JP3400796B2 - 無電極放電ランプ装置 - Google Patents

無電極放電ランプ装置

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JP3400796B2
JP3400796B2 JP2001330380A JP2001330380A JP3400796B2 JP 3400796 B2 JP3400796 B2 JP 3400796B2 JP 2001330380 A JP2001330380 A JP 2001330380A JP 2001330380 A JP2001330380 A JP 2001330380A JP 3400796 B2 JP3400796 B2 JP 3400796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波を用い
た無電極放電ランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無電極放電ランプは、放電空間内部に電
極を持たないため、電極蒸発によるバルブ内壁の黒化が
発生しない。これによりランプ寿命を大幅に伸ばすこと
が可能となる。こういった特徴から、無電極放電ランプ
は、次世代の高輝度放電ランプとして、近年盛んに研究
が行われている。また、一般的に放電ランプ装置におい
ては、発光部を小さくするほど点光源に近付くため、よ
り理想化した配光設計をすることができる。それゆえ、
発光部であるプラズマの小寸法化が強く求められてい
る。
【0003】マイクロ波を用いた無電極放電ランプ装置
(マイクロ波励起ランプ装置)の場合、マグネトロンで
マイクロ波を発振させ、導波管を通して、空洞共振器の
中の無電極放電ランプを放電発光させる。このランプ装
置の場合、マイクロ波の周波数によって、空洞共振器の
最小寸法が原理的に決定されてしまい、通常使用される
2.45GHz(波長:122mm)のマイクロ波を用
いる無電極放電ランプ装置においては、安定して放電が
維持できるプラズマアークの寸法は、経験的に約15m
m以上に限られることがわかっている。このプラズマア
ーク寸法は、光学設計上、点光源とみなして設計可能な
プラズマアーク寸法(例えば、3mm以下)にはほど遠
いものである。
【0004】マイクロ波を用いた無電極放電ランプ装置
において、小寸法の発光部を実現できる技術として、特
開平10−189270号公報に開示されたものが知ら
れている。以下、図10を参照しながら、同公報に開示
された無電極放電ランプ装置を説明する。
【0005】図10は、同公報に開示された無電極放電
ランプ装置を構成する高周波エネルギー供給手段の構成
を模式的に示している。図10に示した高周波エネルギ
ー供給手段は、側空洞共振器を複数有し、側空洞共振器
群の円環中央部の共振マイクロ波電場により、放電に必
要なマイクロ波エネルギーを供給する構成を有してい
る。この構成より、空洞共振器よりも小さな空間にマイ
クロ波共振電場を集中して供給することができる。
【0006】図10に示した高周波エネルギー供給手段
は、ベイン型共振器であり、このベイン型共振器は、側
空洞共振器群の一例として、導電性材料からなる4枚の
板状のベイン(vane)52を、同じく導電性材料からな
り円環状に回転対称形状をなす反射鏡兼マイクロ波漏洩
防止シールド53の内壁面から、中央に向けて突出させ
た構成を有している。ベイン52の一つは、ハンダ付な
どによって、導波管54の芯線に接合されており、それ
により、両者は電気的に接続されて、マイクロ波エネル
ギー結合手段(マイクロ波カプラー)55が形成されて
いる。マイクロ波エネルギー結合手段55が共振器内の
発振アンテナとして機能することによって、導波管54
を通じて伝播したマイクロ波エネルギーは、ベイン型共
振器に結合される。なお、ベイン型共振器の寸法は、結
合されるマイクロ波エネルギーの周波数で共振するよう
に予め設計されている。
【0007】無電極放電ランプ51は、球形中空の石英
ガラス内部に金属ハロゲン化物など発光材料と希ガスを
封入したランプである。ベイン型共振器の中央部に生じ
たマイクロ波共振電場の中に無電極放電ランプ51を置
くことにより、無電極放電ランプ51にマイクロ波エネ
ルギーが供給される。これにより、無電極放電管51内
のガスが放電を起こし発光する。放電による放射光は、
導体からなる反射鏡53により反射され、金属網56を
通じて外部に取り出される。反射鏡53と金属網56を
合わせて、マイクロ波漏洩防止手段として機能してい
る。
【0008】この高周波エネルギー供給手段によれば、
無電極放電ランプにおいて、10mm以下の比較的小さ
な寸法のプラズマを放電維持することが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願発
明者が検討した結果、図10に示したような側空洞共振
器群を用いた方式には、次のような問題があることが見
出された。まず、曲面で構成される反射鏡の中心軸と垂
直に側空洞共振器群の突出部を設けることが必要となる
