JP3413555B1 - アナログ時計のための世界時間早見変換具 - Google Patents

アナログ時計のための世界時間早見変換具

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JP3413555B1
JP3413555B1 JP2002120392A JP2002120392A JP3413555B1 JP 3413555 B1 JP3413555 B1 JP 3413555B1 JP 2002120392 A JP2002120392 A JP 2002120392A JP 2002120392 A JP2002120392 A JP 2002120392A JP 3413555 B1 JP3413555 B1 JP 3413555B1
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Abstract

【要約】 【課題】 世界の主要な地域の現地時間を知るのに、時
差表は拡げず、間違い易い暗算による計算にも頼らず、
ただ手持ちのアナログ時計に適用するだけでそのことが
可能となる、安価に生産可能で簡便な一葉の世界時間早
見の道具と方法を提供する。 【解決手段】 日本からみた世界の各地域の現地時間を
知るためには、基準となる時刻、例えば12時の位置が
日本と各地域でどれほど違っているか、が分かっていれ
ば、その違いの分だけ回転させたもう1枚の別の文字盤
で短針(時針)をそのまま読めば、各地域の現地時間を
読み取ることが出来ることになる。この別の文字盤その
もの、或いはそれを想起させる一定の標記法や、理解を
助ける図表などを単葉のシールやカードの形態にすれ
ば、時計文字盤前面ガラスに、貼る、或いは重ね透かし
見るといった簡便な方法で世界各地の現地時間を読み取
れる道具と方法が提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ある地域の標準時
間を示すアナログ時計文字盤前面のガラスカバーの上に
貼り付ける、或いは重ねて透かし見ることにより、世界
の主要な地域の現地時間を視覚的に容易に読み取ること
を可能とするシール又はカードに関する。
【0002】
【従来の技術】世界の各地域の現地時間を知る方法とし
て、(1)都度時差表を参照する、(2)時差を覚えて
いて都度暗算で計算をする、(3)文字盤などに特別の
機構を備えた世界時間対応の時計から読み取る、などが
ある。(1)では時差表を持ち歩かねばならないし、
(2)では計算を間違う可能性がある。(3)に付いて
は、アナログ時計に工夫をして世界主要都市の時刻を知
ることを可能とする試みは従来数多くなされているが、
構造は複雑で高価となる。
【0003】(1)の事例のひとつであるが、比較的簡
易な世界時間早見の道具として、厚めの台紙の上に中心
をピンで留めた回転可能な円盤を有する型のものがあ
る。円盤の上には世界の主要な地域が時差に応じた位置
に印刷されていて、円盤の直ぐ外周の台紙には24時間
の時刻数字が印刷されている。基準となる地域、例えば
日本が午後3時だとすれば、円盤上の日本の位置を15
時に合わせ、現地時間を知りたい地域を円盤上で探し、
その地域が指している外周の時刻目盛りを読んで現地時
間を知るという方式のものである。台紙、ピン、回転円
盤の3部品からなるやや厚みがあるが携行型の世界時間
早見変換具である。
【0004】(3)の事例に付いて言えば、世界主要都
市用の(駆動は同じ)複数の短針を備えたものや、24
時間時計の文字盤の上に世界地図などをデザインして文
字盤の一部または全体を廻す仕掛けのもの、文字盤その
ものに世界主要都市の標準時間と日本時間との時差を書
き込んだものなどが提案されている。具体例としては、
特開平11211848号公報に、二枚の回転体の一方
に時刻を記載し、他方に主要都市の名称を記載し、その
位置関係により世界の時刻を同時に表示する時刻標示器
が開示されている。これらの従来技術は全て、時計その
ものに現地時刻を表示する仕組みを作り込む必要がある
