JP3412674B2 - 微生物による油汚染土の分解除去方法 - Google Patents

微生物による油汚染土の分解除去方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物による油汚
染土の分解除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、微生物によって汚染物質を分解し
無害化する、いわゆるバイオレメディエーションなる手
法が注目されている。
【0003】バイオレメディエーションとは、細菌やか
びなどの微生物の分解能力を利用して汚染物質を分解
し、無害化する方法であり、汚染物質が含まれた土壌な
どを微生物の活動に最適な水分・栄養・通気などの環境
に調整して微生物の活性を向上させることにより、自然
状態よりも効率よく汚染物質の分解を行うことができ
る。
【0004】かかるバイオレメディエーションは、物理
処理や化学処理のように薬剤を一切使用しないので、低
コストであるとともに安全性も高く、今後ますます適用
範囲が拡がっていくものと期待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、例えば原油で
汚染された土壌をバイオレメディエーションで浄化しよ
うとする場合、原油の主成分である炭素原子数5〜40程
度の各種炭化水素化合物は、分子構造のタイプによっ
て、パラフィン系、オレフィン系などのいわゆる脂肪族
炭化水素と、芳香族炭化水素に概ね大別され、脂肪族炭
化水素や比較的簡単な構造の芳香族炭化水素といった易
分解性の炭化水素については、土中に含まれている細菌
類で比較的容易に分解することができる。
【0006】一方、複雑な構造の多環芳香族炭化水素の
ような難分解性炭化水素については、このような土中菌
では分解することができず、さりとて、かかる多環芳香
族炭化水素を分解可能な特別に選抜(スクリーニング)
された細菌を使用しても、たいていは土中菌と競合し、
本来の分解作用を発揮できないまま、衰退してしまうと
いう問題を生じていた。
【0007】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、多環芳香族炭化水素を分解除去可能な微生物
による油汚染土の分解除去方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る微生物による油汚染土の分解除去方法
は請求項1に記載したように、油汚染土内に自然に含ま
れている土着菌の分解活性が高まるように該油汚染土に
対し、所定の期間、少なくとも栄養、通気、水分及び温
度を管理し、前記油汚染土内の易分解性炭化水素が分解
消費されて前記土着菌が衰退したことを前記油汚染土内
の油含有量を監視してそれらの含有量がほとんど低下し
なくなった時期に基づいて判断し、該土着菌の衰退後、
白色腐朽菌の増殖過程で生じたリグニン分解酵素を前記
油汚染土内に添加するものである。
【0009】また、本発明に係る微生物による油汚染土
の分解除去方法は、前記リグニン分解酵素を前記白色腐
朽菌及びその担体とともに前記油汚染土に添加し、該油
汚染土の炭素量(T―C)と窒素量(T―N)との比
(C/N比)を、前記白色腐朽菌から新たなリグニン分
解酵素が生成されるように調整するものである。
【0010】また、本発明に係る微生物による油汚染土
の分解除去方法は請求項3に記載したように、油汚染土
内に自然に含まれている土着菌の分解活性が高まるよう
に該油汚染土に対し、所定の期間、少なくとも栄養、通
気、水分及び温度を管理し、前記油汚染土内の易分解性
炭化水素が分解消費されて前記土着菌が衰退したことを
前記油汚染土内の油含有量を監視してそれらの含有量が
ほとんど低下しなくなった時期に基づいて判断し、該土
着菌の衰退後、白色腐朽菌及びその担体を前記油汚染土
内に添加し、該油汚染土の炭素量(T―C)と窒素量
(T―N)との比(C/N比)を、前記白色腐朽菌から
リグニン分解酵素が生成されるように調整するものであ
る。
【0011】請求項1の発明に係る微生物による油汚染
土の分解除去方法においては、まず、油分を含んだ油汚
染土に対し、該油汚染土内に自然に含まれている土着菌
の分解活性が高まるように所定の期間、少なくとも栄
養、通気、水分及び温度を管理する。
【0012】油分には、主として、パラフィン系、オレ
フィン系などのいわゆる脂肪族炭化水素と、芳香族炭化
水素とが含まれているが、上述したように微生物の分解
活性を高めてやると、これらのうちの易分解性炭化水
素、すなわち、脂肪族炭化水素のほとんどと芳香族炭化
水素のうちの比較的簡単な構造のものとが油汚染土内の
微生物の作用によって分解除去される。これを一次分解
と呼ぶこととする。
