JP3404200B2 - 圧延ロールの光学式表面観察装置 - Google Patents

圧延ロールの光学式表面観察装置

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JP3404200B2 JP29135095A JP29135095A JP3404200B2 JP 3404200 B2 JP3404200 B2 JP 3404200B2 JP 29135095 A JP29135095 A JP 29135095A JP 29135095 A JP29135095 A JP 29135095A JP 3404200 B2 JP3404200 B2 JP 3404200B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、水柱形成ノズルによる
水柱流を介してCCDカメラ等の撮像装置で回転中の圧
延ロールの表面を静止画像として撮像し、その静止画像
から表面状態をオンラインで観察することにより、圧延
ロールの表面肌荒れ状態を把握し得るようにした圧延ロ
ールの光学式表面観察装置の技術分野に属する。 【0002】 【従来の技術】周知のとおり、鋼板の熱間仕上圧延機に
おける前段スタンドの圧延ロールの表面には、圧延の継
続により黒皮が形成される。この黒皮には亀甲状の微細
な割れが生じており、圧延条件によっては黒皮が剥離す
る。黒皮が剥離すると、圧延ロールの表面にはロール周
方向に沿ってクレータ状の凹みが帯状に生じ、図6に示
すような、ロールバンディング(Roll Bandi
ng)と呼ばれる肌荒れ状態となる。このロールバンデ
ィングのような肌荒れが生じたワークロールで圧延する
と、その表面の凹みが転写された部分が、後段スタンド
のワークロールで押圧され、鋼板にかみ込みスケール疵
が発生する。このため、適宜、熱間仕上圧延機を止めて
スタンドからワークロールを引き出し、作業者による圧
延ロールの表面の直接目視検査を行い、ロールバンディ
ングのようなスケール疵発生の原因となる肌荒れがある
とき、あるいはロールバンディング発生の恐れのある肌
荒れがあるときにはロールを交換するようにしていた。
ところが、作業者の直接目視観察によるこのような検査
では、検査の都度、ワークロールの取り外し、組み込み
に多くの時間と労力を要し、生産性の低下を招くという
不具合があった。 【0003】そこで、本出願人は、このような不具合を
解消するために、特開平5−10888号公報におい
て、冷却水の散水で冷却されながら回転している圧延中
の圧延ロールの表面を、水柱形成ノズルによる水柱流を
介してCCDカメラ等の撮像装置によって撮像し、撮像
により得られた表面静止画像により圧延中の圧延ロール
の表面状態をオンラインで観察してその表面の肌荒れ状
態を把握できるようにした圧延ロールの光学式表面観察
装置を提案した。なお、潤滑油による汚れを含んだ冷
却水の飛散によりCCDカメラの視界が遮られることを
防ぐために、水柱形成ノズルによって流動水で形成した
水柱流を介して圧延ロールの表面を撮像するようにして
いる。 【0004】以下、上記従来例に係る圧延ロールの光学
式表面観察装置の概要を、その要部構成説明図の図7
と、水柱形成ノズルの斜視図の図8とを参照しながら説
明すると、図7に示す符号1は箱形形状をした撮像ボッ
クスで、この撮像ボックス1の圧延ロールW側の前面に
透明な窓ガラス板1aが嵌め込まれた窓部と、先端(前
端)を圧延ロールWの表面に接近させて供給された加圧
水を噴射させ、この撮像ボックス1の窓ガラス板1aと
圧延ロールWの表面との間に流動水による水柱流を形成
させる水柱形成ノズル30とが設けられている。さら
に、この撮像ボックス1には、圧延ロールWの表面に窓
ガラス板1a及び水柱流を通して照明光を照射する光源
である環状キセノンランプ3と、照明光が照射されてい
る圧延ロールWの表面を水柱流及び窓ガラス板1aを通
して撮像する撮像装置であるCCDカメラ2とが内設さ
