JP3394843B2 - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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- JP3394843B2 JP3394843B2 JP11401395A JP11401395A JP3394843B2 JP 3394843 B2 JP3394843 B2 JP 3394843B2 JP 11401395 A JP11401395 A JP 11401395A JP 11401395 A JP11401395 A JP 11401395A JP 3394843 B2 JP3394843 B2 JP 3394843B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、スキャナー、或はこれらの機能を併有し
た複合機等の電子写真式画像形成装置に用いられる定着
装置に関し、特に、表面に未定着トナー像が転写された
用紙を加熱ローラと加圧ローラ間に挿入して未定着トナ
ー像の定着を行う定着装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】電子写真式の画像形成装置に於ては、感
光体上に形成されたトナー像を転写用紙上に転写してか
ら、この用紙を定着装置に通紙することによってトナー
像を加熱しながら加圧して定着している。定着装置は、
内部にヒータを有した加熱ローラと、この加熱ローラに
圧接する加圧ローラとから成る。従来の定着装置におい
ては、加熱ローラと加圧ローラとのニップ部に未定着ト
ナー像が転写された用紙を通紙した場合に、用紙の画像
が加熱ローラに転写されてしまうおそれがあるため、シ
リコンオイルなどのオフセット防止液を未定着トナー像
が接する側の加熱ローラに塗布している。 【０００３】従来、加熱ローラに摺接するクリーニング
ブレードの下流側位置にオフセット防止液としてのオイ
ルを塗布するオイル塗布ローラを設けることにより、加
熱ローラ上にオフセットしたトナーや紙粉等の汚染をク
リーニングブレードで掻き落すようにした技術が知られ
ている（特開昭６１−２８９３７１号の公報を参照）。
このような定着装置にあっては、例えば、Ａ列４版の転
写用紙を用いて、長時間、連続複写を行うと、加熱ロー
ラの表面のＡ４版の通紙領域以外の部位に、多量のオフ
セット防止液が付着するようになり、この状態で引き続
きＡ４版より幅広の転写紙を通紙すると、過剰のオフセ
ット防止液が幅広の転写紙に付着し、これを汚染すると
いう不具合が発生する。 【０００４】このような不具合を防止するために、幅広
の転写紙を通紙した時に、転写紙の幅方向に対し、少な
くとも先行する幅狭用紙の通紙領域を除いた加熱ローラ
の表面の部位に、オフセット防止液除去用部材を当接又
は近接させるようにした技術が公知である（特開昭６２
−１４５２７１号の公報を参照）。加熱ローラに対して
複数の塗布ローラを接離可能にして、コピー枚数のセッ
ト数や転写紙のサイズの条件に対応して安定したオフセ
ット防止液を供給するようにした技術も公知である（特
開平５−１００５９８号の公報を参照）。更に、加熱ロ
ーラの表面にオフセット防止用のオイルを均一に塗布す
るためのオイル塗布手段を配置すると共に、オイル塗布
手段に付着して溜った紙粉やトナー等の汚染物が転写紙
に転写されることを防止するためのクリーニング部材を
設けた技術も提案されている。 【０００５】然し、この従来技術に於ては、オイル塗布
手段とクリーニング部材とのニップ部から滲み出るオイ
ルにより、既にクリーニングされて、クリーニング部材
に付着していた汚染物が逆流し、オイル塗布手段、加熱
ローラを経て転写紙に逆転写されるという不具合があ
る。また、また、オイル塗布手段にクリーニング部材を
圧接すると、転写紙が通紙される頻度が高い部位、即
ち、センター基準では幅方向方向の中央部、端部基準で
はその基準端部側に紙粉やトナー等の汚染物が多く溜る
為にクリーング部材の交換時期が短くなると言う不具合
を生じていた。 【０００６】 【発明の目的】本発明は、このような問題点を解決しよ
うとするものである。即ち、加熱ローラの表面にオフセ
ット防止液のオイルを均一に塗布し、併せてオイル塗布
手段に付着して溜った紙粉やトナー等の汚染物がオイル
により流出されて、転写紙に転写されることを防止する
と共にクリーニング部材に付着していた汚染物がオイル
塗布手段との間のニップ部に溜っていたオイルにより流
されて逆流して転写紙に逆転写されることを防止できる
低コストの定着装置を提供することを目的にしている。
また、オイル塗布手段に接するクリーニング部材の交換
時期が短くなることを防止することも目的としている。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、表面に未定着トナー像が形成された用紙
を加熱ローラと加圧ローラとのニップ部に挿入して未定
着トナー像の定着を行う定着装置において、上記加熱ロ
ーラの表面にオイルを塗布するオイル塗布ローラと、上
記オイル塗布ローラの表面をクリーニングするクリーニ
ングローラと、上記オイル塗布ローラの表面からオイル
を除去するオイル除去手段とを有し、上記クリーニング
ローラは回転軸方向に分割されて芯金の外周に着脱自在
に被着されたクリーニング層を有する複数の分割クリー
ニングローラから成り、この分割クリーニングローラが
上記オイル塗布ローラから離間している間は、上記分割
クリーニングローラに代わってオイル除去手段を上記オ
