JP3395837B2 - リードスイッチ及びこれを用いた電波式盗難検出装置 - Google Patents

リードスイッチ及びこれを用いた電波式盗難検出装置

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JP3395837B2 JP07342799A JP7342799A JP3395837B2 JP 3395837 B2 JP3395837 B2 JP 3395837B2 JP 07342799 A JP07342799 A JP 07342799A JP 7342799 A JP7342799 A JP 7342799A JP 3395837 B2 JP3395837 B2 JP 3395837B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気形近接スイッ
チであるリードスイッチを用いた電波盗難検出装置に関
するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、磁石と、この磁石の接近時に動作
し磁石の離間時に復帰する一対の接片とを備えたリード
スイッチが知られている。このリードスイッチは例えば
POS(Point Of Sales)システムの端末機である金銭
登録器の引出しが引出されたか否かを検出するセンサと
して使用される。上記リードスイッチの磁石は引出しの
外側面に取付けられ、一対の接片は金銭登録器のうち引
出しが引出されたときに磁石に対向しかつ引出しが収納
されたときに磁石から離間する箇所に取付けられる。上
記リードスイッチの動作距離、即ち磁石の磁力により一
対の接片が動作可能な磁石及び接片間の距離は、一対の
接片の動作感度と、磁石の磁力の強さにより決定され
る。このため、上記リードスイッチの動作距離を大きく
するには、動作感度の良好な一対の接片を使用するか、
磁石の磁力を強力にするか、或いは動作感度の良好な一
対の接片を使用しかつ磁石の磁力を強力にする必要があ
る。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記リードス
イッチの一対の接片の動作感度と磁石の保磁力には上限
値が存在し、これらの上限値の存在によりリードスイッ
チの動作距離が制限され、動作距離をむやみに大きくす
ることができなかった。また近年、磁気カードや磁気デ
ィスク等の磁気を情報の記憶に利用する製品が普及して
きた。このような磁気カード等を金銭登録器の引出しに
収容した状態で、リードスイッチの動作距離を大きくす
るために磁石の磁力を強力にすると、磁気カード等の磁
気の磁極が乱され、磁気により記憶された情報を読取る
ことができなくなるおそれがある。一方、上記リードス
イッチを金銭登録器に取付ける場合、リードスイッチの
一対の接片及び磁石の取付箇所が制限され、一対の接片
と磁石の位置関係がリードスイッチの最大感度となる位
置に設置することができない場合があった。この場合、
リードスイッチの動作距離は最大感度となる位置に設置
した場合よりも減少する問題点があった。 【0004】本発明の目的は、一対の接片と磁石の位置
関係がリードスイッチの最大感度となる位置に設置する
ことができない場合であっても、引出しが引出されたこ
とを確実に検出することができる電波式盗難検出装置を
提供することにある。 【0005】 【0006】 【0007】【課題を解決するための手段】 請求項に係る発明は、
図1及び図4に示すように、共振回路部12を有するタ
グ11と、タグ11が物品15とともに収容された引出
し14を収納する箱13と、箱13取付けられたアン
テナ23とこのアンテナ23のコイル23bに電気的に
接続されたタグ検出回路24とを有しタグ11が引出し
14内にあるか否かを検出するタグ検出用センサ16
、タグ検出用センサ16の検出出力に基づいて警報手
段18を制御する制御回路19とを備えた電波式盗難検
出装置の改良であるその特徴ある構成は、引出し14
が引出されたか否かを検出するリードスイッチ17を更