れている。 【0005】上記環状キセノンランプ3は、高輝度で閃
光時間が約15μs程度と短いものであり、斜方照明を
行うべくCCDカメラ2を取り囲むように設けられてい
る。このCCDカメラ2は、複数のレンズを用いて開口
数が小さく焦点距離を長くした焦点深度の深いレンズ系
を有し、2次元配列されたCCD(ChargeCou
pled Device)撮像素子が用いられてなるも
のである。また、この撮像ボックス1は、図示しない移
動装置により圧延ロールWに対して進退可能、かつ圧延
ロールWの長手方向(軸方向)に移動可能に支持されて
いる。 【0006】また、上記水柱形成ノズル30は、図8に
示すように、撮像ボックス1に後端側が取付けられた円
筒状の案内部材33と、この案内部材33に前後方向に
摺動可能に嵌込まれ、撮像ボックス1の窓ガラス板1a
と連通するノズル先端口(水噴射口)を有する円筒状の
ノズル本体31と、このノズル本体31を前向きに付勢
するとともに、案内部材33に設けられた加圧水供給管
接続部33bから加圧水が供給されたときに、加圧水が
圧延ロールWの表面に及ぼす力に基づく反発力により、
ノズル本体31が圧延ロールWの表面に対して微小間隔
dをあけて後退し得る付勢力を有するコイルばね32と
から構成されている。 【0007】つまり、水通形成ノズル30に加圧水が供
給されると、ノズル先端口から水が噴出して圧延ロール
Wの表面と窓ガラス板1aとの間に水柱流が形成され、
そしてノズル先端口から噴出される水が圧延ロールWの
表面に及ぼす力による反発力が、この例ではノズル本体
31のスカート状縁部31b及び環状接続部31aに主
に作用するので、ノズル本体31はコイルばね32の付
勢力と釣合う位置まで後退し、例えば圧延ロールWの表
面から約1mm程度の間隔d離れた位置に保持され続け
るようになっている。 【0008】従って、冷却水の散水で冷却されながら、
例えば200m/分程度の周速で回転している圧延中の
圧延ロールWの表面が環状キセノンランプ3の点灯(閃
光)に照射される。そして、水柱流及び窓ガラス板1a
を通して圧延ロールWの表面がCCDカメラで撮像さ
れ、撮像された圧延ロールの表面静止画像信号が図示し
ない信号処理装置に出力される。検査員はモニタ表示さ
れた表面静止画像を見て圧延ロールWの表面状態を観察
するものである。このようにして得られた表面静止画像
により、圧延ロールの表面の黒皮に生じた亀甲状の微細
な割れや黒皮の剥離によるロールバンディングが発生し
た状態を明確に把握することができる。なお、CCDカ
メラ2による観察視野(撮像視野)は、例えば5mm×
5mmである。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、圧延ロール
の径の変化、圧延ロールの上下方向の移動の如何を問わ
ず、鮮明な圧延ロールの表面静止画像を得るには、圧延
ロールの表面と撮像ボックスの窓ガラス板との間に形成
される水柱流の流れを安定維持し続けると共に、圧延ロ
ールの上下移動に対して、光源及びカメラが常に一定の
角度を取り得る構成にする必要がある。そのために、上
記従来例に係る圧延ロールの光学式表面観察装置では、
CCDカメラを圧延ロールの長手方向と直交する方向に
揺動し得る構成にしているが、圧延ロールの表面とCC
Dカメラとの間の距離の関係から揺動範囲に限界があ
り、圧延ロールの径の大きな変化や上下移動に対して確
実に対応することができないという解決すべき課題があ
った。 【0010】また、例えば300〜400m/分の高周
速で回転している圧延ロールの表面を静止画像として撮
像するためには、1μs以下の高速度撮影を行わなけれ
ばならない。そのためには、光源の光量を大きくするの
は勿論のこと、CCDカメラの絞りを開く必要がある
が、絞りを開くと被写界深度が浅くなってピントがずれ
る結果、一部が明瞭で、他がピンぼけの表面静止画像し
か得られず、高速度回転する圧延ロールに対して適用で
きないという解決すべき課題もあった。 【0011】従って、本発明の第1の目的は、圧延ロー
