクタ4の本体9
に固定的に支持される固定掛止部材11とを備える。揺
動掛止部材10は導体部分5の両側部に配置され、導体
部分5に向かって曲成された釣針状の先端部12を備え
る。揺動掛止部材10は、ケース7の後部に配置された
その後端部13を押すことにより、先端部12が固定掛
止部材11と係合する掛止位置とその外側で離脱する解
除位置との間で揺動する。固定掛止部材11は、揺動掛
止部材10に対応する位置で導体部分8の両側部に配置
され、コネクタ連結時に第1コネクタ2に対向する本体
9の表面部分から略直立状に突出する脚部14と、脚部
14に略直交して外向きに突設される掛止部15とを備
える。第1コネクタ2と第2コネクタ4とを連結する
と、揺動掛止部材10の先端部12と固定掛止部材11
の掛止部15との係合により、両本体6,9が相互に係
着されて接触子同士の接触が維持される。
【0004】このような係着手段を備えた電気コネクタ
装置において、ケーブルに加わる引張力等により、連結
された一対のコネクタに相互離反方向へ所定の力以上の
外力が加わると、係着手段が応力集中によって破損を生
じる場合がある。特に図7に示すようなケーブル1と回
路基板3とを接続するための電気コネクタ装置において
は、回路基板3に固定される第2コネクタ4が固定掛止
部材11の部分で破損すると、接触子を基板導体に半田
付けした第2コネクタ4の交換は困難なので、高価な電
子部品を搭載する回路基板3ごと新しいものに交換する
ことになり、修理費用が著しく増加する。このような課
題は、上記のような電気コネクタ装置だけでなく、固定
掛止部材を有する電気コネクタと可動掛止部材を有する
他の電気部品とを連結して両掛止部材により相互係着を
得る構成において、共通の課題として対処すべきもので
ある。
【0005】このような課題を解決するために、固定掛
止部材を有する電気コネクタの少なくとも固定掛止部材
は、容易には破損しない高強度材料で作られることが望
ましい。このような観点から本願出願人は、接触子を支
持する本体と、本体を収容する別体のフレーム体とを備
え、このフレーム体に固定掛止部材をダイカスト工程で
一体成形した電気コネクタを既に提案している(実開平
1−127181号公報参照)。
【0006】しかしながら、フレーム体と固定掛止部材
とをダイカスト工程によって一体成形する場合、材料コ
ストが上昇するだけでなく、異なる寸法の電気コネクタ
に適用するためには対応寸法の多種類のフレーム体を形
成しなければならないので、商品単価が高騰する課題が
あった。
【0007】本発明の目的は、他の電気部品との連結状
態を維持する係着手段を備えた電気コネクタにおいて、
連結された電気コネクタと他の電気部品とに相互離反方
向への外力が加わったときに容易には破損しない剛性を
有するとともに、異なる寸法の電気コネクタに使用可能
な適応性を有する係着手段を備え、安価に製造可能な電
気コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一端で電気伝導体に固定的に接続され、
かつ他端で他の電気部品の電気伝導体部分に接触する複
数の接触子と、複数の接触子を相互絶縁して所定位置に
支持し、他の電気部品に連結される本体と、本体と他の
電気部品とを相互に脱着可能に係着し、複数の接触子と
電気部品の電気伝導体部分との接触を維持する係着手段
とを具備し、係着手段が、連結相手の他の電気部品に対
向する本体の表面部分から略直立状に突出する固定配置
された脚部と、脚部から側方に延長されて電気部品に係
合する掛止部とをそれぞれに備えて、本体に連結される
本体から独立した複数の係着部材からなる電気コネクタ
において、複数の係着部材は、互いに同一の形状及び寸
法を有し、複数の係着部材を、本体に対し、互いに同一
の本体横断方向へ移動させて取付けるべく案内するとと
もに本体所定位置に位置決めする位置決め構造を具備
し、位置決め構造は、本体に設けられ、複数の接触子を
中心として外方へ延設される複数の基部及びそれら基部
のそれぞれに対向して離隔配置される複数の軌条部と、
複数の係着部材の各々に設けられ、脚部に連結される上
壁及び上壁に対向して空洞部を介して離隔配置される下
壁とを含み、複数の係着部材の空洞部に本体の対応の軌
条部をそれぞれ摺動式に挿入することにより係着部材を