に備え、リードスイッチが、磁石17aと、この磁石1
7aの接近時に動作し磁石17aの離間時に復帰する一
対の接片17b,17cとを有し、制御回路19がタグ
検出用センサ16及びリードスイッチ17の各検出出力
に基づいて警報手段18を制御し、磁石17aと一対の
接片17b,17cとの間であって一対の接片17b,
17cのいずれか一方又は双方に対向して磁力補助板1
7d,17eが設けられ、磁力補助板17d,17eが
鉄,コバルト又はニッケルにより形成され、更にアンテ
ナ23が箱13の上壁下面に取付けられたところにあ
る。この請求項に記載された電波式盗難検出装置で
は、引出し14を箱13に収納しているときには、引出
し14が引出されていないことをリードスイッチ17が
検出するので、タグ11が引出し14内にあるか否かに
拘らず、制御回路19は警報手段18を作動させない。
また箱13から引出し14を引出すと、引出し14が引
出されたことをリードスイッチ17が検出すると同時
に、タグ11が引出し14内にあることをタグ検出用セ
ンサ16が検出するので、制御回路19は警報手段18
を作動させない。更に引出し14を引出した状態でタグ
11が物品15とともに引出し14から取出されると、
タグ11が引出し14内に無いことをタグ検出用センサ
16が検出するので、制御回路19は警報手段18を作
動させる。 【0008】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図4に示すように、リードスイッチ
17はこの実施の形態ではPOS(PointOf Sales)シ
ステムの端末機である金銭登録器13の引出し14が引
出されたか否かを検出するセンサであり、金銭登録器1
3には電波式盗難検出装置が設けられる。上記リードス
イッチ17は磁石17aと、この磁石17aの接近時に
動作し磁石17aの離間時に復帰する一対の接片17
b,17cと、磁石17aと一対の接片17b,17c
との間であって一対の接片17b,17cの近傍に設け
られた磁力補助板17d,17eとを備える(図1〜図
3)。即ち、リードスイッチ17の接片17b,17c
は磁石17aが接近しないときには互いに離れてスイッ
チ17をオフにし、磁石17aが接近したときには互い
に接触してスイッチ17をオンにするように構成され
る。 【0009】磁石17aは永久磁石であり、一対の接片
17b,17cは不活性ガスとともにガラス管17fに
封入され(図1〜図3)、ガラス管17fはプラスチッ
ク製のケース17gに収容される(図1〜図5)。磁力
補助板17d,17eはこの実施の形態では、ケース1
7gの下面に所定の間隔をあけて2枚貼着される(図1
〜図3)。一方の磁力補助板17dは一方の接片17b
の下方に位置し、他方の磁力補助板17eは他方の接片
17cの下方に位置するようにそれぞれ貼着される。ま
た磁力補助板17d,17eは強磁性体である鉄,コバ
ルト又はニッケルにより形成されることが好ましい。 【0010】一方、電波式盗難検出装置は共振回路部1
2を有するタグ11と、タグ11が紙幣15(物品)と
ともに収容された引出し14を収納する金銭登録器13
と、タグ11が引出し14内にあるか否かを検出するタ
グ検出用センサ16と、引出し14が引出されたか否か
を検出する上記リードスイッチ17と、タグ検出用セン
サ16及びリードスイッチ17の各検出出力に基づいて
警報手段18を制御する制御回路19とを備える。タグ
11はこの実施の形態では紙幣15と略同一形状に形成
される。このタグ11は図6及び図7に示すように、紙
やプラスチック薄板等の絶縁性材料により形成されたベ
ース板11aと、このベース板11aの上面に銅やアル
ミニウム等の導電性材料により略長方形の渦巻き状に形
成されたコイル部11bと、絶縁性材料により形成され
コイル部11bを介してベース板11aの上面を覆うよ
うに接着された誘電体層11cと、絶縁性材料により形
成され誘電体層11cの上面を覆うように接着された表
