JP3398036B2 - ディジタルカメラ - Google Patents

ディジタルカメラ

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JP3398036B2
JP3398036B2 JP04527698A JP4527698A JP3398036B2 JP 3398036 B2 JP3398036 B2 JP 3398036B2 JP 04527698 A JP04527698 A JP 04527698A JP 4527698 A JP4527698 A JP 4527698A JP 3398036 B2 JP3398036 B2 JP 3398036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はディジタルカメラに関
し、特にたとえば、画面を複数のエリアに分割して測光
する分割測光によって、ストロボの発光量を算出する、
ディジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のディジタルカメラの一例
が、1998年2月3日付で出願公開された特開平10
−31250号公報[G03B15/05]に開示され
ている。この従来技術は、分割測光によってストロボの
発光量を算出するために2つの重み付け量テーブルを設
け、モードに応じて重み付け量テーブルを切り換えよう
とするものである。このため、逆光補正のためにストロ
ボを強制的に発光させる強制発光モードでは、常に一方
の重み付け量テーブルを用いてストロボの発光量が算出
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来技術では、主要被写体の大きさや位置によって、逆光
補正を適切にかけることができない場合があった。つま
り、分割測光では、分割エリアのそれぞれに異なる重み
付け量が割り当てられ、さらに主要被写体が位置すると
思われる画面中央に大きな重み付け量が割り当てられ
る。このため、図14(A)および(B)に示すよう
に、主要被写体が画面中央に位置するときは、主要被写
体の輝度が重視され、これによって適切に逆光補正をか
けることができる。しかし、図15(A)に示すように
主要被写体が画面中央から外れたり、図15(B)に示
すように、主要被写体が画面中央に位置してもその大き
さが小さい場合は、背景の輝度が重視されてしまう。こ
のように、従来のディジタルカメラでは、主要被写体の
大きさや位置によって、逆光をうまく補正できなかっ
た。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、主
要被写体の位置や大きさに関係なく、適切に逆光補正を
かけることができる、ディジタルカメラを提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、分割測光に
よってストロボの発光量を算出するディジタルカメラに
おいて、分割エリアのそれぞれに第1重み付け量を割り
当てる第1重み付け量テーブル、分割エリアのそれぞれ
に第2重み付け量を割り当てる第2重み付け量テーブ
ル、ストロボを強制的に発光させる強制発光モードを設
定する強制発光モード設定手段、強制発光モードにおい
て被写体の輝度と第1重み付け量とに基づいてストロボ
の第1発光量を算出する第1算出手段、強制発光モード
において輝度と第2重み付け量とに基づいてストロボの
第2発光量を算出する第2算出手段、および第1発光量
および第2発光量のいずれか一方を選択する選択手段を
備えることを特徴とする、ディジタルカメラである。
【0006】
【作用】シャッタボタンの操作に応じて撮影された被写
体の画像データは、RAMに一時的に保持される。この
画像データから被写体の輝度データが算出される。強制
発光モードでは、輝度データがまず第1重み付け量によ
って重み付けされ、これによって第1発光量が算出され
る。次に、同じ輝度データに第2重み付け量によって重
み付けがかけられ、これによって第2発光量が算出され
る。マイコンは、第1重み付け量と第2重み付け量とを
比較し、いずれか一方を選択する。ストロボは、選択さ
れた発光量で発光する。なお、自動発光モードでは、被
写体の輝度データに第1重み付け量によって重み付けが
かけられ、これによって第3発光量が算出される。強制