案内するとともに、複数の係着部材の下壁が本体の対応
の基部にそれぞれ係合することにより係着部材を位置決
めするように構成されること、を特徴とする電気コネク
タを提供する。
【0009】本発明の好適な実施例によれば、本体に
は、複数の軌条部の各々に、基部に向かって突出する突
条が本体横断方向へ延設して形成されるとともに、基部
の軌条部に対向する側に、本体長手方向へ延びる一側縁
を除いて壁部に囲繞される窪部が形成され、複数の係着
部材の各々には、下壁に、上壁に向かって突出する突条
が形成されるとともに、下壁に隣接して、上壁から離反
する外方へ***する***部が形成され、複数の係着部材
の各々が本体に対し、下壁の突条と対応の軌条部の突条
との相互係合下で、下壁の***部を対応の基部の窪部に
摺動式に挿入して壁部に当接させることにより、本体所
定位置に位置決めされる電気コネクタが提供される。
た、係着部材を前記本体所定位置に固定的に保持する保
持手段をさらに具備し、保持手段、本体に取着される
金属製の電磁シールド部材を含むことが好ましい。さ
に、係着部材が金属材料から鋳造成形されることは、剛
性を確保する点で好都合である。
【0010】
【作用】電気コネクタと他の電気部品とを連結すると、
係着部材の掛止部が他の電気部品に係合して両者の連結
状態を維持する。このとき、電気コネクタと他の電気部
品とに相互離反方向へ外力が作用すると、掛止部は外力
に抗して電気部品を連結位置に保持する。本体から独立
した部材である係着部材は、外力を受けても容易には破
損しない所望の高剛性材料から形成できる。また、様々
な寸法を有する本体の所望位置に所望個数の係着部材を
取付けることによって、多種類の電気コネクタを容易に
製造できる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明を好適な
実施例に基づきさらに詳細に説明する。全図を通して同
一又は類似の構成要素には共通の参照番号を付す。図面
を参照すると、図1は本発明の実施例による電気コネク
タ20を示す。電気コネクタ20は、いわゆる対面接続
形式の基板接続用コネクタであり、複数の接触子22
と、それら接触子22を相互に絶縁して所定位置に固定
支持する本体24とを備える。複数の接触子22は、一
端26で回路基板上の導体に例えば半田付けによって接
続され、かつ他端28で例えば図7に示す第1コネクタ
2等の他の電気部品の導体部分に接触する。本体24
は、プラスチック等の絶縁性を有する材料からなり、回
路基板(図示せず)に載置される表面30と連結相手の
他の電気部品に対向する表面32とを略平行配置して備
える。本体24の表面32には、複数の接触子22の他
端28側を包囲する壁34が突設される。壁34は、電
気コネクタ20と他の電気部品との連結時に、他の電気
部品の導体部分に隣接する壁を案内して、接触子22と
導体部分との正確かつ安定的な接触を確保する。
【0012】周知のように電気コネクタ20は、本体2
4の表面32及び壁34を被覆する金属製の電磁シール
ド部材36を備えることができる。また、周知のように
本体24を、接触子を固定支持する絶縁体と、その絶縁
体を保持するケースとの組合せで構成して、本体24の
所定位置への接触子22の設置作業を容易にすることも
できる。本体24は、例えばボルト等の固定手段により
回路基板に固定することができる。
【0013】本体24の壁34の両側部には、電気コネ
クタ20と連結相手の電気部品との連結状態を維持する
係着手段が配設される。図示実施例において、係着手段
は、本体24の表面32から略直立状に突出する固定配
置された脚部38と、脚部38の末端で側方へ延長され
て他の電気部品に係合する掛止部40とを備えた係着部
材42からなる。係着部材42は、例えばダイカスト等
の鋳造工程によって、本体24から独立した部材として
成形される。図示実施例では、2つの係着部材42が本
体24の長手方向両側端部に1つずつ配置され、各々が
1つの脚部38と脚部末端に形成される2つの掛止部4
0とを備える。
【0014】図2に明示されるように、係着部材42
は、脚部38を略直立状に支持する台部44を備える。
脚部38を支持する台部44の表面46は、係着部材4
2を本体24に連結したときに本体24の表面32と同
一面上に配置される。台部44の裏面48には、平面図
