JP3393902B2 - リニア・ロータリ複合型ステッピングモータ - Google Patents

リニア・ロータリ複合型ステッピングモータ

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JP3393902B2
JP3393902B2 JP29017693A JP29017693A JP3393902B2 JP 3393902 B2 JP3393902 B2 JP 3393902B2 JP 29017693 A JP29017693 A JP 29017693A JP 29017693 A JP29017693 A JP 29017693A JP 3393902 B2 JP3393902 B2 JP 3393902B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニア・ロータリ複合
型ステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータとしては、米国特
許第5,093,596号公報(発明の名称:結合型リ
ニア・ロータリ直接駆動ステップモータ)に円筒状の3
相VR型リニアパルスモータ部分と、ハイブリッド型3
相ロータリステップモータ部分またはVR型3相ロータ
リステップモータ部分とを軸方向に並べて配置し、それ
ぞれ出力軸を共通にしてひとつのハウジング内に収容し
たものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
は次のような問題点があった。
【0004】(1) 前記リニアモータ部とロータリモ
ータ部を軸方向にならべて配置するため、軸方向の長さ
が長くなる。
【0005】(2) 前記リニアモータ部の固定子は、
固定子鉄板とスペーサ鉄板とを交互に積層した構成とな
っており、固定子鉄心の製作にあたっては、2種類の鉄
板を交互に積層しなければならず、また、前記固定子鉄
板は各突極の先端部をひとつおきに曲げ加工しなければ
ならず、容易に固定子鉄心を製作することができない。
【0006】(3) 鉄板の種類として、前記ロータリ
モータ部の固定子鉄板と、リニアモータ部の固定子鉄板
およびスペーサ鉄板の3種類が必要になる。
【0007】(4) リニアモータ部の固定子と前記ロ
ータリモータ部の固定子の2個が必要であり、巻線・結
線作業を別々に行った後、前記2つの固定子を軸方向に
組み合わせる必要があるためモータ全体の組立作業性が
悪い。
【0008】(5) 移動子側に永久磁石が内蔵される
場合には、移動子鉄心も2種類、同軸上に配置する必要
があるため、構成が複雑になり組立加工性が悪い。
【0009】本発明は前記の問題点を解決するためなさ
れたもので、その目的は前記問題点を解消し、軸方向の
長さが長くならずに、しかもリニアモータ部とロータリ
モータ部の固定子鉄板と移動子鉄心とを共通化でき、モ
ータ全体の組立作業性の優れたリニア・ロータリ複合型
ステッピングモータを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
の本発明の構成は、内側に向かって放射状に配設された
複数個の突極であって、該突極は、その内周面に、軸方
向に複数個の第1の固定子小歯が形成された突極と、円
周方向に複数個の第2の固定子小歯が形成された突極と
の2種類を、備えた固定子鉄心を有する固定子と、該固
定子内に軸方向に移動自在で、しかも回転方向にも回動
自在に支持されるとともに、その外周面に前記第1,第
2の固定子小歯に対向して軸方向および円周方向にそれ
ぞれ等ピッチで複数個の移動子小歯が形成された移動子
鉄心を有する移動子とを備えてなるリニア・ロータリ複
合型ステッピングモータであり、更に次のとおりであ
る。
【0011】(1) 前記固定子鉄心は、mをリニア・
ロータリモータのそれぞれの相数、kを1以上の整数と
するとき、内側に向かって等ピッチ角度で配設された2
km個の前記突極を有し、前記突極は前記第1の固定子
小歯が形成される突極と、前記第2の固定子小歯が形成
