JP3412105B2 - 変形可能な眼内レンズの挿入器具 - Google Patents

変形可能な眼内レンズの挿入器具

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JP3412105B2
JP3412105B2 JP19363093A JP19363093A JP3412105B2 JP 3412105 B2 JP3412105 B2 JP 3412105B2 JP 19363093 A JP19363093 A JP 19363093A JP 19363093 A JP19363093 A JP 19363093A JP 3412105 B2 JP3412105 B2 JP 3412105B2
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敏之 中島
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、眼内に変形可能な眼
内レンズを挿入するための挿入器具に係り、とくに包持
部材のレンズ設置部を改良した、変形可能な眼内レンズ
の挿入器具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】白内障による水晶体の摘出手術は、眼球
に作成した切開創が小さいほど術後乱視の発生が小さい
と考えられている。そこで、超音波乳化吸引装置を用い
た超音波水晶体乳化吸引術(KPE)という手技が開発
された。この手技によれば、前記装置を使用して白濁し
た水晶体を超音波チップで破砕、乳化して吸引すること
により、切開創約4mmで水晶体摘出が可能となり、従来
の白内障嚢外摘出術(ECCE)による水晶体摘出時の
切開創約10mmと比べ、小切開手術が可能となる。 【0003】また、前記のような術式の小切開化と同様
に眼内レンズも小さな切開創から挿入可能な眼内レンズ
が出現してきている。従来の眼内レンズは、ガラスある
いはプラスチックのような硬い材料で作った光学部を有
し、移植時の切開創は、光学部の直径より大きな寸法で
大抵6.5mm 以上となり、KPEで小さな切開創から水
晶体を摘出しても、硬い眼内レンズ挿入時には切開創を
拡げなければならなかった。 【0004】これに対し、特願昭58−18005(特
開昭58−146346)によって眼球に作成した小さ
い切開創から挿入できる変形可能な眼内レンズが開示さ
れている。すなわち、図4に示すように、変形可能な眼
内レンズ1として、所定の記憶特性を有する変形可能な
弾性体で形成した光学部2と、この光学部2を眼内で支
える支持部3とからなり、支持部3は、光学部2と異種
の可撓性材料で形成し、基部3aを光学部2の外周部に
埋め込み固着し、線状の先端部3bを湾曲させ、2つの
支持部3を対称形に配置したものがあった。また、図5
に示すように、図4の光学部と同様な光学部2の外周か
ら一体に、光学部2を支える厚さが薄い板状の2つの支
持部4を相対向させて突出させたものもあった。 【0005】そして、変形可能な眼内レンズの挿入器具
として、特願平3−142067に示すものがあった。
この挿入器具は、図6に示すように、先端部に狭幅部が
先端側にある取付溝5aを設けたほぼ筒状の器具本体5
と、器具本体5に嵌挿した押出軸6および押出軸6を進
退させるために器具本体5のめねじにねじ嵌合させたお
ねじ筒7がある押出機構8と、開閉機構9があるレンズ
設置部10の先端側に挿入筒(挿入ノズル)11を突出
させた包持部材12とを備えている。 【0006】前記レンズ設置部10は、挿入筒11の末
端に固定半割筒13を一体に設けると共に、固定半割筒
13と対向する可動半割筒14を挿入筒11の末端に近
接させて開閉可能に設け、固定半割筒13と可動半割筒
14との下縁部をヒンジ部17(図7参照)によって連
結し、固定,可動押え板15,16をそれぞれ上方に突
出させてある。 【0007】前記ヒンジ部17は、図7に示すように、
固定,可動半割筒13,14の連結縁を、これらの半割