ことから、機構が複雑で特殊な仕様となり、製造コスト
も高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】世界の主要な地域の現
地時間を知るのに、時差表は拡げず、間違い易い暗算の
計算にも頼らず、又新たに高価な時計も購入せずに、た
だ手持ちのアナログ時計カバーガラス面に外部から直接
適用することで済む、安価に生産可能な薄い一葉の単一
部品からなる世界時間早見の道具と方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】地球上の各地域間の時差
は確定している。日本からみた世界の各地域の現地時間
を知るためには、基準となる時刻、例えば12時の位置
が日本と各地域でどれほど違っているか、が分かってい
れば、その違いの分だけ回転させたもう1枚の別の文字
盤で短針(時針)をそのまま読めば、各地域の現地時間
を知ることが出来ることになる。
【0007】基準となる時刻としての12時の位置が、
世界の主要な各地域に対して、基準地域アナログ時計文
字盤上の何時に相当するのか(以降、相当時刻位置と表
現する)をその地域名と共に指し示せば、その位置を1
2時に見立てた仮想の時計文字盤を想像して短針を読む
ことにより、その地域の現地時間を知ることができる。
即ち、アナログ時計文字盤を覆うガラスカバー面の上か
ら、地域名を記したシール又はステッカー(以降、併せ
てシールとのみ表現する)を相当時刻位置上に貼り付け
ておくとよい。この場合、時計文字盤を仮想する難しさ
はあるかも知れないが、シールの他には何も必要がな
く、これだけで世界時間時計が完結する最もシンプルな
方法である。主要地域の名称を記載したシールは、ユー
ザーにとって必要な地域を選択して個別に切り取って貼
付けできるものもよいし、複数の主要地域の名称が記載
された1枚の円盤状シールであってもよいが、短針を透
かし見られることが必要である。
【0008】高級時計などでシールを貼り付けることが
嫌がられる場合、地域名とその時差に応じて決まる相当
時刻位置を記した別の参照図表から、現地時刻を知りた
い地域のその相当時刻位置を読み取り、その時刻位置を
12時と見立てて、先のシールの場合と同様に仮想の時
計文字盤を想像しながら短針を読んでもよい。この場合
にはしかし、その参照図表をアナログ時計の横に何時も
用意しておかねばならいという制約が出てくるのは止む
を得ない。
【0009】仮想時計文字盤を想像する替わりに、透か
し見が可能な参照用時計文字盤をアナログ時計ガラス面
上に重ねて、その重ねた時計文字盤で短針を透かし見て
読むようにすれば、現地時間の読み取りが楽になる。即
ち仮想時計文字盤を、想像のものから実体のあるものに
置き換えたことになる。この際、現地時間を知りたい地
域の時計文字盤上の相当時刻位置に、透かし見が可能な
時計文字盤の12時を合わせながら二つの文字盤の中心
を重ねる。このような透かし見が可能な時計文字盤と、
先に述べた各地域名とそれらの時差に応じて決まる相当
時刻位置とを記した参照図表とを、同じカード内に収め
ておけば便利がいい。透かし見が可能な時計文字盤と
は、透明な材質のフィルム上に時刻数字目盛りを記した
カードでも、或いは時刻数字目盛り円周の直ぐ内側の円
部分が切り抜かれた不透明な材質のカードの何れでも良
い。好ましくは、位置合わせを容易とする透かし見時計
文字盤の中心位置も表示できる透明フィルムを用いた前
者のカードである。
【0010】更に、各地域名とその時差に応じて決まる
相当時刻位置を記した参照図表に関して、(1)特定の
地域、例えば日本を基準に考えて他の地域の時差即ち相
当時刻位置を示す図表とする方法と、(2)地球上1日
の始まりの最も早い地域から最も遅い地域までを1時間
単位で順に並べた際の序数を指標数字として用い、異な
る地域間の指標数字の引き算から時差を得る図表とする
方法とが考えられる。以降、この指標数字を時差指標数
字と表現する。(1)は特定地域用となるが、(2)は
万国共通の方法として使える。参照図表は地域名と時
