JP3400686B2 - エンジンの可変動弁装置 - Google Patents

エンジンの可変動弁装置

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JP3400686B2
JP3400686B2 JP24871997A JP24871997A JP3400686B2 JP 3400686 B2 JP3400686 B2 JP 3400686B2 JP 24871997 A JP24871997 A JP 24871997A JP 24871997 A JP24871997 A JP 24871997A JP 3400686 B2 JP3400686 B2 JP 3400686B2
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永治 宮地
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正浩 長江
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Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L13/00Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations
    • F01L13/0015Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque
    • F01L13/0036Modifications of valve-gear to facilitate reversing, braking, starting, changing compression ratio, or other specific operations for optimising engine performances by modifying valve lift according to various working parameters, e.g. rotational speed, load, torque the valves being driven by two or more cams with different shape, size or timing or a single cam profiled in axial and radial direction

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムシャフトの駆
動カムと弁軸との間に配設されたリフタによって吸排気
バルブの開閉タイミングあるいはリフト量を変更するエ
ンジンの可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のタイプの従来の可変動弁装置
は、例えば特開平8−189316号公報に記載されて
いるように、エンジンのシリンダヘッドに形成された孔
内を摺動するリフタがアウターボデーとインナーボデー
からなり、アウターボデーの上端面が高速用カムと当接
し、インナーボデーの上端面が低速用カムに当接されて
いる。そして、弁軸と直交する方向に摺動可能でアウタ
ーボデーとインナーボデーの相対移動を規制するプレー
ト(規制部材)がアウターボデーに支承され、インナー
ボデーはその外周溝と該プレートとが係合離脱可能で、
アウターボデーとの弁軸方向の相対移動が規制される。
また、該プレートの弁軸と直交する方向の摺動を制御す
る制御手段が設けられ、該制御手段は、該プレートを外
周溝に係合する位置に摺動させて弁を高リフト状態で開
閉させるモードと、該プレートを外周溝から離脱する位
置に摺動させて弁を低リフト状態で開閉させるモードと
選択可能に構成されている。
【0003】また、特開平8−42315号公報には、
エンジンのシリンダヘッドに形成された孔内を摺動し駆
動カムによって駆動される上底円筒形部材と、該上底円
筒形部材内に、リフト量変更のための二つの切換位置に
流体的に作動するピストンとバネ材との作用の元で変位
可能に保持されたリフト量規制部材と、一方の切替位置
に変位した該リフト量規制部材を該駆動カムの軌道に応
じて弾性変形することによりロックするロック部材とを
有しているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の従来の可変動弁装置のリフタでは、リフト状態の切替
えのタイミングをとるのが難しく、弁軸と直交する方向
に摺動するプレート(リフト量規制部材)の円滑な動作
を期待できない。すなわち、特開平8−189316号
公報の構成では、リフト状態の切替えのタイミングが油
圧発生のタイミングに依存しており、カムのリフトする
タイミングに対しプレートが摺動するタイミングが重な