筒13,14の内径である内周とほぼ接するように連着
させ、固定,可動半割筒13,14の連結縁部外周側を
ヒンジ部17に向かって肉厚が減じるようにしてある。 【0008】また、可動半割筒14、ヒンジ部および可
動押え板16によって開閉機構9を構成し、開閉機構9
を閉じると、可動押え板16が固定押え板15に当接
し、可動半割筒14が固定半割筒13に当接して挿入筒
11と同軸の筒状になるようにしてある。挿入筒11
は、基端側の内径が固定,可動半割筒13,14が当接
した筒状部の内径と同径であり、先端部11aにのみに
先細のテーパーを形成してある。 【0009】この挿入器具によって、変形可能な眼内レ
ンズ1を水晶体に代えて眼内に挿入するには、器具本体
5から取り外した包持部材12のレンズ設置部10に、
開閉機構9が開いている状態で眼内レンズ1を設置し、
開閉機構9を閉じることで、眼内レンズ1を小さい形状
に変形させ、この形状を保って、包持部材12の固定,
可動押え板15,16以外の大部分を取付溝5aから器
具本体5の先端部内に嵌め、前記押え板15,16を取
付溝5aの上方に突出させる。 【0010】この状態で包持部材12を前進させ、取付
溝5aの狭幅部に押え板15,16を圧入させ、開閉機
構9を係脱可能に係止すると共に、挿入筒11を器具本
体5の先端から突出させ、挿入器具を組み立てる。 【0011】前記のように組み立てた後、挿入器具のお
ねじ筒7末端部の操作筒7aを回動操作し、後退してい
た押出軸6を前進させ、押出軸6の先端部によって眼内
レンズ1を包持部材12のレンズ設置部10から挿入筒
11内を経て押し出し、眼球に作成した約4mmの小さい
切開創から眼内レンズ1を眼内に挿入し、眼内レンズ1
の光学部2を、小さく変形した形状から記憶特性に基き
変形前の形状などの大きい形状に戻している。 【0012】なお、挿入器具の器具本体5、押出軸6、
おねじ筒7は金属製にし、包持部材12は可撓性がある
合成樹脂の一体成形品にしてある。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
例の眼内レンズの挿入器具は、包持部材のレンズ設置部
に光学部を小さい形状に変形させて設置した眼内レンズ
を、押出機構の押出軸から挿入筒内を経て眼内に挿入す
る際に、眼内レンズが挿入筒の先端部に達するまで、レ
ンズ設置部で変形した形状であり、挿入筒の先端部で光
学部を急激に小さく変形させられないため、次の問題点
がある。 【0014】すなわち、小さい切開創から眼内レンズを
眼内に挿入することを可能にするには挿入筒の先端部を
小さく(細く)しなければならず、これにはレンズ設置
部で光学部をより小さい形状に変形させる必要がある
が、開閉機構が閉じ、固定,可動半割筒13,14が当
接して形成する筒状体を小内径にすると、図7から明ら
かなように、固定,可動半割筒13,14を開いた状態
で、これらに納める眼内レンズ1の光学部2外周が固
定,可動半割筒13,14外に出るので、これらの半割
筒13,14内に光学部2を小さい形状に変形させて設
置することが困難になる。 【0015】そこで、固定,可動半割筒13,14を光
学部2が納められる大きさにし、その変形を容易にする
と、光学部2は変形が容易にできるが、充分に小さい形
状に変形させることができず、挿入筒の先端部が大きく
(太く)なり、小さな切開創から眼内レンズを眼内に挿
入することが困難になる。従って、レンズ設置部での眼
内レンズ設置の容易性と、小さい切開創からの眼内レン
ズ挿入の容易性とのどちらか一方を犠牲にしなければな
らないという問題点があった。 【0016】この発明は、前述した問題点を包持部材の
レンズ設置部の改良によって解決し、この設置部によっ
て眼内レンズの光学部を充分に小さい形状に容易に変形
できるようにし、より小さい切開創から眼内レンズを眼
内へ挿入できる、変形可能な眼内レンズの挿入器具を提
供することを目的としている。 【0017】 【課題を解決するための手段】この発明は、所定の記憶
特性がある変形可能な弾性体製の光学部を有した変形可