される突極とが交互に配置される。
【0012】同時に、前記第1の固定子小歯が前記突極
の内周面に形成されるように、該小歯の歯先部を形成す
る突極と歯底部を形成する突極とが所定配置された固定
子鉄板を、相数、突極数および前記所定配置で決まる
記突極の等ピッチ角の整数倍の角度で回転積層すること
により形成され、前記移動子鉄心の円周方向に形成され
る移動子小歯の数Zrは、次の関係を満足するように構
成されることを特徴とする。
【0013】Zr=k(mb+a)、ただしbは1以上
の整数、aはmが偶数のとき1≦a<2mを満足する奇
数であり、mが奇数のとき1≦a<mまたはm<a<2
mを満足する整数である。
【0014】(2) 前記固定子鉄心は、mをリニアモ
ータ部の相数、nをロータリモータ部の相数とすると
き、内側に向かって配設された2(m+n)個の前記突
極を有し、前記突極は前記第1の固定子小歯が形成され
た相隣り合う2個の突極よりなる突極対がm組と、前記
第2の固定子小歯が形成された相隣り合う2個の突極よ
りなる突極対がn組とからなる。
【0015】同時に、前記突極の内周面に前記第1の固
定子小歯を形成させるために、打抜金型により前記鉄心
を形成する鉄板を、該各突極部の先端が、該鉄板の打ち
抜きごとに所定の周期で、前記第1の固定子小歯の歯先
部または歯底部を形成するように、前記打抜金型に内蔵
され、かつ前記各突極部ごとに出没可能に設けられた可
動パンチを、パンチ制御装置により選択的に出没制御し
ながら打ち抜くとともに、これを順次積層して形成され
ることを特徴とする。
【0016】
【作用】前記のように構成されたリニア・ロータリ複合
型ステッピングモータは、ひとつの固定子内に、リニア
モータ部の突極とロータリモータ部の突極とが並設され
ているため、軸方向の長さが長くならずに、複合型ステ
ッピングモータを構成できる。また固定子は1個ですむ
ため、巻線および結線作業は1回でよくモータ全体の組
立作業性に優れる。その固定子鉄心の製造も、固定子鉄
板の回転積層、または打抜金型に内蔵された各突極部ご
との可動式パンチを所定の順序で、パンチとして作動す
る状態、またはパンチとして作動しない状態となるよう
出没制御しながら、打ち抜き積層することにより形成で
きるので、複数の固定子鉄板打抜金型を必要とせずに固
定子鉄心を容易に製造できる。また、移動子鉄心もリニ
アおよびロータリ共用化されるため、リニアモータ用移
動子部とロータリモータ用移動子部の2種類を設ける必
要がない。、
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明のリニア・
ロータリ複合型ステッピングモータの一実施例を示す横
断面図、2は図1のII−II線による縦断面図である。
【0018】本実施例ステッピングモータは、相数m、
整数k、b、aの各数値が、m=5、k=1、b=1
4、a=2、したがって突極数2km=10、移動子の
円周方向の小歯数Zrは、前式Zr=k(mb+a)か
72である。
【0019】図1および図2において、固定子1の固定
子鉄心10に内側に向かって放射状に配設された10個
の突極11,12,13,14,15,16,17,1
8,19,20のうち、突極11,13,15,17,
19の内周面には軸方向に複数の第1の固定子小歯24
(歯先部24a,歯底部24b)が等ピッチで形成され
ており、突極12,14,16,18,20の内周面に
は円周方向に複数の第2の固定子小歯25(歯先部25
a,歯先部25b)が等ピッチで形成されている。ま
た、前記突極11,12,13,……20にはそれぞれ
固定子巻線W1,W2,W3,……W10が各別に巻回
されている。
【0020】固定子1は、エンドブラケット3と4によ
り、図示しないねじ等でねじ止めすることにより支持さ
れる。他方、固定子1内にある移動子2は、前記エンド
ブラケット3と4により、軸受5,6を介して軸方向に
移動自在に、そして回転方向にも回動自在に支持され
る。そして、該移動子2には、軸21上に磁極鉄心22
aと22b、および該磁極鉄心22a,22bの中間に