面層11dとを有する。 【0011】ベース板11aの上面には導電性材料によ
り形成されかつコイル部11bの内端及び外端に電気的
に接続された第1電極層11e及び第1接続端子11f
がそれぞれ接着され、誘電体層11cはベース板11a
の上面のうち第1接続端子11fを除く部分を覆うよう
に接着される。また表面層11dの下面には導電性材料
により形成されかつ第1電極層11e及び第1接続端子
11fに対向するように第2電極層11g及び第2接続
端子11hがそれぞれ接着され、第2電極層11g及び
第2接続端子11hは互いに電気的に接続される。第1
及び第2接続端子11f,11hはベース板11a上に
誘電体層11cを介して表面層11dを積層したときに
互いに電気的に接続される。また第1電極層11e、誘
電体層11c及び第2電極層11gによりコンデンサ1
1iが構成され、このコンデンサ11iとコイル部11
bとにより共振回路部12が構成される。共振回路部1
2の共振周波数はこの実施の形態では7〜9MHzであ
る。 【0012】図4に戻って、引出し14は幅方向に延び
る第1仕切板14aにより引出し端側の書類収容部14
cと収納端側の紙幣収容部14d,14eとに区画さ
れ、紙幣収容部14d,14eは引出し方向に延びる第
2仕切板14bにより左右一対の紙幣収容部14d,1
4eに区画される。この引出し14は鋼板等の金属材料
により形成され、一対の紙幣収容部14d,14eには
上記タグ11,11がそれぞれ収容され、更にこれらの
タグ11,11上には多数枚の紙幣15,15がそれぞ
れ積み重ねられる。またタグ11,11と引出し14と
の間には軟磁性部材22,22が介装される。 【0013】この軟磁性部材22としてはフェライト焼
結体、フェライト粉末及びバインダの成形体、又は軟磁
性金属粉の複合材により板状に形成されたものを用いる
ことが好ましい。バインダとしてはポリエステル、ナイ
ロン、ポリ塩化ビニル、合成ゴム、天然ゴム等が用いら
れる。また軟磁性金属粉の複合材としては、カルボニル
鉄粉、ボールミル粉砕したパーマロイ合金粉末等と、ポ
リエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、合成ゴム、天
然ゴム等の樹脂との複合材が用いられる。軟磁性部材2
2をタグ11と引出し14との間に介装したのは、軟磁
性部材に22よりタグ11の共振回路部12に磁界が通
り易くなり、引出し14が金属により形成されていて
も、タグ検出用センサ16によりタグ11を確実に検出
できるようにするためである。また金銭登録器13の前
壁13bには引出し14を引出すための開口部13aが
形成される(図5)。 【0014】タグ検出用センサ16は金銭登録器13の
開口部13a近傍の上壁下面に取付けられたアンテナ2
3と、このアンテナ23のコイル23bに電気的に接続
されたタグ検出回路24とを備える(図4,図5及び図
8)。アンテナ23は金銭登録器13の幅方向に延びる
フェライト製のコア23aと、このコア23aに巻回さ
れたコイル23bと、コア23aの両端に2枚のタグ1
1,11に向ってそれぞれ突設されたフェライト製の一
対のアーム部23c,23dとを有する。コイル23b
を含むコア23a及び一対のアーム部23c,23dの
基端はビニールテープ等の絶縁体(図示せず)を介して
電波吸収体26(図4及び図8)及び電磁波シールド部
材(図示せず)により覆われる。なお、コアの両端に一
対のアーム部を突設しない場合には、コアのうちタグに
対向する部分、即ちコアの両端を除く部分の外周面をコ
イルとともに絶縁体を介して電波吸収体及び電磁波シー
ルド部材により覆ってもよく、また一対のアーム部の有
無に拘わらず、コアのうちタグに対向しない部分をコイ
ルとともに絶縁体を介して電波吸収体及び電磁波シール
ド部材により覆ってもよい。 【0015】電波吸収体26は不織布形の電波吸収体で
あり、金属で被覆されるとともにこの金属が酸化処理さ
れた第1の繊維と、金属で被覆していない絶縁性の第2
の繊維との不織布からなる電波吸収体や、上記第1の繊
