JP3404137B2 - 多孔性樹脂積層体及びその製造方法 - Google Patents

多孔性樹脂積層体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多孔性樹脂積層体及び
その製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、軽
量でかつ高強度を有しており、水処理フィルターやコン
クリート用型枠などに利用することができる多孔性樹脂
積層体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂多孔体は、その内部に連続気孔
が存在することによって軽量化並びに合成樹脂材料の使
用量の節減ができ、かつ多孔体の厚みを増すことによっ
てその剛性を高めることができるという利点がある。そ
れゆえに、建築土木用の構造材料や水処理関連材料とし
て用いられている。このような合成樹脂多孔体を製造す
る方法としては、樹脂粉末を原料として利用する焼結成
形法が従来より知られており、様々な形状をしたものが
利用されてきた〔例えば、工業材料第32巻第4号第8
8〜91頁(1984)〕。
【0003】この焼結成形法においては、金型に樹脂粉
末を充填し、樹脂の融点近くまで金型を加熱して、樹脂
粉末同士の接触面を融着した後、脱型することにより、
合成樹脂多孔体が製造されていた。しかし、この方法で
得られる合成樹脂多孔体は、樹脂粉末同士がその表面で
点接着で融着しているのみであるので、強度が弱いとい
う問題があり、また、気孔率が高々50体積%程度のも
のしか得られないという問題もあった。
【0004】また、特公平4−55618号公報には低
密度繊維強化可塑性複合体が開示されており、この発明
では、熱膨張を利用して連続気孔をする低密度繊維強化
可塑性複合体を得ている。ここに開示されている複合体
は、軽量で強度が高く、かつ20〜90体積%の連続気
孔を有するものであるが、その孔径は使用する樹脂粉末
や強化短繊維との配合比によっても異なるが、通常は1
0〜500μmの範囲にあり、孔径が大きく水処理用フ
ィルターとして利用するには好適とはいえないものであ
った。また、複合体の表面に補強用繊維が存在し、表面
が平滑でなく、離型性に難を有していて、コンクリート
用型枠として利用するには好適といえるものでなかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑
み、本発明の課題は、軽量でかつ高強度を有しており、
連続気孔を有していて透水性やガス透過性が制御でき、
表面が平滑である多孔性樹脂積層体及びその製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者等は鋭意検討した結果、後述するような繊
維強化ポリオレフィン樹脂多孔体に、特定の孔径の細孔
を有するポリオレフィン有孔フィルムを積層することに
より、軽量でかつ高強度を有しており、連続気孔を有し
ていて透水性やガス透過性が制御され、さらに表面が平
滑で離型性にも優れた多孔性樹脂積層体が得られるとい
う知見を得、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、孔径0.01
〜10μmの細孔を有するポリオレフィン有孔フィルム
と、気孔率が20〜90体積%であって、連続気孔を有
する繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体との多孔性樹脂
積層体であって、前記ポリオレフィン有孔フィルムを形
成しているポリオレフィンの融点が繊維強化ポリオレフ
ィン樹脂多孔体を構成しているポリオレフィン樹脂の融
点よりも少なくとも5℃高いことを特徴とする多孔性樹
脂積層体であり、この多孔性樹脂積層体は、短繊維とポ
リオレフィン樹脂粉末とを水に分散し、抄紙して複合シ
ートとし、この複合シートを加圧下に加熱した後、加圧
下に冷却して気孔率が20〜90体積%の繊維強化ポリ
オレフィン樹脂多孔体を形成し、しかる後にこの繊維強
化ポリオレフィン樹脂多孔体と有孔フィルムとを積層し
て、加圧下に繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体を構成
するポリオレフィン樹脂の融点より高く、ポリオレフィ
ン系有孔フィルムを構成するポリオレフィンの融点より
低い温度で加熱し、次いで、加圧下に冷却することによ
って製造することができる。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
多孔性樹脂積層体は後述するポリオレフィン有孔フィル
ムと後述する繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体とを積
層し、加圧下で加熱した後、加圧下で冷却して得られ
る。ポリオレフィン有孔フィルムとしては、通気及び透
湿性フィルムとして市販されているものを用いることが
できる。ポリオレフィン有孔フィルムの細孔の径は0.
01〜10μmであるものが用いられ、細孔の径が0.
