JP3405147B2 - 制動トルク制御装置 - Google Patents

制動トルク制御装置

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JP3405147B2 JP27897297A JP27897297A JP3405147B2 JP 3405147 B2 JP3405147 B2 JP 3405147B2 JP 27897297 A JP27897297 A JP 27897297A JP 27897297 A JP27897297 A JP 27897297A JP 3405147 B2 JP3405147 B2 JP 3405147B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、回生制動トルク制
御装置と摩擦制動トルク制御装置とを含む制動トルク制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回生制動トルク制御装置と摩擦制動トル
ク制御装置としての液圧制動トルク制御装置とを含む制
動トルク制御装置の一例が、特開平7─205800号
公報に記載されている。回生制動トルク制御装置は、車
輪に加えられる回生制動トルクを制御する装置であり、
液圧制動トルク制御装置は、マスタシリンダとホイール
シリンダとの間に設けられた液圧制御弁装置を含むもの
であり、この液圧制御弁装置を制御することにより、車
輪に加えられる液圧制動トルクを制御する装置である。
回生制動トルク制御装置においては、回生制動トルク
が、運転者の意図する所要制動トルクに近づくように制
御されるが、回生制動トルクには限界があるため、不足
する制動トルクは摩擦制動装置により発生させられる。
摩擦制動トルク制御装置の制御によってマスタシリンダ
の液圧が回生制動トルク分だけ減圧されてホイールシリ
ンダに伝達されることにより、不足分の制動トルクが摩
擦制動装置により発生させられるのである。また、回生
制動トルクは電動モータの回転数が小さくなれば減少す
るため、電動モータの回転数が実回生制動トルクが0に
なったとみなし得る設定回転数より小さくなった場合に
は、液圧制動トルク制御装置における液圧制動トルクの
制御が終了させられる。液圧制御弁装置の制御が終了さ
せられて、マスタシリンダとホイールシリンダとが連通
させられる。
【0003】しかし、このように電動モータの回転数が
設定回転数より小さくなった場合にマスタシリンダとホ
イールシリンダとが連通させられると、連通時(制御終
了時)とそれ以前の液圧制御弁装置の制御時とで、車輪
に加えられる回生制動トルクと液圧制動トルクとを含む
総制動トルクが変化させられることがある。液圧制御弁
装置の制御によってホイールシリンダ液圧が制御されて
いる状態から、ホイールシリンダにマスタシリンダが連
通させられる状態に切り換えられれば、マスタシリダの
液圧がそのままホイールシリンダに供給され、それに対
応する摩擦制動トルクが発生させられるのであるが、制
御終了時、液圧制御弁装置の制御誤差,液圧制御特性の
ばらつき等によって、液圧制御弁装置の前後における液
圧差が実際には未だ0になっていない場合があり、その
場合には、制御終了時にホイールシリンダ液圧がその分
急増して摩擦制動トルクが急増するからである。総制動
トルクが急変すれば車両減速度が急変し、搭乗者に違和
感を与える。
【0004】また、本願出願人によって出願され、未公
開である特願平9─88348号の明細書にも、回生制
動トルク制御装置と液圧制動トルク制御装置とを含む制
動トルク制御装置が記載されている。この明細書に記載
された液圧制動トルク制御装置は、前述の公報に記載さ
れた液圧制動トルク制御装置と同様に、液圧制御弁装置
を含むものであり、この液圧制御弁装置は、実回生制動
トルク情報に基づいて制御される。そして、明細書には
記載されていないが、この制動トルク制御装置において
は、従来、実回生制動トルク情報が表わす実回生制動ト
ルクが0になると、液圧制御弁装置の制御が終了させら
れ、ホイールシリンダとマスタシリンダとが連通させら
れる。この場合においても、制御終了前と制御終了後と
で、車輪に加えられる総制動トルクが変化し、減速度が
変化させられる場合がある。以上は摩擦制動装置が、液
圧制動装置である場合について説明したが、例えば摩擦
材が電動モータによりブレーキ回転体に押圧される形式
等、他の形式の摩擦制動装置である場合でも、同様の問
題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,解決手段,作用および
効果】以上の事情を背景とする本発明の課題は、回生制
動トルク制御装置と摩擦制動トルク制御装置とを含む制
動トルク制御装置において、総制動トルクの制御が良好
に行われるようにすることであり、具体的には、車両減
速度の変化を抑制し得る制動トルク制御装置を得ること
である。上記課題は、下記各態様の制動トルク制御装置
