JP3410537B2 - 移動体の自己誘導装置 - Google Patents

移動体の自己誘導装置

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JP3410537B2
JP3410537B2 JP02857194A JP2857194A JP3410537B2 JP 3410537 B2 JP3410537 B2 JP 3410537B2 JP 02857194 A JP02857194 A JP 02857194A JP 2857194 A JP2857194 A JP 2857194A JP 3410537 B2 JP3410537 B2 JP 3410537B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体の自己誘導装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットや無人自動車等の移動体を予め
定められた走行経路に沿って自己誘導させる方法とし
て、従来から下記の装置が提案あるいは実現されてい
る。
【0003】第1は、走行経路に光学あるいは磁気を利
用した誘導路を設けておき、移動体はその誘導路に沿っ
て自己誘導する方法である。第2は、移動体に地図情報
とCCDなどの撮像手段を設け、移動体は撮像手段から
得られた環境情報と地図情報とを比較しつつ自己誘導す
る方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記第1の方
法では、走行距離が長くなるにつれ誘導路も長くなるた
め、設備の経費が高額になりやすいという問題点があ
る。また、走行距離が短くても、美観上や他の原因によ
り誘導路を設けにくい場合には、この方法は使えなくな
る。
【0005】また、前記第2の方法では、移動体が位置
を認識する精度は、地図情報の内容、精度に大きく影響
されるため、きめの細かい地図を作成(準備)する作業
が必要となる。また、この方法では、どのように走行経
路を進むかといったコースの詳しい指示も必要となる。
【0006】本発明は、前記問題点に鑑みてなされたも
ので、移動体が走行すべき走行経路の進行方向に対して
所定方向を連続的に撮像した画像があれば、地図情報や
コースの指示を必要とせず、また走行距離の長短にかか
わらず適用できる移動体の自己誘導装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。 <本発明の概要>本発明は、駆動手段21を有する移動
体20を、予め定められた走行経路に沿って自己誘導さ
せる装置であって、撮像手段30と、画像再生手段40
と、検出手段10と、制御手段50とを備えている。
【0008】〔移動体〕移動体20は、移動ロボット、
無人自動車等を例示することができる。
【0009】〔駆動手段〕駆動手段21は、車輪機構、
クローラ機構、脚機構などを単独にあるいは複合して構
成する。また、これらの機構の他に、壁面移動などを可
能にするため、吸着機構を利用してもよい。
【0010】〔撮像手段〕撮像手段30は、移動体20
に搭載され、移動体20の進行方向に対して所定方向を
比較画像Bとして撮像するものであり、例えば、CCD
イメージセンサ、ITVカメラ、固体撮像カメラであ
る。
【0011】この撮像手段30は、移動体20に搭載さ
れ、移動体20の進行方向に対して2つの所定方向を第
1及び第2比較画像B、B’として撮像しても良い。
【0012】〔画像再生手段〕画像再生手段40は、移
動体20が走行すべき走行経路の進行方向に対して所定
方向を連続的に撮像し記録した基準画像Aを再生するも
のであり、例えば、ビデオテープ再生装置、ビデオディ
スク再生装置、半導体記憶装置、磁気記憶装置、光磁気
記憶装置である。
【0013】この画像再生手段40は、移動体20が走
行すべき走行経路の進行方向に対して2つの所定方向を
連続的に撮像した第1及び第2基準画像A、A’を記録
しても良い。
【0014】なお、基準画像Aは、移動ロボット20を
前もって走行経路に従って走行させながら(以下、この
走行を「準備走行」という)記録するようにしてもよい
し、撮像装置だけを走行経路に従って移動させつつ記録
するようにしてもよい。
【0015】〔検出手段〕検出手段10は、基準画像A
を撮像した位置・方向と前記比較画像Bを撮像した位置
・方向の差異を位置方向差異情報Cとして検出するもの
で、例えば、マイクロプロセッサ、CPU(Central Pr
ocessing Unit ;中央演算処理装置)である。