イル塗布ローラに圧接するようにしたことを特徴とす
る。 【０００８】 【０００９】 【００１０】 【００１１】【作用】 本 発明によれば、オイル塗布ローラの表面に定
着用紙枚数に応じて接離してクリーニングするクリーニ
ングローラを回転軸方向に複数に分割した分割クリーニ
ングローラにより構成し、さらに分割クリーニングロー
ラごとに又はその少なくともクリーニング層を交換可能
にし、更に分割クリーニングローラがオイル塗布ローラ
から離間している間には分割クリーニングローラに代わ
ってオイル除去手段をオイル塗布ローラに圧接するよう
にしたので、転写用紙の小サイズ用紙を通紙する際にも
加熱ローラの表面にオフセット防止液のオイルを均一に
塗布し、併せてオイル塗布ローラに付着して溜った紙粉
やトナー等の汚染物が転写紙に転写されることを防止す
る。更に、加熱ローラとオイル塗布ローラのニップに溜
ったオイルによりクリーニングローラに付着して溜った
紙粉やトナー等の汚染物の逆流を簡単な機構で確実に防
止し、寿命の到来した分割クリーニングローラのみを交
換するので低コストの定着装置を提供することができ
る。 【００１２】 【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１及び図２は本発明の一実施例の定着装
置の要部構成を示す略図及び要部断面図であり、定着ロ
ーラ１は加熱ローラ１ａと加圧ローラ１ｂとから成り、
加熱ローラ１ａは図示しない駆動手段によって矢印Ａ方
向に回転駆動される。加熱ローラ１ａの表面には、オフ
セット防止液のシリコンオイルなどのオイルを塗布する
オイル塗布ローラ２が回転可能に圧接されている。更
に、オイル塗布ローラ２には、表面をクリーニングする
クリーニングローラ３が回転可能に圧接されている。従
って、加熱ローラ１ａが、矢印Ａ方向に回転すると、オ
イル塗布ローラ２は矢印Ｂ方向に、クリーニングローラ
３は矢印Ｃ方向にそれぞれ従動回転する。表面に未定着
トナー像６が形成された転写紙としての用紙７が、図示
しない給紙搬送手段によって、矢印Ｄ方向に搬送され
て、加熱ローラ１ａと加圧ローラ１ｂのニップ部に挿入
されて、加熱と加圧により定着されて排紙されるように
なっている。 【００１３】この際、用紙から転移した紙粉やトナー等
の汚染物が、加熱ローラ１ａに付着して回転している
が、これらの汚染物は加熱ローラ１ａからオイル塗布ロ
ーラ２へ、オイル塗布ローラ２からクリーニングローラ
３を構成する分割クリーニングローラ３ａへと移りクリ
ーニングされる。 【００１４】クリーニングローラ３は、回転軸方向に３
つの分割クリーニングローラ３ａ（端部分割クリーニン
グローラ３ａ１、中央部分割クリーニングローラ３ａ
２、端部分割クリーニングローラ３ａ３）に分割されて
いる。各分割クリーニングローラ３ａ１，３ａ２，３ａ
３は、芯金３ｃの外周に剥離可能となるように中空円筒
状のクリーニング層３ｂをはめ込んだものであり、クリ
ーニング層３ｂの寿命が到来した時には、これを芯金３
ｃから剥離して、新たなクリーニング層３ｂと交換する
ことが可能である。 【００１５】紙粉やトナー等の汚染物が、端部分割クリ
ーニングローラ３ａ１、中央部分割クリーニングローラ
３ａ２、端部分割クリーニングローラ３ａ３の表面に夫
々溜ることにより外径が大きくなって寿命が到来した場
合には、当該外径が大きく寿命がきた端部分割クリーニ
ングローラ３ａ１、中央部分割クリーニングローラ３ａ
２、端部分割クリーニングローラ３ａ３のみ、又は少な
くともクリーニング層３ｂを芯金３ｃに対して差し換え
ることによって交換可能になっている。又、端部分割ク
リーニングローラ３ａ１、中央部分割クリーニングロー
ラ３ａ２、端部分割クリーニングローラ３ａ３は、個別
又は同時に、オイル塗布ローラ２に接した実線位置と離
間した点線位置との間を、矢印Ｅ方向に回動することに
より移動可能になっている。 【００１６】従って、加熱ローラ１ａの表面にオフセッ
ト防止液のオイルを均一に塗布し、併せてオイル塗布手
段としてのオイル塗布ローラ２に付着して溜った紙粉や
トナー等の汚染物が、転写用紙７に転写されることを防
止すると共に寿命のきた分割クリーニングローラ３ａ毎
に交換、又は各ローラ３ａのクリーニング層３ｂを交換
することにより低コストの定着装置を提供することがで
きるようになった。 【００１７】図３及び図４は本発明の他の実施例の構成
を示す斜視図及び要部拡大断面図であり、分割クリーニ
ングローラ３ａは、同一軸心状に配列された端部分割ク
リーニングローラ３ａ１、中央部分割クリーニングロー
ラ３ａ２、端部分割クリーニングローラ３ａ３を大径の
鍔付軸受３ｄと小径の軸受３ｅとにより交換可能に支持
している。中空円筒状のクリーニング層３ｂは、軸受３
ｅにより内径を支持され、軸３ｃと相対回転する様にし
てもよいし、軸３ｃと一体回転する様にしてもよい。な
お、各分割ローラを連結する軸３ｃは一本の軸としても
よいが、軸方向に着脱自在に連結可能な短尺軸から構成
してもよい。鍔付軸受３ｄを省略してクリーニング層３
ｂ間のギャップをなくしてもよい。 【００１８】従って、端部分割クリーニングローラ３ａ
１、中央部分割クリーニングローラ３ａ２、端部分割ク
リーニングローラ３ａ３に紙粉やトナー等の汚染物が溜
り、外径が大きくなり寿命がきたら、当該外径が大きく
寿命がきたいずれかの分割クリーニングローラ３ａ１、
３ａ２、３ａ３のみを鍔付軸受３ｄと軸受３ｅ間を離脱
することにより交換可能になっている。 【００１９】又、定期的に、端部分割クリーニングロー
