JP3399108B2 - 自動変速機のクラッチ装置 - Google Patents

自動変速機のクラッチ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機のクラッチ
装置に関し、特に該装置のサーボ装置を非回転にして遠
心油圧による影響を排除したクラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機のギヤトレイン中に介
装されて動力の伝達と遮断を行う湿式多板クラッチは、
内周をハブに回り止め支持した一方の組の摩擦板と、外
周をドラムに回り止め支持した他方の組の摩擦板とを交
互に積層し、前記ドラム及びハブの何れかに、積層した
前記摩擦板の一端側を支持するスラスト受けを設け、他
端側にピストンシリンダ機構からなるサーボ装置を設
け、該サーボ装置のピストンの押し出しにより前記スラ
スト受けと前記サーボ装置との間で前記両方の組の摩擦
板を互いに係合させて動力の伝達を行い、前記ピストン
の戻しで係合を解放させて動力の遮断を行う構成とされ
ている。こうしたクラッチのサーボ装置は、通常ドラム
と一体に回転する構成とされているが、自動変速機にお
けるこうしたサーボ装置では、その軸心を動力伝達軸が
貫通する構成となるため、サーボ装置のシリンダ内周側
は、自動変速機のケースのセンタサポートの外周に回転
自在に支持される。ところで、自動変速機のケースは、
軽量化のためアルミ合金製とされるので、硬度は低いが
シリンダを支持するためのシリンダ内周側に圧入された
ラジアルベアリングとの摺動において、摩耗が発生しや
すく、両者の間にラジアルベアリングの内輪として機能
する硬度の高い鋼製のスリーブを介在させるのが通例で
ある。
【0003】このようにサーボ装置を回転する構成とす
ると、そのシリンダ内の作動油に作用する遠心力で外周
側ほど大きくなる遠心油圧が生じる。このため、クラッ
チ係合過程において、シリンダとピストン背後間に画定
される油室が停止状態から回転し始める過程で、係合油
圧が設定値より増加し、変速特性を悪化させる。他方、
クラッチ解放過程では、遠心油圧が排出されずに残圧と
して残り、該圧により摩擦板の引きずりが起こり、変速
特性の悪化や摩擦板の耐久性低下(焼損等)を招く。こ
のため、従来は、前者の問題点に対する対策として、油
室の外径を縮小して遠心油圧を低減し、後者の問題点に
対する対策として、クラッチ解放時の遠心油圧の抜けを
助けるためのチェックボ−ルをピストンの外周側に配設
することが行われている。
【0004】他方、サーボ装置を回転される構成は、前
記のように鋼製のスリーブの介在を余儀なくするため、
自動変速機の構成の簡素化と、それによる製造価格の低
減の妨げとなる。このようなサーボ装置の回転により生
じる問題点は、該装置を非回転式にすれば避けられる。
こうした事情から、自動変速機のクラッチのサーボ装置
を非回転式とする提案もなされている(一例として特開
平2−290731号公報参照)。この技術は、サーボ
装置のシリンダを自動変速機ケースと一体化し、それに
ピストンをピンで回り止め支持する一方、ドラム側に回
り止め支持したプレッシャプレートを設け、両者の間に
ベアリングを介装したものである。
【0005】また、自動変速機のサーボ装置ではない
が、動力取出装置(パワーテイクオフ装置)のクラッチ
機構において、クラッチのサーボ装置を非回転式とする
提案もなされている(一例として特開平4−28533
1号公報参照)。これでは、サーボ装置のシリンダを変
速機ケースに外付式にボルト止めし、ピストンの摩擦板
押圧面側にスラストベアリングを配設した構成が採られ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記両
技術を通じて言えることは、サーボ装置を非回転とする
ことに伴って、従来クラッチ装置内で打ち消すことが可
能であったクラッチ係合時のスラスト力が、入力部材か
出力部材の何れか(前者の技術においてドラム、後者の
技術において出力軸)にアンバランス力として負荷され
るようになるため、このスラスト力を支持する何らかの
手段をクラッチ装置外に新たに設けなければならなくな
る。また、特に前者の技術では、ドラム側にプレッシャ