ルの径の変化や上下移動に対して確実に対応して、鮮明
な表面静止画像を得ることを可能ならしめる圧延ロール
の光学式表面観察装置を提供することであり、また本発
明の第2の目的は、上記第1の目的に加えて、より高速
回転している圧延ロールに対しても適用することができ
る汎用性に優れた圧延ロールの光学式表面観察装置を提
供することである。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る圧延ロールの光学式表面観察装置が採
用した手段は、回転中の圧延ロールの表面に加圧水を噴
射し、窓部を構成する透明体と圧延ロールの表面との間
に水柱流を形成する水柱形成ノズルが設けられ、透明体
及び水柱流を通して圧延ロールの表面を照射する光源
と、圧延ロールの表面を透明体及び水柱流を通して撮像
して圧延ロールの表面静止画像を得る撮像装置とが内設
された撮像ボックスを備え、この撮像ボックスを圧延ロ
ールに対して進退させるボックス進退機構が設けられた
スキャナプレートを備え、このスキャナプレートを圧延
ロールの長手方向に沿って横移動させる横移動機構が設
けられたスキャナベースを備えてなる圧延ロールの光学
式表面観察装置において、前記スキャナプレートに、水
平軸心を揺動中心として前記撮像ボックスを揺動させる
ボックス揺動機構を設けると共に、前記透明体を、平板
状透明体と、この平板状透明体の撮像装置側の面に密着
され、窓部側に曲率半径を持つ円曲面を有し、かつ圧延
ロールの長手方向の厚みが一定な膨出状透明体とから構
成したことを特徴とするものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
圧延ロールの光学式表面観察装置を、図面を参照しなが
ら説明する。図1は光学式表面観察装置の全体構成を示
す斜視図であり、図2は撮像ボックスを支持するスキャ
ナプレートの分解斜視図であり、図3は、他の形態に係
る光学式表面観察装置の主要部の構成を示す模式図であ
る。 また、図4(a)は光学式表面観察装置の撮像ボッ
クスの主要部の構成を示す模式的断面図であり、図4
(b)は窓部を構成する透明体である窓ガラス板のC
Dカメラ側の面に設ける膨出状透明体の斜視図であり、
図5(a),(b)は光の進行状態説明摸式図である。 【0014】図1に示す符号1は光学式表面観察装置
で、この光学式表面観察装置1は、後述する横移動機構
3を有し、圧延ロールWと平行に配設されてなるスキャ
ナベース2と、横移動機構3で圧延ロールWの長手方向
に沿って移動され、後述するボックス進退機構5(図2
参照)及びボックス揺動機構6(図2参照)を有するス
キャナプレート4と、ボックス進退機構5により圧延ロ
ールWに対して進退され、かつボックス揺動機構6によ
り水平軸心を揺動中心として揺動される後述する撮像ボ
ックス7とから構成されている。 【0015】なお、一端側がスキャナプレート4に接続
されてなるものは、横移動機構3、ボックス進退機構
5、ボックス揺動機構6に対する作動・停止信号を送信
する制御ケーブルや作動用電力を供給する電力供給ケー
ブル、及び撮像ボックス7から圧延ロールWの表面静止
画像信号を、例えば信号処理装置に送信するための画像
信号送信ケーブル等からなる屈曲自在なケーブルベア8
である。 【0016】上記スキャナベース2に設けられる横移動
機構3は、図1に示すように、このスキャナベース2の
上面に突設されたねじ支持ブラケット2a,2aにより
両端部の内側部分が支持され、モータ3aにより回転さ
れる圧延ロールWと平行な送りボールねじ3bと、スキ
ャナベース2の上面側に突設されたガイド支持ブラケッ
ト2b,2bにより両端部が支持され、送りボールねじ
3bと平行なガイドロッド3cとから構成されている。
そして、この送りボールねじ3bにはねじ螺着用ブロッ
ク4aを、またガイドロッド3cにはガイドブロック4
bを介してスキャナプレート4が支持されている。つま
り、スキャナプレート4はモータ3aにより回転される
