JP3395723B2 - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP3395723B2
JP3395723B2 JP22231599A JP22231599A JP3395723B2 JP 3395723 B2 JP3395723 B2 JP 3395723B2 JP 22231599 A JP22231599 A JP 22231599A JP 22231599 A JP22231599 A JP 22231599A JP 3395723 B2 JP3395723 B2 JP 3395723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気貯湯容器に
関し、さらに詳しくは電気貯湯容器における沸騰判定に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電気貯湯容器における沸騰判定方
法としては、水蒸気を検知する方法とか、温度検出手段
により検出された内容器温度の上昇率あるいは温度勾配
が設定値以下となった時に沸騰判定を行う方法等があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の場
合、水蒸気を検知するためのセンサーを蓋体等に設けら
れる蒸気通路に設ける必要があり、センサーへの信号線
の配線が蓋体と本体との間に必要となるという不具合が
あった。
【0004】また、後者の場合、温度上昇率あるいは温
度勾配だけを指標としているため、発生水蒸気量を抑制
するために加熱手段の出力を低減させる省スチーム沸騰
制御方法を採用した場合等において、本体のバラツキ等
に起因して実際に沸騰する前にマイコンが誤判定してし
まうおそれがあった。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、二つの判定指標により沸騰判定を行うことによ
り、正確な沸騰判定を行い得るようにすることを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、貯湯用の内容器
と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度
を検出する温度検出手段とを備えた電気貯湯容器におい
て、前記温度検出手段により検出された温度が所定温度
に達した時点から前記内容器内の水が沸騰に至るであろ
う加熱時間が経過した時点での前記温度検出手段による
検出温度が予め設定された設定温度以上となった時に
あるいは前記加熱時間の経過にもかかわらずその時点で
の前記温度検出手段による検出温度が予め設定された設
定温度以上となっていない場合にそ の時から前記内容器
内の水が沸騰に至るであろう加熱時間を再設定し、当該
加熱時間が経過した時点での前記温度検出手段による検
出温度が予め設定された設定温度以上となった時に沸騰
と判定する沸騰判定手段を付設している。
【0007】上記のように構成したことにより、温度検
出手段により検出された温度が所定温度に達した時点か
ら内容器内の水が沸騰に至るであろう加熱時間だけ加熱
した時点において温度検出手段により検出された温度が
予め設定された設定温度以上となった時に、あるいは前
記加熱時間の経過にもかかわらずその時点での温度検出
手段による検出温度が予め設定された設定温度以上とな
っていない場合にその時から内容器内の水が沸騰に至る
であろう加熱時間を再設定し、当該加熱時間が経過した
時点での温度検出手段による検出温度が予め設定された
設定温度以上となった時に沸騰と判定されることとな
る。つまり、沸騰判定が、加熱時間の経過と設定温度と
の二つを基準として行われるため、誤判定の少ない沸騰
判定を行うことができるのである。
【0008】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、貯湯用の内容器と、該内容器を加熱
する加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出
手段とを備えた電気貯湯容器において、前記温度検出手
段により検出された温度の上昇率を演算する温度上昇率
演算手段と、該温度上昇率演算手段により演算された温
度上昇率が予め設定された設定上昇率以下となった時点
での前記温度検出手段により検出された温度が予め設定
された設定温度以上となった時に、あるいは前記温度上
昇率が予め設定された設定上昇率以下となったにもかか
わらずその時点での前記温度検出手段による検出温度が
予め設定された設定温度以上となっていない場合には前
記温度上昇率演算手段による温度上昇率の演算を繰り返
