JP3413472B2 - カラー画像形成用熱転写シート - Google Patents

カラー画像形成用熱転写シート

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JP3413472B2
JP3413472B2 JP17476594A JP17476594A JP3413472B2 JP 3413472 B2 JP3413472 B2 JP 3413472B2 JP 17476594 A JP17476594 A JP 17476594A JP 17476594 A JP17476594 A JP 17476594A JP 3413472 B2 JP3413472 B2 JP 3413472B2
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友祐 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像形成用熱転
写シートに関し、さらに詳しくは、従来商業的に広く使
用されている各種カラー印刷やカラー写真と同様の、広
範かつ優れた色再現性を有するカラー画像形成用熱転写
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オフセット印刷、グラビア印刷等
によって多量のカラー印刷が行われている。このような
カラー印刷に際しては、原稿をそのまま、あるいは他の
文字、記号等を組み合わせて色分解し、シアン、マゼン
タ、イエローの三原色の版を作成し、更に必要に応じて
ブラックの版を加えてそれぞれの印刷インキによって原
稿の色相、模様等を再現するものである。このような印
刷方式におけるシアン、マゼンタ、及びイエローの三原
色インキの色材としては、殆どの場合に顔料が使用され
ており、これらの顔料は3原色はもとより、それらの中
間色もすべて広範に再現しうるように過去の多くの経験
から最も好ましい3原色の顔料が選択されている。上記
の如き従来の印刷方式では、4色の版の作成が不可欠で
あるため、多くの設備費用およびスペースを必要とする
問題があり、例えば、軽工業や事務所等で簡便にカラー
印刷を行うことができないという問題がある。
【0003】このような問題を解決する為の一つの方法
として、昇華性(あるいは熱移行性)染料から3原色の
熱転写シートを作成し、この熱転写シートを用いて、画
像情報に対応した熱エネルギーにより染料を転写して、
カラー画像を形成する熱転写方式が提案されている。こ
のような方式は、大きな印刷機やその他種々の付帯設備
を必要とせず、容易にカラー画像の形成が可能であり、
今後の発展が期待されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記熱転写方式は、熱
転写受像シートと熱転写シートを重ね合わせ、いずれの
側からサーマルヘッド、レーザー等の記録手段により熱
エネルギーを付与し、熱転写シート上の染料を、受像シ
ートの受容層上に転移させる方法であり、この転移によ
って形成される色ドットのサイズは、従来のオフセット
印刷におけるドット(網点)に比較すると非常にサイズ
が大きい。また、印刷インキの場合には、網点の色濃度
は主として網点の大きさにより自由に変更出来るもので
あるのに対して、熱転写方式の場合にはドットサイズの
変更は困難であり、濃度の差は付与する熱エネルギーに
よって変えざるを得ない。従って付与する熱エネルギー
の大小に対応して、比例的にドットの濃度を制御できる
ことが理想的であるが、従来の熱転写シートの場合に
は、特に付与する熱エネルギーが少ない場合に染料の移
行性が乏しく、発色濃度が劣り、又、3原色とも同じレ
ベルに移行性を調整することが殆ど不可能であった為、
比較的淡色の部分の色再現性が不十分であり、且つ十分
な階調の中間色を形成することができないという問題が
あった。
【0005】更に、従来の染料においては、シアン、マ
ゼンタ及びイエローの3原色を用いてカラー画像を形成
する場合、これら3色の中間の色の再現は極めて困難で
あり、印刷画像に近いカラー画像を熱転写方式で得るた
めには、3原色はもとより、それらの中間色においても
広範な色再現性を有する熱転写シートの開発が望まれて
いる。また、上記記録方式により、形成されるフルカラ
ー画像の場合には、いずれか一色でも耐候性に劣る染料
を使用すると、他の染料がいかに耐候性に優れたもので
あっても、フルカラー画像全体としての耐候性に劣り、
色バランスが崩れてしまうという問題があった。このよ
うに、従来のオフセット印刷インキの3原色の色は殆ど
が顔料から構成されているのに対し、熱転写シートに使
用する色材はすべて昇華性(もしくは熱移行性)染料で
あることから、両者は互いにその発色機構が異なり、オ
フセット印刷インキの3原色に一致する昇華性(熱移行
性)染料の選択は、非常に困難なものであった。以上の
ように両方式の相違点からも、熱転写方式によりカラー
画像を形成する場合にはオフセット印刷等によるカラー
画像に比較して、その色再現性の範囲は著しく劣るもの