差、相当時刻位置や時差指標数字を記した単なる数表で
もよいが、円上に地域名を時差数字に応じて配置した図
表が直感的で分かり易い。この円図表を透明なフィルム
上に記せば、これを時計ガラス面上に重ねることによ
り、知りたい現地時間地域の相当時刻位置が容易に読み
取れる。これを、透かし見が可能な相当時刻参照図表と
呼ぶこととする。重ねる際は、時計文字盤とこの円図表
との中心同志、及び円図表中のそのアナログ時計の標準
時間地域名と時計文字盤の12時とを合わせる。そし
て、現地時間を知りたい地域の位置を時計文字盤で読め
ば、それが相当時刻位置である。こうして読み取った相
当時刻位置に透かし見が可能な時計文字盤の12時が合
うように、又夫々の円中心も合うように時計ガラス面上
に重ね、重ねた文字盤で短針を読めば、それが現地時刻
である。こうして、アナログ時計に対して世界中の何処
ででも全く同様に使えるユニバーサル(万国共通)な、
視覚的方法による世界時間変換のための薄い一葉の道具
と方法が提供される。
【0011】1日24時間を12時間で区切って表現す
るアナログ時計では、午前なのか、午後なのかの判断を
せねばならない。基準時間地域から見た他の地域の現地
時間を上記の本発明の方法によって知ることができて
も、果たして午前なのか午後なのか瞬時に判断するのが
難しいことがある。この判断を行うための方法として、
次の様なルールを適用すればよい。ここで、基準地域を
Aとし、現地時間を知りたい地域をBとし、相当時刻位
置をX時とする。A地から見たB地が(1)12時間以
上進んでいる場合、(2)12時間以内進んでいる場
合、(3)12時間以内遅れている場合、(4)12時
間以上遅れている場合、の4つの場合があるが、(1)
と(3)の場合は、時計短針が時計文字盤上の12時か
らX時まで反時計廻りの範囲にある時にA地とB地の
(午前/午後)が一致し、(2)と(4)の場合は、時
計廻りの範囲にある時に一致する。このことを表現する
図表が、先に述べた透かし見が可能な時計文字盤、相当
時刻位置の参照図表と共に1枚のカードに収められてい
ると便利がいい。
【0012】世界の主要な地域とは、地域名やその数を
限定するものではなく、日本、ニューヨーク、サンフラ
ンシスコ、イギリス、フランスなど、現地時刻を知る必
要性の高い地域をいう。なお、主要な地域の名称は、比
較的狭い範囲に記さねばならないので、簡略化して略称
略号としてもよい。又、透かし見が可能な時計文字盤、
透かし見が可能な相当時刻参照図表とは、アナログ時計
の文字盤前面ガラスカバーの上に重ねた際に、それを透
してアナログ時計の文字盤そのものや、短針、分針など
を見透かすことが可能な文字盤、図表のことである。
【0013】
【発明の実施の形態】アナログ時計文字盤前面のカバー
に、本発明なる世界時間早見変換具を外部から適用して
使用するのに、(A)本発明になるシールをカバーに貼
り付けることによって実現する場合、(B)本発明にな
る文字盤カードを重ねて透かし見ることによって実現す
る場合、の2つの実施の形態がある。(A)では、時計
とシールそれだけで世界時間が完結するというシンプル
さはあるが、仮想文字盤による時間の読み取りが必ずし
も簡単ではないかも知れない。(B)はこの読み取り性
を改善するために、透かし見ができる時計文字盤を提供
するものであるが、逆に、時計と共にいつも一緒に携行
せねばならない不便さは免れない。それぞれの実施の形
態を、最初にシールの場合、次に透かし見カードの場合
の順に、図面を参照しながら説明する。
【0014】
【実施例】図1は、このようなシールデザインの一例で
ある。円周の直ぐ外側に切れ目があり、剥がした円盤状
のシールを時計ガラス面上に貼り付ける。文字や線以外
の部分は透明であり、故に時計の短針、分針、秒針の位
置は十分に読める。各地域の識別記号にカラー印刷を用
いれば、視認性が上がり世界地域の現地時刻をより区別
して読み易くなる。日本基準の世界時計であれば、東京
(TK)マークがアナログ時計の12時の位置に来るよ
