JP3410938B2 - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents
タイヤトレッド用ゴム組成物Info
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- JP3410938B2 JP3410938B2 JP24831797A JP24831797A JP3410938B2 JP 3410938 B2 JP3410938 B2 JP 3410938B2 JP 24831797 A JP24831797 A JP 24831797A JP 24831797 A JP24831797 A JP 24831797A JP 3410938 B2 JP3410938 B2 JP 3410938B2
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/80—Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
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- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高ウェットグリッ
プ性および低転がり抵抗が両立したタイヤを提供するト
レッド用ゴム組成物に関する。
プ性および低転がり抵抗が両立したタイヤを提供するト
レッド用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の低燃費化の要請に応
じて、転がり抵抗の低いタイヤを提供するトレッド用ゴ
ム組成物が求められており、かつ安全面からは湿潤路面
でのグリップ性、すなわちウェットグリップ性の高いタ
イヤを提供するトレッド用ゴム組成物が求められてい
る。
じて、転がり抵抗の低いタイヤを提供するトレッド用ゴ
ム組成物が求められており、かつ安全面からは湿潤路面
でのグリップ性、すなわちウェットグリップ性の高いタ
イヤを提供するトレッド用ゴム組成物が求められてい
る。
【0003】これらタイヤの転がり抵抗およびウェット
グリップ性は、トレッドゴムのヒステリシスロス(ta
nδ)に関連しており、約70℃におけるtanδが小
さいほど転がり抵抗が低く、約0℃におけるtanδが
大きいほどウェットグリップ性が高いという関係にあ
り、両者を両立させることは困難であった。
グリップ性は、トレッドゴムのヒステリシスロス(ta
nδ)に関連しており、約70℃におけるtanδが小
さいほど転がり抵抗が低く、約0℃におけるtanδが
大きいほどウェットグリップ性が高いという関係にあ
り、両者を両立させることは困難であった。
【0004】ところで、特願平9−183425号明細
書においては、タイヤのインナーライナーやケースに好
適なゴム組成物として、低空気透過性の官能基加硫性ゴ
ムと二重結合加硫性ゴムという特定のゴムの組合せを特
定の配合割合で用い、かつ2段階の混練りを行なうこと
により、選択的に加硫した前記官能基加硫性ゴムを含む
ゴム組成物をうる技術を開示している。かかる技術によ
りえられるゴム組成物は、他のジエン系ゴム組成物との
加硫接着性および低空気透過性に優れているというもの
である。
書においては、タイヤのインナーライナーやケースに好
適なゴム組成物として、低空気透過性の官能基加硫性ゴ
ムと二重結合加硫性ゴムという特定のゴムの組合せを特
定の配合割合で用い、かつ2段階の混練りを行なうこと
により、選択的に加硫した前記官能基加硫性ゴムを含む
ゴム組成物をうる技術を開示している。かかる技術によ
りえられるゴム組成物は、他のジエン系ゴム組成物との
加硫接着性および低空気透過性に優れているというもの
である。
【0005】本発明者らは、前記技術にもとづき、前記
低空気透過性の官能基加硫性ゴムとしてイソブチレン/
p−メチルスチレン共重合体の臭素化物を用い、かつ特
定の配合割合を選択することによりえられたゴム組成物
を、タイヤのトレッドに適用してみたところ、前述した
高ウェットグリップ性および低転がり抵抗を両立するこ
とができることを見出し、本発明を完成するに至った。
低空気透過性の官能基加硫性ゴムとしてイソブチレン/
p−メチルスチレン共重合体の臭素化物を用い、かつ特
定の配合割合を選択することによりえられたゴム組成物
を、タイヤのトレッドに適用してみたところ、前述した
高ウェットグリップ性および低転がり抵抗を両立するこ
とができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高ウ
ェットグリップ性および低転がり抵抗を両立させたタイ
ヤを提供することのできるタイヤトレッド用ゴム組成物
をうることにある。
ェットグリップ性および低転がり抵抗を両立させたタイ
ヤを提供することのできるタイヤトレッド用ゴム組成物
をうることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)ポリイ
ソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物1
00重量部とZnO 0.1〜5重量部およびジチオカ
ルバミン酸塩系加硫促進剤0.1〜5重量部とを予備混
練りし、ついで (b)えられる予備混練物と他のゴム成分とを混練りす
ることによりえられるタイヤトレッド用ゴム組成物に関
する。
ソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物1
00重量部とZnO 0.1〜5重量部およびジチオカ
ルバミン酸塩系加硫促進剤0.1〜5重量部とを予備混
練りし、ついで (b)えられる予備混練物と他のゴム成分とを混練りす
