JP3400361B2 - アノード接続構造 - Google Patents

アノード接続構造

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JP3400361B2 JP27017498A JP27017498A JP3400361B2 JP 3400361 B2 JP3400361 B2 JP 3400361B2 JP 27017498 A JP27017498 A JP 27017498A JP 27017498 A JP27017498 A JP 27017498A JP 3400361 B2 JP3400361 B2 JP 3400361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管のファン
ネルコーン部を貫通して外部より高圧を陰極線管内部に
導入するアノード接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は従来技術による陰極線管の部分断
面図である。陰極線管は、通常外容器となるファンネル
部1と、電子を発射する電子銃2と、電子衝突により発
光し映像を描画する蛍光膜4を備えたフェースプレート
3より構成される。さらに、ファンネル1のコーン外部
からファンネル1内部に高電圧を導入するためのアノー
ドボタンと呼ばれる金属部品5が、ファンネルコーン部
に埋設溶着されている。ファンネルコーン部内面には導
電膜6が配され、導電膜6にはアノードコンタクト7a
を介して高電圧が印加される。蛍光膜4の上面およびそ
の周辺には導電膜8が形成されており、アノードコンタ
クト7bを介して高電圧が印加される。
【0003】図2は従来技術による陰極線管のアノード
ボタン付近の部分断面図である。図3は陰極線管をアノ
ードボタン側から見た側面図である。アノードボタン1
3は円錐台形状で、小さい円側を底面部12、反対側の
大きい円側を上面部11と呼ぶ。底面部12はファンネ
ルコーン部10の内側になり、上面部13はファンネル
コーン部10の外側になるように配置して溶着固定され
ている。アノードボタン11は上面部13から内部がく
り抜かれた形状であり、アノードコネクター(不図示)
と呼ばれる高電圧のリード線の端部が取り付けられる。
また、アノードボタン11の上面部13は内側に少量の
返しが付いており、アノードコネクターが引っかかり容
易にはずれない構造となっている。図中のファンネルコ
ーン部10の左側が陰極線の内側であり、完成時は真空
に保持される。
【0004】ところで、陰極線管仕様によりファンネル
コーン部とフェースプレートの導通において、内部導電
膜では導通ができない場合が多々ある。このような場
合、導通を目的とした弾性体(アノードコンタクト7
a、7b等)で導通をとる(図1参照)が、ファンネル
コーン部1の内面はほぼすべてが曲率形状であり、前記
弾性体の取り付けが非常に困難である。よって、弾性体
をアノードボタンに取り付ける方法が多方面にわたって
考えられてきている。例えば、絞り成形であるアノード
ボタンの底面部(上記説明)に、さらに絞りで段差部分
を設け、この部分に前記説明の接続用の弾性体を取り付
ける構造である。図4はアノードボタンの底面部に絞り
加工で段差部分を設けた断面図である。
【0005】図5は従来技術によるアノード接続構造を
示す断面図である。アノードボタン11の底面部12に
ピン14を固定し、ピンの他端にアノードコンタクト1
5を溶接等の手段で固着したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
ような構造は、アノードボタンが大きい場合は絞り加工
等で成形することが可能となるが、例えばアノードボタ
ンの底面部が直径で10mm以下になるような小さな部
品においては、絞り加工による成形が困難となる。無理
に絞り加工をするとアノードボタンにクラックが発生
し、陰極線管内の圧力上昇(真空破壊)の原因になるこ
とが懸念される。また、さらに小さなアノードボタンで
あった場合は、絞り加工も不可能となり陰極線管の仕様
に大きな問題を与える。
【0007】図5の構造では、アノードボタンをファン
ネルに溶着後アノードコンタクト15を溶接しなければ
ならず、アノードコンタクトの位置決めがし難く作業性
が著しく悪い。アノードコンタクトの形状により自己位
置決めも考えられるが、アノードボタンの溶着位置はば
らつく要素が大きく、アノードコンタクトによる位置補
正ができなくなる欠点を有する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、ファンネル
コーン部を貫通して外部より高圧を陰極線管内部に導入
するアノード接続構造において、ファンネルコーン部に
溶着固定するアノードボタンの陰極線管内部に位置する