うに貼り付ければよく、サンフランシスコ(SF)基準
の世界時計にしたければ、SFマークが通常の12時位
置となるように貼り付ければよい。下線表示は、東京よ
り12時間以上遅れている都市に対して付けられてい
る。
【0015】図2は、図1のシールが実際に一般に広く
利用されることを想定した製品例である。利用者の時計
の大きさに応じて最適の大きさのものを選べるようにな
っている。また、利用方法に付いての説明を加えてい
る。ここに、その説明文を掲げる。「アナログ時計のガ
ラス面に貼り付けるだけで、世界の主要地域の現地時刻
が分かります。TK(日本)時間を基準に考えて世界各
地域の現地時刻を知りたい場合は、TKの位置を12時
に合わせて貼り付けて下さい。そして各地域マークの位
置を、それらの地域の現地12時として短針を読んで下
さい。分針はそのままアナログ時計文字盤で通常通りお
読み下さい。下線表示のある地域は東京から12時間以
上遅いことを示します。」図2では、更に日本時刻に対
応する各地域の現地時刻(午前/午後)の判断の仕方を
説明している。その説明文は次の通りである。「日本時
間基準の場合での現地時刻の(午前/午後)の判断は以
下のルールで分かります。下線表示のある都市の現地時
刻を考える場合、12時から時計廻りにその地域マーク
の位置までの範囲内に短針がある場合のみ、現地時刻の
(午前/午後)は日本時刻の前日(午前/午後)に一致
します。短針の位置がその範囲外なら、日本時刻とその
地域現地時刻の(午前/午後)の関係は反転します。下
線表示の付いていない地域の場合、その地域マークから
反時計廻りに12時までの範囲に短針がある場合のみ、
現地時刻の(午前/午後)は日本時間の同日(午前/午
後)に一致します。その範囲外なら(午前/午後)の関
係は反転します。」このことを、視覚的により分かり易
くするためには各々の地域に対して、現地時間の(午前
/午後)が日本時間と一致する場合の範囲をシールの中
に各地域に対して円弧で示しておいてもよい。
【0016】実際に日本時間基準で他の地域の現地時刻
を読んだ場合の実施例を示す。図3は、図1同様のシー
ルを時計ガラス面に日本時間基準で貼り付けた世界時計
で、日本時刻が5月21日午前10時10分の状態を示
している。このシールでは(午前/午後)の判断のため
の時差指標数字を地域名に併記してある。図4はこの世
界時計で日本時刻が5月21日午後3時45分の状態を
示している。シール上12時の位置にある基準時間地域
Aの時差指標数字(Na)と、現地時間を知りたい地域
Bの時差指標数字(Nb)とから、BがAに対して何時
間遅れているのか、或いは進んでいるのかをN=Na−
Nbによって知ることができる。基準地域と現地時間を
知りたい地域との(午前/午後)が一致するのは、Bが
Aに対して12時間以上進んでいる場合又は12時間以
内遅れている場合には、時計文字盤面上12時からB地
域名マークまで反時計回りの範囲に短針があるとき、B
がAに対して12時間以内進んでいる場合又は12時間
以上遅れている場合には、時計文字盤面上12時からB
地域名マークまで時計回りの範囲に短針があるときであ
る。短針の位置がこのルールの範囲外ならA地域とB地
域の(午前/午後)は逆転する。表1に、図3、図4の
場合にこうして読み取った世界各都市現地時刻を示す。
【表1】 図3の場合 図4の場合 TK(東京:基準都市) 5/21 午前 10:10 5/21 午後 03:45 HK(香港) 5/21 午前 09:10 5/21 午後 02:45 NY(ニューヨーク) 5/20 午後 08:10 5/20 午前 01:45 CH(シカゴ) 5/20 午後 07:10 5/20 午前 00:45 SF(サンフランシスコ) 5/20 午後 05:10 5/20 午後 10:45 HW(ハワイ) 5/20 午後 03:10 5/20 午後 08:45 PR(パリ) 5/21 午前 02:10 5/21 午前 07:45 LN(ロンドン) 5/21 午前 01:10 5/21 午前 06:45
【0017】図5は、図1同様のシールであるが、中の