【0013】次に、かかる一次分解が進行して易分解性
炭化水素が消費されてくると、微生物側から見ればその
活動の源となるエネルギー源が欠乏することになるの
で、微生物は徐々に衰退する。
【0014】そこで、かかる段階を見計らって、白色腐
朽菌の増殖過程で生じたリグニン分解酵素を油汚染土内
に添加する。
【0015】このようにすると、添加されたリグニン分
解酵素は、すでに衰退している微生物と競合することな
く、その分解活性を発揮し、油汚染土内に残っている難
分解性の炭化水素を速やかに分解する。
【0016】土着菌としては、シュードモナスやロドコ
ッカスといった菌を使用することができる。
【0017】難分解性炭化水素とは、ベンゼン環を複数
もつ多環芳香族炭化水素をいうものとし、該多環芳香族
炭化水素には、ベンゼン環を3環以上もつ、例えばフェ
ナントレン、ピレンなどの物質が含まれる。また、易分
解性炭化水素とは、脂肪族炭化水素及び上述した難分解
性炭化水素を除く芳香族炭化水素をいうものとする。
【0018】ここで、前記リグニン分解酵素を前記白色
腐朽菌及びその担体とともに前記油汚染土に添加し、該
油汚染土の炭素量(T―C)と窒素量(T―N)との比
(C/N比)を、前記白色腐朽菌から新たなリグニン分
解酵素が生成されるように調整するならば、最初に添加
されたリグニン分解酵素に加えて新たなリグニン分解酵
素を油汚染土内で白色腐朽菌から発生させることが可能
となる。
【0019】請求項3の発明に係る微生物による油汚染
土の分解除去方法においても、請求項1の発明と同様、
まずは、油分を含んだ油汚染土を一次分解する。
【0020】次に、かかる油汚染土内に白色腐朽菌及び
その担体を添加し、該油汚染土の炭素量(T―C)と窒
素量(T―N)との比(C/N比)を、前記白色腐朽菌
からリグニン分解酵素が生成されるように調整する。
【0021】このようにすると、油汚染土内で生じたリ
グニン分解酵素は、すでに衰退している微生物と競合す
ることなく、その分解活性を発揮し、油汚染土内に残っ
ている難分解性の炭化水素を速やかに分解する。
【0022】微生物並びに多環芳香族炭化水素に関する
説明については、請求項1の発明と同じであるので、こ
こではその説明を省略する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る微生物による
油汚染土の分解除去方法の実施の形態について、添付図
面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一
の部品等については同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0024】(第1実施形態)図1は、第1実施形態に
係る微生物による油汚染土の分解除去方法の手順を示し
たフローチャートである。同図でわかるように、本実施
形態の分解除去方法においては、まず、油分を含んだ油
汚染土に対し、該油汚染土内に存在する微生物の分解活
性が高まるように所定の期間、栄養、通気、水分、温度
などの管理を行う(ステップ101)。
【0025】微生物としては、油汚染土内に自然に含ま
れている土着菌を利用するのがよい。
【0026】ここで、油汚染土の炭素量(T―C)と窒
素量(T―N)との比(C/N比)が10〜50程度、
特に20前後に維持されるように、おがくずや窒素肥料
等を適宜添加する。このようにC/N比を設定すること
により、油汚染土内の微生物、本実施形態では土着菌の
分解活性を良好に保つことができる。
【0027】このようにC/N比を設定して土着菌の分
解活性を高めてやると、油汚染土内に含まれる油分のう
ちの易分解性炭化水素、すなわち、パラフィン系、オレ
フィン系といった脂肪族炭化水素と、芳香族炭化水素の
うちの比較的簡単な構造のものとが土着菌によって効率
よく分解除去される。
【0028】図2は、土着菌による分解作用によって油
汚染土内の炭化水素が減少していく様子を示したグラフ
である。
【0029】ところが、同図でもわかるように、油汚染
土内における炭化水素の減少割合は時間が進むにつれて
徐々に小さくなり、やがてほとんど減少しなくなる。こ
れは、土着菌で分解することができる脂肪族炭化水素や
簡単な構造の芳香族炭化水素といった易分解性炭化水素
が分解によって消費し尽くされ、油汚染土内には難分解
性炭化水素である多環芳香族炭化水素だけが残っていく
ことを意味する。
【0030】このような状態になると、土着菌側から見
ればその活動の源となるエネルギー源が欠乏することに
なるので、土着菌は徐々に衰退する。
【0031】一方、おがくず状、チップ状、フレイク状
等に適宜細かくされた木材を担体とし、該担体に担子菌
(キノコ)の一種である白色腐朽菌を栄養培地とともに