挟持され、かつ軸方向に磁化されたリング状の永久磁石
23が配設されている。
【0021】そして、前記磁極鉄心22a,22bの外
周面には、前記第1の固定子小歯24に対向して軸方向
に同一等ピッチで、かつ前記第2の固定子小歯25に対
向して円周方向に同一等ピッチで、複数個の移動子小歯
26(歯先部26a,第1の固定子小歯24に対応する
歯底部26b,第2の固定子小歯25に対応する歯底部
26c)が形成されている。
【0022】図3は、前記磁極鉄心22a,22bの外
周面に形成されている移動子小歯26の様子(形状)を
固定子1の側からみたものであり、ハッチングのある部
分が歯先部26a、ハッチングのない部分26bが軸方
向の歯底部、26cが円周方向の歯底部を示す。移動子
小歯26の円周方向の歯ピッチτは、τ=(360/Z
r)度であり、磁極鉄心22aと22bとの間では円周
方向に互いにτ/2ずらして組み合わせてある。
【0023】また、前記移動子2に配設された前記永久
磁石23の軸方向の長さは、図2から分かるように、前
記磁極鉄心22aに配設された移動子小歯26と磁極鉄
心22bに配設された移動子小歯26とが互いに軸方向
に歯ピッチτ0 の1/2ずれるように設定されている。
すなわち、磁極鉄心22aに配設された移動子小歯26
の歯先部26aが固定子小歯24の歯先部24aと対向
しているとき、磁極鉄心22bに配設された移動子小歯
26の歯先部26aは固定子小歯24の歯底部24bと
対向している。
【0024】図4(a)および(b)は、前記固定子鉄
心10を形成する固定子鉄板30の一例を示したもの
で、図4(b)は図(a)のA部の拡大図である。図4
(a)において、固定子鉄板30の突極部P5とP9と
は内半径寸法の小さい突極部であり、軸方向の第1の固
定子小歯24の歯先部24aを形成する突極部である。
また、突極部P1とP3とP7とは、内半径寸法の大き
い突極部であり、軸方向の第1の固定子小歯24の歯底
部24bを形成する突極部である。突極部P2,P4,
P6,P8,P10は円周方向の第2の固定子小歯25
を形成する突極部であり、該各突極部P2,P4,P
6,P8,P10の中心線は円周方向に(360/k
m)度、すなわち72度の等ピッチで配設され、そして
該各突極部にはそれぞれ6枚の第2の固定子小歯25
が、各突極部の中心線に対して対称的に配設されてい
る。
【0025】図5は、前記固定子鉄板30を、1枚ごと
に前記突極部P2,P4,P6,P8,P10の等ピッ
チ角度(72度)の2倍、すなわち144度ずつ回転し
ながら積層したときに形成される突極11,12,1
3,……20の第1および第2の固定子小歯24,25
の様子(形状)を移動子2側からみたものである。ハッ
チングのある部分が歯先部24aおよび25a、ハッチ
ングのない部分が歯底部24b,25bを示す。
【0026】ところで、前記移動子2の円周方向の移動
子小歯数Zrが、Zr=k(mb+a)、ただしbは1
以上の整数、aは、mが偶数のとき1≦a<2mを満足
する奇数であり、mが奇数のとき1≦a<mまたはm<
a<2mを満足する整数とするという条件を満足する場
合には、円周方向に第2の固定子小歯25を有する固定
子鉄板30の突極部P2,P4,P6,P8,P10
は、前記のように均等配置できるため、72度の整数倍
の角度で回転積層が可能となる。
【0027】そして、突極12の第2の固定子小歯25
が円周方向の移動子小歯26と丁度対向しているとき、
突極14の第2の固定子小歯25は移動子小歯26に対
し歯ピッチτの2/5ずれており、突極16の第2の固
定子小歯25は歯ピッチτの4/5ずれており、突極1
8の第2の固定子小歯25は歯ピッチτの6/5すなわ
ち1/5ずれており、突極20の第2の固定子小歯25
は歯ピッチτの8/5すなわち3/5ずれている。した
がって、図6のように固定子巻線W2をA相、固定子巻
線W8をB相、固定子巻線W4をC相、固定子巻線W1
0をD相、固定子巻線W6をE相とすることにより、基
本ステップ角は歯ピッチτの1/10度、すなわち0.