る場合があり、このときインナーボデーの外周溝端に摺
動するプレートが干渉し、打音の発生と共に耐久性を低
下させるおそれがある。また、リフタが下死点あるとき
は、該リフタはカムのノーズ領域によって駆動されるた
め、インナーボデーとアウターボデーへの駆動力が異な
り、このときプレートを摺動すると、インナーボデーに
干渉するおそれがある。
【0005】特開平8−42315号公報の発明では、
リフト切替えのタイミングをとるために駆動カムの軌道
を検出する切欠きを形成しており、該切欠きのタイミン
グ信号をコントローラで発生させる必要があり、構成が
複雑でコスト高になる欠点がある。従って、本発明は、
規規部材の摺動がインナーボデーと干渉せず確実なリフ
トの切替えを行うことが可能なエンジンの可変動弁装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一つは、カムシ
ャフトと該カムシャフトによってリフタを介して開閉駆
動される弁とを有するエンジンの可変動弁装置におい
該リフタは、該エンジンのシリンダヘッドに形成さ
れた孔内を摺動し該カムシャフトによって駆動されるア
ウターボデーと、該アウターボデーに摺動可能に保持さ
れ該弁を駆動するインナーボデーと、該アウターボデー
内に摺動可能に支承され該アウターボデーと該インナー
ボデーとの相対移動を規制する位置と前記相対移動を許
容する位置との間で摺動する規制部材と、該インナーボ
デーに所定範囲内で軸方向に摺動可能に保持され該イン
ナーボデーとの間に介装されたスプリングにより付勢さ
該インナーボデーの駆動に伴う慣性力に応じて該スプ
リングを圧縮して該インナーボデーに対して相対移動し
て該規制部材から離脱して該規制部材の摺動可能時期を
規制するのを解除すると共に、該インナーボデーと該ア
ウターボデーの相対位置のずれによって該所定範囲内で
保持され該規制部材の前記摺動に対する規制を解除する
タイミング部材とを有する、ことを特徴とすることを特
徴とするものである。
【0007】本発明のもう一つは、隣接して設けられた
高速用カムおよび低速用カムを持つカムシャフトと該カ
ムシャフトによってリフタを介して開閉駆動される弁と
を有するエンジンの可変動弁装置において、該リフタ
は、該エンジンのシリンダヘッドに形成された孔内を摺
動し該高速用カムおよび低速用カムのいずれか一方によ
って駆動されるアウターボデーと、該アウターボデーに
摺動可能に保持され該高速用カムおよび低速用カムの他
方によって駆動されるインナーボデーと、該アウターボ
デーに摺動可能に支承され該アウターボデーと該インナ
ーボデーとの相対移動を規制する位置と前記相対移動を
許容する位置との間で摺動する規制部材と、該インナー
ボデーに所定範囲内で軸方向に摺動可能に保持され該イ
ンナーボデーとの間に介装されたスプリングにより付勢
され該インナーボデーの駆動に伴う慣性力に応じて該ス
プリングを圧縮して該インナーボデーに対して相対移動
して該規制部材から離脱して該規制部材の摺動可能時期
を規制するのを解除すると共に、該インナーボデーと該
アウターボデーの相対位置のずれによって該所定範囲内
で保持され該規制部材の前記摺動に対する規制を解除す
るタイミング部材とを有し、該アウターボデーおよび該
インナーボデーのいずれか一方が他方を介さずに該弁を
駆動し、他方が一方を介して該弁を駆動することを特徴
とすることを特徴とするものである。
【0008】(作用)本発明のエンジンの可変動弁装置
は、そのタイミング部材がインナーボデーの軸方向に所
定範囲移動でき、かつ、リフタのリフト動作するときの
加速度に追従しない慣性作用をもつ。従って、タイミン
グ部材は、規制部材がインナーボデーとアウターボデー
をロックしてリフタが低速用カムを介して高速用カムで
駆動されている高リフト状態でも規制部材がインナーボ
デーとアウターボデーとの相対移動を許容し低速用カム
で駆動される低リフト状態でも、リフタが上位置にある
とき、規制部材から離れ、リフタが下位置にあるとき規
制部材を規制する。すなわち、タイミング部材は、リフ
タが下位置のとき、リフタが上位置から下位置に駆動さ
れるときの下向きの加速度を保持してインナーボデーの
下位置に止まろうとし、リフタが上位置のとき、リフタ
が下位置から上位置に駆動されるときの上向きの加速度
を保持してインナーボデーの上位置に止まろうとする。
【0009】このリフタが下位置にあるときは、インナ
ーボデーおよびアウターボデーの各上端面のうちいずれ
か一方だけが、高速用カムあるいは低速用カムのノーズ
領域で駆動されるため、ベース領域で駆動されるときの
ように各上端面が一致した状態で駆動されない。従っ
て、リフタが下位置にあるときは、インナーボデーとア
ウターボデーとでカムによる異なる駆動力がインナーボ
デーとアウターボデーに作用しており、この状態で規制