し、その都度得られた温度上昇率が予め設定された設定
上昇率以下となった時点での前記温度検出手段による検
出温度が予め設定された設定温度以上となった時に沸騰
と判定する沸騰判定手段とを付設している。
【0009】上記のように構成したことにより、温度検
出手段により検出された温度の上昇率が予め設定された
設定上昇率以下となった時点において温度検出手段によ
り検出された温度が予め設定された設定温度以上となっ
た時に、あるいは前記温度上昇率が予め設定された設定
上昇率以下となったにもかかわらずその時点での温度検
出手段による検出温度が予め設定された設定温度以上と
なっていない場合には温度上昇率演算手段による温度上
昇率の演算を繰り返し、その都度得られた温度上昇率が
予め設定された設定上昇率以下となった時点での温度検
出手段による検出温度が予め設定された設定温度以上と
なった時に沸騰と判定されることとなる。つまり、沸騰
判定が、温度上昇率と設定温度との二つを基準として行
われるため、誤判定の少ない沸騰判定を行うことができ
るのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0011】第1の実施の形態 図1ないし図3には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気貯湯容器が示されている。
【0012】この電気貯湯容器は、貯湯用の内容器3を
備えた容器本体1と、該容器本体1を開閉する蓋体2
と、前記内容器3を加熱する加熱手段である電気ヒータ
4と、前記内容器3内の湯を外部へ注出するための注出
通路5と、該注出通路5を介して湯を送り出すポンプ装
置6とを備えて構成されている。
【0013】前記容器本体1は、外側面を構成する合成
樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3
と、前記外ケース7と内容器3とを結合する環状の肩部
材8と、底面を構成する合成樹脂製の底板9とからなっ
ている。
【0014】前記内容器3は、ステンレス製の有底円筒
形状の内筒10とステンレス製の略円筒形状の外筒11
との間に真空空間12を形成してなる真空二重容器から
なっており、その底部には、前記内筒10の底部のみか
らなる非真空部3aが形成されている。該非真空部3a
の下面には、前記電気ヒータ4(例えば、雲母板に発熱
体を保持させてなるマイカヒータ)が取り付けられてい
る。符号13は内容器3の温度を検出する温度検出手段
として作用する温度センサーである。
【0015】前記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該
上板14に対して外周縁が溶着により結合された合成樹
脂製の下板15とからなっており、前記肩部材8の後部
に設けられたヒンジ受け16に対してヒンジピン17を
介して開閉自在且つ着脱自在に支持されている。符号1
8は蒸気排出通路である。
【0016】前記蓋体2における下板15には、金属製
のカバー部材19が固定されており、該カバー部材19
の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の
給水口20に圧接されるシールパッキン21が設けられ
ている。
【0017】図1において、符号22は後述する各種ス
イッチ類を備えた操作パネル、23は制御基板である。
【0018】前記操作パネル22には、図2に示すよう
に、給湯スイッチ24、ロック解除スイッチ25、カッ
プメンタイマー26、再沸騰スイッチ27、保温選択ス
イッチ28等が設けられている。
【0019】図3は、前記制御基板23の要部の構成を
示すブロック図であり、符号4は電気ヒータ、13はサ
ーミスタ等で構成される温度センサー、27は再沸騰ス
イッチである。
【0020】また、符号29はマイクロコンピュータユ
ニット(以下、マイコンと略称する)であり、内部に処
理装置CPU、メモリRAM、プログラムメモリRO
M、アナログ/デジタル変換機能を有する入力ポートA
/D、制御出力信号を出す出力ポート等を内蔵するもの
である。前記温度センサー13からの出力は、マイコン
29のアナログ/デジタル変換入力ポートA/Dに入力
される。前記マイコン29は、割込信号入力端子INT
に割込信号が入力されると、割込処理を行う。
【0021】符号34は商用交流電源33のゼロクロス
検出回路であり、商用交流電源33の正弦波が0Vにな
る瞬間に信号を送出し、マイコン29の割込信号入力端
子INTにタイマ割込信号を与える。マイコン29にお
いては、タイマ割込信号を受けると内部タイマをカウン
トすることによって10秒を測定する。その10秒毎に