ラ３ａ１、中央部分割クリーニングローラ３ａ２、端部
分割クリーニングローラ３ａ３の位置を入れ換えること
により、寿命を伸ばすことができる。従って、加熱ロー
ラ１ａの表面にオフセット防止液のオイルを均一に塗布
し、併せてオイル塗布ローラ２に付着して溜った紙粉や
トナー等の汚染物が、転写紙の用紙７に転写されること
を防止すると共に寿命のきた分割クリーニングローラ３
ａごとに交換するので、低コストの定着装置を提供する
ことができるようになった。 【００２０】図５及び図６は本発明の他の実施例の要部
構成を示す斜視図、及び動作説明図であり、端部に位置
するクリーニングローラ３ａ１のみが切離手段４によ
り、オイル塗布ローラ２に対して接離可能に構成されて
いる。即ち、クリーニングローラ３ａ１を回転自在に支
持する支持部材３ｆは、ローラ３ａ１を支持する本体３
ｆ１と、本体３ｆ１から横方向（ローラの軸方向と直交
する方向）に導出された略Ｌ字型の作用片３ｆ２と、ロ
ーラ３と平行な軸４ｃに対して遊嵌する係合部３ｆ３と
を有する。軸４ｃの一端は回動部材４ｄの中間部に遊嵌
されており、回動部材４ｄの一端はスプリング４ｂによ
り反時計廻り方向に付勢され、回動部材４ｄの他端はソ
レノイド４ａのロッド４ａ’に枢支されている。回動部
材４ｄの上記一端近傍は、作用片３ｆ２の先端部と一体
化している。 【００２１】ソレノイド４ａが図示の様にＯＮしている
時には、スプリング４ｂに抗して回動部材４ｄはＧ方向
に回動するので、支持部材３ｆが軸４ｃを中心として時
計廻り方向に回動して、クリーニングローラ３ａ１はオ
イル塗布ローラ２に圧接する。逆にソレノイド４ａがＯ
ＦＦすると、スプリング４ｂの力により回動部材４ｄが
軸４ｃを中心として反時計回り方向に回動するので、支
持部材が同方向に回動することによりクリーニングロー
ラ３ａ１はオイル塗布ローラ２から離間する。 【００２２】なお、作用片３ｆ２と回動部材４ｄを一体
化させることなく、回動部材４ｄからのＧ方向への押上
げ力が作用しない時には支持部材３ｆがその自重により
Ｆ方向に回動してローラ３ａ１を塗布ローラから離間さ
せるように、作用片３ｆ２の重量を設定してもよい。或
は、図示しないバネにより支持部材３ｆを常時Ｆ方向に
回動させるようにしてもよい。 【００２３】加熱ローラ１ａが図示しない駆動手段によ
って図６の矢印Ａ方向に回転駆動されるときに、接離手
段４のソレノイド４ａはＯＮし、支持部材３ｆによって
支持された端部分割クリーニングローラ３ａ１と、中央
部分割クリーニングローラ３ａ２、端部分割クリーニン
グローラ３ａ３は、オイル塗布ローラ２に圧接された状
態にある。ここで、小サイズ用紙７ａを通紙する時、中
央基準なら加熱ローラの両端が、端部基準なら基準側と
反対側端部が通紙しないので、紙粉やトナー等の汚染物
は付着して溜ることはない。 【００２４】そこで、転写用紙の用紙７として、小サイ
ズ用紙７ａが選択されると、ソレノイド４ａはＯＦＦに
され、接離手段４としての引張りスプリング４ｂによ
り、端部分割クリーニングローラ３ａ１は回動軸４ｃを
支点として矢印Ｆ方向に回動して、オイル塗布ローラ２
から離れるようになっている。この動作により、端部分
割クリーニングローラ３ａ１とオイル塗布ローラ２間の
ニップがなくなり、該ニップ部からオイルが滲み出なく
なる。 【００２５】更に、上記と同様の支持部材を各分割クリ
ーニングローラ毎に設けることにより、各分割クリーニ
ングローラを個別に、オイル塗布ローラ２から接離させ
るように構成してもよい。例えば、中央基準の場合に上
記小サイズ用紙７ａを連続通紙して定着する際には、端
部分割クリーニングローラ３ａ１と端部分割クリーニン
グローラ３ａ３をオイル塗布ローラ２から離れるように
構成し、端部基準の場合に中央部分割クリーニングロー
ラ３ａ２と基準側と反対側の端部分割クリーニングロー
ラ３ａ３をオイル塗布ローラ２から離れるように構成す
る。この結果、分割クリーニングローラとオイル塗布ロ
ーラとの間にニップは形成されないが、オイル塗布ロー
ラ２と加熱ローラ１ａとのニップ部の端部から除々にオ
イルが滲み出る。この滲み出たオイルは、オイル塗布ロ
ーラ２の表面に多量に溜るが、同サイズの記録紙を順次
通紙する間に徐々に記録紙上に塗布されて除去されて行
く。 【００２６】なお、小サイズ用紙を連続通紙した時に、
非通紙部分に相当するオイル塗布ローラ２と加熱ローラ
１ａとのニップ部から染み出たオイルは多量に溜り、小
サイズ用紙の通紙終了後に大サイズ用紙を通紙すると、
当該オイルが大サイズ用紙の一部（小サイズ用紙通紙時
の非通紙部に相当する部分）に付着するが、所定枚数通
紙することにより、当該オイルの大半は加熱ローラから
用紙上に転移して除去される。この為、本実施例では、
大サイズに切り替えた後の通紙枚数を図示しない計数手
段によって計数し、計数された定着枚数が所定枚数（溜
ったオイルの除去が完了するであろう枚数）に達した時
に、初めてそれまで非接触であった分割クリーニングロ
ーラをオイル塗布ローラに圧接してクリーニングを開始
する。加熱ローラ上にオイルが溜った状態で分割クリー
ニングローラをオイル塗布ローラに圧接させると、当該
分割クリーニングローラ上に付着していた紙粉等が一挙
に流出して転写用紙を汚損するからである。 【００２７】換言すれば、小サイズの連続通紙後に、大
サイズ用紙の通紙が行われる場合に、図示しない計数手
段によって計数された大サイズ用紙の通紙枚数が所定枚
数に達することによって、上記接離手段４が作動して、
それまで離れていた端部分割クリーニングローラ３ａ