によって解決し得る。なお、各態様はそれぞれ項に分
け、項番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用し
て請求項と同じ形式で記載する。各項に記載の特徴を組
み合わせて採用することの可能性を明示するためであ
る。 (1)車輪に加えられる回生制動トルクを制御する回生
制動トルク制御装置と、その回生制動トルク制御装置か
ら供給された実回生制動トルクを表す情報に基づいて車
輪に加えられる摩擦制動トルクを制御する摩擦制動トル
ク制御装置とを含む制動トルク制御装置であって、前記
摩擦制動トルク制御装置が、前記回生制動トルク制御装
置により実回生制動トルクが0にされた後も、0にされ
る前と同じ制御を継続するものとされたことを特徴とす
る制動トルク制御装置(請求項1)。このように、回生
制動トルク制御装置により実回生制動トルクが0にされ
た後も、0にされる前と同じ制御が継続されるようにす
れば、前述のホイールシリンダ液圧の急変に起因する液
圧制動トルクの急変のような摩擦制動トルクの急変が生
じることを回避し得、車両減速度の急変を抑制すること
ができる。0にされる前と同じ制御が継続されれば、0
にされた後には、実回生制動トルクが0にされた際の実
摩擦制動トルクの大きさが保たれる。 (2)前記摩擦制動トルク制御装置が、車両が停止状態
になった場合と制動自体が不要になった場合との少なく
とも一方において、前記摩擦制動トルク制御装置による
摩擦制動トルクの制御を終了させる摩擦制動トルク制御
終了手段を含む(1) 項に記載の制動トルク制御装置(請
求項2)。車両が停止状態になった場合には、例えば、
摩擦制動トルク制御装置における制御を終了させること
によって、総制動トルクが変化しても、減速度が変化さ
せられることがないため、差し支えない。また、制動自
体が不要になった場合においては、車輪に加えられる総
制動トルクを0にすればよいのであり、摩擦制動トルク
も実回生制動トルクも0にすればよく、摩擦制動トルク
の制御を終了させても差し支えない。 (3)前記摩擦制動トルク制御装置が、車輪と共に回転
するブレーキ回転体に、摩擦部材をホイールシリンダに
供給される作動液の液圧に応じた押付力で押し付ける液
圧制動装置において、液圧を制御することにより車輪に
加わえられる液圧制動トルクを制御する液圧制動トルク
制御装置であって、その液圧制動トルク制御装置が、マ
スタシリンダとホイールシリンダとの間に設けられ、供
給電力の制御によりマスタシリンダからホイールシリン
ダへ伝達される液圧を制御する液圧制御弁装置と、その
液圧制御弁装置に供給される供給電力を前記実回生制動
トルク情報に基づいて制御する供給電力制御手段とを含
む(1) 項または(2) 項に記載の制動トルク制御装置。上
記構成の液圧制動トルク制御装置においては、前述のよ
うに、実回生制動トルクが0になったとされた際に、液
圧制御弁装置の前後の液圧差が0に制御されていない場
合があり、車両減速度の急変が発生するのであるが、本
発明に従えばこの車両減速度の急変を抑制し得る。 (4)前記摩擦制動トルク制御終了手段が、前記供給電
力を、予め定められた設定電力とする終了時設定電力供
給手段を含む(3) 項に記載の制動トルク制御装置。設定
電力は液圧制御弁装置の構造に応じて設定され、その設
定電力が供給される状態では液圧制御弁装置が無いに等
しい状態となる大きさとされる。例えば、液圧制御弁装
置が、供給電力が大きくなるに従って前後に大きな液圧
差を生じさせるものである場合には、設定電力が0にさ
れて僅かな液圧差によって液圧制御弁がマスタシリンダ
とホイールシリンダとを連通させる状態とされ、液圧制
御弁装置が供給電力が小さくなるに従って前後に大きな
液圧差を生じさせるものである場合には、設定電力が最
大値にされて、液圧制御弁装置がマスタシリンダとホイ
ールシリンダとを連通状態に保つ状態とされる。 (5)液圧制御弁装置が、弁子と弁座とを有するシート
弁と、そのシート弁の弁子を弁座に着座させる向きに付
勢するスプリング等の付勢手段と、その付勢手段の付勢
力とは逆向きの電磁的作動力を付与する電磁的作動力付
与手段とを含むものである (3)項または (4)項に記載の
制動トルク制御装置。この態様の液圧制御弁装置は、供
給電力が小さくされるに従って前後に大きな液圧差を生
じさせる。また、前後の液圧差と供給電力とによって液
圧制御弁装置を通過する作動液の流量が変わり、ホイー
ルシリンダ液圧の変化速度が変わるが、この流量のばら
つきに起因するホイールシリンダ液圧の変化速度のばら
つきにより、実回生制動トルクが0にされた際における
ホイールシリンダ圧にばらつきが生じ、それによって、
実回生制動トルクが0にされた際直ちに液圧制御弁装置
の制御が終了させられると、ホイールシリンダ液圧が急
変して車両減速度が急変させられることがある。本発明
に従えばこの急変も回避できる。 (6)液圧制御弁装置が、弁子と弁座とを有するシート
