JP3412013B2 - 障害物衝突防止支援システム - Google Patents

障害物衝突防止支援システム

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JP3412013B2
JP3412013B2 JP2000358646A JP2000358646A JP3412013B2 JP 3412013 B2 JP3412013 B2 JP 3412013B2 JP 2000358646 A JP2000358646 A JP 2000358646A JP 2000358646 A JP2000358646 A JP 2000358646A JP 3412013 B2 JP3412013 B2 JP 3412013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事故が多発するカ
ーブ区間において、障害物等の情報を可視画像センサで
検出してドライバに提供することにより、安全性の向上
を目的とする障害物衝突防止支援システムに関するもの
であり、特に機器の故障発生時や悪天候等によりセンサ
の検出性能の低下といった機能障害が発生した時に、セ
ンサの性能低下や機器故障を診断して、システムが正常
に動作していないことをドライバーに通知することによ
り情報提供の信頼性と安全性を確保する障害物衝突防止
支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】AHS(Advanced Cruise-Assist Syste
m)は安全性の向上・効率性の向上を目的としている
が、そのうち安全性の向上を目的としたAHSは、スマ
ートカー(知能化された自動車)とスマートウェイ(知
能化された道路)が協調して、従来不可能だった障害物
や交差車両等の情報をリアルタイムにやりとりすること
により、ドライバの発見の遅れに対する情報提供、判断
の誤りに対する警報、操作の誤りに対する操作支援を行
い、安全で安心な走行を実現し事故の削減を図るシステ
ムである。今日まで、交通事故統計分析に基づいて優先
的に実現すべきサービスの選定が検討されてきたが、そ
の中でも、カーブ区間における障害物衝突防止支援に対
する必要性が明らかにされている。
【0003】障害物衝突防止支援システムは、事故の多
発するカーブ区間において、路側のポールに設置するカ
メラとカメラの撮影画像を利用してカーブ区間内に存在
する停止車両、低速車両、逆走車両等の障害物や対向車
両を検出する画像処理装置から成る障害物検出手段と、
前記障害物検出手段の出力をもとに提供情報を作成する
情報処理装置から成る障害物情報作成手段と、路側に設
置する情報板あるいは、路車間通信装置により通過車両
のドライバに情報を提供する障害物情報提供手段とで構
成され、ドライバに情報提供、警報等により、安全な走
行を支援することを目的としたシステムである。
【0004】しかし、主に障害物検出手段として用いら
れる可視画像センサは、カメラの撮像画像を利用して画
像処理装置で障害物を検出するため、悪天候等で視界が
悪化した場合、検出性能が著しく低下することになる。
【0005】図13は、電子情報通信学会技術研究報告
PRMU97−6に記載の従来の画像処理装置であり、
画像を撮像するカメラ11、カメラ11で撮影した画像
をデジタルデータとして格納する入力画像格納手段2
1、入力画像内の部分領域を対象として物体初期検出を
行う初期検出手段50、物体を追跡する追跡手段51、
処理結果を出力する出力手段52を含む装置である。
【0006】また、図14は特開昭63−188741
号公報に記載の従来の視程計測装置であり、判定標識の
明暗コントラストを検出する明暗検出装置200、前記
判定標識を間近から見る時の明暗コントラストと前記明
暗検出装置200が検出した明暗のコントラストに基づ
いて視程を求めるイメージ処理装置201を備えてい
る。イメージ処理装置201は複数のブロックから構成
されており、明暗検出装置がアナログ信号として出力す
る画像情報をデジタル変換するA/D変換器300、前
記A/D変換器300でデジタル信号に変換された画像
データを格納する画像メモリ301、イメージ処理装置
201の処理を制御するCPU302、CPU302に
接続されたメモリ303、CPU302での処理結果を
出力する出力ユニット304を有しているである。
【0007】従来の画像処理装置の動作を説明する。ま
ずカメラ11で撮影した画像を入力画像格納手段21で
デジタル変換して入力画面として格納する。
【0008】次に初期検出手段50は、入力画像内のあ
らかじめ指定された領域を対象として物体初期検出を行
う。まず、対象領域内を垂直方向に微分処理して水平方
