JP3403146B2 - 撮影装置 - Google Patents

撮影装置

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JP3403146B2
JP3403146B2 JP2000130755A JP2000130755A JP3403146B2 JP 3403146 B2 JP3403146 B2 JP 3403146B2 JP 2000130755 A JP2000130755 A JP 2000130755A JP 2000130755 A JP2000130755 A JP 2000130755A JP 3403146 B2 JP3403146 B2 JP 3403146B2
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sliding
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズーム、フォーカス、
アイリス内蔵エクステンダ等の可動部を有する撮影装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の撮影装置では電動によっ
てズーミング又はフォーカシング等の操作を行えるよう
に、駆動用モータを内蔵した駆動装置を備えている。ま
た、この駆動装置は手動での操作も可能なように、駆動
用モータの出力伝達経路を切断する切換手段を内蔵する
ことが一般的である。このような場合に、手動操作の感
触を良好にするために、グリス等の粘性を利用したり、
操作リングに摩擦部材を押圧することにより、操作トル
クを増加させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例では、操作トルクの大きさが一定であるために、電
動時には軽くしたい操作トルクを手動操作のために犠牲
にして、消費電力を増やしたり、逆に消費電力を抑える
ために手動時の操作感を犠牲にした状態で製品化してい
る。
【0004】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
手動時と電動時における操作トルクの負荷を別個に設定
し、かつ手動駆動時の操作トルクを電動駆動時よりも高
負荷とした撮影装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る撮影装置は、光学レンズの駆動を手動駆
動と電動駆動の何れか一方に切換えて撮影を行う撮影装
置において、前記光学レンズの外側に配置した固定部材
と、該固定部材の外側に配置した摺動トルク発生リング
と、該摺動トルク発生リングの外側に配置し前記光学レ
ンズの前記手動駆動時には手動によって回転し前記電動
駆動時には電動によって回転する回転リングと、前記手
動駆動と前記電動駆動との切換えに応じて駆動伝達系を
切換える切換機構とを有し、該切換機構は、前記手動駆
動時には前記摺動トルク発生リングの回転を規制し、前
記摺動トルク発生リングと前記回転リングとの間の第1
の摺動面を摺動させ、前記電動駆動時には前記摺動トル
ク発生リングを前記回転リングと共に回転させて、前記
第1の摺動面による摺動トルクよりも小さな前記摺動ト
ルク発生リングと前記固定部材との間の第2の摺動面に
よる摺動トルクにより摺動させることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は第1の実施例の構成図であり、
レンズ鏡筒の固定筒1の内部には、図示しないレンズ群
を光軸方向に移動させるカム円筒2が回転可能に設けら
れている。このカム円筒2の外側には、カム円筒駆動ピ
ン3の一端が固定筒1に形成された長孔1aから外部に
突出するように固定され、カム円筒駆動ピン3の外端は
外径に歯車4aを有する第1操作リング4に嵌合されて
いる。この第1操作リング4の右側には、同様に外径に
歯車5aを有する第2操作リング5が重なり合うように
設けられている。なお、第2操作リング5における固定
筒1と摺動する下面5b間は低トルクグリスにより潤滑
され、第1操作リング4と摺動する第2操作リング5の
上面5c間は高トルクグリスにより潤滑されている。
【0007】また、固定筒1の上部には駆動ユニット筐
体6が取り付けられ、この駆動ユニット筐体6に固定さ
れた軸7には、回転規制ピン8により回転を規制され軸
7に沿ってのみ移動可能とされたロック歯車9が軸支さ
れている。なお、ロック歯車9の右側における外周部に
は、第2操作リング5の歯車5aと噛合し得る歯車9a
が形成され、ロック歯車9の左部には中間歯車10が回
転可能に軸支されている。中間歯車10の外周部には、
常に第1操作リング4の歯車4aに噛合される歯車10
