JP3402682B2 - 歯磨組成物 - Google Patents

歯磨組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯磨組成物、更に詳しく
は、合成樹脂製の内面を有する容器に充填される歯磨組
成物であって、薬効剤としてのアリールプロピオン酸系
非ステロイド抗炎症剤を安定に配合し、該薬効剤の有す
る抗炎症効果や歯槽骨吸収抑制効果を長期間に亘って発
揮できる歯磨組成物に関するものである。従って本発明
の歯磨組成物は歯肉炎、歯周炎等の歯周病の治療及び予
防に有効である。
【0002】
【従来の技術】アリールプロピオン酸系非ステロイド剤
は強い抗炎症効果を有し、従来から歯磨等に配合して歯
肉炎、歯周炎等の歯周病への適用が試みられている(特
開昭60−61524号公報、特開昭52−38030
号公報等)。ところで、一般に歯磨組成物は合成樹脂製
の内面を有するいわゆるラミネート容器に充填されるこ
とが多い。しかしながら、かかるアリールプロピオン酸
系非ステロイド剤(以下単に薬効剤ということがある)
を配合した歯磨組成物の場合、該薬効剤は合成樹脂に極
めて親和性が高いものであるので、充填後保管中に容器
内面に吸着あるいは透過され、その結果組成物中の該薬
効剤濃度が経時的に減少し、有効量を安定に維持できな
いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の問題点に着目してなされたものであって、
その目的は薬効剤としてのアリールプロピオン酸系非ス
テロイド抗炎症剤を安定に配合することのできる歯磨組
成物を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明の歯磨組成物は、少なくとも最内層に合
成樹脂層を有する容器に充填され、少なくとも1種以上
のアリールプロピオン酸系非ステロイド抗炎症剤を含有
してなる歯磨組成物であって、プロピレングリコール脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルおよび低級ア
ルコール脂肪酸エステルよりなる群から選択される少な
くとも1種、並びにノニオン界面活性剤を配合したもの
であることに要旨を有する。
【0005】
【作用】本発明者等は、内面が合成樹脂製の容器に充填
した場合、アリールプロピオン酸系非ステロイド抗炎症
剤を安定に配合することのできる歯磨の組成に関して種
々検討を行った。その結果意外にも一定量のプロピレン
グリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル
および低級アルコール脂肪酸エステルよりなる群から選
択される少なくとも1種、並びに一定量のノニオン界面
活性剤の存在下で薬効剤を歯磨剤中に配合することによ
って、薬効剤の経日安定性、特に数ヶ月単位の長期保存
時の安定性がより向上することを見出し、本発明の完成
に至ったものである。
【0006】本発明に係るアリールプロピオン酸系非ス
テロイド抗炎症剤としては、下記の一般式で示される化
合物が広く包含される。
【0007】
【化1】 式中Rはアリール基を表わす。
【0008】このような抗炎症剤としては、例えばイブ
プロフェン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、ナ
プロキセン、プラノプロフェン等が非限定的に例示され
るが、好ましいものとしてイブプロフェン及びフルルビ
プロフェンが挙げられる。
【0009】本発明において、上記薬効剤の含有量は、
組成物の剤型や薬効剤の種類等に応じて適宜決定される
べきであるが、イブプロフェン及び/またはフルルビプ
ロフェンを用いる場合には、その合計量として組成物全
体に対して好ましくは0.01〜5重量%、より好まし
くは0.05〜1.0重量%の範囲で含有させる。含有
量が0.01重量%未満では十分な抗炎症効果や歯槽骨
吸収抑制効果が得られず、一方5重量%を超えるとこれ
らの効果が飽和するばかりでなく、口腔粘膜に対して刺
激性を呈するようになり、実用上問題となる。更には製
造コストも上昇する為好ましくない。
【0010】本発明の歯磨組成物は上記抗炎症剤にプロ
ピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
ステル、および低級アルコール脂肪酸エステルよりなる
群から選択される少なくとも1種、およびノニオン界面
活性剤が配合される。上記プロピレングリコール脂肪酸
エステルとしてはプロピレングリコールのモノまたはジ
高級または中級脂肪酸エステルが挙げられ、毒性や刺激
性の少ないものが用いられる。好ましくはモノカプリル
酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリ
コールなどが挙げられ、より好ましくはモノカプリル酸
プロピレングリコールが挙げられる。
【0011】上記グリセリン脂肪酸エステルとしては、
グリセリンのモノ、ジ、またはトリ脂肪酸エステルが挙
げられ、毒性や刺激性の少ないものが用いられる。好ま
しくはグリセリンのトリ脂肪酸エステルなどが挙げら
れ、より好ましくはトリアセチルグリセリルおよびトリ
(カプリル・カプリン酸)グリセリルが挙げられる。
【0012】上記低級アルコール脂肪酸エステルとして
は、炭素数:4〜14のモノカルボン酸と炭素数:1〜
5のアルコールとのエステル(例えば、パルミチン酸イ
ソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルなど)、または
炭素数:4〜10のジカルボン酸と炭素数:1〜3のア