ることによりえられるタイヤトレッド用ゴム組成物に関
する。
【0008】このばあい、予備混練りは40〜100℃
の温度範囲で行なうのが好ましい。
の温度範囲で行なうのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、(a)ポリイソブチレ
ン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物とZnOお
よびジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤とを予備混練り
し、ついで (b)えられる予備混練物と他のゴム成分とを混練りす
ることによりえられるタイヤトレッド用ゴム組成物に関
する。
ン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物とZnOお
よびジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤とを予備混練り
し、ついで (b)えられる予備混練物と他のゴム成分とを混練りす
ることによりえられるタイヤトレッド用ゴム組成物に関
する。
【0010】工程(a)においては、まずイソブチレン
/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物とZnOおよ
びジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤とを予備混練りす
る。
/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物とZnOおよ
びジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤とを予備混練りす
る。
【0011】前記ZnOは、後述する(b)工程におい
て、イソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素
化物を加硫する役割を果たすものであり、反応性が高い
という点から好ましい。
て、イソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素
化物を加硫する役割を果たすものであり、反応性が高い
という点から好ましい。
【0012】工程(a)におけるZnOの混練割合とし
ては、イソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭
素化物100重量部に対して、ゴムの物性の向上という
点から0.1〜5重量部であるのが好ましく、さらに混
練り時間の短縮という点から0.5〜5重量部であるの
が好ましい。
ては、イソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭
素化物100重量部に対して、ゴムの物性の向上という
点から0.1〜5重量部であるのが好ましく、さらに混
練り時間の短縮という点から0.5〜5重量部であるの
が好ましい。
【0013】つぎに、本発明において用いるジチオカル
バミン酸塩系加硫促進剤は、本発明のゴム組成物におい
てイソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化
物を(b)工程でZnOで加硫するときの加硫促進剤と
しての役割を果たすものである。前記ジチオカルバミン
酸塩系加硫促進剤としては、たとえばつぎのようなもの
があげられる:ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエ
チルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛など。これらは、通常ゴムの分野でジチ
オカルバミン酸塩系加硫促進剤として用いられている。
バミン酸塩系加硫促進剤は、本発明のゴム組成物におい
てイソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化
物を(b)工程でZnOで加硫するときの加硫促進剤と
しての役割を果たすものである。前記ジチオカルバミン
酸塩系加硫促進剤としては、たとえばつぎのようなもの
があげられる:ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエ
チルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛など。これらは、通常ゴムの分野でジチ
オカルバミン酸塩系加硫促進剤として用いられている。
【0014】前記ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤
は、混練り時間を短くするという点およびゴムの加硫を
制御しやすいという点から特に好ましい。
は、混練り時間を短くするという点およびゴムの加硫を
制御しやすいという点から特に好ましい。
【0015】前記ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤の
混練割合としては、イソブチレン/p−メチルスチレン
共重合体の臭素化物100重量部に対して、ゴム物性の
向上という点から0.1〜5重量部であるのが好まし
く、さらに、混練り時間の短縮という点から0.5〜5
重量部であるのが好ましい。
混練割合としては、イソブチレン/p−メチルスチレン
共重合体の臭素化物100重量部に対して、ゴム物性の
向上という点から0.1〜5重量部であるのが好まし
く、さらに、混練り時間の短縮という点から0.5〜5
重量部であるのが好ましい。
【0016】前記工程(a)の予備混練りの条件として