アノードボタンの底面部に、最大径大部は前記アノード
ボタン底面部より小さい段付きピンの径大部端面を固着
する。
【0009】本発明では、ファンネルコーン部を貫通し
て外部より高圧を陰極線管内部に導入するアノード接続
構造において、ファンネルコーン部に溶着固定するアノ
ードボタンの陰極線管内部に位置するアノードボタンの
底面部に、最大径大部は前記アノードボタン底面部より
小さい段付きピンの径大部端面を固着し、段付きピンの
細径部および段部でアノードコンタクトの位置決めをす
る。
【0010】アノードコンタクトは概略T字形又はY字
形であり、段付きピンの細径部と嵌合する穴を複数個設
ける。
【0011】アノードコンタクトは段付きピンの細径部
を中心として回転可能に固定する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図6乃至図11を参照し
て本発明の実施の形態を説明する。図6は本発明の実施
形態のアノードボタンを使用した陰極線管のアノードボ
タン付近の断面図であり、図7フェースプレート側から
見た模式図である。図8は本発明のアノード接続構造を
示すアノードコンタクト付近の正面図であり、図9は側
面図である。図10はアノードコンタクトの正面図であ
り、図11は側面図である。
【0013】本実施形態の陰極線管は、ファンネル20
のコーン部の開放端面にフラットなフェースプレート2
4がフリットガラス28により溶着された構造である。
ファンネル20のコーン部にアノードボタン21が溶着
されており、アノードボタンの底面部には段付きピン2
2が固着されている。ファンネル20の内部にはアノー
ドボタン21の表面を含めて一面に導電膜29が形成さ
れている。フェースプレート24には中央に蛍光膜25
が形成されその周囲には遮光性の導電膜26が形成され
ている。蛍光膜25の上面にはメタルバックと呼ばれて
いる金属膜(不図示)が形成される。導電膜26の外周
にはフリットガラス28によりファンネル20の開放端
と溶着される溶着代27が在る。アノードコンタクト2
3はアノードボタン21に固着された段付きピン22に
回転可能に固定され、一端がフェースプレート24に形
成されている導電膜26に接触している(詳細は後述す
る)。このアノード接続構造により、アノードボタン2
1に供給された高電圧はファンネル20に形成された導
電膜29とフェースプレート24に形成された導電膜2
6およびメタルバックに供給される。
【0014】ファンネルコーン部にアノードボタン21
が埋設固定され、このアノードボタン21の底面部に、
ファンネルコーン部内側に向けて金属製の段付きピン2
2が固着されている。例えば、アノードボタン21の底
面部が6mm径で、最大部外径は10mm程度であり、
これに固着される段付きピン22の細径部22aは1m
m径で長さが3mmといったごく小さな部品である。こ
の構造により、陰極線管内部に装着される弾性体(アノ
ードコンタクト)等の部品を、容易にピン22aに挿入
し嵌着固定することが可能でり、高電圧を確実に導通せ
しめることができる。アノードボタン21の底面部に段
付きのピン22の外径の大きい部分22bの端面を固着
している。アノードコンタクト23を嵌着固定すること
で、アノードボタン21の底面部との距離を任意に設定
(径大部の長さで決められる)して一定にできる。
【0015】図10に示すようにアノードコンタクト2
3はY字形(あるいは略T字形)をしている。薄板の帯
材からプレスにより加工されていて、アノードボタン2
1に固着された段付きピン22の細径部22aに係合す
る穴が複数個(図では3個であり、23a、23b、2
3c)形成されている。ほぼ中央にファンネル20に形
成された導電膜29に接触するためのダボ23eが形成
されている。上部で両脇に延びているのは先端がフェー
スプレート24に形成された導電膜26に接触するため
の端子部であり、先端23dが図の下方向に移動できる
ようばね性を持たせている。
【0016】図8は本発明のアノード接続構造を示すア
ノードコンタクト付近の正面図であり、図9は側面図で
ある。アノードコンタクト23は段付きピン22の細径
部22aに穴23bにより嵌合し、下面が段付きピン2
2の段付き部22cに密着して位置決め固定されてい
る。穴が複数個あるのはアノードボタン21の溶着位置
がずれているときの調整用であり、ファンネルの開放端
面からの位置が下方にあるときは下の穴23cを使用
し、上方にあるときは上の穴23aを使用する。また、
アノードボタン21の位置変更のときにもアノードコン
タクト23を共通に使用することができるようにするた
めである。アノードコンタクト23はファンネル20と
フェースプレート24を溶着する前に取付ける。図8に
おいて、アノードコンタクト23は正常位置に取付けら
れているが、仮に取付け位置がずれていても取付けが溶