送りボールねじ3bの可逆回転でねじ螺着用ブロック4
aを介して圧延ロールWの長手方向に沿って往復移動さ
れるように構成されている。 なお、送りボールねじ3b
の反モータ3a側が連結されてなるものはエンコーダ3
dで、これはスキャナプレート4の位置、即ち撮像ボッ
クス7の位置を検知 し、CCDカメラが圧延ロールWの
長手方向のどの位置を撮像したかを検知する働きをする
ものである。 【0017】上記スキャナプレート4の圧延ロールW側
の先端部には図1,2に示すように切欠き部4cが設け
られており、この部分に上記撮像ボックス7を支持して
進退させるボックス進退機構5が設けられている。この
ボックス進退機構5は、図2に示すように、撮像ボック
ス7を水平な自由回転軸7aと駆動軸7bとを介して揺
動可能に支持し、スキャナプレート4の切欠き部4cの
両側の下面に設けられたフレームガイド4dにより進退
可能に組立てられてなるUの字状のボックス支持フレー
ム5aと、このボックス支持フレーム5aの反開口側に
突出するラック5bと、このラック5bの歯に噛合する
ピニオン5cが出力軸に外嵌され、スキャナプレート4
の反切欠き側の下面に設けられてなるフレーム作動用モ
ータ5dとから構成されている。 【0018】なお、この実施の形態は、ボックス支持フ
レーム5aをラック5bとピニオン5cとで進退させる
構成であるが、例えばラック5bに代えてボックス支持
フレーム5aに送りボールねじ、あるいは送り角ねじを
突設し、これらボールねじ、あるいは送り角ねじに、こ
れらの長手方向への移動を制限したウォームホイールを
螺着し、このウォームホイールを、ウォームギヤを備え
たモータで可逆回転させる構成にすることもできる。 【0019】上記スキャナプレート4に設けられるボッ
クス移動機構6は、撮像ボックス7の駆動軸7bに外嵌
される従動側ベベルギヤ6aと、一端側にこの従動側ベ
ベルギヤ6aに噛合する駆動側ベベルギヤ6bが外嵌さ
れ、軸受を介して軸部分がボックス支持フレーム5aの
側面に取付けられる先端側自在継ぎ手6cと、この先端
側自在継ぎ手6cに一端側が接続される伸縮回転伝達機
構6dと、この回転伝達機構6dが連結される基端側自
在継ぎ手6eと、スキャナプレート4の上記フレーム作
動用モータ5dよりもボックス支持フレーム5a側に設
けられ、基端側自在継ぎ手6eを回転させるボックス揺
動用モータ6fとから構成されている。 【0020】上記撮像ボックス7には、図示しない窓部
を構成する、後述する透明体と圧延ロールWの表面との
間に、図示しない水供給口から加圧水の供給を受けて、
回転中の圧延ロールWの表面に加圧水を噴出して、水柱
流を形成する水柱形成ノズル7cが設けられている。ま
た、内部には、図示省略しているが、透明体及び水柱流
を通して圧延ロールの表面を照射する光源である環状キ
セノンランプと、圧延ロールWの表面を水柱流及び透明
体を通して撮像して圧延ロールWの表面静止画像を得る
撮像装置であるCCDカメラとが収容されており、透明
体以外は従来例に係るものと同構成になるものである。 【0021】従って、冷却水の散水で冷却されながら回
転している圧延中の圧延ロールWの表面が環状キセノン
ランプの閃光に照射される。そして、水柱流及び窓ガラ
ス板を通して圧延ロールWの表面がCCDカメラで撮像
され、撮像された圧延ロールの表面静止画像信号が信号
処理装置に出力されるものである。 【0022】以下、上記構成になる光学式表面観察装置
1の動作を説明すると、表面研削が施された新たな圧延
ロールWが圧延スタンドにセットされ、冷却水の散水で
冷却されながら熱間圧延が開始されると、先ず横移動機
構3のモータ3aの駆動により送りボールねじ3bを回
転させ、スキャナプレート4を圧延ロールWの長手方向
における最初の観察対応位置に移動させる。次いでフレ
ーム作動用モータ5dの回転によりピニオン5c、ラッ
ク5bを介してボックス支持フレーム5aを圧延ロール
Wの方向に前進させ、圧延ロールWの表面と水柱形成ノ
ズル7cとの間の距離が所定距離になるように撮像ボッ