【0016】この検出手段10は、撮像手段30が第1
及び第2比較画像B、B’を撮像する場合には、基準画
像Aを撮像した位置・方向と前記第1及び第2比較画像
B、B’を撮像した位置・方向の差異を位置方向差異情
報Cとして検出する。
【0017】また、検出手段10は、画像再生手段40
が第1及び第2基準画像A、A’を再生する場合には、
第1及び第2基準画像A、A’を撮像した位置・方向と
比較画像Bを撮像した位置・方向の差異を位置方向差異
情報Cとして検出する。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】〔制御手段〕制御手段50は、位置方向差
異情報Cに基づいて駆動手段21を制御するもので、例
えば、マイクロプロセッサ、CPUである。
【0023】この制御手段50は、画像再生手段40が
第1及び第2基準画像A、A’を再生する場合には、位
置方向差異情報Cに基づいて、第1及び第2基準画像
A、A’を撮像した時の位置及び方向に一致するように
駆動手段21を制御する。
【0024】<本発明の付加的構成要素>本発明は、前
記必須の構成要素からなるが、以下の構成を付加した場
合、さらにその有効性が増進される。
【0025】〔軌跡情報画像再生手段〕前記撮像手段3
0、画像再生手段40、検出手段10及び制御手段50
に加え、軌跡情報画像再生手段60を付加することが可
能である。この軌跡情報画像再生手段60は、移動体2
0が走行すべき走行経路を走行したときに測定した軌跡
情報を記憶するもので、例えば、半導体記憶装置、磁気
記憶装置、光磁気記憶装置である。
【0026】〔同期読込手段〕前記撮像手段30、画像
再生手段40、検出手段10、制御手段50及び軌跡情
報画像再生手段60に加え、同期読込手段70を付加す
ることが可能である。この同期読込手段70は、移動体
20の進行状況と同期して画像再生手段40から基準画
像A又は第1及び第2基準画像A、A’を読み込むもの
で、例えば、マイクロプロセッサ、CPUなどによる、
ビデオテープ再生装置、ビデオディスク再生装置、半導
体記憶装置、磁気記憶装置、光磁気記憶装置などの再生
速度制御機構である。
【0027】<本発明の実施態様>本発明は、以下に示
すように、様々な形態で実施可能である。
【0028】〔第1の実施態様〕前記撮像手段30、画
像再生手段40、検出手段10、制御手段50、軌跡情
報画像再生手段60及び同期読込手段70は、移動体2
0に全て搭載させて良い。
【0029】
【0030】
【0031】なお、本発明において、「撮像方向」と
は、ある画像を撮像したときに、撮像画像に垂直な方向
を意味し、「視線方向」などとも呼ばれる。また、「進
行方向に対して所定方向を撮像する」とは、進行方向と
撮像方向とが一定の角を保ちながら撮像することを意味
する。
【0032】さらに、「連続的に撮像する」とは、移動
体20の走行時の全ての時点で撮像することの他に、あ
る間隔をおきながら撮像する場合も含むことを意味す
る。
【0033】
【作用】<本発明の必須構成要素による作用>検出手段
10は、基準画像Aを撮像した位置・方向と第1及び第
2比較画像B、B’を撮像した位置・方向の差異を位置
方向差異情報Cとして検出する。
【0034】制御手段50により、位置方向差異情報C
に基づいて駆動手段21を制御する。 そして、位置方
向差異情報Cの検出と駆動手段21の制御を繰り返し行
うことにより、環境の地図情報を作成したり、走行コー
スの詳しい指示したりせずに、移動ロボット20を準備
走行時の走行経路を走行するように誘導することが可能
となる。
【0035】<軌跡情報記憶手段を付加した場合の作用
>軌跡情報記憶手段60を設けることにより、準備走行
時の走行経路により近い経路を誘導することが可能とな
る。
【0036】<同期読込手段を付加した場合の作用>同
期読込手段70は、移動体20の進行状況と同期して画
像再生手段40から基準画像A又は第1及び第2基準画
像A、A’を読み込む。
【0037】このことにより、移動体20が走行中に障
害物に出会ったり、駆動手段21に故障が生じたりし
て、準備走行時と同じタイミングで走行できなくなった
場合でも、移動体20を自己誘導することが可能とな
る。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、ここで説明する実施例は移動体として移動
ロボットを使用した場合の例であるので、以下、移動体
を移動ロボット20として説明する。
【0039】
【実施例1】第1の実施例を図5を参照して説明する。
この実施例は、準備走行時には1台のCCDカメラによ
