JP3398859B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3398859B2
JP3398859B2 JP11475498A JP11475498A JP3398859B2 JP 3398859 B2 JP3398859 B2 JP 3398859B2 JP 11475498 A JP11475498 A JP 11475498A JP 11475498 A JP11475498 A JP 11475498A JP 3398859 B2 JP3398859 B2 JP 3398859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルス幅制御(以
下、PWM制御という)により出力制御を行う電源装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、PWM制御を用いた電源装置に
おいては、図5に示すように、時間軸tを微小区間Δtに
等分割し、各微小区間Δtの電圧vLの時間積分∫vL(t)dt
が破線で示す正弦波λ(t)になるように、つまり、 λ(t)=∫vL(t)dt となるように、各微小区間Δtごとのパルス幅を変化さ
せる制御を行う。
【0003】このようなPWM制御を行う従来の電源装
置として、ここでは太陽光発電システムにおける系統連
系用の電源装置を例にとって説明する。
【0004】図6はこの系統連系用の電源装置の全体を
示す構成図である。
【0005】図6に示す電源装置は、いわゆる高周波ト
ランス絶縁方式と称せられるもので、太陽電池の直流出
力を高周波の交流に変換した後、高周波トランスで絶縁
をとり、その後、一旦、直流に変換して再び商用周波数
の交流に変換するものである。
【0006】具体的に説明すると、図6において、1は
高周波インバータで、4つのスイッチング素子(ここで
はトランジスタ)Q1〜Q4で構成されており、PWM
信号によりON・OFF制御される。2は高周波トラン
スであって、昇圧および入出力を絶縁する作用を有す
る。3は4つのダイオードをブリッジ接続した全波整流
回路であり、高周波インバータ1で得られた高周波の交
流を全波整流する。
【0007】4はDCフィルタであり、高周波成分をカ
ットし、商用系統波形を全波整流した波形にする。5は
低周波インバータであり、4つのスイッチング素子(こ
こではトランジスタ)で構成されており、前段で生成し
た電圧波形を商用周波(50/60Hz)の交流に変換す
ることで、商用系統と連系して出力される。6はACフ
ィルタであり、高周波成分を除くとともに、連系リアク
トルの機能をもつ。
【0008】7'は制御部で、高周波インバータ1と低
周波インバータ5のスイッチング動作を制御する。
【0009】図7は図6に示した電源装置が備える制御
部7'の具体的な構成を示すブロック図である。
【0010】図7において、8'はデジタルシグナルプ
ロセッサ(以下、DSPという)、9'はパルス生成回
路、10はマイコン、11はA/Dコンバータである。
【0011】DSP8'は、この装置の出力電流のフィ
ードバック制御および瞬時値制御によるPWM信号のパ
ルス幅(ここでは、高周波インバータ1の各スイッチン
グ素子Q1〜Q4をONさせる期間)の演算を行ってそ
のパルス幅データを一定周期Δt(図5参照)ごとにパル
ス生成回路9'へ出力するものである。
【0012】なお、この場合のDSP8の出力電流のフ
ィードバック、および瞬時値制御によるPWM信号のパ
ルス幅演算方法については、公知の技術であるので、こ
こでの説明は省略する。
【0013】一方、パルス生成回路9'は、DSP8'か
らのパルス幅データに基づいて高周波インバータ1に対
するPWM信号を生成して出力する。また、マイコン1
0は、商用系統と同期して折り返す低周波インバータ5
の制御および各種保護を行う。さらに、ADコンバータ
11は、制御に必要な信号を検出してディジタル変換す
る。
【0014】上記のパルス生成回路9'は、パルス幅制
御部10およびPWM信号出力部20を備える。
【0015】パルス幅制御部10は、高周波インバータ
1の各素子Q1〜Q4をONさせるPWM信号のパルス
幅の期間を決定するものであって、DSP8'から与え
られるパルス幅データをラッチするラッチ回路14と、
DSP8'からのラッチ信号により計時を開始するタイ
マ15と、ラッチ回路14の出力とタイマ15の出力と
を比較するコンパレータ16とからなる。
【0016】また、PWM信号出力部20は、パルス幅
制御部12で決められたパルス幅をもつPWM信号を発