クス7の位置決めをする。 【0023】次いで、水柱形成ノズル7cに加圧水が供
給されると、撮像ボックス7の窓ガラス板と、冷却水の
散水で冷却されながら200m/分程度の周速で回転し
ている圧延ロールWの表面との間に水柱流が形成され
る。そして、検査員の操作で撮像指令信号が信号処理装
置に入力されると、信号処理装置からの指令により環状
キセノンランプが点灯され、この点灯に同期してCCD
カメラによって回転中の 圧延ロールWの表面が静止化さ
れた表面静止画像信号が得られる。さらに、横移動機構
3を作動させて撮像ボックス7を圧延ロールWの長手方
向に移動させれば、圧延ロールWの長手方向の表面静止
画像を順次撮像し、回転中の圧延ロールWの表面が静止
化された表面静止画像信号を得ることができる。 【0024】この場合、鮮明な表面静止画像を得るため
には、水柱形成ノズルの中心線とCCDカメラの光軸と
を圧延ロールWの径方向の中心に向けることが大切であ
る。例えば、圧延ロールの径が変わり、あるいは圧下力
の変更により圧延ロールが上下方向に移動した場合に対
応するために、従来例に係る光学式表面観察装置は、前
述のとおり、CCDカメラを圧延ロールの長手方向と直
交する方向に揺動し得る構成になっているが、圧延ロー
ルWの径の大きな変化や大きな上下移動に対応すること
ができず、水柱流を形成する水の流れを安定維持し得な
くなるだけでなく、圧延ロールWに対してCCDカメラ
が常に一定の角度を取り得なくなり、鮮明な表面静止画
像を得ることができなかった。 【0025】しかしながら、本実施の形態によれば、ボ
ックス揺動機構6のボックス揺動用モータ6fを駆動し
て、基端側自在継ぎ手6e、伸縮回転伝達機構6d、先
端側自在継ぎ手6c、駆動側ベベルギヤ6b、従動側ベ
ベルギヤ6aを介して撮像ボックス7を揺動させること
ができる。 【0026】従って、圧延ロールWの径が大きく変って
も、また圧延ロールWが大きく上下移動しても、撮像ボ
ックス7を揺動させることにより容易に水柱形成ノズル
7cの向きやCCDカメラの光軸を圧延ロールWの径方
向の中心に合わせることができる。従って、水柱流を形
成する水の流れを安定維持し、かつ圧延ロールWに対し
てCCDカメラを常に一定の角度にすることが可能にな
り、鮮明な表面静止画像を得ることができる。このよう
に、鮮明な表面静止画像を得ることができるので、圧延
ロールの表面状況を正確に把握することが可能になり、
鋼板の表面品質の安定維持に大いに寄与することができ
る。 【0027】なお、本発明の実施の形態に係る圧延ロー
ルの光学式表面観察装置のボックス揺動機構6を、図3
に示すような構成にすることができる。以下、このボッ
クス揺動機構6を説明する。即ち、撮像ボックス7(水
供給口は省略している。)はスキャナプレート4の先端
側における上下の2個所から圧延ロールWの方向に突出
するボックス支持部材4e,4eの間で、圧延ロールW
に対して進退可能、かつ圧延ロールWの長手方向と直交
する方向に揺動可能に装着されている。撮像ボックス7
の水柱形成ノズル7c側の側面には、前後方向に長い長
溝7dが設けられており、この長溝7dにボックス支持
部材4e,4eの先端部付近に設けられた垂直なピン支
持部材4fの上下方向の中心に設けられたガイドピン4
gが係合されていて、このガイドピン4gに案内されて
撮像ボックス7が進退し得るように支えられている。 【0028】撮像ボックス7を進退させるボックス進退
機構5は、撮像ボックス7の反水柱形成ノズル7c側の
後端とスキャナプレート4のボックス支持部材4e,4
e間の底面との間に介装されるベローズ5eと、このベ
ローズ5eに連通する開閉弁5gが介装されてなる空気
給排管路5fとからなっている。また、撮像ボックス7
を揺動させるボックス揺動機構6は、撮像ボックス7の
反水柱形成ノズル7c側の上下面と、ボックス支持部材
4eとの間に介装されるベローズ6g,6gと、これら
ベローズ6g,6gのそれぞれに連通する開閉弁6iが
介装されてなる空気給排管路6h,6hとからなってい