１、中央部分割クリーニングローラ３ａ２、又は端部分
割クリーニングローラ３ａ３をオイル塗布ローラ２に圧
接するようになっている。 【００２８】例えば、中央基準の場合、先行する小サイ
ズ用紙の連続通紙によってオイル塗布ローラ２の表面
（非通紙部）に多量に滲みて溜るオイルは、続く大サイ
ズ用紙の通紙時に徐々に減量し、所定の通紙枚数に達し
た時にオイル量は均一になるが、この所定の通紙枚数に
達するまでは、端部分割クリーニングローラ３ａ１と端
部分割クリーニングローラ３ａ３はオイル塗布ローラ２
の表面から離間した状態を維持し、所定の定着枚数を計
数した後に、端部分割クリーニングローラ３ａ１と上端
部分割クリーニングローラ３ａ３をオイル塗布ローラ２
の表面に圧接させるようになっている。この結果、オイ
ル塗布ローラ２の表面に多量に滲みて溜ったオイルが端
部分割クリーニングローラ３ａ１と上端部分割クリーニ
ングローラ３ａ３に付着することがなくなるので、クリ
ーニングローラ等に付着していた紙粉やトナー等の汚染
物が剥がれて、逆流して用紙７に逆転写されることが防
止される。 【００２９】図７及び図８は本発明の他の実施例の構成
及び動作説明図であり、上記小サイズ用紙７ａを通紙す
る時、オイル塗布ローラ２と加熱ローラ１のニップ部か
ら滲み出る多量のオイルを除去するオイル除去手段５
は、クリーニングローラ３又は分割クリーニングローラ
３ａを支持する支持部材３ｆに設けられ、クリーニング
ローラ３又は分割クリーニングローラ３ａがオイル塗布
ローラ２から離間している間には、クリーニングローラ
３又は分割クリーニングローラ３ａに代わってオイル塗
布ローラ２の表面に圧接するようになっている。 【００３０】オイル除去手段５は、オイルを吸収し易
く、且つ、軟らかいパッド状であって、転写用紙として
小サイズ用紙７ａが選択されたときに、図示しない上記
ソレノイド４ａがＯＮされることにより、接離手段４の
回動軸４ｃを支点として矢印Ｇ方向に回動して、オイル
塗布ローラ２に圧接される。従って、オイル塗布ローラ
２の表面に滲み出る多量のオイルを除去することがで
き、分割クリーニングローラ３ａに付着していた紙粉や
トナー等の汚染物が剥がれ、逆流して、図示しない上記
用紙７に逆転写されることを防止されるようになってい
る。 【００３１】 【００３２】 【００３３】 【００３４】 【発明の効果】本発明によれば、オイル塗布ローラの表
面に所定の定着された用紙枚数によって接離してクリー
ニングするクリーニングローラを回転軸方向に複数に分
割した分割クリーニングローラごとに又はその少なくと
もクリーニング層を交換可能にして、分割クリーニング
ローラがオイル塗布ローラから離間している間には分割
クリーニングローラに代わってオイル除去手段をオイル
塗布ローラに圧接するようにしたので、小サイズ用紙を
通紙する際にも加熱ローラの表面にオフセット防止液の
オイルを均一に塗布し、併せてオイル塗布手段に付着し
て溜った紙粉やトナー等の汚染物が転写紙に転写される
ことを防止すると共に加熱ローラとオイル塗布ローラの
ニップに溜ったオイルによりクリーニングローラに付着
して溜った紙粉やトナー等の汚染物の逆流を簡単な機構
で確実に防止できる。また寿命のきた分割クリーニング
ローラのみを交換するので、低コストの定着装置を提供
することができる。
リ、プリンタ、スキャナー、或はこれらの機能を併有し
た複合機等の電子写真式画像形成装置に用いられる定着
装置に関し、特に、表面に未定着トナー像が転写された
用紙を加熱ローラと加圧ローラ間に挿入して未定着トナ
ー像の定着を行う定着装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】電子写真式の画像形成装置に於ては、感
光体上に形成されたトナー像を転写用紙上に転写してか
ら、この用紙を定着装置に通紙することによってトナー
像を加熱しながら加圧して定着している。定着装置は、
内部にヒータを有した加熱ローラと、この加熱ローラに
圧接する加圧ローラとから成る。従来の定着装置におい
ては、加熱ローラと加圧ローラとのニップ部に未定着ト
ナー像が転写された用紙を通紙した場合に、用紙の画像
が加熱ローラに転写されてしまうおそれがあるため、シ
リコンオイルなどのオフセット防止液を未定着トナー像
が接する側の加熱ローラに塗布している。 【０００３】従来、加熱ローラに摺接するクリーニング
ブレードの下流側位置にオフセット防止液としてのオイ
ルを塗布するオイル塗布ローラを設けることにより、加
熱ローラ上にオフセットしたトナーや紙粉等の汚染をク
リーニングブレードで掻き落すようにした技術が知られ
ている（特開昭６１−２８９３７１号の公報を参照）。
このような定着装置にあっては、例えば、Ａ列４版の転
写用紙を用いて、長時間、連続複写を行うと、加熱ロー
ラの表面のＡ４版の通紙領域以外の部位に、多量のオフ
セット防止液が付着するようになり、この状態で引き続
きＡ４版より幅広の転写紙を通紙すると、過剰のオフセ
ット防止液が幅広の転写紙に付着し、これを汚染すると
いう不具合が発生する。 【０００４】このような不具合を防止するために、幅広
の転写紙を通紙した時に、転写紙の幅方向に対し、少な
くとも先行する幅狭用紙の通紙領域を除いた加熱ローラ
の表面の部位に、オフセット防止液除去用部材を当接又
は近接させるようにした技術が公知である（特開昭６２
−１４５２７１号の公報を参照）。加熱ローラに対して
複数の塗布ローラを接離可能にして、コピー枚数のセッ
ト数や転写紙のサイズの条件に対応して安定したオフセ
ット防止液を供給するようにした技術も公知である（特
