JP3403613B2 - 株券貸借取引管理システム - Google Patents

株券貸借取引管理システム

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JP3403613B2
JP3403613B2 JP15226997A JP15226997A JP3403613B2 JP 3403613 B2 JP3403613 B2 JP 3403613B2 JP 15226997 A JP15226997 A JP 15226997A JP 15226997 A JP15226997 A JP 15226997A JP 3403613 B2 JP3403613 B2 JP 3403613B2
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貢 植月
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、株券貸借取引に
おいて、その取引を仲介・管理する株券貸借取引管理シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】日本において、株式は、東京証券取引所
に代表される全国8か所の証券取引所に上場されて売買
が行われ、それ以外では、日本証券業協会の店頭市場
(協会員間で行われる売買市場)で売買がなされてい
る。
【0003】このような株式取引の分野において、「株
券貸借取引」と称される取引がある。この取引は、簡単
にいえば、証券会社等が手元に保有していない株券を売
却した場合に、証券金融会社及び他の金融機関や証券会
社等から当該株券を借り入れて相手方に引き渡すことを
可能にする取引であると定義付けできる。
【0004】ところで、現況における株券貸借取引は、
証券会社等が自己勘定で、日経平均先物取引、日経平均
先物オプションと原株式の裁定取引あるいは顧客勘定で
の裁定取引に対応することを目的に、個別銘柄(特定銘
柄)を指定する取引についてのみ行われているにすぎな
い。このため、市場規模が小さいということがある。
【0005】この原因の一つとしては、有担保取引、す
なわち、株式の貸借時に担保をとることが制度化されて
いないことが挙げられる。すなわち、株券の貸借を行な
う場合、無担保でこれを行なうことも可能であるのだ
が、これでは取引の信頼性が低く、一部の信頼性の高い
相手としか取引を行なうことができないということがあ
る。したがって、この取引をより信頼性の高いものにす
るには、全ての株券について有担保取引を行う必要があ
る。
【0006】しかしながら、有担保取引の場合、貸借期
間中、担保として預かった現金と貸し出した株券の時価
とを常に同等に保つ必要があることから、過不足金の受
け渡しを毎日行なう必要がある。これでは通常業務に加
えて日々担保金計算のための伝票が生じ、また、担保金
調整のための資金準備の見込みが立てづらく、さらに送
金手数料の問題もある。また、株券の種類が極めて多数
に亘ることから、これらの担保金の設定は面倒である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、株券
貸借取引を制度化するには、種々の問題点があり、これ
らを解決しうるシステムが望まれているということがあ
る。この発明は、信頼性の高い株券貸借取引を実現しう
る株券貸借取引管理システムを提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、この発明の第1の手段は、株券貸借取引を管理する
ための株券貸借取引管理システムであって、当該株券貸
借取引の取引種別がジェネラル取引かスペシャル取引か
を判断する取引種別判断部と、取引種別毎に、銘柄ラン
クを含む銘柄情報に基づいて株券貸借取引対象の株券の
担保金率を演算する担保金率演算部と、当該株券貸借取
引の取引種別に基づいてこの株券貸借取引対象の株券の
担保金率を取得し、これに基づいて担保金額を設定する
担保金額設定部と、当該株価の変動に伴い前記担保金額
の値洗い・洗い替え(担保金移動計算)を行う担保金額
洗い替え処理部とを有することを特徴とするものであ
る。
【0009】第2の手段は、第1の手段の株券貸借取引
管理システムにおいて、前記担保金率演算部は、前記銘
柄ランクを含む銘柄情報に基づいて銘柄ランク付けを行
ない、この銘柄ランク付けに基づいて担保金率を演算す
る手段と、前記銘柄情報の変動に基づいて前記担保金率
を更新する手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0010】第3の手段は、第1の手段の株券貸借取引
管理システムにおいて、前記担保金額洗い替え処理部
は、株価情報から必要な担保金額を演算し、これに基づ
いて上限許容額と下限許容額を求め、現在の担保金額