ルコールとのジエステル(アジピン酸ジイソプロピル、
セバシン酸ジイソプロピル)などが挙げられ、好ましく
はアジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチルが挙
げられる。上記プロピレングリコール脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステルおよび低級アルコール脂肪酸
エステルはそれぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合
わせて用いられる。
【0013】好適な実施態様では、上記プロピレングリ
コール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、お
よび低級アルコール脂肪酸エステルの配合量は組成物全
体に対して0.05〜10重量%であり、より好ましく
は0.1〜5.0重量%である。0.05重量%より少
ないと、薬効剤の経日安定性に乏しく、一方、10重量
%を越えると上述の化合物中に多量に含有する油分のた
めに油っぽさが感じられる様になり、実用上好ましくな
い。
【0014】本発明において、ノニオン界面活性剤は、
薬効剤の経日安定性、特に長期安定性を向上させる作用
とともに、上記プロピレングリコール脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステルおよび低級アルコール脂肪酸
エステルを配合することによる泡立ちの低下を防止する
作用も発揮する。本発明に用いられるノニオン界面活性
剤としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなど
のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油のようなポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ラウリン酸モノまたはジエタノール
アミドなどの脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸モノグ
リセライド、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸エ
ステルなどが挙げられるが、好ましくはポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレエートが挙げられる。このような界面活性剤の配合
量は、好ましくは組成物全体に対して0.01〜10重
量%であり、より好ましくは0.1〜2.0重量%であ
る。0.01重量%より少ないと、薬効剤の経日安定性
に劣るばかりでなく発泡性に乏しくなり、一方10重量
%を超えると物性面で問題が生じ、かつ製造コストも上
昇して経済的に不利益となるため好ましくない。
【0015】本発明の歯磨組成物は、常法に従って練歯
磨、パスタ等の剤型とすることができ、必要に応じて研
磨剤、粘稠剤、香料、甘味料及び他の薬効剤を本発明の
効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
尚、本発明においては、有効成分としてさらに塩化セチ
ルピリジニウム、クロルヘキシジン塩類等のカチオン殺
菌剤、デキストラナーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、
ムタナーゼ、リゾチーム、溶菌酵素(リテックエンザイ
ム)等の酵素、モノフルオロリン酸ナトリウム、モノフ
ルオロリン酸カリウムなどのアルカリ金属モノフルオロ
ホスフェート、フッ化ナトリウム、フッ化第一錫等フッ
化物、トラネキサム酸やイプシロンアミノカプロン酸、
アルミニウムクロルヒドロキシルアラントイン、ジヒド
ロコレステロール、グリチルリチン酸塩類、グリチルレ
チン酸、グリセロホスフェート、クロロフィル、塩化ナ
トリウム、カロペプタイド、水溶性無機リン酸化合物等
の有効成分を1種以上配合し得る。
【0016】尚、本発明において合成樹脂製の内面を有
する容器とは、歯磨組成物と接触する部分がポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエーテル
類、サーリン、ナイロン、塩化ビニル等の合成樹脂で構
成されているチューブその他の容器を意味する。このよ
うな容器の具体例としては、ポリエチレン、紙、アルミ
ニウム等から構成されるチューブで最内層にポリエチレ
ン、ポリエーテル類、サーリン、ナイロン等を使用した
ラミネートチューブ;ポリエチレン、ポリプロピレン、
ナイロン、塩化ビニル等の少なくとも1種以上から構成
されるポリチューブ、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ナイロン、塩化ビニル等の少なくとも1種以上から構成
されるポリ容器が挙げられる。
【0017】
【実施例】次に、実施例を示して本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施するこ
とは全て本発明の技術的範囲に包含される。なお「%」
はいずれも重量%である。
【0018】実施例1〜18および比較例1〜12 表1〜3に示した処方により、常法に従って練歯磨を調
製した。得られた練歯磨をラミネートチューブ(最内
層:ポリエチレン)に充填し、この初期及び40℃,6
カ月放置品について、以下に示す方法により、薬効剤
(イブプロフェン及びフルルビプロフェン)の保存安定
性を評価した。
【0019】[薬効剤の安定性試験] (1) 標準溶液の調製法 乾燥させた薬効剤標準品約100mgを精秤し、メタノー