向の明暗パターンを強調し、これを垂直方向に投影加算
して解析波形を作成する。この解析波形に閾値を適用し
て波形の上がり際と下がり際を求め、この両者に挟まれ
た領域を物体の水平位置とする。さらに、物体水平位置
内の領域に対して水平方向の明暗パターンを水平方向に
投影し、投影値が極大になる位置を持って物体垂直位置
を決定する。ここで求めた物体領域の画像と位置座標を
初期検出の結果として追跡手段51に出力する。
【0009】次に追跡手段51は、過去に初期検出手段
が検出した物体領域の画像をテンプレートとして、濃淡
パターンマッチングにより類似度を算出して検出物体の
追跡を行う。
【0010】次に図14に示す従来の視程計測装置の動
作を説明する。明暗検出装置200は、黒と白に塗り分
けられた判定標識を含む画像を撮像し、画像データをア
ナログ信号として出力する。この時、上記判定標識は明
暗検出装置200から距離Rだけ離した位置に設置され
ている。
【0011】イメージ処理装置201では、まず明暗検
出装置200から送られた画像データをA/D変換器3
00でデジタル信号に変換し、画像メモリ301に格納
する。次にCPU302は画像中の判定標識領域を対象
とし、黒く塗られた部分の輝度値Btと白く塗られた部
分の輝度値Bbを読み込んで、判定標識の明暗コントラ
ストCdを次式より求める。
【0012】Cd=|Bt−Bd|/Bb
【0013】次にCPU302は、上記距離Rにおける
判定標識の明暗コントラストCdと、間近から見たとき
の判定標識の明暗コントラストCoに基づいて、視程V
を次式により求め、出力ユニット304に出力される。
この視程Vは見通せる距離を示す。
【0014】 V=R×[In(E)/In(Cd/Co)] ただし、Eは定数である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の障害物衝突防止
支援システムに用いる画像処理装置は以上のように、
雨、霧等のカメラ視界を左右する環境状態を考慮せずに
障害物等の検出を行なうため、障害物検出ができない場
合に、実際に検出すべき障害物がカメラの視野内に入っ
ていないからなのか、あるいは環境状態により視程状況
が悪化し、実際には障害物等が存在するにもかかわらず
検出できないのか判断することができない。
【0016】障害物衝突防止支援システムにおいては、
障害物が存在するにもかかわらず検出できない場合、ド
ライバは障害物がないと思い込むことも考えられるた
め、かえって、危険性を増すことになる。したがって、
機器故障やセンサの性能低下を自己診断できるようにし
て、システムが正常に動作していないことをドライバへ
通知することは重要な機能としてシステムに備える必要
があるという課題があった。このためには、システム自
身が機器故障の検出やセンサの性能低下を診断できるよ
うにし、機器故障や性能低下と診断される場合は、ドラ
イバにシステムが作動していないことを通知しなければ
ならない。この課題を解決するために、従来の視程計測
装置を併用するという方法も考えられるが、従来の視程
計測装置は以上のように、一般的な見通しのよさを視程
として求めるものであり、機器の故障を判定できるもの
ではなく、障害物が検出できる環境状態であるか否かと
いう意味で環境状態を判定するものではない。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来のシステムが持つ問題点を解決し、機器故障の検出
と雨、霧等の発生にともない、可視画像センサの検出性
能の低下を自動的に自己診断し、自己診断の結果、機器
故障が検出された時、又は、自己診断により検出性能の
低下が判定されたときに、ドライバに対してシステムが
動作していないことを通知する障害物衝突防止支援シス
テムである。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を以下に実
施例に基づき図面を参照して説明する。
【0019】
【実施例】実施例1 図1は本発明を適用した一実施例における概略機器配置
図である。図1においては、事故の多発するカーブ区間
100に機器を配置したもので、カーブ区間の見通しを
遮る壁等101、カーブ区間に進入する走行車両のドラ
イバには見通しを遮る壁等101により見通すことがで
きない停止車両102及び対向車両103、車載器を搭
載し路車間通信によりリアルタイムに情報を得るAHS
車両104、情報板6により情報を得る非AHS車両1
05、ポール2、カメラ11,12、カメラ12から1
00m以内の視野内にあるカメラ11を取り付けたポー
ル2の3.8m以上の高さに設ける一辺の寸法が50c
m以上のマーク板3、画像処理装置と情報処理装置及び
路車間通信インターフェース等を備えた路側処理装置