各地域都市マークが個別に剥がせるようになっているシ
ールの例である。各地域都市マークの周辺に沿って切り
込みが入っている。この場合は、利用者が必要な地域都
市だけを選ぶことができる。時計盤面をシールが覆う部
分が局部に限られるので、この場合のシールは必ずしも
透明なシールでなくとも良い。
【0018】図6は、図5のシールが実際に一般に広く
利用されることを想定した製品例である。この場合の利
用説明文は、「アナログ時計のガラス面に貼り付けるだ
けで世界の主要地域の現地時刻が分かります。各地域都
市のシールを、下の時計図に表示されている位置にお貼
りください。その位置を、その都市の現地12時とみな
して短針を読んで下さい。分針はそのままアナログ時計
文字盤で通常通りお読み下さい。下線のある都市は東京
から12時間以上遅いことを示します。(東京以外の都
市を基準に考える場合には、その都市が12時位置にく
るように時計図を回転して見て下さい)」
【0019】次に、本発明になる世界時計を実現するも
うひとつの方式、即ち時計文字盤前面ガラスカバーにシ
ールを貼り付ける替わりに、透かし見られる文字盤や透
かし見られる時差の参照図を時計ガラスカバーにその都
度重ねる操作によってシールの場合と同様な作用効果を
発揮するカード方式に付いて説明する。図7は、世界の
各地域の現地時間を知るために、手持ちのアナログ時計
の上に重ねて短針を透かし読むための、本発明による透
かし見が可能な参照用時計文字盤である。12時位置に
星(★)印を標記してあるのは、カードを時計カバーに
重ねて短針を読む際に、各地域の時差に応じてこの透明
な文字盤を回転させて位置合わせをしなければならない
が、その位置合わせを行い易くするためにある。便宜
上、12時を基準時刻にした例を示しているので、星
(★)印を12時の位置に置いている。(基準とする時
刻は必ずしも12時でなくとも構わないが、12時が理
解し易い)
【0020】図8は、図7と共に利用されるべきもの
で、日本時間12時を基準時刻とした場合に、世界の他
地域の現地時刻12時が日本時間のどの位置に相当する
のかを表した時差参照図表である。この図によって、現
地時間を知りたい地域の時計時刻周上の基準12時の位
置、即ち相当時刻位置を確認し、その確認した位置に星
(★)印を重ねるように図1の透かし見が可能な参照用
時計文字盤を手持ちのアナログ時計文字盤上に中心同士
を合わせて重ね、その参照文字盤で短針を読めば、それ
が即ちその地域の現地の時間なのである。図8で、日本
時間との時差が遅れているのか進んでいるのか、又12
時間以内なのか以上なのかを各地域ごとに色分けして分
かる様にすると一層便利が良い。
【0021】図9は、ニューヨークの現地時間を知りた
くて、本発明による図7の透かし見が可能な参照用時計
文字盤を手持ちのアナログ時計の上に星(★)印を2時
の位置(図8からニューヨークが2時の位置であること
を知る)に合わせ重ねた状態を示す。日本時間が4時3
5分の例である。ニューヨークの現地時間を外側の重ね
た参照用時刻目盛りで読むと2時台であることが分か
る。分針は日本時間のまま読むので、ニューヨークの現
地時間は即ち2時35分である。
【0022】図10は、ロンドンの現地時間を知りたく
て、本発明による図7の透かし見が可能な参照用時計文
字盤を手持ちのアナログ時計の上に星(★)印を9時の
位置(図8からロンドンが9時の位置であることを知
る)に合わせ重ねた状態を示す。日本時間が4時35分
の例である。ロンドンの現地時間を外側の重ねた参照用
時刻目盛りで読むと7時台であることが分かる。分針は
日本時間のまま読むので、ロンドンの現地時間は即ち7
時35分である。
【0023】注意しなければならないのは、夏時間が適
用されていない地域から適用されている地域の現地時間
を読み取ろうとする場合、或いはその逆の場合、夏時間
調整されている時間分(通常は1時間)の調整をしなけ
ればならないことである。例えば、夏時間が適用されて
いる米国の各地域現地時間を日本から読む場合、本発明