開平５−１００５９８号の公報を参照）。更に、加熱ロ
ーラの表面にオフセット防止用のオイルを均一に塗布す
るためのオイル塗布手段を配置すると共に、オイル塗布
手段に付着して溜った紙粉やトナー等の汚染物が転写紙
に転写されることを防止するためのクリーニング部材を
設けた技術も提案されている。 【０００５】然し、この従来技術に於ては、オイル塗布
手段とクリーニング部材とのニップ部から滲み出るオイ
ルにより、既にクリーニングされて、クリーニング部材
に付着していた汚染物が逆流し、オイル塗布手段、加熱
ローラを経て転写紙に逆転写されるという不具合があ
る。また、また、オイル塗布手段にクリーニング部材を
圧接すると、転写紙が通紙される頻度が高い部位、即
ち、センター基準では幅方向方向の中央部、端部基準で
はその基準端部側に紙粉やトナー等の汚染物が多く溜る
為にクリーング部材の交換時期が短くなると言う不具合
を生じていた。 【０００６】 【発明の目的】本発明は、このような問題点を解決しよ
うとするものである。即ち、加熱ローラの表面にオフセ
ット防止液のオイルを均一に塗布し、併せてオイル塗布
手段に付着して溜った紙粉やトナー等の汚染物がオイル
により流出されて、転写紙に転写されることを防止する
と共にクリーニング部材に付着していた汚染物がオイル
塗布手段との間のニップ部に溜っていたオイルにより流
されて逆流して転写紙に逆転写されることを防止できる
低コストの定着装置を提供することを目的にしている。
また、オイル塗布手段に接するクリーニング部材の交換
時期が短くなることを防止することも目的としている。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、表面に未定着トナー像が形成された用紙
を加熱ローラと加圧ローラとのニップ部に挿入して未定
着トナー像の定着を行う定着装置において、上記加熱ロ
ーラの表面にオイルを塗布するオイル塗布ローラと、上
記オイル塗布ローラの表面をクリーニングするクリーニ
ングローラと、上記オイル塗布ローラの表面からオイル
を除去するオイル除去手段とを有し、上記クリーニング
ローラは回転軸方向に分割されて芯金の外周に着脱自在
に被着されたクリーニング層を有する複数の分割クリー
ニングローラから成り、この分割クリーニングローラが
上記オイル塗布ローラから離間している間は、上記分割
クリーニングローラに代わってオイル除去手段を上記オ
イル塗布ローラに圧接するようにしたことを特徴とす
る。 【０００８】 【０００９】 【００１０】 【００１１】【作用】 本 発明によれば、オイル塗布ローラの表面に定
着用紙枚数に応じて接離してクリーニングするクリーニ
ングローラを回転軸方向に複数に分割した分割クリーニ
ングローラにより構成し、さらに分割クリーニングロー
ラごとに又はその少なくともクリーニング層を交換可能
にし、更に分割クリーニングローラがオイル塗布ローラ
から離間している間には分割クリーニングローラに代わ
ってオイル除去手段をオイル塗布ローラに圧接するよう
にしたので、転写用紙の小サイズ用紙を通紙する際にも
加熱ローラの表面にオフセット防止液のオイルを均一に
塗布し、併せてオイル塗布ローラに付着して溜った紙粉
やトナー等の汚染物が転写紙に転写されることを防止す
る。更に、加熱ローラとオイル塗布ローラのニップに溜
ったオイルによりクリーニングローラに付着して溜った
紙粉やトナー等の汚染物の逆流を簡単な機構で確実に防
止し、寿命の到来した分割クリーニングローラのみを交
換するので低コストの定着装置を提供することができ
る。 【００１２】 【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１及び図２は本発明の一実施例の定着装
置の要部構成を示す略図及び要部断面図であり、定着ロ
ーラ１は加熱ローラ１ａと加圧ローラ１ｂとから成り、
加熱ローラ１ａは図示しない駆動手段によって矢印Ａ方
向に回転駆動される。加熱ローラ１ａの表面には、オフ
セット防止液のシリコンオイルなどのオイルを塗布する
オイル塗布ローラ２が回転可能に圧接されている。更
に、オイル塗布ローラ２には、表面をクリーニングする
クリーニングローラ３が回転可能に圧接されている。従
って、加熱ローラ１ａが、矢印Ａ方向に回転すると、オ
イル塗布ローラ２は矢印Ｂ方向に、クリーニングローラ
３は矢印Ｃ方向にそれぞれ従動回転する。表面に未定着
トナー像６が形成された転写紙としての用紙７が、図示
しない給紙搬送手段によって、矢印Ｄ方向に搬送され
て、加熱ローラ１ａと加圧ローラ１ｂのニップ部に挿入
されて、加熱と加圧により定着されて排紙されるように
なっている。 【００１３】この際、用紙から転移した紙粉やトナー等
の汚染物が、加熱ローラ１ａに付着して回転している
が、これらの汚染物は加熱ローラ１ａからオイル塗布ロ
ーラ２へ、オイル塗布ローラ２からクリーニングローラ
３を構成する分割クリーニングローラ３ａへと移りクリ
ーニングされる。 【００１４】クリーニングローラ３は、回転軸方向に３
つの分割クリーニングローラ３ａ（端部分割クリーニン
グローラ３ａ１、中央部分割クリーニングローラ３ａ
２、端部分割クリーニングローラ３ａ３）に分割されて
いる。各分割クリーニングローラ３ａ１，３ａ２，３ａ
３は、芯金３ｃの外周に剥離可能となるように中空円筒
状のクリーニング層３ｂをはめ込んだものであり、クリ
ーニング層３ｂの寿命が到来した時には、これを芯金３
ｃから剥離して、新たなクリーニング層３ｂと交換する
ことが可能である。 【００１５】紙粉やトナー等の汚染物が、端部分割クリ