弁と、そのシート弁の弁子を弁座に着座させる向きの電
磁的作動力を付与する電磁的作動力付与手段とを含むも
のである (3)項または (4)項に記載の制動トルク制御装
置。この態様の液圧制御弁装置は、供給電力が大きくさ
れるに従って前後に大きな液圧差を生じさせる。また、
電磁的作動力付与手段が、同じ供給電流に基づいて弁子
に付与される電磁的作動力の大きさが、弁子の位置、す
なわち弁子と弁座との距離によって変わる形式のもので
ある場合には、前後の液圧差と供給電力とによって液圧
制御弁装置を通過する作動液の流量が変わり、前項にお
いて説明したのと同様のことが言い得る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
制動トルク制御装置を図面に基づいて説明する。図1に
おいて、本制動トルク制御装置が含まれる車両用制動装
置が搭載された車両はハイブリッド車であり、駆動輪と
しての前輪10,12は、電気的駆動装置14と図示し
ない内燃駆動装置とによって駆動される。電気的駆動装
置14は、差動装置22,ドライブシャフト24,26
を介して、前輪10,12に接続される。電気的駆動装
置14は、電動モータ28の回生制動により車輪10,
12に回生制動トルクを加える回生制動装置でもある。
本車両用制動装置には、摩擦制動装置としての液圧制動
装置30も設けられている。車輪10,12と共に回転
するブレーキ回転体としてのロータに摩擦部材としての
パッドがホイールシリンダ32,34に液圧が伝達され
ることにより摩擦係合させられ、車輪10,12に液圧
制動トルクが加えられる。このように、車輪10,12
には、回生制動装置14による回生制動トルクと液圧制
動装置30による液圧制動トルクとの和である総制動ト
ルクが加えられ、回転が抑制されるのである。
【0007】回生制動装置14は、上記電動モータ28
の他、蓄電装置36,変速器38,電力変換装置40,
電動モータ制御装置42等を含むものである。電動モー
タ28の回転軸が車輪10,12によって強制的に回転
させられる際に、電動モータ28に発生する起電力(単
に、回生起電力と称する)により蓄電装置36に充電す
れば、電動モータ28が上記外部の力に対して負荷とな
り、回生制動トルクが発生する。電動モータ28には、
蓄電装置36に蓄えられた直流電流が電力変換装置40
により交流に変換されて供給される。電力変換装置40
は、インバータ等を含むものであり、電動モータ制御装
置42によって制御される。インバータにおけるすべり
周波数制御やベクトル制御等の電流制御により、電動モ
ータ28の制動トルクや駆動トルクの大きさが制御さ
れ、車輪に加えられる回生制動トルクや駆動トルクが制
御されるのである。駆動トルクは、アクセルペダルの踏
込み状況等に基づいた大きさに制御される。
【0008】液圧制動装置30は、前記前輪10,12
のホイールシリンダ32,34、液圧制動トルクを制御
するとともに回生制動トルクと液圧制動トルクとの総制
動トルクを制御する総制動トルク制御装置46、リニア
バルブ装置56、アンチロック制御装置58の他、図2
に示すように、後輪60,62のホイールシリンダ6
4,66、マスタシリンダ68、定液圧源70等を含む
ものである。マスタシリンダ68は2つの加圧室72,
74を有するものであり、2つの加圧室72,74に
は、それぞれ、ブレーキペダル76の操作力に応じたほ
ぼ同じ大きさの液圧が発生させられる。一方の加圧室7
2には、液通路80を介して駆動輪である前輪10,1
2のホイールシリンダ32,34が接続され、他方の加
圧室74には、液通路82を介して後輪60,62のホ
イールシリンダ64,66が接続されている。定液圧源
70は、マスタリザーバ84,ポンプ85,アキュムレ
ータ86等を含むものであり、マスタリザーバ84の作
動液がポンプ85によって汲み上げられてアキュムレー
タ86に蓄えられる。アキュムレータ86には2つの圧
力スイッチ87,88が取り付けられており、それぞ
れ、アキュムレータ86の液圧が上限値以上になったこ
と、下限値以下になったことが検出される。これら圧力
スイッチ87,88のヒステリシスを有するON,OF
Fに応じてポンプ85が起動,停止させられるようにな
っているのであり、それにより、アキュムレータ86
に、設定圧力範囲の作動液が常時蓄えられることにな
る。定液圧源70は、上記加圧室74に接続されてお
り、ブレーキペダル76の踏込みに伴って、定液圧源7
0の作動液が加圧室74に供給される。それにより、ブ
レーキペダル76の操作ストロークの軽減を図ることが
可能となる。
【0009】前記液通路80の途中には、電磁開閉弁9
0,92がそれぞれ設けられている。電磁開閉弁90,
92の開閉により、ホイールシリンダ32,34とマス
タシリンダ68とが連通させられたり、遮断されたりす
る。ホイールシリンダ32,34は、回生制動協調制御
やアンチロック制御が行われる場合等に、マスタシリン
ダ68から遮断される。