5度のロータリ5相ステッピングモータを構成できる。
【0028】また、前記固定子鉄板30の厚さをt0
し、該鉄板30を前記のように144度で回転積層する
ことにより、図5のとおり、各固定子突極11,13,
15,17,19には軸方向の歯ピッチがm・t0 すな
わち5t0 、歯先部24aの歯厚が2t0 の軸方向の第
1の固定子小歯24が形成される。しかも突極11を基
準にしたとき、突極13の該第1の固定子小歯24のず
れは歯ピッチの2/5、突極15の該小歯24のずれは
歯ピッチの4/5、突極17の該小歯24のずれは歯ピ
ッチの6/5すなわち1/5、突極19の該小歯24の
ずれは歯ピッチの8/5すなわち3/5である。したが
って、図6のように固定子巻線W1をA相、固定子巻線
W7をB相、固定子巻線W3をC相、固定子巻線W9を
D相、固定子巻線W5をE相とすることにより、基本移
動量t0 /2のリニア5相ステッピングモータを構成で
きる。
【0029】したがって、リニア・ロータリ複合型5相
ステッピングモータが構成でき、それぞれを個別に駆動
制御することができる。
【0030】また、前記固定子鉄心10は、前記固定子
鉄板30を144度回転積層する代りに、次のようにし
て形成することもできる。すなわち、図7(a)〜
(e)は、前記固定子鉄心10の軸方向に第1の固定子
小歯24が形成される突極部P1,P3,P5,P7,
P9を有する固定子鉄板30a,30b,30c,30
d,30eの例を示したものである。ここで、突極部P
2,P4,P6,P8,P10には、それぞれ円周方向
に第2の固定子小歯25が形成されている。図7(a)
〜(e)において、固定子鉄板30a,30b,……3
0eの前記各突極部P1,P3,P5,P7,P9の先
端は、図示しない打抜金型に内蔵され、かつ前記各突極
部P1,P3,……P9ごとに出没可能に設けられた可
動パンチにより、鉄板の打ち抜きごとに図7の(a),
(b),(c),(d),(e),(a),(b),
(c)………に示す形状になるよう、周期的に繰返す順
序に従って打ち抜かれ、前記各突極部P1,P3,……
P9の先端に、前記第1の固定子小歯24の歯先部24
aまたは歯底部24bを形成する。
【0031】図7(a)に示す固定子鉄板30aは、そ
の突極部P5,P9に関係する可動パンチ5,9を不作
動状態とし、他の突極部P1,P3,P7に関係する可
動パンチ1,3,7を作動状態として打ち抜かれた場合
であり、突極部P5,P9の先端に歯先部24aを形成
するもので、突極部P1,P3,P7の先端に歯底部2
4bを形成するものである。
【0032】図7(b)に示す固定子鉄板30bは、そ
の突極部P1,P5に関係する可動パンチ1,5を不作
動状態とし、他の突極部P3,P7,P9に関係する可
動パンチ3,7,9を作動状態として打ち抜かれた場合
であり、突極部P1,P5の先端に歯先部24aを形成
するもので、突極部P3,P7,P9の先端に歯底部2
4bを形成するものである。
【0033】以下、同様にして、図7(c)、図7
(d)、図7(e)に示す固定子鉄板30c、30d、
30eは、同図のとおり、それぞれの突極部P1,P
3,……P9に関係する可動パンチ1,3,……9を選
択的に不作動状態または作動状態として打ち抜かれ、そ
れぞれの突極部P1,P3,……P9の先端に、所定の
歯先部24aまたは歯底部24bを形成する。
【0034】従って、前記固定子鉄心10を形成すると
きには、打ち抜かれた前記固定子鉄板30a,30b,
30c,30d,30eの順に積層することにより、1
ピッチ分の第1の固定子小歯24を各突極部P1,P
3,……P9の先端に形成することができる。
【0035】次いで、図8ないし図10は、前記固定子
鉄板10を形成するため、前記固定子鉄板30a,30
b,30c,30d,30eを打抜金型で打ち抜き、そ
れを順次積層する手順を説明する。
【0036】図8は、打抜金型の可動パンチを制御する