の世界時間変換具を使って読み取った現地時間に1時間
を加算しなければならない。逆に、米国のある地域から
日本の現地時間を読み取る場合には、読み取った時刻か
ら1時間を減算しなければならない。
【0024】図11は、図7と図8と利用説明などを1
枚のカードに収めて、実用的に使い易くしたものであ
る。カードの左下部分が本発明の透かしみが可能な参照
用時計文字盤であり、この部分を手持ちの腕時計の上に
重ね透かし見て使用する。利用方法の説明文は次の通り
である。「現地時間を知りたい地域の位置を右側の時
差参照図で確認します。その確認した位置に星(★)
印が合う様にして、左側の透明な時計文字盤を貴方の時
計の真上に重ねます。短針を、重ねた透明な文字盤目
盛りで読めば、それがその都市の現地時間です。ただ
し、分針は日本時間での読みと同じです。」
【0025】以上に述べた様な方法で世界各地域の現地
時間を読み取ることができるが、(午前/午後)の判断
がこれだけでは分かり難い。図8の様な時差図表から見
た時差の大きさと日本時間とから、現地時間の(午前/
午後)は論理的に計算して導き出せるが、ずっと簡便に
直感的に判断する方法がある。次のルールに従って判断
すれば、難しく考えなくともよい。即ち、現地時間を知
りたい対象とする地域の時間が基準地域より12時間以
内進んでいる地域、或いは12時間以上遅れている地域
の場合は、短針が、基準地域時間の12時から時計廻り
にその地域を示す時刻周上の位置(相当時刻位置)まで
の範囲にあるなら、基準地域の(午前/午後)と一致
し、その範囲外なら、一致しない。又、対象とする地域
が基準地域より12時間以上進んでいる、或いは12時
間以内遅れている場合は、短針が、基準地域時間の12
時から反時計回りにその地域を示す時刻周上の位置(相
当時刻位置)までの範囲にあるなら、基準地域の(午前
/午後)と一致し、その範囲外なら不一致というルール
が適用できる。
【0026】先の図9、図10のニューヨークとロンド
ンの例で言えば、基準時間地域の日本からみて、どちら
の場合も(午前/午後)の一致範囲外なので、日本時間
が(午前/午後)4時35分の時、ニューヨークは(午
後/午前)2時35分、ロンドンは(午後/午前)7時
35分ということになる。
【0027】図12は、世界の各地域の時差を円上に表
した図表である。透かし見が可能な様に透明なフィルム
上に印刷されている。各地域名近傍の括弧内の数字は、
引き算により地域間相互の時差を計算し易い様にした時
差指標数字であり、知りたい地域の現地時間の(午前/
午後)の判断のために使える。図13は、この透かし見
が可能な図表と透かし見が可能な参照用時計文字盤とを
併せ備え、その使用方法も併せて記した本発明品の実用
例である。この例の様に時差指標数字を用いた本発明品
の特徴は、特定の使用地域を想定してのローカルなカー
ドではなく、世界中のどの地域においても使用できるユ
ニバーサルなカードであることである。
【0028】図13のユニバーサル世界時計カードの使
用方法は次の通りである。先ず左側の透かし見が可能な
時差図表の中で、このカードのユーザーのアナログ時計
標準時間地域(A)と現地時間を知りたい地域(B)と
を選び、(A)の位置が12時に合う様に、又時差図表
の円中心と腕時計文字盤の中心をも合う様に時差図表を
腕時計文字盤前面ガラスカバーの上に重ね合わせて、
(B)の地域が腕時計上の何時(X)の位置、即ち相当
時刻位置、に相当するかを読み取る。
【0029】次に時計上の(X)時の位置に星(★)印
が来る様に、右側の透かし見が可能な参照用時計文字盤
を、二つの文字盤夫々の中心を合わせながら重ね合わせ
る。そして、時計の短針を重ねた透かし見が可能な参照
用時計文字盤で何時(Y)なのか読み取る。分針は時計
自体の文字盤で(Z)分と読み取る。こうして、(B)
地域の現地時間が(Y)時(Z)分であることが読み取
れる。
【0030】B地域の(Y)時(Z)分が午前なのか午
後なのかが、俄かに分かり難いこともある。この場合に
は、左側の透かし見が可能な時差図表中のA地域の括弧