生させるもので、3つのフリップフロップ21,22,
23とセレクタ24とから構成されている。そして、上
段側の2つのフリップフロップ21,22はPWM信号
生成用のものであり、また、下段側に1つのフリップフ
ロップ23は、セレクタ24が交互にフリップフロップ
21,22を切り換え選択する切換信号を出力するため
のものである。
【0017】次に、図7に示した制御部7'におけるP
WM信号の生成動作について説明する。
【0018】この系統連系用の電源装置の制御部7'
は、出力電流を制御する電流制御を行なっており、この
電流制御は、ACフィルタ6の出力電流を検出し、A/
Dコンバータ11でディジタル変換した値から、DSP
8'でソフトウエアによりPWM信号のパルス幅を演算
するフィードバック制御を行う。
【0019】すなわち、DSP8'は、出力電流の値に
基づいて各瞬時におけるPWM信号のパルス幅演算を行
い、パルス幅データを一定周期Δt(図5参照)ごとにパ
ルス生成回路9'へ出力する。ここで、DSP8'がパル
ス幅データを出力する周波数(=1/Δt)は、PWM信
号の基本となるキャリア周波数に相当し、このキャリア
周波数は、PWM信号のパルス幅が変化しても変わるこ
とはない。
【0020】DSP8'は、パルス生成回路9'のパルス
幅制御部12に対してパルス幅データを出力する際に、
同時にラッチ信号を出力する。
【0021】これにより、パルス幅制御部12のラッチ
回路14にパルス幅データがラッチされると同時に、上
記のラッチ信号をトリガとしてタイマ15の計時が開始
する。
【0022】さらに、PWM信号出力部20において、
セレクタ24により予め上側のフリップフロップ21が
選択されているとしたならば、上記のラッチ信号により
この上側のフリップフロップ21がセットされて、その
出力Qがハイレベルとなる。
【0023】なお、このフリップフロップ21の出力Q
がハイレベルになることにより、フリップフロップ23
がリセットされるため、次にセレクタ24は下側のフリ
ップフロップ22を選択するように切り換わる。
【0024】そして、ラッチ回路14でラッチされてい
るパルス幅のデータとタイマ15で計時される時間デー
タとがコンパレータ16で比較され、両者の値が一致す
れば、先にセットされていたフリップフロップ21がリ
セットされる。したがって、このフリップフロップ21
からは、DSP8から与えられるパルス幅データに相当
するON時間をもつPWM信号が高周波インバータ1の
スイッチング素子Q1,Q4に対して出力される。
【0025】そして、Δtの期間が経過すれば、DSP
8'は、再びパルス生成回路9'のパルス幅制御部12に
対してパルス幅データとラッチ信号とを同時に出力す
る。
【0026】したがって、このときには、PWM信号出
力部20の下側のフリップフロップ22からパルス幅デ
ータに相当するON幅の時間をもつPWM信号が高周波
インバータ1のスイッチング素子Q2,Q3に対して出
力される。
【0027】このようにして、高周波インバータ1の各
スイッチング素子Q1〜Q4は、PWM信号のキャリア
周波数に相当する周波数でもってパルス幅を時系列的に
変化しながらスイッチングされることになる。
【0028】
【発明が解決しようする課題】しかしながら、図7に示
した上記の制御部7'の構成では、次のような問題があ
る。
【0029】電源装置全体の小型化を図るためには、高
周波インバータ1のスイッチング素子Q1〜Q4をON
・OFFする周波数を上昇させて高周波トランス2を一
層小型化できればよいが、そのためには、PWM信号の
キャリア周波数を高くする必要がある。
【0030】ここで、PWM信号のパルス幅演算を全て
ソフトウェアで行う場合、所要の演算結果を得てPWM
信号を出力するまでには、ソフトウェア処理速度の上で
限界があり、それ以上の高いキャリア周波数に設定する
ことができない。
【0031】また、キャリア周波数を高くするために、
PWM信号のパルス幅演算を全てハードウェアでもって
実現させる場合、現状よりも回路規模が大きくなり、装
置の小型化を十分図ることができない。
【0032】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、従来の回路構成に対して、若干のソ
フトウェアの変更とハードウェアを追加するだけで、高
周波インバータに加えるPWM信号のキャリア周波数を
十分に高くできるようにして、装置全体の小型化が図れ
るようにすることを課題とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、PWM信号のキャリア周波数に対応した