であるが、この点における改善が要望されている。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上記課題を達成するために
本発明では、長尺基材シートと、該基材シートの一方の
面に面順次に形成された、少なくともイエロー、マゼン
タ、シアンの3色のそれぞれの染料層が設けられたカラ
ー画像形成用熱転写シートにおいて、上記イエロー染料
層が下記式(1)、式(2)及び式(5)の染料を含有
し、前記マゼンタ染料層が下記式(3)、式(4)、式
(5)及び式(1)の染料を含有し、前記シアン染料層
が下記式(6)、式(7)及び式(8)の染料を含有す
ることを特徴とするカラー画像形成用熱転写シートとし
た。
【0007】
【化17】 (式(1)中、R1は、置換もしくは非置換のアルキル
基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非
置換のアリル基、または置換もしくは非置換のアラルキ
ル基を表し、R2は、水素原子、ハロゲン原子、置換も
しくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアル
コキシ基、または置換もしくは非置換のアルコキシカル
ボニル基を表す。)
【化18】 (式(2)中、R3及びR4はそれぞれ置換もしくは非置
換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置
換もしくは非置換のアリル基、または置換もしくは非置
換のアラルキル基を表し、R5は水素原子、ハロゲン原
子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非
置換のアシルアミノ基、置換もしくは非置換のスルホニ
ルアミノ基、または置換もしくは非置換のアルコキシ基
を表す。)
【化19】 (式(3)中、R6及びR7は、置換もしくは非置換のア
ルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もし
くは非置換のアリル基、または置換もしくは非置換のア
ラルキル基を表し、R8は、置換もしくは非置換のアリ
ール基、または置換もしくは非置換の複素環基を表し、
9は、置換もしくは非置換のアルキル基または−NR
2223(ここでR22、R23は水素原子、置換もしくは非
置換のアルキルカルボニル基、または置換もしくは非置
換のアリールカルボニル基を表す)を表す。)
【0008】
【化20】 (式(4)中、R10及びR11は、それぞれ水素原子、ヒ
ドロキシ基、置換もしくは非置換のアルキル基、または
置換もしくは非置換のアルコキシ基を表す。)
【化21】 (式(5)中、R12は、水素原子、ヒドロキシ基、置換
もしくは非置換のアルキル基、または置換もしくは非置
換のアルコキシ基を表す。)
【化22】 (式(6)中、R13、R14およびR16は、それぞれ置換
もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のア
リール基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換
もしくは非置換のアラルキル基を表し、R15は水素原
子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、
置換もしくは非置換のアシルアミノ基、置換もしくは非
置換のスルホニルアミノ基、または置換もしくは非置換
のアルコキシ基を表す。)
【0009】
【化23】 (式(7)中、R17およびR18は、それぞれ置換もしく
は非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール
基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もしく
は非置換のアラルキル基を表し、R19は、水素原子、ハ
ロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換も
しくは非置換のアシルアミノ基、置換もしくは非置換の
スルホニルアミノ基、または置換もしくは非置換のアル
コキシ基を表す。)
【化24】 (式(8)中、R20およびR21は、それぞれ置換もしく
は非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール
基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もしく
は非置換のアラルキル基を表す。)
【作用】
【0010】本発明に用いる染料は、染料層中において
溶解状態にあるため、保存中に染料が樹脂バインダー中
から析出することにより、転写シートを巻取り保存した
時に、背面層側とブロッキングを起こすというような問
題がない。また、基材シート上に面順次に形成するイエ
ロー、マゼンタ、シアンの3色の染料層を、特定の染料
を組み合わせて形成することにより、広範囲な色再現性
を実現することができるばかりでなく、特定の組成比と
することにより、印刷インキの基準色として知られる、
SWOP(Specifications Web O
