JP3401234B2 - 供給量指示器付給餌機 - Google Patents

供給量指示器付給餌機

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JP3401234B2
JP3401234B2 JP2000218333A JP2000218333A JP3401234B2 JP 3401234 B2 JP3401234 B2 JP 3401234B2 JP 2000218333 A JP2000218333 A JP 2000218333A JP 2000218333 A JP2000218333 A JP 2000218333A JP 3401234 B2 JP3401234 B2 JP 3401234B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、牛やその他の家
畜に飼料を与えるための給餌機に関し、さらに詳しくは
所定量の飼料を計量給餌できるようにした供給量指示器
付給餌機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酪農経営においては、乳牛に対して1回
当たりの飼料供給量を正確に計量して与えることが好ま
しい。又、現在、酪農家では、良質の牛乳を多量に得る
ためにこれまでの配合飼料に加えて、高蛋白・高カロリ
ー及びバイパス蛋白を多く含む配合飼料、あるいはサプ
リメントという養分の高い飼料を乳牛に与えている。そ
して、一般には、乳牛1頭に対して、1回につき例え
ば、高蛋白・高カロリー及びバイパス蛋白を多く含む配
合飼料を5.5Kg、あるいは従来の配合飼料5Kgとサプリ
メント1.5Kg(乳牛の乳量により与える量は異なる)と
いうふうに与えている。
【0003】本出願人は、このような種類の飼料を計量
給餌するための給餌機として、特公平7−59169号
公報で示されるものを既に開発している。この特公平7
−59169号公報で示される公知の給餌機は、飼料の
供給量を指示する供給量指示器付のものである。そし
て、この供給量指示器付給餌機では、台車上に、配合飼
料を収容する配合飼料容器とサプリメントを収容するサ
プリメント容器とを搭載し、該配合飼料容器とサプリメ
ント容器の各底部に設けた各スクリューコンベアを所定
数回転させることにより、配合飼料とサプリメントとを
それぞれ供給量指示器で確認し、所定量を各給出部から
給出し得るようになっている。即ち、配合飼料容器内及
びサプリメント容器内の各飼料は、それぞれスクリュー
コンベアが回転している間だけ各給出部の出口から押し
出され、各スクリューコンベアの回転を停止させた時点
で各飼料の押し出し作用が停止するようになっている。
尚、配合飼料用及びサプリメント用の各スクリューコン
ベアは、それぞれ供給量指示器の指針が所望の給出量を
示す位置まで移動したときに停止操作を行って回転を停
止させる。
【0004】又、この公知の供給量指示器付給餌機で
は、配合飼料容器及びサプリメント容器の各給出部は、
横向きの筒体で形成されている。そして、該各給出部の
出口は、そのまま横向きに開口している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した公
知(特公平7−59169号公報)の供給量指示器付給
餌機では、配合飼料又はサプリメントの給出作業時にお
いて、スクリューコンベアの駆動中は、該スクリューコ
ンベアによって給出部から飼料が連続して強制給出さ
れ、そして供給量指示器の指針が「0」から所望の計量
位置まで達したときにスクリューコンベアの駆動を停止
させる。
【0006】ところが、この公知の供給量指示器付給餌
機では、スクリューコンベアを停止させた時点で、スク
リューコンベアによる飼料の押し出し作用は停止する
が、給出部の出口はそのまま横向きに開口しているの
で、給出部出口付近にある飼料の一部が該出口から零れ
落ちるようになる。この給出部出口から零れ落ちる飼料
の量は、天候(湿度)や飼料の性状(種類や表面湿潤
度)等によって変化する。例えば、外気湿度が高い状態
あるいは飼料粒子の表面湿潤度が高い状態では、飼料粒
子同士が滑りにくくなって、給出部出口からの飼料零れ
落ち量が少なくなり、他方、外気湿度が低い状態あるい
は飼料粒子の表面湿潤度が低い状態では、該飼料零れ落
ち量が多くなる。又、同条件であっても、給出部出口に
何ら規制がないと、毎回の給出の度に給出部出口からの
飼料零れ落ち量が異なる。
【0007】このように、スクリューコンベア停止後の
飼料零れ落ち量に変化があると、飼料の計量毎の精度が
悪くなる。尚、この飼料零れ落ち量が毎回一定であれ
ば、供給量指示器の指針がその零れ落ち量を見込んだ分
だけ少ない位置まで移動した時点でスクリューコンベア
を停止させればよいが、公知の供給量指示器付給餌機で
は、毎回の給出ごとに零れ落ち量が変化するために毎回
正確に所望量を給餌することができない。
【0008】又、このようにスクリューコンベアを停止
させた後、給出部出口から飼料が零れ落ちる場合は、そ
の飼料の零れ落ちが終わるのを待って給餌機を移動させ
なければならず、1回当たりの給餌作業時間が長くなる
という問題があるほか、給出部出口が開放されたままで
あると、給餌機の移動時に揺れによって該給出部出口か
ら飼料が零れ落ちることがあるという問題もあった。
【0009】ところで、牛舎内に牛を繋いで飼養する場
合、スペース効率の面で通路幅をさほど大きく取れない
のが現状であり、上記公知(特公平7−59169号公
報)の供給量指示器付給餌機では、狭い通路内で進路を
変更する場合(例えば同じ通路を往復するときの折返し
時)には、ハンドルを握って何度も切り返すことで給餌
機の向きを変えていた。
【0010】本願発明は、上記した公知の供給量指示器
付給餌機の問題点に鑑み、給出停止(スクリューコンベ
アの停止)後における給出部出口からの飼料の零れ落ち
をなくして計量精度をより高くできるようにするととも
に、給餌機の進行方向変換時にほぼ定位置で進路変更し
得るようにした供給量指示器付給餌機を提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、走行可能な台車上に1つの飼料
容器を搭載し、該飼料容器の底部に飼料給出用のスクリ