能な眼内レンズを開閉機構があるレンズ設置部に小さい
形状に変形させて包持する包持部材と、前記レンズ設置
部に包持した眼内レンズを押出軸によって押し出す押出
機構と、この出機構および前記包持部材を装着する器
具本体とを備えた変形可能な眼内レンズの挿入器具であ
って、前記包持部材のレンズ設置部を、固定半割筒の先
端側に挿入筒を連設し、前記固定半割筒上に固定押え板
を突出させ、前記開閉機構に設けた可動半割筒および可
動半割筒上に突出させた可動押え板を、前記固定半割筒
および固定押え板にそれぞれ対向させた構成とし、固定
半割筒と可動半割筒との連結縁部を、これらの半割筒の
当接によって前記挿入筒と同軸に形成される筒状体の内
径と所定幅だけ離して配設したヒンジ部によって連結し
たものである。 【0018】 【作用】この発明による変形可能な眼内レンズの挿入器
具は、包持部材に設けた固定半割筒と可動半割筒との連
結縁部、すなわちこれらの当接状態での下縁部を、固
定,可動半割筒の当接によって形成される筒状体の内径
と所定幅だけ離して配設したので、図3に例示したよう
に、可動半割筒が開いた状態では、ヒンジ部を頂点とす
る固定半割筒と可動半割筒との対向面が180°未満の
鈍角になることもあって、固定,可動半割筒の内径を図
7に示した従来例の固定,可動半割筒の内径と同じかこ
れより小さくしても、眼内レンズの光学部の上,下部を
固定,可動半割筒内に納めることができる。 【0019】このため、開閉機構を閉じる、すなわち、
可動押え板および可動半割筒を、ヒンジ部を中心として
閉じ、固定押え板および固定半割筒に当接させること
で、眼内レンズの光学部を充分に小さい筒状などの形状
に変形させることが容易にできる。 【0020】従って、固定半割筒と可動半割筒との当接
によって形成される筒状体の内径と挿入筒の基部の内径
とを等しい径に形成しておくことで、挿入筒の内径を従
来例のものより小さく(細く)でき、より小さな切開創
から眼内に眼内レンズを挿入することが、レンズ設置部
の改良によって簡単にできる。 【0021】 【実施例】以下、この発明の一実施例につき図1ないし
図3を参照して説明する。図1および図2において、2
1は包持部材であり、包持部材21は、末端側筒体22
の先端側に開閉機構23があるレンズ設置部24を介し
て先端側筒体25を形成し、先端側筒体25の先端側に
先端部26bを先細にした挿入筒(挿入ノズル)26を
突出させてあり、これらの各部を同軸に配置してある。 【0022】前記レンズ設置部24は、末端側筒体22
と先端側筒体25との間に、これらと一体に固定半割筒
27を設けると共に、固定半割筒27と対向する可動半
割筒28を末端側筒体22と先端側筒体25との間に、
これらに対し開閉可能に設け、固定半割筒27と可動半
割筒28との下縁部をヒンジ部29によって連結してあ
る。 【0023】また、図3に詳細を示すように、固定半割
筒27、可動半割筒28は、外径を図6に示し前述した
従来例の包持部材に設けた固定半割筒、可動半割筒の外
径とほぼ等しくすると共に、内径を前記従来例の固定半
割筒、可動半割筒の内径と同じかこれより小さくして、
ヒンジ部29と固定,可動半割筒27,28内径との間
の連結縁部27a,28bを互いに等しい所定幅27
b,28cで遠く離し、ヒンジ部29の内面に小凹溝2
9aを形成してある。 【0024】固定半割筒27、可動半割筒28の上縁に
は固定押え板30、可動押え板31をそれぞれ上方に突
出させてあり、固定押え板30の上方には突起部30a
を形成してある。また、可動半割筒28の末端側上部に
は切欠28aを形成し、可動押え板31は切欠28aよ
り先端側のみに形成することで、眼内レンズ1の支持部
3と後述する押出軸36との干渉を回避させる干渉防止
部32を形成してある。 【0025】そして、可動半割筒28、ヒンジ部29お
よび可動押え板31によって開閉機構23を構成し、開
閉機構23を閉じると、可動押え板31が固定押え板3
0に当接し、可動半割筒28が固定半割筒27に当接し
て、筒状体を形成した状態で、この筒状体の内径とヒン