ため、比較的小さな寸法のプラズマを放電維持させるこ
とが可能であっても、その構成は複雑になる。この構成
の複雑さは、大量生産化の障害となり、そして、コスト
アップへとつながる。また、この構成では、反射鏡へ向
かう無電極放電ランプ側面方向の放射光が側空洞共振器
群の突出部によって遮られてしまうため、投影光に突出
部の影ができる。その結果、光量が減る、配光にムラが
生じるなどの課題が生じる。
【0010】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、比較的簡単な構成で、配光性
に優れた無電極放電ランプ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による無電極放電
ランプ装置は、a)放電管内部に露出した電極を持たな
い無電極放電ランプと、b)マイクロ波共振器と、c)
供給されるマイクロ波エネルギーを、前記マイクロ波共
振器に結合するマイクロ波エネルギー結合手段とを備
え、前記マイクロ波共振器は、開口部を有する、導電性
の反射鏡と、前記反射鏡の前記開口部を覆い、かつ、少
なくとも一部が光を透過させる導電体シールドと、前記
反射鏡の略中心軸に設けられた2つの対向外部電極とか
ら構成されており、前記無電極放電ランプは、前記対向
外部電極の間に配置されており、前記反射鏡の焦点は、
前記対向外部電極の間に位置し、前記マイクロ波エネル
ギー結合手段を介して前記マイクロ波共振器にマイクロ
波エネルギーが供給されると、前記対向外部電極の間に
マイクロ波共振電場が生じ、それにより、前記無電極放
電ランプの放電が起こる。
【0012】本発明による他の無電極放電ランプ装置
は、a)放電管内部に露出した電極を持たない無電極放
電ランプと、b)マイクロ波共振器と、c)供給される
マイクロ波エネルギーを、前記マイクロ波共振器に結合
するマイクロ波エネルギー結合手段と、d)前記マイク
ロ波共振器の外部に設けられた反射鏡とを備え、前記マ
イクロ波共振器は、開口部を有する導電性筒と、前記導
電性筒の前記開口部を覆い、かつ、少なくとも一部が光
を透過させる導電体シールドと、前記導電性筒の略中心
軸に設けられた2つの対向外部電極とから構成されてお
り、前記無電極放電ランプは、前記対向外部電極の間に
配置されており、前記反射鏡の焦点は、前記対向外部電
極の間に位置し、前記マイクロ波エネルギー結合手段を
介して前記マイクロ波共振器にマイクロ波エネルギーが
供給されると、前記対向外部電極の間にマイクロ波共振
電場が生じ、それにより、前記無電極放電ランプの放電
が起こる。
【0013】前記無電極放電ランプは、前記反射鏡の略
中心軸上に設けられており、かつ、前記導電性筒の略中
心軸上に設けられていることが好ましい。
【0014】前記対向外部電極間の距離を、前記マイク
ロ波共振器の外部から調整する、距離調整手段が設けら
れていることが好ましい。
【0015】前記対向外部電極の片方は、前記マイクロ
波エネルギー結合手段を兼ねていることが好ましい。
【0016】ある好適な実施形態において、前記対向外
部電極の前記片方は、同軸線路から構成されており、前
記マイクロ波エネルギー結合手段は、前記同軸線路の一
端から突出した同軸芯線部である。
【0017】前記対向外部電極の片方は、前記無電極放
電ランプの支持手段を兼ねていることが好ましい。
【0018】ある好適な実施形態において、前記支持手
段の内側に始動プローブが設けられている。
【0019】ある好適な実施形態において、前記反射鏡
の形状は、回転楕円面である。
【0020】ある好適な実施形態において、前記反射鏡
の前記開口部前面に、前記無電極放電ランプを中心とす
る球面形状の副反射鏡がさらに設けられており、前記副
反射鏡は、前記反射鏡の前記回転楕円面による集光部お
よびその近傍に開口部を有する。
【0021】さらに、前記無電極放電ランプを冷却する
ための冷却手段を備えていてもよい。
【0022】ある好適な実施形態において、前記マイク
ロ波エネルギー結合手段に接続される導波管を備えてお
り、前記導波管は、マイクロ波発振器から発生したマイ
クロ波を伝搬する機能を有している。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明による実施の形態を説明する。以下の図面において
は、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する
構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下
の実施形態に限定されない。 (実施の形態1)図1は、本発明による実施の形態1に
かかるマイクロ波共振器と、それを用いた無電極放電ラ
ンプ装置の断面構成を模式的に示している。
【0024】本実施形態の無電極放電ランプ装置は、無
電極放電ランプ1と、マイクロ波共振器10と、マイク
ロ波エネルギー結合手段(マイクロ波結合器、または、
マイクロ波カプラー)2bとを備えている。無電極放電
ランプ1は、放電管内部に露出した電極を持たないラン