プレートを支持しているため、その分だけドラムの軸長
を延ばさなければならず、この延長分とプレッシャプレ
ートの分だけ回転部分の慣性質量の削減効果が減少す
る。
【0007】そこで本発明は、クラッチ係合時のスラス
ト荷重をサーボ装置を含めたクラッチ装置内で閉ループ
として打ち消すことで、サーボ装置を非回転とすること
に伴う上記の問題点を解決することを概括的な目的とす
る。次に本発明は、サーボ装置を非回転としたクラッチ
装置を自動変速機のギヤトレイン中に配設可能とするこ
とをより具体的な目的とする。さらに本発明は、サーボ
装置の自動変速機ギヤトレイン中への介装をより簡素な
構成により実現することをさらに具体的な目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決する
ため、本発明は、入力部材に回り止め支持した一方の組
の摩擦板と、出力部材に回り止め支持した他方の組の摩
擦板とを交互に積層し、前記入力部材及び出力部材の何
れかに、積層した前記摩擦板の一端側を支持するスラス
ト受けを配設し、他端側にピストンシリンダ機構からな
るサーボ装置を配設し、該サーボ装置のピストンの押し
出しにより前記スラスト受けと前記サーボ装置との間で
前記両方の組の摩擦板を互いに係合させて動力の伝達を
行い、前記ピストンの戻しで係合を解放させて動力の遮
断を行う自動変速機のクラッチ装置において、前記サー
ボ装置のピストンは、積層した前記摩擦板スラストベ
アリングを介して押圧し、前記シリンダの背後は、スラ
ストベアリングを介して前記スラスト受けを配設した部
材に当接することを特徴とする。
【0009】具体的には、前記サーボ装置は、該サーボ
装置のシリンダを自動変速機のケースに回り止め支持さ
れた構成とすることができる。また、前記入力部材をハ
ブとし、前記出力部材をドラムとし、前記スラスト受け
を前記ドラムに配設し、前記シリンダの背後をスラスト
ベアリングを介して前記ドラムに当接する構成とするこ
ともできる。さらに、前記シリンダは、環状に構成さ
れ、その内周面を直接自動変速機のケースに嵌挿された
構成としてもよい。
【0010】
【発明の作用及び効果】本発明では、サーボ装置作動時
のスラスト荷重がピストンからスラストベアリングを介
して積層した摩擦板に負荷され、スラスト受けで受けら
れるのに対して、スラスト荷重の反力はシリンダからそ
の背後のスラストベアリングを経てスラスト受けを配設
した部材に支持されるので、スラスト受け配設部材によ
り両方向のスラスト荷重がバランスし、積層した摩擦板
及びサーボ装置並びにスラスト受け配設部材により最短
軸方向長さのスラスト荷重の閉ループが構成される。こ
れにより、サーボ装置をスラスト受け配設部材とは独立
した要素としたにも拘らず、これらを一体化した従来の
クラッチ装置と同様にクラッチ装置内でスラスト荷重の
バランスをとることができる。
【0011】したがって、本発明によれば、クラッチ装
置内でスラスト荷重を閉ループとすることで、クラッチ
装置外へのスラスト荷重支持手段の配設を不要とするこ
とができ、しかも、シリンダをケースに回り止め支持す
ることでサーボ装置の油室を非回転として遠心油圧の影
響をなくし、変速ショックの発生や摩擦板の耐久性の低
下を防ぐことができる。特に前記入力部材をハブとし、
前記出力部材をドラムとし、前記スラスト受けを前記ド
ラムに配設し、前記シリンダの背後をスラストベアリン
グを介して前記ドラムに当接した請求項3記載の構成に
よれば、従来のサーボ装置回転式のクラッチの配設位置
にそのまま置き換え配設が可能なクラッチ装置とするこ
とができる。また、シリンダを環状に構成して、その内
周面を直接自動変速機のケースに嵌挿した請求項4記載
の構成によれば、相互に回転しないケースからサーボ装
置の油室への作動油供給が可能となり、従来必要とした
ケースとシリンダとの間のスリーブを不要とした構成の
簡素化が可能となり、しかも相対回転しない部分での油
路接続によりシール装置の機密性を向上させることがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、図面に沿い、本発明の実施例を説明す
る。先ず概略構成から説明すると、この自動変速機のク
ラッチ装置は、中間入力軸11のフランジにクラッチC