が、この範囲を逸脱した場合にのみ洗い替え処理を行う
ことを特徴とするものである。
【0011】第4の手段は、コンピュータシステムに株
券貸借取引の管理を行なわわせる手順を含むプログラム
を格納した記憶媒体であって、当該株券貸借取引の取引
種別がジェネラル取引かスペシャル取引かを判断させる
手順と、取引種別毎に、銘柄ランクを含む銘柄情報に基
づいて株券貸借取引対象の株券の担保金率を演算させる
手順と、当該株券貸借取引の取引種別に基づいてこの株
券貸借取引対象の株券の担保金率を取得させ、これに基
づいて担保金額を設定させる手順と、当該株価の変動に
伴い前記担保金額の値洗い・洗い替え(担保金移動計
算)を行わせる手順とを含むプログラムを格納したこと
を特徴とするものである。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態
にかかる株券貸借取引管理システムの構成を示す概略構
成図である。このシステムは、株券貸借取引の仲介者に
置かれる。図2に示すように、取引仲介者1は、株券借
入者2と株券貸出者3との間を仲介し、取引を成立させ
その管理を行う者である。次に、図2を参照してこの株
券貸借取引を簡単に説明する。
【0014】この取引は、株券借入者2が株券貸出者3
から必要な株券を借り入れ(ステップS4)、そのかわ
りに担保金としての現金を差し入れる(ステップS5)
ことを基本とする。また、株券借入者2は、株券の借入
に対し貸出者3に貸借料を支払い(ステップS6)、貸
出者3は、借入者2から預かった現金に対する金利(付
利金利)を支払う(ステップS7)。仲介者は、前記貸
借料と付利金利について貸出者3、借入者2それぞれに
提示する料率に差を設け、この鞘(スプレッド)を受け
取ることになる。
【0015】なお、このシステムで管理する株券貸借取
引の形態は、スペシャル取引とジェネラル取引とに分け
られる。ここで、スペシャル取引は、株券借入者2が、
借り入れたい株券の銘柄を具体的に指定して行う取引を
いい、ジェネラル取引は、調達したい株券の総額は指定
するが株券の銘柄は特に指定しない取引をいう。
【0016】すなわち、スペシャル取引は、株券借入者
2が、例えば「A製作所の株券を、5月1日から5月2
5日まで、10万株借り入れたい」旨の申し出を行うこ
とに起因する。一方、ジェネラル取引は、「5月1日か
ら5月25日まで、一部上場の株券ならばどのような銘
柄でも良いから、総額1億円分借り入れたい」旨の申し
出を行うことに起因する。
【0017】どちらの取引も、現金を担保とすることに
は変わりはない。しかし、ジェネラル取引の場合には、
資金調達の性格が強いといえる。すなわち、ジェネラル
取引の場合には、上記とは逆に株券貸出者3の方から
「時価総額1億円の株券を担保にして現金を調達した
い」旨の申し出を受け、この株券貸出者3のために株券
借入者2を選択するという場合があるからである。従っ
て、スペシャル取引とジェネラル取引とでは、そのリス
クに応じて株券の現金換算額(時価総額という)に対す
る現金担保の率(以下「担保金率」という)を異ならせ
なければならない。
【0018】すなわち、スペシャル取引の場合には、時
価総額に対して100%以上の担保金率を設定できる
が、ジェネラル取引の場合には時価総額に対して100
%以下の担保金率しか設定できない。また、ジェネラル
取引においては、リスクを回避するため、株式銘柄のラ
ンク付けに応じて担保金率を変動させる必要がある。こ
の実施形態のシステムは、このような事情に的確に対処
するため、取引種別や銘柄に応じて担保金率を自動的に
演算し設定する機能を有する。
【0019】一方、この取引については、株券の時価
(時価総額)と担保金額とを常に連動させる必要があ
る。すなわち、株券は、証券取引所及び店頭市場で売買
されるので、その時価は毎日変動する。株券の時価が変
動すると担保として差し入れている担保金に過不足が生
じることになる。担保金額の過不足をチェックすること
を、この発明では「値洗い」といい、この過不足分を精
算し、新たな担保金額を設定することを「洗い替え」と
いう。このシステムは、このような値洗い・洗い替え処
理を自動的に行う機能を有する。
【0020】以下、上記のような機能を奏するための具
体的構成を説明する。このシステムは、図1に示すよう
に、入力部8と、出力部9と、処理部10と、データ記
憶部11と、通信装置12とを有する。
【0021】入力部8はキーボード13やマウス14等
から構成され、出力部9はディスプレイ15や印刷装置
16から構成される。処理部10は、後述するように取
引種別(スペシャル取引かジェネラル取引か)を判断す
る取引種別判断部18と、銘柄情報等に基づいて所定の
株券についての担保金率を演算して設定するための担保
金率設定部19と、この担保金率を含む銘柄データに基