温度センサー13の出力信号を取り込み、温度データに
変換して、内部メモリに順次格納することとなってい
る。
【0022】前記マイコン29は、前記温度センサー1
3により検出された温度Tが所定温度T0に達した時点
から前記内容器3内の水が沸騰に至るであろう加熱時間
taを演算する加熱時間演算手段としての機能と、該加
熱時間演算手段により演算された加熱時間taが経過し
た時点での前記温度センサー13により検出された温度
Tが予め設定された設定温度Ts以上となった時に沸騰
と判定する沸騰判定手段としての機能と、前記温度セン
サー13により検出された温度Tが所定温度T0に達し
た時点から前記電気ヒータ4の出力を低減させる加熱制
御手段としての機能とを有している。
【0023】符号30は表示手段の発光ダイオード、3
1は報知手段であるブザーであり、これらの発光ダイオ
ード30およびブザー31は、内容器3内に入っている
水量表示、保温動作状態の表示、異常状態表示等を行
い、または報知するものである。
【0024】符号32はリレーであり、33は商用交流
電源である。マイコン29からの出力で前記リレー32
を制御することにより、商用交流電源33から電気ヒー
タ4に加わる加熱電力を制御することとなっている。
【0025】ついで、上記構成の電気貯湯容器における
沸騰判定制御について、図4および図5に示すフローチ
ャートと、図6に示すタイムチャートを参照して説明す
る。
【0026】 (I) 沸騰判定制御(図4のフローチャート参照) ステップS1において沸騰中である(即ち、電気ヒータ
4にフル通電中である)と判定されると、ステップS2
において温度センサー13からの温度情報(即ち、検知
温度T)がマイコン29に入力される。そして、ステッ
プS3において検知温度Tと所定温度T0との比較がな
される。ここで、所定温度T0は、内容器3内の湯温が
均一となる温度(即ち、湯温上昇が一定となる温度)で
あり、例えば93℃とされる。ステップS3においてT
<T0と判定されている間は沸騰加熱が継続されるが、
T≧T0と判定されると、ステップS4において内容器
3内の水量判定処理(後に詳述する)が行われる。な
お、この水量判定処理においては、後述するように、電
気ヒータ4の出力が所定値だけダウンされる(図6のタ
イムチャート参照)。
【0027】上記水量判定処理の結果に基づいて、ステ
ップS5においてその時点から内容器3内の水が沸騰に
至るであろう加熱時間ta(図6のタイムチャート参
照)がタイマにより設定され、ステップS6において上
記タイマのカウントアップが確認されると、ステップS
7において温度センサー13の検知温度Tと予め設定さ
れた設定温度Tsとの比較がなされる。ここで設定温度
Tsは、沸騰温度(例えば、100℃)に限りなく近い
温度(例えば、99℃)とされる。ステップS7におい
てT<Tsと判定されると、加熱時間taの経過にもか
かわらず沸騰に至っていないため、ステップS8におい
てその時の水量と検知温度Tとから内容器3内の水が沸
騰に至るであろう加熱時間ta′(図6のタイムチャー
ト参照)がタイマにより再設定されるが、図6のタイム
チャートにおいて点線で示すように、加熱時間taの経
過後にT≧Tsと判定されると、ステップS9において
沸騰報知がブザー31の吹鳴により行われる。
【0028】一方、ステップS8においてタイマの再設
定が行われると、その後ステップS6に戻り、タイマの
カウントアップを待って、ステップS7において検知温
度Tと設定温度Tsとの比較がなされ、T≧Tsと判定
されるまで繰り返されるが、T≧Tsと判定されるとス
テップS9において沸騰報知がブザー31の吹鳴により
行われる。
【0029】ステップS9において沸騰報知が行われる
と、ステップS10において電気ヒータ4の出力がさら
にダウンされ、ステップS11において所定時間t1
経過したと判定されるのを待って電気ヒータ4への通電
が停止される(図6のタイムチャート参照)。つまり、
所定時間t1だけ追い加熱がなされるのである。この沸
騰報知後の追い加熱は、必ずしも必要ではないが、追い
加熱を実行した場合、より確実に沸騰させることができ
る。
【0030】 (II) 水量判定処理(図5のフローチャート参照) まず、ステップS1において電気ヒータ4の出力が、図
6のタイムチャートに示すように、所定値だけダウンさ
れる(例えば、905Wから800Wの間欠通電にダウ
ンされる)。このようにすると、所定温度T0から沸騰
に至るまでの加熱量が低減されることとなり、沸騰時の
排出蒸気量を少なくすることができる。
【0031】ついで、ステップS2において温度センサ
ー13からの温度情報(即ち、検知温度T)がマイコン