添加して該白色腐朽菌を別途増殖させる(ステップ10
2)。
【0032】このようにすると、白色腐朽菌は、栄養培
地に含まれるフスマや窒素肥料等を栄養として増殖する
が、その増殖の程度は徐々に減少し、やがてほとんど増
殖しなくなる。これは、栄養培地に含まれる窒素系の栄
養分が枯渇するためであるが、かかる状態になると、白
色腐朽菌は、担体(木材)中のリグニンを分解してエネ
ルギー源を取り出すべく、リグニン分解酵素を自ら生成
する。
【0033】そこで、油汚染土内の土着菌が十分に衰退
した時期を見計らって、上述したような白色腐朽菌の増
殖過程で生じたリグニン分解酵素を白色腐朽菌及びその
担体とともに該油汚染土内に添加する(ステップ10
3)。
【0034】土着菌が十分に衰退したかどうかは、油汚
染土内の油含有量を例えば図2のようなグラフを用いて
監視し、それらの含有量がほとんど低下しなくなった時
期に基づいて判断すればよい。
【0035】土着菌が衰退した油汚染土内にリグニン分
解酵素を添加すると、該リグニン分解酵素は、すでに衰
退している微生物と競合することなく、その分解活性を
発揮し、油汚染土内に残っている多環芳香族炭化水素を
いわば二次分解として分解除去する。
【0036】次に、リグニン分解酵素、白色腐朽菌及び
その担体が添加された油汚染土の炭素量(T―C)と窒
素量(T―N)とをそれらの比(C/N比)で例えば1
00以上となるように調整する(ステップ104)。調
整の仕方としては、炭素量が少なければ例えばおがくず
を投入すればよい。
【0037】このようにすると、最初に添加されたリグ
ニン分解酵素に加えて別のリグニン分解酵素が新たに油
汚染土内で白色腐朽菌から発生する。そして、油汚染土
内に残っている難分解性炭化水素である多環芳香族炭化
水素は、さらに効率的に分解される。
【0038】以上説明したように、本実施形態に係る微
生物による油汚染土の分解除去方法によれば、まず、第
1段階として、土着菌の分解活性を高めて易分解性炭化
水素、すなわち脂肪族炭化水素及び簡単な構造の芳香族
炭化水素を分解除去し、次いで、土着菌の分解対象であ
る易分解性炭化水素の枯渇による土着菌の衰退を見計ら
って、第2段階として難分解性炭化水素、すなわち多環
芳香族炭化水素を分解可能なリグニン分解酵素を添加す
るようにしたので、かかるリグニン分解酵素は、土着菌
と競合することなくその分解活性によって多環芳香族炭
化水素を分解することができる。
【0039】すなわち、このような二段階の分解除去方
法を採用することにより、油汚染土内に含まれるほぼす
べての炭化水素を分解除去することが可能となり、従来
のように、難分解性炭化水素である多環芳香族炭化水素
だけが分解されずに油汚染土内に残ってしまうといった
事態を回避することができる。
【0040】また、本実施形態によれば、リグニン分解
酵素を白色腐朽菌及びその担体とともに油汚染土に添加
した後、該油汚染土のC/N比を例えば100以上に調
整するようにしたので、最初に添加されたリグニン分解
酵素とは異なる別のリグニン分解酵素が新たに油汚染土
内で白色腐朽菌から発生し、油汚染土内に残っている難
分解性炭化水素である多環芳香族炭化水素をさらに効率
よく分解することが可能となる。
【0041】本実施形態では、リグニン分解酵素を白色
腐朽菌及びその担体とともに油汚染土に添加するように
したが、リグニン分解酵素だけを抽出してこれを油汚染
土に添加するようにしてもよい。かかる構成において
は、リグニン分解酵素を添加した後の油汚染土のC/N
比の調整は不要である。
【0042】また、リグニン分解酵素を白色腐朽菌及び
その担体とともに油汚染土に添加する場合であっても、
最初に添加されるリグニン分解酵素だけで難分解性炭化
水素を十分に分解することができるのであれば、その後
の油汚染土に対するC/N比の調整工程を省略してもよ
い。
【0043】また、本実施形態では、白色腐朽菌の増殖
過程で発生したリグニン分解酵素を、一次分解が終了し
た油汚染土に添加するようにしたが、これに代えて図3
に示すように、油汚染土の土着菌が衰退した時期を見計
らって、該油汚染土内に白色腐朽菌及びその担体を添加
し(ステップ112)、次に、油汚染土の炭素量(T―
C)と窒素量(T―N)とをC/N比で例えば100以
上となるように調整するようにしてもよい(ステップ1
13)。
【0044】かかる構成においては、油汚染土内で白色
腐朽菌が増殖する過程において、該白色腐朽菌からリグ
ニン分解酵素が発生する。そして、かかるリグニン分解
酵素が油汚染土内に残っている難分解性炭化水素である
多環芳香族炭化水素を分解する。
【0045】したがって、本変形例によっても、一次分
解が終了した油汚染土内で発生したリグニン分解酵素
が、土着菌と競合することなくその分解活性によって多