1のドラム51を介し連結して入力部材を構成するハブ
31に内周側をスプライン係合で回り止め支持した一方
の組の摩擦板(以下区別を要する場合のみこれらをハブ
側摩擦板という)32と、動力伝達ドラム14を介して
サンギヤ軸13に連結して出力部材を構成するドラム3
3に外周側をスプライン係合で回り止め支持した他方の
組の摩擦板(同じくドラム側摩擦板という)34とを交
互に積層し、この例においてドラム33に、積層した摩
擦板32,34の一端側を支持する本例においてドラム
33の後端(以下本例において便宜上各部材の前後位置
関係を入力側を前として説明する)に形成された内周溝
に嵌合されたスナップリングの形態を採るスラスト受け
35を配設し、他端側にピストンシリンダ機構からなる
サーボ装置40を配設し、サーボ装置40のピストン4
1の押し出しによりスラスト受け35とサーボ装置40
との間でハブ側摩擦板32とドラム側摩擦板34を互い
に係合させて動力の伝達を行い、ピストン41の戻しで
係合を解放させて動力の遮断を行う構成とされている。
【0013】サーボ装置40は、本例において、内周壁
421と外周壁422とそれらの前端を径方向壁423
で連結したシリンダ42と、内周壁421と外周壁42
2とに内外周を摺動自在に支持されて、シリンダ42と
協働して内外周に嵌装されたOリングによるシールの下
に油室401を画定するピストン41と、内周壁421
の後端に固定されたスプリングシート45とピストン4
1の後面から突出する突起との間に圧縮状態で配設され
たリターンスプリング46とから構成されている。サー
ボ装置40のシリンダ42は、その内周壁421を自動
変速機1のケース10のセンタサポート101の筒状部
102に回り止め支持されている。サーボ装置40のピ
ストン41には、積層した両側摩擦板32,34に対峙
する外周側の押圧面にスラストベアリング43がその前
側のレースをピストン41に嵌挿させて取付けられてい
る。
【0014】シリンダ42の背後すなわち径方向壁42
3は、スラストベアリング44を介してドラム33の前
端を径方向内側に延びる鍔部331に当接している。ス
ラストベアリング44は、その前側のレースから折り曲
げ形成された爪部441を上記鍔部331に形成された
孔に掛け止めしてドラム33に支持されている。シリン
ダ42の外周面とドラム33の内周面との間には、ドラ
ム33とそれと溶接等で一体化された動力伝達ドラム1
4とを振れ止めするブッシュ36が介装されている。シ
リンダ42の内周壁421には前記油室401に開口す
る油孔424が形成されている。この油孔424は、筒
状部102の油溝103に連なり、油溝103は、セン
タサポート101の油路105を経て図示しない油圧制
御装置のバルブボディの係合圧供給油路に接続されてい
る。なお、図において、符号50〜56はクラッチC1
の構成要素を示し、50はそのサーボ装置、52はピス
トン、53はドラム側摩擦板、54はハブ側摩擦板、5
5はリンギヤR1に接続されたハブ、56はリターンス
プリングを示す。
【0015】図2は、上記自動変速機のギヤトレインの
全体構成をスケルトンで示す。この図と前出の図1とを
併せ参照するに、この変速機は、前置式オーバドライブ
ギヤユニットODと、前後2段のプラネタリギヤユニッ
トFr,Rrからなる主変速機Tから構成されている。
オーバドライブギヤユニットODは、そのキャリアPC
0を図示しないトルクコンバータのタービン軸に連なる
入力軸01に連結され、リングギヤR0をリングギヤフ
ランジを介して主変速機Tの中間入力軸11に連結さ
れ、サンギヤS0とキャリアPC0が並列するクラッチ
C0とワンウェイクラッチF0とで相互に連結され、さ
らにサンギヤS0は、ブレーキB0を介して変速機ケー
ス10に固定可能とされている。主変速機Tの前段のリ
ングギヤR1は、クラッチC1を介して中間入力軸11
に連結され、サンギヤS1はクラッチC2を介して中間
入力軸11に連結されるとともにバンドブレーキB1を
介してケース10に固定可能とされており、キャリアP
C1は出力軸12に連結されている。後段のサンギヤS
2は前段のサンギヤS1にそれらと一体のサンギヤ軸1
3を介して連結され、共に直列するワンウェイクラッチ