る。なお、ベローズをダイヤフラムに代えることができ
る。 【0029】従って、空気給排管路5fからの空気の給
排によりベローズ5eを伸縮させると、ベローズ5eの
伸縮量に応じてボックス揺動機構6のベローズ6g,6
gが曲がり、撮像ボックス7が進退される。一方、空気
給排管路6h,6hからの空気の給排により一対のベロ
ーズ6gのうちの一方を伸長させると共に、他方を縮小
させれば、これらベローズ6g,6gの伸長、縮小量に
応じて、ボックス進退機構5のベローズ5eが曲がり、
撮像ボックス7がガイドピン4gを揺動支点として揺動
され、撮像ボックス7の向きを圧延ロールWの径方向の
中心に合致させ ることができる。従って、このボックス
揺動機構の形態によれば、記ボックス揺動機構の形態と
同様の働きをすることができる。 【0030】次に、本発明の実施の形態に係る圧延ロー
ルの光学式表面観察装置の撮像ボックスの透明体の構成
を、図4(a),(b)と、図5(a),(b)とを参
照しながら説明する。 【0031】例えば、圧延ロールが300〜400m/
分の周速で回転している場合、圧延ロールの表面を静止
画像として撮像するためには、1μs以下の高速度撮影
を行わなければならない。そのためには、十分な光量を
要するので光源の光量を大きくすると共に、CCDカメ
ラの絞りを開く必要がある。しかしながら、絞りを開く
と、被写界深度が浅くなってピントがずれてしまい、一
部が明瞭で、他がピンぼけの表面静止画像しか得ること
ができなくなってしまう。そこで、下記に説明するよう
な考え方に基づいて、圧延ロールが300〜400m/
分もの高周速で回転していても、より鮮明な圧延ロール
の表面静止画像を得ることのできる光学式表面観察装置
を具現した。 【0032】先ず、図5(a),(b)を参照しなが
ら、説明の簡単化のために平板状透明体7eの屈折率が
水と同じであると仮定して、より鮮明な圧延ロールの表
面静止画像を得ることのできる光学式表面観察装置を具
現するに至った考え方を説明する。即ち、図5(a)に
おいて、観測点aから出た光がCCDカメラの光軸Lに
対してθ 1 の角度で水柱流と平板状透明体7e(屈折率
1 )とを通り、平板状透明体7eとCCDカメラ側の
空気(屈折率n 2 =1.0)層との境界a′で屈折して
CCDカメラの光軸Lに対してθ 2 の角度で空気層を通
ってCCDカメラに到達する。一方、観測点fからCC
Dカメラの光軸Lを通って進む光は直進してCCDカメ
ラに到達する。 【0033】ここで、観測点fから出た光の観測点fか
ら平板状透明体7eのCCDカメラ側の面f′までの距
離をl 1 とし、CCDカメラ側の面f′からCCDカメ
ラま での距離をl 2 とし、光の速度をCとすると、観測
点aから出た光がCCDカメラに到達するのに要する時
間t a は、下記の式で表される。 a =1/C・(n 1 1 /cosθ 1 +n 2 2 /cosθ 2 )‥‥‥ 一方、観測点fから出た光が直進してCCDカメラに到
達するのに要する時間t f は、下記の式で表される。 f =1/C・(n 1 1 +n 2 2 )‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 【0034】上記式と式とが等しければ、原則的に
ピンぼけが生じない。そこで、式=式であると仮定
し、移項して整理すると、下記式となる。 1 1 (1−1/cosθ 1 )=n 2 2 (1/cosθ 2 −1)‥‥ ところで、cosθ 1 とcosθ 2 との値は何れも1より
も小さいので、上記式中の(1−1/cosθ 1 )の
値は負であり、逆に(1/cosθ 2 −1)の値は正で
ある。また、n 1 1 とn 2 2 との値は何れも正であるか
ら、上記式は成立せず、表面静止画像には必ずピンぼ
けが生じることになる。 【0035】そこで、図5(b)に示すように、平板状
透明体7eとCCDカメラ側の面に、例えば屈折率
3 、厚みdの透明物体を密着させると、観測点fから