ューコンベアを設けて、該スクリューコンベアをコンベ
ア駆動機構で発停制御することにより、飼料容器の給出
部から飼料容器内の飼料を給出するようにするととも
に、給出部からの飼料供給量を供給量指示器で外部に表
示するようにした供給量指示器付給餌機を対象にしてい
る。
【0012】この請求項1の供給量指示器付給餌機で
は、台車上に1つの飼料容器を搭載している。該飼料容
器としては、配合飼料用、サプリメント用、乾燥したビ
ートパルプ用、あるいはビートパルプと他の粗飼料とを
混合した混合粗飼料用、等の適宜のものが採用可能であ
る。又、特定種類(例えば配合飼料用)の飼料容器内
に、別の種類の飼料(例えばサプリメント)を入れ替え
て使用することも可能である。
【0013】コンベア駆動機構は、操作レバーで発停操
作されるようになっている。即ち、操作レバーを「入
り」側に操作すると該コンベア駆動機構を介して飼料給
出用のスクリューコンベアを駆動させ、又該操作レバー
を「切」側に操作すると該スクリューコンベアが停止す
るようになっている。
【0014】又、供給量指示器は、スクリューコンベア
の駆動量に対応して指針が移動する構造のものが採用さ
れている。尚、この供給量指示器の表示部は、飼料の給
出容量を重量で表示するようになっている。ところで、
飼料の種類が変わると、同一容量当たりの重量が若干変
化し、1つの飼料容器に種類の異なる飼料を入れ替えた
場合は、供給量指示器での表示(重量表示)に誤差が生
じるようになる。従って、この供給量指示器付給餌機で
は、飼料容器に異なる種類の飼料を入れ替えた場合に
は、その入れ替えた飼料の種類に応じて、供給量指示器
の指針移動量を調整したり、あるいは目盛り間隔を適正
に表示した表示部に取り替えることによって対応させれ
ばよい。
【0015】又、本願請求項1の供給量指示器付給餌機
には、コンベア駆動機構の発停操作に連動して、スクリ
ューコンベアの駆動操作時に給出部の出口を開放する一
方、スクリューコンベアの停止操作時に給出部の出口を
閉塞するようにした給出部開閉装置を備えている。
【0016】この給出部開閉装置は、給出部出口を開閉
するための開閉板と、該開閉板を開閉操作するための操
作機構を有している。そして、この給出部開閉装置は、
開閉板操作機構をコンベア駆動機構の発停操作に連動さ
せることにより、スクリューコンベアの駆動状態では開
閉板が給出部出口を開放して飼料の給出を可能とし、他
方スクリューコンベアの停止操作時には開閉板が直ちに
給出部出口を閉塞して該給出部出口からの飼料の零れ落
ちを阻止するように機能する。
【0017】又、本願請求項1の供給量指示器付給餌機
には、台車の前後いずれか一方の端部の両角部付近に設
けた左右2つの車輪と、台車の前後いずれか他方の端部
の中間部付近に設けた中間部車輪とで給餌機を走行させ
得るようにするとともに、左右2つの車輪の指向方向を
変更させる車輪変向機構と、台車における中間部車輪取
付側の端部の1つの角部において地面に対して接・離自
在に取付けられる補助輪と、台車下面の中心付近におけ
る給餌機重心位置から反補助輪側に離間した位置に取付
けたジャッキ装置からなる進行方向変換装置を備えてい
る。
【0018】この請求項1の供給量指示器付給餌機にお
いては、上記中間部車輪が駆動輪となり、上記左右2つ
の車輪が指向方向可変の従動輪となる。又、中間部車輪
と左右2つの車輪とは、相互に台車の前後対向位置に取
付けられるが、該中間部車輪を後輪(左右2つの車輪が
前輪となる)にする場合と該中間部車輪を前輪(左右2
つの車輪が後輪となる)にする場合とが実施可能であ
る。又、中間部車輪は、2つの車輪を近接並置させたダ
ブル車輪とすることもできる。
【0019】この請求項1で使用される進行方向変換装
置は、給餌機の進行方向変換時において、ほぼ定位置で
方向変換し得るようにするためのものである。そして、
この進行方向変換装置は、補助輪を接地させ且つ左右2
つの車輪を所定方向に向けた状態でジャッキ装置を伸長
・接地させると、該ジャッキ装置が給餌機の重心より反
補助輪側に偏位しているので、左右どちらか一方の車輪
及び中間部車輪を地面から浮き上がらせ、給餌機を他方
の車輪とジャッキ装置と補助輪との3点で支持するよう
になる。尚、この時点では、接地側の一方の車輪はジャ
ッキ装置と当該車輪とを結ぶ線と直角方向に指向させ
る。この状態で、給餌機を人力で水平回転させるが、ジ
ャッキ装置が台車のほぼ中心付近で接地しているので、
給餌機がジャッキ装置部分を中心として回動し、該給餌
機をほぼ定位置で回動させることができるようになる。本願請求項2の発明 本願請求項2の発明の供給量指示器付給餌機は、走行可
能な台車上に複数の飼料容器を搭載し、該各飼料容器の
底部にそれぞれ飼料給出用のスクリューコンベアを設け
て、該各スクリューコンベアをそれぞれコンベア駆動機
構で発停制御することにより、各飼料容器の給出部から
それぞれ各飼料容器内の飼料を給出するようにするとと
もに、前記各給出部からの飼料供給量をそれぞれ供給量
指示器で外部に表示し得るようにしている。
【0020】この請求項2では、請求項1の供給量指示
器付給餌機が飼料容器を1つだけしか使用していないの
に対して、複数(例えば配合飼料用とサプリメント用の
2つ)の飼料容器を使用し、それに合わせてスクリュー
コンベア、コンベア駆動機構、供給量指示器、操作レバ
ー等をそれぞれ複数設置している。
【0021】又、この請求項2の供給量指示器付給餌機
には、各コンベア駆動機構の発停操作に連動して、各ス
クリューコンベアの駆動操作時に各給出部の出口をそれ
ぞれ開放する一方、該各スクリューコンベアの停止操作
時に各給出部の出口をそれぞれ閉塞するようにした各給
出部開閉装置を備えている。
【0022】この請求項2における各給出部開閉装置の
構成は、それぞれ請求項1の給出部開閉装置と同様のも
のが採用可能である。そして、この請求項2の各給出部
開閉装置は、各コンベア駆動機構の発停操作に連動して
それぞれ個別に操作される。即ち、特定のスクリューコ
ンベアを駆動させている状態では、当該部分の開閉板が
給出部出口を開放して飼料の給出を可能とし、他方スク
リューコンベアの停止操作時には該開閉板が直ちに給出
部出口を閉塞して該給出部出口からの飼料の零れ落ちを
阻止するように機能する。