F1とブレーキB2を介してケース10に固定可能とさ
れ、キャリアPC2は並列するワンウェイクラッチF2
とブレーキB3を介してケース10に固定可能とされ、
リングギヤR2は出力軸12に連結されている。
【0016】このように構成された変速機は、前記油圧
制御装置の制御の下に各摩擦係合要素に対応するサーボ
装置に油圧を供給し、図3に示すように各係合要素を係
合及び解放させることで各変速段を達成する。すなわ
ち、第1速(1st)は、クラッチC0を係合させてオ
ーバドライブギヤユニットODを直結とし、クラッチC
1を係合させたときに達成される。このとき、入力軸0
1の回転は、そのまま中間入力軸11に入り、ワンウェ
イクラッチF2の係合によるキャリアPC2の固定で最
も減速されたリングギヤR2の回転として出力軸12に
出力される。第2速(2nd)は、ブレーキB2の追加
係合によるワンウェイクラッチF1係合の逆回転阻止の
有効化で達成される。この場合、サンギヤS1の固定に
よるキャリアPC1の差動回転が出力軸12に出力され
る。第3速(3rd)は、本発明が適用されたクラッチ
C2の追加係合による前段のプラネタリギヤユニットF
rの直結で達成される。このとき中間入力軸11の回転
は、そのままキャリアPC1の回転となり、出力軸12
に出力される。オーバドライブ(O/D)は、主変速機
Tが上記直結状態で、クラッチC0を解放し、ブレーキ
B0を係合させることで達成される。このとき、入力軸
01の回転はオーバドライブギヤユニットODで増速さ
れ、直結状態の主変速機Tの出力軸12からそのまま出
力される。
【0017】なお、本例において、上記第1速と第2速
の間に第1.5速(1.5th)のギヤ段が設けられて
いるが、これは、主変速機Tを上記第1速の係合状態と
して、オーバドライブギヤユニットODを作動させるこ
とで達成される。本例では、このときのギヤ比を第1速
と第2速の間に設定しているため、これを便宜上第1.
5速(1.5th)と表現している。また、後進(Re
v)は、本例において、オーバドライブギヤユニットO
Dを作動させた状態で、クラッチC2係合、ブレーキB
3係合によるリングギヤR2の逆転で得ている。
【0018】図3の作動表を参照して上記の説明から明
らかなように、本発明が適用されたクラッチC2は、第
2速から第3速あるいはその逆の変速時に、ハブ側回転
数がタービン回転と同速又はオーバドライブギヤユニッ
トODの作動によりそれより増速されているときになさ
れる。そのため、従来のもののように、サーボ装置がド
ラムと共に回転する構成とすると、クラッチ係合時は、
クラッチ係合の進行につれて遠心油圧を生じ、クラッチ
解放操作時は、当初から大きな遠心油圧がかかった状態
に置かれ、遠心油圧による影響が変速ショックの発生や
摩擦板の耐久性の低下につながる。したがって、前進段
において常時係合状態を維持されるクラッチC1とは異
なり、クラッチC2において遠心油圧による影響を排除
することは、より重要な意味をもっている。
【0019】かくして、上記実施例の装置によれば、サ
ーボ装置40を非回転とすることで、遠心油圧による影
響を排除することができるが、それに加えて、サーボ装
置を回転させる分の慣性質量を低減させて、燃費を向上
させることができるほか、センタサポート101の油溝
103から直接作動油の供給が可能となり、しかも油溝
103前後のシールも従来の相対回転部に用いる金属シ
ールより簡易なOリングとしながら十分な機密性を確保
することができる。さらに、サーボ装置40作動時のス
ラスト荷重は、ピストン41からスラストベアリング4
3を介して積層した摩擦板32,34に負荷され、スラ
スト受け35で受けられるのに対して、スラスト荷重の
反力はシリンダ42からその背後のスラストベアリング
44を経てスラスト受け35を配設したドラム33に支
持されるので、ドラム33により両方向のスラスト荷重
がバランスし、積層した摩擦板32,34及びサーボ装
置40並びにドラム33により最短軸方向長さのスラス
ト荷重の閉ループが構成される。これにより、サーボ装
置をスラスト受け配設部材とは独立した要素としたにも
拘らず、これらを一体化した従来のクラッチ装置と同様
にクラッチ装置内でスラスト荷重のバランスをとること