構成図である。同図において、前記固定子鉄心10を形
成する固定子鉄板30の前記各突極部P1,P2,P5
……P9の先端に、前記第1の固定子小歯24の歯先部
24aまたは歯底部24bを形成するように、打抜金型
31に内蔵され、かつ前記各突極部P1,P3,P5…
…P9ごとに出没可能、すなわち突出、復帰可能に設け
られた可動パンチ1,3,5,……9が、パンチ制御装
置32により、図9に示す順番で選択的に各ソレノイド
を駆動して、出没制御される。なお、32aは接続電線
である。
【0037】図9は、各固定子鉄板30a,30b,3
0c,30d,30eの打ち抜き積層する順番と、前記
可動パンチ1,3,5,……9の制御状態との関係を示
す図表であり、同図の各可動パンチ1,3,5,……9
の作動について、●印は歯底部24bを形成するための
パンチ作動状態(出)を示し、○印は歯先部24aを形
成するためのパンチ不作動状態(没)を示す。
【0038】図10は、前記各可動パンチ1,3,5,
……9のうちのひとつである可動パンチ33の制御状態
を分かりやすく示すための説明図であり、図10(a)
はその作動状態(出)、図10(b)はその不作動状態
(没)を示す。図10において、可動パンチ33は、前
記打抜金型31内に同図で上下方向に移動可能に配設さ
れるとともに、その上面にカム33aが形成されてお
り、ソレノイド34の附勢により同図で右方向に駆動さ
れるカム部材35と当接している。
【0039】前記パンチ制御装置32からON信号が、
前記ソレノイド34に入力されると、該ソレノイド34
は附勢されて前記カム部材35を右方向に駆動する。前
記カム部材35の駆動により、該カム部材35と前記可
動パンチ33のカム33aのそれぞれ山同士が当接する
と、該可動パンチ33は前記打抜金型31の面から突出
して、図10(a)に示す作動状態になる。
【0040】また、前記パンチ制御装置からOFF信号
が前記ソレノイド34に入力されると、該ソレノイド3
4は消勢されて、前記カム部材35は図示しない復帰手
段により、左方向に復帰する。前記カム部材35の復帰
により、両カムの山同士が外れ、該可動パンチ33は図
示しない復帰手段により、前記打抜金型31の面から引
き込んで、図10(b)に示す不作動状態になる。
【0041】前記固定子鉄心10は、以上のようにし
て、打ち抜かれた各固定子鉄板30a,30b,30
c,30d,30eを、図9に示す積層順番に従って、
順次積層し形成することができる。
【0042】次に、本発明のリニア・ロータリ複合型ス
テッピングモータの他の実施例で、前記固定子鉄心10
を形成する固定子鉄板40の一例を図11に示す。図1
1において、該固定子鉄板40は、リニアモータ部の相
数m=2、ロータリモータ部の相数n=2であり、2
(m+n)=8個の突極部P41,P42,P43,…
…P48が45度の等ピッチ角度で配設されている。
【0043】該固定子鉄板40において、前記突極部P
41とP42、P45とP46とは、それぞれ対をなす
突極部であって、円周方向に第2の固定子小歯25が形
成された突極部を形成し、前記突極部P43とP44、
P47とP48はそれぞれ対をなす突極部であって、軸
方向に第1の固定子小歯24が形成された突極部を形成
する。突極部P41とP42に形成された第2の固定子
小歯25の中心のなす角度は46.8度であり、突極部
P42とP45に形成された第2の固定子小歯25の中
心のなす角度は131.4度である。また突極部P45
とP46に形成された第2の固定子小歯25の中心のな
す角度は46.8度である。また、図示していない移動
子の周方向に配設された移動子小歯数Zrは50であ
る。
【0044】したがって、突極部P41の第2の固定子
小歯25と移動子の移動子小歯26とがちょうど対向し
ているとすると、突極部P42の小歯25と移動子の小
歯26とは歯ピッチ(7.2度)の2/4ずれており、
突極部P41とP42とに巻回された固定子巻線に通電