【0023】又、本願請求項2の供給量指示器付給餌機
には、台車の前後いずれか一方の端部の両角部付近に設
けた左右2つの車輪と、台車の前後いずれか他方の端部
の中間部付近に設けた中間部車輪とで給餌機を走行させ
得るようにするとともに、左右2つの車輪の指向方向を
変更させる車輪変向機構と、台車における中間部車輪取
付側の端部の1つの角部において地面に対して接・離自
在に取付けられる補助輪と、台車下面の中心付近におけ
る給餌機重心位置から反補助輪側に離間した位置に取付
けたジャッキ装置からなる進行方向変換装置を備えてい
る。尚、この本願請求項2の供給量指示器付給餌機に使
用されている車輪変向機構及び進行方向変換装置は、上
記請求項1のものと同じものが採用されている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図19を参照して本
願発明の一実施形態を説明する。この実施形態の供給量
指示器付給餌機は、図1〜図3に示すように、走行可能
な台車1上に、走行駆動装置2と、配合飼料を収容する
配合飼料容器3と、サプリメント(高養分の飼料)を収
容するサプリメント容器6と、添加物(カルシウム、リ
ン、食塩、ビタミン剤、牛舎の悪臭を除去する添加物
等)を収容する添加物容器9と、配合飼料用の供給量指
示器5と、サプリメント用の供給量指示器8と、台車1
の進路変更時に使用される進行方向変換装置10とをそ
れぞれ搭載して構成されている。又、配合飼料容器3の
給出部32には、その給出部出口を開閉する開閉装置4
が設けられ、他方、サプリメント容器6の給出部62に
は、その給出部出口を開閉する開閉装置7が設けられて
いる。
【0025】台車1は、それぞれ矩形に組立てられた下
部フレーム11と上部フレーム12とを複数本の縦支柱
で連結して構成されている。
【0026】台車1の後部側上部には、走行駆動装置2
と配合飼料供給量指示器5のクラッチ52(後述する)
とサプリメント供給量指示器8のクラッチ82(後述す
る)とを操作するための駆動レバー24と、配合飼料容
器3側のスクリューコンベア31(後述する)と配合飼
料容器3側の給出部開閉装置4とを操作する操作レバー
38と、サプリメント容器6側のスクリューコンベア6
1(後述する)とサプリメント容器6側の給出部開閉装
置7とを操作する操作レバー68と、添加物容器9の給
出部開閉板99(後述する)を操作する操作レバー9
7、の合計4本のレバーが設けられている。これらのレ
バー24,38,68,97の機能は、それぞれ後で詳
細に説明する。
【0027】台車1の下部フレーム11の下面には、前
部側の左右2箇所にそれぞれ前輪13,13と、後部側
の左右中央部に1つの後輪14を取付けている。尚、こ
の前輪13,13が請求項1及び請求項2における左右
2つの車輪に該当し、後輪14が同じく中間部車輪に該
当する。
【0028】2つの前輪13,13は、前輪変向機構1
5によって指向方向(進行方向)を変更し得るようにな
っている。この前輪変向機構15は、図1〜図3に示す
ように、台車1の後部に設けたハンドル151を回転さ
せることによって、かさ歯車152、縦ロッド153、
レバー154、操作ロッド155、連結ロッド156を
介して、各前輪13,13を同時に左右に変向させ得る
ようになっている。尚、操作ロッド155と連結ロッド
156と各前輪13,13との連結構造は、図17に示
している。
【0029】後輪14は、駆動輪となるもので、走行駆
動装置2によって前進・後進の両方向に回転せしめられ
る。この走行駆動装置2は、台車1上に搭載されたエン
ジン21からの動力を、減速機22及び動力伝達機構2
3を介して後輪14に伝達するようにしている。又、動
力伝達機構23は、図6に示すように、エンジン21と
減速機22間のベルト23a、ベベルギヤボックス(左
右2つのギヤを有する)23b、ベベルギヤボックス2
3bの各ギヤに連結された前進側軸23c及び後進側軸
23d、後輪14にチエン23i,23jを介して連結
された中間軸23e、前進側軸23cと中間軸23e間
のベルト23g、後進側軸23dと中間軸23e間のベ
ルト23h、をそれぞれ有している。ベルト23g及び
ベルト23hは、それぞれ両プーリ間に余裕長さをもっ
て巻回されている。そして、この両ベルト23g,23
hは、それぞれテンション装置27,28で緊張させる
ことで中間軸23eに動力を伝達し得るようにしてい
る。又、この各テンション装置27,28は、駆動レバ
ー24の操作により、それぞれワイヤー25,26によ
って選択的に操作されるようになっている。即ち、エン
ジン21の駆動状態で、図7及び図8に示すように、駆
動レバー24を前進「入」側に操作すると、前進用ワイ
ヤー25が引っ張られ(このとき後進用ワイヤー26は
弛緩したままである)→前進用テンション装置27(図
6)が操作され→前進用ベルト23gが緊張し→中間軸
23eが前進側に回転し→後輪14が前進回転する。他
方、駆動レバー24を後進「入」側に操作すると、後進
用ワイヤー26が引っ張られ(このとき前進用ワイヤー
25は弛緩したままである)→後進用テンション装置2
8(図6)が操作され→後進用ベルト23hが緊張し→
中間軸23eが後進側に回転し→後輪14が後進回転す
る。尚、駆動レバー24は、図7の「切」側に位置して
いるときには、前進用及び後進用の各ワイヤー25,2
6はそれぞれ弛緩していて、後輪14には動力が伝達さ
れないようになっている。
【0030】配合飼料容器3とサプリメント容器6は、
それぞれ台車1の下部フレーム11及び上部フレーム1
2に取付けられている。この配合飼料容器3及びサプリ
メント容器6は、図4及び図5に示すようにそれぞれ底
部に向かって下降傾斜し、且つ該底部が円弧状になって
いる。又、この実施形態では、配合飼料容器3は、底部
に向かって両側から下降傾斜させているのに対して、サ
プリメント容器6は、底部に向かって片方が鉛直面で他
方が下降傾斜面となっている。尚、配合飼料容器3内に
収容される配合飼料とサプリメント容器6内に収容され
るサプリメントとは、1回当たりの供給割合が異なる
(例えば乳牛1頭当たり1回につき、配合飼料が5Kg、
サプリメントが1.5Kg)ために、配合飼料容器3をサプ
リメント容器6よりかなり大きくしている。
【0031】配合飼料容器3内の底部及びサプリメント