維と第2の繊維との不織布を複数枚積層してなる電波吸
収体や、酸化処理した金属被覆繊維を含有する不織布
と、酸化処理していない金属被覆繊維を含有する不織布
とを少なくとも1層ずつ複数層積層してなり、かつ上記
酸化処理した金属被覆繊維を含有する不織布の層が電波
入射面側に配置された電波吸収体が用いられる。上記繊
維を被覆しかつ酸化処理された金属としては、銀、銅、
ニッケル及び亜鉛からなる群より選ばれた1種又は2種
以上の金属又は合金等が用いられる。 【0016】また電波吸収体26として、金属で被覆さ
れるとともにこの金属が硫化処理された第1の繊維と、
金属で被覆していない絶縁性の第2の繊維との不織布か
らなる電波吸収体や、上記第1の繊維と第2の繊維との
不織布を複数枚積層してなる電波吸収体や、硫化処理し
た金属被覆繊維を含有する不織布と、硫化処理していな
い金属被覆繊維を含有する不織布とを少なくとも1層ず
つ複数層積層してなり、かつ上記硫化処理した金属被覆
繊維を含有する不織布の層が電波入射面側に配置された
電波吸収体等を用いてもよい。上記繊維を被覆しかつ硫
化処理された金属としては銅又は銅合金が用いられる。 【0017】また電磁波シールド部材としては、銀で被
覆された有機繊維からなる不織布、有機繊維と銀で被覆
された有機繊維とを混合したものからなる不織布、或い
は有機繊維からなる不織布と銀で被覆された有機繊維か
らなる不織布との積層体等を用いることが好ましい。有
機繊維は天然及び合成の有機物の繊維、即ち綿、麻、再
生セルロース、ポリアミド、アクリル、ポリオレフィ
ン、ポリエステル等の繊維である。コイル23bを含む
コア23aや一対のアーム部23c,23dを電波吸収
体26及び電磁波シールド部材で覆うのは、コンピュー
タ等の電気的ノイズを電波吸収体26にて吸収しかつ電
磁波シールド部材にて遮断することにより、上記電気的
ノイズがアンテナ23のコア23aに入射するのを阻止
し、盗難検出装置の誤作動を防止するためである。また
コア23aの両端に一対のアーム部23c,23dを突
設したのは、一対のアーム部23c,23dから発信さ
れた電波がタグ11,11に向って進む、即ち上記電波
に指向性を持たせることにより、アーム部23c,23
dから発信される信号とコンピュータ等の電気的ノイズ
による信号の比(S/N比)を向上させるためである。 【0018】タグ検出回路24は図8に示すように、ア
ンテナ23のコイル23bに電気的に接続されかつコイ
ル23bにタグ11の共振周波数と同一の周波数の電流
を流す電圧制御発信器24aと、この発信器24aの発
振周波数を7〜9MHzの範囲内でスイープ(掃引)さ
せるスイープ部24bと、電圧制御発信器24aの自動
利得制御器出力に入力が接続された増幅部24cと、増
幅部24cの出力に入力が接続されたノイズフィルタ2
4dと、ノイズフィルタ24dの出力に入力が接続され
たスレッシュホールド24eとを有する。このタグ検出
回路24では、タグ11がコイル23bに近付いて共振
回路部12が共振したときに電圧制御発信器24aの自
動利得制御器出力に特定信号が現れるように構成され
る。この特定信号は増幅部24cにて増幅され、ノイズ
フィルタ24dにて混在するノイズ信号が除去され、更
にスレッシュホールド24eにて選別されるように構成
される。スレッシュホールド24eにて選別された波形
に上記特定信号の波形が存在しない場合にはスレッシュ
ホールド24eからオン信号が出力されるように構成さ
れる。 【0019】リードスイッチ17のケース17g(一対
の接片17b,17c、ガラス管17f及び磁力補助板
17d,17eを含む(図1〜図3)。)は金銭登録器
13の前壁13bの外面上部に取付けられ、リードスイ
ッチ17の磁石17aは引出し14の収納端側の一方の
側壁外面に取付けられ(図4及び図5)。一対の接片1
7b,17cは引出し14を金銭登録器13に収納した
状態では磁石17aが一対の接片17b,17cから離
間しているので開いた状態を保ち、引出し14を引出し
