JP3410425B2 - 配電盤 - Google Patents
配電盤Info
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Description
盤の内蔵される遮断器とブスバーの接続技術に関する。 【０００２】 【従来の技術】図５及び図６に示されている配電盤は、
三相発電機を複数搭載した船舶用の従来の発電機用配電
盤を示す図である。これらの図は発電機１台分に相当す
る配電盤を示しており、他の発電機に対応する配電盤は
図６に示される配電盤の左右に並設されているが図示が
省略されている。 【０００３】この配電盤の上部には、並設される配電盤
相互間を挿通するように、図６において、主母線となる
左右方向に長いブスバー１０が設けられている。このブ
スバー１０は、数千アンペア以上の定常電流を通電でき
るように、それぞれが数ミリメートル以上の厚みを有す
る銅帯を各相毎に複数枚平行に配置することによって構
成されており、それぞれの銅帯の巾面が垂直方向となる
ように取り付けられている。 【０００４】一方、配電盤の下部には遮断器１１が設け
られている。この遮断器１１には、発電機からのケーブ
ルを接続する中間接続板１２が接続された入力側端子１
３と、後述するように接続バー１４を介してブスバー１
０に接続された出力側端子１５が備えられている。この
入力側端子１３及び出力側端子１５の接続面は、ブスバ
ー１０の巾面と同様に垂直方向であるが、上から見たと
き、ブスバー１０の長手方向と直交する方向に遮断器１
１の本体から突き出ている。 【０００５】接続バー１４は各相毎に平行する複数の銅
板によって構成され、変流器１６を貫通して絶縁サポー
ト部材１７上に固定されている。そして接続バー１４の
上端は、ブスバー１０の巾面と平行な接続面を有するア
タッチメント１８にねじで接続され、アタッチメント１
８の他端がねじでブスバー１０に接続されている。 【０００６】 【発明が解決しようとする課題】上記したような配電盤
には、双方が互いに直交する配置となっている遮断器の
出力側端子１５とブスバー１０を接続するため、遮断器
１１を上から見た図７に示されるように、接続バー１４
の巾面と平行な接続面１９ａを有するように曲げられた
延長端子板１９が遮断器１１の出力側端子１３に取り付
けられていた。そして、互いに平行な面内に位置するア
タッチメント１８の接続面と延長端子板の接続面１９ａ
との間に接続バー１４を接続していた。 【０００７】以上のように、従来は、延長端子板１９を
設ける必要があったため配電盤の奥行寸法（図５におい
て左右方向。）を小さくできないという問題や、曲げ加
工された延長端子板１９が図７のごとく遮断器１１の巾
からはみ出すため配電盤の巾寸法を小さくできないとい
う問題や、接続バー１４をアタッチメント１８を介して
取り付けるため、長くて重いブスバー１０に孔あけ加工
をしなければならないという問題があった。 【０００８】したがって、本発明の課題は、奥行寸法や
巾寸法を小さくでき、遮断器とブスバーを接続する際に
ブスバーに孔あけ加工をする必要のない配電盤を実現す
ることにある。 【０００９】 【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、本発明は、配電盤であって、配電盤の奥行方向の
垂直面内に接続面を有する端子を備えた遮断器と、遮断
器の上方又は下方に位置し配電盤の左右方向に延びると
ともに、配電盤の側方から見たときの断面が長方形であ
って該断面の長辺が垂直方向なるように配置された帯状
のブスバーと、遮断器の端子に接続される接続板と、接
続板とブスバーとを接続する中継接続端子とを備えた配
電盤において、中継接続端子は互いに直角なるように形
成されたブスバーとの接続面と接続板との接続面を備
え、ブスバーとの接続面がブスバーの長方形の断面の一
方の短辺に接するとともに接続板との接続面が配電盤の
奥行方向の垂直面内に位置するように中継接続端子を配
置し、中継接続端子はブスバーの長方形の断面の他方の
短辺に接するように配置された補助部材と協働してブス
バーを上下から挟みつけるように圧力を加えてブスバー
に取り付けられることとしている。 【００１０】本願のこのような構成においては、接続板
が接続される中継接続端子の接続面及び遮断器の端子の
接続面はいずれも配電盤の奥行方向の垂直面内、すなわ
ち両接続面が平行な位置関係にあるため、簡単な構成の
接続板で簡単に接続できる。また、中継接続端子は、接
続板との接続面となる垂直面とブスバーとの接続面とな
る水平面を備えるだけの互いに直角の関係にある簡単な
形状で構成できる。さらに、中継接続端子は、中継接続
端子と補助部材とをブスバーを上下から挟むように配置
して上下から圧力を加えてブスバーに取り付けられるよ
うにしているため、ブスバーにねじを挿通するための孔
を必要としない。 【００１１】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図１ない
し図４に示される実施例において説明する。この実施例
の配電盤は、図３及び図４において、従来の配電盤と同
様に、左右方向に長い主母線となるブスバー１と、接続
面が垂直方向で配電盤の奥行方向に突き出た入力側端子
２及び出力側端子３を有する遮断器４とを、それぞれ配
電盤の上部及び下部に備えている。各相のブスバー１は
巾が同じであって４枚の銅帯から構成され、これらの銅
帯はそれぞれの巾面が垂直方向で互いの巾面が対向する
ように平行して設置されている。 【００１２】このブスバー１には、配電盤を裏面から見
たとき断面がコ字状の銅製の中継接続端子５が下側に、
取付補助部材６が上側に配置され、図１及び図２に示す
ように、双方は太いねじによって複数のブスバー１を挟
みつけるように取り付けられている。このように取り付
けられた中継接続端子５の水平接触面５ａは一群のブス
バー１の厚み端面と大きな圧力を持って接触しているた
め接触抵抗が低く、大電流が流れても有害となるジュー
ル熱は生じない。また、両脚の垂直接続面５ｂは遮断器
４の出力側端子３と平行な垂直面内にある。 【００１３】各相の遮断器の出力側端子３とブスバー１
を接続する接続バー７は、平行に設けられる複数の銅板
からなり、その両端が出力側端子３及び接続端子の垂直
接続面５ｂとにねじで接続され、直線的に配置されてい
る。なお、接続バー７は貫通形の変流器８を取り付ける
ために下部７ａ、中間部７ｂ、上部７ｃに分割され相互
にねじで接続されている。 【００１４】さらに、図３において、Ｒ相とＴ相のブス
バー１は中央のＳ相から左右に振分けて配置されている