ffset Publications)カラーリファ
レンスや、EURO COLOR等に近い色相を再現す
ることが可能であり、印刷校正用の熱転写シートとして
非常に適したものとなる。また、本発明に用いる染料
は、イエロー、マゼンタ、シアンともに、耐候性のバラ
ツキがなく良好であり、また形成された画像においても
染料同士が相互作用を起こすことによって褪色したり、
変色したりするという問題がない。また、本発明の熱転
写シートに用いる染料のうち、式(1)、(3)、
(4)、(5)、(6)及び(8)の染料は耐光性に優
れ、式(2)、(3)、(6)及び(7)の染料は熱移
行性に優れるという特徴があるため、耐光性にすぐれ、
高感度の画像を得ることができる。
【0011】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートで使
用する基材シートとしては、従来公知のある程度の耐熱
性と強度を有するものであればいずれのものでもよく、
例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程
度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムをはじめとするポリエステルフィルム、ポリ
スチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサル
ホンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、
ポリエチレンナフタレートフィルム、1,4−ポリシク
ロヘキシレンジメチルテレフタレートフィルム、アラミ
ドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルア
ルコールフィルム、セロファン等であり、特に好ましい
ものはポリエステルフィルムである。これらの基材シー
トは枚葉式であってもよいし、連続フィルムであっても
よく特に限定されない。これらの中で、特に好ましいも
のはポリエチレンテレフタレートフィルムであり、また
必要に応じて該フィルムの一方または両方の面にそれぞ
れ接着層(プライマー層)を設けることも好ましい。
【0012】本発明では、上記の如き材料からなる長尺
基材シートの一方の面に、面順次に少なくともイエロ
ー、マゼンタ、シアンの染料層を形成し、更に必要に応
じてブラックの染料層を設けてなることを特徴とするカ
ラー画像形成用の熱転写シートである。むろん各染料層
の形成する順番は前記のものに限られるものではなく、
各染料層の数だけ基材シートを用いて一枚に一色の染料
層を形成した熱転写シートを複数枚用いても、本発明の
目的を達成することができる。各染料層は、樹脂バイン
ダーと特定の染料を含有していることを特徴とする。即
ち、イエロー染料層として、前記式(1)、式(2)
式(5)の染料を含有し、前記マゼンタ染料層が前記
式(3)、式(4)、式(5)及び式(1)の染料を含
有し、前記シアン染料層が前記式(6)、式(7)及び
式(8)の染料を含有することを特徴とするものであ
る。尚、ブラックの染料層を前記染料層に隣接して設け
る場合に使用するブラックの染料としては、上述した本
発明の(1)〜(8)の染料の中から選択して組み合
わせて使用してもよいし、また別の染料を用いてもよ
い。
【0013】上記一般式で表される染料のうち、特に好
ましいのは以下の構造を有するからの染料である。
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【0014】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【0015】各染料層において、使用される各染料及び
その割合は、目的とする基準色を何にするかにより、適
宜選択し、調整することができるが、特にイエロー染料
層に含有される染料の比を、式/式/式=1/
0.01〜0.5/0.03〜0.15となるように、
又マゼンタ染料層に含有される染料の比を、式/式
/式/式=1/0.2〜1.0/0.3〜1.4/
0.05〜0.3となるように、又シアン染料層に含有
される染料の比を、式/式/式=1/0.8〜
3.0/1.0〜3.5の比(重量比)となるように調
整することにより、耐光性に優れ、保存性に優れ(熱転
写シートを巻取り保存したときにブロッキングを起こさ
ない)、更には良好な色再現性を示すだけでなく、印刷
校正用途に適したプロセスインキとして知られる、SW
OPカラーリファレンスやEUROCOLORに近い色
相を再現することができる熱転写シートを得ることがで
きる。
【0016】上記の如き染料を担持するためのバインダ
ー樹脂としては、既知のものが使用可能であり、例えば
エチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セ
ルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹
脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリル
アミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられ、単独又は
混合することにより任意に用いることができる。これら
の中ではセルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウ
レタン系及びポリエステル系の樹脂が耐熱性、染料移行
性の点から好ましい。染料層における染料はバインダー
樹脂100重量部に対し、5〜300重量部の範囲が適
当である。上記の如き染料およびバインダー樹脂に、さ
らに必要に応じて各種の添加剤を加えたものを適当な有
機溶剤に溶解、あるいは有機溶剤や水に分散した分散体
をグラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用
いたリバースロールコーティング法等の形成手段により
塗布、乾燥して形成することができる。染料層の厚みは
0.2〜5.0μm、好ましくは0.4〜2.0μmの
厚さが適当である。
【0017】染料層表面には粘着防止層、すなわち離型
層を設けることもでき、熱転写時における被転写材と熱
転写シートとの融着を防止し、更に高い転写温度を使用
し、一層優れた濃度の画像を形成することができる。こ
の離型層としては、粘着防止性の無機粉末、シリコーン
ポリマー、アクリルポリマー、弗素化ポリマーの如き離
型性に優れた樹脂等を用いて厚さ0.01〜5μm、好
ましくは0.05〜2μmの層を設けることができる。
また、染料層を形成する前述のバインダー樹脂に、シリ
コーンセグメント、弗化炭素セグメント、長鎖アルキル
セグメント等の離型性セグメントをグラフトさせた離型
性バインダーを用いてもよい。
【0018】以上の如き熱転写シートと組み合わせて使
用される被転写材としては、その記録面が染料受容性を
有すればいかなるものでもよく、又、染料受容性を有し
ない紙、金属、ガラス、合成樹脂等である場合にはその
少なくとも一方の面に染料受容層を形成して用いればよ
い。染料受容性を有する樹脂としては、従来この方法に
用いられてきたものはいずれも使用出来、例えばポリエ
ステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩
化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂、ポ
リアミド樹脂等があげられる。また、これらの受容層樹
脂には必要に応じて、シリコーン化合物等の離型剤を添
加することができる。尚、本発明のカラー画像形成用熱
転写シートは校正用として大変すぐれたものであり、被
転写材として従来印刷に使用されてきた校正紙の如き風
合い(色味、質感)を有するものを用いて転写を行うこ
とにより、いっそう校正用として優れた効果を発揮する
ことができる。前記の如き校正紙の如き風合いを出す為
には、受容層中に顔料、染料等の添加材を加えたり、ま
た中間層を設けたり、基材としてコート紙等の紙基材を
用いることにより調整することができる。
【0019】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 〔実施例1〕基材シートとして易接着処理を施した厚さ
6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ製
・ルミラー)を用い、片面に下記インキ組成物を塗布、
燥し、さらに60℃にて5日間オーブン中で加熱熟成し
て硬化処理を行って耐熱滑性層を形成した。耐熱滑性層用インキ ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1 積水化学工業製) 3.6部 ポリイソシアネート( バーノックD750 大日本インキ製) 8.4部 リン酸エステル系界面活性剤( プライサーフA208S 第一工業製薬製) 2.8部 タルク(ミクロエースP-3 日本タルク製) 0.6部 トルエン/メチルエチルケトン 190部 次に下記組成の3色の染料層形成用インキ組成物を調整
し、耐熱滑性層の反対の面にそれぞれ乾燥時塗布量が
1.0g/m2 となるようにグラビアコーターを用いて
塗布、乾燥し、本発明のフルカラー用熱転写シートを得
た。
【0020】イエロー染料層用インキ 式の染料 3.0部 式の染料 1.0部 式の染料 0.3部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学工業製、KS−5) 3.5部 メチルエチルケトン 46.2部 トルエン 46.2部 ポリエチレンワックス微粒子 0.05部マゼンタ染料層用インキ 式の染料 4.0部 式の染料 1.0部 式の染料 2.0部 式の染料 0.5部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学工業製、KS−5) 3.5部 メチルエチルケトン 44.2部 トルエン 44.2部 ポリエチレンワックス微粒子 0.07部シアン染料層用インキ 式の染料 1.3部 式の染料 1.2部 式の染料 3.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学工業製、KS−5) 3.5部 メチルエチルケトン 46.2部 トルエン 46.2部 ポリエチレンワックス微粒子 0.05部