で略矩形を呈する***部50が形成され、***部50と
裏面48との間には***部50の四囲に延びる肩部52
が形成される。台部44の一側部には、表面46を有し
て脚部38に連結される上壁54と裏面48を有する下
壁56とによって、表面46及び裏面48に略平行に延
びる空洞部58が画定される。下壁56には、空洞部5
8に向かって突出する突条60が設けられる。さらに台
部44には、表面46と***部50との間に延びる螺子
穴62が貫通形成される。
【0015】図示実施例では、係着部材42は、台部4
4に立設される板状の脚部38と、脚部38の末端で相
互に離間配置されて側方に鉤状に延長される2つの掛止
部40とを備える。このような掛止部40の配置は、例
えば台部44の螺子穴62にボルトを挿入する際の工具
の取扱いを容易にする点で有効である。また係着部材4
2は、図2(a)に示すように対称面Pを有する形状に
形成されることが好ましく、それにより本体24の両側
端部位に配置される2つの係着部材42を同一形状のも
のとすることが可能となる。このような構成によれば、
本体24に係着部材42を取付ける際に係着部材42の
配置間違いが排除され、取付け作業性が改善される。ま
た、係着部材42の金型は1種類だけ容易すれば良く、
製造ラインの簡略化が可能である。係着部材42の貯蔵
や在庫管理の点でも有利であることは言うまでもない。
なお、掛止部40の掛止面64と脚部38の表面66と
の成す角は、図7の従来構造と同様に略90°である。
【0016】係着部材42の脚部38、掛止部40、及
び台部44は、前述のように所望の金属材料から好まし
くはダイカスト等の鋳造工程によって一体成形されるこ
とが最適である。ダイカスト等の鋳造工程によれば、機
械的強度に優れた係着部材42や複雑形状の係着部材4
2を、大量かつ迅速に製造できる。しかも、単一種類の
係着部材42を多様な寸法の電気コネクタに適用できる
ので、係着部材42の大量生産により結果として電気コ
ネクタの製造コストを低減できる。なお、切削や研削等
の機械加工によって係着部材42を形成することもでき
る。係着部材42の金属材料としては、アルミニウム、
銅等を使用できる。金属材料を用いる場合、掛止部40
の掛止面64に表面硬化処理を施すことにより、係着部
材42の機械的強度を一層高めることが好都合である。
さらに、セラミック、エンジニアリングプラスチック
等、上記金属材料に匹敵する剛性を有した他の材料から
係着部材42を形成することもできる。セラミックは軽
量で耐熱性に優れ、エンジニアリングプラスチックは複
雑形状の加工が容易で安価である利点を有する。
【0017】図3に明示されるように、本体24は、表
面30を有して壁34の長手方向両側部から断面略L字
状に延長される基部68と、各基部68の上方で基部6
8に略平行に延長される軌条部70とを備える。基部6
8及び軌条部70は、好ましくは本体24と同一の材料
から例えば射出成形工程によって本体24に一体的に成
形される。
【0018】基部68は、表面30の反対側に係着部材
42の裏面48を接触支持する支持面72を有し、支持
面72に係着部材42の***部50を受容する窪部74
が形成される。窪部74は、***部50と同様に平面図
で略矩形を呈し、その1つの側縁が本体24の長手方向
に延びる一方の側面76にて開放され、3つの側縁が支
持面72によって包囲される。それにより、本体24の
長手方向に延びる他方の側面には、窪部74を画定する
壁部78が形成される。また基部68には、窪部74と
表面30との間に延びる穴80が貫通形成される。穴8
0は、係着部材42を本体24上の作用位置に配置した
ときに、係着部材42の螺子穴62に整合配置される。
さらに基部68は、表面30に、電気コネクタ20を回
路基板に固定する際の位置決め用の突起82を備える。
【0019】軌条部70は、係着部材42の空洞部58
に好ましくは隙間無く受容される形状を有し、また、基
部68と軌条部70との間の空間には係着部材42の下
壁56が好ましくは隙間無く受容される。軌条部70は
さらに、本体24を横断する方向に延びる突条84を備
え、突条84と係着部材42の突条60との係合によ
り、係着部材42が本体24を横断する一往復方向への
み摺動可能に本体24に連結される。また、基部68に