部材を摺動させると該規制部材がインナーボデーに干渉
するおそれがある。そこで、リフタが下位置にあるとき
規制部材を規制することにより、規制部材はインナーボ
デーに干渉することなく、リフト状態の切替を行うこと
ができる。
【0010】
【実施例】本発明のエンジンの可変動弁装置を図面を参
照して具体的に説明する。図1において、カムシャフト
12は、エンジンのシリンダヘッド11に回転自在に支
承されており、カムシャフト12には一つの低速用カム
13とその両端に高速用カム14、15が配設されてい
る。
【0011】上記低速用カム13および高速用カム1
4、15と弁軸24との間に介装されるリフタ20は、
シリンダヘッド11に形成された孔21内に弁軸方向に
摺動可能に配設された上底筒状のアウターボデー22
と、該アウターボデー22内に弁軸方向に摺動可能に保
持されたインナーボデー23とから構成され、アウター
ボデー22は高速用カム14、15によって駆動され、
インナーボデー23は低速用カム13によって駆動され
る。
【0012】弁軸24のステム端面24a(弁軸エンド
面)は、シム25を介してインナーボデー23の下面に
当接され、これにより低速用カム13の駆動力を受け
る。なお、インナーボデー23は圧縮バネ27によって
低速用カム13側に付勢されている。アウターボデー2
2は圧縮バネ28によって高速用カム14、15側に付
勢されている。アウターボデー22の上端面上には環状
のシム16が配設されている。
【0013】アウターボデー22とインナーボデー23
との間に形成される環状の空洞には中間ボデー37が挿
入されている。該中間ボデー37は、弁軸と直交する方
向に室をもち、該室はプレート26によって圧力室3
0、31に区画されている。一方の圧力室30にはシリ
ンダブロック11の流体路11aよりアウターボデー2
2の側孔22aを介して流体が導入され、他方の圧力室
31には圧縮バネ32が配設される。
【0014】なお、流体路11aには、オイルポンプ4
0から吐出される流体が流体給排弁41を介して供給さ
れるようになっている。流体給排弁41は、例えば、図
示しないコントローラによりエンジン回転数に応じて、
ポンプ40からの吐出流体を流体路11aに供給し、オ
イルパン42とポンプ40及び流体路11aとの間を遮
断する第1位置と、ポンプ40からの吐出流体の流体路
11aへの供給を遮断し、流体路11aとオイルパン4
2とを連通させる第2位置とに切換制御される。 プレ
ート26は、図2および図3に示すように、圧力室30
の流体圧と圧力室31の圧縮バネ32の反発力によって
弁軸と直交する方向に摺動可能に構成されている。図2
はプレート26の中央孔26Cの中心がインナーボデー
23の軸心よりずれた状態であり、図3はプレート26
の中央孔26Cの中心がインナーボデー23の軸心と一
致した状態である。
【0015】インナーボデー23は、図1に示すよう
に、低速用カム13と当接する円盤状の上端部23Aと
前記シム25に当接する円盤状の下端部23Bと、これ
らを連接した軸部23Cとからなり、下端部23Bは上
端部23Aより外径が小さく、軸部23Cは下端部23
Bより更に外径が小さい。プレート26の中央孔26C
は、このようなインナーボデー23の下端部23Bより
内径が大きく、従って、図3のように中央孔26Cの中
心がインナーボデー23の軸心と一致した状態では、イ
ンナーボデー23の下端部23Bがプレート26の中央
孔26C内に入り込むことができる。プレート26は本
発明の規制部材(に相当する。
【0016】プレート26は、その上面に中心が該プレ
ート26の摺動量だけずれた位置に中心をもつ同径で、
図2および図3上、右側の第1円周溝26Aと左側の第
2円周溝26Bとが形成されている。該第1円周溝26
Aおよび第2円周溝26Bは、インナーボデー23の軸
部23C上に図1に示すように保持されたタイミング部
材36が選択的に係合可能な溝である。タイミング部材
36は、前記第1円周溝26Aおよび第2円周溝26B
に対応した突起36aをもつ環状の部材で、前記インナ
ーボデー23の軸部23Cの中間に固定された環状のス
トッパ39と該インナーボデー23の上端部23Aとの
間を移動できる。タイミング部材36とインナーボデー
23の上端部23Aとの間にスプリング38が介装され
ており、該タイミング部材36は前記スプリング38に
よってストッパ39側に付勢されている。ストッパ39
の位置は、インナーボデー23の上端部23の下面から
スプリング38の自然の長さより若干小さい距離だけ離
すことが好ましい。また、インナーボデー23とアウタ
ーボデー22との相対位置がずれたとき、ストッパ39
はタイミング部材36の突起36aの軸方向長さ以上、
プレート26から離れる位置にする。
【0017】また、第1円周溝26Aおよび第2円周溝
26Bは、一部が交差した部分をもち、本リフタ20は