【0010】ホイールシリンダ32,34とマスタリザ
ーバ84とを接続する液通路93の途中には、減圧弁と
しての電磁開閉弁94,96が設けられている。電磁開
閉弁94,96が開状態に切り換えられれば、ホイール
シリンダ32,34とマスタリザーバ84とが連通させ
られる。ホイールシリンダ32,34の液圧が減圧させ
られ、液圧制動トルクが減少させられる。また、ホイー
ルシリンダ32,34とリニアバルブ装置56とを接続
する液通路98の途中には、増圧弁としての電磁開閉弁
100,102が設けられている。電磁開閉弁100,
102は、通常制動時において回生制動協調制御が行わ
れる場合には開状態に保たれ、ホイールシリンダ32,
34とリニアバルブ装置56とが連通状態に保たれる。
これら電磁開閉弁100,102をそれぞれバイパスす
るバイパス通路の途中には、それぞれホイールシリンダ
32,34からリニアバルブ装置56へ向かう作動液の
流れを許容するが、逆向きの流れを阻止する逆止弁10
4,106が設けられており、これら逆止弁104,1
06により、ブレーキペダル76の踏込みが解除された
場合に、ホイールシリンダ32,34の作動液が早急に
戻される。また、上記液通路98のリニアバルブ装置5
6と電磁開閉弁100,102との間には、電磁開閉弁
108が設けられている。電磁開閉弁108は、回生制
動協調制御や前輪10,12についてアンチロック制御
が行われる場合等に、開状態にされる。
【0011】上記リニアバルブ装置56は、前記加圧室
74と後輪60,62のホイールシリンダ64,66と
を接続する液通路82の途中に設けられており、この液
通路82のリニアバルブ装置56のホイールシリンダ側
に前記液通路98が接続されることになる。リニアバル
ブ装置56とホイールシリンダ64,66との間には、
増圧弁としての電磁開閉弁110が設けられ、電磁開閉
弁110をバイパスするバイパス通路の途中には、ホイ
ールシリンダ64,66からリニアバルブ装置56へ向
かう方向の作動液の流れを許容するが、逆向きの流れを
阻止する逆止弁112が設けられている。また、ホイー
ルシリンダ64,66とマスタリザーバ84とを接続す
る液通路114の途中には、減圧弁としての電磁開閉弁
116が設けられている。液通路82には、プロポーシ
ョニングバルブ118も設けられ、後輪60,62のホ
イールシリンダ64,66の液圧が前輪10,12のホ
イールシリンダ32,34の液圧に対して大きくならな
いように制御されている。図示するように、本実施形態
においては、後輪64,66のホイールシリンダ64,
66の液圧は、共通に制御される。
【0012】液通路82のリニアバルブ装置56とマス
タシリンダ68との間には、液圧センサ122が設けら
れ、リニアバルブ装置56のホイールシリンダ側の近傍
には、液圧センサ124が設けられている。また、液通
路98の途中に液圧センサ132が設けられている。液
圧センサ132は、上記液圧センサ124のフェールを
検出するために設けられたものである。電磁開閉弁10
8が開状態に保たれた場合に、液圧センサ132の出力
信号と液圧センサ124の出力信号とが大きく異なる場
合には、液圧センサ124が異常であるとされる。
【0013】上記リニアバルブ装置56は、図3に示す
ように、増圧制御弁としての増圧リニアバルブ150,
減圧制御弁としての減圧リニアバルブ152,減圧用リ
ザーバ154および逆止弁156,158を含むもので
ある。増圧リニアバルブ150は加圧室74から延び出
させられた液通路82の途中に設けられ、減圧リニアバ
ルブ152は液通路82と減圧用リザーバ154とを接
続する液通路160の途中に設けられている。逆止弁1
56は、増圧リニアバルブ150をバイパスするバイパ
ス通路の途中に設けられ、ホイールシリンダ側からマス
タシリンダ68へ向かう方向の作動液の流れを許容し、
逆向きの流れを阻止するものであり、逆止弁158は、
減圧リニアバルブ152をバイパスするバイパス通路の
途中に設けられ、減圧用リサーバ154からマスタシリ
ンダ68へ向かう方向の作動液の流れを許容し、逆向き
の流れを阻止するものである。
【0014】増圧リニアバルブ150は、シーティング
弁190と、電磁付勢装置194とを含むものである。
シーティング弁190は、弁体200と、弁座202
と、弁体200と一体的に移動する被電磁付勢体204
と、弁体200が弁座202に着座する向きに被電磁付
勢体204を付勢するスプリング206とを含むもので
ある。また、電磁付勢装置194は、ソレノイド210
と、そのソレノイド210を保持する樹脂製の保持部材
212と、第一磁路形成体214と、第二磁路形成体2
16とを含むものである。ソレノイド210の巻線の両
端に電圧が印加されると、ソレノイド210の巻線に電
流が流れ、磁界が形成される。ソレノイド210の巻線
に印加される電圧を変化させれば、被電磁付勢体204
と第二磁路形成体216との間に作用する磁気力が変化