プであり、例えば、球形中空の石英ガラス内部に金属ハ
ロゲン化物などの発光材料が封入された無電極放電ラン
プである。マイクロ波エネルギー結合手段2bは、同軸
線4を通して供給されるマイクロ波エネルギーを、マイ
クロ波共振器10に結合する機能を備えており、例え
ば、アンテナである。図1に示したマイクロ波共振器1
0に、マイクロ波エネルギー結合手段2bを介してマイ
クロ波エネルギーが供給されると、対向外部電極(2
a、2b)の間にマイクロ波共振電場が生じ、それによ
り、無電極放電ランプ1の放電が起こることになる。
【0025】マイクロ波共振器10は、導電性の反射鏡
(例えば、金属反射鏡)3と、反射鏡3の開口部3aを
覆い、かつ、少なくとも一部が光を透過させる導電体シ
ールド(例えば、金属メッシュ)6と、2つの対向外部
電極(2a、2b)とから構成されている。本実施形態
において、反射鏡3は、例えばアルミから構成されてお
り、反射鏡3の形状は、回転楕円面形状である。対向外
部電極(2a、2b)は、例えば銅などの金属から構成
されており、反射鏡3の略中心軸上に設けられている。
本実施形態では、銅からなる対向外部電極(2a、2
b)を用いているが、アルミからなる対向外部電極を用
いてもよい。また、本実施形態では、対向外部電極(2
a、2b)を、反射鏡3の中心軸上に位置づけたが、幾
何学的な中心軸上だけに限らず、その近傍に位置づけて
もよい。
【0026】対向外部電極(2a、2b)の間には、間
隙2cがあり、その間隙2cに無電極放電ランプ1が配
置されている。また、反射鏡3の回転楕円面の焦点は、
この間隙2cの領域に位置している。それゆえ、反射鏡
3の焦点に、無電極放電ランプ1が位置するようにされ
ている。無電極放電ランプ1は、支持手段7によって支
持されている。本実施形態では、片方の外部電極2a
が、無電極放電ランプ1の支持手段を兼ねており、図1
に示すように、外部電極2aの内側に、無電極放電ラン
プ1を支持するための支持棒7が貫通しており、その支
持棒7が無電極放電ランプ1を支持している。そして、
外部電極2aは、留め具9により保持されている。
【0027】本実施形態において外部電極2aは、マイ
クロ波共振器10の外部から調整可能なように構成され
ている。より詳細に説明すると、外部電極2aの一部に
は、対向外部電極(2a、2b)間の距離を調整する手
段(距離調整器)8が設けられており、この調整手段
(または、間隙調整手段)8は、例えば、ネジや板バネ
などである。この調整手段8により、電気的な接触を維
持しながら軸方向に外部電極2aの位置を移動させるこ
とができる。したがって、間隙2cの距離を自由に変更
することができ、その結果、マイクロ波共振器10の共
振周波数を調整することができる。また、本実施形態に
おいて外部電極2bは、マイクロ波エネルギー結合手段
を兼ねている。より詳細に説明すると、外部電極2b
は、同軸線4の芯線と電気的に接触しており、そして、
外部電極2bと、同軸線4の外部導体との両者は、絶縁
体(絶縁体部)5により、絶縁されており、それによっ
て、外部電極2bは、マイクロ波エネルギー結合手段
(カプラー)であるアンテナとして機能する。同軸線4
は、マイクロ波を伝搬する導波管であり、マイクロ波を
発生するマイクロ波発振器(例えば、マグネトロン)に
接続されている。
【0028】次に、本実施形態にかかる無電極放電ラン
プ装置の動作を説明する。マイクロ波発振器(不図示)
から生じたマイクロ波エネルギーは、同軸線4を通じて
伝播し、マイクロ波エネルギー結合手段を兼ねた片方の
外部電極2bを通じてマイクロ波共振器10へと結合さ
れる。このとき、結合されるマイクロ波の周波数と、共
振器10の周波数が一致するように、適切に金属反射鏡
3や対向外部電極2の寸法を適切に設計する。このよう
に共振器10を適切に設計した場合、図2に示すよう
に、共振器10内において共振電磁場が得られる。
【0029】図2は、共振器10内に生じる共振電場E
(図中、実線の矢印)と、共振磁場H(図中、点線の矢
印)を模式的に示している。共振磁場Hは、対向外部電
極2の周辺を回るようにマイクロ共振器10の全体に広
がっているのに対して、共振電場Eは、対向外部電極2
の間隙2cに集中しているのがわかる。
【0030】したがって、この対向外部電極2の間隙2
cに無電極放電ランプ1を設けることにより、無電極放
電ランプ1内部の発光材料が励起されて放電発光する。
放電による放射光は、金属反射鏡3により反射され、シ
ールド6を通じて外部に取り出される。つまり、本実施
形態の構成によれば、空洞共振器よりも小さな空間にマ
イクロ波共振電場を集中して供給することができるの
で、図10に示した構成と同様に10mm以下の小寸法
の発光部を実現することができる。そして、そのような
小寸法の発光部を持つ無電極放電ランプを、比較的簡便
な構成にて実現することができる。その結果、大量生産
化が容易で、低コスト化へとつながる構成のマイクロ波
励起型の無電極放電ランプを実現することができる。
【0031】また、図10に示した構成の場合と比較し