づいて担保金額を設定する担保金額設定部20と、設定
された取引データを記録する取引データ記録部17と、
株価等の変動に伴い担保金の値洗い・洗い替えを行う担
保金額洗い替え処理部22とを有する。
【0022】また、前記データ記憶部11には、取引デ
ータを格納する取引データファイル24と、取引先の情
報を格納する取引先データファイル25と、株価等の情
報を格納するベンダ情報ファイル26と、担保金率等を
格納する銘柄データファイル27と、時価や出来高など
外部から受け取った銘柄情報を記録する銘柄情報ファイ
ル28と、値洗い・洗い替えのためのデータを一時的に
格納する値洗い洗い替えデータファイル30とを有す
る。
【0023】また、前記通信装置12は、金融機関等の
情報提供者29から各種情報を取得したり、前記株券借
入者2や株券貸出者3に取引条件の提示、担保金額等の
通知等の通信を行うために用いられる。
【0024】なお、これらのシステムは、コンピュータ
システムに、上記構成要素の機能を実行させる指令を含
むソフトウエア(記憶媒体に格納されたコンピュータプ
ログラム)をインストールすることによって実現される
ものであっても良い。
【0025】次に、図3及び図4を参照してこのシステ
ムの動作について説明する。図3は、このシステムの機
能及び処理の流れを示す概念図である。このシステムに
おける処理は、図に一点鎖線で区分するように、大きく
分けて担保金額設定処理31と、値洗い・洗い替え処理
32とからなる。すなわち、担保金額設定工程31で担
保金額を含む約定条件を出力した後、取引契約が成立し
た取引について、値洗い・洗い替え工程32で値洗い及
び洗い替え処理を行う。
【0026】最初に、担保金額設定工程31について説
明する。まず、ステップS34で取引情報を入力する。
入力する情報は、既に説明したように、スペシャル取引
とジェネラル取引とで異なる。
【0027】スペシャル取引においては、株券借入者か
ら、前述したように、「A製作所の株券10万株を5月
1日から5月25日まで借り受けたい」旨の申し出を受
けると、オペレータは、A製作所の株券を10万株以上
保有しそれを貸し出すことができる株券貸出者を取引先
データファイル等から探し出す。この作業はオペレータ
ーが手作業で行っても良いし、自動で検索されるように
なっていても良い。
【0028】ついで、前記借入者からの前記申し出の情
報と、貸出者の情報を取引情報として入力する(ステッ
プS34)。一方、ジェネラル取引においては、2つの
場合が考えられる。第1の場合は、株券借入者から「5
月1日から5月25日まで、一部上場の株券ならばどの
ような銘柄でも良いから、総額1億円分借り入れたい」
旨の申し出を受けた場合である。この場合、オペレータ
は、時価総額一億円以上の株券を保有しそれを貸し出す
ことのできる株券貸出者を取引先データファイル等より
探し出す。
【0029】第2の場合は、上記とは逆に、株券貸出者
の方から「総額1億円の株券を担保に資金を調達した
い」旨の申し出がある場合である。この場合には、オペ
レータは、当該株券を担保に現金を貸し出すことができ
る者(株券借入者)を選定する。
【0030】これらの作業についても、オペレータが手
作業で行うようにしても良いし、自動で検索されるよう
になっていても良い。ついで、前記申し出情報、株券借
入者及び貸出者の情報、貸し出すことのできる株券銘柄
情報を取引情報として入力する(ステップS34)。な
お、上記2つのジェネラル取引を以下「第1のジェネラ
ル取引」、「第2のジェネラル取引」と称することにす
る。
【0031】このような取引情報が入力されると、前記
取引種別判断部18は、ステップS35において、スペ
シャル取引かジェネラル取引かを判断する。次に、前記
担保金額設定部20は、ステップS36において担保金
率の調整を行い、ステップS37において担保金率に基
づいて当該銘柄についての具体的担保金額を演算する。
【0032】担保金率の調整S36は、銘柄データファ
イル27より当該銘柄の当該取引種別に対応する担保金
率を取り出すことにより行う。なお、後述するように、
前記銘柄データファイル27に格納された担保金率は、
ステップS38において、前記担保金率設定部19によ
って自動算出されたものである。そして、担保金額の演
算S37は、当該銘柄の時価に前記担保金率を乗算する
ことにより行う。
【0033】スペシャル取引の場合には、A製作所の株
券の担保金率に、ベンダ情報ファイルから得られた当該
株券の時価を乗算し、それに株券の数(10万株)を乗
算することによって担保金額が定まる。例えば当該株券
の株価が1000円であり、スペシャル取引の担保金率
が105%であるとすると、担保金額=1000円×1
05%×10万株=1億500万円ということになる。
【0034】一方、第1のジェネラル取引の場合には、