は、予備混練りをイソブチレン/p−メチルスチレン共
重合体の臭素化物を加硫させない温度範囲で行なえばよ
く、40〜100℃であればよいが、加工性の向上とい
う点から60〜100℃の温度範囲で行なうのが好まし
く、さらに、物性の改善という点から60〜90℃の温
度範囲で行なうのが特に好ましい。また、予備混練り
は、えられるゴム組成物の物性を安定させるという点か
らはオープンロールを用いて行なうのが好ましく、加工
性および作業性を高めるという点からはバンバリーミキ
サーを用いて行なうのが好ましい。
は、予備混練りをイソブチレン/p−メチルスチレン共
重合体の臭素化物を加硫させない温度範囲で行なえばよ
く、40〜100℃であればよいが、加工性の向上とい
う点から60〜100℃の温度範囲で行なうのが好まし
く、さらに、物性の改善という点から60〜90℃の温
度範囲で行なうのが特に好ましい。また、予備混練り
は、えられるゴム組成物の物性を安定させるという点か
らはオープンロールを用いて行なうのが好ましく、加工
性および作業性を高めるという点からはバンバリーミキ
サーを用いて行なうのが好ましい。
【0017】なお、工程(a)においては、本発明の効
果を損なわない範囲で加硫促進助剤、ミネラルオイルな
どのプロセスオイル、カーボンブラックなどの充填剤な
どを添加してもよい。
果を損なわない範囲で加硫促進助剤、ミネラルオイルな
どのプロセスオイル、カーボンブラックなどの充填剤な
どを添加してもよい。
【0018】ついで本発明においては、工程(b)によ
り、工程(a)でえられた予備混練物と他のゴム成分と
を混練りして予備混練物中のイソブチレン/p−メチル
スチレン共重合体の臭素化物を選択的に加硫して本発明
のゴム組成物をうることができる。
り、工程(a)でえられた予備混練物と他のゴム成分と
を混練りして予備混練物中のイソブチレン/p−メチル
スチレン共重合体の臭素化物を選択的に加硫して本発明
のゴム組成物をうることができる。
【0019】他のゴム成分としては、従来からタイヤト
レッド用に使用されており、かつ工程(b)における混
練りにより前述のZnOや前記ジチオカルバミン酸塩系
加硫促進剤では加硫せず、イオウにより加硫しうるもの
であればよい。かかるゴム成分としては、たとえば天然
ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)などの、炭
素−炭素二重結合部分で加硫しうるものなどがあげら
れ、単独で、または任意に組合せて用いることができ
る。これらのなかでも、えられるタイヤトレッドの機械
的強度を向上させるという点、さらに、えられるゴム組
成物に粘着性を付与するという点からNR、SBRを用
いるのが特に好ましい。
レッド用に使用されており、かつ工程(b)における混
練りにより前述のZnOや前記ジチオカルバミン酸塩系
加硫促進剤では加硫せず、イオウにより加硫しうるもの
であればよい。かかるゴム成分としては、たとえば天然
ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴ
ム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)などの、炭
素−炭素二重結合部分で加硫しうるものなどがあげら
れ、単独で、または任意に組合せて用いることができ
る。これらのなかでも、えられるタイヤトレッドの機械
的強度を向上させるという点、さらに、えられるゴム組
成物に粘着性を付与するという点からNR、SBRを用
いるのが特に好ましい。
【0020】工程(b)において、工程(a)でえられ
た予備混練物と他のゴム成分との混練割合については、
イソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物
100重量部に対する他のゴム成分の配合量は50〜9
00重量部であればよいが、耐摩耗性という点から20
0〜900重量部であるのが好ましく、さらに、ウェッ
トグリップ性を高めるという点から200〜700重量
部であるのが特に好ましい。
た予備混練物と他のゴム成分との混練割合については、
イソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物
100重量部に対する他のゴム成分の配合量は50〜9
00重量部であればよいが、耐摩耗性という点から20
0〜900重量部であるのが好ましく、さらに、ウェッ
トグリップ性を高めるという点から200〜700重量
部であるのが特に好ましい。
【0021】工程(b)においては、イソブチレン/p
−メチルスチレン共重合体の臭素化物と他のゴム成分と
のブレンド物中のイソブチレン/p−メチルスチレン共
重合体の臭素化物のみを選択的に加硫させる。
−メチルスチレン共重合体の臭素化物と他のゴム成分と
のブレンド物中のイソブチレン/p−メチルスチレン共
重合体の臭素化物のみを選択的に加硫させる。
【0022】工程(b)における混練りはイソブチレン
/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物が加硫しうる
温度範囲で行なえばよいが、天然ゴムが含まれているば
あいは100〜160℃の温度範囲で行なうのが好まし
く、さらに、混練時間の短縮という点から120〜16
0℃の温度範囲で行なうのが特に好ましい。
/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物が加硫しうる
温度範囲で行なえばよいが、天然ゴムが含まれているば
あいは100〜160℃の温度範囲で行なうのが好まし
く、さらに、混練時間の短縮という点から120〜16
0℃の温度範囲で行なうのが特に好ましい。
【0023】なお、工程(b)における混練り(選択的
