JP3401278B2 - イオン加速装置 - Google Patents

イオン加速装置

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JP3401278B2
JP3401278B2 JP34529092A JP34529092A JP3401278B2 JP 3401278 B2 JP3401278 B2 JP 3401278B2 JP 34529092 A JP34529092 A JP 34529092A JP 34529092 A JP34529092 A JP 34529092A JP 3401278 B2 JP3401278 B2 JP 3401278B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はイオン加速装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術及びその問題点】図2〜図4は従来例のイ
オン加速装置を示すものであるが、ほぼ直方形状の金属
でなる高電圧ターミナル2は図示せずともイオン源や質
量分離磁石を内蔵しており、これは床面に対し絶縁支柱
により支持されている。又このイオン加速装置全体はシ
ールドボックス1により被覆されており、高電圧ターミ
ナル2の一側面とこれと対向するシールドボックス1の
内壁との間に、高電圧発生装置3及び電力供給装置14
の絶縁材でなるブッシング9及び17が取りつけられて
いる。高電圧発生装置3は、公知のように構成され、そ
の高電圧発生部を内蔵するケーシング3aはシールドボ
ックス1の外面に固定されており、これには交流電源5
が入力として供給される制御器4からの高周波出力がケ
ーブル6を介して供給される。図3に示すようにケーシ
ング3a内にはダイオード31とコンデンサ32とから
なる倍電圧回路12が内蔵されており、これからの直流
の高圧、例えば400KVの出力が導線21を介して高
電圧ターミナル2に供給されるようになっている。導線
21は絶縁材、例えばFRPにより被覆されており、こ
れがいわゆるブッシング9であり、この外周面には図4
に明示される金属フープ7が所定のピッチで取りつけら
れており、これら金属フープ7の間に抵抗8が接続され
ている。 【0003】電力供給装置14の電力発生部を内蔵する
ケーシング14aもシールドボックス1の外壁面に固定
されており、図3に示すように、これには絶縁トランス
11が内蔵されており、鉄心33に一次巻線34が巻装
されており、これにグランド電位としての交流UVが入
力端子13に供給される。又この二次側の巻線35は金
属管20を挿通しており、その出力端子18は高電圧タ
ーミナル2内にある。金属管20は絶縁材でなるブッシ
ング17により被覆されており、これには図4で明示さ
れるように抵抗8と同様な抵抗16により電気的に接続
されている金属フープ15が所定のピッチで取りつけら
れている。 【0004】図4は高電圧発生装置3のブッシング部の
詳細を示すものであるが、各金属フープ7は内方、すな
わち小径の環状金属体7bと外方の、すなわち径大の環
状金属体7a及びこれら環状金属体7a、7bを接続す
る薄い金属製の環状の平板部7cとからなっており、こ
れら金属フープ7は、それぞれの間にFRP(絶縁材)
でなるカラー40を介在させており、これらをボルト4
1が挿通していて、その上端部及び下端部でナット4
2、42を締めつけることにより一体化され、最上方部
の金属フープ7の薄板部7cに溶接された断面がL字形
状の締めつけバンド50によりブッシング9に固定され
ている。電力供給装置14のブッシング及び金属フープ
15も同様に構成されており、絶縁トランス11の出力
端子18はノイズフィルタ23を介して端子台24に接
続され、これから高電圧ターミナル2が内蔵するイオン
源や質量分離磁石などに電力を供給するように構成され
ている。図示していないが公知の加速管が高電圧ターミ
ナル2の一側面と、これと対向すシールドボックス1の
内壁との間に取りつけられており、これの関連機構は従
来と同一である。 【0005】従来のイオン加速装置は以上のように構成