aが形成されている。更に、ロック歯車9及び中間歯車
10の左側には抜け止め11、12がそれぞれ固定さ
れ、ロック歯車9、中間歯車10が外れることを防止し
ている。中間歯車10の後方には、駆動ユニット筐体6
に固定されたモータ13と、このモータ13に連結され
たモータ歯車14とが設けられ、ロック歯車9が右方に
移動した際に、モータ歯車14は中間歯車10の歯車1
0aに噛合されるようになっている。
【0008】駆動ユニット筐体6の上部にはカム軸15
が回転可能に係合され、このカム軸15の下部には図2
に示すようなカム面16a、16bを有する形状のカム
16が固定されている。カム16の手前側には、カム面
16a、16bの何れかを押圧する板ばね17が設けら
れ、カム16の下面における偏心した位置には、ロック
歯車9と中間歯車10の間に係合される中間歯車駆動ピ
ン18が取り付けられている。更に、カム軸15の上部
には、撮影者が操作を行う切換つまみ19が設けられて
いる。
【0009】電動で撮影を行う場合には、撮影者は切換
つまみ19を回転して、図2に示すようにカム16のカ
ム面16aを板ばね17に当接させると、中間歯車駆動
ピン18が右方に移動し、これに伴ってロック歯車9も
右方に移動する。これにより、ロック歯車9の歯車9a
と第2操作リング5の歯車5bとの噛合が外れ、図1に
示すように中間歯車10も右方に移動して、中間歯車1
0の歯車10aとモータ歯車14が互いに噛合される。
【0010】この状態で、モータ13に電圧を印加する
と、モータ13の駆動力はモータ歯車14、中間歯車1
0を介して第1操作リング4に伝達され、第1操作リン
グ4は回転する。更に、第1操作リング4が回転する
と、カム円筒駆動ピン3を介してカム円筒2も回転する
ため、電動によりレンズ群を駆動することができる。
【0011】このとき、第2操作リング5はよりトルク
の低い下面5bと固定筒1とが摺動し、第1操作リング
4との摺動面である高いトルクの上面5cでは摺動がな
されないために、第2操作リング5は第1操作リング4
と一体となって回転し、低い操作トルクでレンズ群を駆
動することができる。
【0012】また、手動により撮影を行う場合には、撮
影者は図3に示すように切換つまみ19を電動時と反対
方向に回動して、カム16のカム面16bを板ばね17
に当接させると、図4に示すように中間歯車駆動ピン1
8の回転に伴ってロック歯車9及び中間歯車10が一体
的に左方に移動し、中間歯車10の歯車10aとモータ
歯車14との噛合が外れると共に、ロック歯車9の歯車
9aが第2操作リング5の歯車5aに噛合され、第2操
作リング5は回転を規制される。この状態で、撮影者が
第1操作リング4を直接回転することにより、カム円筒
駆動ピン3を介してカム円筒2が回転し、レンズ群が駆
動される。このとき、第2操作リング5は回転せず、第
1操作リング4は第2操作リング5の上面5cを摺動す
るため、高い操作トルクでレンズ群を駆動することがで
きる。
【0013】図5は第2の実施例の構成図であり、レン
ズ鏡筒の固定筒21の内部には、図示しないレンズ群を
光軸方向に移動させるカム円筒22が回転可能に設けら
れている。このカム円筒22の外側には、カム円筒駆動
ピン23の外端が固定筒21に形成された長孔21aか
ら突出するように固定され、カム円筒駆動ピン23の外
端は外径に歯車24aを有する第1操作リング24に嵌
合されている。第1操作リング24の右側には、外径に
歯車25aを有する第2操作リング25が押え環26に
より軸支されている。なお、第1操作リング24におけ
る固定筒21を摺動する下面24bは低トルクグリスに
より潤滑され、第2操作リング25の下面25bは高ト
ルクグリスにより潤滑されている。
【0014】また、固定筒21の上部には駆動ユニット
筐体27が取り付けられ、この駆動ユニット筐体27に
固定された軸28には中間歯車29が軸支されている。
なお、中間歯車29は軸28に沿って移動及び回転が可
能とされると共に、中間歯車29の右側及び左側には歯
車29a、29bがそれぞれ形成され、これらの歯車2
9a、29bの間隙には係合溝29cが形成されてい
る。更に、軸28の左端には、中間歯車29が軸28か
ら外れることを防止する抜け止め30が取り付けられて
いる。中間歯車29の後方には、駆動ユニット筐体27
に固定されたモータ31と、このモータ31に連結され
たモータ歯車32とが設けられ、中間歯車29が左方に
移動した際に、モータ歯車32は歯車29bに噛合され
るようになっている。
【0015】駆動ユニット筐体27の上部にはカム軸3
3が回転可能に係合され、このカム軸33の下部には、
図6に示すようなカム面34a、34bを有する形状の