加硫)時の温度は、工程(a)における予備混練り時の
温度よりも高い。また、工程(b)の混練りは、加工性
および作業性の向上という点からバンバリーミキサーを
用いて行なうのが好ましい。
加硫)時の温度は、工程(a)における予備混練り時の
温度よりも高い。また、工程(b)の混練りは、加工性
および作業性の向上という点からバンバリーミキサーを
用いて行なうのが好ましい。
【0024】また、工程(b)においては、本発明の効
果を損なわない範囲で、加硫促進助剤、加硫促進剤、プ
ロセスオイル、カーボンブラックなどの充填剤などを添
加してもよい。
果を損なわない範囲で、加硫促進助剤、加硫促進剤、プ
ロセスオイル、カーボンブラックなどの充填剤などを添
加してもよい。
【0025】他のゴム成分の加硫は、えられた本発明の
ゴム組成物に、たとえば他のゴム成分用の加硫剤である
イオウを所定量(たとえば他のゴム成分100重量部に
対して0.5〜5重量部)加え、要すればN−tert
−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドなど
の加硫促進剤、亜鉛華などを適宜配合してロールなどで
混練りし、成形したのち加熱することにより行なえばよ
い。
ゴム組成物に、たとえば他のゴム成分用の加硫剤である
イオウを所定量(たとえば他のゴム成分100重量部に
対して0.5〜5重量部)加え、要すればN−tert
−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドなど
の加硫促進剤、亜鉛華などを適宜配合してロールなどで
混練りし、成形したのち加熱することにより行なえばよ
い。
【0026】本発明においては、ゴム組成物の組成およ
び混練条件として、たとえばつぎのような組合せを好ま
しくあげることができる。
び混練条件として、たとえばつぎのような組合せを好ま
しくあげることができる。
【0027】
(例1)
イソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物 100重量部
ZnO 0.5〜3重量部
ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤(ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛)
0.5〜3重量部
他のゴム成分(天然ゴム) 100〜500重量部
工程(a)の予備混練温度 60〜90℃
工程(a)の予備混練時間 2〜8分間
工程(b)の混練温度 100〜130℃
工程(b)の混練時間 6〜10分間
【0028】
【0029】
(例2)
イソブチレン/p−メチルスチレン共重合体の臭素化物 100重量部
ZnO 0.5〜3重量部
ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤(ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛)
0.5〜3重量部
他のゴム成分(SBR) 200〜700重量部
工程(a)の予備混練温度 60〜90℃
工程(a)の予備混練時間 2〜8分間
工程(b)の混練温度 100〜130℃
工程(b)の混練時間 4〜10分間
【0030】
【実施例】つぎに、本発明のゴム組成物の製法を実施例
にもとづいてさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らのみに限定されるものではない。
にもとづいてさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らのみに限定されるものではない。
【0031】実施例1〜2および参考例1〜2
まず、表1に示す混練割合および条件で混練りをするこ
とにより、本発明の工程(a)による予備混練物1〜2
および参考予備混合物1〜2をえた。
とにより、本発明の工程(a)による予備混練物1〜2
および参考予備混合物1〜2をえた。
【0032】イソブチレン/p−メチルスチレン共重合
体の臭素化物としては、エクソン化学(株)製のEXX
PRO 90−10を用い、ZnOを用いた。表1中の
チッ素原子含有有機化合物1としてはN−(1,3−ジ
メチルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジア
ミン(大内新興化学工業(株)製のノクラック6C)、
チッ素原子含有有機化合物2としては1,3−ジエチル
チオウレア(大内新興化学工業(株)製のノクセラーE
UR)、チッ素原子含有有機化合物3としてはジエチル
ジチオカルバミン酸亜鉛(大内新興化学工業(株)製の
ノクセラーEZ)を用いた。カーボンブラックとしては
昭和キャボット(株)製のショウワブラックN351を
用いた。
体の臭素化物としては、エクソン化学(株)製のEXX
PRO 90−10を用い、ZnOを用いた。表1中の
チッ素原子含有有機化合物1としてはN−(1,3−ジ
メチルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジア
ミン(大内新興化学工業(株)製のノクラック6C)、
チッ素原子含有有機化合物2としては1,3−ジエチル
チオウレア(大内新興化学工業(株)製のノクセラーE
UR)、チッ素原子含有有機化合物3としてはジエチル
ジチオカルバミン酸亜鉛(大内新興化学工業(株)製の
ノクセラーEZ)を用いた。カーボンブラックとしては
昭和キャボット(株)製のショウワブラックN351を
用いた。
【0033】ついで、えられた予備混練物1〜2および
参考予備混練物1〜2を用い、イソブチレン/p−メチ
ルスチレン共重合体の臭素化物100重量部に対して表