01μm未満のものでは透水性やガス透過性が不十分
で、水処理フィルターやコンクリート用型枠として利用
するには不適であり、10μmを超えたものでは、平滑
性を除けば、実質的に有孔フィルムを積層しないものと
同じ効果しか得られない。
【0009】また、気孔率は20〜90体積%、厚さは
30〜200μmのものが好ましく用いられる。気孔率
が20体積%未満では透水性やガス透過性が低下し、分
離機能が低下する傾向にあり、90体積%を超えたもの
ではフィルム機能が低下する傾向にある。厚さが30μ
m未満ではフィルム強度が低下する傾向にあり、200
μmを超えると透水性やガス透過性が低下し、分離機能
が低下する傾向にある。
【0010】上記のように、ポリオレフィン有孔フィル
ムの細孔の径、気孔率、厚さを特定することによって、
透水性やガス透過性を制御することが可能となる。ま
た、ポリオレフィン有孔フィルムと繊維強化ポリオレフ
ィン樹脂多孔体とを加圧下に加熱した後、加圧下に冷却
して積層するために、ポリオレフィン有孔フィルムを形
成しているポリオレフィンとして、このポリオレフィン
の融点を繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体に用いられ
るポリオレフィン樹脂の融点より少なくとも5℃高い融
点のものを使用する必要があり、このようなポリオレフ
ィン有孔フィルムのポリオレフィンとしては、例えば、
繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体に用いられているポ
リオレフィン樹脂として低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン、又はエチレン系共重合体を用いた場合に
は、ポリオレフィン系有孔フィルムのポリオレフィンと
しては、ポリプロピレンやポリプロピレン系共重合体又
は超高分子量ポリエチレンが用いられ、繊維強化ポリオ
レフィン樹脂多孔体に用いられているポリオレフィン樹
脂として超高分子量ポリエチレンを用いた場合には、ポ
リオレフィン有孔フィルムのポリオレフィンとしてはポ
リプロピレンフィルムやポリプロピレン系共重合体が用
いられる。
【0011】繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体は、例
えば、米国特許第4426470号公報に記載されてい
る方法で製造することができる。すなわち、強化用短繊
維とポリオレフィン樹脂粉末とを水中に分散し、抄紙し
て複合シートを得る。次いで、この複合シートを加圧下
に加熱した後、加圧下に冷却して気孔率が20〜90体
積%の繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体を形成する。
この繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体の気孔率が20
体積%未満では連続気孔を有する多孔体が得られないこ
とがあり、気孔率が90体積%を超えると強度が低下す
る。
【0012】強化用短繊維としては、無機系、有機系の
繊維が用いられ、例えば、ガラス繊維、ピッチ系もしく
はPAN系のカーボン繊維、メタ系もしくはパラ系のア
ラミド繊維、アルミナ繊維、ビニロン繊維、麻などが挙
げられ、単独又は混合して用いることができる。強化用
短繊維の平均繊維長は、1〜50mmであることが好ま
しく、3〜25mmであることがより好ましい。平均繊
維長が1mmより短い場合は、熱膨張が不十分で、気孔
率が低くなる傾向にあり、また、表面の平滑な多孔体が
得られにくく、十分な強度も得られない。また平均繊維
長が50mmを超える場合も、熱膨張が不十分で、気孔
率が低いものとなる傾向にあり、また、繊維とポリオレ
フィン系樹脂との十分な均一性が得られないことがあ
る。さらに強化用短繊維の平均繊維径は2〜100μm
であることが好ましく、5〜50μmであることがより
好ましい。平均繊維径は2μm未満では透水性やガス透
過性が低下する傾向にあり、100μmを超えると繊維
とポリオレフィン系樹脂との十分な均一性が得られない
傾向にある。
【0013】繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体に用い
られるポリオレフィン樹脂としては、例えば、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、4−メチル
ペンテン、塩素化ポリエチレンなどの単独重合体が挙げ
られ、エチレンとプロピレン、イソブチレン、イソペン
テン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン、アクリル
酸、メタアクリル酸、又は酢酸ビニルとの共重合体であ