たときに磁石17aが上記一対の接片17b,17cに
接近して閉じるように構成される。一対の接片17b,
17cのうちの一方の接片17bは電源28に接続さ
れ、他方の接片17cはスレッシュホールド24eの出
力とともに制御回路であるAND回路19の制御入力に
接続される(図4及び図8)。AND回路19の制御出
力には警報手段であるブザー19が接続される(図
4)。AND回路19は引出し14を引出して一対の接
片17b,17cが閉じ、かつタグ11が引出し14内
に無くてスレッシュホールド24eからオン信号が出力
されるときのみ、ブザー18を作動するように構成され
る。 【0020】またAND回路19とブザー18との間に
は抵抗体29a及びコンデンサ29bにより構成された
時定数回路29が接続され、スレッシュホールド24e
の出力やリードスイッチ17の一対の接片17b,17
cにチャタリングが発生した場合に上記時定数回路29
によりブザー18が誤作動するのを防止できるようにな
っている。特に携帯電話等の連続的でない間欠的な電気
的ノイズによりスレッシュホールド24eの出力にチャ
タリングが発生した場合に効果がある。タグ検出回路2
4、電源28、AND回路19、ブザー18及び時定数
回路29は金銭登録器13の側壁外面に取付けられたケ
ース31に収容される(図4及び図5)。 【0021】このように構成された電波式盗難検出装置
の動作を説明する。引出し14を金銭登録器13に収納
しているときには(図5(a))、磁石17aが一対の
接片17b,17cから離れ、一対の接片17b,17
cは開いた状態に保たれている、即ちリードスイッチ1
7がオフしているので、タグ11,11がアンテナ23
に対向せず、タグ検出用センサ16がタグ11,11を
検出できずにスレッシュホールド24eからオン信号が
出力されても、AND回路19はリードスイッチ17及
びタグ検出用センサ16の各検出出力に基づいてブザー
18を作動させない。 【0022】金銭登録器13の引出しを、紙幣15を取
出せる状態まで引出すと(図5(b))、磁石17aが
一対の接片17b,17cに接近するので、一対の接片
17b,17cは磁石17aの磁力により閉じる、即ち
リードスイッチ17がオンするけれども(図1及び図
4)、タグ11がアンテナ23に対向するので、タグ検
出用センサ16が2枚のタグ11,11を検出し、スレ
ッシュホールド24eからオン信号は出力されない。こ
の結果、AND回路19はリードスイッチ17及びタグ
検出用センサ16の各検出出力に基づいてブザー18を
作動させない。 【0023】ここで、図2に示すように、リードスイッ
チ17の取付スペースの関係上、引出し14を引出した
ときに磁石17aが一対の接片17b,17cの接点を
含む鉛直線Gより一方の接片17b側にずらして取付け
なければならない場合、或いは引出し14が開口部13
aに対して小さく形成され、引出し14がその幅方向に
移動し、磁石17aが上記と同様に鉛直線Gより一方の
接片17b側にずれた場合には、磁石17aにより発生
する磁界のうち一対の接片17b,17cに到達する磁
界が小さくなって、この磁界では一対の接片17b,1
7cが動作しなくなる場合がある。 【0024】しかし、上記磁界により2枚の磁力補助板
17d,17eのうちの一方の磁力補助板17dが一対
の接片17b,17cに届かなかった磁界を一対の接片
17b,17cに届くように導くので、この磁界により
一対の接片17b,17cを確実に動作させることがで
きる。この結果、磁石17a自体の磁力を強力にするこ
となく、一対の接片17b,17cの磁力検出感度を向
上することができ、かつリードスイッチ17の動作距離
を延ばすことができる。また図3に示すように、磁石1
7aが鉛直線Gより他方の接片17c側にずらして取付
けられた場合、或いは他方の接片17c側にずれた場
合、磁石17aの磁界により他方の磁力補助板17eが
一対の接片17b,17cに届かなかった磁界を一対の
接片17b,17cに届くように導くので、この磁界に