ーニングローラ３ａ１、中央部分割クリーニングローラ
３ａ２、端部分割クリーニングローラ３ａ３の表面に夫
々溜ることにより外径が大きくなって寿命が到来した場
合には、当該外径が大きく寿命がきた端部分割クリーニ
ングローラ３ａ１、中央部分割クリーニングローラ３ａ
２、端部分割クリーニングローラ３ａ３のみ、又は少な
くともクリーニング層３ｂを芯金３ｃに対して差し換え
ることによって交換可能になっている。又、端部分割ク
リーニングローラ３ａ１、中央部分割クリーニングロー
ラ３ａ２、端部分割クリーニングローラ３ａ３は、個別
又は同時に、オイル塗布ローラ２に接した実線位置と離
間した点線位置との間を、矢印Ｅ方向に回動することに
より移動可能になっている。 【００１６】従って、加熱ローラ１ａの表面にオフセッ
ト防止液のオイルを均一に塗布し、併せてオイル塗布手
段としてのオイル塗布ローラ２に付着して溜った紙粉や
トナー等の汚染物が、転写用紙７に転写されることを防
止すると共に寿命のきた分割クリーニングローラ３ａ毎
に交換、又は各ローラ３ａのクリーニング層３ｂを交換
することにより低コストの定着装置を提供することがで
きるようになった。 【００１７】図３及び図４は本発明の他の実施例の構成
を示す斜視図及び要部拡大断面図であり、分割クリーニ
ングローラ３ａは、同一軸心状に配列された端部分割ク
リーニングローラ３ａ１、中央部分割クリーニングロー
ラ３ａ２、端部分割クリーニングローラ３ａ３を大径の
鍔付軸受３ｄと小径の軸受３ｅとにより交換可能に支持
している。中空円筒状のクリーニング層３ｂは、軸受３
ｅにより内径を支持され、軸３ｃと相対回転する様にし
てもよいし、軸３ｃと一体回転する様にしてもよい。な
お、各分割ローラを連結する軸３ｃは一本の軸としても
よいが、軸方向に着脱自在に連結可能な短尺軸から構成
してもよい。鍔付軸受３ｄを省略してクリーニング層３
ｂ間のギャップをなくしてもよい。 【００１８】従って、端部分割クリーニングローラ３ａ
１、中央部分割クリーニングローラ３ａ２、端部分割ク
リーニングローラ３ａ３に紙粉やトナー等の汚染物が溜
り、外径が大きくなり寿命がきたら、当該外径が大きく
寿命がきたいずれかの分割クリーニングローラ３ａ１、
３ａ２、３ａ３のみを鍔付軸受３ｄと軸受３ｅ間を離脱
することにより交換可能になっている。 【００１９】又、定期的に、端部分割クリーニングロー
ラ３ａ１、中央部分割クリーニングローラ３ａ２、端部
分割クリーニングローラ３ａ３の位置を入れ換えること
により、寿命を伸ばすことができる。従って、加熱ロー
ラ１ａの表面にオフセット防止液のオイルを均一に塗布
し、併せてオイル塗布ローラ２に付着して溜った紙粉や
トナー等の汚染物が、転写紙の用紙７に転写されること
を防止すると共に寿命のきた分割クリーニングローラ３
ａごとに交換するので、低コストの定着装置を提供する
ことができるようになった。 【００２０】図５及び図６は本発明の他の実施例の要部
構成を示す斜視図、及び動作説明図であり、端部に位置
するクリーニングローラ３ａ１のみが切離手段４によ
り、オイル塗布ローラ２に対して接離可能に構成されて
いる。即ち、クリーニングローラ３ａ１を回転自在に支
持する支持部材３ｆは、ローラ３ａ１を支持する本体３
ｆ１と、本体３ｆ１から横方向（ローラの軸方向と直交
する方向）に導出された略Ｌ字型の作用片３ｆ２と、ロ
ーラ３と平行な軸４ｃに対して遊嵌する係合部３ｆ３と
を有する。軸４ｃの一端は回動部材４ｄの中間部に遊嵌
されており、回動部材４ｄの一端はスプリング４ｂによ
り反時計廻り方向に付勢され、回動部材４ｄの他端はソ
レノイド４ａのロッド４ａ’に枢支されている。回動部
材４ｄの上記一端近傍は、作用片３ｆ２の先端部と一体
化している。 【００２１】ソレノイド４ａが図示の様にＯＮしている
時には、スプリング４ｂに抗して回動部材４ｄはＧ方向
に回動するので、支持部材３ｆが軸４ｃを中心として時
計廻り方向に回動して、クリーニングローラ３ａ１はオ
イル塗布ローラ２に圧接する。逆にソレノイド４ａがＯ
ＦＦすると、スプリング４ｂの力により回動部材４ｄが
軸４ｃを中心として反時計回り方向に回動するので、支
持部材が同方向に回動することによりクリーニングロー
ラ３ａ１はオイル塗布ローラ２から離間する。 【００２２】なお、作用片３ｆ２と回動部材４ｄを一体
化させることなく、回動部材４ｄからのＧ方向への押上
げ力が作用しない時には支持部材３ｆがその自重により
Ｆ方向に回動してローラ３ａ１を塗布ローラから離間さ
せるように、作用片３ｆ２の重量を設定してもよい。或
は、図示しないバネにより支持部材３ｆを常時Ｆ方向に
回動させるようにしてもよい。 【００２３】加熱ローラ１ａが図示しない駆動手段によ
って図６の矢印Ａ方向に回転駆動されるときに、接離手
段４のソレノイド４ａはＯＮし、支持部材３ｆによって
支持された端部分割クリーニングローラ３ａ１と、中央
部分割クリーニングローラ３ａ２、端部分割クリーニン
グローラ３ａ３は、オイル塗布ローラ２に圧接された状
態にある。ここで、小サイズ用紙７ａを通紙する時、中
央基準なら加熱ローラの両端が、端部基準なら基準側と
反対側端部が通紙しないので、紙粉やトナー等の汚染物
は付着して溜ることはない。 【００２４】そこで、転写用紙の用紙７として、小サイ
ズ用紙７ａが選択されると、ソレノイド４ａはＯＦＦに
され、接離手段４としての引張りスプリング４ｂによ
り、端部分割クリーニングローラ３ａ１は回動軸４ｃを
支点として矢印Ｆ方向に回動して、オイル塗布ローラ２
から離れるようになっている。この動作により、端部分