特定された株券の時価に担保金率を乗算し、この値で必
要とする金額1億円を除算することで、必要な株券の数
を算出する。この株券の数は、取引株数単位であること
が必要であるから、この数以上での取引単位に適合した
株数を求める。次に、この株数に、(時価×担保金率)
を乗算することで担保金額を求めることができる。この
ように取引単位に適合した株数に調整するため、担保金
額は、前記必要とする金額(1億円)に一致しないこと
もある。
【0035】例えば、株価が1000円であり、担保金
率が75%、取引単位が1000株であるとすると、ま
ず、時価(1000円)に担保金率(75%)を乗じ、
これで1億円を割ると、13万3333株となる。取引
単位が1000株毎であるから、必要な株券の数は、1
3万4000株となる。この株数に、時価×担保金率を
かけるから、担保金額は1億50万円ということにな
る。
【0036】第2のジェネラル取引の場合には、前記と
同様に株券の時価すなわち1億円に担保金率を乗算し、
担保金額(調達できる金額)を算定する。担保金率が7
5%であると、担保金額、すなわち調達できる金額は、
7500万円ということになる。
【0037】次に、ステップS39において、このよう
に定めた取引データを取引データファイル24に格納す
ると共に、このデータを約定条件として出力する(ステ
ップS40)。
【0038】なお、コーラブル取引あるいはノンコール
取引の場合、ステップS41において決済日情報を入力
する。なお、この実施形態において、「コーラブル取
引」とは、株券借入者が株券貸出者に対して取引決済日
を一方的に通告することにより上記取引期間を終了させ
ることができる取引をいい、ノンコール取引とは、予め
取引決済日を定めず、株券貸出者、借入者のいずれかが
後で取引決済日を指定することができる取引をいう。こ
れに対して、予め取り決めた取引決済日を変更できない
取引をターム取引という。
【0039】前記約定条件の出力(ステップS41)
は、株券貸出者、借入者毎に行われる。例えば、前記ス
ペシャル取引において、株券借入者を甲、株券貸出者を
乙、仲介者を丙とすると以下の情報を含む約定条件が出
力される。
【0040】 一方、第1のジェネラル取引の場合、出力される約定条
件は以下のようになる。
【0041】 第2のジェネラル取引の場合には、出力される約定条件
は以下のようになる。
【0042】 この約定内容を株券借入者甲、株券貸出者乙にそれぞれ
提示し、両者共に了承したならばこの取引は成立する。
【0043】次に、前記担保金率の決定(ステップS3
8)について説明する。前述したように、前記銘柄デー
タファイル27に格納された担保金率は、前記担保金率
設定部19によって設定(演算)・更新されたものであ
り、この設定は、図4に示すようにして行われる。
【0044】図4に示すように、この設定部19は、先
ず、ステップS42において銘柄情報の取得を行う。銘
柄情報は、この図に示すように、例えば、「会社四季報
データ」43、「月間(前月)売買高上位銘柄データ」
44、「日経500種採用銘柄データ」45、「ムーデ
ィーズ等株式銘柄ランクデータ」46、「個別株オプシ
ョン採用銘柄データ」47、「時価総額上位銘柄デー
タ」48等を取り込んで銘柄情報ファイル28に格納
し、この銘柄情報を銘柄毎に整理して取得する。
【0045】ついで、この担保金率設定部19は、取得
した銘柄情報に基づき、ランク付けを行う(ステップS
49)。ランク付けは、ランクに依存する各データの依
存度を三分木(Trinomial Tree)によって導出し、加重
平均を求め行う。そして、このランク付けに基づき、取
引の種別に応じて具体的な担保金率を設定する。
【0046】例えば、スペシャル取引の場合、担保金率
の上限設定として、例えば一律105%とするが(ステ
ップS50)、ジェネラル取引の場合は、上位500種
(ステップS51)とこれ以外(ステップS52)とに
分けて演算・決定する。例えば、この図に示すように、
上位500種の担保金率として、1位〜n位までは80
%、n+1位〜m位までは75%、m+1位〜500位
までは70%と設定し、それ以降は65%と設定する。
【0047】これらを銘柄名と共に銘柄データとして、
銘柄データファイル27に格納する。なお、このランク
情報は、各ソースデータの更新に合わせて更新する(ス
テップS54)。
【0048】以上のようにして約定条件が確定して株券
貸出者3と借入者2との契約が成立したならば、前記取
引期間中、値洗い・洗い替え工程32を実行する。この
工程は、前記担保金額洗い替え処理部22によって実行
される。図3に示すように、この処理部22は、まず、
ステップS56において、ベンダ情報を受け取る。この
ベンダ情報には銘柄毎の株価(昨日の終値)等が含まれ
ている。
【0049】この実施形態では、現在差し入れられてい