カム34が固定されている。カム34の手前側には、カ
ム面34a、34bの何れかを押圧する板ばね35が設
けられ、カム34の下面における偏心した位置には、中
間歯車29の係合溝29cに係合する中間歯車駆動ピン
36が取り付けられている。更に、カム軸33の上方に
は、撮影者が操作を行うための切換つまみ37が取り付
けられている。
【0016】電動で撮影を行う場合には、撮影者は切換
つまみ37を回転してカム面34bを板ばね35に当接
させると、図5に示すように中間歯車駆動ピン36が左
方に移動し、これに伴って中間歯車29も左方に移動す
る。これにより、中間歯車29の歯車29aは第2操作
リング25の歯車25aとの噛合が外れ、結果として歯
車29a、29bは共に第1操作リング24の歯車24
aに噛合されると共に、中間歯車29の歯車29bはモ
ータ歯車32に噛合される。
【0017】この状態で、モータ31に電圧を印加する
と、モータ31の駆動力はモータ歯車32、中間歯車2
9を介して第1操作リング24に伝達され、第1操作リ
ング24は回転する。更に、第1操作リング24が回転
すると、カム円筒駆動ピン23を介してカム円筒22も
同様に回転するため、電動によりレンズ群を駆動するこ
とができる。このとき、第2操作リング25は回転せず
に第1操作リング24のみが回転し、低トルクグリスの
第1操作リング24の下面24bだけが固定筒21に対
して摺動されるため、低い操作トルクでレンズ群を駆動
することができる。
【0018】また、手動により撮影を行う場合には、撮
影者は図7に示すように切換つまみ37を電動時と反対
方向に回動して、カム34のカム面34aを当接させる
と、図8に示すように中間歯車駆動ピン36の回転に伴
って中間歯車29が右方に移動し、中間歯車29の歯車
29aは第1操作リング24の歯車24aとの噛合が外
れて、第2操作リング25の歯車25aと噛合され、中
間歯車29の歯車29bはモータ歯車32との噛合が外
れる。この状態で、撮影者が第1操作リング24を直接
回転することにより、カム円筒駆動ピン23を介してカ
ム円筒22が回転しレンズ群が駆動される。このとき、
第2操作リング25も中間歯車29を介して第1操作リ
ング24と同じ速度で回転し、高トルクグリスで潤滑さ
れている第2操作リング25の下面25bも、第1操作
リング24の下面24bと共に固定筒1に対して摺動さ
れるため、高い操作トルクでレンズ群を駆動することが
できる。
【0019】図9は第3の実施例の構成図であり、レン
ズ鏡筒の固定筒41の内部には、図示しないレンズ群を
光軸方向に移動させるカム円筒42が回転可能に設けら
れている。このカム円筒42の外側には、カム円筒駆動
ピン43の一端が固定筒41に形成された長孔41aか
ら外部に突出するように固定され、カム円筒駆動ピン4
3の外端は外径に歯車44aを有する第1操作リング4
4に嵌合されている。この第1操作リング44の右側に
は、第2操作リング45が重なり合うように設けられて
おり、この第2操作リング45の上面の摺動面45a、
下面の摺動面45bはグリスにより第1操作リング4
4、固定筒41とそれぞれ潤滑されている。更に、第2
操作リング45の外周には平目ローレット45cが形成
されている。
【0020】一方、固定筒41には楔46を上方に付勢
する板ばね47が、ビス48により固定されており、楔
46は第2操作リング45の平目ローレット45cに噛
合し得るようにされている。楔46の上方には、軸49
に回転可能に支持された手動電動切換つまみ50が設け
られ、この手動電動切換つまみ50には板ばね47を下
方に押圧するための突起50aが形成されている。な
お、手動電動切換つまみ50はその回転位置に応じて、
駆動ユニットに内蔵される図示しないモータの駆動力を
第1操作リング44の歯車44aに伝達するか否かを決
定し、手動、電動操作の切換えを行う機能を有してい
る。
【0021】電動操作時には、手動電動切換つまみ50
を図9の点線に示す位置まで回動すると、楔46は板ば
ね47の作用により上方に移動し、第2操作リング45
の平目ローレット45cとの噛合が外れ、第2操作リン
グ45は回転自在となる。同時に、モータの駆動力は第
1操作リング44に伝達し得る状態となる。
【0022】この状態で、モータに電圧を印加すると、
その駆動力は第1操作リング44に伝達され、更に第1
操作リング44の回転により、カム円筒駆動ピン43を
介してカム円筒42も回転するため、電動によりレンズ
群を駆動することができる。このとき、第2操作リング
45は摺動面45a、45bの摺動抵抗の低い一方の摺
動面で摺動するため、最低の操作トルクによりレンズ群
を駆動することができる。
【0023】手動操作時には、手動電動切換つまみ50