されるのであるが、ブッシング9、17の長さが80c
mと400KV級にしては短いため、各金属フープ間の
電位差が大きくなり、よってこれらフープ間の強い電場
のため、ブッシング9、17の絶縁物表面に漏れ電流が
流れ、この絶縁物の表面に電荷がたまり、よってこの表
面の電位が乱れ、電場が不均一になり、放電を誘発する
確率が高くなる。又一度放電しても、ブッシング9、1
の表面に誘起された電荷が残り、再度電圧を上昇させ
ても、元の発生していた電圧まで到達せずに放電してし
まう。このような放電を繰り返せば繰り返すほどブッシ
ング9、17の耐電圧が低下してしまう。 【0006】 【発明が解決しようとする問題点】本発明は上述の問題
に鑑みてなされ、ブッシングの耐電圧を、その長さを大
きくせずとも上昇させることのできるイオン加速装置を
提供することを目的とする。 【0007】 【問題点を解決するための手段】少なくともイオン源及
び質量分離磁石を内蔵させたケーシングを地上より所定
の高さに配設させ、高電圧電源装置により前記ケーシン
グに所定の高電圧を印加し、電力供給装置により前記イ
オン源や質量分離磁石などに電力を供給するようにし、
前記ケーシングを電磁気的に遮蔽するシールドボックス
を設け、前記ケーシングの一側面と、該一側面と対向す
る前記シールドボックスの内壁面との間を、又は前記ケ
ーシングと床面との間を接続し、前記高電圧電源装置の
前記所定の高電圧を前記ケーシング及び少なくとも加速
管とに印加するための導電部材を被 覆し、絶縁材でなる
第1ブッシングと、前記電力供給装置の電力を導出する
ための導電部材を被覆し、絶縁材でなる第2ブッシング
とを設け、前記第1ブッシングと前記第2ブッシングの
外周面にそれぞれ隙間をおいて前記ケーシングの電位か
らグランド電位までを分割するために複数の環状金属体
を取りつけたイオン加速装置において、前記各環状金属
体と前記第1ブッシングと第2ブッシングとの外周面の
少なくとも一つとの間に環状の導電性ゴム部材を挟着さ
せたことを特徴とするイオン加速装置。 【0008】 【作用】導電性のゴムで成る環状部材を介して、ブッシ
ングの表面に生じた電荷は、金属環状体に流れることに
より、各抵抗を介してグランド電位まで導くことができ
るので、ブッシングの表面のチャージアップを防ぎ、よ
って電場の不均一を生じないようにすることができる。 【0009】 【実施例】以下、本発明の実施例によるイオン加速装置
について、図1を参照して説明する。なお、従来例の図
2〜図4に対応する部分については同一の符号を付し、
その詳細な説明は省略する。 【0010】従来例の電力供給装置14の金属フープ1
5とブッシング17との間には、高電圧発生装置3につ
いて図示される図4に明示される隙間Sが設けられてい
たが、本実施例によれば、これが環状の導電性ゴム部材
60により充填される。すなわち自然状態にある環状の
導電性ゴム部材60の内径はブッシング17の外径より
若干小さく、また図示するように取りつけられた環状ゴ
ム部材60の外径よりは金属フープ15の内側のフープ
15bの内径は若干小さい。これにより環状の導電性ゴ
ム部材60はブッシング17の外表面と金属フープ15
の内側のフープ15bとの間にゴム弾性により挟持され
る。本発明の実施例によるイオン加速装置は以上のよう
に構成されるが、次にこの作用について説明する。な
お、この金属フープ15も図4に示す高電圧発生装置3
金属フープ7と同様に構成されている。すなわち、外
側フープ15aと内側フープ15bとは薄平板15cで
接続されているが図示では概略的に示している。 【0011】図1において、高電圧発生装置3より発生
した400KVの高電圧は高電圧ターミナル2に印加さ
れる。高電圧発生装置3と隣設して配設される電力供給
装置14の出力端子18も高電圧ターミナル2と同電位
に置かれる。よって電力供給装置14において、金属管
20には400KVの高電圧が印加されるが、このため
に金属フープ15間には強い電場が発生し、これがため
にブッシング17の表面に電荷がチャージされ、これに
よる漏れ電流が導電性のゴムリング60に到達すると、
金属フープ15の内側のフープを通って各段に取りつけ