容器6内の底部には、それぞれ飼料給出用のスクリュー
コンベア31,61が設けられている。この各スクリュ
ーコンベア31,61は、図6に示すように、それぞれ
コンベア駆動機構34,64で回転せしめられる。即
ち、配合飼料容器側のスクリューコンベア31を駆動す
るコンベア駆動機構34は、後進側軸23d(図6)に
設けたプーリ34aとスクリューコンベア31の軸に設
けたプーリ34bとにベルト34cを余裕長さをもって
巻回し、該ベルト34cをテンション装置37で緊張さ
せることでスクリューコンベア31に動力を伝達し得る
ようにしている。又、このテンション装置37は、図1
3にも示すように操作レバー38の操作で引っ張られる
ワイヤー39によって操作されるようになっている。他
方、サプリメント容器側のスクリューコンベア61を駆
動するコンベア駆動機構64は、上記後進側軸23dに
設けたプーリ64aとスクリューコンベア61の軸に設
けたプーリ64bとに余裕長さをもってベルト64cを
巻回し、該ベルト64cをテンション装置67で緊張さ
せることでスクリューコンベア61に動力を伝達し得る
ようにしている。又、このテンション装置67は、図1
3にも示すように操作レバー68の操作で引っ張られる
ワイヤー69によって操作されるようになっている。
尚、配合飼料容器側スクリューコンベア31用のコンベ
ア駆動機構34と、サプリメント容器側スクリューコン
ベア61用のコンベア駆動機構64とは、各操作レバー
38,68を「切」の位置にしておくと各ベルト34
c,64cが弛緩していて、後進側軸23dの動力が各
スクリューコンベア31,61に伝達されないようにな
っている。
【0032】配合飼料容器3及びサプリメント容器6の
底部寄り外側面(スクリューコンベア31,61の反駆
動側)には、それぞれ飼料の給出部32,62が設けら
れている。この各給出部32,62は、径が異なるもの
のそれぞれ筒体が使用されており、該各筒体を各容器
3,6の外側面から横向き外方に突出させて給出部を形
成している。サプリメント容器6の給出部62は、配合
飼料容器3の給出部32より高位置に設置されている。
そして、該サプリメント容器給出部62の出口から給出
されるサプリメントは、図2に示すように、樋19で案
内して配合飼料容器3の給出部32の出口付近に導くよ
うにしている。
【0033】図4及び図5に示すように、配合飼料容器
3内におけるスクリューコンベア31の上部直近位置、
及びサプリメント容器6内におけるスクリューコンベア
61の上部直近位置には、それぞれ「へ」に屈曲させた
カバー33,63が設けられている。この各カバー3
3,63は、それぞれ両端部を支持具で各飼料容器の内
壁面に支持させて取付けられている。この各カバー3
3,63は、容器底部における給出部32,62側の一
部分の長さ(例えば30〜200mmの範囲)にカバーな
し部分を形成している。そして、この各カバー33,6
3を設けることにより、各飼料容器3,6内の飼料が、
カバー被覆部分においてはカバーの両側方からスクリュ
ーコンベア部分に侵入し、カバーなし部分においては上
方及び両側方からスクリューコンベア部分に侵入するよ
うになる。
【0034】この各カバー33,63を設けた理由は、
次の通りである。即ち、各飼料容器3,6内に収容され
ている飼料の量は使用量に応じて減少していくが、該飼
料容器3,6内の飼料の量が変化すると、単位面積当た
りの飼料重量が変化し、飼料容器3,6内の底部付近に
おいては飼料重量(圧力変化)によって充填密度が変化
する。このように容器底部付近での飼料の充填密度が変
化すると、その充填密度が高くなるほどスクリューコン
ベア31,61による1回転当たりの飼料給出量が多く
なる。このため、上記各カバー33,63は、このよう
に飼料容器3,6内の飼料量の増減によっても容器底部
付近での充填密度が変化しないようにするために採用さ
れたものである。
【0035】即ち、各スクリューコンベア31,61の
上部直近位置にカバー33,63を設けると、該カバー
33,63で上方部の飼料の重量を支持でき、飼料容器
3,6内の飼料量の多少にかかわらず、容器底部付近で
の飼料密度を一定にできる。又、このように、カバー3
3,63をスクリューコンベア31,61に近接させて
設置した場合には、容器底部付近(スクリューコンベア
周り)において飼料の多少による圧力変化はなくなる
が、カバー下面とスクリューコンベアの上部側部分との
間に飼料がうまく回り込まない(空間部ができる)場合
が考えられる。その場合には、スクリューコンベアのそ
れぞれ1ピッチ間に充填される飼料の量にバラツキが生
じるおそれがある。ところが、該カバー33,63は、
給出部32,62側の一部にカバーなし部分を設けてい
るので、カバー被覆部分においてスクリューコンベアの
羽根間の上部に飼料の無充填部分(空間部)があって
も、該カバーなし部分で補充される。尚、このカバーな
し部分の長さは、容器内の飼料量が増減しても、さほど
圧力変動が生じない程度に設定される。
【0036】配合飼料用供給量指示器5とサプリメント
用供給量指示器8とは、同構造となっているので、以下
の説明では、配合飼料用供給量指示器5について説明す
る。この供給量指示器5は、図6及び図15〜図16に
示すように、スクリューコンベア31が回転したときに
ベルト50(図6においてサプリメント用供給量指示器
8側ではベルト80)によってが回転せしめられる軸5
1(同81)と、この軸51に設けたクラッチ52(同
82)と、クラッチ52によって水平姿勢で回転せしめ
られる円盤53(同83)と、該円盤53の軸54によ
って水平面内で走行するチエン55と、該チエン55に
取付けた指針56と、指針56の移動位置を示す指標板
57とを有している。指標板57にはスクリューコンベ
ア31による飼料の給出量に見合った目盛り(0〜7K
g)が付されている。尚、サプリメント用供給量指示器
8側の目盛りの表示量は、図1に示すように配合飼料側
供給量指示器5のものより少なくなっている(0〜3K
g)。
【0037】チエン55には、渦巻きバネを内蔵した巻
戻し装置59を噛合させている。この巻戻し装置59
は、クラッチ52が切れたときにチエン55を初期位置
に戻す(指針56を指標板57の「0」目盛りに合わ