4、路車間通信装置のビーコンアンテナ5等が含まれ
る。
【0020】図2は実施例1の概略構成図であり、マー
ク板を撮像するカメラの画像からマーク領域の輝度を観
測値として抽出して評価値を求め、視程が最も見通せる
過去の快晴時に求めた評価値で正規化することにより
雨、霧等のカメラ視界を左右する環境状態の変化を検出
する環境状態検出手段23、環境状態検出手段の出力し
た評価値を車両検出基準データと照会し、所定閾値によ
り障害物検出手段の検出能力を判定して出力する自己診
断手段24、カメラ等の故障を検出する機器故障検出手
段25、障害物検出手段と自己診断手段と機器故障検出
手段の処理結果を出力する処理結果出力手段26、障害
物情報作成手段と機器故障検出手段と自己診断手段によ
る出力を編集区分として出力する情報作成手段31、路
側に設置する情報板あるいは、路車間通信装置により通
過車両のドライバに障害物情報を提供する障害物情報提
供手段とシステムの動作異常を通知するシステム動作通
知手段41で構成されている。
【0021】次に、実施例1のシステムの動作を図3〜
10を参照して説明する。図3は本発明の処理フロー図
である。また、図4はマーク板の寸法等と輝度の分布を
説明する図である。図5〜8は図4に示すマーク板をカ
メラから各々40m、60m、80m、100m前方に
設置し、環境状態の変化毎に検出した環境状態の評価値
と走行車両の検出位置を実験で求めた車両検出基準デー
タ(1)〜(4)を示す。また、図9は車両検出基準デ
ータ(1)〜(4)の評価値と車両検出位置との相関係
数を求めた図であり、図10は機器動作情報作成手段と
障害物情報作成手段により出力するデータ構造を説明す
る図である。
【0022】まず、カメラ等の故障を検出する機器故障
の有無を検出(ステップT2)する。機器故障検出は例
えば、画像の同期信号をモニターして画像出力の異常や
カメラの故障を検出することができる。
【0023】カメラ12がマーク板3を含む画像を撮像
(ステップT1)し、入力画像格納手段21はカメラ1
2で撮像した画像をデジタルデータとして格納(ステッ
プT3)する。入力画像格納手段21に格納された画像
のマーク板3は図4に示すとおり、中央部が白、周辺部
が黒に塗り分けられているものとし、またマーク板の大
きさは、カメラの前方80m〜100mに設置しても安
定した画像が得ることができるように、画像のマーク板
領域の画素数が約10画素以上になるように一辺が50
cm以上とすることが必要である。入力画像格納手段2
1に格納された画像中のマーク板領域から輝度を観測値
として求める。例えば、図4に示すように幅n画素のマ
ーク板画像の中央部に横の観測ラインを設定し、横方向
の画像毎の輝度を求める。図4には、通常時と悪天候時
にこのマークを撮像している画像の輝度に関する分布の
違いを示す。通常時は32に、悪天候時は33に示すよ
うに輝度の分布は、黒と白の境界部分における輝度値の
勾配が変化し、この勾配が環境状態を現す。
【0024】次に環境状態検出手段23は環境状態評価
値を算出する(ステップT8)。本ステップでは、例え
ば観測値の出力した輝度値から、対象領域に対して以下
の式で環境状態評価値Sを求める。ここで、Pjは観測
ライン−LからLまでの間の画素位置jにおける輝度値
である。
【数1】
【0025】次に環境状態検出手段23はこの環境状態
評価値を過去に求めた快晴時の基準評価値を設定(ステ
ップT10)し、正規化(ステップT9)する。正規化
する正規化評価値Dは快晴時の基準評価値Smaxで正
規化して以下の式により求める。 D=S/Smax
【0026】次に自己診断手段24は環境状態検出手段
23の出力した正規化評価値を車両検出基準データと照
合し、所定閾値により障害物検出手段22の検出能力を
判定して判定結果を出力する(ステップT11)する。
ここで、車両検出基準データは下記のようにして予め設
定しておく。
【0027】複数のマーク板をカメラから前方に距離R
の異なる位置、例えば、カメラからの距離Rが40m、
60m、80m、100m前方の位置に設置し、複数の
マーク板設置位置毎に環境状態を検出する環境状態検出
手段23と障害物検出手段22により、過去、環境状態
の変化毎に検出した環境状態の評価値と走行車両を検出
できる位置を求める。
【0028】図5〜8は一辺の寸法が50cmのマーク
板をカメラからの距離Rが40m、60m、80m、1
00m前方の位置に設置した場合、車両検出ができる距
離と正規化評価値Dとの基準データ(1)〜(4)を示
す。基準データ(1)〜(4)は雨霧環境を任意の条件
で発生、設定できる実験施設で求めたデータである。ま
た、その結果をもとに、図9は、車両検出ができる距離
と正規化評価値Dとの相関係数を示す。図9の結果から