て、本実施形態の構成の場合には、図10中のベイン5
2が存在しないので、無電極放電ランプ1の側面方向へ
の放射光が遮られないという利点がある。そのため、側
空洞共振器群を用いる方式(ベイン型共振器)に比べ
て、光量が増えるので光利用率を向上させることがで
き、そして、ムラの少ない配光を得ることができる。さ
らに、図10に示した構成においては、反射鏡53の中
心軸と垂直な方向に無電極放電ランプ51の放電プラズ
マが延在したのに対し、本実施形態の構成では、金属反
射鏡3の中心軸方向に無電極放電ランプ1の放電プラズ
マが延在するので、反射鏡3へ放射される光の量が多く
なり、したがって、金属反射鏡3を通じる光学系での光
利用率をさらに向上させることができる。
【0032】本実施形態の無電極放電ランプにおけるマ
イクロ波共振器10の共振周波数を所望の周波数に合わ
せるために、種々の形状のマイクロ波共振器10を、例
えば金型の段階から一つずつ作製して、それを実験的に
検討することは、極めて困難であり、現実的ではない。
このような多くのパラメータを持つ複雑な形状の共振器
を設計するには、計算機による有限要素法解析が有用で
ある。そこで、本願発明者は、有限要素法を用いた解析
を行った。その解析結果を以下説明する。
【0033】図3は、解析に用いた有限要素法モデルの
寸法パラメータを示している。金属反射鏡3の設計に必
要なパラメータを挙げると、焦点までの距離f、高さ
d、開口部半径rである。そして、対向外部電極2のパ
ラメータは、半径R、間隙距離Dである。以上のパラメ
ータをいくつか振ったモデルに対して、解析を行った結
果を下記の表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】表1中のCASE No.1、2、3で
は、金属反射鏡3の高さdと焦点までの距離fをパラメ
ータとして振っている。CASE No.1、2、3か
ら、高さdを大きくするほど共振周波数が低くなること
が分かる。また、No.2、4、5からは、対向外部電
極2の間隙距離Dを大きくするほど、共振周波数が高く
なることが分かる。したがって、図1の間隙調整手段8
を利用することにより、共振周波数を調整することが可
能であることも分かる。
【0036】また、No.2、6、7を比較すると対向
外部電極2の太さRを変化させた場合の傾向が見られる
はずであるが、一定の変化傾向は見られず、共振周波数
の差も上記2つの傾向に比べて小さい。したがって、対
向外部電極2の大きさの変化は、共振周波数にあまり影
響を与えないことが分かる。
【0037】一般的に、マイクロ波無電極放電ランプで
使用される周波数は、ISM帯の2.45GHzであ
る。したがって、表1中の例ではNo.2の寸法を基準
として実際のマイクロ波共振器を試作し、実験を元に最
適な寸法を決定すればよい。
【0038】次に、図4から図6を参照しながら、表1
中に示した解析データの詳細をさらに説明する。
【0039】図4(a)および(b)は、金属反射鏡3
の高さdをパラメータとして変更したシミュレーション
結果を示している。図4(a)は、各高さdについて、
共振周波数f(GHz)と、共振電場E(任意単位)と
の関係を示している。そして、図4(b)は、高さd
と、共振周波数fres(GHz)との関係を示してい
る。図4(a)中のCASE1、2、3は、表1中のC
ASE No.1、2、3の寸法のもののシミュレーシ
ョン結果を表している。なお、図4(a)の縦軸は、対
数目盛りで表記している。
【0040】上記表1についての説明でも述べたとお
り、高さdを大きくするほど共振周波数が低くなること
が図4(b)から理解できる。また、この高さdの大き
さが、他のパラメータに比べて共鳴周波数の変化に最も
寄与することがわかった。これは、高さdを変更する
と、金属反射鏡3の断面積が変化するので、それゆえに
影響力が大きいものと思われる。したがって、高さdの
パラメータの設定には十分に検討を行うことが望まし
い。CASE1、2、3の中では、共振周波数が2.4
5GHzに最も近いCASE2のランプを基本にして設
計を進めるのが便利である。
【0041】図5(a)および(b)は、間隙距離Dを
パラメータとして変更したシミュレーション結果を示し
ている。図5(a)は、各間隙距離Dについて、共振周
波数f(GHz)と、共振電場E(任意単位)との関係
を示している。そして、図5(b)は、間隙距離Dと、
共振周波数fres(GHz)との関係を示している。図
5(a)中のD=6mm、8mm、10mmは、それぞ
れ、表1中のCASENo.4、2、5の寸法のものの
シミュレーション結果を表している。なお、図5(a)
の縦軸は、対数目盛りで表記している。
【0042】図5(b)から理解できるように、間隙距
離Dを大きくするほど、共振周波数が高くなることがわ
かる。そして、共振周波数を2.45GHzの近傍にす
るには、間隙距離Dを6〜8mmの範囲に設定すること
が好ましいことがわかる。
【0043】図6(a)および(b)は、対向外部電極
2の太さRをパラメータとして変更したシミュレーショ