す)作用をする。
【0038】クラッチ52には、駆動レバー24によっ
て引っ張り操作されるワイヤー58(サプリメント用供
給量指示器8側では図6又は図8に示すワイヤー88)
の先端が連結されている。そして、このクラッチ52
は、駆動レバー24を図7の前進側又は後進側の「入」
の位置に操作したときにワイヤー58(同88)が引っ
張られて円盤53から離間し(クラッチが切れる)、駆
動レバー24を「切」にすると、ワイヤー58が弛緩し
て円盤53に接続する(クラッチが入る)ようになって
いる。尚、クラッチ52が切れると、指針56が巻戻し
装置59によって自動的に目盛り「0」の位置に戻る。
【0039】そして、駆動レバー24を「切」にし、操
作レバー38(同68)を「入」操作してスクリューコ
ンベア31を回転させると、その回転量に見合った分だ
け円盤53が回転し、それによってチエン55が走行
し、指針56が指標板57に沿って移動するようにな
る。そして、指針56が所望の目盛り(例えば5Kg)に
達すると、操作レバー38を「切」操作し、スクリュー
コンベア31を停止させて飼料の給出を停止させる。こ
のように、供給量指示器5を設けていると、1回当たり
の必要量の飼料を給出できる。尚、サプリメント用の供
給量指示器8も配合飼料用の供給量指示器5と同様に機
能する。
【0040】添加物容器9は、カルシウム、リン、食
塩、ビタミン剤、牛舎の悪臭を除去する添加物等の添加
物を収容するもので、比較的小容器のものが採用されて
いる。そして、この添加物容器9は、サプリメント用供
給指示器8の側面に取付けられている。この添加物容器
9内の底部には、図11及び図12に示すように、添加
物供給装置91となるスクリューコンベア92が設けら
れている。このスクリューコンベア92は、台車1の後
側においてハンドル93で回転させ得るようになってい
る。又、添加物容器9の底部寄り外面には、横向き筒体
からなる給出部94が形成されている。この給出部94
の出口には、漏斗状の受容器95が配置され、さらに該
受容器95の下部にホース96の上部を遊嵌状態で接続
させている。このホース96の下端は、上記樋19上に
開口させている。そして、この添加物供給装置91は、
ハンドル93を手動回転させることにより、スクリュー
コンベア92を回転させて、添加物容器9内の添加物を
給出部94、受容器95、ホース96を通して樋19上
に供給し得るようになっている。尚、この添加物は、必
要に応じて飼料に添加させるものであり、その添加量は
ハンドル93の回転回数で適宜に調節し得る。
【0041】又、この添加物容器9の給出部94の出口
は、上記受容器95を上下動させることによって開閉せ
しめ得るようにしている。即ち、この受容器95の給出
部94側には、該給出部94の出口開口面に摺接する開
閉板99が設けられている。この開閉板99は、図12
に示すように、コイルスプリング100(左右に2箇所
ある)によって給出部94の開口側に付勢されている。
又、この開閉板99には、図11及び図12に示すよう
に、該受容器95を上方向及び下方向にそれぞれスライ
ドさせる2本のワイヤー98a,98bが連結されてい
る。そして、この開閉板99は、該各ワイヤー98a,
98bを給餌機後方上部に設けた操作レバー97(図1
4にも図示している)で選択的に引っ張ることによっ
て、受容器95とともに実線図示(符号99)する上方
の閉位置と鎖線図示(符号99′)する下方の開位置と
の間で上下動せしめ得るようにしている。尚、開閉板9
9が上方の閉位置にあるときには、該開閉板99の上端
縁が給出部94の出口の約半分程度の高さに位置してい
るが、該出口の上半分が開口したままでも、スクリュー
コンベア92を回転させないかぎり、添加物が該出口上
半分の開口から零れ落ちることがない。尚、この実施形
態では、開閉板99を作動させるのに、2本のワイヤー
98a,98bを使用しているが、他の実施形態では、
このワイヤーをいずれか1本にするとともに、開閉板9
9に対して該ワイヤーの引っ張り方向と反対方向に付勢
するスプリングを用いてもよい。
【0042】尚、従来例で引用した特公平7−5616
9号公報の供給量指示器付給餌機にも、添加物供給装置
が設けられているが、この公知例の添加物供給装置で
は、添加物容器の給出口は漏斗状の斜面に形成されてい
おり、該給出口を開閉板で開閉させるようにしている。
ところが、この公知例の添加物供給装置では、添加物が
粉体の場合は開閉板がうまく作動するが、ペレット状の
添加物を供給する場合には、開閉板の閉塞動作時に該開
閉板と給出口との間にペレット状添加物が挟み込まれる
ことがあり、その場合には給出口を十分に閉口できなく
なる。このように開閉板を閉操作しても給出口を十分に
閉口できない場合には、その隙間から添加物が零れ落ち
るという問題が生じる。ところが、本願実施形態の添加
物供給装置91では、給出部94の出口が横向きに開口
しており、且つ開閉板99を閉操作したときに該開閉板
99が給出部94の出口を約半分程度の高さまでしか閉
じないので、給出部出口部分で添加物が挟まることがな
く、しかも給出部出口を半分程度の高さまでしか閉じな
い場合でも、給出部94が横向きであるので該給出部出
口から添加物が零れ落ちることがない。従って、本願実
施形態の添加物供給装置91では、ペレット状添加物で
あっても支障なく使用できる。
【0043】上記各飼料容器(配合飼料容器3,サプリ
メント容器6)の各給出部32,62には、それぞれ給
出部出口を開閉するための給出部開閉装置4,7が設け
られている。配合飼料容器3側の給出部開閉装置4とサ
プリメント容器6側の給出部開閉装置7とは、大きさが
異なるものの、相互に同構造となっているため、配合飼
料容器3側の給出部開閉装置4について説明する。
【0044】配合飼料容器3側の給出部開閉装置4は、
図9及び図10に示すように、給出部32の出口前面に
おいて開閉板42を2本のワイヤー41a,41bで上
下に摺動せしめ得るようにしている。開閉板42は、上
辺が水平な半円形のものが使用されている。この開閉板
42の上辺部には、外方に下降傾斜する傾斜面42aが
形成されている。又、この開閉板42の左右各端部に
は、それぞれスリーブ47,47が固定されている。こ
の各スリーブ47,47には、それぞれ連結材48,4