が、接続バー７を直線的に上方に延ばしてその上部７ｃ
と中継接続端子５とを接続できるように延長板９が中継
接続端子５に設けられている。 【００１５】以上説明した配電盤は、遮断器４が下部に
ブスバー１が上部に設けられているが逆であってもよ
い。また、中継接続端子は断面がコ字状であるが、断面
がＬ字状や横向きのコ字状であっても、角柱であって
も、角筒のようなものなどのように、ブスバー１と接触
する水平面及び遮断器４の出力側端子３と平行な垂直面
内にある垂直面を含んでいるものならば、断面がコ字状
のものでなくてもよい。 【００１６】上記に、本発明の実施の形態について説明
を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、
あくまでも例示であって、本発明の範囲は上記の発明の
実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲
は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許
請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべて
の変更を含むことが意図される。 【００１７】 【発明の効果】本発明は、以上説明した形態で実施さ
れ、配電盤の奥行方向の垂直面内に接続面を有する端子
を備えた遮断器と、遮断器の上方又は下方に位置し配電
盤の左右方向に延びる帯状のブスバーと、遮断器の端子
に接続される接続板と、接続板とブスバーとを接続する
中継接続端子とを備えた配電盤において、遮断器の端子
の接続面と中継接続端子の接続板との接続面が互いに同
じ方向の垂直面内なるように配置されているため、接続
板が簡単な構成のものでよく、遮断器の端子から奥行方
向に延長される延長端子板を設ける必要がなく配電盤の
奥行寸法や巾寸法を小さくできるという効果を奏する。
また、中継接続端子は、中継接続端子と補助部材とをブ
スバーを上下から挟むように配置して上下から圧力を加
えてブスバーに取り付けられるようにしているため、ブ
スバーにねじを挿通するための孔を必要としない。中継
接続端子は、中継接続端子と補助部材とを上下からブス
バーを挟むように配置し圧力を加えてブスバーに取り付
けられるため、、補助部材と中継接続端子とに渡して設
けられたねじによってブスバーと中継接続端子とを接続
することとしているため、重くて長いブスバーに中継接
続端子を取り付けるための孔加工を必要としないという
効果も奏する。
バーに取り付けた状態を示す部分斜視図である。 【図２】図１を配電盤の裏面から見た図である。 【図３】図１の配電盤の内部の要部を示す全体側面図で
ある。 【図４】図１の配電盤の内部の要部を示す全体裏面図で
ある。 【図５】従来の配電盤の内部の要部を示す全体側面図で
ある。 【図６】図５の配電盤の内部の要部を示す全体裏面図で
ある。 【図７】図５の配電盤の遮断器部分を示す平面図であ
る。 【符号の説明】 １ ブスバー ３ 出力側端子 ４ 遮断器 ５ 中継接続端子（５ａ 水平接触面、 ５ｂ 垂直接
続面） ７ 接続バー
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】配電盤であって、 前記配電盤の奥行方向の垂直面内に接続面を有する端子
を備えた遮断器と、 前記遮断器の上方又は下方に位置し前記配電盤の左右方
向に延びるとともに、前記配電盤の側方から見たときの
断面が長方形であって該断面の長辺が垂直方向なるよう
に配置された帯状のブスバーと、前記遮断器の端子に接続される接続板と、 前記接続板と前記ブスバーとを接続する中継接続端子と
を備えた配電盤において、 前記中継接続端子は互いに直角なるように形成された前
記ブスバーとの接続面と前記接続板との接続面を備え、 前記ブスバーとの接続面が前記ブスバーの長方形の断面
の一方の短辺に接するとともに前記接続板との接続面が
前記配電盤の奥行方向の垂直面内に位置するように前記
中継接続端子を配置し、前記中継接続端子は前記ブスバーの長方形の断面の他方
の短辺に接するように配置された補助部材と協働して前
記ブスバーを上下から挟みつけるように圧力を加えて前
記ブスバーに取り付けられることを特徴とする配電盤。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000081565A JP3410425B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 配電盤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000081565A JP3410425B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 配電盤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001268726A JP2001268726A (ja) | 2001-09-28 |
| JP3410425B2 true JP3410425B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=18598483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000081565A Expired - Fee Related JP3410425B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 配電盤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3410425B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2003023920A1 (ja) * | 2001-09-05 | 2004-12-24 | 三菱電機株式会社 | 導体の接続構造 |
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-
2000
- 2000-03-23 JP JP2000081565A patent/JP3410425B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2001268726A (ja) | 2001-09-28 |
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