り対象物を撮像しておき、実際の走行時には2台のCC
Dカメラにより対象物を撮像して自己誘導させた例であ
る。また、この実施例では、自己誘導装置は、移動ロボ
ット20上に設置されている。
【0040】〔実施例1の概要〕この実施例は、図5に
示すように、移動ロボット20上に自己誘導に必要な全
ての機能を有する。
【0041】自己誘導装置は、VTR40、同期読込部
70、第1CCDカメラ30a、第2CCDカメラ30
b、検出部10及び制御部50から構成される。
【0042】移動ロボット20は,モータ駆動部21a
及び車輪機構部21bから構成される。
【0043】〔VTR40〕VTR40は、時間的に連
続する基準画像Aを記録したビデオテープから基準画像
Aを、同期読込部70からの指令に応じて再生する。ま
た、VTR40は、コマ送り、巻き戻し、早送り等の機
能を備え、同期読込部70からの指令に応じてビデオテ
ープの任意の部分を再生する。このVTR40は、同期
読込部70と接続される。
【0044】〔同期読込部70〕同期読込部70は、検
出部10からの指令に応じ、VTR40が有するビデオ
テープのどの部分を再生するかを指示する。また、同期
読込部70は、VTR40が再生した基準画像Aを検出
部10に中継する。この同期読込部70は、VTR40
及び検出部10と接続される。
【0045】〔第1CCDカメラ30a〕第1CCDカ
メラ30aは、移動ロボット20の頂部左側に搭載さ
れ、進行方向と同方向を第1比較画像Bとして撮像す
る。第1比較画像Bは、検出部10に入力される。この
第1CCDカメラ30aは、検出部10に接続される。
【0046】〔第2CCDカメラ30b〕第2CCDカ
メラ30bは、移動ロボット20の頂部右側に搭載さ
れ、進行方向と同方向を第2比較画像B’として撮像す
る。第2比較画像B’は、検出部10に入力される。こ
の第2CCDカメラ30bは、検出部10に接続され
る。
【0047】〔検出部10〕検出部10は、基準画像
A、第1比較画像B及び第2比較画像B’を入力して、
基準画像Aを撮像した位置・方向と第1及び第2比較画
像B、B’を撮像した位置・方向の差異を位置方向差異
情報Cとして検出する。この検出部10は、同期読込部
70、第1CCDカメラ30a、第2CCDカメラ30
b及び制御部50に接続される。
【0048】〔制御部50〕制御部50は、位置方向差
異情報Cに基づいて、移動ロボット20が有するモータ
駆動部21aの制御量を演算して、モータ駆動部21a
に出力する。この制御部50は、検出部10及びモータ
駆動部21aに接続される。
【0049】〔モータ駆動部21a〕モータ駆動部21
aは、制御部50から入力した制御量に従って、車輪機
構21bを駆動する。このモータ駆動部21aは、制御
部50及び車輪機構21bに接続される。
【0050】〔車輪機構21b〕車輪機構21bは、移
動ロボット20の下部の右側と左側の両側に配置された
2個の車輪を有する。この2個の車輪は、モータ駆動部
21aにより、それぞれ別々に駆動される。
【0051】〔実施例1の作用・効果〕次に、実施例1
の作用・効果を説明する。 1)最初に、セットアップとして、移動ロボット20
は、準備走行を開始した位置まで移動する。そして、準
備走行を開始した時点での進行方向を向くようにする。
セットアップを行うのは、後の移動がスムースに行われ
るようにするためである。なお、このセットアップは、
人間が操作してもよいし、自己定位機能により移動ロボ
ット20自体が行うようにしてもよい。
【0052】2)次に、移動ロボット20を移動させつ
つ、進行方向を第1CCDカメラ30a及び第2CCD
カメラ30bにより撮像する。撮像画像は、第1比較画
像B及び第2比較画像B’として検出手段10に入力さ
れる。
【0053】3)移動ロボット20の移動と同時に、V
TR40により準備走行時の画像を再生する。再生画像
は、基準画像Aとして、検出手段10に入力される。
【0054】4)検出手段10は、基準画像A、第1比
較画像B及び第2比較画像B’を入力して、基準画像A
を撮像した位置・方向と第1及び第2比較画像B、B’
を撮像した位置・方向の差異を位置方向差異情報Cとし
て検出する。
【0055】5)制御手段50は、位置方向差異情報C
に基づき、移動ロボット20が有するモータ駆動部21
aの制御量を演算する。この制御量に基づき、基準画像
Aが撮像された位置及びその時の方向に、移動ロボット
20が移動する。
【0056】6)2)〜5)を繰り返し実行することに
より、環境の地図情報を作成したり、走行コースの詳し