29に入力され、ステップS3において10秒毎の3個
の検知温度Tn(n=0〜2)がマイコン29にメモリ
され、ステップS4においてT2−T0が演算され、その
結果が温度上昇度xとされ、ステップS5およびステッ
プS6において該温度上昇度xと設定値X1,X2との比
較がなされる。ここでX1>X2とされる。ステップS5
においてx≦X1と判定された場合には、ステップS7
において水量=W1(即ち、大量)と判定され、ステッ
プS6においてX1<x≦X2と判定された場合には、ス
テップS8において水量=W2(即ち、中量)と判定さ
れ、ステップS6においてx>X2と判定された場合に
は、ステップS9において水量=W3(即ち、小量)と
判定される。
【0032】上記したように、本実施の形態において
は、温度センサー13により検出された温度Tが所定温
度T0に達した時点から内容器3内の水が沸騰に至るで
あろう加熱時間taだけ加熱した時点において温度セン
サー13により検出された温度Tが予め設定された設定
温度Ts以上となった時に沸騰と判定されることとなっ
ている。つまり、沸騰判定が、加熱時間taの経過と設
定温度Tsとの二つを基準として行われるため、誤判定
の少ない沸騰判定を行うことができるのである。
【0033】第2の実施の形態 図7および図8には、本願発明の第2の実施の形態にか
かる電気貯湯容器における沸騰判定制御および沸騰判定
処理のフローチャートが示されている。
【0034】この場合、マイコン29は、温度センサー
13により検出された温度Tの上昇率αを演算する温度
上昇率演算手段としての機能と、該温度上昇率演算手段
により演算された温度上昇率αが予め設定された設定上
昇率A以下となった時点での前記温度センサー13によ
り検出された温度Tが予め設定された設定温度Ts以上
となった時に沸騰と判定する沸騰判定手段としての機能
と、前記温度センサー13により検出された温度Tが所
定温度T0に達した時点から電気ヒータ4の出力を低減
させる加熱制御手段としての機能とを有している。その
他の構成は、第1の実施の形態におけると同様なので説
明を省略する。
【0035】ついで、本実施の形態における沸騰判定に
ついて、図7および図8に示すフローチャートと、図9
に示すタイムチャートを参照して説明する。
【0036】 (I) 沸騰判定制御(図7のフローチャート参照) ステップS1において沸騰中である(即ち、電気ヒータ
4にフル通電中である)と判定されると、ステップS2
において温度センサー13からの温度情報(即ち、検知
温度T)がマイコン29に入力される。そして、ステッ
プS3において検知温度Tと所定温度T0との比較がな
される。ここで、所定温度T0は、内容器3内の湯温が
均一となる温度(即ち、湯温上昇が一定となる温度)で
あり、例えば93℃とされる。ステップS3においてT
<T0と判定されている間は沸騰加熱が継続されるが、
T≧T0と判定されると、ステップS4において沸騰判
定処理(後に詳述する)が行われる。該沸騰判定処理
は、後述するように、検知温度Tの上昇度αが所定値A
以下となったか否かにより行われる。なお、この沸騰判
定処理においては、後述するように、電気ヒータ4の出
力が所定値だけダウンされる(図9のタイムチャート参
照)。
【0037】ステップS5において沸騰判定処理が終了
したと判定されると、ステップS6において温度センサ
ー13の検知温度Tと予め設定された設定温度Tsとの
比較がなされる。ここで設定温度Tsは、沸騰温度(例
えば、100℃)に限りなく近い温度(例えば、99
℃)とされる。ステップS6においてT<Tsと判定さ
れると、沸騰判定処理において沸騰と判定されたにもか
かわらず実際には沸騰に至っていないため、ステップS
7におい沸騰判定データをクリアしてステップS2に戻
り、その後の制御が繰り返される。ステップS6におい
てT≧Tsと判定されると、ステップS8において沸騰
報知がブザー31の吹鳴により行われる。
【0038】ステップS8において沸騰報知が行われる
と、ステップS9において電気ヒータ4の出力がさらに
ダウンされ、ステップS10において所定時間t1が経
過したと判定されるのを待って電気ヒータ4への通電が
停止される(図9のタイムチャート参照)。つまり、所
定時間t1だけ追い加熱がなされるのである。この沸騰
報知後の追い加熱は、必ずしも必要ではないが、追い加
熱を実行した場合、より確実に沸騰させることができ
る。
【0039】 (II) 沸騰判定処理(図8のフローチャート参照) まず、ステップS1において電気ヒータ4の出力が、図
9のタイムチャートに示すように、所定値だけダウンさ
れる(例えば、905Wから800Wの間欠通電にダウ