を図9の実線に示す位置まで回動すると、手動電動切換
つまみ50の突起50aが板ばね47を押圧すること
で、楔46は第2操作リング45の平目ローレット45
cに噛合され、第2操作リング45は固定される。
【0024】この状態で、手動により第1操作リング4
4を回転させると、カム円筒駆動ピン43を介してカム
円筒42が回転し、レンズ群が駆動される。このとき、
第2操作リング45は回転せず、第1操作リング44は
第2操作リング45の摺動面45aでのみ摺動する。即
ち、第2操作リング45の摺動面45aを摺動面45b
よりも高い摩擦力のグリスにより潤滑すれば、手動操作
時に電動操作時よりも大きな操作トルクを得ることがで
きる。
【0025】この第3の実施例では、摺動面45bで摺
動する電動操作時に、操作リング44、45の連結が不
要であるため、構造が簡素化され、第1操作リング44
のバックラッシュを小さくすることができる。また、駆
動ユニットには操作トルクを変化させるための特別な機
構を必要とせず、手動電動切換つまみ50の形状を変更
するのみで操作トルクの切換えを行うことができるた
め、この実施例のような機構を備えていない駆動ユニッ
トとの互換性を容易に保つことができる。
【0026】なお、手動電動切換つまみ50の形状、レ
ンズ鏡筒との距離には多少の誤差が発生することがある
が、板ばね47が図9に示す位置以上に押圧された場合
にも、動作が損なわれることはないため、組み立て、調
整は容易である。また、第2操作リング45の摺動面4
5a、45bはグリスやオイルにより潤滑されることが
一般的であるが、二硫化モリブデン等の固体潤滑剤によ
り潤滑されてもよく、金属、合成樹脂等の固体同士の接
触でも支障はない。
【0027】第2操作リング45の摺動面45a、45
bは動作抵抗の大きさが異なることが一般的であるが、
用途に応じて動作抵抗の速度特性や温度特性が異なる形
態としてもよい。例えば、摺動面45aをグリスにより
潤滑し、摺動面45bを固体同士の接触とすることがで
きる。
【0028】更に、このような機構を用いて、撮影者の
意図に応じて操作トルクの大きさを切換えることも可能
である。この場合には、手動電動切換つまみ50の代り
に、手動、電動操作の切換えに影響を与えないつまみを
用いればよい。
【0029】図10は第4の実施例の構成図、図11は
その分解斜視図であり、レンズ鏡筒の固定筒51の内部
には、レンズ群を光軸方向に移動させるカム円筒52が
回転可能に設けられている。このカム円筒52の外側に
は、カム円筒駆動ピン53の一端が、固定筒51に形成
された長孔51aから外部に突出するように固定され、
カム円筒駆動ピン53の外端は外径に歯車54aを有す
る54に嵌合されている。
【0030】第1操作リング54の右側には、外周に平
目ローレット55aを有する操作力調整リング55が、
第1操作リング54の円周状の突起54bと重なり合う
ように設けられている。これらのリング54、55の内
側には第2操作リング56が設けられており、この第2
操作リング56の上面の摺動面56a、下面の摺動面5
6bは共にグリスにより潤滑されている。
【0031】また、第1操作リング54と第2操作リン
グ56との間隙には、弾性を有する薄い板から成り、組
み立て前は略平坦な形状とされた摩擦力発生板57が、
第2操作リング56の周囲に巻き付けられるように設け
られており、この摩擦力発生板57は図11に示すよう
に、その一端を第1操作リング54の下面に固定され、
他側において第2操作リング56の摺動面56bと接触
している。更に、操作力調整リング55の内面には、摩
擦力発生板57を第2操作リング56の摺動面56aか
ら引き離すための接触面積調整板58が設けられてお
り、第1操作リング54と操作力調整リング55との相
対的な角度関係を変化させることにより、接触面積調整
板58は摩擦力発生板57と第2操作リング56との接
触面積を変化させることができるようになっている。
【0032】同様に、操作力調整リング55と第2操作
リング56との間隙にも、一端が操作力調整リング55
の内面に固定された摩擦力発生板59が設けられ、第1
操作リング54の内面に固定された接触面積調整板60
により、摩擦力発生板59と第2操作リング56との接
触面積を調整し得るようにされている。
【0033】また、第1操作リング54の上部には、ス
プリング61により上方に付勢された操作力固定金具6
2が取り付けられ、この操作力固定金具62の端部に形
成された楔62aが、操作力調整リング55の平目ロー
レット55aに噛合し得るようにされている。操作力固
定金具62に形成された孔62bには操作力固定つまみ
63が貫通し、この操作力固定つまみ63は更にスプリ