する。被電磁付勢体204の第二磁路形成体216側の
端面には、嵌合突部220が形成されており、第二磁路
形成体216の被電磁付勢体204側の端面には、その
嵌合突部220と軸方向に相対移動可能な状態で嵌合す
る嵌合穴222が形成されている。この嵌合穴222に
前記スプリング206が取り付けられているのである。
【0015】ソレノイド210に電圧が印加されると、
ソレノイド210,第一磁路形成体214,被電磁付勢
体204,第二磁路形成体216,第一磁路形成体21
4,ソレノイド210を経る磁路が形成されるが、被電
磁付勢体204と第二磁路形成体216との間の磁路の
磁気抵抗は、被電磁付勢体204と第二磁路形成体21
6との軸方向の相対的な位置に依存して変化する。具体
的には、被電磁付勢体204と第二磁路形成体216と
の軸方向の相対位置が変化すれば、被電磁付勢体204
の嵌合突部220と第二磁路形成体216の嵌合穴22
2との微小間隔を隔てて互いに対向する円筒面(嵌合突
部220の外周面と嵌合穴222の内周面とのうち互い
に対向する部分)の面積が変化する。もし、被電磁付勢
体204と第二磁路形成体216とが単純に端面同士で
微小間隔を隔てて対向しているのであれば、被電磁付勢
体204と第二磁路形成体216との軸方向の距離の減
少、すなわち接近に伴って磁気抵抗が加速度的に減少
し、両者の間に作用する磁気力が加速度的に増大する。
それに対し、この増圧リニアバルブ150においては、
被電磁付勢体204と第二磁路形成体216との接近に
伴って、嵌合突部220と嵌合穴222との上記円筒面
の面積が増加し、この円筒面を通る磁束が増加する一
方、被電磁付勢体204の端面と第二磁路形成体216
の端面とのエアギャップを通る磁束が減少する。その結
果、ソレノイド210に印加される電圧が一定であれ
ば、被電磁付勢体204を第二磁路形成体216方向へ
付勢する磁気力が、被電磁付勢体204と第二磁路形成
体216との軸方向の相対的な移動に関係なくほぼ一定
となる。一方、スプリング206による被電磁付勢体2
04を第二磁路形成体216から離間する方向へ付勢す
る付勢力は、被電磁付勢体204と第二磁路形成体21
6との接近に伴って増大する。したがって、弁子200
に液圧差に基づく付勢力が作用していない状態では、被
電磁付勢体204の第二磁路形成体216方向への移動
が、上記スプリング206の付勢力と磁気力とが等しく
なることにより停止することとなる。
【0016】この被電磁付勢体204を第二磁路形成体
216へ接近させる方向に作用する磁気力の大きさは、
ソレノイド210の巻線に印加される電圧の大きさと共
に増加し、それら印加する電圧と磁気力との関係は予め
知ることができる。したがって、印加電圧をその関係に
したがって連続的に変化させることにより、被電磁付勢
体204を付勢する力を任意に変更することができる。
印加電圧を増加させると磁気力が増加し、弁子200を
弁座202に押し付ける向きの力が小さくなり、弁子2
00が弁座202から離間し易くなる。弁体200に作
用する作動液の差圧による付勢力が、被電磁付勢体20
4に作用する力(磁気力とスプリング206の付勢力と
の合力であるが、磁気力とスプリング206の付勢力と
は互いに反対向きの力である)よりも大きくなると、離
間させられるのである。印加電圧を増加させると差圧が
小さくても、増圧リニアバルブ150を開状態にするこ
とができるのであり、開弁圧が小さくなるのである。
【0017】減圧リニアバルブ152も、基本的には増
圧リニアバルブ150と同じものであり、印加電圧を増
加させると減圧リニアバルブ152の開弁圧が小さくさ
れる。減圧リニアバルブ152においては、後述するよ
うに、スプリング224の付勢力が増圧リニアバルブ1
50のスプリング206と異なっている。減圧リニアバ
ルブ152の構成のうち、増圧リニアバルブ150と同
様であるものには、同じ符号を付して示して説明を省略
する。
【0018】本実施形態においては、増圧リニアバルブ
150の開弁圧が、約3MPa(約30.6kgf/c
2 )とされ、減圧リニアバルブ152の開弁圧が、1
8MPa(≒184kgf/cm2 。定液圧源70によ
り供給される作動液の最大液圧)よりも大きくされてい
る。スプリング224による付勢力が、スプリング20
6によるそれよりも大きく(約6倍)されているのであ
る。本実施形態の液圧制動装置30においては、減圧リ
ニアバルブ152に供給される作動液の最大液圧は、ポ
ンプ85により供給され、また、アキュムレータ86に
蓄えられる最大の液圧である。したがって、ソレノイド
210に電圧が印加されない場合に、操縦者の踏力によ
る液圧がこの最大液圧を上回って、減圧リニアバルブ1
52を経て減圧用リザーバ154に流出させられること
は事実上ないと考えられる。また、減圧用リザーバ15
4に蓄えられた作動液は、制動終了後に、液通路16
0,逆止弁158,逆止弁156,液通路82およびマ
スタシリンダ68を経て、マスタリザーバ84に戻され