ン結果を示している。図6(a)は、各太さR(半径)
について、共振周波数f(GHz)と、共振電場E(任
意単位)との関係を示している。そして、図6(b)
は、各太さ2R(直径)と、共振周波数fres(GH
z)との関係を示している。図6(a)中のR=0.5
mm、1.5mm、2.5mmは、それぞれ、表1中の
CASE No.6、2、7の寸法のもののシミュレー
ション結果を表している。なお、図6(a)の縦軸は、
対数目盛りで表記している。
【0044】図6(a)および(b)から理解できるよ
うに、共振周波数は、それほど太さRに依存しておら
ず、太さRの自由度は比較的大きいことがわかる。
【0045】次に、本願発明者が試作した無電極放電ラ
ンプ装置の構成を図7に示す。図7に示した構成の無電
極放電ランプ装置は、表1のCASE No.2の寸法
に相当するものである。すなわち、図3に示したパラメ
ータにおいて、d=40、r=30、f=10、D=
8、R=1.5の場合の無電極放電ランプである。
【0046】図7に示した構成の無電極放電ランプ1
は、球形中空の石英ガラスから構成されており、球の外
径および内径は、それぞれ、6mmおよび4mmであ
る。無電極放電ランプ1の封入物は、InBr(0.4
mg/0.033cc)と、Arガス(50Torr;
約6670Pa)であり、水銀(Hg)は含まれていな
い。すなわち、無電極放電ランプ1は、無水銀のランプ
である。InBrを封入した理由を述べると、InBr
は、可視域全般にわたって発光スペクトルを有してお
り、太陽光に近いスペクトルを示す良好な発光物質だか
らである。なお、勿論、発光物質として水銀を封入して
もよい。また、InBrに代えて、またはInBrとと
もに、他の封入物を封入してもよい。
【0047】図7に示した構成は、図1に示した構成と
比べて次の改変を行っている。すなわち、図7に示した
構成においては、マイクロ波エネルギー結合手段を兼ね
る外部電極2bを上側に設け、外部電極2bとして同軸
線(外径;約4mm)を用い、そして、同軸線の芯線4
a(外径;約1mm)を外部電極2bの端面から突出さ
せている。この突出部がアンテナとして機能する。な
お、この突出長さをアンテナ突出長(L)と呼ぶことと
する。下側には、無電極放電ランプ1を支持する支持手
段7を兼ねる外部電極2aが設けられている。外部電極
2aは、中空の銅管(外径;約4mm)であり、銅管の
内側に、無電極放電ランプ1を支持する支持棒7が挿入
されている。この支持棒7は、石英ガラスから構成され
ているが、同様に耐熱性に優れたセラミック等から構成
してもよい。金属反射鏡3は、アルミ反射鏡であり、そ
の外側には、支持具13が設けられている。なお、図1
の構成と同様に、反射鏡3の開口部3aには、金属メッ
シュ6が設けられている。
【0048】図8は、図7に示した無電極放電ランプ装
置におけるアンテナ突出長L(mm)、電極間距離(間
隙距離)Dを変更させた場合の共振周波数f(GHz)
およびQ値の実測値を示している。図8(a)は、アン
テナ突出長L(mm)と共振周波数f(GHz)との関
係を示し、図8(b)は、電極間距離D(mm)と共振
周波数f(GHz)との関係を示し、そして、図8
(c)は、アンテナ突出長L(mm)とQ値との関係を
示している。
【0049】図8(a)に示すように、アンテナ突出長
L(mm)を大きくするほど、共振周波数f(GHz)
が低下することがわかった。すなわち、アンテナ突出長
Lによって、共振周波数fを調整できることがわかっ
た。図8(b)に示すように、電極間距離Dを小さくす
るほど、共振周波数f(GHz)は低下しているので、
図8(b)の結果を考慮すると、アンテナ突出長L(m
m)を大きくすることは、電極間距離Dを小さくするこ
とに対応することになるかもしれない。
【0050】図8(c)に示すように、アンテナ突出長
L(mm)により、Q値が変更することもわかった。Q
値が低いとランプの点灯が良好でなくなることがあるの
で、Q値の値が比較的高い範囲となる2.0mm以上
3.0mm以下のアンテナ突出長Lにすることが好まし
い。
【0051】なお、本実施形態明では、反射鏡3とし
て、回転楕円面の金属反射鏡を1つ用いた構成について
説明したが、楕円面反射鏡の前面に無電極放電ランプ1
を中心とする球面形状の副反射鏡を設けることも可能で
ある。当該副反射鏡の構成が、反射鏡3の回伝楕円面に
よる集光部およびその近傍に開口部を有するものである
場合、金属反射鏡3からの所望のビーム光以外の不用な
光を金属反射鏡3に戻した上で、当該副反射鏡の開口部
から出射させることができるため、有効光束を上げるこ
とができる。つまり、金属反射鏡3で反射せずに、無電
極放電ランプ1から直接、金属反射鏡3の開口部3bか
ら出射する光は、光学系にとって不要の光となるとこ
ろ、副反射鏡を設ければ、有効光束を向上させることが
できる。
【0052】さらに、本実施形態においては、反射鏡3
を構成した例で示したが、これに限定されず、誘電体か
らなる反射鏡の内面を導電性メッシュなどで覆った構成
の反射鏡を用いてもよい。例えば、ガラスからなる反射