距離Rが100mまでに設置したマークでは、相関係数
が0.82以上であり、特に80m以内に設置したマー
クでは相関係数が0.9以上と高い値を得ており、マー
ク板の寸法が50cm以上、あるいはマーク板領域の画
素数が約10画素以上になるマーク板であれば環境状態
の変化を検出することができる。
【0029】上記の方法で求めた基準データ(1)〜
(4)は当該マーク板の設置位置に対応した基準データ
として格納(ステップT13)して設定する。あるい
は、複数のマーク板毎の基準データとして格納し、格納
さた基準データからカメラとマーク板の設置位置に応じ
て選択設定(ステップT12)するか、あるいは距離に
対して補間設定してもよい。
【0030】環境状態検出手段23の出力した正規化評
価値を当該基準データと照合し、所定の閾値により障害
物検出能力を判定して出力(ステップT11)する。セ
ンサの配置位置は可視画像センサの車両検出能力に基づ
いて決定される。センサの車両検出能力、すなわち撮像
された画像から画像処理により車両の存在や速度を特定
できる技術的条件に基づいて、車両検出範囲が規定され
る。現在の可視画像センサの性能に基づくと、センサの
車両検出範囲は、カメラの角度を調節することにより、
カーブ区間ではカメラの俯角を深くして、カメラに近い
エリアの検出性能を高める。カーブ区間を監視する可視
画像センサの縦断方向車両検出範囲は、20〜100m
の範囲に規定される。したがって、センサが検出できな
ければならない検出範囲は、100m以内であって、か
つカメラの設置される配置間隔により決定される。例え
ば、センサが検出できなければならない検出範囲を20
〜80mとすると、図7に示す基準データを設定する。
すなわち、図7の縦軸に示す車両検出距離80mの値に
対応する正規化評価値Dを所定閾値Drefとして設定
する。システムの実運用時、霧などの発生による環境状
態の悪化時に出力される正規化評価値Dが所定閾値Dr
efを下回ったときに、障害物検出性能の低下が発生し
たと診断することができる。以上から、一辺が50cm
以上のマーク板、あるいは、マーク板領域の画素数が約
10画素以上となるマーク板を用いることで、100m
までの検出性能の低下が診断可能である。また、マーク
板の設置の高さは、大型車によりマーク板が遮られるこ
とのないように、3.8m以上とすることが好ましい。
【0031】次に障害物検出手段22は従来の画像処理
装置と同様の手段で、障害物の初期検出(ステップT
4)、追跡(ステップT5)を行う。その後、処理結果
出力手段26は出力する処理結果を決定(ステップT
6)する。機器故障検出手段25により故障が検出され
た場合や自己診断手段24の判定が所定閾値以下である
場合は当該判定結果を、そうでなければ障害物検出手段
22の検出結果を処理結果として、これを出力(ステッ
プT6とT14)する。
【0032】機器故障検出手段25と自己診断手段24
および障害物手段22による出力は、情報作成手段31
でそれぞれの出力を情報処理し、編集区分して出力す
る。情報作成手段31でより出力するデータ構造を図1
0に示している。データ構造のヘッダ部34は、送信
元、送信先、時刻等の障害物衝突防止支援システムを構
成する各装置共通のデータである。データ部35は、障
害物情報作成手段によるデータ種別は、停止車両や低速
車両等の検出事象を判定した事象の種別、障害物位置、
障害物ID、対向車両ID、対向車両位置、検出時刻等
を編集して出力する。また、機器動作情報作成手段によ
るデータ種別は、下記のように編集区分して出力する。 0:正常(機器故障が無く、かつ自己診断手段によりセ
ンサの検出能力低下がないと判定した場合)。 1:機器故障が検出された場合。 2:自己診断手段によりセンサの検出能力低下が判定さ
れた場合
【0033】この編集区分して作成されたデータ出力に
より、通過車両のドライバに障害物情報を提供する障害
物情報提供手段とシステムの動作異常を通知するシステ
ム動作通知手段により、情報提供内容を決定して情報板
あるいは、路車間通信装置により出力する。例えば、機
器動作情報作成手段によるデータ種別が0の時は障害物
情報作成手段のデータをもとに障害物情報提供手段によ
り「前方100m停止車あり」、「前方100m低速車
あり」、「対向車接近中」等の情報が決定され出力され
る。データ種別が1の時は「サービス停止中」等を、ま
た、データ種別が2の時は「調整中」等をシステム動作
通知手段により決定して出力する。データ種別の出力は
編集区分することにより、機器故障時の保守情報として
も有用なデータとして利用することができる。
【0034】本実施例では、以上の工程を経ることで、
機器故障の検出や雨、霧等の発生にともない、環境状態
の変化による可視画像センサの検出性能の低下を自動的