る。
【0019】なお、液通路80には、液圧センサ226
(図2参照)が設けられ、マスタシリンダ68の液圧が
検出される。マスタシリンダ68の液圧はブレーキペダ
ル76の操作力に応じた液圧となるため、この液圧に対
応する制動トルクが、運転者が意図する制動トルクであ
るとすることができ、目標総制動トルクとされる。液通
路80には、また、ストロークシミュレータ228が設
けられ、電磁開閉弁90,92が共に閉状態とされた場
合に、ブレーキペダル76のストロークが殆ど0になる
ことが回避されている。本液圧制動装置30には、ブレ
ーキスイッチ250が設けられている。ブレーキスイッ
チ250により、ブレーキペダル76が踏み込まれたこ
とを検出することができる。また、各車輪10,12,
60,62各々の回転速度を検出する車輪速センサ25
2〜258が設けられ、これらの出力信号に基づいて制
動スリップ状態,推定車体速度等が取得される。
【0020】ここで、リニアバルブ装置56の増圧リニ
アバルブ150,減圧リニアバルブ152のいずれか一
方のソレノイド210に印加される電圧(以下、リニア
バルブ装置56の制御電圧と略称する)は、液圧センサ
124によって検出された液圧が、後述する目標液圧制
動トルクに対応する液圧になるように決定される。増圧
リニアバルブ150のソレノイド210に印加される電
圧が大きくされて開弁圧が小さくされれば、液圧センサ
124によって検出される液圧は大きくなり、減圧リニ
アバルブ152のソレノイド210に印加される電圧が
大きくされて開弁圧が小さくされれば液圧は小さくされ
る。目標液圧制動トルクは、目標総制動トルクから実回
生制動トルクを引いた値とされる。
【0021】目標総制動トルクは、液圧センサ226の
出力信号に基づいて決定される。加圧室72の液圧はブ
レーキペダル76の操作力、すなわち、運転者の意図す
る所要制動トルク(目標総制動トルク)に対応する大き
さとすることができるため、加圧室72の液圧に応じて
目標総制動トルクが決定されるのである。操作力に限ら
ず、その他、操作ストローク,操作時間等ブレーキ操作
状況に基づいて決定することもできる。目標回生制動ト
ルクは、発電機として機能する電動モータ28の能力
や、蓄電装置36の充電能力(最大充電容量)に基づい
て決まる回生制動トルクの上限値(以下、設計上限値と
称する)と、運転者のブレーキペダル76の操作力に応
じて決まる操作側上限値(操作側上限値は、上述の目標
総制動トルクに対応する)とのうちの小さい方に決定さ
れる。制動初期においては、設計上限値が操作側上限値
より大きいため、操作側上限値が目標回生制動トルクと
される。ブレーキペダル76の操作力の増加に伴って操
作側上限値が設計上限値を越えると、設計上限値が目標
回生制動トルクとされる。
【0022】総制動トルク制御装置46,電動モータ制
御装置42は、ROM,RAM,PU(プロセッシング
ユニット)等を備えたコンピュータを主体とするもので
ある。総制動トルク制御装置46の入力部には、前述の
各液圧センサ122,124,226,蓄電装置36の
充電容量を検出する充電容量検出装置262等が接続さ
れ、出力部には、各電磁開閉弁90,92,94,9
6,100,102,108,110,116のソレノ
イドやリニアバルブ装置56のソレノイド210等が図
示しない駆動回路を介して接続されるている。ROMに
は図4のフローチャートで表される回生制動協調制御プ
ログラム(一部)、フローチャートの図示は省略する
が、回生制動協調制御を行うか否かを蓄電装置36の充
電容量に基づいて判定する回生制動協調制御許可判定プ
ログラム等を含む種々の制御プログラム等が記憶されて
いる。
【0023】電動モータ制御装置42の入力部には電動
モータ28の回転数を検出するエンコーダ260,図示
しないアクセルペダルの操作状況を検出するアクセル操
作状況検出装置等が接続され、出力部には電力変換装置
40が接続される。ROMには、フローチャートの図示
は省略するが、駆動トルク制御プログラム,回生制動ト
ルク制御プログラム等種々の制御プログラムが格納され
ている。電力変換装置40は、アクセルペダルの操作状
況に応じた駆動トルクが得られるように制御されたり、
目標回生制動トルクとほぼ同じ大きさの回生制動トルク
が得られるように制御されたりする。これら電動モータ
制御装置42と総制動トルク制御装置46との間におい
ては、情報の交換が行われる。総制動トルク制御装置4
6から電動モータ制御装置42へは、目標回生制動トル
クを表す情報、回生制動トルクの制御を許可するか否か
を表す情報等が供給され、電動モータ制御装置42から
総制動トルク制御装置46へは、実回生制動トルクを表
す情報が供給される。
【0024】以上のように構成された車両用制動装置に
おいて、ブレーキペダル76が踏み込まれると、各車輪
10,12,60,62には、液圧制動トルクと回生制
動トルクとの少なくとも一方を含む総制動トルクが加え