したとき、互いに異極性となるように結線して一相を構
成することができる。また、突極部P45の小歯25と
移動子の小歯26とは歯ピッチの1/4ずれており、突
極部P46の小歯25と移動子の小歯26とは歯ピッチ
の3/4ずれており、突極部P45とP46の小歯25
の間のずれは歯ピッチの2/4となっている。したがっ
て、突極部P45とP46とに巻回された固定子巻線に
通電したとき、互いに異極性となるように結線して一相
を構成し、移動子の構成を図2、図3のようにすること
により基本ステップ角1.8度の2相ハイブリッド型ロ
ータリステッピングモータを構成できる。
【0045】図12は、前記固定子鉄板40の突極部P
43,P44,P47,P48の先端部を、該固定子鉄
板40の打ち抜き時に周期的に歯先部24aを形成する
突極部または歯先部24bを形成する突極部となるよう
に、打抜金型に内蔵された前記各突極部P43,P4
4,P47,P48に対応する可動パンチを、パンチと
して作動する状態またはパンチとして作動しない状態と
なるように、パンチ制御装置32により、制御しながら
打ち抜き積層したときに形成される突極41,42,4
3,……48の第1,第2の固定子小歯24,25の様
子(形状)を移動子2側からみたものである。
【0046】ハッチングのある部分がそれぞれの歯先部
24aおよび25a、ハッチングのない部分がそれぞれ
の歯底部24bおよび25bを示す。前記固定子鉄板4
0の厚さをt0 とし、前記のように積層することによ
り、各固定子突極43,44,47,48には軸方向に
歯ピッチが2mt0 すなわち4t0 、歯厚が2t0 の軸
方向の第1の固定子小歯24が形成される。しかも、突
極43を基準としたとき、突極44の該小歯24のずれ
は歯ピッチの2/4、突極47の該小歯のずれは1/
4、突極48の該小歯24のずれは歯ピッチの3/4で
ある。したがって、図13のように固定子巻線W41,
W42,W43,……W48を結線することにより、基
本移動量t0 の2相ハイブリッド型リニアステッピング
モータを構成できる。
【0047】前記のとおり、本実施例において2相リニ
ア・ロータリ複合型ステッピングモータを構成すること
ができる。そして、前記のように隣接する突極41,4
2;43,44;45,46;47,48でそれぞれ1
相を構成することにより、各相の磁気回路を独立させる
ことが可能となると同時に、リニアモータ部とロータリ
モータ部の磁気回路も互いに独立させることができ、相
巻線間の結合を小さくすることができる。
【0048】前記2つの実施例はハイブリッド型ステッ
ピングモータについてであるが、本発明はVR型ステッ
ピングモータについても同様に実施することが可能であ
る。なお、本発明の技術は前記実施例における技術に限
定されるものではなく、同様な機能を果す他の態様の手
段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範囲
内において種々の変更,付加が可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のリニア・ロータリ複合型ステッピングモータによれ
ば、前記固定子鉄心は、mをリニア・ロータリモータの
それぞれの相数、kを1以上の整数とするとき、内側に
向かって等ピッチ角度で配設された2km個の前記突極
を有し、前記突極は軸方向に第1の固定子小歯が形成さ
れる突極と、円周方向に第2の固定子小歯が形成される
突極とが交互に配置されるともに、前記第1の固定子小
歯が前記突極の内周面に形成されるように、固定子鉄板
を、相数、突極数および前記所定配置で決まる前記突極
の等ピッチ角の整数倍の角度で回転積層することにより
形成され、前記移動子鉄心の円周方向に形成される移動
子小歯の数Zrは、所定の関係を満足するように構成さ
れるので、軸方向の長さが長くならずに、しかもリニア