ジ部29とを遠く離して配置すると共に、前記筒状体が
末端側筒体22、先端側筒体25と同心の筒状になるよ
うにしてある。 【0026】前記挿入筒26は、先端側筒体25側の基
部26aを固定,可動半割筒27,28が形成する筒体
および先端側筒体25の内径と等しい内径の円筒形と
し、先端部26bに先細のテーパーを設けて先端開口2
6cを小径にしてある。前記包持部材21の末端側筒体
22は、後述する器具本体33の先端側部33aに圧入
嵌合などによって同軸に固定してある。器具本体33
は、先端側部33aとこれより若干大径の末端側部33
bとを一体に設けたほぼ筒状に形成してある。 【0027】器具本体33の末端側部33b外周面には
短い範囲におねじ33cを形成してあり、おねじ33c
には、押出機構34に設けた操作筒35の内周面に形成
してあるめねじ35aをねじ嵌合させてある。押出機構
34は、操作筒35内にこれと同軸に押出軸36の末端
部を挿入してあり、押出軸36の末端部を、操作筒35
に対し軸回りに回動可能にし軸方向移動を拘束して支持
し、押出軸36の先端側部分を器具本体33にこれと同
軸に挿入して器具本体33の先端側に延ばすと共に、図
示省略した適宜の手段により器具本体33に対する回動
を拘束してあり、先端部には若干大径の押出部36aが
形成してある。なお、操作筒35の末端面は適宜の手段
によって塞いである。 【0028】器具本体33の先端側部33aと包持部材
21の末端側筒体22とが同軸、同外径で連続し、これ
らに筒状の透明な係止部材37を軸方向に摺動可能に軸
回りの回動を拘束して嵌合させ、係止部材37の先端側
上部には軸方向に沿う係止溝37aを形成してある。そ
して、係止部材37は、前進時に係止溝37aが包持部
材21の固定押え板30、可動押え板31が当接した開
閉機構23の閉状態に係止し、後退時に前記押え板3
0,31と離間し、開閉機構23が開くようにしてあ
る。なお、包持部材21は可撓性のある合成樹脂の一体
成形品によって形成し、器具本体33、操作筒35、押
出軸36および係止部材37はそれぞれ合成樹脂の成形
品によって形成してある。 【0029】この実施例の挿入器具を用いて図4に示し
た変形可能な眼内レンズ1を眼内に挿入するには、押出
機構34の押出軸36および筒状の係止部材37が後退
し、包持部材21に設けた開閉機構23が開いた状態、
すなわち、図2,図3に示すように、可動押え板31お
よび可動半割筒28と固定押え板30および固定半割筒
27との対向面が、ヒンジ部29を頂点として120°
〜135°程度の角度になるように、可動押え板31お
よび可動半割筒28が開いた状態にする。この状態で、
レンズ設置部24内に、眼内レンズ1の光学部2の直径
がヒンジ部29上に位置し、一方の支持部3が固定半割
筒27側前方に突出し、他方の支持部3が可動半割筒2
8側後方に突出するように眼内レンズ1を位置決めし
て、載置する。なお、眼内レンズ1の光学部2は、図3
に示すように、中心に近い部分が固定,可動半割筒2
7,28の内周縁部に支持されて、これらの半割筒2
7,28内に位置する。 【0030】次に、開閉機構23を閉じ、可動押え板3
1および可動半割筒28を固定押え板30および固定半
割筒27に合わせることで、可動,固定半割筒28,2
7内で光学部2をヒンジ部29に軸方向が沿う筒状など
に湾曲させた小さい形状に変形させてレンズ設置部24
に保持する。 【0031】この保持状態で、係止部材37を前進さ
せ、係止溝37aを固定,可動押え板30,31に強制
嵌合させることで、これらの押え板30,31を閉状態
に係止する。続いて、押出機構34の操作筒35を手で
正回転させることで、操作筒35のめねじ35aと器具
本体33のおねじ33cとのねじ嵌合し、操作筒35と
共に押出軸36が前進する。 【0032】押出軸36の前進によって、その先端部の
押出部36aが眼内レンズ1の光学部2に当接し、これ
を押すことで、眼内レンズ1を先端側筒体25を経て挿
入筒26内に押し出す。押出軸36の前進を続けると、
眼内レンズ1は挿入筒26内を通ってその先端開口26