割クリーニングローラ３ａ１とオイル塗布ローラ２間の
ニップがなくなり、該ニップ部からオイルが滲み出なく
なる。 【００２５】更に、上記と同様の支持部材を各分割クリ
ーニングローラ毎に設けることにより、各分割クリーニ
ングローラを個別に、オイル塗布ローラ２から接離させ
るように構成してもよい。例えば、中央基準の場合に上
記小サイズ用紙７ａを連続通紙して定着する際には、端
部分割クリーニングローラ３ａ１と端部分割クリーニン
グローラ３ａ３をオイル塗布ローラ２から離れるように
構成し、端部基準の場合に中央部分割クリーニングロー
ラ３ａ２と基準側と反対側の端部分割クリーニングロー
ラ３ａ３をオイル塗布ローラ２から離れるように構成す
る。この結果、分割クリーニングローラとオイル塗布ロ
ーラとの間にニップは形成されないが、オイル塗布ロー
ラ２と加熱ローラ１ａとのニップ部の端部から除々にオ
イルが滲み出る。この滲み出たオイルは、オイル塗布ロ
ーラ２の表面に多量に溜るが、同サイズの記録紙を順次
通紙する間に徐々に記録紙上に塗布されて除去されて行
く。 【００２６】なお、小サイズ用紙を連続通紙した時に、
非通紙部分に相当するオイル塗布ローラ２と加熱ローラ
１ａとのニップ部から染み出たオイルは多量に溜り、小
サイズ用紙の通紙終了後に大サイズ用紙を通紙すると、
当該オイルが大サイズ用紙の一部（小サイズ用紙通紙時
の非通紙部に相当する部分）に付着するが、所定枚数通
紙することにより、当該オイルの大半は加熱ローラから
用紙上に転移して除去される。この為、本実施例では、
大サイズに切り替えた後の通紙枚数を図示しない計数手
段によって計数し、計数された定着枚数が所定枚数（溜
ったオイルの除去が完了するであろう枚数）に達した時
に、初めてそれまで非接触であった分割クリーニングロ
ーラをオイル塗布ローラに圧接してクリーニングを開始
する。加熱ローラ上にオイルが溜った状態で分割クリー
ニングローラをオイル塗布ローラに圧接させると、当該
分割クリーニングローラ上に付着していた紙粉等が一挙
に流出して転写用紙を汚損するからである。 【００２７】換言すれば、小サイズの連続通紙後に、大
サイズ用紙の通紙が行われる場合に、図示しない計数手
段によって計数された大サイズ用紙の通紙枚数が所定枚
数に達することによって、上記接離手段４が作動して、
それまで離れていた端部分割クリーニングローラ３ａ
１、中央部分割クリーニングローラ３ａ２、又は端部分
割クリーニングローラ３ａ３をオイル塗布ローラ２に圧
接するようになっている。 【００２８】例えば、中央基準の場合、先行する小サイ
ズ用紙の連続通紙によってオイル塗布ローラ２の表面
（非通紙部）に多量に滲みて溜るオイルは、続く大サイ
ズ用紙の通紙時に徐々に減量し、所定の通紙枚数に達し
た時にオイル量は均一になるが、この所定の通紙枚数に
達するまでは、端部分割クリーニングローラ３ａ１と端
部分割クリーニングローラ３ａ３はオイル塗布ローラ２
の表面から離間した状態を維持し、所定の定着枚数を計
数した後に、端部分割クリーニングローラ３ａ１と上端
部分割クリーニングローラ３ａ３をオイル塗布ローラ２
の表面に圧接させるようになっている。この結果、オイ
ル塗布ローラ２の表面に多量に滲みて溜ったオイルが端
部分割クリーニングローラ３ａ１と上端部分割クリーニ
ングローラ３ａ３に付着することがなくなるので、クリ
ーニングローラ等に付着していた紙粉やトナー等の汚染
物が剥がれて、逆流して用紙７に逆転写されることが防
止される。 【００２９】図７及び図８は本発明の他の実施例の構成
及び動作説明図であり、上記小サイズ用紙７ａを通紙す
る時、オイル塗布ローラ２と加熱ローラ１のニップ部か
ら滲み出る多量のオイルを除去するオイル除去手段５
は、クリーニングローラ３又は分割クリーニングローラ
３ａを支持する支持部材３ｆに設けられ、クリーニング
ローラ３又は分割クリーニングローラ３ａがオイル塗布
ローラ２から離間している間には、クリーニングローラ
３又は分割クリーニングローラ３ａに代わってオイル塗
布ローラ２の表面に圧接するようになっている。 【００３０】オイル除去手段５は、オイルを吸収し易
く、且つ、軟らかいパッド状であって、転写用紙として
小サイズ用紙７ａが選択されたときに、図示しない上記
ソレノイド４ａがＯＮされることにより、接離手段４の
回動軸４ｃを支点として矢印Ｇ方向に回動して、オイル
塗布ローラ２に圧接される。従って、オイル塗布ローラ
２の表面に滲み出る多量のオイルを除去することがで
き、分割クリーニングローラ３ａに付着していた紙粉や
トナー等の汚染物が剥がれ、逆流して、図示しない上記
用紙７に逆転写されることを防止されるようになってい
る。 【００３１】 【００３２】 【００３３】 【００３４】 【発明の効果】本発明によれば、オイル塗布ローラの表
面に所定の定着された用紙枚数によって接離してクリー
ニングするクリーニングローラを回転軸方向に複数に分
割した分割クリーニングローラごとに又はその少なくと
もクリーニング層を交換可能にして、分割クリーニング
ローラがオイル塗布ローラから離間している間には分割
クリーニングローラに代わってオイル除去手段をオイル
塗布ローラに圧接するようにしたので、小サイズ用紙を
通紙する際にも加熱ローラの表面にオフセット防止液の
オイルを均一に塗布し、併せてオイル塗布手段に付着し
て溜った紙粉やトナー等の汚染物が転写紙に転写される
ことを防止すると共に加熱ローラとオイル塗布ローラの
ニップに溜ったオイルによりクリーニングローラに付着
して溜った紙粉やトナー等の汚染物の逆流を簡単な機構