られる。駆動輪10,12には、液圧制動トルクと回生
制動トルクとの両方が加えられるが、非駆動輪60,6
2には回生制動トルクは加えられず、液圧制動トルクの
みが加えられる。
【0025】総制動トルク制御装置46において、目標
総制動トルクが液圧センサ226によって検出されたマ
スタシリンダ液圧に基づいて決定され、目標回生制動ト
ルクが操作側上限値と設定上限値との小さい方に決定さ
れる。そして、この目標回生制動トルクを表す情報が電
動モータ制御装置42に出力される。回生制動装置14
においては、電力変換装置40が電動モータ制御装置4
2によって、実回生制動トルクが目標回生制動トルクに
近づくように制御される。そして、実回生制動トルクが
電動モータ28の回転数等に基づいて求められ、実回生
制動トルクを表す情報が、総制動トルク制御装置46に
供給される。総制動トルク制御装置46において、目標
総制動トルクから実回生制動トルクを引くことにより目
標液圧制動トルクが決定され、リニアバルブ装置56の
制御電圧が決定される。実回生制動トルクが0にされれ
ば、目標液圧制動トルクが目標総制動トルクに近づくよ
うに制御電圧が決定される。
【0026】本実施形態においては、実回生制動トルク
情報で表される実回生制動トルクが0になっても、リニ
アバルブ装置56の制御は継続して行われる。換言すれ
ば、回生制動協調制御は、終了条件が満たされれば終了
させられ、増圧リニアバルブ150のソレノイド210
への印加電圧が最大値とされるのであるが、その終了条
件には、実回生制動トルクが0になったことは含まれて
いないのである。車両が停止状態になったこと、ブレー
キスイッチ250がOFFになったこと、総制動トルク
制御装置46等に異常が生じたこと、蓄電装置36の充
電容量が0になったこと等が終了条件とされ、これらの
うちのいすれか1つの条件が満たされた場合に終了させ
られるのである。ここで、前輪10,12の車輪速度の
うちの小さい方、すなわち、車輪速センサ252,25
4によって検出された車輪速度のうちの小さい方が設定
速度より小さい場合に、車両が停止状態にあるとされ
る。なお、車両は、各車輪10,12,60,62の車
輪速度に基づいて求められた推定車体速度が設定速度よ
り小さい場合に停止状態にあるとしたり、車速センサを
設け、車速センサによって検出された車速が設定速度よ
り小さい場合に停止状態にあるとしたりすることもでき
る。
【0027】図4において、ステップ1(以下、S1と
略称する。他のステップについての同様とする)におい
て、回生制動協調制御終了条件が満たされるか否かが判
定される。満たされない場合には、制御は継続して行わ
れる。S2において、車速が設定速度より小さいか否か
が判定される。車速が設定速度より大きい場合には、そ
のままS3以降が実行される。車速が設定速度より大き
く、電動モータ28の回転数が設定数より大きい場合に
は、回生制動トルクが制御可能だからである。S3〜8
において、液圧センサ226によって検出されたマスタ
シリンダ液圧に基づいて運転者の意図する目標総制動ト
ルクが求められ、目標総制動トルク(操作側上限値)と
設計上限値とに基づいて目標回生制動トルクが決定さ
れ、それを表す情報が電動モータ制御装置42に供給さ
れる。また、電動モータ制御装置42から供給された情
報で表される実回生制動トルクを前記目標総制動トルク
から引いた値を目標液圧制動トルクとし、リニアバルブ
装置56の出力液圧Pout1(液圧センサ124によって
検出された液圧)がその目標液圧制動トルクに対応する
液圧に近づくように、リニアバルブ装置56への制御電
圧が決定される。電動モータ制御装置42から供給され
た実回生制動トルクが0であっても、S1〜8は継続し
て行われるのである。
【0028】また、車速が設定速度より小さくなると、
S9において、目標回生制動トルクが0にされる。電動
モータ28の回転数が設定数より小さくなると、出力し
得る回生制動トルクが非常に小さくなったり、変化が大
きくなったりして、回生制動トルクの大きさを良好に制
御できなくなるからである。目標回生制動トルクが0に
されても、S10において、マスタシリンダ液圧が読み
込まれ、目標総制動トルクが求められ、S5以降が同様
に実行される。リニアバルブ装置56への制御電圧が、
目標総制動トルクから実回生制動トルクを引いた目標液
圧制動トルクに基づいて決定されるのである。さらに、
終了条件が満たされた場合には、S11において、増圧
リニアバルブ150のソレノイド210への印加電圧が
最大値とされ、マスタシリンダとホイールシリンダとが
連通させられる。
【0029】以上のように、本実施形態においては、実
回生制動トルクが0になっても、回生制動協調制御が継
続して行われるため、実回生制動トルクが0になった場
合に、車両の減速度が変化させられることを良好に回避
し得、運転者のフィーリングの低下を抑制することがで
きる。リニアバルブ装置56においては制御誤差がある
ため、実回生制動トルク情報が0になった場合に液圧制