cから挿入筒26外に押し出し、水晶体を摘出した切開
創から眼内に挿入する。 【0033】そして、眼内レンズ1は、挿入筒26の先
端開口26cが切開創から眼内に入っているので、この
先端開口26Cから出ると、光学部2の変形が記憶特性
に基いた弾性復元力によって湾曲前の大きな形状に戻る
など所定の形状になり、眼内に支持部3で支持されて移
植される。なお、眼内レンズ1の挿入筒26内での前進
を円滑にするために、潤滑液と共に眼内レンズ1を押し
出すことが好ましい。 【0034】前述したように、この実施例の挿入器具
は、包持部材21の固定半割筒27と可動半割筒28と
の連結縁部を、これらの半割筒27,28の当接によっ
て形成される筒状体の内径と所定幅だけ離したので、可
動半割筒28が開い状態では、ヒンジ部29を頂点とす
る固定,可動半割筒27,28の対面が鈍角になること
もあって、図3に示すように固定,可動半割筒27,2
8の内径を図7に示す従来例の固定,可動半割筒の内径
と同じかこれより小さくしても、眼内レンズ1の光学部
2の上,下部を固定,可動半割筒27,28内に納める
ことができる。 【0035】このため、開閉機構23を閉じ、可動押え
板31、可動半割筒28を固定押え板30、固定半割筒
27に当接させることで、眼内レンズ1の光学部2を従
来例より小さく、充分に小さい筒状などの形状に変形さ
せることができる。 【0036】従って、固定,可動半割筒27,28の当
接によって形成される筒状体の内径と挿入筒26の基部
26aの内径とを等しく形成しておくことで、挿入筒2
6の内径も従来のものより小さくでき、光学部2を従来
例に比べて小さい形状に変形させて4mm未満の小さい切
開創から眼内に挿入することが容易にできる。 【0037】この実施例では、筒状の係止部材37を透
明な合成樹脂の成形品で形成したので、レンズ設置部2
4内に眼内レンズ1を設置する際に、開閉機構23など
を係止部材37外から透視でき、眼内レンズ1の設置状
態が確認できて安全性が向上する。 【0038】この実施例では、挿入器具を構成する包持
部材21、器具本体33、操作筒35、押出軸36およ
び係止部材37を合成樹脂の成形品にしたので、挿入器
具を安価にでき、使い捨てにすることも可能である。 【0039】さらに、眼内レンズ1が支持部3を光学部
2と異種の可撓性材料で形成し、支持部3の先端部3b
を湾曲させたものである場合に、光学部2の後方に突出
した支持部3の先端部3aを開閉機構23に形成した干
渉防止部32に入れることで、押出軸36の押出部36
aが前記先端部3aに干渉しない。 【0040】この実施例による変形可能な眼内レンズの
挿入器具は、図4に示す眼内レンズに限られることな
く、図5に示す変形可能な光学部2の外周から一体に支
持部4を突出させた眼内レンズなどにも前述した図4に
示す眼内レンズと同様に使用できる。なお、図5に示す
眼内レンズの場合には、干渉防止部32を包持部材21
に設けなくてもよい。 【0041】さらに、この実施例では、係止部材は必ず
しも筒状ものに限られることなく、筒体の下部に全長に
わたって溝を設けた係止部材を弾性変形させて器具本体
の先端側部に取り付けるようにしてもよく、この場合に
は器具本体と包持部材とを一体成形することもできる。 【0042】この発明において、図1ないし図3に示す
実施例では、包持部材21を器具本体33の先端部に固
定したが、包持部材21を器具本体33に固定すること
なく、図6に示した挿入器具の包持部材11に代えて図
2に示した包持部材21を器具本体5の取付溝5aから
器具本体5の先端部に着脱可能に嵌合させて使用するこ
ともでき、この場合には包持部材21の末端側筒体22
をなくしてもよい。 【0043】 【発明の効果】以上説明したとおり、この発明は、所定
の記憶特性がある変形可能な弾性体製の光学部を有した
変形可能な眼内レンズを開閉機構があるレンズ設置部に
小さい形状に変形させて包持する包持部材と、前記レン
ズ設置部に包持した眼内レンズを押出軸によって押し出
す押出機構と、この出機構および前記包持部材を装着