より一対の接片17b,17cを確実に動作させること
ができる。 【0025】一方、2枚のタグ11,11のうちの1枚
が引出しから紙幣15とともに取出されても、タグ検出
用センサ16が引出し14に残った1枚のタグ11を検
出し続けるので、スレッシュホールド24eからオン信
号は出力されない。この結果、AND回路19はリード
スイッチ17及びタグ検出用センサ16の各検出出力に
基づいてブザー18を作動させない。これは金銭登録器
17を使用する店員等が金銭登録器13内の紙幣15の
枚数を数えたりする場合を考慮したものである。 【0026】更にリードスイッチ17の一対の接片17
b,17cが閉じた状態でタグ11,11が紙幣15,
15とともに2枚とも引出し14から取出されると、タ
グ11,11が引出し14内に無いことをタグ検出用セ
ンサ16が検出するので、スレッシュホールド24eか
らオン信号が出力される。この結果、AND回路19は
リードスイッチ17及びタグ検出用センサ16の各検出
出力に基づいてブザー18を作動させるので、上記店員
等はブザー18が発した警報により金銭登録器13内の
紙幣15が無断で持出されたことを直ちに知ることがで
き、迅速に警察等に通報できる。 【0027】なお、上記実施の形態では、2枚の磁力補
助板をケースの下面に取付けたが、引出しの幅方向への
移動がなければ、鉛直線Gよりずらして取付けられた磁
石に対向する接片側のケース下面にのみ1枚の磁力補助
板を取付ければよい。また、上記実施の形態では、リー
ドスイッチにより金銭登録器の引出しが引出された否か
を検出したが、リードスイッチにより自動ドアや工作機
械等の往復動又は移動する部材の位置を検出してもよ
い。また、上記実施の形態では、箱としてPOSシステ
ムの端末機である金銭登録器を挙げたが、箱として金庫
や貴金属製品を飾るショーウインドウケース等でもよ
い。また、上記実施の形態では、警報手段としてブザー
を挙げたが、ランプ又はその他の警報手段でもよく、こ
の警報手段を警備保障会社に設けてもよい。この場合、
金銭登録器からの紙幣等の盗難を警備保障会社が即座に
知ることができるので、警備保障会社はその後速やかに
対応することができる。 【0028】また、上記実施の形態では、タグ上に多数
枚の紙幣を積み重ねたが、タグ上に小切手、重要書類、
金の延べ棒、貴金属製品等を載せてもよく、またタグを
多数枚の紙幣等と束ねて一体的に引出しに収容してもよ
い。この場合、紙幣等を引出しから取出せば、必ずタグ
も一緒に取出されるので、紙幣等の無断持出しを更に確
実に検出できる。また、上記実施の形態では、引出しに
2枚のタグを収容したが、1枚又は3枚以上のタグを収
容してもよい。3枚以上のタグを収容する場合には、一
対のアーム部を用いずにかつアンテナを延ばす必要があ
る。また、上記実施の形態では、タグ検出用センサのコ
アを電波吸収体及び電磁波シールド部材の双方により覆
ったが、電波吸収体又は電磁波吸収体のいずれか一方の
みで覆ってもよい。また、上記実施の形態では、タグ検
出用センサとしてコアに巻回されたコイルを挙げたが、
タグ検出用センサとしてコアの無いループアンテナを用
いてもよい。更に、上記実施の形態に挙げた共振周波数
の数値は一例であって、この範囲に限定されるものでは
ない。 【0029】 【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>図9に示すように、磁石57aと、一対の
接片を封入したガラス管が収容されたケース57g(N
RS−401:(株)トーキン製)と、このケース57
gの下面に貼着された一対の磁力補助板57d,57e
とにより構成されるリードスイッチ57を用意した。磁
石57aとしては、長さL1,幅B1及び厚さT1がそれ
ぞれ40mm,17mm及び2.2mmのネオジウムボ
ンド磁石を用いた。また一対の磁力補助板57d,57
eとしては、長さL2,幅B2及び厚さT3がそれぞれ1
3mm,6mm及び0.8mmの一対の鉄片を用い、こ
れらの磁力補助板57d,57eをケース57gの下面