ができる。したがって、クラッチ装置におけるドラム3
3とサーボ装置40とを独立させた構成を採りながら、
入力要素であるハブ31及びそれに連なる中間入力軸1
1にも、また、出力要素である動力伝達ドラム14及び
それに連なるサンギヤ軸13にもスラスト力は負荷され
ない。しかも、上記最短軸方向長さの閉ループを構成す
ることで、ピストンストロ−ク量の調整も従来のものに
対して特に変更の必要がない利点も得られる。
【0020】次に、図4は本発明の第2実施例を示す自
動変速機のクラッチ装置を示す部分断面図である。この
例は、摩擦板32,34の枚数をそれぞれ5枚構成とし
てトルク伝達容量を増したもので、それによる軸方向寸
法の増加分、ピストン41とそれに対峙する摩擦板34
との間の間隙をピストン押圧部の厚さの減少と両スラス
トベアリング43,44の厚さの減少で打ち消した例を
示す。この例における各構成要素は、実質的に前記第1
実施例と同様のものなので、該当する部材に同様の参照
符号を付すことで各部の構成及び作用の説明に代える。
【0021】以上、本発明を2つの実施例について説明
した、本発明は、上記実施例に拘束されることなく、特
許請求の範囲に記載の事項の範囲内で、種々に具体的構
成を変更して実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る自動変速機のクラッ
チ装置を一部のみ断面で示す部分端面図である。
【図2】上記自動変速機の全体のギヤトレインを示すス
ケルトン図である。
【図3】上記自動変速機の変速動作を示す作動表であ
る。
【図4】本発明の第2実施例に係る自動変速機のクラッ
チ装置を図1と同様に示す部分端面図である。
【符号の説明】
1 自動変速機 C1 クラッチ装置 10 ケース 31 ハブ(入力部材) 32 ハブ側摩擦板(一方の組の摩擦板) 33 ドラム(出力部材) 34 ドラム側摩擦板(他方の組の摩擦板) 35 スラスト受け 40 サーボ装置 41 ピストン 42 シリンダ 43 スラストベアリング 44 スラストベアリング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 25/0638

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力部材に回り止め支持した一方の組の
    摩擦板と、出力部材に回り止め支持した他方の組の摩擦
    板とを交互に積層し、前記入力部材及び出力部材の何れ
    かに、積層した前記摩擦板の一端側を支持するスラスト
    受けを配設し、他端側にピストンシリンダ機構からなる
    サーボ装置を配設し、該サーボ装置のピストンの押し出
    しにより前記スラスト受けと前記サーボ装置との間で前
    記両方の組の摩擦板を互いに係合させて動力の伝達を行
    い、前記ピストンの戻しで係合を解放させて動力の遮断
    を行う自動変速機のクラッチ装置において、 前記サーボ装置のピストンは、積層した前記摩擦板
    ラストベアリングを介して押圧し、 前記シリンダの背後は、スラストベアリングを介して前
    記スラスト受けを配設した部材に当接することを特徴と
    する自動変速機のクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記サーボ装置は、該サーボ装置のシリ
    ンダを自動変速機のケースに回り止め支持された請求項
    1記載の自動変速機のクラッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記入力部材をハブとし、前記出力部材
    をドラムとし、前記スラスト受けを前記ドラムに配設
    し、前記シリンダの背後をスラストベアリングを介して
    前記ドラムに当接した請求項1又は2記載の自動変速機
    のクラッチ装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダを環状とし、その内周面を
    直接自動変速機のケースに嵌挿した請求項1〜3の何れ
    か1項記載の自動変速機のクラッチ装置。
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