8に取付けられた軸44,44が回転自在に挿入されて
いる。又、各連結材48,48の中央部には、それぞれ
揺腕43,43が遊嵌状態で挿通されている。この各揺
腕43,43の後端部分は、1本の共通軸45の両端部
に回動自在に嵌合された各スリーブ45a,45aに固
定されている。この各スリーブ45a,45aは、連結
材49で連結されていて、各揺腕43,43を一体的に
連動させるようになっている。又、一方のスリーブ45
aには、揺腕43の後端側延長線方向に延出する突出棒
43aが固定されている。そして、この各揺腕43,4
3は、軸45を中心にして上下に揺動自在となってお
り、該各揺腕43,43を上下に揺動させることによ
り、各連結材48,48及び各軸44,44を介して開
閉板42を上下動させ得るようになっている。又、開閉
板42は、左右2つのコイルスプリング46,46で給
出部32の出口面側に付勢されている。
【0045】一方の揺腕43及び前記突出棒43aに
は、軸45を挟んだ各側の等距離の位置に2本のワイヤ
ー41a,41bの各端部が連結されている。この各ワ
イヤー41a,41bの他端は、図13に示すように、
操作レバー38に連結されており、該操作レバー38を
操作することで各ワイヤー41a,41bを選択的に引
っ張る(他方のワイヤーは延ばす)ことができるように
なっている。そして、操作レバー38が図13の「入」
状態では、揺腕43が図10の実線図示状態(開閉板4
2が下動開放位置にある)にあり、操作レバー38を図
13の状態から右方「切」側に操作すると、符号41a
側のワイヤーが引っ張られると同時に符号41bのワイ
ヤーが延びて、揺腕43が図9及び図10に鎖線図示す
るように揺動し、それによって開閉板42が符号42′
で示すように上動閉塞位置まで変位するようになる。
又、開閉板42が鎖線図示する上動閉塞位置にある状態
から、操作レバー38を左方「入」側に操作すると、上
記とは逆に符号41b側のワイヤーが引っ張られると同
時に符号41aのワイヤーが延びて、揺腕43が図9及
び図10に鎖線図示状態から実線図示するように揺動
し、それによって開閉板42が実線図示するように下動
開放位置まで変位する。尚、ワイヤー41a,41b
は、添加物容器9側の開閉板99の場合と同様に、どち
らか一方をスプリングにすることも可能である。
【0046】配合飼料容器3側の給出部開閉装置4は、
上記した配合飼料容器側スクリューコンベア31の操作
レバー38で共用して操作されるようになっている。即
ち、操作レバー38を配合飼料容器側スクリューコンベ
ア31の駆動側(「入」側)に操作したときには、給出
部開閉装置4の開閉板42が上動閉塞状態から下動開放
状態に変位し、他方、該操作レバー38を該スクリュー
コンベア31の停止側(「切」側)に操作したときに
は、該開閉板42が下動開放状態から上動閉塞状態に変
位するようになっている。従って、1本の操作レバー3
8の「入」「切」操作で、スクリューコンベア31の駆
動開始と開閉板42の開放動作とが同時に行われる一
方、スクリューコンベア31の停止と開閉板42の閉塞
動作とが同時に行われる。
【0047】尚、サプリメント容器6側の給出部開閉装
置7も配合飼料容器3側の給出部開閉装置4と同様に構
成されており、サプリメント容器6側のスクリューコン
ベア61の発停操作とサプリメント容器6側の給出部開
閉装置7の開閉動作とが、配合飼料容器3側の場合と同
様に、1本の操作レバー68で行える。
【0048】配合飼料容器3側の給出部開閉装置4とサ
プリメント容器6側の給出部開閉装置7は、次のような
機能を有する。尚、両給出部開閉装置4,7の機能は同
じなので、配合飼料容器3側の給出部開閉装置4につい
て説明する。
【0049】まず、エンジン21の駆動状態で、操作レ
バー38を図13に示す「入」側に操作すると、スクリ
ューコンベア31が回転するとともに給出部開閉装置4
の開閉板42が下動開放位置にあって、配合飼料容器3
内の配合飼料が給出部32を通ってその出口から連続し
て給出される。このとき、配合飼料供給量指示器5の指
針56がスクリューコンベア31の回転量(配合飼料の
給出量)に対応して移動し、該指針56が所望の目盛り
(例えば5Kg)に達したときに操作レバー38を「切
り」にする。すると、ワイヤー39が弛み、ベルト34
cが弛緩してスクリューコンベア31の回転が停止する
と同時に、給出部開閉装置4側のワイヤー41aが引っ
張られて、開閉板42が図9及び図10において鎖線図
示(符号42′)するように給出部32の出口の下半分
を閉塞する位置まで上動する。従って、スクリューコン
ベア31の停止後、直ちに給出部32の出口を閉塞する
ことができ、その時点で給出部出口から飼料が零れ落ち
るのを阻止することができる。尚、サプリメント給出部
開閉装置7も、別の操作レバー68でスクリューコンベ
ア61の発停操作に連動して開閉板72を開閉作動させ
ることができるようになっており、配合飼料給出部開閉
装置4と同様の機能を有する。
【0050】尚、この実施形態では、給出部出口の閉塞
状態において、開閉板42は給出部出口の下半分だけし
か閉塞しないようにしているが、この程度の閉塞範囲で
あっても、給出部32の出口付近では飼料は図10の符
号Sで示す程度の高さであり、該開閉板42で飼料の零
れ落ちを十分に阻止できる。又、他の実施形態では、開
閉板42の面積を給出部出口の開口面積と同等の大きさ
にして、該給出部出口の全面積を開閉板42で閉塞する
ようにしてもよい。。
【0051】このように、給出部開閉装置4,7は、開
閉板42,72をスクリューコンベア31,61の発停
操作に連動して開閉操作し得るようにすると、スクリュ
ーコンベア31,61の停止後(飼料給出停止後)、直
ちに自動的に給出部出口を閉塞でき、スクリューコンベ
ア停止後の飼料の零れ落ちを防止できる。従って、1回
の給餌操作につき、供給量指示器5,8で計量した飼料
の量が供給されるようになり、計量精度が良好となる。
又、給出停止後に、飼料が零れ落ちる時間を待つ必要が
ないので、給出停止操作の直後に次の給餌場所に移動で
き、時間のロスがなくなる。又、給餌機の移動時には、
配合飼料容器3及びサプリメント容器6の各給出部3
2,62は、それぞれ開閉板42,72で閉塞されてい
るので、移動中に給餌機が揺れても給出部32,62の