鏡の内面にアルミメッシュパターンを形成した反射鏡を
用いてもよい。また、本実施形態では、マイクロ波を閉
じ込めるための導電体シールド6として、金属メッシュ
を用いたが、これに限定されず、透光性の誘電体基板
(ガラス板やセラミック板)の内面(反射鏡3側の面)
を導電性メッシュで覆った導電体シールドでもよく、ま
たは、透光性の誘電体基板の内面上に、アルミまたは銅
のメッシュパターンや、ITOなどの導電性薄膜を形成
した導電体シールドであってもよい。
【0053】本実施形態の無電極放電ランプ装置によれ
ば、無電極放電ランプ1と、マイクロ波共振器10と、
マイクロ波エネルギー結合手段(2bまたは4a)とを
備え、マイクロ波共振器10が、反射鏡3の略中心軸に
設けられた2つの対向外部電極2(2a、2b)とを含
んでいるので、図10に示した構成と比べて、比較的簡
単な構成で、優れた配光性を示すことができる。また、
光量を増やして、光の利用効率も向上させることもでき
る。つまり、小寸法発光が可能な無電極放電ランプ装置
でありながら、より簡単な構成で、より大きな光出力と
よりムラの少ない配光を得ることができる。本実施形態
の無電極放電ランプ装置は、比較的小さい発光部を実現
できるので、実質的に点光源として利用可能な用途に好
適に適用することができる。例えば、画像投写装置用の
光源や、競技場・広場照明、スポットライト、道路標識
を照らす投光器用の光源、および一般照明用として広く
使用することができる。また、無電極放電ランプ1は、
バルブ内に露出した電極を持っていないので、有電極放
電ランプと比較して、ランプ寿命を大幅に伸ばすことが
できるという利点も備えている。 (実施の形態2)次に、図9を参照しながら、本発明に
よる実施の形態2にかかる無電極放電ランプ装置を説明
する。本実施形態にかかる無電極放電ランプ装置は、導
電性筒20を備えている点において、上記実施形態1の
無電極放電ランプと異なる。本実施形態の説明の簡潔化
を図るため、以下では、実施形態1と異なる点を主に説
明し、実施形態1と同様の点の説明は省略または簡略化
する。
【0054】図9は、本実施形態にかかるマイクロ波共
振器と、それを用いた無電極放電ランプ装置の断面構成
を模式的に示している。
【0055】図9に示したマイクロ波共振器10は、円
筒形状の金属メッシュからなる導電性筒20を備えてお
り、導電性筒20の両端は、金属のシールド6により閉
じられている。導電性筒20の一部は、回転楕円面形状
の反射鏡3の略中心軸上に開けられた穴の中に配置され
ている。導電性筒20の略中心軸上には、アルミなどの
金属からなる対向外部電極(2a、2b)が設けられて
おり、対向外部電極2aと2bの間には間隙2cがあ
る。間隙2cは、反射鏡3の回転楕円面の焦点を含んで
おり、無電極放電ランプ1は、反射鏡3の焦点、すなわ
ち間隙2cに設けられている。また、無電極放電ランプ
1は、導電性筒20の略中心軸上に設けられている。
【0056】上記実施形態1と同様に、片方の外部電極
2aの内側には、無電極放電ランプ1を支持するための
支持棒7が貫通しており、留め具9により保持されてい
る。そして、マイクロ波共振器の外部から片方の外部電
極2aの位置を調整するための位置調整器8も設けられ
ている。この位置調整器(間隙調整手段)8は、例え
ば、ネジや板バネなどであり、これにより、電気的な接
触を保ちつつ軸方向に外部電極2aを移動することがで
きる。したがって、位置調整器(間隙調整手段)8によ
り間隙2cの距離を変更でき、マイクロ波共振器10の
共振周波数を調整することができる。
【0057】同軸線4の芯線は、片方の外部電極2bと
電気的に接触している。同軸線4は、絶縁体5を介して
外部電極2bに連結されているため、同軸線4の外部導
体と、片方の外部電極2bとは互いに絶縁され、外部電
極2bは、マイクロ波エネルギー結合手段であるアンテ
ナとして機能する。
【0058】以上のように構成された無電極放電ランプ
装置について、以下、その動作を述べる。マイクロ波発
振器から生じたマイクロ波エネルギーは同軸線4を通じ
て伝播し、マイクロ波エネルギー結合手段を兼ねた片方
の外部電極2bを通じてマイクロ波共振器へと結合され
る。このとき、結合されるマイクロ波の周波数と、共振
器の周波数が一致するように、導電性筒20や対向外部
電極2の寸法を適切に設計することにより、上記実施形
態1と同様に対向外部電極2の間隙2cに共振電場が得
られる。したがって、この対向外部電極2の間隙2cに
無電極放電ランプ1を設けることにより、無電極放電ラ
ンプ1内部の発光材料が励起され放電発光する。放電に
よる放射光は、シールド6を通じて外部に取り出され、
反射鏡3により反射される。
【0059】本実施形態の構成の場合、上記実施形態1
の構成と比較して、反射鏡3がマイクロ波共振器(導電
性筒20)の外部に設けられているため、反射鏡3は導
電性でなくてもよい。それゆえ、金属でも誘電体でも所
望の材料を用いて、反射鏡3を構成することができる。
また、反射鏡3の形状がマイクロ波共振器の共振周波数