回転させてもよい。突起36aは、第1円周溝26A及
び第2円周溝26Bにそれぞれ嵌合可能な円周凸部であ
ってもよい。なお、図1はリフタ20が停止していると
きの図である。 (動作)上記構成よりなる本発明のエンジンの可変動弁
装置は、図4に示す高速用カム14、15あるいは低速
用カム13のノーズ領域Bでアウターボデー22とイン
ナーボデー23が相対移動可能な低リフト状態とアウタ
ーボデー22とインナーボデー23が相対移動不能な高
リフト状態との相互に切り替える操作を行う。切替え前
の例えば高リフト状態では、図1に示すように、インナ
ーボデー23の下端部23Bが常にプレート26より低
い位置にあり、インナーボデー23とアウターボデー2
2とはその各上端面が一致した相対移動しないリフトを
行う。また、タイミング部材36の突起36aはプレー
ト26の第1円周溝26Aと嵌合している。
【0018】高リフト状態より低リフト状態に切替える
場合は、流体給排弁41を第1位置に切替え、オイルポ
ンプ40の吐出流体を流体路11aに供給する。ここ
で、図5の符号45で示される曲線は高リフト状態時の
弁リフト状態を示す。S1とS2はそれぞれ上死点であ
り、S3は下死点である。下死点のときは高速用カム1
4、15および低速用カム13はそれぞれノーズ領域の
先端でアウターボデー22およびインナーボデー23と
当接している。符号46で示される曲線はカム加速度を
示しており、カム加速度はリフタ20の加速度と一致す
る。すなわち、リフタ20は、カムシャフト12が右回
転の条件で、ノーズ領域からベース円領域の前半で駆動
される上移動のとき上向きの加速度が増加し、ベース円
領域の後半からノーズ領域で駆動される下移動のとき下
向きの加速度が増加する。
【0019】本実施例のタイミング部材36は、ストッ
パ39の上に載り、かつスプリング38によって下方に
押圧されているため、上記加速度の条件下で、リフタ2
0が下死点にあるときは、曲線46の加速度が作用して
も、その慣性作用により該リフタ20が上死点から下死
点に移動するときの下向きの加速度と、スプリング38
の力とにより、ストッパ39の位置に止まり、突起36
aが第1円周溝26Aに嵌合した状態を維持する。図5
のT1はこの期間を示す。
【0020】リフタ20の下死点からの上移動におい
て、高速用カム14、15および低速用カム13のベー
ス円領域の前半がリフタ20と当接するようになると、
タイミング部材36には、図5の曲線47に示すよう
に、リフタ20の上向きの加速度が作用しだし、スプリ
ング38を圧縮して、図6に示すように、タイミング部
材36はプレート26から離脱する。その後、高速用カ
ム14、15及び低速用カム13のベース円領域に達す
ると.インナーボデー23とアウターボデー22の各上
端面が一致して、プレート26にはアウターボデー22
の駆動力が作用しなくなる。このため、上記したように
ベース円領域に達する前にタイミング部材36がプレー
ト26から離脱しているので、この時点でプレート26
は図示右側に摺動可能となる。このとき圧力室30に吐
出流体圧が作用しているから、プレート26はインナー
ボデー23の下端部23Bに干渉することなく、確実に
切替え摺動する。
【0021】プレート26が右側に摺動した状態では、
図7に示すように、インナーボデー23はアウタープボ
デー22より上位置に移動可能となる。従って、高速用
カム14、15および低速用カム13の回転により、イ
ンナーボデー23とアウターボデー22とは相対位置が
一致した状態と相対位置がずれた状態を繰返す低リフト
状態となる。
【0022】なお、タイミング部材36は、低リフト状
態において、リフタ20の下死点では、ストッパ39に
保持された状態をとり、リフタ20の上死点では、プレ
ート26の第2円周溝26Bにその突起36aが嵌合し
た状態をとる。オイルポンプ40の吐出流体圧は、この
低リフト状態において常にかけておいも遮断しておいて
もよい。吐出流体圧わかけておく場合は、圧縮バネ32
の力と均衡をとる。
【0023】このように、タイミング部材36は、リフ
タ20が下死点にあるときのカム駆動力が異なる状態で
の切替えを、リフタ20の上移動に逆らう慣性力によっ
てプレート26の摺動を規制することで、吐出流体圧の
かかるタイミングとは関係なく、確実に高リフト状態か
ら低リフト状態への切替えを完了することができる。次
に低リフト状態から高リフト状態に切替える場合は、先
ず吐出流体圧の供給を停止する。圧力室30に吐出流体
圧がかからなくなると、圧力室31の圧縮バネ32の力
がプレート26を左方向へ押圧する。低リフト状態で
は、図7に示すように、高速用カム14、15及び低速
用カム13のノーズ領域がリフタ20に当接するとき、
インナーボデー23とアウターボデー22との相対位置
がずれる。この状態で、ストッパ39はタイミング部材
36をプレート26から離す。引続いてリフタ20に高