ンされる)。このようにすると、所定温度T0から沸騰
に至るまでの加熱量が低減されることとなり、沸騰時の
排出蒸気量を少なくすることができる。
【0040】ついで、ステップS2において温度センサ
ー13からの温度情報(即ち、検知温度T)がマイコン
29に入力され、ステップS3において10秒毎の4個
の検知温度Tn(n=0〜3)がマイコン29にメモリ
され、ステップS4においてx=T2−T0の演算が既に
なされているか否かの判定がなされる。ここで否定判定
された場合には、ステップS5に進み、x=T2−T0
演算が行われ、その結果よりステップS6において設定
値Aがセットされる。ステップS7において温度上昇率
y=T3−T0の演算がなされ、ステップS8において温
度上昇率yと設定値Aとの比較がなされる。
【0041】該設定値Aは、図9のタイムチャートにお
ける温度上昇線Zの傾斜が大きく変化する点Pにおける
傾斜とされる。その理由は、沸騰に近づくと温度上昇率
が大きく変化する(即ち、0に近づく)からである。
【0042】ステップS8においてy≦Aと判定される
と、沸騰フラグがセットされ、沸騰判定処理が終了す
る。
【0043】なお、ステップS4において肯定判定され
た場合には、ステップS7に直接進み、以下の制御が実
行される。
【0044】上記したように、本実施の形態において
は、温度センサー13により検出された温度Tの上昇率
yが予め設定された設定値A以下となった時点において
温度センサー13により検出された温度Tが予め設定さ
れた設定温度Ts以上となった時に沸騰と判定されるこ
ととなる。つまり、沸騰判定が、温度上昇率αと設定温
度Tsとの二つを基準として行われるため、誤判定の少
ない沸騰判定を行うことができるのである。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、貯湯用の内容
器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温
度を検出する温度検出手段とを備えた電気貯湯容器にお
いて、前記温度検出手段により検出された温度が所定温
度に達した時点から前記内容器内の水が沸騰に至るであ
ろう加熱時間が経過した時点での前記温度検出手段によ
る検出温度が予め設定された設定温度以上となった時
、あるいは前記加熱時間の経過にもかかわらずその時
点での前記温度検出手段による検出温度が予め設定され
た設定温度以上となっていない場合にその時から前記内
容器内の水が沸騰に至るであろう加熱時間を再設定し、
当該加熱時間が経過した時点での前記温度検出手段によ
る検出温度が予め設定された設定温度以上となった時に
沸騰と判定する沸騰判定手段を付設して、温度検出手段
により検出された温度が所定温度に達した時点から内容
器内の水が沸騰に至るであろう加熱時間だけ加熱した時
点において温度検出手段により検出された温度が予め設
定された設定温度以上となった時に、あるいは前記加熱
時間の経過にもかかわらずその時点での温度検出手段に
よる検出温度が予め設定された設定温度以上となってい
ない場合にその時から内容器内の水が沸騰に至るであろ
う加熱時間を再設定し、当該加熱時間が経過した時点で
の温度検出手段による検出温度が予め設定された設定温
度以上となった時に沸騰と判定されるようにしたので、
沸騰判定が、加熱時間の経過と設定温度との二つを基準
として行われることとなり、誤判定の少ない沸騰判定を
行うことができるという効果がある。
【0046】請求項2の発明によれば、貯湯用の内容器
と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器の温度
を検出する温度検出手段とを備えた電気貯湯容器におい
て、前記温度検出手段により検出された温度の上昇率を
演算する温度上昇率演算手段と、該温度上昇率演算手段
により演算された温度上昇率が予め設定された設定上昇
率以下となった時点での前記温度検出手段により検出さ
れた温度が予め設定された設定温度以上となった時に
あるいは前記温度上昇率が予め設定された設定上昇率以
下となったにもかかわらずその時点での前記温度検出手
段による検出温度が予め設定された設定温度以上となっ
ていない場合には前記温度上昇率演算手段による温度上
昇率の演算を繰り返し、その都度得られた温度上昇率が
予め設定された設定上昇率以下となった時点での前記温
度検出手段による検出温度が予め設定された設定温度以
上となった時に沸騰と判定する沸騰判定手段とを付設し
て、温度検出手段により検出された温度の上昇率が予め
設定された設定上昇率以下となった時点において温度検
出手段により検出された温度が予め設定された設定温度