ング61を介して、第1操作リング54に形成された雌
ねじ部54cに螺合されている。
【0034】一方、固定筒51には楔64を上方に付勢
する板ばね65が、ビス66により固定されており、楔
64は第2操作リング56の外周に形成された平目ロー
レット56cに噛合し得るようにされている。楔64の
上方には、軸67に回転可能に支持された手動電動切換
つまみ68が設けられ、この手動電動切換つまみ68に
は板ばね65を下方に押圧するための突起68aが形成
されている。なお、手動電動切換つまみ68は第3の実
施例の手動電動切換つまみ50と同様に、手動、電動操
作の切換えを行う機能を有している。
【0035】電動操作時には、手動電動切換つまみ68
を図10の点線位置まで回動すると、楔64は板ばね6
5の作用により上方に移動し、第2操作リング56の平
目ローレット56cとの噛合が外れて、第2操作リング
56は回転自在となる。同時に、図示しないモータの駆
動力は第1操作リング54に伝達し得る状態となる。
【0036】この状態で、モータに電圧を印加すると、
その駆動力は第1操作リング54に伝達され、更に第1
操作リング54の回転により、カム円筒駆動ピン53を
介してカム円筒52も回転するため、電動によりレンズ
群を駆動することができる。このとき、第2操作リング
56は摺動面56a、56bの摺動抵抗の小さい一方の
摺動面でのみ潤滑するため、最低の操作トルクで操作を
行うことができる。
【0037】手動操作時には、手動電動切換つまみ68
を図10の実線に示す位置まで回動すると、手動電動切
換つまみ68の突起68aが板ばね65を押圧すること
で、楔64は第2操作リング56の平目ローレット56
cに噛合され、第2操作リング56は固定される。この
状態で、手動により第1操作リング54を回転させる
と、カム円筒駆動ピン53を介してカム円筒52が回転
し、レンズ群が駆動される。
【0038】このとき、第2操作リング56は回転せ
ず、摩擦力発生板57、59は第2操作リング56の摺
動面56aと摺動する。そして、第2操作リング56に
は摩擦力発生板57、59との接触面積に応じた摺動抵
抗が発生する。このため、撮影者の回転により第1操作
リング54には、この第2操作リング56との摺動抵抗
に応じた操作トルクが発生する。
【0039】発生する操作トルクの大きさを調整する際
には、先ず操作力固定つまみ63を緩めると、操作力固
定金具62はスプリング61の作用により上方に移動
し、操作力固定金具62の楔62aと操作力調整リング
55の平目ローレット55aとの噛合は解除され、操作
力調整リング55は第1操作リング54に対して回転自
在となる。この状態で、図11において光軸に沿って左
側から見た場合に、操作力調整リング55を時計廻り方
向に回転させると、第2操作リング56の摺動面56a
に発生する摺動抵抗のために、摩擦力発生板57、59
における接触面積調整板58、60により第2操作リン
グ56から引き離されていた部分が第2操作リング56
に巻き付けられ、摩擦力発生板57、59における第2
操作リング56と接触する面積が増加する。
【0040】そして、再び操作力固定つまみ63を締め
付け、操作力固定金具62の楔62aと操作力調整リン
グ55の平目ローレット55aとを噛合した後に、第1
操作リング54を回転操作すると、摩擦力発生板57、
59と第2操作リング56との接触面積が増加している
ので、第1操作リング54と第2操作リング56との摺
動抵抗が増加し、第1操作リング54の操作トルクも増
加する。逆に、操作力調整リング55を反時計廻り方向
に回転させると、接触面積調整板58、60の作用によ
り摩擦力発生板57、59は第2操作リング56から引
き離され、摩擦力発生板57、59の第2操作リング5
6の摺動面56aとの接触面積が減少するため、第1操
作リング54の操作トルクも減少する。
【0041】この第4の実施例では、電動操作時と手動
操作時とで操作トルクを2段階に切換えるだけでなく、
手動操作時には撮影者の好みや撮影対象、環境等に応じ
て、操作トルクを連続的に調整することができる。また
一般的に、テレビレンズのズーム操作リングでは回転角
度の視標及び操作力の軽減等の目的から、ズーム操作リ
ングにつまみを設けることが多い。このため、本実施例
をズーム操作リングに適用する場合に、操作力固定つま
み63を視標及び操作力軽減の目的で使用すれば、新規
に視標用のつまみを設ける必要はない。
【0042】更に、第1操作リング54と操作力調整リ
ング55との角度関係を固定する際に、第1操作リング
54の突起54bと操作力固定金具62の楔62bによ
り操作力調整リング55を挟み込むために、固定に伴っ