で確実に防止できる。また寿命のきた分割クリーニング
ローラのみを交換するので、低コストの定着装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す定着装置の概略を説明す
る説明図。 【図２】本発明の実施例を示す定着装置の要部を説明す
る拡大断面図。 【図３】本発明の他の実施例を示す定着装置の要部を説
明する斜視図。 【図４】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
を説明する拡大断面図。 【図５】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
を説明する斜視図。 【図６】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
を説明する斜視図。 【図７】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
を説明する説明図。 【図８】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
の他の状態を説明する説明図。 【符号の説明】 １・・・加熱ローラ、１ａ・・・加熱ローラ、１ｂ・・
・加圧ローラ、２・・・オイル塗布ローラ、３・・・ク
リーニングローラ、３ａ・・・分割クリーニングロー
ラ、３ａ１・・・端部分割クリーニングローラ、３ａ２
・・・中央部分割クリーニングローラ、３ａ３・・・端
部分割クリーニングローラ、３ｂ・・・クリーニング
層、３ｃ・・・芯金、３ｄ・・・鍔付軸受、３ｅ・・・
軸受、３ｆ・・・支持部材、４・・・接離手段、４ａ・
・・ソレノイド、４ｂ・・・引張スプリング、４ｃ・・
・回動軸、５・・・オイル除去手段、６・・・未定着ト
ナー像、７・・・用紙、７ａ・・・小サイズ用紙。
る説明図。 【図２】本発明の実施例を示す定着装置の要部を説明す
る拡大断面図。 【図３】本発明の他の実施例を示す定着装置の要部を説
明する斜視図。 【図４】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
を説明する拡大断面図。 【図５】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
を説明する斜視図。 【図６】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
を説明する斜視図。 【図７】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
を説明する説明図。 【図８】本発明の他の実施例を示す定着装置の他の要部
の他の状態を説明する説明図。 【符号の説明】 １・・・加熱ローラ、１ａ・・・加熱ローラ、１ｂ・・
・加圧ローラ、２・・・オイル塗布ローラ、３・・・ク
リーニングローラ、３ａ・・・分割クリーニングロー
ラ、３ａ１・・・端部分割クリーニングローラ、３ａ２
・・・中央部分割クリーニングローラ、３ａ３・・・端
部分割クリーニングローラ、３ｂ・・・クリーニング
層、３ｃ・・・芯金、３ｄ・・・鍔付軸受、３ｅ・・・
軸受、３ｆ・・・支持部材、４・・・接離手段、４ａ・
・・ソレノイド、４ｂ・・・引張スプリング、４ｃ・・
・回動軸、５・・・オイル除去手段、６・・・未定着ト
ナー像、７・・・用紙、７ａ・・・小サイズ用紙。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G03G 13/20
G03G 15/20
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 表面に未定着トナー像が形成された用紙
を加熱ローラと加圧ローラとのニップ部に挿入して未定
着トナー像の定着を行う定着装置において、上記加熱ロ
ーラの表面にオイルを塗布するオイル塗布ローラと、上
記オイル塗布ローラの表面をクリーニングするクリーニ
ングローラと、上記オイル塗布ローラの表面からオイル
を除去するオイル除去手段とを有し、上記クリーニング
ローラは回転軸方向に分割されて芯金の外周に着脱自在
に被着されたクリーニング層を有する複数の分割クリー
ニングローラから成り、この分割クリーニングローラが
上記オイル塗布ローラから離間している間は、上記分割
クリーニングローラに代わってオイル除去手段を上記オ
イル塗布ローラに圧接するようにしたことを特徴とする
定着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11401395A JP3394843B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11401395A JP3394843B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | 定着装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
| Country | Link |
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-
1995
- 1995-04-14 JP JP11401395A patent/JP3394843B2/ja not_active Expired - Fee Related
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