出た光が直進してCCDカメラに到達するのに要する時
間t f は、下記の式となる。t f =1/C・{n 1 1
3 d+n 2 (l 2 −d)}‥‥‥‥‥‥‥従って、
式=式となるような厚みdの透明物体が存在すれば良
いということになる。 【0036】即ち、n 1 1 /cosθ 1 +n 2 2 /cosθ 2 =n 1 1 +n 3 d+n 2 (l 2 −d)を整理すると 、n 1 1 (1/cosθ 1 −1)+n 2 2 (1/cosθ 2 −1) =d(n 3 2 )となり、(1/cosθ 1 −1)も(1/cosθ
2 −1)も正であり、またdも正であるから、この透明
物体の屈折率n 3 を空気の屈折率n 2 より大きくすれば、
式を満足させることができ、表面静止画像のピンぼけ
を解消することができる。そのためには、図5(a)に
おいて、f′からa′方向、または逆方向に離れた位置
になるほど透明物体の厚みdを薄くすれば良い。つま
り、図4(a),(b)に示すような形状の透明物体
を、平板状透明体7eのCCDカメラ側の面に密着させ
れば良いということになる。 【0037】より詳しくは、図4(a)に示すように、
撮像ボックス7の窓部を構成する、石英ガラスまたはア
クリル板からなる平板状透明体7eの反水柱形成ノズル
7c側(CCDカメラ側)の面には、図4(b)に示す
ように、平板状透明体7e側に曲率半径を持つ円曲面を
有し、かつ圧延ロールWの長手方向に沿う厚みが一定
の、いわゆる蒲鉾状形状をした膨出状透明体7fが密着
されてなる構成である。 なお、図5では観測点a,fが
同一平面上にあると仮定して説明したが、圧延ロールは
円筒状であり、たとえ観察視野(現像視野)が、例えば
5mm×5mm程度で狭くても円曲面であるため、膨出
状透明体7fの婉曲面の極率半径は圧延ロールの表面の
円曲面を考慮して設定される。 【0038】従って、300〜400m/分の高周速で
回転している圧延ロールの表面を1μm以下の高速度撮
影を行うために、CCDカメラの絞りを開いたとして
も、圧延ロールWの焦点位置から出て光軸を通る光と、
焦点から周方向に離れた観測点から出た光とがほぼ同時
にCCDカメラに到達し、ピントの合った鮮明な表面静
止画像を撮影することができるので、より高速回転して
いる圧延ロールWに対しても適用することができ、光学
式表面観察装置の汎用性の拡大に大いに寄与することが
できる。 【0039】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項に係
る圧延ロールの光学式表面観察装置によれば、冷却水の
散水で冷却されながら回転している圧延ロールの径変化
や上下方向の移動の如何を問わず、ボックス揺動機構に
より撮像ボックスを揺動させて、撮像ボックスの向きを
圧延ロールの径方向の中心に合わせることができるの
、水柱流の流れを安定維持しながら、しかも圧延ロー
ルに対して撮像装置の向きを常に一定に保持しながら圧
延ロールの表面静止画像を撮像することができる。 その
ため、鮮明な表面静止画像が得られ、圧延中の圧延ロー
ルの表面状態を正確にオンラインで観察することがで
き、熱間圧延における圧延ロール交換時期の適正化、熱
間圧延における操業条件の変化とロールバンディング発
生状態との関係調査及び熱間圧延のスケール疵の低減の
ための操業条件の解析等に対して大いに寄与することが
できる。 【0040】さらに、本発明の請求項に係る圧延ロール
の光学式表面観察装置によれば、撮像装置の絞りを開い
ても、圧延ロールの焦点位置から出て光軸を通る光と、
焦点から周方向に離れた観測点からの光とがほぼ同時に
CCDカメラに到達し、ピントの合った表面静止画像を
撮像することができるので、より高周速で回転している
圧延ロールの表面状態のオンライン観察にも適用するこ
とができ、その汎用性の拡大に大いに寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る圧延ロールの光学式