モータ部とロータリモータ部の固定子鉄板と移動子鉄心
とを共通化できるという効果を奏する。
【0050】また、前記固定子鉄心は、mをリニアモー
タ部の相数、nをロータリモータ部の相数とするとき、
内側に向かって配設された2(m+n)個の前記突極を
有し、前記突極は前記第1の固定子小歯が形成された相
隣り合う2個の突極よりなる突極対がm組と、前記第2
の固定子小歯が形成された相隣り合う2個の突極よりな
る突極対がn組とからなるとともに、前記突極の内周面
に前記第1の固定子小歯を形成させるために、打抜金型
により前記鉄心を形成する鉄板を、該鉄板の打ち抜きご
とに所定の周期で、前記打抜金型に内蔵され、かつ前記
各突極ごとに出没可能に設けられた可動パンチを、パン
チ制御装置により選択的に出没制御しながら打ち抜き、
これを順次積層して形成されるので、軸方向の長さが長
くならずに、しかもリニアモータ部とロータリモータ部
の固定子鉄板と移動子鉄心とを共通化できるという効果
を奏する。
【0051】そのため、前記ステッピングモータ全体の
組立作業性が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニア・ロータリ複合型ステッピング
モータの一実施例を示す横断面図である。
【図2】図1のII−II線による縦断面図である。
【図3】移動子の外周面に形成された移動子小歯を固定
子側から見た展開図である。
【図4】固定子鉄心を形成する固定子鉄板の図で、図4
(a)はその平面図、図4(b)は図4(a)のなかの
A部の拡大図である。
【図5】図4の固定子鉄板を144度回転積層したと
き、または図7の固定子鉄板を図9に示す積層順番で順
次積層したときに形成される第1,第2の固定子小歯を
移動子側から見た展開図である。
【図6】図5における5相リニア・ロータリ複合型ステ
ッピングモータの固定子巻線の結線図である。
【図7】固定子鉄心を形成する各固定子鉄板の平面図
で、図7(a),図7(b),図7(c),図7(d)
および図7(e)は、各突極部の先端に、固定子小歯を
形成する歯先部または歯底部が形成された例を示す図で
ある。
【図8】固定子鉄板の打抜金型に内蔵される可動パンチ
を制御する構成図である。
【図9】図8の制御に使用される固定子鉄板の打ち抜き
積層順番と、各可動パンチの制御状態との関係を示す図
表である。
【図10】打抜金型に内蔵される可動パンチの制御状態
を示す説明図で、図10(a)はその作動状態図、図1
0(b)はその不作動状態図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す、固定子鉄心を形
成する固定子鉄板の平面図である。
【図12】図11の固定子鉄板を、各突極部ごとに可動
パンチが内蔵された打抜金型により、可動パンチを出没
制御しながら所定の順番で打ち抜き、積層したときに形
成される第1,第2の固定子小歯を移動子側から見た展
開図である。
【図13】図12における2相リニア・ロータリ複合型
ステッピングモータの固定子巻線の結線図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 移動子 10 固定子鉄心 11,12,13,……20,41,42,43,……
48 突極 21 軸 22a,22b 磁極鉄心(移動子鉄心) 23 永久磁石 24 第1の固定子小歯 24a,25a,26a 歯先部 24b,25b,26b,26c 歯底部 25 第2の固定子小歯 26 移動子小歯 30,30a,30b,……30e,40 固定子鉄板 P11,P12,P13,……P20,P41,P4