出口から飼料が零れ落ちることがなくなる。
【0052】ところで、牛舎内に牛を繋いで飼養する場
合、スペース効率の面で通路幅をさほど大きく取れない
のが現状であり、従来では、狭い通路内で走行式の給餌
機の進路を変更する場合(例えば同じ通路を往復すると
きの折返し時)には、ハンドルを握って何度も切り返す
ことで給餌機の向きを変えていた。このような事情に鑑
み、本願では、台車1に進行方向変換装置10を装備し
て、給餌機の進行方向変換時にほぼ定位置で進路変更し
得るようにしている。
【0053】この進行方向変換装置10は、図17〜図
19に示すように、各前輪13,13の指向方向を変更
させる前輪変向機構15と、台車1の後側角部において
地面に対して接・離自在に取付けられる補助輪16と、
台車下面の中心付近に取付けたジャッキ装置17とを備
えている。尚、この実施形態では、各前輪13,13が
請求項1及び請求項2における左右2つの車輪に該当
し、後輪14が同じく中間部車輪に該当し、前輪変向機
構15が同じく車輪変向機構に該当する。
【0054】前輪変向機構15は、先に説明した通り、
ハンドル151を左右いずれかの方向に回転操作するこ
とによって両前輪13,13の指向方向を変更させ得る
ようになっている。
【0055】補助輪16は、台車1の下部フレーム11
の後部右角部において、蝶番161で図17に示す上方
の保管位置と図18に示す下方の使用位置との間で上下
に枢動自在に取付けている。尚、この実施形態では、大
重量であるエンジン21が図1において後側の右角部付
近に設置されている関係上、給餌機全体の重心が台車1
の左右方向中心線より右側に位置しており、この場合に
は、補助輪16を台車後部の右角部に設けるのが好まし
い。又、この補助輪16は、使用位置に降ろしたとき
に、補助輪下面が地面に対して僅かに接触するか近接す
る程度に設定しておき、2つの前輪13,13と1つの
後輪14とで3点支持した状態では、補助輪16を自由
に上下動させることができるようにしておくとよい。
又、この補助輪16は、使用位置に降ろしたときに、図
19に示すように、該補助輪16とジャッキ装置17を
結ぶ線に対して直角方向に指向するように設定してい
る。尚、この補助輪16の取付け方法としては、台車1
に対して上下にスライドし得るようにし、地面から離間
した保管位置と地面に接触(又は近接)する使用位置と
でそれぞれ適宜の手段でロックし得るようにしてもよ
い。
【0056】ジャッキ装置17は、この実施形態では油
圧シリンダを使用し、台車1に搭載した油圧ポンプ18
(エンジン21によって駆動される)からの作動油圧力
でシリンダを伸縮させるようにしている。尚、このジャ
ッキ装置17は、足踏み式の油圧シリンダやその他の汎
用のジャッキを使用してもよい。又、このジャッキ装置
17は、台車1下面の中心付近における給餌機の重心か
ら反補助輪側に離間した位置に取付けている。即ち、給
餌機の重心が、図19において下側の前輪(右前輪)1
3と補助輪16とジャッキ装置17とを結ぶ三角形内で
ジャッキ装置17に近接する位置にあるようにしてい
る。
【0057】そして、この進行方向変換装置10は、次
のようにして使用される。例えば牛舎内通路をUターン
するときには、まず両前輪13,13と後輪14を接地
させた状態で、前輪13,13を前輪変向機構15によ
り図19に示す方向(右前輪13とジャッキ装置17を
結ぶ線に対して直角方向)に変向させる。次に、補助輪
16を接地させ、続いてジャッキ装置17を伸長させて
接地・揚重させる。すると、給餌機の重心位置の関係
で、図18に示すように左前輪13と後輪14とが浮き
上がり、給餌機をジャッキ装置17と右前輪13と補助
輪16とで3点支持できる。そして、この状態で給餌機
を人力で必要角度だけ右又は左回転させれば、該給餌機
をジャッキ装置17の接地部分を中心にして軽快に旋回
させることができる。このように、給餌機の進行方向を
変換する場合に、台車1の中心部付近のジャッキ装置接
地部分を中心にして回転させるようにすると、給餌機を
ほぼ定位置で方向変換させることができる。尚、方向変
換作業が終わると、ジャッキ装置17を縮小させて左前
輪13及び後輪14を接地させ、その後に補助輪16を
上動させて台車1に保管すればよい。
【0058】
【発明の効果】本願発明の供給量指示器付給餌機は、次
のような効果がある。請求項1及び2の各発明の効果 本願請求項1及び2の供給量指示器付給餌機では、公知
の供給量指示器付給餌機に比して、飼料給出用のスクリ
ューコンベアを発停制御するコンベア駆動機構の発停操
作に連動して、スクリューコンベアの駆動操作時に給出
部を開放する一方、スクリューコンベアの停止操作時に
給出部を閉塞するようにした給出部開閉装置を備えてい
るので、スクリューコンベアの停止(飼料給出停止)と
同時に自動的に給出部出口を閉塞でき、スクリューコン
ベア停止後の飼料の零れ落ちを防止できる。従って、1
回の給餌操作につき、給出部出口からは供給量指示器で
計量した飼料の量が給出されるので、計量精度が良好と
なるとともに、従来のように飼料が零れ落ちる時間を待
つ必要がないので、時間のロスが発生しない。又、給餌
機の移動時には、飼料容器の給出部は、給出部開閉装置
で閉塞されているので、移動中に給餌機が揺れても給出
部の出口から飼料が零れ落ちることがない。さらに、給
出部開閉装置の操作をコンベア駆動機構の操作に連動さ
せているので、特別に給出部開閉装置を操作する必要が
なく、しかも給出部出口を閉め忘れることがない、等の
効果がある。
【0059】又、本願請求項1及び2の各発明では、台
車の前後いずれか一方の端部の両角部付近に設けた左右
2つの車輪と、台車の前後いずれか他方の端部の中間部
付近に設けた中間部車輪とで給餌機を走行させ得るよう
にするとともに、左右2つの車輪の指向方向を変更させ
る車輪変向機構と、台車における中間部車輪取付側の端
部の1つの角部において地面に対して接・離自在に取付
けられる補助輪と、台車下面の中心付近における給餌機
重心位置から反補助輪側に離間した位置に取付けたジャ
ッキ装置からなる進行方向変換装置を備えている。そし
て、補助輪を接地させ且つ左右2つの車輪を所定方向に
指向させた状態でジャッキ装置を伸長・接地させると、