1に示す混練割合でバンバリーを用いて本発明のタイヤ
トレッド用ゴム組成物1〜2および参考タイヤトレッド
用ゴム組成物1〜2をえた。なお、SBRとしては、住
友化学工業(株)製のSBR1502を用い、ミネラル
オイルとしては出光興産(株)製のダイアナプロセスオ
イルPS−32を用いた。
参考予備混練物1〜2を用い、イソブチレン/p−メチ
ルスチレン共重合体の臭素化物100重量部に対して表
1に示す混練割合でバンバリーを用いて本発明のタイヤ
トレッド用ゴム組成物1〜2および参考タイヤトレッド
用ゴム組成物1〜2をえた。なお、SBRとしては、住
友化学工業(株)製のSBR1502を用い、ミネラル
オイルとしては出光興産(株)製のダイアナプロセスオ
イルPS−32を用いた。
【0034】[評価]
tanδ(0℃および70℃)
前記のようにしてえられた本発明のゴム組成物1〜2お
よび参考ゴム組成物1〜2に、加硫剤であるイオウ2重
量部、加硫促進剤であるN−tert−ブチル−2−ベ
ンゾチアジルスルフェンアミド(大内新興化学工業
(株)製のノクセラーNS)1重量部および亜鉛華12
重量部をロールを用いて混合し、170℃、15分間の
条件で加硫して評価用サンプル1〜2および参考評価用
サンプル1〜2をえた。
よび参考ゴム組成物1〜2に、加硫剤であるイオウ2重
量部、加硫促進剤であるN−tert−ブチル−2−ベ
ンゾチアジルスルフェンアミド(大内新興化学工業
(株)製のノクセラーNS)1重量部および亜鉛華12
重量部をロールを用いて混合し、170℃、15分間の
条件で加硫して評価用サンプル1〜2および参考評価用
サンプル1〜2をえた。
【0035】評価用サンプル1〜2および参考評価用サ
ンプル1〜2について、(株)岩本製作所製のVES−
FIII2を用いて、10Hz、動的振幅±0.25%
の条件で、0℃および70℃におけるtanδを測定し
た。0℃におけるtanδが大きいとウェットグリップ
性が大きくなる点で好ましく、70℃におけるtanδ
が小さいと転がり抵抗が小さくなる点で好ましい。結果
を表1に示す。
ンプル1〜2について、(株)岩本製作所製のVES−
FIII2を用いて、10Hz、動的振幅±0.25%
の条件で、0℃および70℃におけるtanδを測定し
た。0℃におけるtanδが大きいとウェットグリップ
性が大きくなる点で好ましく、70℃におけるtanδ
が小さいと転がり抵抗が小さくなる点で好ましい。結果
を表1に示す。
【0036】ランボーン摩耗(20%および40%)
前記の評価用サンプル1〜2および参考評価用サンプ
ル1〜2について、ランボーン摩耗試験機を用いて、荷
重1.5kgfでスリップ率を20%および40%とし
てランボーン摩耗を測定し、後述する比較例1のゴム組
成物を用いたばあいの値を100として指数にして示し
た。指数が大きいほど摩耗が少なく良好である。結果を
表1に示す。
ル1〜2について、ランボーン摩耗試験機を用いて、荷
重1.5kgfでスリップ率を20%および40%とし
てランボーン摩耗を測定し、後述する比較例1のゴム組
成物を用いたばあいの値を100として指数にして示し
た。指数が大きいほど摩耗が少なく良好である。結果を
表1に示す。
【0037】ウェットグリップ性
本発明のゴム組成物1〜2および参考ゴム組成物1〜2
をトレッドに適用し、常法でタイヤ1〜2および参考タ
イヤ1〜2を作製した。えられたタイヤ1〜2および参
考タイヤ1〜2を取付けたμ−s測定車で湿潤路面を4
0km/hで走行し、ブレーキをかけて車輪をロックさ
せた時点から測定車が停止するまでのあいだの摩擦係数
(μ)を測定し、このあいだの最大摩擦係数を測定し
た。結果は、後述する比較例1のゴム組成物を用いたば
あいの値を100として指数で示した。指数が大きいほ
どウェットグリップ性がよい。結果を表1に示す。
をトレッドに適用し、常法でタイヤ1〜2および参考タ
イヤ1〜2を作製した。えられたタイヤ1〜2および参
考タイヤ1〜2を取付けたμ−s測定車で湿潤路面を4
0km/hで走行し、ブレーキをかけて車輪をロックさ
せた時点から測定車が停止するまでのあいだの摩擦係数
(μ)を測定し、このあいだの最大摩擦係数を測定し
た。結果は、後述する比較例1のゴム組成物を用いたば
あいの値を100として指数で示した。指数が大きいほ
どウェットグリップ性がよい。結果を表1に示す。
【0038】転がり抵抗
前記で用いたタイヤを、荷重350kgfをかけた状
態で80km/hでドラム試験機上で回転させて転がり
抵抗係数を測定した。結果は、後述する比較例1のゴム
組成物を用いたばあいの値を100として指数で示し
た。指数が小さいほど転がり抵抗が小さく好ましい。結
果を表1に示す。
態で80km/hでドラム試験機上で回転させて転がり
抵抗係数を測定した。結果は、後述する比較例1のゴム
組成物を用いたばあいの値を100として指数で示し
た。指数が小さいほど転がり抵抗が小さく好ましい。結
果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】比較例1および2
表2に示す混練割合および100℃で4分間という混練
条件で、バンバリーを用いて比較ゴム組成物1および2
をえた。比較ゴム組成物1はイソブチレン/p−メチル
スチレン共重合体の臭素化物を用いないばあい、比較ゴ
ム組成物2は2段階の混練りを行なわずに1回の混練り
を行なったばあいのものである。なお、比較例1におい
ては、一般的にウェットグリップ性をよくするために用
いられるコストの高い溶液重合SBR(S−SBR)を
用いた。
条件で、バンバリーを用いて比較ゴム組成物1および2
をえた。比較ゴム組成物1はイソブチレン/p−メチル
スチレン共重合体の臭素化物を用いないばあい、比較ゴ