発光モードで最初に算出される第1発光量は、この第3
発光量に所定値を掛算して得られた値と一致する。つま
り、第1発光量を求めるとき、まず第3発光量が算出さ
れ、この第3発光量に所定値を掛算して第1発光量が算
出される。
【0007】第2重み付け量の最大値と最小値との差分
は、第1重み付け量の最大値と最小値との差分よりも大
きい。つまり、第2重み付け量テーブルを用いた場合、
画面の中央部の輝度が、第1重み付け量テーブルを用い
た場合よりも重視される。主要被写体が撮影エリアの中
央に位置するときは、第2発光量でストロボが発光す
る。一方、被写体が小さかったり中央から外れていると
きは、中央の輝度つまり背景の輝度を重視した第2発光
量では露光不足が発生するため、第1重み付け量テーブ
ルを用いて算出した第1発光量でストロボが発光する。
ただし、自動発光モードにおいて算出される第3発光量
では、露光量がまだ十分でない。このため第3発光量に
所定値を掛算して第1発光量が算出される。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、強制発光モードにお
いて第1発光量および第2発光量を算出し、いずれか一
方によってストロボを発光するようにしたため、主要被
写体の大きさや位置に関係なく適切に逆光補正をかける
ことができる。この発明の上述の目的,その他の目的,
特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の
詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディジタルカ
メラ10は、CCDイメージャ20を含む。このCCD
イメージャ20は、レンズ12を介して入射される被写
体像を受け、この被写体像に対応するカメラ信号を出力
する。CCDイメージャ12の前面には、図2に示すよ
うに複数の受光部20aが形成され、さらに、この受光
部20aの表面に、図3に示すようにYe,Cy,Mg
およびGの4つのフィルタ要素がモザイク上に配置され
た補色フィルタ20dが装着される。各受光部20aが
CCDイメージャ20の各画素を構成し、Ye,Cy,
MgおよびGのいずれかが、各受光部20aに対応して
配置されている。レンズ12を通過した被写体像は、こ
の補色フィルタ20dを通って受光部20aに入射し、
光電変換される。これによって得られた電荷が、シャッ
タスピードに対応する露光期間、すなわち電荷蓄積期間
において蓄積され、その後外部に出力される。
【0010】より詳しく説明すると、CCDイメージャ
20は、図2に示すように、各画素に対応する複数の受
光部20aと、各受光部20aで光電変換されかつ蓄積
された電荷を垂直方向に転送する複数の垂直転送レジス
タ20bと、垂直転送レジスタ20bの終端に配置され
垂直転送レジスタ20bによって転送されてきた電荷を
水平方向に転送する水平転送レジスタ20cを含み、タ
イミングジェレネータ22から出力されるタイミング信
号によって駆動される。ここでタイミング信号として
は、受光部20aから垂直転送レジスタ20bに電荷を
読み出す読出パルス、垂直転送レジスタ20bの電荷を
1ラインずつ垂直方向に転送する垂直転送パルス、水平
転送レジスタ20cの電荷を1画素ずつ水平方向に転送
する水平転送パルス、および非露光期間すなわち非電荷
蓄積期間において受光部20aで生成された電荷をオー
バーフロートレイン(図示せず)に掃き捨てる掃き捨て
パルスなどがある。
【0011】タイミングジェレネータ22は、マイコン
40から出力されたシャッタスピード指示信号に応じ
て、掃き捨てパルスの出力期間を制御する。これによっ
て、電荷蓄積期間が制御され、所望のシャッタスピード
が得られる。なお、このように掃き捨てパルスの出力期
間によってシャッタスピードを制御する技術は、電子シ
ャッタとして周知である。
【0012】こうしてCCDイメージャ20で画素毎に
生成された電荷は画像信号として順次出力される。補色
フィルタ20dは図3に示すように形成されているた
め、CCDイメージャ20での電荷の蓄積が完了する
と、まず左下端のYeのフィルタ要素を経たYe信号が
出力され、次に右に隣接するCyのフィルタ要素を経た
Cy信号が出力される。このようにして最下位のライン
からの出力が完了すると、下から2行目のラインから、