に距離L3(11.6mm)だけあけて貼着した。この
リードスイッチ57を実施例1とした。なお、磁石57
aの中心線Pはケース57gの中心線G(一対の接片の
接点を含む鉛直線)上を移動可能に設けた。 【0030】<実施例2>実施例1の一対の磁力補助板
のうち一方の磁力補助板をケースの下面に貼着し、他方
の磁力補助板は貼着しなかったことを除いて、実施例1
と同一のリードスイッチを実施例2とした。 <実施例3>実施例1の一対の磁力補助板のうち他方の
磁力補助板をケースの下面に貼着し、一方の磁力補助板
は貼着しなかったことを除いて、実施例1と同一のリー
ドスイッチを実施例3とした。 【0031】<実施例4>図10に示すように、一対の
接片を封入したガラス管が収容されたケース77gを金
庫73の前面に取付け、磁石77aを引出し74の側面
に取付けた。ケース77gは実施例1のケースと同一も
のを用いた。磁石77aとしては、長さL1,幅B1及び
厚さT1がそれぞれ94mm,17mm及び2.3mm
の長方形状のネオジウムボンド磁石のを一部を切欠いた
ものを用いた。また磁力補助板77dとしては、長さL
2,幅B2及び厚さT3がそれぞれ22mm,11mm及
び0.6mmの長方形状の一対の鉄片(SPCC)の一
方の対角部分の2箇所を切欠いたものを用い、この磁力
補助板77dをケース77gの下面に一方の側縁から突
出するように貼着した。このリードスイッチ77を実施
例4とした。なお、磁石77aの中心線Pはケース77
gの中心線G(一対の接片の接点を含む鉛直線)より磁
力補助板77d側に1.1mmずれていた。なお、ケー
ス77gはハウジング76(図10にはハウジング76
の一部のみ示す。)に収容されるため、金庫73の前面
から7.5mm離れて取付けられる。 【0032】<比較例1>実施例1の一対の磁力補助板
をケースの下面に貼着しなかったことを除いて、実施例
1と同一のリードスイッチを比較例1とした。 <比較例2>実施例4の磁力補助板をケースの下面に貼
着しなかったことを除いて、実施例4と同一のリードス
イッチを比較例2とした。 【0033】<比較試験1及び評価>実施例1〜3及び
比較例1の磁石をリードスイッチのケースに徐々に近付
けていき、一対の接片が接触してリードスイッチが動作
したときの距離d(動作距離)を測定した。また上記動
作距離dにおける磁石の磁束密度Bをケースの下面で測
定した。なお、この磁束密度Bの測定は実施例1〜3で
は磁力補助板を外した状態で行った。これらの結果を表
1に示す。 【0034】 【表1】 【0035】表1から明らかなように、比較例1では動
作距離dが26.5mmであったのに対し、実施例1〜
3では動作距離dが30.5mm及び28.5mmと4
mm及び2mm長くなった。またそのときのケース下面
での磁束密度は比較例1では8×10-4Tであったの対
し、実施例1〜3では5×10-4T及び6×10-4Tと
小さかった。これは、実施例1〜3では、ケース下面で
の磁束密度が小さくても、一対の接片に届かなかった磁
界が磁力補助板により一対の接片に導かれたため、一対
の接片が接触してリードスイッチが動作したものと考え
られる。 【0036】<比較試験2及び評価>実施例4及び比較
例2の磁石をリードスイッチのケースに徐々に近付けて
いき、一対の接片が動作したときの磁石とケースとの距
離d(動作距離)を測定した。その結果、比較例2では
動作距離dが15mmであったのに対し、実施例4では
動作距離dが18mmと3mm長くなった。 【0037】 【0038】【発明の効果】 以上述べたように、本発明によれば、
グ及び物品が収容された引出しを箱に収納し、この箱
上壁下面に取付けられたアンテナとこのアンテナのコイ
ルの電気的に接続されたタグ検出回路とを有するタグ検
出用センサがタグが引出し内にあるか否かを検出し、
石と一対の接片とを有するリードスイッチにより引出し
が引出されたか否かが検出され、タグ検出用センサ及び
リードスイッチの各検出出力に基づいて制御回路が警報