速用カム14、15及び低速用カム13のベース円領域
が当接すると、インナーボデー23はアウターボデー2
2と一致したリフト位置となり、インナーボデー23の
下端部23Bがプレート26の中央孔26Cから離脱し
て、プレート26は左方向に摺動可能となり、圧縮バネ
32によってプレート26は左方向に摺動される。プレ
ート26が左位置になると、図1の状態となり、インナ
ーボデー23とアウターボデー22の相対移動が阻止さ
れた高リフト状態に切替る。
【0024】このように、高リフト状態への切替は、イ
ンナーボデー23とアウターボデー23とが一致する時
期を狙ってプレート26を摺動させるのではなく、タイ
ミング部材36によって、インナーボデー23とアウタ
ーボデー22との相対位置がずれた状態で、プレート2
6から離れ、該プレート26の規制を解除しており、イ
ンナーボデー23とアウターボデー23とが一致する前
の状態よりプレート26を付勢しておくことができ、プ
レート26はベース領域で駆動されるインナーボデー2
3とアウターボデー23が一致した瞬間に摺動されるの
で、インナーボデー23に干渉することなく、インナー
ボデー23とアウターボデー22を規制することができ
る。
【0025】本実施例のエンジンの可変動弁装置では、
慣性作用のあるタイミング部材36が、リフト動作時の
リフタ20の軸方向加速度の変化に追従しなくなってプ
レート26から離れた時期に高リフト状態から低リフト
状態に切替え、インナーボデーとアウターボデーの相対
位置のずれによって、プレート26からタイミング部材
36が離れるときに低リフト状態から高リフト状態に切
替えるものであり、カムの軌道を検出することなく、ま
た、吐出流体圧をかける時期に関係なくリフトモードの
切替時期を規定することができる。
【0026】なお、上記実施例では、高速用カム及び低
速用カムを備え、両カムによって弁のリフト量を可変と
するエンジンの可変動弁装置に本発明を適用したが、本
発明は、カムによるリフトを停止可能な機構をもつエン
ジンの可変動弁装置に適用することは可能である。この
ときには、上記した実施例の低速用カム13(ノーズ)
を廃止し、高速用カム14、15のノーズ高さを適宜ひ
くくしてやればよい。これによれば、アウターボデー2
2とインナーボデー23の相対移動がプレート(規制部
材)26により規制されているときにはノーズ高さを適
宜設定された上記実施例の高速用カム14、15により
弁がリフトされ、アウターボデー22とインナーボデー
23の相対移動がプレート26により規制されていない
ときには、弁のリフトが停止される。
【0027】また、上記実施例では、リフタ20が下死
点から上昇するときのタイミング部材36の慣性作用で
プレート26の規制を行ったが、上死点から下降すると
きの慣性作用で規制してもよい。この場合は、インナー
ボデー23の下端部23Bとプレート摺動位置との間に
スプリング38とタイミング部材36を設け、タイミン
グ部材36の突起36aがプレート26の下面に嵌合す
るようにすればよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ムによる駆動力がインナーボデーとアウターボデーとで
異なるリフタ下位置での規制部材の切替え動作をリフタ
のリフト動作に追従しない慣性作用のあるタイミング部
材で規制するようにしたので、リフト状態の切替えのタ
イミングが油圧発生のタイミングに依存せず、インナー
ボデーに規制部材が確実に干渉しないタイミングでリフ
ト状態の切替えを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンの可変動弁装置を示す断
面図である。
【図2】図1のAーA線に沿ったリフタの断面図であ
る。
【図3】タイミング部材が図2より右に摺動したリフタ
の断面図である。
【図4】切替時期とカムの軌道の関係を示す図である。
【図5】リフト状態とカム加速度の関係およびタイミン
グ部材に作用する加速度を示す時間軸図である。
【図6】本発明に係るエンジンの可変動弁装置を高リフ
ト状態から低リフト状態に切替える場合の説明図であ
る。
【図7】本発明に係るエンジンの可変動弁装置を低リフ
ト状態から高リフト状態に切替える場合の説明図であ
る。
【符号の説明】
10…可変動弁装置、11…シリンダブロック、12…
カムシャフト、13…低速用カム、14、15…高速用
カム、20…リフタ、22…アウターボデー、23…イ
ンナーボデー、24…弁軸、26…プレート(規制部
材)、30、31…圧力室、32…圧縮バネ、36…タ