る担保金を「差し入れ担保金」、その額を「差し入れ担
保金額」という。この担保金額は、前記取引データファ
イル24に格納されたものと同じ情報が前記値洗い・洗
い替えデータファイル30に格納されている。また、前
日の終値より算出した必要な担保金額を「基準担保金
額」という。すなわち、基準担保金額=(昨日の終値)
×(担保金率)×(株数)である。
【0050】ついで、前記処理部22は、ステップS5
7において、この基準担保金額から上限許容担保金額と
下限許容担保金額を算出して、前記差し入れ担保金額と
比較する。この実施形態においては、上限許容担保金額
は、基準担保金額の105%とし、下限許容担保金額
は、基準担保金額の95%としている。
【0051】従って、基準担保金額が1億円となる場合
には、上限許容担保金額は1億500万円、下限許容担
保金額は9千500万円となる。差し入れ担保金額が9
750万円の場合には、下限許容担保金額<差し入れ担
保金額<上限許容担保金額であるから洗い替え処理(ス
テップS58)は行われない。一方、差し入れ担保金額
が8000万円の場合には、下限許容担保金額を下回る
からステップS58の洗い替え処理が行われることにな
る。
【0052】洗い替え処理S57においては、先ず、過
不足金額を算出する。過不足金額は差し入れ担保金額か
ら基準担保金額を減算したものとなる。上記の例では、
8000万円−1億円=−2000万円となる。
【0053】ついで、この処理部22は、このデータを
取引データファイル24に記録させると共に、出力部9
により不足の場合には請求書、過分の場合には払い込み
通知書を出力する(ステップS40)。
【0054】一方、上記処理部22は、差し入れ担保金
額を基準担保金額と同額に設定し、前記値洗い・洗い替
えデータファイル30及び取引データファイル24を更
新する。
【0055】次に、ステップS59において、翌日が取
引終了日であるかを判断し、未だ取引終了日でない場合
には、ステップS60により、翌日も前記と同様の処理
(ステップS56〜S59)を行う。
【0056】一方、翌日が取引終了日である場合には、
この値洗い処理は終了し、このことが前記取引データフ
ァイル24に記録される。また、前記出力部9により明
細書が出力される(ステップS40)。
【0057】以上のような構成によれば、以下の効果を
得ることができる。すなわち、このシステムによれば、
取引種別、ランク付け等により担保金率を変動させるこ
とができ、適正な担保金額を演算することができる。そ
して、担保金額に過不足分が発生した場合でも、これを
自動的に処理することができる。
【0058】この結果、取引の信頼性を向上させること
ができ、しかもオペレータの負荷は最小限に抑えられる
から、全ての株券について有担保取引を行うことができ
るという効果がある。
【0059】また、この発明では、担保金額の値洗い・
洗い替え処理において、上限許容担保金額と下限許容担
保金額を設定し、現在の差し入れ担保金額がこれらを超
えたときのみ洗い替え処理を行うようにしている。この
ため、システムの負荷が低減し、大量の取引を管理する
場合でも値洗い処理が高速に行える効果がある。
【0060】なお、この発明は、上記一実施形態に限定
されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種
々変形可能である。たとえば、前記一実施形態では、担
保金額設定処理31、値洗い・洗い替え処理32および
担保金率の自動設定S38の各処理を単一のハードウエ
アあるいはソフトウエアで実現するようにしているが、
別々のハードウエアあるいはソフトウエアで実現するよ
うにしても良い。
【0061】また、担保金率等の具体的数字は、前記一
実施形態に限定されるものではない。さらに、上記一実
施形態では、前記洗い替えの処理(ステップS58)
は、株券借入者及び貸出者に請求書や払い込み通知書等
を送付することにより行っていたが、これに限定される
ものではない。
【0062】例えば、このシステムを、図1に示すよう
にバンキングシステム63(オンラインで口座間振り替
え等の入出金処理が行えるシステム)に接続する。そし
て、図3におけるステップS64で、担保金の過不足分
の入出金処理を前記バンキングシステム63を通して自
動で行うようにしても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したような構成によれば、取引
種別、ランク付け等により担保金率を決定することがで
き、適正な担保金額を演算することができる。そして、
担保金額に過不足分が発生した場合でも、これを自動的
に処理することができる。
【0064】この結果、取引の信頼性を向上させること
ができ、しかもオペレータの負荷は最小限に抑えられる