【0021】次に基材シートとして合成紙(YUPO-FPG#1
50 王子油化合成紙製)を用い、この一方の面に下記の
組成の受容層形成用インキを乾燥時10.0g/m2
なる割合で塗布し、100℃で30分間乾燥して熱転写
受像シートを得た。受容層形成用インキ ポリエステル樹脂(Vylon 200 東洋紡製) 11.5部 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 5.0部 アミノ変性シリコーン(KF-393 信越化学製) 1.2部 エポキシ変性シリコーン(X-22-343 信越化学製) 1.2部 メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン (重量比=4:4:2) 102.0部
【0022】上記の如き熱転写シート及び受像シート
を、それぞれ染料層と染料受容層とが対向するように重
ね合わせ、熱転写シートの背面側から、ヘッド印加電圧
17V、印字時間8.0msec/lineの条件でサ
ーマルヘッドで記録を行い、イエロー、マゼンタ、シア
ンの3色についてベタ印字を行った。この印字物につい
てCIE1976に基づくL* * * をMINOLT
ACR−221を用いて測定した。(光源:D65、視
野角:10°) 結果を表1に示す。尚リファレンスとして示したL*
* * 値は同様にして測定されたSWOPカラーリファ
レンスの値である。
【0023】〔実施例2〕実施例1において、前記染料
層における染料の組成を下記の通りとした他は同様にし
て本発明のフルカラー用熱転写シートを形成した。イエロー染料層用インキ 式の染料 3.0部 式の染料 1.2部 式の染料 0.2部マゼンタ染料層用インキ 式の染料 3.0部 式の染料 1.0部 式の染料 2.0部 式の染料 0.6部シアン染料層用インキ 式の染料 0.7部 式の染料 2.0部 式の染料 2.0部 上記の如く得られた熱転写シートについて、実施例1と
同様の条件でイエロー、マゼンタ、シアンの3色につい
てベタ印字を行った。結果を表1に示す。尚リファレン
スとして示したL* * * 値は同様にして測定された
EURO COLORの値である。
【0024】
【表1】
【0025】〔比較例1〕実施例1において、各染料層
における染料とバインダー樹脂の組成を下記の通りとし
た他は同様に熱転写シートを形成した。イエロー染料層用インキ 式の染料 3.0部 式の染料 0.7部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学工業製、KS−5)マゼンタ染料層用インキ 式の染料 4.0部 式の染料 2.0部 式の染料 2.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学工業製、KS−5)シアン染料層用インキ 式の染料 3.5部 式の染料 1.0部 ポリビニルアセトアセタール樹脂(積水化学工業製、KS−5) 3.5部 上記の熱転写シートを実施例1と同様の条件でベタ印字
し、L* * * 値を測定した。結果を表1に示す。
【0026】
【発明の効果】以上の如く特定の染料を組み合わせて染
料層を形成することにより、広範囲な色再現性を実現す
ることができるばかりでなく、特定の組成比とすること
により、印刷インキの基準色として知られる、SWOP
(Specifications Web OffsetPublications)カラーリ
ファレンスや、EURO COLOR等に近い色相を再
現することが可能となり、印刷校正用の熱転写シートと
して非常に適したものとなる。また、保存中に染料が樹
脂バインダー中から析出することにより、転写シートを
巻取り保存した時に、背面層側とブロッキングを起こす
というような問題がない。更に、本発明に用いる染料
は、イエロー、マゼンタ、シアンともに、耐光性のバラ
ツキがなく良好であり、また形成された画像においても
染料同士が相互作用を起こすことによって褪色したり、
変色したりするという問題がない。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−262062(JP,A) 特開 平6−155929(JP,A) 特開 平5−262056(JP,A) 特開 平7−257053(JP,A) 特開 平6−328866(JP,A) 特開 平7−96675(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺基材シートと、該基材シートの一方
    の面に面順次に形成された、少なくともイエロー、マゼ
    ンタ、シアンの3色のそれぞれの染料層が設けられたカ
    ラー画像形成用熱転写シートにおいて、上記イエロー染
    料層が下記式(1)、式(2)及び式(5)の染料を含
    有し、前記マゼンタ染料層が下記式(3)、式(4)、
    式(5)及び式(1)の染料を含有し、前記シアン染料
    が下記式(6)、式(7)及び式(8)の染料を含有