イミング部材、38…スプリング、39…ストッパ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安達 一成 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイ シン精機株式会社内 (72)発明者 長江 正浩 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−189316(JP,A) 特開 平8−42315(JP,A) 特開 平7−119423(JP,A) 特開 平1−113508(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 13/00 301 F01L 1/14

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムシャフトと該カムシャフトによって
    リフタを介して開閉駆動される弁とを有するエンジンの
    可変動弁装置において、 該リフタは、該エンジンのシリンダヘッドに形成された
    孔内を摺動し該カムシャフトによって駆動されるアウタ
    ーボデーと、 該アウターボデーに摺動可能に保持され該弁を駆動する
    インナーボデーと、 該アウターボデー内に摺動可能に支承され該アウターボ
    デーと該インナーボデーとの相対移動を規制する位置と
    前記相対移動を許容する位置との間で摺動する規制部材
    と、 該インナーボデーに所定範囲内で軸方向に摺動可能に保
    持され該インナーボデーとの間に介装されたスプリング
    により付勢され該インナーボデーの駆動に伴う慣性力に
    応じて該スプリングを圧縮して該インナーボデーに対し
    て相対移動して該規制部材から離脱して該規制部材の摺
    動可能時期を規制するのを解除すると共に、該インナー
    ボデーと該アウターボデーの相対位置のずれによって
    所定範囲内で保持され該規制部材の前記摺動に対する規
    制を解除するタイミング部材とを有する、ことを特徴と
    するエンジンの可変動弁装置。
  2. 【請求項2】 隣接して設けられた高速用カムおよび低
    速用カムを持つカムシャフトと該カムシャフトによって
    リフタを介して開閉駆動される弁とを有するエンジンの
    可変動弁装置において、 該リフタは、該エンジンのシリンダヘッドに形成された
    孔内を摺動し該高速用カムおよび低速用カムのいずれか
    一方によって駆動されるアウターボデーと、該アウター
    ボデーに摺動可能に保持され該高速用カムおよび低速用
    カムの他方によって駆動されるインナーボデーと、 該アウターボデーに摺動可能に支承され該アウターボデ
    ーと該インナーボデーとの相対移動を規制する位置と前
    記相対移動を許容する位置との間で摺動する規制部材
    と、 該インナーボデーに所定範囲内で軸方向に摺動可能に保
    持され該インナーボデーとの間に介装されたスプリング
    により付勢され該インナーボデーの駆動に伴う慣性力に
    応じて該スプリングを圧縮して該インナーボデーに対し
    相対移動して該規制部材から離脱して該規制部材の摺
    動可能時期を規制するのを解除すると共に、該インナー
    ボデーと該アウターボデーの相対位置のずれによって
    所定範囲内で保持され該規制部材の前記摺動に対する規
    制を解除するタイミング部材とを有し、 該アウターボデーおよび該インナーボデーのいずれか一
    方が他方を介さずに該弁を駆動し、他方が一方を介して
    該弁を駆動することを特徴とするエンジンの可変動弁装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、カムシャフト
    には低速用カムと高速用カムとが設けられ、インナボデ
    ーは低速用カムによって駆動され、アウタボデーは高速
    用カムによって駆動され、 インナボデーは、低速用カムと当接する上端部と、弁軸
    にシムを介して当接する下端部と、上端部及び下端部を
    連結する軸部とをもち、インナボデーの下端部はインナ
    ボデーの上端部よりも外径が小さく、インナボデーの軸
    部はインナボデーの下端部より更に外径が小さく設定さ
    れていることを特徴とするエンジンの可変動弁装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、インナーボデ
    ーはストッパをもち、規制部材は円周溝をもち、 該タイミング部材は規制部材の円周溝に係合する突起を
    もち、該タイミング部材はインナーボデーのストッパと
    インナーボデーの上端部との間を移動できるようにされ
    ており、 タイミング部材とインナーボデーの上端部との間には、
    タイミング部材をストッパに付勢するスプリングが介装
    されていることを特徴とするエンジンの可変動弁装置。
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