色信号が同じ要領で順次出力される。
【0013】CCDイメージャ20から出力された画像
信号、すなわち各フィルタ要素に対応する色信号は、A
/D変換器24によってディジタル信号(画像データ)
に変換される。A/D変換器24から出力された画像デ
ータは、後段のRAM16に順次書き込まれる。RAM
16への書き込みは、メモリ制御回路28からの書込制
御信号によって制御される。RAM26には、CCDイ
メージャ20の各画素に対応して、アドレスが予め付与
されている。メモリ制御回路28は、タイミングジェレ
ネータ22からのタイミング信号に基づいて、画像デー
タに含まれる各色データが所望のアドレスに記録される
ように書き込みを実行する。なお、入力された色データ
がCCDイメージャ20のいずれの画素に対応するか
は、読出パルスによってリセットされ、垂直転送パルス
によってインクリメントされる垂直カウンタのカウント
値と垂直転送パルスによってリセットされ、水平転送パ
ルスによってインクリメントされる水平カウンタのカウ
ント値とによって判別できる。
【0014】このようにして、CCDイメージャ20が
一回露光される毎に全画素の電荷が取り出され、各画素
がYe,Cy,MgおよびGのいずれかの色成分を持つ
画像データがRAM16に記憶される。図4に示すよう
に、補色フィルタ20dにおいて、Ye,Cy,Mgお
よびGのフィルタ要素を1つずつ含む4画素が1ブロッ
クとされ、B1,1 ,B1,2 ・・・のような複数のブロッ
クBm,n (m,n;整数)が形成される。RAM16へ
の全色データの書き込みが完了すると、メモリ制御回路
28からの読出制御信号によってYe,Cy,Mgおよ
びG成分を持つ色データが、ブロック毎に読み出され
る。
【0015】RAM26から読み出されたかつ同一ブロ
ックに含まれるYe,Cy,MgおよびGの色データ
は、演算回路30によって所定の演算を施され、これに
よって輝度データYならびに色差データR−YおよびB
−Yが作成される。このうち輝度データYは、重み付け
回路32に入力される。重み付け回路32は、第1重み
付け量テーブル34に保持されている第1重み付け量ま
たは第2重み付け量テーブル35に保持されている第2
重み付け量に基づいて、輝度データYに重み付け処理を
施す。つまり、重み付け回路22は、輝度データYにい
ずれかの重み付け量を掛算する。
【0016】第1重み付け量テーブル34および第2重
み付け量テーブル35は、メモリ制御回路28からの読
出アドレスデータを受けて、演算回路30で得られた輝
度データYならびに色差データR−YおよびB−Yがい
ずれのブロックから作成されたかを認識する。そして、
第1重み付け量テーブル34および第2重み付け量テー
ブル35は、対応する重み付け量を出力する。
【0017】具体的に説明すると、第1重み付け量テー
ブル34は図5(A)に示すように、縦方向8および横
方向8の64個の領域Ai,j (i,j;1〜8の整数)
に分割され、それぞれのエリアに0〜3のいずれかの値
を持つ第1重み付け量が割り当てられている。各エリア
i,j は、各ブロックBm,n よりも大きく、1つのエリ
アAi,j に含まれる複数のブロックBm,n に同一の第1
重み付け量が割り当てられる。第1重み付け量テーブル
34は、演算回路30から出力される輝度データYに対
応するエリアを検出し、そのエリアに割り当てられた第
1重み付け量を重み付け回路32に与える。同様に、第
2重み付け量テーブル35も、図5(B)に示すように
縦方向8および横方向8の64個のエリアAi,j (i,
j;1〜8の整数)に分割され、それぞれのエリアに0
〜3のいずれかの値を持つ第2重み付け量が設定されて
いる。この第2重み付け量テーブルもまた、演算回路3
0から出力されるデータに対応するエリアを検出し、そ
のエリアに割り当てられた第2重み付け量を重み付け回
路32に与える。
【0018】図5(A)を参照して、第1重み付け量
は、主要被写体が存在する可能性が最も高い中央の4エ
リアにおいて“3”の値を有し、この4エリアの周辺に
位置し主要被写体が存在する可能性がやや低い12エリ
アで“2”の値を有する。一方、4隅のそれぞれに設け
られた3エリアでは“0”の値を有し、残りの40エリ
アでは“1”の値を有する。このような第1重み付け量
によって輝度データYに重み付け処理を施すことで、画