い指示したりせずに、移動ロボット20を準備走行時の
コースを走行するように誘導することが可能となる。
【0057】
【実施例2】次に、第2実施例を図6を参照して説明す
る。この実施例は、準備走行時には2台のCCDカメラ
により対象物を撮像しておき、実際の走行時には1台の
CCDカメラにより対象物を撮像して自己誘導させた例
である。また、この実施例では、自己誘導装置は、移動
ロボット20と分離して設けられている。
【0058】〔実施例2の概要〕この実施例は、図5に
示すように、自己誘導装置と移動ロボット20からな
る。 自己誘導装置は、論理的には第1VTR40a、
第2VTR40b、同期読込部70、CCDカメラ3
0、第1無線モデム90a、第2無線モデム90b、検
出部10、制御部50及び第3無線モデム90cから構
成されるが、このうち、CCDカメラ30及び第1無線
モデム90aは、移動ロボット20に搭載されて構成さ
れる。
【0059】移動ロボット20は、CCDカメラ30、
第1無線モデム90a、モータ駆動部21a、車輪機構
部21及び第4無線モデム90dから構成される。
【0060】〔第1VTR40a〕第1VTR40a
は、時間的に連続する第1基準画像Aを記録したビデオ
テープから第1基準画像Aを、同期読込部70からの指
令に応じて再生する。また、第1VTR40aは、コマ
送り、巻き戻し、早送り等の機能を備え、同期読込部7
0からの指令に応じてビデオテープの任意の部分を再生
する。この第1VTR40aは、同期読込部70と接続
される。
【0061】〔第2VTR40b〕第2VTR40b
は、時間的に連続する第2基準画像A’を記録したビデ
オテープから第2基準画像A’を、同期読込部70から
の指令に応じて再生する。また、第2VTR40bは、
コマ送り、巻き戻し、早送り等の機能を備え、同期読込
部70からの指令に応じてビデオテープの任意の部分を
再生する。この第2VTR40bは、同期読込部70と
接続される。
【0062】〔同期読込部70〕同期読込部70は、検
出部10からの指令に応じ、第1VTR40a及び第2
VTR40bが有するビデオテープのどの部分を再生す
るかを指示する。また、同期読込部70は、第1VTR
40a及び第2VTR40bが再生した第1基準画像A
及び第2基準画像A’を検出部10に中継する。この同
期読込部70は、第1VTR40a、第2VTR40b
及び検出部10と接続される。
【0063】〔CCDカメラ30〕CCDカメラ30
は、移動ロボット20の頂部左側に搭載され、進行方向
と同方向を比較画像Bとして撮像する。比較画像Bは、
第1無線モデム90aに出力される。このCCDカメラ
30は、第1無線モデム90aに接続される。
【0064】〔第1無線モデム90a〕第1無線モデム
90aは、移動ロボット20に搭載され、比較画像Bを
無線で出力する。この第1無線モデム90aは、第2無
線モデム90bに無線で接続される。
【0065】〔第2無線モデム90b〕第2無線モデム
90bは、第1無線モデム90aから比較画像Bを無線
で入力し、検出部10に出力する。この第2無線モデム
90bは、第1無線モデム90aに無線で接続されると
ともに、検出部10に接続される。
【0066】〔検出部10〕検出部10は、第1基準画
像A、第2基準画像A’及び比較画像Bを入力して、第
1及び第2基準画像A、A’を撮像した位置・方向と比
較画像Bを撮像した位置・方向の差異を位置方向差異情
報Cとして検出する。この検出部10は、同期に読込部
70、第2無線モデム90b及び制御部50と接続され
る。
【0067】〔制御部50〕制御部50は、位置方向差
異情報Cに基づいて、移動ロボット20が有するモータ
駆動部21aの制御量を演算して、第4無線モデム90
eに出力する。この制御部50は、検出部10及び第3
無線モデム90cに接続される。
【0068】〔第3無線モデム90c〕第3無線モデム
90cは、制御部50が演算した制御量を第4無線モデ
ム90dに無線で出力する。この第3無線モデム90c
は、制御部50に接続されるとともに、第4無線モデム
90dに無線で接続される。
【0069】〔第4無線モデム90d〕第4無線モデム
90dは、第3無線モデム90cからモータ駆動部21
aの制御量を無線で入力して、モータ駆動部21aに出
力する。この第4無線モデム90dは、第3無線モデム
90cに無線で接続されるとともに、モータ駆動部21
aに接続される。
【0070】〔モータ駆動部21a〕モータ駆動部21
aは、第4無線モデム90fから入力した制御量だけ、
車輪機構21bを駆動する。このモータ駆動部21a