する器具本体とを備えた変形可能な眼内レンズの挿入器
具であって、前記包持部材のレンズ設置部を、固定半割
筒の先端側に挿入筒を連設し、前記固定半割筒上に固定
押え板を突出させ、前記開閉機構に設けた可動半割筒お
よび可動半割筒上に突出させた可動押え板を、前記固定
半割筒および固定押え板にそれぞれ対向させた構成と
し、固定半割筒と可動半割筒との連結縁部を、これらの
半割筒の当接によって前記挿入筒と同軸に形成される筒
状体の内径と所定幅だけ離して配設したヒンジ部によっ
て連結したので、次の効果が得られる。 【0044】すなわち、この発明による変形可能な眼内
レンズの挿入器具は、包持部材に設けた固定半割筒と可
動半割筒との連結縁部、すなわちこれらの当接状態での
下縁部を、固定,可動半割筒の当接によって形成される
筒状体の内径と所定幅だけ離して配設したので、図3に
例示したように、可動半割筒が開いた状態では、ヒンジ
部を頂点とする固定半割筒と可動半割筒との対向面が1
80°未満の鈍角になることもあって、固定,可動半割
筒の内径を図7に示した従来例の固定,可動半割筒の内
径と同じかこれより小さくしても、眼内レンズの光学部
の上,下部を固定,可動半割筒内に納めることができ
る。 【0045】このため、開閉機構を閉じる、すなわち、
可動押え板および可動半割筒を、ヒンジ部を中心として
閉じ、固定押え板および固定半割筒に当接させること
で、眼内レンズの光学部を充分に小さい筒状などの形状
に変形させることが容易にできる。 【0046】従って、固定半割筒と可動半割筒との当接
によって形成される筒状体の内径と挿入筒の基部の内径
とを等しい径に形成しておくことで、挿入筒の内径を従
来例のものより小さく(細く)でき、より小さな切開創
から眼内に眼内レンズを挿入することが、レンズ設置部
の改良によって簡単にできる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例による変形可能な眼内レン
ズの挿入器具を示した一部切り欠き斜視図 【図2】図1に示した挿入器具の包持部材の斜視図 【図3】図2に示した包持部材の作用説明用の拡大部分
斜視図 【図4】変形可能な眼内レンズの一例を示した拡大正面
図 【図5】変形可能な眼内レンズの他例を示した拡大正面
図 【図6】従来例による変形可能な眼内レンズの挿入器具
を示した斜視図 【図7】図6に示した挿入器具の包持部材の拡大部分斜
視図 【符号の説明】 1 眼内レンズ 2 光学部 3 支持部 21 包持部材 23 開閉機構 24 レンズ設置部 25 先端側筒体 26 挿入筒 27 固定半割筒 28 可動半割筒 29 ヒンジ部 30 固定押え板 31 可動押え板 33 器具本体 34 押出機構 35 操作筒 36 押出軸 37 係止部材

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 所定の記憶特性がある変形可能な弾性体
    製の光学部を有した変形可能な眼内レンズを開閉機構が
    あるレンズ設置部に小さい形状に変形させて包持する包
    持部材と、前記レンズ設置部に包持した眼内レンズを押
    出軸によって押し出す押出機構と、この出機構および
    前記包持部材を装着する器具本体とを備えた変形可能な
    眼内レンズの挿入器具であって、前記包持部材のレンズ
    設置部を、固定半割筒の先端側に挿入筒を連設し、前記
    固定半割筒上に固定押え板を突出させ、前記開閉機構に
    設けた可動半割筒および可動半割筒上に突出させた可動
    押え板を、前記固定半割筒および固定押え板にそれぞれ
    対向させた構成とし、固定半割筒と可動半割筒との連結
    縁部を、これらの半割筒の当接によって前記挿入筒と同
    軸に形成される筒状体の内径と所定幅だけ離して配設し
    たヒンジ部によって連結したことを特徴とする変形可能
    な眼内レンズの挿入器具。
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