面中央の輝度レベルを最重視するとともに、周辺エリア
の輝度レベルも十分に考慮した中央重点分割測光が可能
となる。一方、図5(B)を参照して、第2重み付け量
は、中央の16エリアだけ“2”,“5”および“6”
の値を有し、残りの48エリアは全て“0”である。中
央16エリアに着目すると、そのさらに中央の4エリア
に“6”が割り当てられ、4隅のそれぞれの1エリアに
“2”が割り当てられ、そして残りの8エリアに“5”
が割り当てられる。
【0019】このように、第2重み付け量の最大値と最
小値との差分は、第1重み付け量の最大値と最小値との
差分よりも大きいため、第2重み付け量テーブル35を
用いた場合、中央部の輝度がさらに重視される。第2重
み付け量テーブル35は逆光補正のためにのみ用いら
れ、周辺の48エリアには、蛍光灯や太陽のような高輝
度の光源が存在する可能性が高いため、“0”が割り当
てられている。つまり、第2重み付け量テーブル35を
用いた分割測光では、“0”が割り当てられたエリアの
輝度レベルは、後述の輝度評価値の算出に際して実質的
に排除されることになる。
【0020】スイッチSW2は、マイコン40によって
制御され、これによって第1重み付け量および第2重み
付け量の一方だけが重み付け回路32に入力される。重
み付け回路22から出力された輝度データは、積分器3
6によって積分される。演算器38は、積分器36から
出力された積分値をそれぞれのブロックに割り当てられ
た重み付け量の総和で割算し、これによって露出調整の
評価対象になる輝度評価値Vy を算出する。
【0021】なお、演算回路30から出力される色差デ
ータR−YおよびB−Yは、図示しない白バランス調整
回路に与えられる。マイコン40は、演算器38から入
力される輝度評価値Vy に基づいて、CCDイメージャ
20の露光期間つまりシャッタスピードを決定する。マ
イコン40はまた、決定されたシャッタスピードに基づ
いて、CCDイメージャ20の露光のタイミング、つま
り撮影タイミングを指示する。マイコン40はさらに、
レリーズボタン(シャッタボタン)48からの撮影指令
および輝度評価値Vy に基づいて、ストロボ18の発光
ならびにスイッチSW1およびSW2のスイッチを制御
する。
【0022】ストロボ18は、マイコン40からのスト
ロボ制御信号によって、所定時間だけ発光する。このス
トロボ18の発光時間が発光量を規定し、発光時間が長
い程発光量は多くなる。レリーズボタン48は、オペレ
ータの押圧に応答して、撮影指令をマイコン40に入力
する。信号処理回路42は、撮影指令が入力された後に
RAM16に格納される画像データをスイッチSW1を
介して受け、色分離,ガンマ補正および信号圧縮等の周
知の信号処理を施して圧縮データを出力する。この圧縮
データは、たとえばフラッシュメモリやメモリカードの
ような記録媒体43にマイコン40によって記録され
る。
【0023】オペレータがモード設定ボタン46を操作
することによって、自動発光モードおよび強制発光モー
ドのいずれかが設定される。つまり、モード設定ボタン
46が自動発光側に切り換えられると、マイコン40が
スイッチSW2を第1重み付け量テーブル34側に接続
する。一方、モード設定ボタン46が強制発光側に切り
換えられると、マイコン40はスイッチSW2をまず第
1重み付け量テーブル34側に接続し、次に第2重み付
け量テーブル35側に接続する。
【0024】ここで、自動発光モードは、露出調整動作
によってシャッタスピードを最低速にしても露出不足が
解消されないと判断された場合にのみ、不足量を補うた
めにストロボ18を発光させるモードを意味し、通常の
撮影状態ではこの自動発光モードを選択するのが好まし
い。一方、強制発光モードとは、主要被写体が周辺に位
置する異常な高輝度の逆光状態となる場合に、主要被写
体の露出を最適化するために強制的にストロボを発光さ
せる逆光補正用のモードを意味する。
【0025】マイコン40は、強制発光モードにおい
て、図6〜図10に示すフロー図を処理し、自動発光モ
ードにおいて図11および図12に示すフロー図を処理
する。強制発光モードにおいて、マイコン40はまずス
テップS1で、第1重み付け量テーブルを選択する。シ
ャッタボタン48が押されると、マイコン40はステッ
プS3で“YES”と判断し、ステップS5でシャッタ
スピードを初期化する。つまり、シャッタスピードを中