1周期ごとにパルス幅演算を行い、この演算結果に基づ
くパルス幅を有するPWM信号を生成し、このPWM信
号によってスイッチング素子をON・OFFする電源装
置において、次のようにしている。
【0034】すなわち、請求項1記載の発明では、パル
ス幅演算手段、パルス幅制御手段、周波数制御手段を持
ち、前記演算手段は、キャリア周波数の1/Nの周波数
データを予め設定しておき、前記周波数制御手段に出力
し、PWM信号を前記1周期毎にパルス幅演算を行い、
複数パルスに逓倍し、パルス幅制御手段にパルス幅デー
タを出力するものであり、前記パルス幅制御手段は与え
られたパルス幅データによりスイッチングパルスを生成
し、前記周波数制御手段は、周波数データに応じ、周波
数を監視している。
【0035】また、請求項2記載の発明では、PWM信
号のキャリア周波数に対応した1周期毎にパルス幅演算
を行い、この演算結果に基づくパルス幅を有するPWM
信号を生成し、このPWM信号によってスイッチング素
子をON・OFFする電源装置において、前記パルス幅
演算によって得られるPWM信号を前記1周期ごとに複
数パルスに逓倍し、この逓倍したPWM信号を前記各ス
イッチング素子に出力する周波数変換手段と、前記逓倍
した信号の出力期間中にPWM信号のキャリア周波数が
変化して周期が伸びた場合には、前記逓倍された信号の
出力後、次回のPWM信号のパルス幅演算結果が出るま
での期間は、前記スイッチング素子をすべてオフ状態に
する動作中断手段を備えることを特徴としている。
【0036】さらに、請求項3記載の発明では、請求項
1または請求項2記載の電源装置において、前記逓倍し
た信号の出力期間中にPWM信号のキャリア周波数が変
化して周期が伸びた場合には、前記逓倍された信号の出
力後、次回のPWM信号のパルス幅演算結果が出るまで
の期間は、前記スイッチング素子をすべてオフ状態にす
る動作中断手段を備えている。
【0037】この構成によれば、ソフトウェアに基づく
PWM信号のパルス幅演算が比較的遅くても、高いキャ
リア周波数をもつPWM信号を生成させることが可能と
なり、電源装置の小型化を実現することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】この実施形態の系統連系用の電源
装置の全体構成は、図7に示したものと基本的に同じで
あるが、制御部7の部分の構成が従来のものと相違して
いる。したがって、ここでは、制御部7の内容について
図1に基づいて詳しく説明する。
【0039】図1は、この実施形態の系統連系用の電源
装置が備える制御部7の具体的な構成を示すブロック図
であり、図7に示した従来技術に対応する部分には同一
の符号を付す。
【0040】図1において、7は制御部の全体を示し、
8はDSP、9はパルス生成回路、10はマイコン、1
1はA/Dコンバータである。なお、マイコン10およ
びADコンバータ11の構成は、図7に示した従来技術
の場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略す
る。
【0041】DSP8は、従来と同様に、電源装置の出
力電流のフィードバック制御および瞬時値制御によるP
WM信号のパルス幅演算を行うが、この場合、従来の演
算により得られるパルス幅ΔWのデータをさらにN等分
したデータ(すなわちΔW/Nのデータ)を最終的な演算
結果として出力する。すなわち、ΔW/Nをパルス幅デ
ータとして出力する。ただし、このパルス幅データΔW
/Nは、従来と同様、キャリア周波数に対応する一定周
期Δtごとにパルス生成回路9へ出力される。したがっ
て、DSP8のパルス幅演算処理としては、従来構成の
ものに対して1/Nの割り算処理フローを追加するだけ
で済む。
【0042】さらに、DSP8は、一定周期Δtを1/
Nした値を周波数データとして、また、Nの値を一定周
期Δt内のパルス出力回数データとしてそれぞれパルス
生成回路9へ出力する。
【0043】パルス生成回路9は、DSP8から与えら
れる各データΔW/N,Δt/N、Nに基づいて高周波
インバータ1に対するPWM信号を生成するもので、パ
ルス幅制御部12、周波数制御部13、PWM信号出力
部20、オアゲート27および動作中断手段30を備え
る。
【0044】パルス生成回路9を構成する上記のパルス
幅制御部12およびPWM信号出力部20の基本的な内
容は、それぞれ図7に示した従来技術の場合と同じであ
る。
【0045】すなわち、パルス幅制御部12は、DSP
8から与えられるパルス幅データΔW/Nをラッチする
ラッチ回路14と、DSP8からのラッチ信号により計