環芳香族炭化水素を分解することが可能となる。そし
て、このような二段階の分解除去方法を採用することに
より、油汚染土内に含まれるほぼすべての炭化水素を分
解除去することが可能となり、従来のように、難分解性
炭化水素である多環芳香族炭化水素だけが分解されずに
油汚染土内に残ってしまうといった事態を回避すること
ができる。
【0046】なお、ステップ111については、上述の
実施形態で説明したステップ101と同様であるので、
ここではその説明を省略する。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明の微生物による油汚染土の分解除去方法によれば、難
分解性炭化水素を分解除去可能なリグニン分解酵素を、
土着菌と競合させることなくその分解活性を発揮させる
ことが可能となり、従来のように、難分解性炭化水素だ
けは分解されずに油汚染土内に残ってしまうといった事
態を回避することができる。
【0048】また、請求項2に係る本発明の微生物によ
る油汚染土の分解除去方法によれば、最初に添加された
リグニン分解酵素とは異なる別のリグニン分解酵素が新
たに油汚染土内で白色腐朽菌から発生し、油汚染土内に
残っている難分解性炭化水素である多環芳香族炭化水素
をさらに効率よく分解することが可能となるという効果
も奏する。
【0049】また、請求項3に係る本発明の微生物によ
る油汚染土の分解除去方法によれば、難分解性炭化水素
を分解除去可能なリグニン分解酵素を、土着菌と競合さ
せることなくその分解活性を発揮させることが可能とな
り、従来のように、難分解性炭化水素だけは分解されず
に油汚染土内に残ってしまうといった事態を回避するこ
とができる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る微生物による油汚染土の分解
除去方法の手順を示したフローチャート。
【図2】本実施形態に係る微生物による油汚染土の分解
除去方法の作用を示すグラフ。
【図3】変形例に係る微生物による油汚染土の分解除去
方法の手順を示したフローチャート。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−204095(JP,A) 特開 平9−10752(JP,A) 特開 平9−234491(JP,A) 特開 平7−236897(JP,A) 特表 平9−501841(JP,A) 特表 平6−505634(JP,A) 米国特許5597730(US,A) 米国特許5459065(US,A) 米国特許5476788(US,A) 米国特許4891320(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B09C 1/10 ZAB

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油汚染土内に自然に含まれている土着菌
    の分解活性が高まるように該油汚染土に対し、所定の期
    間、少なくとも栄養、通気、水分及び温度を管理し、前
    記油汚染土内の易分解性炭化水素が分解消費されて前記
    土着菌が衰退したことを前記油汚染土内の油含有量を監
    視してそれらの含有量がほとんど低下しなくなった時期
    に基づいて判断し、該土着菌の衰退後、白色腐朽菌の増
    殖過程で生じたリグニン分解酵素を前記油汚染土内に添
    加することを特徴とする微生物による油汚染土の分解除
    去方法。
  2. 【請求項2】 前記リグニン分解酵素を前記白色腐朽菌
    及びその担体とともに前記油汚染土に添加し、該油汚染
    土の炭素量(T―C)と窒素量(T―N)との比(C/
    N比)を、前記白色腐朽菌から新たなリグニン分解酵素
    が生成されるように調整する請求項1記載の微生物によ
    る油汚染土の分解除去方法。
  3. 【請求項3】 油汚染土内に自然に含まれている土着菌
    の分解活性が高まるように該油汚染土に対し、所定の期
    間、少なくとも栄養、通気、水分及び温度を管理し、前
    記油汚染土内の易分解性炭化水素が分解消費されて前記
    土着菌が衰退したことを前記油汚染土内の油含有量を監
    視してそれらの含有量がほとんど低下しなくなった時期
    に基づいて判断し、該土着菌の衰退後、白色腐朽菌及び
    その担体を前記油汚染土内に添加し、該油汚染土の炭素
    量(T―C)と窒素量(T―N)との比(C/N比)
    を、前記白色腐朽菌からリグニン分解酵素が生成される
    ように調整することを特徴とする微生物による油汚染土
    の分解除去方法。
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