間速度である1/250秒に設定するように、タイミン
グジェレネータ22にシャッタスピード設定信号を与え
る。これによって、タイミングジェレネータ22は、電
荷蓄積期間が1/250秒となるように掃き捨てパルス
の出力期間を調整する。マイコン40は次に、ステップ
S7で1/250秒のシャッタスピードで露光を実行す
る。この露光によって生成された画像データがRAM2
6に書き込まれ、その後演算回路30がこの画像データ
に基づいて輝度データYならびに色差データR−Yおよ
びB−Yを算出する。輝度データYだけが第1重み付け
量によって重み付けされ、最終的に第1重み付け量が反
映された輝度評価値Vy1が算出される。
【0026】マイコン40はステップS9でこの輝度評
価値Vy1を取り込み、次にステップS11でこの輝度評
価値Vy1と目標輝度評価値Yt とに基づいて、最適シャ
ッタスピードを算出する。具体的には現シャッタスピー
ドにYt /Vy を掛算する。たとえば入力された輝度評
価値Vy1が“50”で目標輝度評価値Yt が“100”
であれば、輝度が最適状態の半分しかないため、最適シ
ャッタスピードが1/125秒となる。
【0027】マイコン40は続いて、ステップS13で
最適シャッタスピードが1/30秒より低速かどうかを
判断し、“YES”であれば、ステップS15でシャッ
タスピードを1/30秒に固定する。このステップS1
3およびS15の処理は、この実施例のディジタルカメ
ラ10におけるシャッタスピードの最低速値が1/30
秒であり、実際にはこの最低速値よりも低速にはできな
いことを考慮して設けられている。なお、ステップS1
3で“NO”であれば、そのままステップS17に進
む。このようにして本露光時のシャッタスピードが得ら
れるが、引き続き実行されるプリ発光時にシャッタスピ
ードが変更されるため、マイコン40はステップS17
で本露光用のシャッタスピードをメモリ40aに待避す
る。
【0028】マイコン40はまた、ステップS19で数
1に従って非発光輝度評価値Y01を算出する。
【0029】
【数1】非発光輝度評価値Y01={(1/30)/(1
/250)×輝度評価値Vy1)} つまり、本発光時のシャッタスピードは1/30秒であ
り、またステップS9で入力された輝度評価値Vy1はシ
ャッタスピードが1/250秒の時に算出されたもので
ある。このため、この3つの数値から、ストロボ18を
発光させることなく1/30秒の間露光をかけたときに
得られる輝度評価値を、非発光輝度評価値Y01とする。
なお、被写体の輝度がかなり小さい場合、目標輝度評価
値Yt と非発光輝度評価値Y01は、たとえば図13に示
すような関係を有する。
【0030】マイコン40は次に、ステップS21で目
標輝度評価値Yt と非発光輝度評価値Y01とを比較す
る。ここで、非発光輝度評価値Y01が目標輝度評価値Y
t よりも大きければ、ストロボ18を発光させる必要は
ない。しかし、オペレータは強制発光モードを選択して
いるため、マイコン40はステップS23で本発光量Q
3 (第3発光量)を最小値にセットしステップS37に
進む。一方、目標輝度評価値Yt が非発光輝度評価値Y
01よりも大きければシャッタスピードを最低速値の1/
30秒に設定しても露光不足が生じるため、マイコン4
0はステップS27で、数2に従って図13に示す不足
量U1 を求める。
【0031】
【数2】U1 =Yt −Y01 マイコン40はその後、ステップS29でシャッタスピ
ードを1/1500秒に設定し、ステップS31でこの
シャッタスピードでの露光および発光量P1 でのプリ発
光を実行する。そして、ステップS33でこのプリ発光
に基づく輝度評価値Vy1を取り込み、プリ発光輝度評価
値YS1として取り扱う。シャッタスピードが1/150
0秒と著しく短い場合、画像データは外光成分の影響を
ほどんど受けない。このため、プリ発光輝度評価値YS1
は、ストロボ18のプリ発光にのみ依存したものである
と近似できる。ステップS35では、数3に従って本発
光量Q3 を算出する。
【0032】
【数3】Q3 =(U1 /YS1)×P1 数3では、輝度の不足量をU1 をプリ発光輝度評価値Y
S1で割算することによって、不足量を補うためには1回
のプリ発光によって得られる輝度評価値の何倍が必要で
あるかが求められ、さらにこの倍率にプリ発光時の発光