時を開始するタイマ15と、ラッチ回路14の出力とタ
イマ15の出力とを比較するコンパレータ16とからな
る。また、PWM信号出力部20は、3つのフリップフ
ロップ21,22,23と、セレクタ24とからなる。
【0046】周波数制御部13は、従来のキャリア周波
数に対応する一定周期ΔtをN等分した期間(=Δt/N)
を監視するもので、DSP8から与えられる周波数デー
タΔt/Nをラッチするラッチ回路17と、DSP8か
らのラッチ信号により計時を開始するタイマ18と、ラ
ッチ回路17の出力とタイマ18の出力とを比較するコ
ンパレータ19とからなる。
【0047】そして、上記のDSP8および周波数制御
部13によって、特許請求の範囲における周波数変換手
段が構成されている。
【0048】一方、動作中断手段30は、PWM信号の
基本となるキャリア周波数が変化して周期が伸びた場合
には、次回のPWM信号のパルス幅演算結果が出るまで
の期間中、高周波インバータ1の各スイッチング素子Q
1〜Q4をすべてオフ状態にするものであって、DSP
8から与えられるパルス出力回数データNをラッチする
ラッチ回路31と、パルス幅制御部12のコンパレータ
16からの一致信号出力をカウントするカウンタ32
と、ラッチ回路31とカウンタ32の出力とを比較する
コンパレータ33と、DSP8からパルス幅制御部12
に出力されるラッチ信号によりセットされ、コンパレー
タ33の出力によりリセットされるフリップフロップ3
4と、このフリップフロップ34のリセット出力により
PWM信号出力部20からのPWM信号出力を中断する
ための2つのアンドゲート25,26とからなる。
【0049】次に、上記構成の電源装置の制御部7にお
けるパルス制御動作について、図2および図3に示すタ
イミングチャートを参照して説明する。なお、ここで
は、パルス出力回数データN=4に設定した場合につい
て説明する。
【0050】DSP8は、予め、パルス生成回路9の周
波数制御部13のラッチ回路17に周波数データΔt/
N(ただし、N=4)を、また、動作中断手段30のラッ
チ回路31にパルス出力回数データN(ただし、N=4)
をそれぞれラッチ信号と共に出力する。
【0051】したがって、周波数制御部13のラッチ回
路17には周波数データΔt/4が、動作中断手段30
のラッチ回路31にはパルス出力回数データN=4がそ
れぞれラッチされる。
【0052】さらに、DSP8は、電源装置の出力電流
のフィードバック制御および瞬時値制御によるPWM信
号のパルス幅演算により得られるパルス幅ΔWのデータ
をN(=4)等分して最終的なパルス幅データΔW/4と
し、このパルス幅データΔW/4を一定周期Δtごとに
パルス生成回路9のパルス幅制御部12に出力する。図
2の例では、時刻t0,t8,…のたびにパルス幅データΔ
W/4が出力される。
【0053】DSP8は、パルス幅制御部12に対して
このパルス幅データΔW/4を出力する際に、同時にラ
ッチ信号を出力するので、パルス幅制御部12のラッチ
回路14にパルス幅データΔW/4がラッチされると同
時に、上記のラッチ信号がオアゲート27を経由してパ
ルス幅制御部12と周波数制御部13の各タイマ15,
18に加わるため、これをトリガとして両タイマ15,
18が同時に計時を開始する(たとえば、図2の時刻
t0)。
【0054】さらに、PWM信号出力部20において、
セレクタ24により予め上側のフリップフロップ21が
選択されているとしたならば、上記のラッチ信号により
この上側のフリップフロップ21がセットされて、その
出力Qがハイレベルとなる。
【0055】なお、このフリップフロップ21の出力Q
がハイレベルになることにより、フリップフロップ23
がリセットされるため、次にセレクタ24は下側のフリ
ップフロップ22を選択するように切り換わる。
【0056】そして、パルス幅制御部12のラッチ回路
14でラッチされているパルス幅データΔW/4とタイ
マ15で計時される時間とがコンパレータ16で比較さ
れ、両者の値が一致すれば、先にセットされていたフリ
ップフロップ21がリセットされる(たとえば、図2の
時刻t1)。したがって、このフリップフロップ21から
は、DSP8から与えられるパルス幅データΔW/4に
相当するON時間をもつPWM信号が高周波インバータ
1のスイッチング素子Q1,Q4に対して出力される。
【0057】一方、周波数制御部13では、ラッチ回路
17でラッチされている周波数データΔt/4とタイマ
18で計時される時間とがコンパレータ19で比較さ
れ、両者の値が一致すれば、コンパレータ19から一致
信号が出力される。
【0058】ここで、常にΔW<Δtであるので、この