は、第4無線モデム90d及び車輪機構21bに接続さ
れる。
【0071】〔車輪機構21b〕車輪機構21bは、移
動ロボット20の下部の右側と左側の両側に配置された
2個の車輪を有する。この2個の車輪は、モータ駆動部
21aにより、それぞれ別々に駆動される。
【0072】〔実施例2の作用・効果〕次に、実施例2
の作用を説明する。 1)最初に、セットアップとして、移動ロボット20
は、準備走行を開始した位置まで移動する。そして、準
備走行を開始した時点での進行方向を向くようにする。
セットアップを行うのは、後の移動がスムースに行われ
るようにするためである。なお、このセットアップは、
人間が操作してもよいし、自己定位機能により移動ロボ
ット20自体が行うようにしてもよい。
【0073】2)次に、移動ロボット20を移動させつ
つ、進行方向をCCDカメラ30により撮像する。撮像
画像は、比較画像Bとして、無線モデムを経由して検出
手段10に入力される。
【0074】3)移動ロボット20の移動と同時に、第
1VTR40a及び第2VTR40bにより準備走行時
の画像を再生する。再生画像は、第1及び第2基準画像
A、A’として、検出手段10に入力される。
【0075】4)検出手段10は、第1及び第2基準画
像A、A’、比較画像Bを入力して、第1及び第2基準
画像A、A’を撮像した位置・方向と比較画像Bを撮像
した位置・方向の差異を位置方向差異情報Cとして検出
する。
【0076】5)制御手段50は、位置方向差異情報C
に基づき、移動ロボット20が有するモータ駆動部21
aの制御量を演算する。この制御量に基づき、基準画像
Aが撮像された位置及びその時の方向に、移動ロボット
20が移動する。
【0077】6)2)〜5)を繰り返し実行することに
より、環境の地図情報を作成したり、走行コースの詳し
い指示したりせずに、移動ロボット20を準備走行時の
コースを走行するように誘導することが可能となる。
【0078】〔検出手段の動作〕次に、本実施例の検出
手段10の動作を図7を参照して説明する。なお、ここ
での説明は、実施例1の場合であるが、実施例2におい
ても、同様に考えることができる。
【0079】図7は、検出手段10の動作フローを示す
図である。動作フローは、基準画像Aの処理と比較画像
Bの処理が平行して行われ、後で2つの処理がまとめら
れる。
【0080】すなわち、基準画像Aの処理では、最初に
基準画像Aに対し微分画像を求める(ステップ70
1)。また、ステップ701で求められた微分画像につ
いて、各画素の微分値を縦方向に和をとる(ステップ7
02)。
【0081】そして、基準画像Aについて、微分値の縦
方向の和によりヒストグラムを作成する(ステップ70
3)。さらに、基準画像Aについて、ヒストグラムから
柱のエッジなどを特徴とする複数の縦線の画像上での水
平位置座標を求める(ステップ704)
【0082】一方、比較画像Bの処理では、最初に第1
及び第2比較画像B、B’の各々に対し、微分画像を求
める(ステップ705)。また、ステップ705で求め
られた各微分画像について、各画素の微分値を縦方向に
和をとる(ステップ706)。
【0083】そして、第1及び第2比較画像B、B’の
各々について、微分値の縦方向の和によりヒストグラム
を作成する(ステップ707)。さらに、第1及び第2
比較画像B、B’の各々について、ヒストグラムから柱
のエッジなどを特徴とする複数の縦線の画像上での水平
位置座標を求める(ステップ708)。
【0084】次に、基準画像A、第1及び第2比較画像
B,B’から抽出された複数の縦線について、それらの
間の対応付け(マッチング)を行う(ステップ70
9)。次に、連立方程式を解いて、準備走行時の座標・
位置と現在の移動体の位置・座標のずれを位置情報差異
情報Cとして求める(ステップ710)。
【0085】〔位置情報差異情報Cの求め方の一例〕次
に、位置情報差異情報Cの求め方の一例について図8か
ら図12を参照して説明する。
【0086】なお、ここでの説明は、実施例1の場合で
あるが、実施例2においても、同様に考えることができ
る。
【0087】以下の説明では、下記の(イ)から(ヘ)
の仮定をする。 (イ)第1CCDカメラ30a(以下、「カメラ1」と
いう)の視線は、y軸に平行である。 (ロ)カメラ1の画像上の特徴線(縦線)iの水平方向
位置をp1iとする。 (ハ)第2CCDカメラ30b(以下、「カメラ2」と
いう)の画像上の特徴線(縦線)iの水平方向位置をp
2iとする。 (ニ)1ピクセルに対応する対象面上の長さを、視点か
ら対象面までの距離で割った値をaとする。 (ホ)カメラ2の視線はy軸と角度θ2 の傾きを持って