給餌機を1つの車輪とジャッキ装置と補助輪との3点で
支持させることができる。従って、この請求項1及び2
の各発明では、給餌機をジャッキ装置部分を中心として
回動させることができ、該給餌機をほぼ定位置(狭いス
ペース内)で方向変換させることができるという効果が
ある。
【0060】尚、本願請求項1では、飼料容器を1つだ
けしか使用していないので、それに関連するスクリュー
コンベア、コンベア駆動機構、給出部開閉装置等は1セ
ットづつでよいが、本願請求項2では、飼料容器を複数
(例えば2つ)設けているので、スクリューコンベア、
コンベア駆動機構、給出部開閉装置等の関連装置は飼料
容器と同数の複数セット使用されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態にかかる供給量指示器付給餌機の
後方から見た図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】図1の給餌機における配合飼料容器とサプリメ
ント容器の平面図である。
【図5】図4のV−V断面図である。
【図6】図1の給餌機の駆動機構図である。
【図7】図1の給餌機に使用されている駆動レバー部分
の平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】図1の給餌機における配合飼料容器の給出部及
び給出部開閉装置部分の正面図である。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】図1の給餌機における添加物容器の給出部付
近の正面図である。
【図12】図11の左側面図である。
【図13】図1の給餌機に使用される操作レバー部分の
側面図である。
【図14】図1の給餌機に使用される別の操作レバー部
分の側面図である。
【図15】図1の給餌機の配合飼料供給量指示器部分の
正面図である。
【図16】図15のXVI−XVI断面図である。
【図17】図1の給餌機における進行方向変換装置の説
明図である。
【図18】図17からの状態変化図である。
【図19】図18の平面図である。
【符号の説明】
1は台車、2は走行駆動装置、3は配合飼料容器、4は
配合飼料容器側の給出部開閉装置、5は配合飼料容器側
の供給量指示器、6はサプリメント容器、7はサプリメ
ント容器側の給出部開閉装置、8はサプリメント容器側
の供給量指示器、9は添加物容器、10は進行方向変換
装置、11は下部フレーム、12は上部フレーム、13
は車輪(前輪)、14は中間部車輪(後輪)、15は角
部車輪変向機構(前輪変向機構)、16は補助輪、17
はジャッキ装置、21はエンジン、31は配合飼料容器
側のスクリューコンベア、32は配合飼料容器の給出
部、33は配合飼料容器側のカバー、34は配合飼料容
器側のコンベア駆動機構、61はサプリメント容器側の
スクリューコンベア、62はサプリメント容器の給出
部、63はサプリメント容器側のカバー、91は添加物
供給装置である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な台車上に1つの飼料容器を搭
    載し、該飼料容器の底部に飼料給出用のスクリューコン
    ベアを設けて、該スクリューコンベアをコンベア駆動機
    構で発停制御することにより、飼料容器の給出部から飼
    料容器内の飼料を給出するようにするとともに、前記給
    出部からの飼料供給量を供給量指示器で外部に表示する
    ようにした供給量指示器付給餌機であって、 前記コンベア駆動機構の発停操作に連動して、前記スク
    リューコンベアの駆動操作時に前記給出部の出口を開放
    する一方、該スクリューコンベアの停止操作時に前記給
    出部の出口を閉塞するようにした給出部開閉装置を備え
    たことを特徴とする供給量指示器付給餌機において、 さらに、前記供給量指示器付給餌機の台車の前後いずれ
    か一方の端部の両角部付近に設けた左右2つの車輪と、
    該台車の前後いずれか他方の端部の中間部付近に設けた
    中間部車輪とで給餌機を走行させ得るようにするととも
    に、前記左右2つの車輪の指向方向を変更させる車輪変
    向機構と、該台車における中間部車輪取付側の端部の1
    つの角部において地面に対して接・離自在に取付けられ
    る補助輪と、該台車下面の中心付近における給餌機重心
    位置から反補助輪側に離間した位置に取付けたジャッキ
    装置からなる進行方向変換装置を備えた、 ことを特徴とする供給量指示器付給餌機。
  2. 【請求項2】 走行可能な台車上に複数の飼料容器を搭
    載し、該各飼料容器の底部にそれぞれ飼料給出用のスク
    リューコンベアを設けて、該各スクリューコンベアをそ
    れぞれコンベア駆動機構で発停制御することにより、各
    飼料容器の給出部からそれぞれ各飼料容器内の飼料を給
    出するようにするとともに、前記各給出部からの飼料供
    給量をそれぞれ供給量指示器で外部に表示するようにし
    た供給量指示器付給餌機であって、 前記各コンベア駆動機構の発停操作に連動して、前記各
    スクリューコンベアの駆動操作時に前記各給出部の出口
    をそれぞれ開放する一方、該各スクリューコンベアの停
    止操作時に前記各給出部の出口をそれぞれ閉塞するよう
    にした各給出部開閉装置を備えたことを特徴とする供給
    量指示器付給餌機において、 さらに、前記供給量指示器付給餌機の台車の前後いずれ
    か一方の端部の両角部付近に設けた左右2つの車輪と、
    該台車の前後いずれか他方の端部の中間部付近に設けた
    中間部車輪とで給餌機を走行させ得るようにするととも
    に、前記各左右2つの車輪の指向方向を変更させる車輪
    変向機構と、該台車における中間部車輪取付側の端部の
    1つの角部において地面に対して接・離自在に取付けら
    れる補助輪と、該台車下面の中心付近における給餌機重
    心位置から反補助輪側に離間した位置に取付けたジャッ
    キ装置からなる進行方向変換装置を備えた、 ことを特徴とする供給量指示器付給餌機。
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