コンパレータ19から一致信号が出力されるタイミング
は、パルス幅制御部12のコンパレータ16から一致信
号が出力された後になる(たとえば、図2の時刻t2)。
【0059】このコンパレータ19からの一致信号は、
オアゲート27を介してパルス幅制御部12および周波
数制御部13の各タイマ15,18に加わるため、両タ
イマ一15,18が同時にクリアされて再度計時を開始
する。さらに、この一致信号は、PWM信号出力部20
のセレクタ24を介して他方のフリップフロップ22に
加わるため、このフリップフロップ22がセットされ
て、その出力Qがハイレベルとなる(図2の時刻t2)。
【0060】そして、フリップフロップ22がセットさ
れてから、パルス幅制御部12のタイマ15で計時され
る時間がラッチ回路14にラッチされているパルス幅デ
ータΔW/4に一致すれば、再びコンパレータ16から
一致信号が出力されるため、このフリップフロップ22
はリセットされる(たとえば、図2の時刻t3)。
【0061】よって、このフリップフロップ22から
は、DSP8から与えられるパルス幅データΔW/4に
相当するON時間をもつPWM信号が高周波インバータ
1のスイッチング素子Q2,Q3に対して出力される。
【0062】そして、Δt/4の期間が経過すれば、再
度、周波数制御部13のコンパレータ19からは一致信
号が出力され両タイマ一15,18が同時にクリアされ
て再度計時を開始する(図2の時刻t4)。
【0063】以上の動作は、DSP8からパルス幅デー
タΔW/4のラッチ信号が次に入力されるまで(図2の
時刻t8まで)繰り返される。
【0064】このように、DSP8が出力するパルス幅
データは、従来のPWM信号のパルス幅演算結果の1/
N倍(ここでは1/4倍)であり、よって、PWM信号の
各一定期間Δt内のキャリア周波数は、従来のN倍(ここ
では4倍)となる。
【0065】ところで、PWM信号の基本となるキャリ
ア周波数が変化して周期が伸びた場合(図3のΔtの期間
よりもα分だけ長くなった場合)には、DSP8からパ
ルス幅制御部12に対して出力されるラッチ信号のタイ
ミングも図3の時刻taから時刻tbに変更される。このと
きには、PWM信号をN回(ここでは4回)出力した後、
DSP8から次回のラッチ信号が出力されるまでの間
は、高周波インバータ1のスイッチング素子Q1〜Q4
をすべてオフ状態で待機させて、設定回数以上のPWM
信号が出力されないようにする必要がある。そのため
に、この実施形態では、動作中断手段30が設けられて
いる。
【0066】次に、この動作中断手段30の動作につい
てさらに詳しく説明する。
【0067】前述のように、DSP8によって動作中断
手段30のラッチ回路31にはパルス出力回数データN
=4が予めラッチされている。
【0068】また、DSP8からパルス幅制御部12に
対してパルス幅データのラッチ信号が出力されたとき
(たとえば、図2のt0,t8,…)に、フリップフロップ3
4がセットされてアンドゲート25,26が開かれる。
【0069】そして、パルス幅制御部12のコンパレー
タ16から一致信号が出力されるたびに、カウンタ32
はこの一致信号を順次カウントし、そのカウント値がコ
ンパレータ33に与えられる。コンパレータ33は、ラ
ッチ回路31のパルス出力回数データNとカウンタ32
のカウント値とを比較し、両者が一致したとき(この例
では、N=4になったとき)に一致信号を出力する。こ
の一致信号によりフリップフロップ34がリセットされ
るため、アンドゲート25,26が閉じる。
【0070】したがって、Δtの期間内に4つのPWM
信号が出力された後は、DSP8からパルス幅制御部1
2に対して次のパルス幅データのラッチ信号が出力され
るまでの間は、高周波インバータ1のスイッチング素子
Q1〜Q4はすべてオフ状態で待機されることになる。
【0071】なお、図4に示すように、DSP8がパル
ス幅データを出力するキャリア周波数が変化して、周期
が短くなった場合(図4のΔtの期間よりもβ分だけ長く
なった場合)には、DSP8からパルス幅制御部12に
対して出力されるラッチ信号のタイミングも図4の時刻
taから時刻tcに変更されるが、このときには、PWM信
号をN回(ここでは4回)出力していなくても、DSP8
から更新されたパルス幅データおよびラッチ信号が出力
されることで再スタートとなり、瞬時にPWM制御に反
映されることになる。
【0072】このように、この実施形態によれば、ソフ
トウェアに基づくPWM信号のパルス幅演算が比較的遅
くても、このPWM信号の演算結果からパルス幅データ
を分割することで、PWM信号のキャリア周波数をN逓