に自己診断し、ドライバにシステム動作状況を通知する
ことができる。なお、本実施例では、環境状態検出手段
23の評価値を得る方法として輝度を観測値として抽出
する方法で示したが、従来の視程計測装置と同様の手順
で白と黒の輝度平均値から、マーク板の明暗コントラス
トを求め、これを評価値としてもよい。また、本実施例
では、環境状態検出手段はマーク板を用いることで示し
たが、道路上の他の目標物、例えば道路上の白線などを
利用してもよい。
【0035】さらに、障害物衝突防止支援システムの機
能の他に、環境状態検出手段の評価値を視程Vに変換し
て算出することにより、前方の環境状態悪化情報とし
て、事前にドライバへ視程情報として提供する機能も併
用できる。
【0036】実施例2 この実施例の概略機器配置図、概略構成図、及び、処理
フロー図は実施例1と同様である。実施例2の動作を図
5及び図11を用いて説明する。図11は、霧などの環
境が急変する場合における環境状態評価値の時間変化に
対応する正規化特性値Dを説明するデータ図である。
【0037】本実施例ではステップT1からT11まで
は、実施例1と同様である。自己診断手段24は、環境
状態検出手段の出力した評価値を基準データと照合し、
所定閾値により障害物検出手段の検出能力低下を判定す
るステップT1からT11までの動作後、判定結果出力
T14が障害物検出手段の検出能力低下を判定した場合
に、判定結果を一丁時間同一判定として出力する。
【0038】霧などの環境状態の時間変化に対応する正
規化特性値Dは、図11に示すように霧がながれたりし
て環境状態が急変する場合が想定される。このような場
合には、障害物検出手段の検出能力低下を判定しても環
境状態の急変のために、検出能力低下と低下解除の判定
を短時間で繰り返すため、そのような情報をドライバに
通知しても効果が薄く、煩わしさを増すなどして情報提
供の信頼性を損なう恐れがある。したがって、検出能力
低下が判定された場合は、例えば、走行車両の通過時間
を考慮して判定結果を一定時間同一判定として出力す
る。
【0039】本実施例では、以上の工程を経ることで、
検出能力低下が判定された場合に環境状態が急変を繰り
返してもドライバにシステムの動作異常状態を安全サイ
ドの情報として通知することができる。
【0040】実施例3 本実施例の概略機器配置図は図12に示すとおりであ
り、カメラ12、及び、カメラ12から100m以内の
視野内にある情報板6の背面に設ける一辺の寸法が50
cm以上のマーク板である。
【0041】本実施例の概略構成、処理フロー、及び、
動作は実施例1と同様である。対向車両の情報をドライ
バに提供する情報板は、カーブ区間に進入するドライバ
が対向車両に関する最新の情報を取得できるようにカー
ブの開始地点に近づけて設置すること好ましく、この場
合、マーク板を情報板の背面に設けて、カメラの視野内
に含まれることが可能になる。
【0042】以上のような設置手段にすることで、マー
ク板を情報板の一部として構成できる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、機器故障の検出や雨、霧等の発生に伴い、環境
状態悪化による可視画像センサの検出能力の低下を自動
的に自己診断し、保守性を向上することができる。ま
た、マーク板とカメラを同じポールに共用設置し、可視
画像センサ自身で自己診断手段を備えることから、簡略
なシステム構成とすることができる。
【0044】また、請求項2に記載の発明によれば、環
境状態が急変を繰り返してもドライバにシステムの動作
異常状態を安全サイドの情報として通知することができ
る。
【0045】また、請求項3に記載の発明によれば、マ
ーク板を情報板の一部として構成できるため、マーク板
を取り付けるためのポールを新たに設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の概略機器配置図である。
【図2】本発明の実施例1の概略構成図である。
【図3】本発明の実施例1の処理フロー図である。
【図4】マーク板と輝度の分布の説明図である。
【図5】基準データ(1)を示す図である。
【図6】基準データ(2)を示す図である。
【図7】基準データ(3)を示す図である。
【図8】基準データ(4)を示す図である。
【図9】基準データ(1)〜(4)の評価値と車両検出
位置との相関係数を示す図である。
【図10】機器動作情報作成手段と障害物情報作成手段
より出力するデータ構造の説明図である。
【図11】環境状態の時間変化に対応する正規化特性値
Dを説明するデータ図である。
【図12】本発明の実施例3の概略機器配置図である。
【図13】従来の画像処理装置の構成図である。
【図14】従来の視程計測装置の構成図である。