から、全ての株券について有担保取引を行うことができ
るという効果がある。
【0065】また、この発明では、担保金額の値洗い・
洗い替え処理において、上限許容担保金額と下限許容担
保金額を設定し、現在の差し入れ担保金額がこれらを超
えたときのみ洗い替え処理を行うようにしている。この
ため、システムの負荷が低減し、大量の取引を管理する
場合でも値洗い処理が高速に行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のシステムの概略構成を
示すブロック図。
【図2】同じく、株券貸借取引を説明するための図。
【図3】同じく、このシステムのメイン処理フローを示
すフロー図。
【図4】同じく、このシステムの担保金率設定フローを
示すフロー図。
【符号の説明】
8…入力部、 10…処理部 11…データ記憶部 18…取引種別判断部 19…担保金率設定部 20…担保金額設定部 21…取引データ記録部 22…担保金額洗い替え処理部
フロントページの続き (56)参考文献 香川保一,徳田博美,北原道貫,<新 版>金融実務辞典,社団法人金融財政事 情研究会,1995年 7月10日,新版第1 刷,第43頁,第978〜979頁 日本興業銀行編,金融取引選書 証 券,社団法人金融財政事情研究会,1996 年 2月23日,第184〜187頁,第200〜 212頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G06F 19/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】株券貸借取引を管理するための株券貸借取
    引管理システムであって、入力手段に入力された 株券貸借取引の取引種別がジェネ
    ラル取引かスペシャル取引かを判断する取引種別判断部
    と、 取引種別毎に、銘柄ランクを含む銘柄情報に基づいて株
    券貸借取引対象の株券の担保金率を演算する担保金率演
    算部と、前記株券貸借取引対象の株券の株価若しくは時価の情報
    を格納するデータ記憶部と、 前記取引種別判断部によって判断された 株券貸借取引の
    取引種別に基づいて前記担保金率演算部が演算した当該
    株券貸借取引対象の株券の担保金率を取得し、この取得
    した担保金率と前記データ記憶部に格納された当該株券
    の株価若しくは時価の情報とに基づいて担保金額を設定
    する担保金額設定部と、 当該株価の変動に伴い前記担保金額の値洗い・洗い替え
    (担保金移動計算)を行う担保金額洗い替え処理部とを
    有することを特徴とする株券貸借取引管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の株券貸借取引管理システ
    ムにおいて、 前記担保金率演算部は、前記銘柄ランクを含む銘柄情報
    に基づいて銘柄ランク付けを行ない、この銘柄ランク付
    けに基づいて担保金率を演算する手段と、前記銘柄情報
    の変動に基づいて前記担保金率を更新する手段とを有す
    ることを特徴とする株券貸借取引管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の株券貸借取引管理システ
    ムにおいて、 前記担保金額洗い替え処理部は、 株価情報から必要な担保金額を演算し、これに基づいて
    上限許容額と下限許容額を求め、現在の担保金額が、こ
    の範囲を逸脱した場合にのみ洗い替え処理を行うことを
    特徴とするシステム。
  4. 【請求項4】コンピュータシステムに株券貸借取引の管
    理を行わせるためのプログラムを格納したコンピュータ
    読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータシステムの入力手段に入力された 株券貸借
    取引の取引種別がジェネラル取引かスペシャル取引かを
    判断させる手順と、 取引種別毎に、銘柄ランクを含む銘柄情報に基づいて株
    券貸借取引対象の株券の担保金率を演算させる手順と、判断された 株券貸借取引の取引種別に基づいて前記演算
    された当該株券貸借取引対象の株券の担保金率を取得
    し、この取得した担保金率とデータ記憶部に格納された
    当該株券貸借取引対象の株券の株価若しくは時価の情報
    に基づいて担保金額を設定させる手順と、 当該株価の変動に伴い前記担保金額の値洗い・洗い替え
    (担保金移動計算)を行わせる手順とを含むプログラム
    を格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    記憶媒体。
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