接等とは異なり図の矢印方向に回転可能なので取付後に
修正ができる。
【0017】アノードコンタクト23を取付けると端子
部23dはファンネル20の開放端面より上まで飛び出
している。フェースプレート24に形成された導電膜2
6がアノードコンタクト23の端子部23dに当たるよ
うにしてフェースプレート24をフリットガラス28を
介してファンネル開放端面に押し当てて溶着することに
より、アノードコンタクト23の端子部23dとフェー
スプレート24の導電膜26が十分なばね圧で導通され
るように構成されている。アノードコンタクト23は図
11で判るようにくの字に成形されており、図9の矢印
方向Aに押されるとダボ部23eは矢印方向Bに押し付
けられファンネル20に形成された導電膜29と密着す
る構造となっている。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、陰極線管内部の弾性体
(アノードコンタクト等)の部品を嵌着固定し、内部高
電圧を良好に導通せしめることができる。また、段付き
ピンを利用して段の位置を任意設定することで、嵌着固
定した部品とアノードボタンとの距離を一定に保つこと
が可能となるアノード接続構造が提供できる。例えば、
2インチや3インチといった小型陰極線管においては、
アノードボタンが非常に小さく特別な形状を一体成形で
きないため、このような陰極線管のアノード接続構造に
適用すると、構造が簡単で安定した高電圧導入が可能と
なる。
【0019】本発明のアノードコンタクト構造により、
アノードボタンの位置ずれに容易に対応することがで
き、安定したアノード接続構造が得られる。
【0020】本発明のアノードコンタクトおよびアノー
ド接続構造によりアノードコンタクトの組立が容易にな
り、組立後の位置修正が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による陰極線管の部分断面図
【図2】従来技術による陰極線管のアノードボタン付近
の部分断面図
【図3】陰極線管をアノードボタン側から見た側面図
【図4】アノードボタンの底面部に絞り加工で段差部分
を設けた断面図
【図5】従来技術によるアノード接続構造を示す断面図
【図6】本発明の実施形態のアノードボタンを使用した
陰極線管のアノードボタン付近の断面図
【図7】フェースプレート側から見た模式図
【図8】本発明のアノード接続構造を示すアノードコン
タクト付近の正面図
【図9】側面図
【図10】アノードコンタクトの正面図
【図11】側面図
【符号の説明】
1 ファンネル部 2 電子銃 3 フェースプレート 4 蛍光膜 5 金属部品 6 導電膜 7a アノードコンタクト 7b アノードコンタクト 8 導電膜 10 ファンネルコーン部 11 アノードボタン 12 アノードボタン底面部 13 アノードボタン上面部 14 ピン 15 アノードコンタクト 20 ファンネル 21 アノードボタン 22 段付きピン 22a 段付きピン細径部 22b 段付きピン径大部 22c 段付きピンの段付き部 23 アノードコンタクト 23a 穴 23b 穴 23c 穴 23d 端子部穴 23e ダボ 24 フェースプレート 25 蛍光膜 26 導電膜 27 溶着代 28 フリットガラス 29 導電膜

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファンネルコーン部を貫通して外部より
    高圧を陰極線管内部に導入するアノード接続構造におい
    て、ファンネルコーン部に溶着固定するアノードボタン
    の陰極線管内部に位置するアノードボタンの底面部に、
    最大径大部は前記アノードボタン底面部より小さい段付
    きピンの径大部端面を固着したことを特徴とするアノー
    ド接続構造。
  2. 【請求項2】 ファンネルコーン部を貫通して外部より
    高圧を陰極線管内部に導入するアノード接続構造におい
    て、ファンネルコーン部に溶着固定するアノードボタン
    の陰極線管内部に位置するアノードボタンの底面部に、
    最大径大部は前記アノードボタン底面部より小さい段付
    きピンの径大部端面を固着し、段付きピンの細径部およ
    び段部でアノードコンタクトの位置決めしたことを特
    徴とするアノード接続構造。
  3. 【請求項3】 アノードコンタクトは概略T字又はY字
    形状であり、段付きピンの細径部と嵌合する穴を複数個
    有することを特徴とする請求項2記載のアノード接続構
    造。
  4. 【請求項4】 アノードコンタクトは段付きピンの細径
    部を中心として回転可能に固定することを特徴とする請
    求項2又は3記載のアノード接続構造。
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