ム組成物2は2段階の混練りを行なわずに1回の混練り
を行なったばあいのものである。なお、比較例1におい
ては、一般的にウェットグリップ性をよくするために用
いられるコストの高い溶液重合SBR(S−SBR)を
用いた。
【0041】ついで、えられた比較ゴム組成物1および
2について実施例1と同様の評価を行った。結果を表2
に示す。
2について実施例1と同様の評価を行った。結果を表2
に示す。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、高ウェットグリップ性
および低転がり抵抗を両立させたタイヤを提供するトレ
ッド用ゴム組成物をうることができる。
および低転がり抵抗を両立させたタイヤを提供するトレ
ッド用ゴム組成物をうることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
C08K 5/39 C08K 5/39
//(C08L 21/00 C08L 23:28
23:28) 25:16
(C08L 21/00
25:16)
(56)参考文献 特開 平8−283464(JP,A)
特開 平8−283462(JP,A)
特開 平8−283461(JP,A)
特開 平8−225683(JP,A)
特開 平7−304903(JP,A)
特開 平9−302154(JP,A)
特表 平5−507517(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08L 9/00 - 21/00
C08L 23/26 - 23/28
C08K 3/18 - 3/22
C08K 5/39 - 5/405
B29D 30/00
B60C 1/00
C08J 3/20
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)ポリイソブチレン/p−メチルス
チレン共重合体の臭素化物100重量部とZnO 0.
1〜5重量部およびジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤
0.1〜5重量部とを予備混練りし、ついで (b)えられる予備混練物と他のゴム成分とを混練りす
ることによりえられるタイヤトレッド用ゴム組成物。 - 【請求項2】 前記予備混練りを40〜100℃の温度
範囲で行なう請求項1記載のタイヤトレッド用ゴム組成
物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP24831797A JP3410938B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24831797A JP3410938B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1180433A JPH1180433A (ja) | 1999-03-26 |
JP3410938B2 true JP3410938B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=17176291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24831797A Expired - Fee Related JP3410938B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3410938B2 (ja) |
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US20090151838A1 (en) * | 2007-12-17 | 2009-06-18 | Erik Paul Sandstrom | Tire containing an internal cord reinforced rubber component |
DE102009003720B4 (de) | 2009-04-01 | 2024-01-18 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Kautschukmischung und deren Verwendung |
WO2011030792A1 (ja) | 2009-09-08 | 2011-03-17 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | ビニルエーテル化合物、ビニルエーテル重合体及びビニルエーテル化合物の製造方法 |
WO2013151072A1 (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-10 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物の製造方法 |
JP6182419B2 (ja) * | 2013-10-15 | 2017-08-16 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物の製造方法 |
JP6784066B2 (ja) | 2016-06-08 | 2020-11-11 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP24831797A patent/JP3410938B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1180433A (ja) | 1999-03-26 |
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