形成された窪部74の側縁が本体24の一側面76だけ
で開放されるので、係着部材42を図示矢印A方向から
挿入することによってのみ、本体24の軌条部70と係
着部材42の空洞部58との連結が得られ、係着部材4
2の***部50が窪部74に配置される。このような構
成によれば、本体24に係着部材42を取付ける際に
は、係着部材42を本体24の所定位置に所定方向から
挿入するだけで、軌条部70及び壁部78によって自動
的に係着部材42の案内及び位置決めが行なわれる。し
たがって、電気コネクタ20の組立工程における追加ス
テップである係着部材42の取付け作業が容易になり、
組立工程の自動化を妨げることは回避される。
【0020】このように、係着部材42を本体24に取
付ける際に、軌条部70と基部68とが協働して、本体
24を横断する一往復方向への摺動を可能にしつつ係着
部材42を支持するとともに、基部68の壁部78が係
着部材42の***部50の1つの肩部52に当接され
て、係着部材42を本体24上の所定の作用位置に係止
かつ位置決めする。係着部材42を作用位置に配置した
後、電磁シールド部材36を本体24に取付けると、係
着部材42の上記一往復方向への摺動は電磁シールド部
材36によって妨げられ、係着部材42が所定の作用位
置に固定的に保持される(図1参照)。なおこのとき、
前述のように係着部材42を対称面Pを有する形状とす
ることにより、同一の形状及び寸法を有する係着部材4
2を本体24の両側端部の作用位置に位置決めかつ固定
保持することができる。
【0021】係着部材42を本体24に取付ける方法
は、上記以外にも様々な方法が考えられ、それに伴い本
体24及び係着部材42の形状も多様に変更できる。図
4〜図6は、そのような他の実施例による電気コネクタ
の本体86及び係着部材88を示す。本体86は図1〜
図3に示した本体24と同様に、プラスチック等の絶縁
材料からなり、複数の接触子22を相互に絶縁して所定
位置に固定支持し、表面30,32及び壁34を備え
る。また、係着部材88は図1〜図3に示した係着部材
42と同様に、例えばダイカスト等の鋳造工程によって
本体86から独立した部材として成形され、1つの板状
脚部38と脚部末端に形成される2つの掛止部40とを
備えて、本体86の長手方向両側端部に1つずつ配置さ
れる。さらに本体86には、金属製の電磁シールド部材
36を取付けることができる。
【0022】図5に明示されるように、係着部材88
は、脚部38を略直立状に支持する台部90を備える。
脚部38を支持する台部90の表面92は、係着部材8
8を本体86に連結したときに本体86の表面32(図
6参照)と同一面上に配置される。台部90の裏面94
には、脚部38の表面66に略直交する方向に延びる一
対の肩部96が設けられ、両肩部96の間に***部98
が形成される。***部98の肩部96を有しない一側面
には、本体86に係合可能な突起100が形成される。
さらに台部90には、表面92と裏面94との間に延び
る螺子穴102が貫通形成される。
【0023】図6に明示されるように、本体86は、表
面30を備えて壁34の外側長手方向に延長される相互
離間した一対の基部104を備える。係着部材88を本
体86に取付けると、各基部104が各肩部96に接触
して係着部材88を支持し、両基部104の間の空間に
係着部材88の***部98が実質的に隙間無く受容され
る。さらに、係着部材88の***部98の突起100は
本体86に係合する。このようにして係着部材88が本
体86上の所定の作用位置に位置決めされる。係着部材
88を作用位置に配置した後、電磁シールド部材36を
本体86に取付けると、係着部材88の移動は電磁シー
ルド部材36によって妨げられ、係着部材88が所定の
作用位置に固定的に保持される(図4参照)。このよう
な本体86及び係着部材88の形状によれば、上方(図
示矢印B方向)又は側方(図示矢印C方向)からの係着
部材88の取付けが可能となる。
【0024】上記以外の本体と係着部材との連結方法と
しては、凸部と凹部との嵌合によるスナップ留めや、ボ
ルトや接着剤を使用した固定等、周知の様々な方法を採
用できる。しかしながら、電気コネクタの迅速かつ容易
な組立てを可能にするためには、ボルトや接着剤等の固