ルを加えて正確に100mlとした。この溶液2mlを正確
に量り、メタノールを加えて正確に100mlとし、これ
をHPLC標準溶液とした。 (2) 試料溶液の調製法 歯磨約2.0 gを精秤し、これにメタノール20mlを加え
て分散させ10分間振とうし、遠心分離後上清を100
mlメスフラスコにとり、残留物に同様の操作を2回くり
返しメタノールを加え正確に100mlとした。この溶液
を濾過しHPLC試料溶液とした。 (3) HPLCによる薬効剤の定量法 HPLC標準溶液及び試料溶液20μlずつを正確にと
り、液体クロマトグラフ法により試験を行った。なお、
表1に示した残存率は、初期の薬剤配合量を100とし
た場合の残存量として、表示した。
【0020】[イブプロフェンHPLC操作条件] 検出器 :紫外吸光光度計(測定波長220nm) カラム :NUCLEOSIL 10C18(4.6
mmφ×250mm) カラム温度:40℃付近の一定温度 移動相 :リン酸2水素ナトリウムの10mM溶液を
リン酸でpH3.0に調整し、この溶液とメタノールを
25:75の割合で混合したもの 液量 :イブプロフェンの保持時間が約8分となる
ように調整する。
【0021】[フルルビプロフェンHPLC操作条件] 検出器 :紫外吸光光度計(測定波長246nm) カラム :INERTSIL ODS−2(4.6mm
φ×150mm) カラム温度:40℃付近の一定温度 移動相 :リン酸2水素カリウムの0.05M溶液、
アセトニトリルおよびトリエタノールアミンを65:3
5:0.02の割合で混合したもの 液量 :0.9ml/min
【0022】尚試料中の薬効剤量は次式により算出し
た。 歯磨100g中の薬効剤の量(g)=(A’x/Ax×
1 ×Mx×(1/Wt)×2(g) 但し、式中 K1 =薬効剤標準品の純度(純度99.0%以上の場合
は不要) Mx=薬効剤標準品の秤取量(g) A’x=試料溶液中の薬効剤のピーク面積 Ax=標準溶液中のイブプロフェンのピーク面積 Wt=試料秤取量(g)を表わす。 薬効剤の経日安定性は次の基準によって評価した。 ○ … 薬効剤残存率が90%以上 △ … 薬効剤残存率が75%以上90%未満 × … 薬効剤残存率が75%未満
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】表1〜3から明らかなように、比較例1,
9のようなごく一般的な処方ではイブプロフェン及びフ
ルルビプロフェンの残存率は90%を大きく下まわり、
薬効剤が基剤中に安定配合されないことが明らかであっ
た。
【0027】また、比較例2〜8、および10〜12の
ようにプロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリ
ン脂肪酸エステルまたは低級アルコール脂肪酸エステル
並びにノニオン界面活性剤を両方とも配合しない組成物
では薬効剤の残存率を若干向上させることができたが、
それは不十分なものであった。これに対し実施例1〜1
8ではいずれも、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステルまたは低級アルコール脂
肪酸エステル、並びにノニオン界面活性剤を両方とも配
合しているので、イブプロフェン及びフルルビプロフェ
ンの残存率を顕著に向上させることができ、薬効剤を安
定に配合することができた。
【0028】実施例19 本実施例では以下の処方により常法に従って練歯磨を調
製し、ラミネートチューブに充填した。 成分 配合量(%) イブプロフェン 0.1 水酸化アルミニウム 20.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.2 グリセリン 15.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 トリアセチルグリセリル 0.5 ソルビット液 20.0 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0 実施例19の組成物も良好な薬剤安定性が得られた。
【0029】実施例20 本実施例では以下の処方により常法に従って練歯磨を調
製し、ラミネートチューブに充填した。 成分 配合量(%) フルルビプロフェン 0.05 第ニリン酸カルシウム 20.0 カルボキシビニルポリマー 0.5 ソルビット液 40.0 ラウロイルサルコシネート 0.5 アジピン酸ジイソプロピル 0.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 1N水酸化ナトリウム 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0 実施例20の組成物も良好な薬剤安定性が得られた。
【0030】実施例21 本実施例では以下の処方により常法に従って練歯磨を調
製し、ラミネートチューブに充填した。 成分 配合量(%) イブプロフェン 0.5 無水ケイ酸 20.0 ポリアクリル酸ナトリウム 0.6 キタンサンガム 0.2 サッカリンナトリウム 0.2 ソルビット液 40.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 0.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 グリチルリチン酸ジカリウム 0.05 アラントインクロルヒドロキシアルミニウム 0.05 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0 実施例21の組成物も良好な薬剤安定性が得られた。