いる。 (ヘ)カメラ3は、VTR40に記録された基準画像A
を撮影したときのカメラとする。
【0088】まず、カメラ1とカメラ2の画像に誤差は
ないとした場合に、カメラを基準とした座標系に対する
特徴線の空間上の座標(xi、yi)、i=1、…、nを
求める。ここで、nは画像上の縦線の本数である。
【0089】図11とカメラ1の画像から、式(1)が
成り立つ。ここで、図11は2台のカメラに対する特徴
線iの位置を示す平面図である。
【0090】
【数1】
【0091】・・・(1) また、図11とカメラ2の画像から、式(2)が成り立
つ。
【0092】
【数2】
【0093】・・・(2) ここに、lはカメラ1とカメラ2の間の距離、aはカメ
ラの特性値(1ピクセルに相当する対象面上の長さを視
点から対象までの距離で割った値)、pkiはi番目の特
徴線のカメラkの画像上における水平位置(ピクセル)
である。
【0094】そして、式(1)、式(2)より、式
(3)、式(4)が成り立つ。
【0095】
【数3】
【0096】・・・(3)
【0097】
【数4】
【0098】・・・(4) 式(3)、式(4)から、カメラを基準とした座標系に
対する特徴線の空間上の座標(xi、yi)、i=1、
…、nが求まる。
【0099】次に、視点の位置及び視線の方向を、図1
2に示すように(x,y,θ)と表す。視線の方向と
は、視点からi番目の縦線への方向のなす角度t
i(x,y,θ) は式(5)のようになる。
【0100】
【数5】
【0101】・・・(5)
【0102】n本の縦線に対し、角度に関する誤差関数
は式(6)のようになり、これを最小とする視点の位置
及び視線の方向の推定値である式(7)を求める。
【0103】
【数6】
【0104】・・・(6)
【0105】
【数7】
【0106】・・・(7) ここに、wi:i番目の縦線の重み、 qi:カメラ3の画像中心からi番目の縦線までの画像
上のピクセル数である。
【0107】初期値を式(8)とし、式(7)とのずれ
を(δx,δy,δθ)として、式(9)から式(1
1)のようにおく。
【0108】
【数8】
【0109】・・・(8)
【0110】
【数9】
【0111】・・・(9)
【0112】
【数10】
【0113】・・・(10)
【0114】
【数11】
【0115】・・・(11)
【0116】δx,δy,δθが微小であるとすると、
式(7)は式(12)のように表せる。
【0117】
【数12】
【0118】・・・(12) ここに、
【0119】
【数13】
【0120】・・・(13)
【0121】
【数14】
【0122】・・・(14)
【0123】
【数15】
【0124】・・・(15)
【0125】式(12)を式(6)に代入し、Eに対す
るx,y,θの偏微分を求め、それぞれを0に等しいと
することにより、x,y,θの推定値を求める。以上に
より、マトリックス表示すると式(16)のようにな
る。
【0126】
【数16】
【0127】・・・(16) 初期値に対する増分のベクトルXは、式(17)とな
る。
【0128】
【数17】
【0129】・・・(17) ここに、
【0130】
【数18】
【0131】・・・(18)
【0132】
【数19】
【0133】・・・(19)
【0134】
【数20】
【0135】・・・(20)
【0136】式(17)で求められた位置・方向の増分
値を初期値に加えることにより、位置・方向の推定値
(Δx,Δy,Δθ)を求める。以上の手順を繰り返し
計算し、収束値を求める。求められた収束値が位置方向
差異情報Cとなる。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、検出手段を設けたこと
によって、複数の画像間の撮像位置及び撮像方向の差異
を検出することが可能となる。そして、この検出手段を
移動体の誘導制御に利用することにより、地図情報やコ
ースの指示を必要とせず、また走行距離の長短にかかわ
らず適用可能な自己誘導装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動体の自己誘導装置の原理構成図1
である。
【図2】本発明の移動体の自己誘導装置の原理構成図2
である。
【図3】本発明の移動体の自己誘導装置の原理構成図3
である。
【図4】本発明の検出手段の構成図である。
【図5】実施例1における移動ロボット及び自己誘導装
置の構成図である。
【図6】実施例2における移動ロボット及び自己誘導装
置の構成図である。
【図7】検出手段の動作フローを示す図である。