2,P43,……P48突極部 W1,W2,W3,……W10 固定子巻線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−161008(JP,A) 特開 昭63−310359(JP,A) 特開 昭64−19959(JP,A) 特開 昭58−108948(JP,A) 特開 昭63−228945(JP,A) 特開 平4−229063(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 41/00 H02K 37/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に向かって放射状に配設された複数
    個の突極であって、該突極は、その内周面に、軸方向に
    複数個の第1の固定子小歯が形成された突極と、円周方
    向に複数個の第2の固定子小歯が形成された突極との2
    種類を、備えた固定子鉄心を有する固定子と、該固定子
    内に軸方向に移動自在で、しかも回転方向にも回動自在
    に支持されるとともに、その外周面に前記第1,第2の
    固定子小歯に対向して軸方向および円周方向にそれぞれ
    等ピッチで複数個の移動子小歯が形成された移動子鉄心
    を有する移動子とを備えてなり、 前記固定子鉄心は、mをリニア・ロータリモータのそれ
    ぞれの相数、kを1以上の整数とするとき、内側に向か
    って等ピッチ角度で配設された2km個の前記突極を有
    し、前記突極は前記第1の固定子小歯が形成される突極
    と、前記第2の固定子小歯が形成される突極とが交互に
    配置されるともに、前記第1の固定子小歯が前記突極の
    内周面に形成されるように、該小歯の歯先部を形成する
    極と歯底部を形成する突極とが所定配置された固定子
    鉄板を、相数、突極数および前記所定配置で決まる前記
    突極の等ピッチ角の整数倍の角度で回転積層することに
    より形成され、前記移動子鉄心の円周方向に形成される
    移動子小歯の数Zrは、次の関係を満足するように構成
    されることを特徴とするリニア・ロータリ複合型ステッ
    ピングモータ。Zr=k(mb+a)、ただしbは1以
    上の整数、aはmが偶数のとき1≦a<2mを満足する
    奇数であり、mが奇数のとき1≦a<mまたはm<a<
    2mを満足する整数
  2. 【請求項2】 内側に向かって放射状に配設された複数
    個の突極であって、該突極は、その内周面に、軸方向に
    複数個の第1の固定子小歯が形成された突極と、円周方
    向に複数個の第2の固定子小歯が形成された突極との2
    種類を、備えた固定子鉄心を有する固定子と、該固定子
    内に軸方向に移動自在で、しかも回転方向にも回動自在
    に支持されるとともに、その外周面に前記第1,第2の
    固定子小歯に対向して軸方向および円周方向にそれぞれ
    等ピッチで複数個の移動子小歯が形成された移動子鉄心
    を有する移動子とを備えてなり、 前記固定子鉄心は、mをリニアモータ部の相数、nをロ
    ータリモータ部の相数 とするとき、内側に向かって配設
    された2(m+n)個の前記突極を有し、前記突極は前
    記第1の固定子小歯が形成された相隣り合う2個の突極
    よりなる突極対がm組と、前記第2の固定子小歯が形成
    された相隣り合う2個の突極よりなる突極対がn組とか
    らなるとともに、前記突極の内周面に前記第1の固定子
    小歯を形成させるために、打抜金型により前記鉄心を形
    成する鉄板を、該各突極部の先端が、該鉄板の打ち抜き
    ごとに所定の周期で、前記第1の固定子小歯の歯先部ま
    たは歯底部を形成するように、前記打抜金型に内蔵さ
    れ、かつ前記各突極部ごとに出没可能に設けられた可動
    パンチを、パンチ制御装置により選択的に出没制御しな
    がら打ち抜くとともに、これを順次積層して形成される
    ことを特徴とするリニア・ロータリ複合型ステッピング
    モータ。
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