ってもよく、この場合にはエチレン以外の共重合成分と
しては10モル%以下が好ましい。これらの中でも、低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、超高分子量ポ
リエチレン、ポリプロピレンが特に好ましい。
【0014】上記ポリオレフィン樹脂は粉末で用いられ
るが、ポリオレフィン樹脂粉末の粒子径としては、JI
S標準で48メッシュ以下の粉末が好ましい。粒子径が
48メッシュより大きいと均一性の十分なものが得らな
いことがある。強化用短繊維とポリオレフィン樹脂との
混合比は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対し、強
化用短繊維5〜500重量部であることが好ましく、特
に20〜200重量部であることが好ましい。強化用短
繊維の混合比が、ポリオレフィン樹脂100重量部に対
し、5重量部未満の場合は、熱膨張が不十分となるの
で、気孔率の確保が難しいことがあり、また混合比が5
00重量部を超える場合は、十分な均一性を得るのが難
しいことがある。
【0015】上記のような強化用短繊維とポリオレフィ
ン樹脂粉末とを上記配合で抄紙して得られた複合シート
を、さらに次のようにして繊維強化ポリオレフィン樹脂
多孔体を得る。すなわち、抄紙して複合化したシートを
乾燥させた後、1枚もしくは2枚以上積層して加圧下に
加熱し、しかる後、加圧下に冷却する。加圧下に加熱す
る際の温度は、使用するポリオレフィン樹脂の融点より
10〜60℃高めであり、圧力は5〜100kg/cm
2 であることが好ましい。さらに同圧力で、10〜50
℃の温度で冷却することが好ましい。このようにして、
気孔率が20〜90体積%で、厚さが0.2〜5mm程
度で、重量が200〜3000g/m2程度の繊維強化
ポリオレフィン樹脂多孔体を得る。このとき、複合シー
トのままでは表面の平滑性は乏しいが、プレス成形する
ことによって表面は平滑になる。
【0016】さらに、繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔
体とポリオレフィン有孔フィルムとを積層し、加圧下に
繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体を構成するポリオレ
フィン樹脂の融点より高く、ポリオレフィン系有孔フィ
ルムの融点より低い温度で加熱し、次いで、加圧下に冷
却して多孔性樹脂積層体を得る。このときの加熱温度
は、通常使用するポリオレフィン樹脂の融点より5〜3
0℃高めにするのが好ましく、圧力としては5〜100
kg/cm2 であることが好ましい。このような温度で
加熱するこによって、ポリオレフィン有孔フィルムの細
孔が破壊されることなく、繊維強化ポリオレフィン樹脂
多孔体とポリオレフィン有孔フィルムとが接着する。こ
のためにポリオレフィン有孔フィルムを構成しているポ
リオレフィンの融点を繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔
体に用いられるポリオレフィン樹脂の融点より少なくと
も5℃高い温度のものを使用しなくてはならない。
【0017】このようにして得られた多孔性樹脂積層体
は2層構造からなり、基体である繊維強化ポリオレフィ
ン樹脂多孔体が、20〜90体積%の気孔率を有してい
るにもかかわらず、高い力学的強度を有し、一方の層で
あるポリオレフィン有孔フィルムは細孔の径が規定され
ているので、透水性やガス透過性を制御することが可能
となり、高いガス分離機能を有する。また、ポリオレフ
ィン有孔フィルムが表面に積層されているので、表面が
平滑で離型性がより良好となる。したがって、水処理用
フィルターやコンクリート型枠(型枠シートも含む)と
して好適に利用できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお実施例中の気孔率は次のようにして求められ
る。すなわち、気孔のないポリオレフィン樹脂と強化用
短繊維とからなる複合体の理論密度をAg/cm3
し、繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体の見掛密度をB
g/cm3 とすると、気孔率は(A−B)/A×100
(%)で求められる。
【0019】実施例1 強化用短繊維(平均繊維長が5mmのガラス繊維、オー
ウェンス・コーニング・ファイバーグラス社製4155
B)及びポリオレフィン樹脂の粉末(高密度ポリエチレ
ン樹脂、住友精化社製、フローセンM)をそれぞれ水中
に均一に分散し、水性スラリーを得た後、抄紙して、ガ
ラス繊維50重量%を含有し、400g/m2 の基底重
量を有する複合シートを得た。この複合シート1枚を、