【0031】実施例22 本実施例では以下の処方により常法に従って練歯磨を調
製し、ラミネートチューブに充填した。 成分 配合量(%) フルルビプロフェン 1.0 水酸化アルミニウム 20.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.2 グリセリン 20.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 モノカプリル酸プロピレングリコール 0.2 セバシン酸ジエチル 0.2 トリアセチルグリセリル 0.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5 塩酸クロルヘキシジン 0.05 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0 実施例22の組成物も良好な薬剤安定性が得られた。
【0032】実施例23 本実施例では以下の処方により常法に従って練歯磨を調
製し、ラミネートチューブに充填した。 成分 配合量(%) イブプロフェン 1.0 第ニリン酸カルシウム 20.0 カルボキシビニルポリマー 0.5 グリセリン 20.0 サッカリンナトリウム 0.2 ラウロイルサルコシネート 0.5 セバシン酸ジイソプロピル 0.5 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 1.0 モノカプリル酸プロピレングリコール 0.3 1N水酸化ナトリウム 10.0 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0 実施例23の組成物も良好な薬剤安定性が得られた。
【0033】実施例24 本実施例では以下の処方により常法に従って練歯磨を調
製し、ラミネートチューブに充填した。 成分 配合量(%) フルルビプロフェン 0.5 無水ケイ酸 20.0 ポリアクリル酸ナトリウム 1.0 サッカリンナトリウム 0.2 グリセリン 20.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 0.5 ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート 1.5 酢酸トコフェノール 0.05 香料 1.0 精製水 残部 合計 100.0 実施例24の組成物も良好な薬剤安定性が得られた。
【0034】実施例25 本実施例では以下の処方により常法に従って練歯磨を調
製し、ラミネートチューブに充填した。 成分 配合量(%) イブプロフェン 0.1 無水ケイ酸 20.0 ソルビット液 40.0 グリセリン 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ヘキシレングリコール 3.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 酸化チタン 0.5 トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 0.5 サッカリンナトリウム 0.2 香料 0.9 精製水 残部 合計 100.0 実施例25の組成物も良好な薬剤安定性が得られた。
【0035】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、合
成樹脂製の内面を有する容器に充填される歯磨組成物に
おいて、薬効剤としてのアリールプロピオン酸系非ステ
ロイド抗炎症剤を経日的に安定に配合することのできる
歯磨組成物を実現した。本発明の歯磨組成物は、アリー
ルプロピオン酸系非ステロイド抗炎症剤の有する抗炎症
効果や歯槽骨吸収抑制効果を長期間に亘って発揮するこ
とができるので、歯肉炎、歯周炎等の歯周病の治療及び
予防に有用である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも最内層に合成樹脂層を有する
    容器に充填され、少なくとも1種以上のアリールプロピ
    オン酸系非ステロイド抗炎症剤を含有してなる歯磨組成
    物であって、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グ
    リセリン脂肪酸エステルおよび低級アルコール脂肪酸エ
    ステルよりなる群から選択される少なくとも1種、並び
    にノニオン界面活性剤を配合したものであることを特徴
    とする歯磨組成物。
  2. 【請求項2】 前記アリールプロピオン酸系非ステロイ
    ド抗炎症剤がイブプロフェン及び/又はフルルビプロフ
    ェンである請求項1に記載の歯磨組成物。
  3. 【請求項3】 前記イブプロフェン及び/又はフルルビ
    プロフェンの合計の含有量が組成物全体に対して0.0
    1〜5重量%である請求項2に記載の歯磨組成物。
  4. 【請求項4】 前記プロピレングリコール脂肪酸エステ
    ル、グリセリン脂肪酸エステルおよび低級アルコール脂
    肪酸エステルよりなる群から選択される少なくとも1種
    の配合量が組成物全体に対して総量で0.05〜5重量
    %である請求項1〜3のいずれかに記載の歯磨組成物。
  5. 【請求項5】 前記ノニオン界面活性剤の配合量が組成
    物全体に対して0.01〜10重量%である請求項1〜
    4のいずれかに記載の歯磨組成物。
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