定手段を用いない方法が望ましい。また、電気コネクタ
と他の電気部品とを連結したときに、両者に相互離反方
向へ加わる引張力に抗して係着部材を所定位置に保持し
得る構造を有することが肝要である。上記の各実施例で
は、電磁シールド部材36による保持だけでなく、本体
24の軌条部70と係着部材42の下壁56との係合、
又は本体86と係着部材88の突起100との係合によ
って、係着部材42,88が引張力に抗して保持される
ようになっている。
【0025】本発明に係る電気コネクタは、様々な材料
から形成することができる。例えば本体は、液晶ポリマ
ー(LCP)、ポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ポリスルホン(PSU)、ポリエーテルスルホン
(PES)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド
(PI)、ポリカーボネート(PC)、ポリオキシメチ
レン(POM)、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフ
タレート(PCT)、変性ポリフェニレンエーテル(P
PE)、ポリアリレート(PAR)、ポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)等の高分子材料から形成するこ
とができる。ここで液晶ポリマー(LCP)とは、分子
鎖内に容易に配向性を示す液晶骨格を有する高分子樹脂
の総称であり、例えば米国特許第 3,637,595号、同第
4,684,712号、及び同第 4,161,470号に開示される全芳
香族系ポリエステルが該当する。さらに、これら高分子
材料の機械的強度や耐熱性を向上させるために、各高分
子材料にガラス繊維、炭素繊維、酸化チタン、シリカ、
アルミナ、炭酸カルシウム等の補強材を添加することも
できる。
【0026】係着部材は、前述のようにアルミニウム、
銅等の金属材料から、例えばダイカスト等の鋳造工程に
よって成形することが最適である。また、切削や研削等
の機械加工を行なうこともでき、特に掛止部の掛止面に
は表面硬化処理を施すこともできる。さらに、セラミッ
クやエンジニアリングプラスチック等、上記金属材料に
匹敵する剛性を有した他の材料から係着部材を形成する
こともできる。
【0027】以上、本発明の好適な実施例を説明した
が、本発明に係る電気コネクタは、基板接続用コネクタ
だけでなく、ケーブル接続用コネクタ等の他の用途に使
用されるコネクタにも適用できる。また、基板接続用コ
ネクタにおいては、対面接続形式だけでなく、回路基板
に載置される表面と連結相手の他の電気部品に対向する
表面とが略直交配置される側面接続形式のコネクタにも
適用できる。さらに、脚部と掛止部とを備えた係着部材
は、本体の所要箇所に所要個数取付けることができる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、電気コネクタと他の電気部品との連結状態を維持す
る係着手段を、電気コネクタの本体から独立した係着部
材として形成したので、係着部材を容易には破損しない
所望の高剛性材料から形成でき、しかも、様々な寸法を
有する本体の所望位置に所望個数の係着部材を取付ける
ことによって多種類の電気コネクタを容易に製造でき
る。したがって本発明によれば、電気コネクタの構造信
頼性を維持しつつその製造コストを削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による電気コネクタの三面図
で、(a)上面図、(b)一部断面側面図、及び(c)
底面図、である。
【図2】図1の電気コネクタの係着部材の四面図で、
(a)上面図、(b)矢印iから見た側面図、(c)矢
印iiから見た正面図、及び(d)底面図、である。
【図3】図1の電気コネクタの本体の三面図で、(a)
上面図、(b)一部断面側面図、及び(c)底面図、で
ある。
【図4】他の実施例による電気コネクタの四面図で、
(a)部分上面図、(b)矢印iから見た部分側面図、
(c)矢印iiから見た端面図、及び(d)部分底面図、
である。
【図5】図4の電気コネクタの係着部材の四面図で、
(a)上面図、(b)矢印iから見た側面図、(c)矢
印iiから見た端面図、及び(d)底面図、である。