に影響を与えないため、ひとつのマイクロ波共振器の設
計で多くの反射鏡形状に対応することができ、光学設計
の自由度が高くなる。
【0060】なお、本実施形態においては、導電性筒2
0を円筒形状で構成した例を示したが、四角などのその
他の形状にしても同様に実施可能である。また、対向外
部電極(2a、2b)は、図7に示した構成のようにし
てもよい。
【0061】上述した実施形態1および2では、反射鏡
3を回転楕円面で構成した例で説明したが、その他の回
転放物面や球面あるいは角形楕円面などの様々な形状の
反射鏡についても同様に実施可能である。また、実施形
態1および2では、片方の外部電極2aを無電極放電ラ
ンプ1の支持手段とするため、無電極放電ランプ1から
延在した支持棒7を含む形態で示したが、反対に支持棒
の内側に外部電極2aが含まれる形態にしてもよい。
【0062】さらに、実施形態1および2では、片方の
外部電極2aを無電極放電ランプの支持手段、もう一方
の外部電極2bをマイクロ波エネルギー結合手段とした
構成を示した。しかし、この構成に限定されず、対向外
部電極2とは全く別にマイクロ波エネルギー結合手段と
無電極放電ランプ支持手段とを設けてもよい。例えば、
支持手段を側方に設けてもよい。そして、マイクロ波エ
ネルギー結合手段をループアンテナで行っても同様に実
施可能である。また、マイクロ波エネルギー結合手段
は、マイクロ波をマイクロ波共振器にカップリングでき
ればよいので、例えば、マイクロ波共振器に開口部が形
成されてなる給電口であってもよい。
【0063】また、実施形態1および2において、無電
極放電ランプ1を球形の石英ガラスで構成した例で示し
たが、円筒形や楕円形の形状であっても、また透光性セ
ラミックなどの材料であっても同様に実施可能である。
【0064】そして、片方の外部電極2aの内部に無電
極放電ランプの支持棒7を設けた例で説明したが、支持
棒7を中空とし、その中に導電性の始動プローブを設け
た構成に改変してもよい。このような構成の場合、始動
時に高圧パルスを、当該始動プローブに印加することに
よって、無電極放電ランプ1の始動を確実にすることが
できる。
【0065】さらに、実施形態1および2の無電極放電
ランプ装置に、無電極放電ランプ1を冷却する冷却手段
を設けるようにしてもよい。例えば、無電極放電ランプ
1に冷却ガスを吹き付けるなどの冷却器または冷風器を
設けたり、空冷の冷却部材を無電極放電ランプ1に接触
させるようにしてもよい。また、無電極放電ランプ1の
熱を外部まで伝播させて冷却させる器具を取り付けても
よい。さらに、冷却手段として、例えば反射鏡3の一部
に開口部を設け、それにより、反射鏡3内部の温度上昇
を抑制して、動作中の無電極放電ランプ1を冷却するよ
うにしてもよい。無電極放電ランプの冷却手段を設ける
ことにより、無電極放電ランプ1への入力電力限界を上
げることができる。
【0066】
【発明の効果】本発明の無電極放電ランプ装置によれ
ば、無電極放電ランプと、マイクロ波共振器と、マイク
ロ波エネルギー結合手段とを備え、マイクロ波共振器
が、反射鏡の略中心軸に設けられた2つの対向外部電極
を含んでいるので、比較的簡単な構成で、優れた配光性
を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態1にかかる無電極放電ラ
ンプ装置の構成を模式的に示す断面図である。
【図2】マイクロ波共振器内部の電磁場を示す斜視図で
ある。
【図3】マイクロ波共振器の解析パラメータを説明する
ための断面図である。
【図4】(a)および(b)は、金属反射鏡の高さdを
パラメータとして変更したシミュレーション結果を示す
グラフである。
【図5】(a)および(b)は、間隙距離Dをパラメー
タとして変更したシミュレーション結果を示すグラフで
ある。
【図6】(a)および(b)は、対向外部電極の太さR
をパラメータとして変更したシミュレーション結果を示
すグラフである。
【図7】本発明による実施形態1にかかる無電極放電ラ
ンプ装置の他の構成を模式的に示す断面図である。
【図8】(a)は、アンテナ突出長Lと共振周波数fと
の関係を示すグラフであり、(b)は、電極間距離Dと
共振周波数fとの関係を示すグラフであり、そして、
(c)は、アンテナ突出長LとQ値との関係を示すグラ
フである。
【図9】本発明による実施形態2にかかる無電極放電ラ
ンプ装置の構成を模式的に示す断面図である。
【図10】従来の無電極放電ランプ装置を模式的に示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 無電極放電ランプ 2 対向外部電極 3 反射鏡 4 同軸線(導波管) 6 シールド 7 支持棒(支持手段) 8 距離調整部材(間隙調整手段) 9 留め具 10 マイクロ波共振器 13 支持具 20 導電性筒 51 無電極放電ランプ 52 ベイン 53 反射鏡 54 同軸線路 55 マイクロ波エネルギー結合手段 56 金属網