て発生する応力の分布が操作力固定金具62の楔62b
の近傍に限定される。このため、第1操作リング54及
び操作力調整リング55の真円度が保たれ、滑らかな操
作が行える。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る撮影装
置は、電動駆動と手動駆動とで異なるトルクで摺動させ
ることにより、電動操作時には手動駆動時の操作トルク
よりも軽い操作トルクで駆動することができるため、消
費電力も最も少ない状態で撮影でき、バッテリ使用時に
はより長時間の撮影が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】図1のA−A線に沿った切換つまみの平面図で
ある。
【図3】手動に切換えた際の切換つまみの平面図であ
る。
【図4】手動に切換えた際の構成図である。
【図5】第2の実施例の構成図である。
【図6】図5のB−B線に沿った切換つまみの平面図で
ある。
【図7】手動に切換えた際の切換つまみの平面図であ
る。
【図8】手動に切換えた際の構成図である。
【図9】第3の実施例の構成図である。
【図10】第4の実施例の構成図である。
【図11】第4の実施例の分解斜視図である。
【符号の説明】
1、21、41、51 固定筒 2、22、42、52 カム円筒 3、23、43、53 カム円筒駆動ピン 4、24、44、54 第1操作リング 5、25、45、56 第2操作リング 6、27 駆動ユニット筐体 8 回転規制ピン 9 ロック歯車 10、29 中間歯車 13、31 モータ 18、36 中間歯車駆動ピン 19、37 切換つまみ 26 押え環 46 楔 50、68 手動電動切換つまみ 55 操作力調整リング 57、59 摩擦力発生板 58、60 接触面積調整板 62 操作力固定金具 63 操作力固定つまみ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−66908(JP,A) 特開 昭59−29211(JP,A) 特開 昭63−226610(JP,A) 特開 昭60−241006(JP,A) 実開 昭62−146115(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/02 - 7/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学レンズの駆動を手動駆動と電動駆動
    の何れか一方に切換えて撮影を行う撮影装置において、
    前記光学レンズの外側に配置した固定部材と、該固定部
    材の外側に配置した摺動トルク発生リングと、該摺動ト
    ルク発生リングの外側に配置し前記光学レンズの前記手
    動駆動時には手動によって回転し前記電動駆動時には電
    動によって回転する回転リングと、前記手動駆動と前記
    電動駆動との切換えに応じて駆動伝達系を切換える切換
    機構とを有し、該切換機構は、前記手動駆動時には前記
    摺動トルク発生リングの回転を規制し、前記摺動トルク
    発生リングと前記回転リングとの間の第1の摺動面を摺
    動させ、前記電動駆動時には前記摺動トルク発生リング
    を前記回転リングと共に回転させて、前記第1の摺動面
    による摺動トルクよりも小さな前記摺動トルク発生リン
    グと前記固定部材との間の第2の摺動面による摺動トル
    クにより摺動させることを特徴とする撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の摺動面の摺動トルクを可変に
    する摺動トルク可変手段を有することを特徴とする請求
    項1に記載の撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記摺動トルク可変手段は、前記摺動ト
    ルク発生リングと前記回転リングの接触面積を変化させ
    ることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記摺動トルク可変手段は、前記摺動ト
    ルク発生リングと前記回転リングの接触面積を前記回転
    リングの回転方向に変化させることを特徴とする請求項
    3に記載の撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記切換機構は前記第1の摺動面を摺動
    させるときに前記摺動トルク発生リングと前記固定部材
    とを連結する連結手段を有することを特徴とする請求項
    1に記載の撮影装置。
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