【図8】位置方向差異情報の求め方の説明において、カ
メラ位置と座標系を示す図である。
【図9】位置方向差異情報の求め方の説明において、画
像上の座標系を示す図である。
【図10】位置方向差異情報の求め方の説明において、
移動ロボットの走行環境を示す平面図である。
【図11】位置方向差異情報の求め方の説明において、
2台のカメラに対する特徴線iの位置を示す平面図であ
る。
【図12】位置方向差異情報の求め方の説明において、
ロボットと特徴線iの位置関係を示す図である。
【符号の説明】
A・・・・基準画像 B・・・・比較画像 C・・・・位置方向差異情報 10・・・検出手段 11・・・基準画像入力手段 12・・・比較画像入力手段 13・・・特徴線検出手段 14・・・特徴線決定手段 15・・・位置方向差異検出手段 20・・・移動体 21・・・駆動手段 30・・・撮像手段 40・・・画像再生手段 50・・・制御手段 60・・・軌跡情報記憶手段 70・・・同期読込手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−28614(JP,A) 特開 昭60−189512(JP,A) 特開 昭59−156089(JP,A) 特開 平7−191750(JP,A) 特開 昭61−190613(JP,A) 特開 昭60−93523(JP,A) 特開 平2−76507(JP,A) 実開 平3−13563(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段(21)を有する移動体(2
    0)を、予め定められた走行経路に沿って自己誘導させ
    る装置であって、前記移動体(20)に搭載され、移動
    体(20)の進行方向に対して2つの所定方向を第1及
    び第2比較画像(B、B’)として撮像する撮像手段
    (30)と、前記移動体(20)が走行すべき走行経路
    の進行方向に対して所定方向を連続的に撮像し記録した
    基準画像(A)を再生する画像再生手段(40)と、前
    記基準画像(A)を撮像した位置・方向と前記第1及び
    第2比較画像(B、B’)を撮像した位置・方向の差異
    を位置方向差異情報(C)として検出する検出手段(1
    0)と、前記位置方向差異情報(C)に基づいて、前記
    基準画像(A)を撮像した時の位置及び方向に一致する
    ように前記駆動手段(21)を制御する制御手段(5
    0)と、を備えたことを特徴とする移動体の自己誘導装
    置。
  2. 【請求項2】 駆動手段(21)を有する移動体(2
    0)を、予め定められた走行経路に沿って自己誘導させ
    る装置であって、前記移動体(20)に搭載され、移動
    体(20)の進行方向に対して所定方向を比較画像
    (B)として撮像する撮像手段(30)と、前記移動体
    (20)が走行すべき走行経路の進行方向に対して2つ
    の所定方向を連続的に撮像し記録した第1及び第2基準
    画像(A、A’)を再生する画像再生手段(40)と、
    前記第1及び第2基準画像(A、A’)を撮像した位置
    ・方向と前記比較画像(B)を撮像した位置・方向の差
    異を位置方向差異情報(C)として検出する検出手段
    (10)と、前記位置方向差異情報(C)に基づいて、
    前記第1及び第2基準画像(A、A’)を撮像した時の
    位置及び方向に一致するように前記駆動手段(21)を
    制御する制御手段(50)と、を備えたことを特徴とす
    る移動体の自己誘導装置。
  3. 【請求項3】 請求項1またはにおいて、前記移動体
    (20)が走行経路を走行したときに測定した軌跡情報
    を記憶する軌跡情報記憶手段(60)を設け、前記制御
    手段(50)は、この軌跡情報記憶手段(60)に記憶
    された軌跡情報をも利用して、前記基準画像(A)を撮
    像した時の位置及び方向に一致するように前記駆動手段
    (21)を制御することを特徴とする移動体の自己誘導
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3の何れかにおいて、移動
    体(20)の進行状況と同期して前記画像再生手段(4
    0)から基準画像(A)又は第1及び第2基準画像
    (A、A’)を読み込む同期読込手段(70)を設けた
    ことを特徴とする移動体の自己誘導装置。
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