内数字NaとB地域の括弧内数字NbとからN=Na−
Nbを得る。このNの値によって、図14を参照すれば
(午前/午後)の判断が行える。図14には、星(★)
印の位置(X)時が示されていて、時計短針が、Nの値
によって12時から時計回り又は反時計回りの斜線で表
した領域内にあるか否かを、この図から知る。時計短針
がこの斜線領域内にあれば、A地域とB地域の(午前/
午後)が一致することが分かる。図14は、例えば図1
3に示す様な実用カードの裏面に印刷されていると便利
に使える。
【0031】例えば、Aが日本でBがサンフランシスコ
だとすれば、N=4−21=−17である。従って、図
14の左側の図を参照する。星(★)印の位置(X)は5
時である。これから、日本が例えば午前9時30分だと
するなら、短針は図14左図の斜線領域外なので、サン
フランシスコは午後の4時30分である。日本が午後3
時15分だとするなら、短針が斜線領域内なので、サン
フランシスコは午後の10時15分である。
【0032】例えば、AがニューヨークでBが英国(U
K)だとすれば、先ず上記説明から(X)が7時である
ことが分かる。次に、Na=18、Nb=13なので、
N=5を得る。この場合に(午前/午後)の判断のため
に参照すべきは、図8の左側の図でX=7の場合であ
る。ニューヨークが午前7時45分なら、時計短針が斜
線範囲外なので、英国は午後12時45分である。ニュ
ーヨークが午後5時15分なら、時計短針が斜線領域内
なので、午後10時15分である。
【0033】
【発明の効果】腕時計であれ、置時計、柱時計であれ、
アナログ時計の内部構造に何の改造も修正も加えること
なく、ただ単に本発明によるシール又はカードを時計文
字盤前面のガラス面上に適用するだけで、即ち、複雑な
世界時計機能を時計内部構造に作り込むことなく、極め
て簡単に安価に、その時計を世界の主要地域の現地時間
を読み取ることができる世界時計に変えることができ
る。
【0034】しかも、シールの場合は、回転させて12
時の位置に来る地域名を選び、又時差指標数字を用いる
ことにより、そしてカードの場合は時差指標数字を使っ
た透かし見が可能な時差参照図表を、透かし見が可能な
参照用文字盤と共に用いることにより、(午前/午後)
の判断も含めて、世界中のどの地域をも基準とし得る世
界時計にすることができる。即ち、携帯性に優れた薄い
単葉のシール又はカードを万国共通の世界時計変換具と
することができるのである。
【0035】シールの場合は、参照用文字盤を想像せね
ばならないというプロセスに慣れの必要があるかも知れ
ない反面、それだけで世界時計が完結する、即ち他に何
の道具も必要としないという優れた特性を有する。カー
ドの場合は、常に時計の横に持ち合わせておかねばなら
ない面倒はあるものの、参照用時計文字盤が具体的に提
供されるので、現地時間の読み取りが容易である。何れ
の場合にも短針の位置を時刻目盛りで視覚的に読み取る
ため、時差計算をせずともよく間違いが少ない。
【0036】これらの特徴により、世界中の旅行者や、
親戚知人を海外に持つ人々らが、従来から所有するどの
アナログ時計をも、本発明になる世界時計変換具を外部
から適用することによって世界時計とすることができ、
時計と共に地域間を移動する場合にも時計の短針を都度
調整し直す必要がない。況や、新たに世界時計を買い足
す必要もない。
【0037】世界時計として用いる必要がない場合に
は、シールの場合はそれを剥がせば元通りの時計に簡単
に戻せるし、カードの場合はカードを使用しなければよ
いだけである。即ち、これも又本発明品の柔軟性とみら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アナログ時計のガラス面全面を覆うように貼り
付けられるべき本発明による透明印刷シールまたはステ
ッカーの実施例を示す図である。
【図2】図1を製品化した実施例を示す図である。
【図3】地域略号と共に時差計算を容易にする時差指標
数字も記されたシールをアナログ時計前面ガラス全体に