倍した高い周波数で各スイッチング素子を制御すること
が可能となり、電源装置の小型化を図ることができる。
【0073】なお、この実施形態では、パルス出力回数
データとしてN=4に設定した場合について説明した
が、これに限定されるものではない。Nを2以上の整数
にすれば、DSP8の演算が簡単になるが、正の実数で
あってもよい。
【0074】さらに、この実施形態では、本発明を系統
連系用の高周波トランス絶縁方式の電源装置に適用した
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、たとえば、DC/DCコンバータのような
電源装置についても適用可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0076】(1) 請求項1記載の発明では、従来の回
路構成に対して、若干のソフトウェアの変更とハードウ
ェアを追加するだけで、ソフトウェアに基づくPWM信
号のパルス幅演算が比較的遅くても、このPWM信号の
演算結果からパルス幅データを分割して、PWM信号の
キャリア周波数をN逓倍した高い周波数で各スイッチン
グ素子を制御することが可能となり、電源装置の小型化
を図ることができる。
【0077】請求項2記載の発明では、PWM信号の基
本となるキャリア周波数が変化して周期が伸びた場合に
は、スイッチング素子が全てOFF状態で待機され、初
期の回数分しかスイッチング動作をしないので、電源装
置の出力変動を抑えることができる。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る系統連系用の電源装置
が備える制御部の具体的な構成を示すブロック図
【図2】図1の制御部におけるパルス制御動作の説明に
供するタイミングチャート
【図3】PWM信号の基本となるキャリア周波数が変化
して周期が伸びた場合の動作中断手段の制御動作を説明
するためのタイミングチャート
【図4】PWM信号の基本となるキャリア周波数が変化
して周期が短くなった場合の動作中断手段の制御動作を
説明するためのタイミングチャート
【図5】PWM制御動作の波形図
【図6】系統連系用の電源装置の全体を示す構成図
【図7】図6の電源装置が備える従来の制御部の具体的
な構成を示すブロック図
【符号の説明】
1…高周波インバータ、2…トランス、3…全波整流回
路、4…DCフィルタ、5…低周波インバータ、6…A
Cフィルタ、7…制御部、8…DSP、9…パルス生成
回路、10…マイコン、11…ADコンバータ、12…
パルス幅制御部、13…周波数制御部、20…PWM信
号出力部、30…動作中断手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM信号のキャリア周波数に対応した
    1周期毎にパルス幅演算を行い、この演算結果に基づく
    パルス幅を有するPWM信号によってスイッチング素子
    をON・OFFする電源装置において、パルス幅演算手段、パルス幅制御手段、周波数制御手段
    を持ち、 前記演算手段は、キャリア周波数の1/Nの周波数デー
    タを予め設定しておき、前記周波数制御手段に出力し、
    PWM信号を前記1周期毎にパルス幅演算を行い、複数
    パルスに逓倍し、パルス幅制御手段にパルス幅データを
    出力するものであり、 前記パルス幅制御手段は与えられたパルス幅データによ
    りスイッチングパルスを生成し、前記周波数制御手段は、周波数データに応じ、周波数を
    監視することを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】PWM信号のキャリア周波数に対応した1
    周期毎にパルス幅演算を行い、この演算結果に基づくパ
    ルス幅を有するPWM信号を生成し、このPWM信号に
    よってスイッチング素子をON・OFFする電源装置に
    おいて、 前記パルス幅演算によって得られるPWM信号を前記1
    周期ごとに複数パルスに逓倍し、この逓倍したPWM信
    号を前記各スイッチング素子に出力する周波数変換手段
    と、 前記逓倍した信号の出力期間中にPWM信号のキャリア
    周波数が変化して周期が伸びた場合には、前記逓倍され
    た信号の出力後、次回のPWM信号のパルス幅演算結果
    が出るまでの期間は、前記スイッチング素子をすべてオ
    フ状態にする動作中断手段を 備えることを特徴とする電
    源装置。
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