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−17216(JP,A) 特開 昭61−124050(JP,A) 特開 昭54−107877(JP,A) 特開 平3−159056(JP,A) 特開 昭58−100353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 65/04

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)放電管内部に露出した電極を持たな
    い無電極放電ランプと、 b)マイクロ波共振器と、 c)供給されるマイクロ波エネルギーを、前記マイクロ
    波共振器に結合するマイクロ波エネルギー結合手段とを
    備え、 前記マイクロ波共振器は、 開口部を有する、導電性の反射鏡と、 前記反射鏡の前記開口部を覆い、かつ、少なくとも一部
    が光を透過させる導電体シールドと、 前記反射鏡の略中心軸に設けられた2つの対向外部電極
    とから構成されており、 前記無電極放電ランプは、前記対向外部電極の間に配置
    されており、 前記反射鏡の焦点は、前記対向外部電極の間に位置し、 前記マイクロ波エネルギー結合手段を介して前記マイク
    ロ波共振器にマイクロ波エネルギーが供給されると、前
    記対向外部電極の間にマイクロ波共振電場が生じ、それ
    により、前記無電極放電ランプの放電が起こる、無電極
    放電ランプ装置。
  2. 【請求項2】 a)放電管内部に露出した電極を持たな
    い無電極放電ランプと、 b)マイクロ波共振器と、 c)供給されるマイクロ波エネルギーを、前記マイクロ
    波共振器に結合するマイクロ波エネルギー結合手段と、 d)前記マイクロ波共振器の外部に設けられた反射鏡と
    を備え、 前記マイクロ波共振器は、 開口部を有する導電性筒と、 前記導電性筒の前記開口部を覆い、かつ、少なくとも一
    部が光を透過させる導電体シールドと、 前記導電性筒の略中心軸に設けられた2つの対向外部電
    極とから構成されており、 前記無電極放電ランプは、前記対向外部電極の間に配置
    されており、 前記反射鏡の焦点は、前記対向外部電極の間に位置し、 前記マイクロ波エネルギー結合手段を介して前記マイク
    ロ波共振器にマイクロ波エネルギーが供給されると、前
    記対向外部電極の間にマイクロ波共振電場が生じ、それ
    により、前記無電極放電ランプの放電が起こる、無電極
    放電ランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記無電極放電ランプは、前記反射鏡の
    略中心軸上に設けられており、かつ、前記導電性筒の略
    中心軸上に設けられている、請求項2に記載の無電極放
    電ランプ装置。
  4. 【請求項4】 前記対向外部電極間の距離を、前記マイ
    クロ波共振器の外部から調整する手段をさらに備えてい
    る、請求項1から3の何れか一つに記載の無電極放電ラ
    ンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記対向外部電極の片方は、前記マイク
    ロ波エネルギー結合手段を兼ねている、請求項1から4
    の何れか一つに記載の無電極放電ランプ装置。
  6. 【請求項6】 前記対向外部電極の前記片方は、同軸線
    路から構成されており、前記マイクロ波エネルギー結合
    手段は、前記同軸線路の一端から突出した同軸芯線部で
    ある、請求項5に記載の無電極放電ランプ装置。
  7. 【請求項7】 前記対向外部電極の片方は、前記無電極
    放電ランプの支持手段を兼ねている、請求項1から4の
    何れか一つに記載の無電極放電ランプ装置。
  8. 【請求項8】 前記支持手段の内側に始動プローブが設
    けられている、請求項7に記載の無電極放電ランプ装
    置。
  9. 【請求項9】 前記反射鏡の形状は、回転楕円面であ
    る、請求項1または2に記載の無電極放電ランプ装置。
  10. 【請求項10】 前記反射鏡の前記開口部前面に、前記
    無電極放電ランプを中心とする球面形状の副反射鏡がさ
    らに設けられており、 前記副反射鏡は、前記反射鏡の前記回転楕円面による集
    光部およびその近傍に開口部を有する、請求項9に記載
    の無電極放電ランプ装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記無電極放電ランプを冷却
    するための冷却手段を備えている、請求項1から10の
    何れか一つに記載の無電極放電ランプ装置。
  12. 【請求項12】 前記マイクロ波エネルギー結合手段に
    接続される導波管を備えており、 前記導波管は、マイクロ波発振器から発生したマイクロ
    波を伝搬する機能を有している、請求項1から11の何
    れか一つに記載の無電極放電ランプ装置。
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