られた抵抗16を通り、グランド電位まで漏れ電流は流
れ落ちる。以上のことからブッシング17の表面のチャ
ージアップが防止され、よって電場の不均一性を防止
し、よって放電を防止することができる。 【0012】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。 【0013】例えば以上の実施例では、電力供給装置1
4のブッシング17に導電性のゴムリング60を挟着さ
せるようにしたが、これに隣設する高電圧発生装置3の
ブッシング9にも同様に内側の金属フープとこのブッシ
ングとの間に導電性のゴムリングを挟着させるようにし
てもよい。 【0014】更に以上の実施例では、加速管や高電圧タ
ーミナル内の各装置を減圧下におくための排気管につい
ては説明しなかったが、これも高電圧ターミナル2とシ
ールドボックス1の内壁との間に高電圧発生装置3及び
電力供給装置14と隣設して設けてもよく、このブッシ
ングの外周部にも実施例と同様な金属フープを設け、こ
の内側の金属フープとブッシングとの間に、同様な導電
性のゴム部材を挟着させるようにしてもよい。 【0015】更に以上の実施例では高電圧発生装置3及
び電力供給装置14は高電圧ターミナル2の一側面と、
これと対向するシールドボックス1の内壁との間に取り
つけたが、これに代えて高電圧ターミナル2の下方に配
設し、これらの高電圧発生装置及び電力供給装置のブッ
シングの外周面に配設される金属フープとブッシングと
の間に導電性のゴムリングを挟着させるようにしてもよ
い。更に高電圧ターミナルの側方に高電圧発生装置及び
電力供給装置を配設し、この上端部から導出される高電
圧及び電力供給部とグランド面との間のブッシングの外
周面に金属フープを設けたイオン加速装置においても金
属フープとブッシングとの間に導電性のゴムリングを挟
着させるようにしてもよい。 【0016】 【発明の効果】以上述べたように、本発明のイオン加速
装置によれば、400KV級でブッシングの長さが80
cm程度のものにあっても、ブッシングの表面に電荷が
チャージして、これにより放電が生ずるということが防
止される。すなわち耐電圧性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例によるイオン加速装置の要部の
部分破断平面図である。 【図2】従来例のイオン加速装置の部分破断平面図であ
る。 【図3】同断面図である。 【図4】従来例における金属フープの取付構造の詳細を
示す部分破断平面図である。 【符号の説明】 60 導電性のゴムリング

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくともイオン源及び質量分離磁石を
    内蔵させたケーシングを地上より所定の高さに配設さ
    せ、高電圧電源装置により前記ケーシングに所定の高電
    圧を印加し、電力供給装置により前記イオン源や質量分
    離磁石などに電力を供給するようにし、前記ケーシング
    を電磁気的に遮蔽するシールドボックスを設け、前記ケ
    ーシングの一側面と、該一側面と対向する前記シールド
    ボックスの内壁面との間を、又は前記ケーシングと床面
    との間を接続し、前記高電圧電源装置の前記所定の高電
    圧を前記ケーシング及び少なくとも加速管とに印加する
    ための導電部材を被覆し、絶縁材でなる第1ブッシング
    と、前記電力供給装置の電力を導出するための導電部材
    を被覆し、絶縁材でなる第2ブッシングとを設け、前記
    第1ブッシングと前記第2ブッシングの外周面にそれぞ
    れ隙間をおいて前記ケーシングの電位からグランド電位
    までを分割するために複数の環状金属体を取りつけたイ
    オン加速装置において、前記各環状金属体と前記第1ブ
    ッシングと第2ブッシングとの外周面の少なくとも一つ
    との間に環状の導電性ゴム部材を挟着させたことを特徴
    とするイオン加速装置。
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