    することを特徴とするカラー画像形成用熱転写シート。 【化1】 (式(1)中、R1は、置換もしくは非置換のアルキル
    基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もしくは非
    置換のアリル基、または置換もしくは非置換のアラルキ
    ル基を表し、R2は、水素原子、ハロゲン原子、置換も
    しくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアル
    コキシ基、または置換もしくは非置換のアルコキシカル
    ボニル基を表す。) 【化2】 (式(2)中、R3及びR4はそれぞれ置換もしくは非置
    換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置
    換もしくは非置換のアリル基、または置換もしくは非置
    換のアラルキル基を表し、R5は水素原子、ハロゲン原
    子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非
    置換のアシルアミノ基、置換もしくは非置換のスルホニ
    ルアミノ基、または置換もしくは非置換のアルコキシ基
    を表す。) 【化3】 (式(3)中、R6及びR7は、置換もしくは非置換のア
    ルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、置換もし
    くは非置換のアリル基、または置換もしくは非置換のア
    ラルキル基を表し、R8は、置換もしくは非置換のアリ
    ール基、または置換もしくは非置換の複素環基を表し、
    9は、置換もしくは非置換のアルキル基または−NR
    2223(ここでR22、R23は水素原子、置換もしくは非
    置換のアルキルカルボニル基、または置換もしくは非置
    換のアリールカルボニル基を表す)を表す。) 【化4】 (式(4)中、R10及びR11は、それぞれ水素原子、ヒ
    ドロキシ基、置換もしくは非置換のアルキル基、または
    置換もしくは非置換のアルコキシ基を表す。) 【化5】 (式(5)中、R12は、水素原子、ヒドロキシ基、置換
    もしくは非置換のアルキル基、または置換もしくは非置
    換のアルコキシ基を表す。) 【化6】 (式(6)中、R13、R14およびR16は、それぞれ置換
    もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のア
    リール基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換
    もしくは非置換のアラルキル基を表し、R15は水素原
    子、ハロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、
    置換もしくは非置換のアシルアミノ基、置換もしくは非
    置換のスルホニルアミノ基、または置換もしくは非置換
    のアルコキシ基を表す。) 【化7】 (式(7)中、R17およびR18は、それぞれ置換もしく
    は非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール
    基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もしく
    は非置換のアラルキル基を表し、R19は、水素原子、ハ
    ロゲン原子、置換もしくは非置換のアルキル基、置換も
    しくは非置換のアシルアミノ基、置換もしくは非置換の
    スルホニルアミノ基、または置換もしくは非置換のアル
    コキシ基を表す。) 【化8】 (式(8)中、R20およびR21は、それぞれ置換もしく
    は非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール
    基、置換もしくは非置換のアリル基、または置換もしく
    は非置換のアラルキル基を表す。)
  2. 【請求項2】 前記カラー画像形成用熱転写シートにお
    いて、上記イエロー染料層が下記式、式及び式の
    染料を含有し、前記マゼンタ染料層が下記式、式、
    式及び式の染料を含有し、前記シアン染料層が下記
    式、式及び式の染料を含有することを特徴とする
    請求項1記載のカラー画像形成用熱転写シート。 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】
  3. 【請求項3】 前記各染料層における樹脂バインダー
    が、ポリビニルアセトアセタール樹脂からなることを特
    徴とする請求項1、2記載のカラー画像形成用熱転写シ
    ート。
  4. 【請求項4】 前記染料層に加え、更に、ブラックの染
    料層が隣接して設けられていることを特徴とする請求項
    1、2に記載のカラー画像形成用熱転写シート。
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