以上となった時に、あるいは前記温度上昇率が予め設定
された設定上昇率以下となったにもかかわらずその時点
での温度検出手段による検出温度が予め設定された設定
温度以上となっていない場合には温度上昇率演算手段に
よる温度上昇率の演算を繰り返し、その都度得られた温
度上昇率が予め設定された設定上昇率以下となった時点
での温度検出手段による検出温度が予め設定された設定
温度以上となった時に沸騰と判定されるようにしたの
で、沸騰判定が、温度上昇率と設定温度との二つを基準
として行われることとなり、誤判定の少ない沸騰判定を
行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における操作パネルの平面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における制御基板の要部を示すブロック図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における沸騰判定制御の内容を示すフローチャート
である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における水量判定処理の内容を示すフローチャート
である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における沸騰制御時の温度変化および電気ヒータの
出力変化を示すタイムチャートである。
【図7】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における沸騰判定制御の内容を示すフローチャート
である。
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における沸騰判定処理の内容を示すフローチャート
である。
【図9】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における沸騰制御時の温度変化および電気ヒータの
出力変化を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
3は内容器、4は加熱手段(電気ヒータ)、13は温度
検出手段(温度センサー)、29はマイコン。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯湯用の内容器と、該内容器を加熱する
    加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段
    とを備えた電気貯湯容器であって、前記温度検出手段に
    より検出された温度が所定温度に達した時点から前記内
    容器内の水が沸騰に至るであろう加熱時間が経過した時
    点での前記温度検出手段による検出温度が予め設定され
    た設定温度以上となった時に、あるいは前記加熱時間の
    経過にもかかわらずその時点での前記温度検出手段によ
    る検出温度が予め設定された設定温度以上となっていな
    い場合にその時から前記内容器内の水が沸騰に至るであ
    ろう加熱時間を再設定し、当該加熱時間が経過した時点
    での前記温度検出手段による検出温度が予め設定された
    設定温度以上となった時に沸騰と判定する沸騰判定手段
    を付設したことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 貯湯用の内容器と、該内容器を加熱する
    加熱手段と、前記内容器の温度を検出する温度検出手段
    とを備えた電気貯湯容器であって、前記温度検出手段に
    より検出された温度の上昇率を演算する温度上昇率演算
    手段と、該温度上昇率演算手段により演算された温度上
    昇率が予め設定された設定上昇率以下となった時点での
    前記温度検出手段による検出温度が予め設定された設定
    温度以上となった時に、あるいは前記温度上昇率が予め
    設定された設定上昇率以下となったにもかかわらずその
    時点での前記温度検出手段による検出温度が予め設定さ
    れた設定温度以上となっていない場合には前記温度上昇
    率演算手段による温度上昇率の演算を繰り返し、その都
    度得られた温度上昇率が予め設定された設定上昇率以下
    となった時点での前記温度検出手段による検出温度が予
    め設定された設定温度以上となった時に沸騰と判定する
    沸騰判定手段とを付設したことを特徴とする電気貯湯容
    器。
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