動トルクが総制動トルクと同じ大きさになるよう(ホイ
ールシリンダ液圧がマスタシリンダ液圧と同じ大きさに
なるよう)に制御しても、実際には、同じ大きさにはな
っていないことがあるのである。そのため、実回生制動
トルク情報が0になったからといって、リニアバルブ装
置56の制御を終了して、ホイールシリンダとマスタシ
リンダとを連通させると、液圧制動トルクが変化させら
れ、総制動トルクが変化させられることがある。それに
対して、リニアバルブ装置56の制御を継続して行え
ば、リニアバルブ装置56の制御誤差に起因する変化分
だけ、総制動トルクの変化を抑制し得、減速度の変化を
抑制することができる。
【0030】本実施形態においては、総制動トルク制御
装置46およびリニアバルブ装置56等により、摩擦制
動トルク制御装置が構成され、電動モータ制御装置4
2,電力変換装置40等により、回生制動トルク制御装
置が構成される。摩擦制動トルク制御装置のS1,11
を実行する部分等により、摩擦制動トルク制御終了手段
が構成される。
【0031】なお、終了条件は、上記実施形態における
場合のそれに限らす他の条件としてもよい。ブレーキペ
ダル76の踏込みが解除された場合と、車両が停止状態
になった場合との少なくとも一方の場合に終了させられ
るようにすればよいのである。また、液圧制動装置の構
造、回生制動装置の構造等は上記実施形態における場合
に限らない。リニアバルブ装置56については、複数の
電磁開閉弁を含むものとしたり、増圧リニアバルブ,減
圧リニアバルブを、スプリングを含まず、電磁駆動力
が、弁子を弁座に接近させる方向に作用するものとする
こともできる。この場合には、ソレノイドへの印加電圧
を0にすれば、マスタシリンダとホイールシリンダとを
連通させることが可能となる。さらに、リニアバルブ装
置56を前輪側と後輪側とに別個に設けることもでき
る。また、電動モータ28が、前輪10,12に共通に
設けられていたが、別個に設けることもできる。前輪1
0,12にドラムブレーキが設けられていれば、そのド
ラムの内部に電動モータを設けることができ、設置スペ
ースを小さくし得る。さらに、後輪駆動車,四輪駆動車
に適用することも可能であり、ハイブリッド車でなく、
電気自動車に設けることも可能である。
【0032】その他、いちいち例示することはしない
が、特許請求の範囲を逸脱することなく当業者の知識に
基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である制動トルク制御装置
を含む車両用制動装置を表す概略図である。
【図2】上記車両用制動装置に含まれる液圧制動装置の
回路図である。
【図3】上記液圧制動装置に含まれるリニアバルブ装置
全体の一部断面図である。
【図4】上記車両用制動装置に含まれる総制動トルク制
御装置のROMに格納された回生協調制御プログラムの
一部を表すフローチャートである。
【符号の説明】
28 電動モータ 36 蓄電装置 40 電力変換装置 42 電動モータ制御装置 46 総制動トルク制御装置 56 リニアバルブ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 朗 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−90503(JP,A) 特開 平6−153316(JP,A) 特開 平8−142824(JP,A) 特開 平11−78839(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 8/00 - 8/96 B60L 7/22 - 7/24 B60T 13/66 - 13/74

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪に加えられる回生制動トルクを制御す
    る回生制動トルク制御装置と、 その回生制動トルク制御装置から供給された実回生制動
    トルクを表す情報に基づいて車輪に加えられる摩擦制動
    トルクを制御する摩擦制動トルク制御装置とを含む制動
    トルク制御装置であって、 前記摩擦制動トルク制御装置が、前記回生制動トルク制
    御装置により実回生制動トルクが0にされた後も、0に
    される前と同じ制御を継続するものとされたことを特徴
    とする制動トルク制御装置。
  2. 【請求項2】前記摩擦制動トルク制御装置が、車両が停
    止状態になった場合と制動自体が不要になった場合との
    少なくとも一方において、前記摩擦制動トルク制御装置
    による摩擦制動トルクの制御を終了させる摩擦制動トル
    ク制御終了手段を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の制動トルク制御装置。
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