【符号の説明】
2 ポール 3 マーク板 4 路側処理装置 5 ビーコンアンテナ 6 マーク板 11 カメラ 12 カメラ 21 入力画面格納手段 22 環境状態検出手段 23 自己診断手段 24 機器故障検出手段 25 処理結果出力手段 31 情報作成手段 32 通常時 33 悪天候時 34 ヘッダ部 35 データ部 41 障害物情報提供手段とシステム動作通知手段 50 初期検出手段 51 追跡手段 52 出力手段 100 カーブ区間 101 見通しを遮る壁等 102 停止車両 103 対向車両 104 AHS車両 105 非AHS車両 200 明暗検出装置 201 イメージ処理装置 202 A/D変換器 301 画像メモリ 302 CPU 303 メモリ 304 出力ユニット
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−53695(JP,A) 特開 昭63−188741(JP,A) 特開 平8−219784(JP,A) 特開 平11−41399(JP,A) 特開 平5−89400(JP,A) 特開 平10−320535(JP,A) 特開2000−111644(JP,A) 特開2000−90393(JP,A) 特開2000−67368(JP,A) 特表2000−505213(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 1/16 B60R 21/00 624 B60R 21/00 628

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路側のポールに設置するカメラとカメラ
    の撮像画像を利用してカーブ区間内に存在する停止車
    両、低速車両等の障害物を検出する画像処理装置から成
    る障害物検出手段と、前記障害物検出手段の出力をもと
    に提供情報を作成する情報処理装置から成る障害物情報
    作成手段と、路側に設置する情報版あるいは、路車間通
    信装置により通過車両のドライバに障害物情報を提供す
    る障害物情報提供手段とを有する障害物衝突防止支援シ
    ステムにおいて、カメラ等の故障を検出する機器故障検
    出手段と、雨、霧等のカメラ視界を左右する環境状態を
    検出する環境状態検出手段と、環境状態検出手段の出力
    から障害物検出手段の検出能力を自己診断して出力する
    自己診断手段と、自己診断手段と機器故障検出手段の出
    力をもとに機器の動作状態情報を作成する機器動作情報
    作成手段と、ドライバにシステムの動作状態を通知する
    システム動作通知手段とを設けたことを特徴とする障害
    物衝突防止支援システムであって、前記環境状態検出手
    段は、前記カメラの内、少なくとも1個のカメラを取り
    付けたポールに設ける一辺が50cm以上のマーク板
    と、前記マーク板を100m以内の視野内に含んでマー
    ク板と道路上の障害物の両方を撮影するカメラから成る
    手段と、マーク板を撮像するカメラの画像内からマーク
    領域の輝度を抽出して評価値を求め、過去、快晴時に求
    めた評価値で正規化することにより環境状態の変化を検
    出する手段を備え、前記自己診断手段は、過去、カメラ
    から前方の当該位置にマーク板を設置し、環境状態を検
    出する環境状態検出手段と障害物検出手段により、過
    去、環境状態の変化毎に検出した環境状態の評価値と車
    両位置検出結果からなる基準データを格納して設定する
    手段を備え、前記環境状態検出手段の出力した評価値を
    基準データと照合し、所定閾値により障害物検出手段の
    検出能力の低下を判定して出力する自己診断手段を備
    え、機器動作情報作成手段は、機器故障検出手段と自己
    診断手段による出力を編集区分して出力するようにした
    ことを特徴とする障害物衝突防止支援システム。
  2. 【請求項2】 自己診断手段は、環境状態検出手段の出
    力した評価値を基準データと照合し、所定閾値により障
    害物検出手段の検出能力低下を判定した場合に、判定結
    果を一定時間同一判定として出力することを特徴とする
    請求項1の障害物衝突防止支援システム。
  3. 【請求項3】 マーク板を情報板の背面に設けて、10
    0m以内の視野内に含んでマーク板と道路上の障害物の
    両方を撮像するカメラから成る環境状態検出手段を備え
    ることを特徴とする請求項1の障害物衝突防止支援シス
    テム。
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