手段を制御するように構成すれば、リードスイッチをそ
の感度が最大感度となる位置に設置することができない
場合であっても、引出しが引出されたことを確実に検出
することができる。即ち、引出しが引出されているにも
拘らず、リードスイッチが動作しないという問題は発生
しない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施形態電波式盗難検出装置のリードス
イッチを示す図4のA部拡大断面図。 【図2】磁石が一対の接片の中央から左側にずれた状態
を示す図1に対応する断面図。 【図3】磁石が一対の接片の中央から右側にずれた状態
を示す図1に対応する断面図。 【図4】そのリードスイッチを含む電波式盗難検出装置
の構成図。 【図5】(a)引出しをレジスタ本体に収納した状態を
示すキャッシュレジスタの縦断面図。 (b)引出しをレジスタ本体から引出した状態を示すキ
ャッシュレジスタの縦断面図。 【図6】その電波式盗難検出装置のタグの分解斜視図。 【図7】そのタグの縦断面図。 【図8】そのタグ検出回路のブロック線図。 【図9】実施例1のリードスイッチの磁石,ケース及び
磁力補助板の配置を示す斜視図。 【図10】実施例4の金庫にリードスイッチを取付けた
状態を示す要部斜視図。 【符号の説明】 11 タグ 12 共振回路部 13 金銭登録器(箱) 14,74 引出し 15 紙幣(物品) 16 タグ検出用センサ 17,57,77 リードスイッチ 17a,57a,77a 磁石 17b,17c 接片 17d,17e,57d,57e,77d 磁力補助板 18 ブザー(警報手段) 19 AND回路(制御回路) 23 アンテナ 23b コイル 24 タグ検出回路 73 金庫(箱)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−53651(JP,A) 特開 平10−105830(JP,A) 実開 平2−67540(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/08 H01H 36/00 302

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 共振回路部(12)を有するタグ(11)と、 前記タグ(11)が物品(15)とともに収容された引出し(14)
    を収納する箱(13)と、 前記箱(13)に取付けられたアンテナ(23)とこのアンテナ
    (23)のコイル(23b)に電気的に接続されたタグ検出回路
    (24)とを有し前記タグ(11)が前記引出し(14)内にあるか
    否かを検出するタグ検出用センサ(16)と、 前記タグ検出用センサ(16)の検出出力に基づいて警報手
    段(18)を制御する制御回路(19)とを備えた電波式盗難検
    出装置において、 前記引出し(14)が引出されたか否かを検出するリードス
    イッチ(17)を更に備え、 前記リードスイッチが、磁石(17a,57a,77a)と、この磁
    石(17a,57a,77a)の接近時に動作し前記磁石(17a,57a,77
    a)の離間時に復帰する一対の接片(17b,17c)とを有し、 前記制御回路(19)が前記タグ検出用センサ(16)及び前記
    リードスイッチ(17)の各検出出力に基づいて警報手段(1
    8)を制御し、 前記磁石(17a,57a,77a)と前記一対の接片(17b,17c)との
    間であって前記一対の接片(17b,17c)のいずれか一方又
    は双方に対向して磁力補助板(17d,17e,57d,57e,77d)が
    設けられ、 前記磁力補助板(17d,17e,57d,57e,77d)が鉄,コバルト
    又はニッケルにより形成され、 更に前記アンテナ(23)が前記箱(13)の上壁下面に取付け
    られた ことを特徴とする電波式盗難検出装置
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