量P1 を掛算することで、最終的に本発光量Q3 が求め
られる。
【0033】このようにしてステップS23またはS3
5で本発光量Q3 が求められると、マイコン40は、ス
テップS37でこの本発光量Q3 に所定値αを掛算し
て、本発光量Q1 (第1発光量)を求める。第1重み付
け量テーブル34は自動発光モードにおいて最適な露光
を行うために設けられたものであり、被写体が図15
(A)または(B)に示すように位置する場合に本発光
量Q3 をそのまま用いたのでは、依然として露光不足が
生じる。つまり、図15(A)および(B)では、撮影
エリアの中央には背景が存在し、かつその背景は高輝度
である。換言すれば、逆光状態での撮影によって重み付
け回路32から出力される重み付けデータは、順光状態
での撮影によって重み付け回路32から出力される重み
付けデータよりも大きい。したがって、ステップS35
で算出された本発光量Q3 は、最適な本発光量よりも少
ない。このため、マイコン40はステップS37で本発
光量Q 3 に所定値αを掛算して本発光量Q1 を求めてい
る。なお、所定値αは、たとえば”1.2”である。
【0034】第1重み付け量テーブル34を用いて本発
光量Q1 が算出されると、マイコン40は、第2重み付
け量テーブル35を用いて上述とほぼ同様の処理を実行
し、本発光量Q2 (第2発光量)を算出する。ただし、
第2重み付け量テーブル35は、逆光状態で図14
(A)または(B)に示すように主要被写体が存在する
場合に、適切に逆光補正をかけることができるように第
2重み付け量が設定されている。このため、本発光量Q
2 を算出するに当たって、ステップS37に示すような
処理は不要である。また、ステップS3〜ステップS7
での撮影処理によってRAM26に画像データが格納さ
れているため、再度のシャッタ操作も必要とされない。
このような不要な処理を省いた結果、ステップS41〜
S65の処理は、ステップS9〜S35と同様となるた
め、重複した説明を省略する。なお、説明の便宜上、第
2重み付け量テーブル35を用いた処理では、輝度評価
値をV y2とし、非発光輝度評価値をY02とし、不足量を
2 とし、プリ発光輝度評価値をYS2とし、そして、本
発光量をQ2 とする。
【0035】マイコン40は、ステップS67で本発光
量Q1 とQ2 とを比較する。そして、本発光量Q1 が大
きければステップS71で本発光量Q1 を選択し、本発
光量Q2 が大きければ、ステップS69で本発光量Q2
を選択する。その後、ステップS73で、選択された本
発光量に対応するシャッタスピードをメモリエリア40
aから復帰させ、ステップS75で、所望のシャッタス
ピードおよび本発光量で撮影を行う。そして、ステップ
S77で、撮影された画像データを記録媒体44に記録
し、処理を終了する。
【0036】このように、強制発光モードでは、第1重
み付け量テーブル34を用いて本発光量Q1 が求めら
れ、第2重み付け量テーブル35を用いて本発光量Q2
が求められる。そして、値の大きい本発光量が選択され
る。このため、図14(A)または(B)に示すように
主要被写体が中央に位置するときは、ストロボ18は本
発光量Q2 で発光し、図15(A)に示すように主要被
写体が中央から外れていたり、図15(B)に示すよう
に主要被写体が小さければ、ストロボ18は本発光量Q
1 で発光する。したがって、主要被写体の位置や大きさ
に関係なく、適切に逆光補正をかけることができる。
【0037】自動発光モードでは、マイコン40は図1
1および図12に示すフロー図を処理するが、この処理
は強制発光モードにおける前半の処理とほぼ同様である
ため、同様の処理については同じステップ番号を用い
て、重複した説明を省略する。自動発光モードでは、露
光不足が生じない限りストロボ18を発光させる必要は
ない。したがって、ステップS11で算出された最適シ
ャッタスピードが1/30秒よりも早ければ、ステップ
S79でストロボ18を発光させることなく露光を実行
し、ステップS77に進む。なお、自動発光モードでは
本発光時のシャッタスピードは1/30秒に固定され
る。このため、図6に示すステップS17のようなシャ
ッタスピードの待避処理および図10のステップS73
のようなシャッタスピードの復帰処理は不要となる。代
わりに、ステップS35に続いて、シャッタスピードを