【図6】図4の電気コネクタの本体の三面図で、(a)
部分側面図、(b)矢印iから見た端面図、及び(c)
部分底面図、である。
【図7】従来の電気コネクタ装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
20…電気コネクタ 22…接触子 24,86…本体 30,32…表面 36…電磁シールド部材 38…脚部 40…掛止部 42,88…係着部材 44,90…台部 50,98…***部 52,96…肩部 58…空洞部 68,104…基部 70…軌条部 74…窪部 78…壁部 100…突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/73 H01R 13/648

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端で電気伝導体に固定的に接続され、
    かつ他端で他の電気部品の電気伝導体部分に接触する複
    数の接触子と、該複数の接触子を相互絶縁して所定位置
    に支持し、前記他の電気部品に連結される本体と、該本
    体と前記他の電気部品とを相互に脱着可能に係着し、前
    記複数の接触子と該電気部品の電気伝導体部分との接触
    を維持する係着手段とを具備し、該係着手段が、連結相
    手の前記他の電気部品に対向する前記本体の表面部分か
    ら略直立状に突出する固定配置された脚部と、該脚部か
    ら側方に延長されて該電気部品に係合する掛止部とを
    れぞれに備えて、前記本体に連結される該本体から独立
    した複数の係着部材からなる電気コネクタにおいて、 前記複数の係着部材は、互いに同一の形状及び寸法を有
    し、 前記複数の係着部材を、前記本体に対し、互いに同一の
    本体横断方向へ移動させて取付けるべく案内するととも
    に本体所定位置に位置決めする位置決め構造を具備し、 前記位置決め構造は、前記本体に設けられ、前記複数の
    接触子を中心として外方へ延設される複数の基部及びそ
    れら基部のそれぞれに対向して離隔配置される複数の軌
    条部と、前記複数の係着部材の各々に設けられ、前記脚
    部に連結される上壁及び該上壁に対向して空洞部を介し
    て離隔配置される下壁とを含み、該複数の係着部材の該
    空洞部に該本体の対応の該軌条部をそれぞれ摺動式に挿
    入することにより該係着部材を案内するとともに、該複
    数の係着部材の該下壁が該本体の対応の該基部にそれぞ
    れ係合することにより該係着部材を位置決めするように
    構成されること、 を特徴とする電気コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記本体には、前記複数の軌条部の各々
    に、前記基部に向かって突出する突条が前記本体横断方
    向へ延設して形成されるとともに、該基部の該軌条部に
    対向する側に、本体長手方向へ延びる一側縁を除いて壁
    部に囲繞される窪部が形成され、前記複数の係着部材の
    各々には、前記下壁に、前記上壁に向かって突出する突
    条が形成されるとともに、該下壁に隣接して、該上壁か
    ら離反する外方へ***する***部が形成され、該複数の
    係着部材の各々が該本体に対し 、該下壁の該突条と対応
    の該軌条部の該突条との相互係合下で、該下壁の該***
    部を対応の該基部の該窪部に摺動式に挿入して該壁部に
    当接させることにより、前記本体所定位置に位置決めさ
    れる、請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記係着部材を前記本体所定位置に固定
    的に保持する保持手段をさらに具備し、該保持手段が、
    前記本体に取着される金属製の電磁シールド部材を含む
    請求項1又は2に記載の電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記係着部材が金属材料から鋳造成形さ
    る請求項1〜3のいずれか1つに記載の電気コネク
    タ。
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