表面観察装置の全体構成を示す斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る圧延ロールの光学式
表面観察装置の撮像ボックスを支持するスキャナプレー
トの分解斜視図である。 【図3】本発明のの形態に係る圧延ロールの光学式表
面観察装置の主要部の構成を示す模式図である。 【図4】本発明の実施の形態に係り、図4(a)は圧延
ロールの光学式表面観察装置の撮像ボックスの主要部の
構成を示す模式的断面図、図4(b)は窓部を構成する
透明体である窓ガラス板のCCDカメラ側の面に設ける
膨出状透明体の斜視図である。 【図5】本発明の実施の形態に係り、図5(a),
(b)は光の進行状態説明摸式図である。 【図6】圧延ロールの表面に発生したロールバンディン
グの様子を説明するための説明図である。 【図7】従来例に係る圧延ロールの光学式表面観察装置
の要部構成説明図である。 【図8】従来例に係る圧延ロールの光学式表面観察装置
の水柱形成ノズルの斜視図である。 【符号の説明】 1…光学式表面観察装置,2…スキャナベース,2a…
ねじ支持ブラケット,2b…ガイド支持ブラケット,3
…横移動機構,3a…モータ,3b…送りボールねじ,
3c…ガイドロッド,3d…エンコーダ,4…スキャナ
プレート,4a…ねじ螺着用ブロック,4b…ガイドブ
ロック,4c…切欠き部,4d…フレームガイド,4e
…ボックス支持部材,4f…ピン支持部材,4g…ガイ
ドピン,5…ボックス進退機構,5a…ボックス支持フ
レーム,5b…ラック,5c…ピニオン,5d…フレー
ム作動用モータ,5e…ベローズ,5f…空気給排管
路,5g…開閉弁,6…ボックス揺動機構,6a…従動
側ベベルギヤ,6b…駆動側ベベルギヤ,6c…先端側
自在継ぎ手,6d…伸縮回転伝達機構,6e…基端側自
在継ぎ手,6f…ボックス揺動用モータ,6g…ベロー
ズ,6h…空気給排管路,6i…開閉弁,7…撮像ボッ
クス,7a…自由回転軸,7b…駆動軸,7c…水柱形
成ノズル,7d…長溝,7e…平板状透明体,7f…膨
出状透明体,8…ケーブルベア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花戸 義彦 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社 神戸製鋼所 加古川製鉄所内 (56)参考文献 特開 平5−10888(JP,A) 特開 平6−186005(JP,A) 特開 平6−138044(JP,A) 特開 昭55−18977(JP,A) 特開 平1−163643(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転中の圧延ロールの表面に加圧水を噴
    射し、窓部を構成する透明体と圧延ロールの表面との間
    に水柱流を形成する水柱形成ノズルが設けられ、透明体
    及び水流を通して圧延ロールの表面を照射する光源
    と、圧延ロールの表面を透明体及び水柱流を通して撮像
    して圧延ロールの表面静止画像を得る撮像装置とが内設
    された撮像ボックスを備え、この撮像ボックスを圧延ロ
    ールに対して進退させるボックス進退機構が設けられた
    スキャナプレートを備え、このスキャナプレートを圧延
    ロールの長手方向に沿って横移動させる横移動機構が設
    けられたスキャナベースを備えてなる圧延ロールの光学
    式表面観察装置において、前記スキャナプレートに、水
    平軸心を揺動中心として前記撮像ボックスを揺動させる
    ボックス揺動機構を設けると共に、前記透明体を、平板
    状透明体と、この平板状透明体の撮像装置側の面に密着
    され、窓部側に曲率半径を持つ円曲面を有し、かつ圧延
    ロールの長手方向の厚みが一定な膨出状透明体とから構
    成したことを特徴とする圧延ロールの光学式表面観察装
    置。
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