1/30秒に設定するステップS81が設けられる。さ
らに、第1重み付け量テーブル34には、自動発光モー
ドにおいて露光不足を適切に解消できるように第1重み
付け量が設定されているため、ステップS37に示すよ
うな本発光量Q3 に所定値αを掛算する処理も不要とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】CCDイメージャを示す図解図である。
【図3】色フィルタを示す図解図である。
【図4】色フィルタに形成されたブロックを示す図解図
である。
【図5】(A)は第1重み付け量テーブルを示す図解図
であり、(B)は第2重み付け量テーブルを示す図解図
である。
【図6】強制発光モードにおける動作の一部を示すフロ
ー図である。
【図7】強制発光モードにおける動作の他の一部を示す
フロー図である。
【図8】強制発光モードにおける動作のその他の一部を
示すフロー図である。
【図9】強制発光モードにおける動作のさらにその他の
一部を示すフロー図である。
【図10】強制発光モードにおける動作の他の一部を示
すフロー図である。
【図11】自動発光モードにおける動作の一部を示すフ
ロー図である。
【図12】自動発光モードにおける動作の他の一部を示
すフロー図である。
【図13】輝度評価値,非発光輝度評価値,プリ発光輝
度評価値,プリ発光輝度評価値および不足量の関係を示
す図解図である。
【図14】撮像エリアおよびその中に位置する主要被写
体を示す図解図である。
【図15】撮像エリアおよびその中に位置する主要被写
体を示す図解図である。
【符号の説明】
10… ディジタルカメラ 18… ストロボ 20… CCDイメージャ 30… 演算回路 32… 重み付け回路 34… 第1重み付け量テーブル 35… 第2重み付け量テーブル 40… マイコン

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分割測光によってストロボの発光量を算出
    するディジタルカメラにおいて、 分割エリアのそれぞれに第1重み付け量を割り当てる第
    1重み付け量テーブル、 前記分割エリアのそれぞれに第2重み付け量を割り当て
    る第2重み付け量テーブル、 前記ストロボを強制的に発光させる強制発光モードを設
    定する強制発光モード設定手段、 前記強制発光モードにおいて被写体の輝度と前記第1重
    み付け量とに基づいて前記ストロボの第1発光量を算出
    する第1算出手段、 前記強制発光モードにおいて前記輝度と前記第2重み付
    け量とに基づいて前記ストロボの第2発光量を算出する
    第2算出手段、および前記第1発光量および前記第2発
    光量のいずれか一方を選択する選択手段を備えることを
    特徴とする、ディジタルカメラ。
  2. 【請求項2】前記ストロボを自動的に発光させる自動発
    光モードを設定する自動発光モード設定手段、および前
    記自動発光モードにおいて前記輝度と前記第1重み付け
    量とに基づいて前記ストロボの第3発光量を算出する第
    3算出手段をさらに備える、請求項1記載のディジタル
    カメラ。
  3. 【請求項3】前記第1算出手段は、前記第3発光量を算
    出する第3発光量算出手段、前記第3発光量に所定値を
    掛算して前記第1発光量を算出する第1発光量算出手段
    を含む、請求項2記載のディジタルカメラ。
  4. 【請求項4】前記第3発光量算出手段は、ストロボ非発
    光時の前記輝度と前記第1重み付け量とに基づいて非発
    光輝度評価値を算出する非発光輝度評価値算出手段、ス
    トロボプリ発光時の前記輝度と前記第1重み付け量とに
    基づいてプリ発光輝度評価値を算出するプリ発光輝度評
    価値算出手段、および前記非発光輝度評価値,前記プリ
    発光輝度評価値,プリ発光量および目標輝度評価値に基
    づいて前記第3発光量を算出する演算手段を含む、請求
    項3記載のディジタルカメラ。
  5. 【請求項5】前記第2重み付け量の最大値と最小値との
    差分は、前記第1重み付け量の最大値と最小値との差分
    よりも大きい、請求項1ないし4のいずれかに記載のデ
    ィジタルカメラ。
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