貼り付けた状態の図。アナログ時計の針は10時10分
を指している。
【図4】地域略号と共に時差計算を容易にする時差指標
数字も記されたシールをアナログ時計前面ガラス全体に
貼り付けた状態の図。アナログ時計の針は3時45分を
指している。
【図5】利用者が現地時間を知りたい必要な都市だけを
選べるタイプの本発明によるシールの実施例を示す図で
ある。
【図6】図5を製品化した実施例を示す図である。
【図7】手持ちの時計ガラス面に重ねて世界時間を読見
取るための透かし見が可能な参照用時計文字盤。
【図8】日本時間から見た世界の他の地域の現地時間1
2時の位置を示す時差参照図表。
【図9】ニューヨークの現地時間時間を知るために、図
7の透かし見が可能な参照用時計文字盤を手持ちのアナ
ログ時計に重ねて透かし見た状態を示す図。
【図10】ロンドンの現地時間時間を知るために、図7
の透かし見が可能な参照用時計文字盤を手持ちのアナロ
グ時計に重ねて透かし見た状態を示す図。
【図11】図7と図8と利用説明などを1枚に収めた携
帯に容易なサイズのカード例。
【図12】円上に世界の各地域の時差を表した透かし見
が可能な相当時刻位置参照図表。時差指標数字も記され
ている。
【図13】図7と図12を併せ備えたユニバーサルに使
用できる世界時計変換カード。
【図14】本発明になる世界時間変換具で読み取った現
地時間の (午前/午後)の判断を視覚的に分かり易く
するための参照図。
【符号の説明】 【符号の説明】
TK・・・東京 HK・・・香港 NY・・・ニューヨーク CH・・・シカゴ SF・・・サンフランシスコ HW・・・ハワイ PR・・・パリ LN・・・ロンドン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭51−63444(JP,U) 実開 昭48−33297(JP,U) 実開 昭55−59365(JP,U) 実開 昭52−148143(JP,U) 実開 昭56−130189(JP,U) 実開 昭50−102458(JP,U) 実開 平6−10885(JP,U) 実開 平4−79289(JP,U) 実開 平3−115885(JP,U) 実公 昭46−7894(JP,Y1) 実公 昭38−201(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04B 19/22 G06C 3/00 G09B 29/14 G09F 3/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】世界の主要地域名称が、時計文字盤を見透
    かせるフィルム上に、該主要地域間の時差によって決ま
    る円周位置に各々が記されていることを特徴とするシー
    ル。
  2. 【請求項2】世界の主要な地域各々の時差指標数字を各
    地域名称近傍に併記したことを特徴とする請求項1に記
    載のシール。
  3. 【請求項3】基準時刻の位置に、他の時刻とは異なる特
    別の位置であることを明瞭に識別できるマークが記され
    た透かし見が可能な時計文字盤。
  4. 【請求項4】世界の主要な地域間の時差が示された図表
    を併せ備えることを特徴とする請求項3に記載の文字
    盤。
  5. 【請求項5】世界の主要な地域の名称が円上に時差に応
    じた円周角度位置に配置されることにより時差が表現さ
    れている透かし見が可能な図表を備えることを特徴とす
    る請求項4に記載の文字盤。
  6. 【請求項6】世界の主要な地域の時差指標数字が各地域
    名称近傍に併記された時差図表を備えることを特徴とす
    る請求項4、請求項5に記載の文字盤。
  7. 【請求項7】世界の主要な地域の現地時間の(午前/午
    後)判断を、時差の計算を用いて行うための参照図を備
    えることを特徴とする請求項6に記載の文字盤又は請求
    項2に記載のシール。
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