連続二重ベルトラミネーターの間に通して、約2000
kPaの圧力下で、170℃の温度にて2分間プレスし
た後、30℃で2分間加圧冷却して0.9mm厚で、気
孔率が64体積%であるガラス繊維強化高密度ポリエチ
レン多孔体を得た。
【0020】次いで、ポリオレフィン有孔フィルムとし
て100μm厚のポリプロピレン有孔フィルム(徳山曹
達社製、NFシート、細孔径3.0μm)をガラス繊維
強化高密度ポリエチレン多孔体の片側に積層して、約1
500kPa、130℃で2分間加圧加熱した後、同圧
力、30℃で2分間加圧冷却して0.9mm厚の多孔性
樹脂積層体を得た。この多孔性樹脂積層体の有孔フィル
ムを除く部分の気孔率は60体積%であった。
【0021】実施例2 強化用短繊維として平均繊維長が3mmのPAN系のカ
ーボン繊維(東邦レーヨン社製、ベスファイトHTA−
C3−PL)と、ポリオレフィン樹脂の粉末として高密
度ポリエチレン樹脂粉末(住友精化社製、フローセン
M)とをそれぞれ水中に均一に分散させ、水性スラリー
を得た後、抄紙して、カーボン繊維を30重量%含有
し、300g/m2 の基底重量を有する複合シートを得
た。この複合シート1枚を連続二重ベルトラミネーター
の間に通して、約2000kPaの圧力下で、160℃
の温度にて2分間プレスした後、30℃で2分間加圧冷
却して0.8mm厚で、気孔率が58体積%であるカー
ボン繊維強化高密度ポリエチレン多孔体を得た。
【0022】次いで、ポリオレフィン系有孔フィルムと
して120μm厚のポリプロピレン製有孔フィルム(徳
山曹達社製、NFシート、細孔系2.5μm)をカーボ
ン繊維強化高密度ポリエチレン多孔体の片側に積層し
て、約2000kPaの圧力下で、140℃の温度で2
分間プレスした後、30℃で2分間加圧冷却して0.8
m厚の多孔性樹脂積層体を得た。この多孔性樹脂積層体
の有孔フィルムを除く部分の気孔率は50体積%であっ
た。
【0023】実施例3 実施例1及び実施例2で得た多孔性樹脂積層体(シー
ト)を、合板型枠の内側の面に両面テープを用いて固定
し、この型枠内にスランプ8cmのコンクリートを打設
した。気中24時間の養生時間を経て脱型したところ、
型枠からの離型性は非常に良好で、コンクリート面につ
いてもアバタが殆ど見られなかった。また、用いた多孔
性樹脂積層体は破壊されることはなかった。
【0024】
【発明の効果】本発明の多孔性樹脂積層体は、軽量でか
つ高強度を有しており、また、特定の孔径の細孔を有
し、連続気孔を有しているので、透水性やガス透過性を
制御することができる。さらに、表面が平滑で離型性が
よい。したがって、本発明の多孔性積層体は、水処理用
フィルターやコンクリート用型枠として好適に利用でき
る。本発明の製造方法によれば、このような多孔性樹脂
積層体が容易に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B01D 53/22,61/00 - 71/82 C02F 1/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔径0.01〜10μmの細孔を有する
    ポリオレフィン有孔フィルムと、気孔率が20〜90体
    積%であって、連続気孔を有する、短繊維とポリオレフ
    ィン樹脂粉末とを抄紙して複合シートとしたものを加圧
    下に加した後、加圧下に冷却することにより得られる
    繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体との多孔性樹脂積層
    体であって、前記ポリオレフィン有孔フィルムを形成し
    ているポリオレフィンの融点が繊維強化ポリオレフィン
    樹脂多孔体を構成しているポリオレフィン樹脂の融点よ
    りも少なくとも5℃高いことを特徴とする多孔性樹脂積
    層体。
  2. 【請求項2】 短繊維とポリオレフィン樹脂粉末とを水
    に分散し、抄紙して複合シートとし、この複合シートを
    加圧下に加熱した後、加圧下に冷却して気孔率が20〜
    90体積%の繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体を形成
    し、しかる後にこの繊維強化ポリオレフィン樹脂多孔体
    と有孔フィルムとを積層して、加圧下に繊維強化ポリオ
    レフィン樹脂多孔体を構成するポリオレフィン樹脂の融
    点より高く、ポリオレフィン系有孔フィルムを構成する
    ポリオレフィンの融点より低い温度で加熱し、次いで、
    加圧下に冷却することを特徴とする請求項1記載の多孔
    性樹脂積層体の製造方法。
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